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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   保護や管理   snow boy

フィンランドの15年にわたる調査で、健康管理をしたグループの方が健康管理をしなかったグループよりも病気になった人の数が多かったということがわかった。過保護が依存心を生み、生きる活力を鈍らせるという例は、子供の育て方にも当てはまる。子供が成長するためには、原始時代から人類の全課程をたっぷりたどることが必要だ。

 確かに、過保護や管理は人間の力を弱める点では良くない。小さいころに皆さんも一度は、こういう経験をしたことがあるだろう。僕は部屋の中、別に外でもいいのだが、その部屋の中の温度が自分に対してちょっとでも寒くなると、厚着をきていたので、よく風邪を引いた。しかし、薄着をきるようになってから急に元気になった経験がある。
 
 前に、アメリカでホームステイをしたとき、朝は家の中まですごく冷えていた。暖房もあったがあまり効ていない様子だった。僕にとって、家の中での寒い朝は生まれて初めてだった。そして、こういう朝を毎日過ごしていたら、そこの家に住んでいた、弟がB型インフルエンザにかかってしまい、その次に、ホームステイ先の同級生がA型インフルエンザに、そしてしまいには、その家のお母さんまで風邪を引いてしまった。その人たちと一緒に住んでいた僕は、その後、一週間、風邪もひかず、日本に帰ってきた。これはまさにすごい経験だとぼくは思っている。

 しかし、保護や管理が必要なこともある。それは、子供は決して一人で育つ訳ではないからだ。昔話の桃太郎も、桃から生まれた後おじいさんがほったらかしにしていたら、やはり昔話の主人公にはならなかっただろう。おじいさんやおばあさんがきびだんごを作ってあげるなどの優しい愛情をこめて育てたから、立派な少年になったのだ。

 保護や管理はそれ自体がいいのでも悪いのでもない。大事なことは、それらが人間の成長に応じて適切になされることだ。保護や管理は手段で、人間の成長が目的だということを常に考えておく必要がある。「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という言葉がある。保護をする中身をまずは考えていくべきだと僕は思った。

   講評   kanera



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