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小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   かもしれない思考は・・・   ミスターカービィ

人は道具と言葉によって強くなり、自分が狩られる側に回ることはなくなった。しかし、野生動物と狩猟民族は日々生きるか死ぬかの生活の中で濃密な生の時間を過ごし、死もまた個体のエゴを超えたより大きな知恵の一部なのだという境地に達している。近代の宗教が目指しているものも、この野生動物や狩猟民族の精神なのではないか。
普通に生きている時に死に直面することはさほど無い。アニメやドラマのように危機に瀕した主人公のようにピンチに陥ることはない。しかし、危機に瀕することはよくある。いつ危機が迫るかそんな事は誰にでも分からない。危機に感ずることはあっても、そんな常にビクビクしている事など滅多にない。それでは、人間は危機を常に意識しながらビクビクした生活を送るべきなのだろうか。ぼくは、それは違うと思う。
 まず、第1の理由はそんな人生楽しくないからである。確かに危機を感じること、それは大切だ。しかし、そんなにビクビクしながら生活を過ごす必要があるのだろうか。交通事故や不治の病に犯罪。このような事は、いつ自分自身のみに起きるか分からない。だいたい危機と言われて思いつくのは「生命の危機」という事だろう。しかし、それは勉強面にも挙げられる。例えば、読者の方々が期末テストを1週間前に控えているとする。しかし、自分は「明日から、明日から」と考えて残り3日になったとする。そしたら、自分は勉強面に対して危機を感じるだろう。そういう物を感じるべき物である。この時、何も考えずにそのまま遊び続けていては駄目だろう。そんな風に危機を見極めて生活することも大切である。
 第2の理由はそれが普通になると大変なことになるからだ。例えば、自分が包丁で野菜や肉を切るとする。もしもその「かもしれない」思考でその食物を切るとする。すると、その人の考えは「これ切って手も一緒にザクッとなったらどうしよう」となるはずである。つまり、そんな事ばかり考えていたらこの世の中でやる事が無くなってしまうのである。

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。久々に鋭い切り口の文章を読ませてもらい、本当に楽しかったです。カービィー君はこうでなくっちゃいけません。人とちがう視点を持ち、それを論じる力を持っているのだから、どんどん発信しなければね。先生はカービィー君のセンスが好きですよ。もっと色々な考えを投げかけて欲しいと思っています。試験の中、よくがんばりました。
【第一段落】
 要約は完璧です。主題に入る前の序論がよく書けていると思います。あえて難しいテーマで是非の主題を論じるあたり、なかなかだと思います。
【第二段落】
 一つ目の理由は納得。続く説明もカービィー君の論が前面に出ておりとても面白い。ただ先生が思うに動物も年から年中死と隣りあわせで生きているわけではないと思うの。確かに物音に敏感なのは死を意識しているからではあっても、明確な死を意識するのは捕食者と対峙したときだけではないかな。それって試験前に真剣になるという人間と同じ感覚かもしれません。カービィー君はどう思いますか?
【第三段落】
 この段落には笑ってしまいました。たしかにそうね。生命の危機を考えて生きていては、人間世界ではやっていけないかもしれません。が、緊張感を持って生きるということは命をもっと輝くものにできる気が先生はします。のんべんだらりと生きるのではなく、生を受けるということがどれほど珍しいことかを考えると、指針を持っていきなければならないなあ、と思うのです。これは先生が年をとったせいかもしれませんね(笑)。今を一生懸命生きましょう。試験勉強を一生懸命するのも自分を成長させるという点で必要なことですよ。
※注意※※
①第四段落、反対意見への理解、名言の引用、是非の主題が書けていません。これが抜けると進級できないので必ず入れて再提出してください。まだ間に合います。
②1000字が目標字数です。まだ834字しかありません。字数の確認もして再提出するように。
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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