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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   外国人に日本語を   ウルトラマン

 欧米人は「いいえ」をはっきり言うが、日本人は「いいえ」をはっきり言うことをためらう。欧米人の「いいえ」は事実に対して向けられているが、日本人の「いいえ」は話し手の意向に対して向けられている。日本人の表現の仕方は外国人には理解しがたい。
 欧米人のように「いいえ」をはっきり言うことは大切だ。曖昧な態度を取らず、自分の意志をはっきり示せば、誤解を招くおそれがない。例えば、僕の学校では二学期制なので、十月に学期が変わった。僕の学校では、学期が変わる度に委員会や係の担当を決め直す。係・委員決めで、最も人気がないのは代表委員だ。代表委員決めでは、いつでも誰も手を挙げない。前回の係・代表決めでも同じような状況になってしまった。すると、僕の友達が「拓真、代表委員やったら?」と僕に薦めて来た。その時僕は、「ええ〜、う、うん。」とあやふやな返事をした。その後何故だか僕が代表委員をやることに決まってしまった。このように、はっきり「いいえ」と返事をしないと、自分の望まない方向に物事が進んでしまうものだ。
 しかし、日本人が「いいえ」をはっきりと言わないのは、相手に対する思いやりの気持ちが働くからだ。例えば、友達からの遊びの誘いを断る時も、「無理」とただ一言で片付けるのではなく、「ゴメン、今日は無理なんだ。また今度遊ぼう。」と言葉を付け加える。龍宮城に連れて行かれた浦島太郎は、本当はすぐに帰りたかったのだけれど、うまく断りきれず長い時間を過ごしてしまったのかもしれない。
 確かに誤解のないように自分の意志を伝えて行くことも、相手に対する思いやりを持つことも大切だ。しかし、一番大切なことは、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって、悪いことがあるのである。」という名言があるように、はっきり言うべき時とそうでない時を見分け、その場に応じた態度を示すことだ。

   講評   hira

 文化の違いとは面白いものです。事実に対してと人に対してとそれぞれ判断基準が違うという話でした。それぞれの意味について自分の実例で説明、理解することが出来ています。
■第一段落 要約
 簡潔にまとめられている。
■第二段落 複数の意見一 体験実例
簡潔さがウルトラマン君のいいところです。無駄のない文章で「いいえ」をはっきりいう意義が自分の実例で説明できた。実際やってみたら、面白かったと言う面もありましたが、言いたいことにあわせて同じ実例をうまく使いこなせましたね。今回はこの書き方が正解です。
■第三段落 複数の意見二 昔話実例
 日本人は人に対してイエス、ノーを考えると言うことですよね。浦島太郎の話も自分の言いたいように引用できました。段落のまとめを簡単に入れておくといい。
■第四段落 総合化の主題 名言の引用
 相手も自分も大事にしつつ、判断力を養っていくことが大事なのでしょう。


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