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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間は締め切りがないと、必死になれない!!   フラワ

 人間は、発達した大脳で制御する方法によって急速に強い優勢な動物になった。そのため、狩られる側にまわることはほとんどんなくなり、さらに、最近では事故や病気で死ぬことさえ最小限に抑えられるようになった。肉食獣に追われて逃げ切るか喰われるかは、一つのゲームであるため、動物の場合、人間の死の概念自体とずいぶん違う。自然界には、自然死も老衰もなく、動物はみな捕食者であると同時に獲物であり、彼らにあるものは事故死と病死だけだ。そして、生というものが最初から死をそのなかに含んでいるから、生きるものはそれを承知している。野生動物のような、密度の濃い生き方は、大切だと思う。
 第一の理由は、死のような強烈な締め切りがあるからこそ、必死になるからだ。今週、私の学校では期末テストが行われ、三日間、八教科のテストをおえたばかりだ。毎日、数学の宿題やラジオの基礎英語を聞く習慣はあるが、改めて復習をする機会がない。予習や毎日の学習から身についているはずだが、復習をしてみると、難しい問題につまずいてしまうことや既に忘れてしまっている所がみつかり、テスト二週間前にしてかなり焦ってしまう。「ヤバイ…。」と、心の中で思うが、ここからスイッチが入り、テストモードになる。テストまでの限られた時間内に、各教科見直しと暗記、確認をしなければならない。自分との挑戦が始まり、自分なりに、今回は工夫してみた。テスト当日、朝五時に起床し、早朝学習をしてからテストに臨んだ。結果はまだわからないが、やはり、テストという締め切りがあるからこそ、必死に勉強できたのだと思う。
 第二の理由は、死のような強烈な締め切りを自覚しないと、計画性のない人生を送ってしまうからだ。現代の若者は、自分の目標が決まらないまま、学生生活を終え、社会に出るため、定職に就かない人々のことをフリーターというが、近年のフリーターの状況を調べてみた。日本のフリーター数は、二〇〇五年では二〇一万人、二〇〇九年では一七〇万人と年々減少していることがわかった。フリーターというのは、計画性のない人生を送っているが、そういうふうな人生は、締め切りを意識していない人生である。だから、自分の好きなものをえりごのみせず、一生懸命に生きていくことは大事だ。
 確かに、人にとっては死はとてつもなく怖いものである。しかし、限られた人生で、大事なことは「何をするか」ではなく、「何をしないか」である、という名言にあるように、締め切りを意識するからこそ、自分に必要なものが選抜でき、有意義な人生を送れるのだ。

   講評   onopi

 締め切りを意識するものとしてテスト勉強は身近なものでしょう。実例をうまく生かしながら意見文をまとめられていると思います。
    

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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