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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   清書   うずら

 われわれ自身は必ずしも意識していないかも知れないが、日本語の表現は不思議だと感じられることがある。しかし、われわれ自身がこれらの表現を使う時の気持ちを少し意識的に内省してみればすぐ分かる。日本語にはそれなりの論理が背後にある。一つの言語を習得するということは一つの「イデオロギー」を身につけることである。自分の使っている言葉がどういう価値観に基づいているかということはなかなか分からないが、世界には異なる言語、いわゆる価値観を持っている人がいる。「無意識」はいろいろな意味でその働きを言語に負っているのではないか。こういった反省が出てくる。私は自分に自信を持った生き方をしたい。
 そのためには、第一に、失敗や批判を恐れないことだ。私は何事も全力でやりきったと言えるようになりたい。私はテストを受けるときに、きちんと時間内で問題は終わらせるのだが、その後にしばらく「合っているかな。間違っているかな。」と何度も見直してしまう。先生にも二、三回の見直しでよいと言われた。私はもっと自信を持って、テストを提出できるようになりたい。また、私はテストを出した後、友達に、「テストはできた。」と質問されると、「あまり出来なかった。」と答えてしまう。これは本当に出来なかった時のために逃げ道を作っているのである。私は小学生の時にクラスで先生が質問したときに、答えは分かっていても、手をあげて答えることが出来ないことが多かった。最近は昔よりも手を上げられるようになったが、昔は沢山の先生に、「あまり、喋らない子ですね。もっと話すようにしましょう。」と参観日によく言われた。私はもっと精一杯に頑張ったと言えるようになりたい。
また第二の方法としては、日本だけではなく、海外の人との交流を増やしていくべきだ。そして、日本の文化にあまりとらわれなくなるべきだ。私はタイに住み始めてもうすぐ七年が経つ。私はインターナショナルスクールに通っていて、色々な国の人と交流することが出来る。よく日本でも言われていることだが、アメリカ人やヨーロッパ人は自分の意見をはっきりと言う。私が五年生の時に、アメリカ人とフィリピン人のハーフの子がいた。彼女が休み時間にやる遊びをかならずと言っていいくらいに決めていた。日本では自己中心的だと思われるかもしれないが、色々な国籍の子がいる中で、日本人のように謙虚になると、皆が困ってしまう。日本で「以心伝心」という言葉があるが、それは「言わなくても分かってくれるだろう。」という単なる甘えだと私は思う。日本人も世界で生きていくためには、謙虚な心を少し捨てるべきだ。津田梅子は幼い頃にアメリカに留学していた。彼女ははっきりと自分の考えを述べる人だった。そして彼女が開校した津田英学塾は、その時代の女性の教育では厳しい授業を行っていた。女性も男性と同じような教育をうけるべきだと考えていた。この考えは、アメリカに留学していたからこその考えではないか。もっと他の国の考え方を見て、視野を広げるべきだ。
 確かに、それぞれの文化の個性を守ることは大事だ。私の学校にはインターナショナルデイという日が一年に一回ある。その日には日本人は着物を着て、タイ人はタイの伝統的な服を着て、色々な国のパフォーマンスが行われる。このように文化を大切にすることも大事である。しかし、無自覚に行われているのであってはならない。「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついに自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」という名言がある。他の国の文化を見ないで生きていくと、自分の国の考えが当たり前だと思ってしまう。もっと広い世界を見て、色々な考えを自分の中に取り入れて、自信を持って生きていきたい。

   講評   hutu



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