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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手すりそうじ係の成長   かひれ

 「ドタッ。」
 「ゴンッ。」
 「ギャー!」
 「み、みーちゃん!」
 これは二月最後の土曜日の話です。新聞はんばい店さんからもらった二枚のスケート場の入場チケット、一枚はもちろん私が使うとして、弟プラス父母はスケートができないし、兄は部活ゆう先でいそがしいので、もう一枚があまってしまうのです。
 父は、自分はあまりすべれないのをたなに上げて、
「手すりにつかまってばかりいると、手すりそうじ係と思われるぞー。」と言うのです。それはお父さん、あなたでしょ。
 へんてこなあだ名をつけられそうになりましたが、それはさておき、二人目の参加者として、クラスメートのSちゃんをさそいました。Sちゃんは、何回もスケートをしたことがあるので、(いちおう)私のスケートコーチとしてさそいました。
 しかし、「いざ、まいるっ!」と思いながらリンクの上に立ったところ、一つ気がついたことがあります。それは、スケートコーチのSちゃんが「おてんば」でかつ「はしゃぎすぎ」ということです。ふつうにすべっている時は、絶対に転ばないのに、リンクの上でジャンプ(トリプルアクセルでなない)やくるくる回ったり(スピンではない)するお遊びタイムになると、「スッテーン。」と音をたたてはでに転ぶのです。
 私は、こんなコーチで大丈夫なのかと思いながら、おてんばコーチと結局は三時間も練習したのでした。
 さて、練習を始めて三十分後、私はまるで起き上がりこぼしのように転んでは起き、転んでは起き、をくり返し、ようやく手すりそうじ係のあだ名もウソのように上手になりました。もう手すりをつかまないで一周以上回れるようになりました。初めはとてもたよりなく思えたコーチも、今ではそんけいしたくなるほどの存在です。もしコーチがいなかったら、私は手すりそうじ係のままだったかも知れません。
 私は、今回のスケートの経験の上、新しいことができるようになるということは、とてもすごいことだと思います。自分ができないことを進んで練習し、それを成しとげた時のたっせい感はすばらしいと思います。これからもいろいろなことにチャレンジしてみたいと思います。
 

   講評   ouma

 エリザベスさん、こんにちは。
 今回は進級テストですね。さすがエリザベスさん、みごと全項目満点です。よくがんばりました!

 構成:書き出しの工夫
スケートに始めて挑戦したときのエリザベスさんの奮闘中の音と声と、「クラスメートのSちゃん」の言葉で、楽しそうな書き出しにできました。
 題材:自分だけがしたこと
「〜私はまるで起き上がりこぼしのように転んでは起き、転んでは起き、をくり返し、ようやく手すりそうじ係のあだ名もウソのように上手になりました。」と、たとえを入れながら自分がどのようにしてスケートができるようになったのか、くわしく書けています。
 表現:たとえ、説明の「です」描写の「ます」
「〜まるで起き上がりこぼしのように〜」は、とてもいいたとえです。「二月最後の土曜日の話」なのに、「です」や「ます」も上手に使えましたね。
 主題:心の中で思ったこと
最後の段落で、「経験」「成しとげる」「たっせい感」というむずかしい言葉を正しく使って、まじめに思ったことをまとめられました。すごくいいまとめです。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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