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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   やったあー!   はなはな

 「もう少しだよ!がんばって!」
母と弟の声がひびきます。「さか上がり」ができるようになるまで、私は必死に練習しました。幼稚園の年長組の最後の方は、毎日毎日鉄ぼうをがんばっていたことを思い出します。
 私の通っていた幼稚園では、年長になると「チャレンジカード」という取り組みがありました。登りぼうの上がり下がり、うんていそしてさか上がりに挑戦するのです。合格するとカードにスタンプがもらえます。全部スタンプがもらえるまで、みんながんばります。私はうんていは大の得意で、年中のころから一本ぬかしでできるほどでした。
「まるでおサルさんみたい。」
とみんなから言われるほどでした。でも最後までできなかったのが「さか上がり」でした。どうしても合格したかったので、私は母に相談しました。
「どうしたら、できるようになるかな?」
母も子供のころさか上がりが苦手でなかなかできなかったそうです。
「練習あるのみ!」
母の言葉でもう練習が始まりました。家の近所に私の身長にピッタリあう鉄ぼうがありませんでした。母がいろいろ探して、車で10分ほどの公園の鉄ぼうをみつけてきてくれました。友だちのお母さんが、
「なわとびやタオルを体と鉄ぼうにまきつけて練習するといいよ。体と鉄ぼうのきょりを近くするのがコツだよ。」
と教えてくれました。何回も公園に通いました。通うたびにコツがつかめてきた気がしました。
「あともう少しだよ!」
母と弟の大きな声が聞こえました。すると、初めて鉄ぼうが体にまきついてくれたような気がしました。おしりがしっかり上がって、景色が逆に見えました。力をふりしぼってふんばると、するりと体がまわりました。
「できた・・・」
少しして、うれしさがこみあげてきて、
「やったー!」とさけびました。
それから全然できなかったのが、十回に一回、五回に一回、三回に一回とできる回数が増えてきました。そして、完全にできるようになりました。
「がんばればできる。」
ことをはじめて感じました。
 その後も、「二重とび」「あやとび」などなわとびで苦労しましたが、「がんばればなんとかなる」の気持ちでがんばっています。今は「はやぶさ」をできるようになりたいです。
 今でも「さか上がり」を練習した公園のそばを通ると、何回も何回も練習したときの自分のすがたがよみがえってきます。

   講評   inoko

 はなはなさん、こんにちは。
初めて何かができるようになると、とてもうれしいものです。特に苦労してがんばってできるようになったときの喜びは、とても大きいですね。
はなはなさんががんばってできるようになったのはさかあがりでした。小学生になってもなかなかできないものなのに、幼稚園のときにがんばったなんてすごいなあ。どうしてもできるようになりたかったからがんばることができましたね。お母さんと弟さんのはげましも、大きな力になったことでしょう。
今回の作文ですばらしかったのは、初めてさかあがりができたしゅんかんの表現です。
「おしりがしっかり上がって、景色が逆に見えました。力をふりしぼってふんばると、するりと体がまわりました。」
そのときの様子が、見えるようです。見ていたお母さんと弟さんの笑顔も見えてくるようでした。
その後の文からは、じわじわとわきあがってくるような喜びが表現できていますね。感動的な作文になりました。



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