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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   昔話   ポセイドン

 端的にいって、私たちは、お話を文学〜文字によらず、声によって伝達されう文学〜と考えている。お話とは具体的には昔話と創作ということになる。昔話は、なんといっても本来語りつたえられてきたものなので、語って聞かせる話のそなえていなければならない基本的な条件を満たしているからだ。つまり、今日の子どもの興味や心理や理解能力によく合う。昔話が、今日では、もっぱら子どものための文学になっているのはこのためだ。昔話は、文学のもとの形といってよいものだから、そこには、人間が物語を生み出し、それを支えてきた心の動きや力のもとが内蔵されている。お話に興味をもつ者にとっては、昔話は、たえずそこに自分をうるおしにかえっていかなければならない泉のようなものだと思う(要約)。
 ぼくは、よくベッドに入る時に母にいっしょに来てもらい、本を読んでもらった。いろいろなお話があって、次のお話はなにかなあと毎晩楽しみにしていた。ハリーポッターやナルニア国物語のライオンと魔女、魔法使いはだれだ、などを読んでもらったことをよく覚えている。でも、ね不足だった時などは、途中でねてしまったから、次の日に話が飛んでいて、母に
「話がわからなくなったから、もっともっともどってよ。」
と言うと、毎日最後まで聞いていた姉に
「先にねちゃって、聞いていないのが悪いんじゃない。」
とよく言われた。
そんな風に本を読んでもらったりしていたころ、印象に残っている昔話が二つほどある。一つ目はかさ地蔵だ。かさ地蔵のお話はおじいさんがお地蔵さんに寒そうだからと親切にしたら、お返しをしてくれた。だからぼくは、だれかに良いことをしたら、絶対良いことが待ち受けているんだと思った。また、他には金太郎の話がある。それは、金太郎がくまなどを持ち上げたりするのがすごくかっこ良くて、まるでボディビルダーのようだと思ったのだ。そして、金太郎みたいに力持ちになったら、みんなを助けたりできるなぁとも思った。それにこのようなことも同時に頭にうかんだ。それは何かというと、そうじなどで机を持ち上げて移動するときに金太郎がいたら、すごく助かるなぁと思ったことだ(たとえ)。
 友達にすごく好きな昔話はなにかと聞いたら、友達は「そりゃもちろん、もも太郎でしょ!」
と言った。理由を聞くと、犬とさるときじを連れて鬼が島に鬼たいじに行く姿を思いうかべたら、かっこよくってあこがれちゃったからだと言っていた。そして、その友達はもも太郎は五十回ぐらい読んだんだよと物語を暗しょうし出したので、ぼくは思わず
「もういいよ。」
と席にもどったことがある(前の話)。
もも太郎や金太郎のほかには、一寸ぼうしなどの戦いものが男には人気があって、ぼくが聞いたことがないような昔話は出てこなかった。
 人間にとって昔話とは、親から子供へ代々語りつがれているものである(一般化の主題)。

   講評   taimu


 こんにちは。ポセイドンくんが読書好きになったのは、心をこめて本を読んでくださっていたお母様の影響が大きいでしょうね。かさ地蔵から自然と学んだことがあるように、昔話には幼い子どもの心に響く不思議な力が秘められていますね。

<構成>全体からポイントになる部分をバランスよくつなぎ、上手に要約ができました。字数もちょうどいいね。

<表現>力持ちの金太郎を「まるでボディービルダーのよう」だと思ったのですね。うん、たしかに強そうだ。金太郎みたいになったら「みんなを助けられる」と正義感あふれた考えの一方で、「そうじの時に助かる」というおちゃめな考えもうかんでくるポセイドンくんの想像力は豊かだな〜。

<題材>お友だちに「聞いた話」を思い出して話題を広げることができました。やはり「桃太郎」が一番人気なのかなぁ。「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが……」という冒頭部分はだれもがそらで言えますものね。桃太郎・金太郎・一寸ぼうしなどの「闘いものが男には人気があった」というポセイドンくんの見解は、なるほどな〜と思いましたよ。

<主題>「人間にとって昔話とは」と一般化した大きい感想が書けましたね。親から子どもへ語り継がれてきた昔話の世界は、今の自分の物の見方や考え方の土台になっているかもしれません。「誰かに良いことをしたら、絶対良いことが待ち受けているんだ」と信じているポセイドンのように……。ポセイドンくんは大きくなったら、どんな昔話を読んであげたいですか。そこにはどんな思いがあるのかな。このあたりまでまとめると主題の部分にもボリュームがでてくる。
              
●伝達されう文学→伝達される文学
●あと3文字で1200字だ(笑)。          

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