対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新と旧   疾風

 妖怪の中に「もののけ」という種類があって、これは「もの」につく。もったい」も、そうした「もののけ」の亜種にほかならない。そしてそれがつくと、我々はその「もの」を、むしょうに捨てたくなる。人類史をひもとくまでもなく我々は、かつて「狩猟採集時代」というものを経験し、今また「消費遺棄時代」というものを迎えつつあることを、よく知っている。つまり、その生活の主たる様態を、「拾う」ことから「捨てる」ことへ、大きく転換させつつあるのだ。文明が、人々に「もの」を捨てさせなければならなくなった理由は、誰もが知っている。大量に生産された「もの」は、大量に消費されなければならなく、当たり前の文明ならここで消費に見合うべく生産力の方を抑えるであろう。ところが、我々の消費の手に余る分を、そのまま捨てさせることにしたのである。かくて、流通経済は円滑に機能し、生活は潤い、我々は満足している。
 しかし、もっとモノを大切にすることも大切だ。僕もよく言われるのだが、
「物をもっと大切に扱え。」
というのは昔からよく言われている。僕はさらにこんな体験がある。僕がずっと大切に使っていたシャーペンが壊れた。直そうかと考えたが、新しい物を買った方が早いし、使い心地がいいだろうと思い、母に買いにいこうといった。すると母は、
「少し壊れただけじゃないのセロハンテープかボンドでくっつければ直るわよ。」
と言って、ボンドを持ってきた。しぶしぶとボンドで壊れたところをつなぎ合わせた。すると、その日はもちろん、一週間使っても壊れない、丈夫なシャーペンになった。この様に、モノを大切にすれば良いことがあるのだ。ちなみに今でも僕はその修理したシャーペンを使っている。
 だがやはり、経済を発展させるためには、古いモノは捨て、どんどん新しいモノにしていくことも大切だ。昔話に、『わらしべ長者』と言うモノがあるが、あの話の中で若者は、自分の持っているモノを次々に新しい物に交換していったところ、運良く。良い物に換わっていった。もしこの若者が観音様の言葉を忠実に守っていたら、若者はワラ一本しか手に入れることは出来なかっただろう。この話のように、モノを交換した話は他にもある。『ジャックと豆の木』だ。この話は、ジャックが牛という古いモノと豆という新しいモノを交換することでジャックが得をした。やはり古いモノを新しいモノに変えていくことも大切なのだ。
 確かにモノを大切にすることも、経済発展のためにもモノをどんどん新しくしていくことも大切だ。しかし、一番大切なのは、「自分の心の内に持っていないモノは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、心にゆとりを持って、ものを大切にしつつも、生活しやすい程度にものを新しくしていくことではないだろうか。

   講評   kira

 疾風くん、こんにちは。4月から新しい課題でがんばろう。

 いよいよ最高学年ですね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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