対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   気持ちをこめて歌う   マーブルチョコレート

「♬〜♩〜〜〜♪」
私たちの歌う、歌の演奏の前奏の部分のピアノの音がゆっくりと流れる。ピアノの美しい音楽の音色に合わせて、私たちの体もゆらりゆらりとリズムにゆられている。歌の練習だが、体育館で雛壇にあがって6年生全員で並んでいるため、かなり緊張している。7人ほどの先生がギラギラと私たちをにらみつけるように見てくるため、私の心臓はもうバクバクと震えてきた。ピアノの前奏の間に、できるだけ自分がリラックスできるように、深呼吸を何回もくりかえした。本当なら、今すぐにでもこの緊張から解き放たれたいし、その場から逃げ出したい。しかし、自分たちの卒業のためにいろんな人が関わっていて、協力してくれていることを知っているため、その人たちのためになら感謝をこめて頑張れるような気がする。歌を上手に歌えるようになりたいと思っている。
 私たち6年生は。総合の時間や体育の時間などを活用して、よく体育館で卒業式の歌や、呼びかけなどの練習をしている。特に練習に力を入れているのは卒業式の歌だ。国歌の「君が代」や校歌、それに「旅立ちの日に」、「巣立ちの歌」、「広い世界へ」と、合計5つの曲を6年生は歌うことになる。曲の歌詞が覚えていなくて、曖昧なところはつい声が小さくなってしまう。卒業式本番には私たちは在校生代表の5年生と保護者に向かって歌う。音楽のT先生は、
「本番はとても緊張すると思います。そのためにも、練習の時に精一杯力を出し切って歌いましょう。そして卒業式本番にそなえてください。」
とアドバイズを教えてくれた。T先生の期待にこたえられているような卒業式にふさわしい歌のしかたをしたいと思う。
 つい最近に起きたことだ。学校の5時間目を利用して、全校生徒が体育館に集まり、「6年生ありがとうの会」が開かれた。私たちは1年生から5年生の歌を楽しみにしていた。どんな歌で私たち6年生を送ってくれるのかとてもわくわくしていた。そして、ついに「6年生ありがとうの会」が始まった。1年生や2年生はとても元気な声でまるで力がみなぎってくるようだった。3年生、4年生はリコーダーの演奏をしてくれた。私がリコーダーを上手にふけるようになるまで、かなりの時間がかかった。きっと3、4年生たちも私たちのために、長い時間を費やしてリコーダーの練習をしてくれたにちがいない。とてもうれしかった。そして、最後に5年生が合唱してくれた。歌はアンジェラ・アキさんの「手紙」だった。前奏と間奏の部分で、実際に5年生が手紙を読んでくれて、とても感動した。ただ、私はそれ以上に歌の部分に感動した。5年生の歌声は私たちよりもはるかに上手だったのだ。その歌を聞いているとき、私はとても悔しくなった。5年生に負けずに、卒業式の練習の時にもっと心をこめて歌いたいと思った。
 人にとって歌というものは、感動を呼び起こすために一種のコミュニケーションである。歌には努力、緊張、頑張りなどがとても重要だ。そのため、今までの自分の実力をさらに広げ伸ばすことが必要である。歌に心を込めれば込めるほど、歌に感動する事ができる。息つぎもしっかりとでき、自分の中では納得のいく歌い方だった。
「さすが卒業生!すごい歌声だ!」
と。卒業式本番にはみんなからそう思われて欲しい。ピアノの最後の音を聞きながら、私の心は晴れ晴れをしていて、達成感に満ちあふれていた。

   講評   onopi

 ご卒業おめでとうございます。卒業式は思い出に残るいいし気になったようですね。良かったです。小学校生活の集大成となる作文が書けました。 
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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