対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
料理からの発見 ひよこ
「いただっきまーす。」
私はそう声を張り上げたあと、夢中ではしを手に取った。ここは、学校の調理室。一、二時間目にみそしるとご飯を作っていた。でも、みそしるとご飯を作る間に、色々な発見をした。
調理は、班で一緒に作る。みそしるは、具材を三種類決めなければならない。
「大根とワカメはありきたりでつまらないよね。」
その意見には、みんな賛成だ。……ということで、めずらしい具材を考えた。
「あっ、なめこにしようよ。これは、どの班も作らないんじゃないかな。」
この意見にみんなも賛成。他の具は地味に、ということで、具はなめことねぎと油揚げになった。油揚げ、ねぎは簡単だろう……と思ったのがあまかった。油揚げは、切ると手が油でべとべとしてきた。改めて、油揚げにも油が入っていることを実感した。しかし、ねぎにこんなに苦労するとは班のだれもが思っていなかった。ねぎの青い部分が、なかなか小さく、細かく切れない。なべに入れたときには、まるで万国旗のような形になっていた。なめこは、適当な量をいれたつもりだったが、実際は、量が多くてなめこばかりのみそしるになってしまった。でも、なめこばかりのハチャメチャなみそしるでも、みんなの合わせ味噌のおかげか、とてもおいしかった。
バレンタインの前日に、女友達と交かんするチョコを作った。まずチョコをとかすのだが、とけていくうちに、どんどんあまあいにおいが広がっていく。味見したい気持ちをおさえながらとかしていった。トッピングには、グミやスプレーチョコをかけた。トッピングはワクワクして、考えながらやっていたら、
「早くしないと、とけちゃうよ」
と母に言われたので、急にスピードが速くなった。そして、冷蔵庫で冷やして、完成だ。私は、これは料理というより加工しているようだ、と思った。でも、作っていて楽しいのだからいいや、と考えなおした。
私は、料理をすることで、発見することや、感じることがたくさんある、ということが分かった。油揚げのように、その材料の特ちょうが分かるかもしれない。母が食事の片付けをしながら、
「肉から出る油はなかなか落ちないよねえ。これが体の中でも起こっているのか。」
と話していた。私も、料理をしてそういう発見をしてみたいなあ、と思う。私は「ごちそうさま。」とはしをおいた。
講評 kaki
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |