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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   いろんな見方   ポセイドン

 レトリックとは、多角的に考え、かつ多角的な言葉によって表現してみることである。レトリックは発見的な認識への努力に近く、創造力と想像力の営みである。肝心なのは相手の立場、別の視点に立ってみればどんな具合にものが見えるか、ということを思いえがいてみる能力である。新しい視野を獲得するためにも、また、相互理解のためにも、こんにちほどレトリック感覚の必要とされるときは、かつてなかったように思う。私は、物事を多角的に見るのは良いと思う。
 第一に、物事を多角的に見ると、一つの物事からいろいろ新しい発見があるからだ。私は今日、美術の授業でそのことを感じた。先生が新しい発見をみんなに実感してもらうために、二つの白黒の絵がえがかれているプリントを配布した。一つの絵は、レインコートのようなものを着て、背中を向けて立っている人に見えた。先生が、
「この、人の顔のように見える右側の絵を見て、何か他のものに見えないか、考えてみてください。」とみんなに言った。私はラッキーと思ってすぐに手を挙げた。なぜなら、私にはその絵が人の顔には見えなかったからだ。先生は私が答えると、
「最初から、顔とは違うものに見えたのですか。」
と聞いてきたので、はいと答えた。すると、先生はみんなに向かってこう言ったのだ。
「物事は、視点を変えて見ることがとても大切なのです。」と。(複数の理由)
 第二に、一面的に見て勝手に決めつけてしまうと、本当の姿が見えてこないからだ。私は、中学校で同じクラスの一人の少年のことを、ただ勉強や本を読むことばかりしているガリ勉だと思っていた。しかし、休み時間に歩きおにごっこにさそってみたら、意外とやんちゃでもあることが分かったのである。(体験実例)
 確かに、物事を一つの方向からじっと見ることは大切だ。「反対意見への理解)けれども、「雑草とは、まだその美点が発見されていない植物である」という名言にもあるように、物事は多角的に見なければ見えない所も多い。(名言の引用)つまり、多角的に見れば、見えていなかった物事が新しく見えてくるということだ。

   講評   taimu

 こんにちは。今練習している意見文の構成も、複数の視点から考え、それをふまえて自分の意見をまとめているよね。物事を見る視点が一面的か多面的か、ということがレトリックの感覚を理解するポイントかな(^^)。


<第一段落>長文の内容を的確につかんでいるね。要約に続けて「私は、物事を多角的に見るのは良いと思う」というポセイドンくんの主たる意見を打ち出すことができました。

<第二・第三段落>「第一に……からだ。」「第二に……からだ。」と、多角的に見ることはよいと考える二つの理由を挙げることができました。課題集の解説を参考にしても、自分なりの言葉に置き換えてじっくり考えているね。力がつくよ〜。それぞれの実例も理由を裏付けるいい実例だね。とくに美術の時間に配られたプリントの話はおもしろい。ポセイドン君はどうやらレトリック感覚が豊かなのでしょうね。ところで「人の顔」にも見えたのかな(笑)。

<第四段落>「確かに、物事を一つの方向からじっと見ることは大切だ」と反対意見を認めたうえで、名言をつかいながら自分の言葉でレトリックの必要性を述べることができました。名言の使い方、とても上手ですよ。最後に「だから多角的に物事を見ることは必要なことなのだ。」「だから……は良いと思う。」と、再度「多角的にみる」ことを肯定しておくといいね。


            

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