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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   過去との関わり方   いへゆ

歴史の真の性格は歴史自体に参与するということである。過去の観念が一つの意味を持ち、また一つの価値を形成するのは、自分のうちに未来への情熱を見出す人間にとってのみである。
私は今の社会には、もともとある過去の事実を客観的にみて判断し、無難な道を選んで生活している人が多い。そういう人が増えると将来、新しいことが生み出されない世の中になってしまう。
そうならないための対策として第一に、今、していることの意味を見つけることだ。今までこうだったから、やらなくちゃいけない」という考え方ばかりで、そこに意欲がなければ、物事は身につきにくいし、時間を無駄にするだけだ。意味や目的があるから、辛くても続けられるし、充実する。意味や目的は次のことをする活力になるのだ。
もう一つの対策として、周りに流されないことだ。今の社会では、学歴や資格のレベルが重視されることが多くて、その人の中身は見られることが少ない。どんなに冷たくて酷い人であっても、試験に通れば医者になれる。そんな表面だけしか重視しない社会に流されてばかりいては、人の意志よりも過去の実績ばかり気にする人間になってしまう。今まで何をしていたかという過去のデータばかり重視する社会に流されず、これから自分が何をしたいかを主張していくべきだ。
たしかに、過去の事実を客観的にみて判断することも大切だ。裁判などは、過去の出来事を有罪か無罪か判断するのであって、その人が犯罪を犯したあとに、良い事をいっぱいしたからといって、有罪が無罪になるわけではない。しかし、「現在とは、過去の繰り返しではなく、未来のはじまりだ。」。これからも新しいことをどんどん生み出していくために、過去の事実ばかり気にしないことが大切だ。

   講評   huzi

 歴史を見るときには、自らの未来への情熱を込めて見るとよい。そうすれば、新たな発見へとつながるのですね。
  【予測問題の主題】、将来への不安が大きい現代の様子を映し出し、以前の成功例をなぞる生きかたに逃げていいかという問題意識がうかがえます。
  【対策】の一に、「意味や目的」を訴えたのが、自分らしいですね。二つ目の【対策】は、表現にややあいまいな点があるのが惜しい。
 ・人の意思よりも過去の実績
 ・今まで何をしていたかという過去のデータ
ここは、表現を改めてみましょう。誰が何をということが伝わりやすくなるように。
  【反対意見理解】は例がうまいね。なるほど!
 【自作名言】は、ややひねりすぎたかな。「現在とは過去の続きではない。未来の始まりだ」ではどうでしょう。「繰り返し」よりもストレートに心に響くと思うのですが。
 また、むすびの表現、「過去の事実ばかり気にしない」はちょっとスケールが小さめ。「過去の事実だけを見るのではなく、そこに情熱を注ぎ込むべきなのだ」など積極的表現になるよう工夫してみてね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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