小１から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。 志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で４０年の実績。 ▶ 個別指導のオンライン作文

昨日2346 今日28 合計49938□

　　　ミイラとりがミイラになる　　　ひんこ

　古代エジプトでは、人工的にミイラを作った。死んで三千年たつとれいこんが肉体にもどってきて、死んだ人はふっかつするといわれていたからだ。だから王様は、絶対ミイラにしたと言う。死者が旅をしている間も、王様らしく生活するために、けらいはもちろん、愛犬までミイラにした。
　中世から十八世紀のヨーロッパでは、ミイラが＜医薬品＞としてもてはやされた。どうやって薬にしたかというと、けずって粉にしたという。
　そのため、ヨーロッパでも日本でも危険を知りながらミイラを取りに行った人がたくさんいる。手に入れるとたくさんお金がもうかるからだ。
　もしミイラが薬として今も売られていたら、私の家の救急箱にもあったと思う。
　小さかったときは、興味があったから、本がニ、三さつほどあった。本物を見たこともある。母に聞いてみると、最初は気持ち悪かったが、もう本などをたくさん見たからなれたと言っていた。母はけっこうくわしい。
　ミイラ取りがミイラになるという話はけっこう身近かにある。例えば、私の友達ｙちゃんが私とほかの子のけんかをとめに入る。
「とめないでいい！」
とｙちゃんとけんかになる。
＜ミイラ取りがミイラになる＞なんていう言葉、聞いたこともなかった。ミイラの薬なんて役に立たないのに、どうして昔の人は信じていたんだろう。私なら、そんなもの信じないなぁ。

　　　講評　　　sumomo

　「ミイラ取りがミイラになる」という言葉がどういうところからできたのか、今週の長文を読んでわかりましたね。ミイラをとって薬にするなんて、どうしてそんなことを思いついたのかと思いますが、現在のように科学が発達していなかった時代には、とにかく藁にもすがる思いでミイラも薬にしたのかもしれませんね。
　お家にはミイラ関連のものがけっこうあったというお母さんはミイラ博士ですね。ミイラのお話がたくさん聞けたのではないでしょうか。また、身近な「ミイラ取りがミイラに」なった自分の体験も書けました。自分ならミイラが薬になるなんていう話は信じないのにという感想もよくわかります。ミイラをみると不思議な体験ができるかもしれませんね。