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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   間   ポセイドン

 話上手の人は、饒舌の人と違って「間」をとるのが上手な人である。また、相手とのあいだの沈黙の時間に耐えがたくて、「サーヴィス」の気持ちから何とかおしゃべりして「間を持たせる」というときも確かにある。しかし、「サーヴィス」のつもりがいつの間にか自己弁護や自己暗示になり、果ては自己陶酔になっているのにも気付かないという場合がある。適宜、風を吹かせながらの饒舌であれば、聞き逃がされることも少なく、風のあいだに相手が連想し想像し思案する余裕を与えておいて、更にたたみかけるのもいいだろう。風も通さない饒舌は、聞いているほうも苦しくなり、終わった時には、さて、何を聞いたのかということにもなりかねないであろう。私は、「間」をいろいろなことにいかした方がいいと思う。
 第一の理由は、「間」をとると長文に書かれている通り、相手の人が聞きやすく、また、それによって覚えやすいからだ(体験実例)。私は、小学校低学年の頃までは、母に夜、本を読んでもらっていた。その読み方は、「間」が適当に入っていて、聞きやすく、覚えやすかった。その時私は、句点では二拍し、読点では一拍するとよいことを知った。それからの学校の音読では、先生からほめられることが多くなった。
 第二の理由は、少し一休みするところを作ったりしなければ、本当の実力が出せないからだ(複数の理由二)。私は、陸上部に入っているが、陸上部でも、他のスポーツを習っていた時でも、ずっと練習を続けてやって、休けいがなかったことは一度もない。なぜなら、ずっと走っていたりしたら、疲れて、自分の本当の実力を出せないばかりか、けがをしたりしてしまう。陸上部であったら、ずっと長い距離を走っていたり、短い距離を休けいをしないで何本も走るというような練習をどんなにやってもあまり意味はない。
 確かに急いていたりする時に、聞きやすく覚えやすいようにと、「間」を開けるのは良くはない(反対意見への理解)。しかし、「時間を作る第一の方法は、急くことではなく、どこに時間を使うか考えることである」という名言にもあるように、「間」の良い所を使って、さらに内容の方を強くすることを心がけていくことが大切だ(名言の引用)。だから、私は「間」をいろいろな所で使った方が良いと思う。

   講評   taimu

 お話上手な人とお話をしていると気持ちのよいものです。それは、言葉と言葉の間に生まれる、わずかな間隔が自然と心地よいリズムを創り出しているからでしょうね。 

<第一段落>自分の言葉におきかえながら要約することができましたね。「また、……場合がある」は省略したほうが、わかりやすくなるかな。要約に続けて「私は、『間』をいろいろなことにいかした方がいいと思う。」というポセイドンくんの意見につなげることができました。

<第二(三)段落>「間をいかした方がいい」と考える二つの理由を考えることができましたね。お母さんから本を読んでもらったことで、間をとることの有効性に以前から気づいていたのですね。理由2では、スポーツへと話題を広げて、「間」をとることの重要性を考えることができました。どちらの実例もいい内容だね。スポーツ選手の話題をとりいれて、社会的な実例をかんがえてみるのもいいでしょうね。

<第四段落>反対意見も自分でよく考えているね。ポセイドンくんの考えているように、限られたわずかな時間に「間」をとりいれるのはふさわしくないね。さらにそのあと、名言をつかって再度是非の主題でうまくまとめている。その場の状況で判断してうまく取り入れたいものです(^^)。

●急いて→急いで

        

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