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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   こんな考え方もあるんだなぁ   ひんこ

 外国人が理由をあげて、たのみを断る場合は、「だから、あなたの願いをお引き受けするわけにはいかない」という確固たる立場を表明しているわけで、したがって、もうそれ以上いくらたのんでも、応じてくれる余地がないことが多い。一方、日本人は義理人情にからまれて、どんなに明白な拒絶の理由があろうと、相手にたのまれたらそれをむげに断るのは、何か気が引けるように思ってしまう。だから、日本人のノーは、けっして絶対的な否定ではなく、その一部にイエスを含み、イエスは、その中にノーの要素をあわせ持っている。
 日本の絵画の特質に、「余白」の美というのがあるそうだ。でも、それに対してイスラムの芸術は、まったく逆で、空白への恐怖とも思えるほど、びっしりと空間をうめつくす。その「余白」は、言うまでもなく可能性を意味する。
 可能性といえば、いい意味でとらえてしまうかもしれないが、あって困ることも少なくない。例えば、日本にいた時の私の友達。彼女はいつも、
「別に、どっちでもいいよ、行ってほしいなら行くよ」
などとちゅうとはんぱな返事をする。だから、何かを聞くたびに、来る可能性来ない可能性が生まれる。その「可能性」をごかいしてにん識すると、期待していた事と反対の事を言われたとき時、困る。だから、友達は、いつもごかいされ、それがいやなのか知らないが、プンプンおこっていた。私は、もっとはっきり答えたほうがいいと思う。
 私にとって、余白を残して残りは相手の発想しだいだ、という考え方にはいわかんがある。十人十色で色々な考え方があるから、絵をかいた本人が、ある人の考えと同じ事を思ってかいたのか、ちがうことを思ってかいたのかがわかりにくいからだ。私なら、どっちかと言うと、はっきりわかってもらいたいタイプだから、アラブ人みたいにぎっしりえがくと思う。
 私は、あいまいな返事をあまりしない。だからこの長文の作者の言う「日本人」の中にはふくまれていないような気がする。それに、私は、「日本人は・・・」など「外国人は・・・」などの決めつけた言い方が、あまり好きではない。こんな事を言ったらきりがないが、私のようにあいまいな言い方をしない人だってたくさんいる。だから、子供は、チョコレートが好きだ、などと決めつける人は、やめた方がいいのじゃないかと思う。
 決め付けるのは私は賛成ではないが、だからと言って、あいまいな答え方をするのがいいとも限らない。私は、決め付けも、あいまいな答え方もしないで、自分の思うことをはっきり言った方がいいと思う。

   講評   sumomo

 ひんこさん、自分の考えがはっきり述べられましたね。今週の長文は日本人のあいまいさに関して述べたものでした。はじめに長文をよく読んでしっかりまとめることができましたね。
 「日本人は〜」という表現はよく使われます。「アメリカ人は〜」とか、「大阪の人は〜」などとみんなまとめることはなかなか難しいはずですが、その傾向はつかまえることができるのかもしれません。でも、ひんこさんのようにものごとをはっきりさせたい人にとって、「日本人は〜」という表現の中にいっしょくたにさせることにも抵抗があることがよくわかります。
 自分の考えをわかりやすく組み立ててのべることができているので、とてもよくわかります。お友達の例を引用しているところでは、もう少しだけ具体的に説明するとより説得力がでるのではないでしょうか。



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