対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   kuro is my faborite pet☆   みっくまっく

「黒!お前なぁっ。」
ペットの猫が、長く、鋭い爪で私の手を引っかいてきたのだった。私の飼っている黒猫は、クロという名前で、約十ヶ月だ。メスというのに、まあ人懐っこい所もあれば、瞳が爛々と、ギラギラと輝いて爪を目立たせているところもある。私の家族にとって、クロは宝物らしい。最近なら、クロの顔がお父さんににてきて、うつむいたりする所がそっくりだとか、顔が似ているからなんとなーく家系代々を受け継ぐものとか、妙なうわさが耳を横切る。猫だというのに、何故あととりなのだ。私は、少し頭をひねった。私は普段クロにはそっけない態度をとるが、(クロもだけど)
「本当は心配やかわいくおもっているんでしょう☆。」
と母に言われたことがある。私は、つい笑ってしまった。事実はそうであるから。クロが、「ゴメンネ」という言葉のない、のホホーンとした目つきでこちらの様子を伺っていた。
 あれは、去年の十月のことだった。体がダルーかったような気がしたが、学校へ行き、いつもの授業に取り掛かった。何か心の奥で胸騒ぎがしたせいか、授業の時間が重〜く、しかも長ーーーく感じられた。
「キンコ〜ンカ〜ンコ〜ン」
下校のチャイムだ。いつものそろばんは今日は休み。私は、走って家に帰った。まる体が衰えたマラソン選手のように。家に帰った。母と祖母は、買い物へいき、姿が見えなかった。いつの間にか、あのどすぐろーい空はからっとした晴天に覆われていた。五分ほど母たちをまち続けた。十月というのに、なんという暑さだ。これほど退屈な時間を作ったのは、これ初めてかもしれない。くろーい面影が、物置小屋を横切った。はっきりとは見えなかったが、猫のようだ。もう暑くて、限界となったときに母達が帰ってきた。
「五分くらい待ってたよ。」
そう訴えると、家の中へ入っていった。・・・ふと、パソコンゲームをしていた私は耳をすました。物置小屋のほうで、何か音がし、しかも猫の鳴き声だ。
「ニャ??????。」
「ニャ??????。」
私は、母を呼んで、物置小屋へと駆け寄っていった。
そこには、見たこともない真っ黒な猫が一匹、私達を出迎えていた。まるで知人のように。私は一瞬めをうたがった 。今まで猫という動物は、小心者だと思っていたからだ。
それなのに、なんなんだろう?この猫は・・・私は口ずさんだ。
「ニャーニャカニャーニャー???!!!。」
とその猫は鳴いた。何かをしゃべると、まるで
「助けてください。可愛がってください。飼ってください。そうすると、ミユキ(私)の家庭はより明るくなるかもしれませんよ。」
と見捨てられたガラクタのようにすがっていたように見えた。急いで猫嫌いな祖母のところへ行き、
「黒猫がね、・・・・・・・・・・。」
と事情を話した。ダンボールにティシュを数百枚、数十枚敷き、そして、タオルもかぶしてパンも置き、水もくみ、
「クロ子ちゃん、お休み」
とささやいた。できることなら手を尽くした。私は、いつの間にかクロという単純な名前をつけていた。
「ちょっとだけ、様子を見てみよう。」
母親に置き去りにされた猫を飼うことなんて家では最初、可能ではなかった。あれから二日後、猫嫌いな祖母もようやく降参。飼っていいよと言ってくれた。この時をどんなに待ったことか・・・私のいった圧倒的な言葉が効果を示したのだろう(笑)
こうして、家のクロは、家族の一員になったのである。☆★
 ペットと言えば・・・あ、もう一つある。トランペット。(笑)これから話すのは、トランペットにまつわる話。・・・ 私は今、小学校 五・六年、金管バンド倶楽部(単純にいえば吹奏楽部)に所属している。トランペットが担当だ。この前、まだ上手く吹けない超初級者のころ。一生懸命に練習していると、クロがきた。
「クロちゃん、私のトランペット、聞かせてあげようか。!!!!!!!!!!」
「せ〜のっせ〜で。」
「ブォ〜〜〜〜〜キキキキキ〜ン★。」
クロの目がつりあがった。耳は後ろにピ-ンと逆立ち、毛はモッサモッサと耳と同様にふわりと上向きに立ち、口を開け、小さく鋭く尖った歯を見せた。いままでの可愛らしさではなく、凶暴さのほうがなんとなーく多い感じだ。まるで、暴力団の親方のように。(笑)それ以来、あのクロが哀れになりそうで、やるのはよした。
 私は、ペットというのは、家族を笑いで満たしてくれる、愉快にしてくれる存在なんだな、と分かった。くろがいて、人間生活が変わったかもしれないと私は感じた。
 吹奏楽のデビュー前日。私が吹くと、黒はいつもと態度が違い、表情が豊かになったような気がした。☆★

   講評   sarada

 長編を仕上げたね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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