創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

これまでの全記事
作文の勉強は小学校低学年から始めると長続きする  2018年2月5日  No.3163
ホームページの記事は→3163


 小学1、2年生のころは、何でも吸収できる時期です。
 この時期に吸収するのは、しかし、勉強の中身ではなく、勉強の取り組み方という習慣なのです。

 小学1年生のころに知識を詰め込むような勉強の仕方をすると、詰め込むというスタイルが勉強の形になってしまいます。

 この時期に、自分で体験し、自分で考え、読書をしたり、対話をしたり、文章を書いたりするというスタイルの勉強を身につけると、自分で取り組む姿勢ができてきます。
 与えられた知識を覚えて答えを書いて○×をつけてもらうという勉強の仕方ではなく、自分で主体的に考えるというスタイルの学習の仕方が身につくのです。

 このような学習の仕方が身につくと、作文の課題が難しくなる小学校高学年以降になっても、その難しさを自分なりに克服していくことが向上心の喜びのようなものになり、難しい勉強でもくじけずに取り組んでいくことができます。

 作文というものは、小学1年生のころはまだ十分に書けないのが普通です。
 作文が楽に書けるようになるのは小学3年生のころからで、そのころになると、誰でも急に上手に書けるようになります。

 しかし、小学3年生から始める子は、すでに勉強のスタイルが身についているので、自分から進んで書くという姿勢が取りにくく、課題が難しくなると書くのをあきらめてしまうことも多いのです。

 これは、データにも現れていて、小学2年生から作文を始めた子は、小学3年生から作文を始めた子の2倍近く長続きするという結果が出ています。

 小学校低学年のころの習慣作りは、意外と大きな影響があるのです。

 私のうちの子供2人も、小学1年生から作文の勉強を始めました。
 最初は字数も少なく、表記のミスもかなりありましたが、低学年のころに毎週作文を書くという習慣がついたので勉強を長く続けることができました。

 言葉の森の生徒の中には、小学校1年生のころから始めて高校3年生のころまで勉強を続ける子もいます。

 そういう子供たちは、自分で考えて取り組むという学習姿勢ができているので、社会に出てからも自分なりに考えて行動することができると思います。

 小学校低学年の勉強は、勉強の中身ではなく、勉強の取り組み方を身につけることが第一の目的です。

 この時期に、よりよい勉強の仕方を身につけるように考えていくことが大切なのです。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 小学校低学年(79) 

 コメント欄

森川林 20180205 1 
 子供が小さいころは、何でも吸収できるので、どの子も天才のように見えます。
 しかし、そこで、吸収させるのは、中身ではなく姿勢です。勉強の場合は、勉強の姿勢です。
 この時期に、正しい答えを見つけるだけの勉強ではなく、自分で考えるという勉強の姿勢を身につけていくといいのです。


nane 20180205 1 
 言葉の森の生徒で高校生まで勉強をしている生徒の内訳を見ると、小学校高学年や中学生から始めた子ももちろんいますが、やはり小学校低学年から始めた子が、割合としてはかなり多かったのです。
 小学1、2年生のころから始めると、作文を書くことが生活の一部のようになっていくのだと思います。

コメントフォーム

作文の勉強は小学校低学年から始めると長続きする 森川林 20180205 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」