対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

これまでの全記事
悪いところを直しても、上手な作文にはならない  2018年2月9日  No.3174
ホームページの記事は→3174


 作文小論文の指導をしている人の中に、どういう作文がよくないのかということを事細かく説明する人がいます。
 そういう人たちが教える作文指導は、事後添削が中心です。
 子供が書いてきたものを見て、どこがよくないのかということを詳しく説明するのです。

 それを聞くと、まるで勉強を詳しく教えられているような気がします。
 しかし、だからといって、指摘されたところを直せば、上手な作文が書けるようになるというわけではありません。
 よくないところを直せば自然に上手になるのではないのです。

 上手な作文というのは、よくないところがあるかないかということとは別の次元の話です。
 よくないところを直した作文は、よくないところがない作文であって、上手な作文ではありません。

 そして、直すことを中心にした作文指導は、子供をどんどん暗くしていくのです。
 作文の学習は、長く続けることに意義があります。
 それは、作文力は国語力の集大成なので、上達に長い時間がかかるからです。

 作文指導を、直すこと中心に行っていくのは、作文指導をしないことよりもかえってマイナスが大きいとさえ言えます。
 作文指導に熱心な先生のクラスほど、作文嫌いの子が多くなるというのは、そういう事情があるからです。

 では、上手な作文を書くにはどうしたらいいかというと、それは書いたあとの作文を添削するのではなく、書く前に事前の指導をする必要があるのです。

 その事前の指導というものには、指導の枠組みが必要ですから、簡単にはできません。
 思いつきでいくつかの事前指導をすることができたとしても、その事前指導を何年も続けて系統的に進めて行くことは普通できないのです。

 作文指導は、子供が明るく勉強できることを基準にして進めていく必要があります。
 作文の勉強が嫌いにならなければ、必ず上達していくからです。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 

 コメント欄

森川林 20180209 1 
 欠点を直すことと、長所を伸ばすことは別の次元の話です。
 ところが、作文教育の分野では、赤ペンでよくないところを直すのが指導の中心のようになっています。
 作文は、いくら悪いところを直しても、それでよくなるわけではありません。
 もっと明るく褒める指導を行っていく必要があるのです。


nane 20180209 1 
 作文が苦手だった子が、毎週書いているうちにだんだん上手になり、そして何年かたつと見違えるようになるのは、ずっと褒め続ける指導をしているからです。
 どうしてそれほど長い間褒め続けることができるかというと、それは事前指導があるからです。
 「ここができるようにがんばろう」と指導して、子供がそれができるようになるから褒めているということなのです。
 ただ単に褒めるというだけでは、何年も続けることはできません。
 これは、子育てすべてに共通することだと思います。
コメントフォーム

悪いところを直しても、上手な作文にはならない 森川林 20180209 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」