「期末テストで国語がクラスで1番に」――国語問題文の読み方
 教室に通っている中学1年生の生徒が、「期末テストで、国語はクラスで1番になりました」と教えてくれました。(小学校2年生のとき、作文が苦手という理由で教室に入ってきた子です。)この生徒は、毎月の読解問題を解くときでも、自分がAだと思っていたものの答えがBだと、必ず先生に理由を聞いていました。 つづきを読む
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創造が価値の源泉となる社会と言葉の森の教育 2、創造教育  2013年12月31日  No.2021
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=2021      




●創造を支える創造教育の要としての言語

 価値の源泉である創造を支えるものが、ひとつは創造教育で、もうひとつは創造文化です。

 創造教育の要になるものは、言語です。
 人間は、物を作るときでも言葉を使って考えます。この言葉が創造において重要な役割を果たしています。それは、言葉というものが不完全なものだからです。

 完全なものは、新たなものを生み出しません。地球上の動植物は、進化という大きな流れの中で見れば不完全ですが、個体の生存という短い時間の中で見ればほぼ完全な生活をしています。
 鳥は飛びたければ空を飛び、魚は泳ぎたければ水の中を泳ぎます。人間以外の動植物は、完全性の中に生きているので、創造の必要性を感じません。

 人間も、言葉を持たなければ、あるいはテレパシーのような完全な言葉を持っていれば、創造の必要性を感じなかったでしょう。
 不完全な言葉を使ってものを考えることによって、生活の中に創造の必要性が生まれてくるのです。

●創造的な言語教育としての作文

 人間の持つ不完全な言語を、その不完全性を生かして学習する教科が作文です。
 作文には答えがありません。漢字の書き取りや選択式の読解問題は、答えがあるという点で、本質的な言語教育ではありません。それは言語を使うための準備の教育です。

 作文に答えがないのと同様に、本来、あらゆる学問には、数学や科学も含めて答えというものがありません。しかし、それらの学問において答えのない境地にまで到達できるのは、それらの勉強の土台をほぼ完璧に習得したあとです。だから、学問の世界で創造を行うためには、長い準備のための学習期間が必要なのです。

 作文は、そのような長い学習期間を必要とせず、文字さえ書ければすでにその不完全性を活用することができます。この点で、作文は創造性を育てる最適な教科であると言えるのです。

●言葉の森の作文教育(1)項目作文

 言葉の森は、作文教育の方法をいくつか考案しています。

 第一は、項目作文です。書く項目をあらかじめ決めて作文を書くことによって、創造のきっかけを作る作文の書き方です。
 例えば、「複数の方法で書く」という項目のときは、テーマに合わせた複数の方法を考えださなければなりません。「たとえを書く」という項目のときは、その文章の流れに合わせたたとえを作り出す必要があります。
 このような事前の項目指導によって作文を書く方法が項目作文の方法です。

●言葉の森の作文教育(2)森リンテクノロジー

 第二は、森リンテクノロジーです。森リンとは、文章に出てくる語彙によって作文を評価する自動採点ソフトです。
 森リンは、作文という本来内容的にしか評価できないものを、語彙という外形的なところから評価します。この森リンの評価によって、どれだけ多様な語彙で(ということはどれだけ具体的に)、またどれだけ論理的に(ということはどれだけ深く考えて)書いたかということが形式と内容の相関関係として評価できます。

●言葉の森の作文教育(3)長文音読と対話

 第三は、作文の予習としての長文音読と対話です。
 作文を充実させるのは、書いている間のアドバイスや、書き終えたあとの添削ではなく、書く前の事前の準備としての長文音読と対話です。
 音読の反復によって文章の内容を深く読み取り理解する力がつき、家族との対話によって理解のための語彙力と表現のための語彙力が向上します。
 作文は、理解と思考の結果です。結果に手を加えても、作文力は向上しません。作文の学習は、書く前と書いている間が勉強の中心で、書いたあとの評価は、その次に書く前の指導と結びついて初めて意味あるものになるのです。

●言葉の森の作文教育(4)プレゼン作文

 第四は、プレゼン作文です。作文は、発表することによって輪郭が明確になります。はっきりした輪郭を持つものは、自分にとっても他人にとっても、次の創作の土台になります。
 その発表を単なる文章の発表で終わらせずに、画像や音楽と組み合わせひとつの新しい総合芸術的な作品として発表するのがプレゼン作文です。
 

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