国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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言葉の森と寺子屋オンエア(その1)  2014年11月4日  No.2251
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 言葉の森は、作文の専科教室です。作文の指導だけを約30年間続けてきました。
 なぜ、ほかの勉強、例えば漢字の書き取りとか、計算練習とか、国語の問題とか、算数数学の問題とか、英語の問題とかいうわかりやすいものをやらなかったかというと、そのような勉強は、誰かに教わらなくても自分でできるものと考えていたからです。
 これに対して、作文の勉強というものは、第三者の見る目がないと自分では評価のしようがありません。作文は、音楽やスポーツに似ていて、他人からの評価がないとうまく勉強できないのです。

 しかし、その後、意外と作文以外の基礎的な勉強のできていない生徒がいることがわかり、途中から国語の読解問題なども言葉の森の勉強の中に入れるようにしました。
 この国語の読解問題の解き方のコツは、かなり優秀な生徒で、既に中学3年生や高校3年生の受験モードに入っている生徒でも、よくわかっていないことがありました。これは、たぶん今でもそうです。
 毎月第4週の読解問題は、しばらく前から2問だけに絞って課題フォルダに掲載していますが、これは2問とも正解にしてもらうためです。読解問題は、理詰めで解いて満点を取ることで初めて力がつきます。6割できたとか7割できたとかというところで満足していたのでは実力はつきません。満点を取ることを目指し、もしできないところがあったら答えを見て、なぜそうなのかと自分で理屈で理解して初めて力がつくからです。

 さて、話は戻って、言葉の森では、独学では勉強しにくい作文の勉強を、小学1年生から高校3年生まで、場合によっては幼児から社会人まで長年指導してきました。
 大学入試の小論文は、実は言葉の森の指導は、ほかの予備校などの指導よりもずっと優れていると思います。予備校でも小論文の指導を受け、言葉の森でも小論文の指導を受け、両方を比較できる立場にいる受験生が、皆同じように言葉の森の指導がわかりやすく役に立ったと言っているからです。もちろん、小中学生の作文指導も同様です。

 作文は進歩の遅い勉強ですが、言葉の森のやり方で続けていけば、誰でも必ず上達します。高校生のように入試の小論文を意識して勉強している場合は、大体1年間で自分でもうまくなったという実感がわきます。本当は、教える先生の目から見ればもっと早くから上達しているのですが、本人が自分で実感としてうまくなったと感じるのは1年間ぐらいたってからです。

 ところが、作文の面では上達している生徒が、意外にも、普通の教科の勉強では苦手なものがあったり、能率の悪い勉強をしたりしているということがよくありました。
 それは、なぜかというと、国語の読解問題の解き方と同じように、勉強の仕方がよくわかっていないままただ時間をかけて勉強しているというケースが多かったからです。
 その勘違いした勉強の仕方の根は、小学生時代から始まっているようでした。

 勉強は、本来もっと短時間で簡単に楽しく済ませられるものです。それで実力がつくのです。
 ところが、勘違いした勉強法で勉強していると、長時間の複雑な苦しい勉強をしていながらなかなか実力がつきません。しかし、その複雑な苦しい勉強の仕方の方が、子供も親も先生も、真面目にしっかりやっているように感じてしまうのです。
 本当は、小中学生の成長には、勉強よりも、遊びや趣味や読書や対話のような勉強以外の自由な時間が必要なのですが、多くの親や先生は、そういう自由な時間は無駄な時間と考え、生活時間をできるだけ勉強で埋めようとしてしまいます。
 その結果、小学生の最初のころは成績がよくても、中学生、高校生と学年が上がるにつれて、思考力や集中力の不足が表面に出てくるようになり、かえって成績が伸び悩むことも多いのです。また、自由な時間の少なかった子は、大学生や社会人になってから創造力の不足が表面化してきます。

 こういうことがわかってきたので、言葉の森では、作文の勉強とは別に、独自の方法で小中学生の全教科の勉強を見る仕組みを作りました。それが、寺子屋オンエアです。(つづく)

 次回は、寺子屋オンエアの仕組みを説明します。

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