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低学年からの勉強は作文と国語  2015年10月14日  No.2443
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●毎週の作文で読む力と書く力がつく

 小学校低学年のころは、何でもたやすく吸収できます。しかし、この時期に知識的なことを吸収しすぎると、考える力の成長がかえって遅れてしまいます。
 低学年のころにやってはいけない勉強の第一は、長時間勉強させることです。長時間勉強すると、時間が来るまで机に向かっていればよいという姿勢になるので、集中力がなくなります。
 やってはいけない勉強の第二は、英語教育のやりすぎです。小学3年生までは日本語脳が形成される時期なので、この時期に外国語の勉強をさせると、日本語の力が正しく形成されなくなります。特に避けたいのがCDなどの音声を繰り返し聞くことです。
 やってはいけない勉強の第三は、算数の難問に取り組ませることです。低学年のころの難問は、本当の難問ではなく、文章が読み取りにくかったり条件が複雑だったりするだけの難問ですから、考える力がつかないばかりか、かえって勉強が嫌いになることもあります。
 では、やった方がいい勉強は何かというと、それは、日本語の読書と音読と親子の対話をもとにした作文です。毎日の読書・音読・対話と、毎週の作文の組み合わせで、日本語力と思考力の基礎を作っておくのです。

●毎週の電話でたのしく続ける通信教育

 小学校低学年のころは、勉強の土台ができる時期です。この時期にすべての学力の基礎となる読む力と書く力をつけておくことが大事です。そのためには、毎日読む習慣を作ること、毎週書く楽しさを味わう時間を作ることです。
 読む習慣をつけるためには、第一に読み聞かせを続けることです。幼児のころに行っていた読み聞かせは、子供が喜ぶ限り、小学校に上がっても続けておくことです。第二は、お母さんお父さんが日常の生活の中で楽しく本を読む姿勢を見せることです。第三は、読書の時間と競合することになるテレビやゲームの時間を、禁止するのではなくコントロールすることです。
 書く楽しさを味わうためには、第一に毎週作文を書く時間を作ることです。第二は、書かれた作文は直すのではなくいつもいいところを見て褒めることです。第三に、作文の題材作りを助けるために家庭の中で簡単な行事や遊びを企画することです。
 低学年のころに書く楽しさを味わった子は、学年が上がり作文の課題が難しくなっても、書く習慣をずっと継続することができます。

●小1から始められる親子作文コース

 幼児から小学2年生ごろにかけては、まだ書くことに慣れてはいないので、ひとりで作文の勉強を始めるには無理があることがあります。作文を書いても、表記のミスが多かったり、わずか1、2行しか書けなかったりする場合です。
 しかし、作文の勉強はできるだけ早く始めた方が習慣になります。幼児がひとりでもできる国語のプリントのような簡単な学習をするのではなく、作文を書くという難しい勉強に直接取り組んだ方がいいのです。そこで、言葉の森が企画したものが親子作文コースです。
 親子作文コースでは、先生からの電話のあと、子供と親(主にお母さん)でその日に書くことを話し合います。話をしながら、親が構成図を書いていきます。10分から15分で構成図を書き終えたら、子供はその作文の絵をかき、親はその作文の文章を書きます。そこに、他の家族(お父さんやその子の兄弟)が、関連する写真や絵を貼ったり、コメントを書いたりします。このようにして、家族全体の企画として、毎週子供の作文を書くのです。
 子供は、親の行動を見て育つので、親が作文を書いている姿を見せれば、自分でもいつか作文を書きたいと思うようになります。そして、親の書いた作文を見ているうちに、自然の表記の仕方も覚えます。
 また、親は、子供用の作文を書くことで、子供に教える作文指導のコツを身につけます。それが将来、森林プロジェクトなどの作文講師資格を取るときに役に立ちます。
 このようにして、作文がまだ書けない子でも、作文を書く準備としての勉強が楽しくできるのです。

●子供時代の作文は将来の宝物

 子供時代の作文は、子供のころでなければ書けません。小中高と作文の勉強を続けていくと、自分の成長のあとが記録として残ります。それは、単なる勉強の記録ではなく、親子の触れ合いも含めたその子の人生の記録です。子供の成長の記録をビデオや写真で残しておくように、内面の成長の記録は、作文として残っていくのです。
 また、今の子は、手紙を書く機会がほとんどありません。作文を書いていると、その作文の中身をそのまま田舎のおじいちゃんやおばあちゃんへの手紙として書いていくことができます。作文を書くことが現実のコミュニケーションとして役立つことを知れば、子供は更に意欲的に作文に取り組むようになります。
 また、子供の作文の題材選びや、感想文の似た例の相談などを家族ですると、親子の知的な対話の習慣ができます。この親子の対話が、子供の語彙力や思考力や人間関係力を育てていきます。
 このような作文の勉強を楽しく続けるために最も大事なことが、直したり注意したりせず、いつもいいところだけを見て明るく褒めてあげることです。そして、作文は褒めるだけにして、その一方で読書と音読の読む力をつける勉強を気長に続けていくのです。

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 コメント欄

森川林 20151014  
 作文は、小学1年生になったばかりではまだと難しいところがあるかもしれませんが、夏が過ぎて秋になり、今ごろの時期になると、どの子も大体普通に書けるようになります。
 しかし、おかしいところがあってもすぐに直さないということが大事です。
 作文嫌いになる原因は、大人が直しすぎることにあるからです。

森川林 20151014  
 低学年の子は、「親の後ろ姿を見て育つ」というやり方で勉強を教える必要があります。
 子供の自主性を育てるためには、なるべく直接教えないように教えるのがいいのです。
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