国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

これまでの全記事
読書量を増やすなら、付箋読書。小学校高学年、中学生、高校生の生徒は、物語文の読書だけでなく、説明文意見文の読書を  2024年5月17日  No.5070
ホームページの記事は→5070

チガヤ



 子供が本を読んでいれば、お母さんお父さんは安心するかもしれませんが、その本の中身が大事です。

 小学校低学年の子で、いつまでも絵本のような本を読んでいる子がいます。
 ほのぼのとした内容で、いい本なのですが、それだけで終わっていては、読書力はつきません。
 小学校低学年の子は、字の多い本を読む必要があるのです。

 小学校高学年や中学生、高校生で、いつまでも物語文の本を読んでいる子がいます。
 物語文は、楽しく面白く読めますが、それだけで終わっていては、思考力はつきません。
 小学校高学年以上の子は、説明文、意見文の本を読む必要があるのです。

 ところが、説明文、意見文の本を読むと、途端に読書量が低下する子がいます。
 その理由のひとつは、読む力がついていないからです。
 もうひとつは、読み方のコツを知らないからです。

 物語文は、ストーリーに引っ張られて最初から最後まで読むことができます。
 しかし、説明文、意見文は、ストーリーがないので、途中で読むことに飽きると、そこで止まってしまうことが多いのです。

 説明文意見文の読書で大事なことは、面白くないところは飛ばし読みをして、面白いところだけを読むことです。
 そして、できるだけ、いいと思ったところに傍線を引いて読むことです。

 しかし、漠然と飛ばし読みをすると、どこまで読んだかわからなくなるので、結局最後まで読み切ることができなくなります。

 付箋読書という方法は、説明文意見文の本を読むのに役立ちます。
 この方法で読めば、複数の本を並行して読むことができます。
 また、読みかけでしばらく読まなかった本でも、すぐに再開することができます。

▽「付箋読書の仕方」
https://www.mori7.com/as/1367.html

 しかし、私は、いくらこういうことを説明しても、やる子はほとんどいないだろうという気がします。
 人間は、習慣をなかなか変えられないからです。

 例えば、話は変わりますが、玄関では靴をそろえて脱ぐということや、席を立つときは椅子をしまって立つというようなことは、簡単なように見えますが、定着させるのに子供でも1年近くかかります。
 大人は、たぶん、ほぼできません(笑)。

 そこで、将来的に考えているのは、読書クラスです。
 難読クラスと言ってもいいと思います。
 難読検定とセットにする予定です。

 そのクラスでは、学年相応の難しい本をばりばり読んで、読んだあと、みんなでディスカッションをするのです。

 ただ、そのための読書のリストを作るのに時間がかかるので、スタートは少し先になります。

 いい本でも絶版になることがあるので、kindle化された本が中心になります。

 そのうち、本のリストを作るための研究会を立ち上げたいと思っています。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 

 コメント欄
コメントフォーム

読書量を増やすなら、付箋読書。小学校高学年、中学生、高校生の生徒は、物語文の読書だけでなく、説明文意見文の読書を 森川林 20240517 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」