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1月の森リン大賞(中3-高社)  2010年2月21日  No.796
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 1月の清書をもとにした森リン大賞です。






1月の上位入賞者(中3の部33人中)


真の実力
ゆりん

 推薦入試とは、指導要録にもとづいた生徒の学校での学業成績や性格などを見て合否を決めるものだ。日常からコツコツと勉強していれば、本番の試験を受けなくて済むのだ。推薦入試は一般の試験と違って合否も大体検討がつくし、一発勝負という訳でもないのでメンタル面的には楽だろう。しかし、内申書はそれぞれ記入する人が同一でないために不平等になりやすい。それに、社会に出たときに求められるのは、コツコツと少しずつ実績を出すことではなく、短期間で大きな実績を出すことだ。学校を卒業して社会に出たときの事を考えると、推薦入試よりも、一般入試の方が良いと思う。だから私は、一般入試のように、いざという時に全力を出せるように生きて生きたい。

 その為の方法は第一に、真の実力をつけておくことだ。いざ全力で何かに挑戦しようとしても、それに伴うだけの実力がなければうまくいかないだろう。私は今、英語検定に向けて勉強している。三級までは難なく合格することが出来たが、準二級になると一気にレベルが上がり途端に難しくなる。問題集を買って勉強したりもしているのだが、単語の意味がわからない為手のつけようがない状態に陥っている。「英語はまず単語を覚えることから始まる」とよく言うが、その意味を初めて痛感した。やはり何事に関しても基礎が大切なのだろう。だから私は今単語を覚えている。初歩的なことだがとても大切なことだ。単語もスペルが長く覚えづらいものも多いが一生懸命覚えていきたいと思う。タイムリミットは迫っているが、全力投球する気持ちで望んでいきたいと思う。

 その為の方法は第二に、心から納得できるような目標を立てることだ。人は、本当に納得できるような目標を立てることだ。人は、本当に納得できる目標があればどんな困難でも立ち向かうことができると思う。逆に目標がしっかり定められてないと何をすれば良いかがわからず充実した日々を送れなくなってしまう。初めて動力飛行を成功させたライト兄弟は自転車店を経営しながらも空を飛びたいという夢を諦めないで研究に打ち込んだために目標を達成することが出来た。この二人のように、何かの目標に対して立ち向かった偉人は沢山いる。オリンピック選手なんてまさにその例だ。私も何か目標を立てて日々を立ち向かっていきたい。

 確かに、日常からの努力も大切だ。日々の努力の積み重ねが成功につながる場合も多い。しかし、「飽きるということも、一つの能力のあらわれである。」という名言もあるように、いざという時に備えて休むことも大切だ。ぐだぐだやっていたら飽きてしまうし、集中力も途切れてしまうだろう。長い時間やっていれば良いという訳でもないのだ。だから私は、いざという時に全力を出せるような生き方をしたい。そうすれば今後行われる定期テストや入試も難なくクリアすることが出来るだろう。休むときのメリハリがしっかりつくようにしていきたい。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1真の実力ゆりん87120854798190
2自然を尊重するメグ86179254597792
3自信を持つゆうちゃり~86131652697792
4こつこつ型」で生きるマロン86161557627687
5清書うずら85154863687084
6こつこつちな84115051717987
7私の財産きへあ84153863556686
8ポイ捨てはいけない野球小僧83107164567192
9清書 読解問題きこう82113653828989
10清書まじめさん81109549586881



※ 高社の上位の作品で、項目のキーワードをカッコ書きで入れている作品がありましたので、キーワードをはずして採点しておきました。
 清書の際は項目のキーワードは、特に入れなくて結構です。(^o^)/

1月の上位入賞者(高1高2高3社の部113人中)


民主主義(清書)
PINK

 現代の日本は民主主義の国である。もちろん世界には今も独裁政権を貫いている国が存在する。独裁政権は権力が一点に絞られるため、民主主義に比べてスピーディーに物事が決まり、与党と野党のような政権を巡る争いをしなくてすむ。こういった点において能率は良いかもしれないが、やはり我々はリスクや危険を理解したうえで本当の意味での民主主義を守るべきだ。

 そのための方法として第一に、民主主義の話し合いや選挙などの煩わしいと思われる手続きを面倒臭がらず、皆が参加するようにすることだ。よく選挙の後に新聞で投票率を載せているが、民主主義の原則で言えば100%に達していなければいけないはずだ。しかし、現実問題50パーセントに届いていれば『国民も注目している選挙』と書かれる始末。つまり、政治に関心を持っていない人がいるということなのだ。全国民が平等な権利を持っているのが民主主義であるのだから、真の判断が出来ているのかどうか不透明な部分があるのだ。学校の生徒会選挙も、立候補人数が少なく信任投票のみで決まってしまうケースが増えているように感じる。クラスでの話し合いも、なかなか意見が出ずしらけた空気になってしまうことが多い。友達に聞くと『別にどうでもいい…』といった参加に消極的な意見が多く、少数であろうが意見が出ればそれで決まってしまうことが多々ある。参加者全員が積極的に意見交換をすることでより良い結果に結びつくのが民主主義の長所であるにもかかわらず、それを全く生かせない状況が発生してしまっている。単なる時間の無駄、と捉えず有意義なものという認識をすることで、真の民主主義を守ることが出来るのだ。

 第二の方法として、対立する勢力があるようにすることだ。日本の例で言うと自由民主党と民主党、などが分かりやすいのではないだろうか。与党と野党が常に対立しており、互いに抑制しあって均衡を保っている状態が最も理想的な民主主義の姿なのかもしれない。歴史的には、昔日本は武士と貴族が均衡を保っていた時代があった。また、戦後の日本では対抗勢力が無いために軍部の独裁に走ったこともあるそうだ。互いに拮抗する状態であることによって独裁を未然に防ぐことも出来るだろう。生徒会の選挙も、ライバルがいることでより自分の考えを有権者にアピールしたり、演説で自分の思いをより具体的に述べ、投票する側にとって非常に分かりやすい選挙になる事は間違いない。

 確かに、民主主義は決して万能ではない。能率は独裁に比べて悪い場合が多く、異なった政治体制を考えることもいずれは必要になるのかもしれない。しかし、皆の総意を生かして物事を決めていくことも大切だ。一人一人の意識向上を図り、全員による支配を実現させていかなければならない。民主主義は、有効投票数の中での多数決で決まるものではなく、少数意見も含め参加者全員で決めるものだ。(自作名言)我々は、形だけの民主主義を見直して、本当の意味での民主主義を守るべきなのである。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1民主主義(清書)PINK92123766969193
2公園のあり方についてまいう91119566959999
3叱責と責任いさせ89121462778590
4言葉の文化しんご89128469767592
5周りの視線LOLLIPOP88173258698186
6神のジレンマカエル87123159888684
7世間の中で生きるということくま王子87152461678484
8公園いすも86130657657687
9私の豊かさえひな84102557698089
10叱り方ピカチュウ84104856677593



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