- ● Re: 小5 ネコヤナギの山 2.3週 「島にすむ動物と大陸(感)」 (336字) すずめ 2015年11月20日 16時51分
8020 (小5オープン資料室)
朝日デジタル 2015年11月19日
インドネシアのフローレス島で化石が見つかった身長1メートル程度の「フローレス原人」が、現代人並みの身長のジャワ原人から進化したことを示す有力な証拠を見つけた、と国立科学博物館などのチームが発表した。孤立した島で、外敵がいないことなどから大型動物のサイズが劇的に小型化する現象が人類にも作用したと考えられる、という。
米科学誌プロスワンに19日、論文を発表した。
フローレス原人の化石は2003年、約7万~2万年前の地層から発掘された。身長や頭蓋骨(ずがいこつ)のサイズが小型の猿人ほどしかないことから、初期の原人の特徴をそのまま引き継いだ子孫なのか、そこから一度大型化したジャワ原人が進化の過程で小さくなったのか、学説が対立していた。
- ● 小5 ネコヤナギの山 3.3週 「月ができた原因に(感)」 (533字) すずめ miri 2013年03月14日 17時27分
429 (小5オープン資料室)
天体オタク(!?)のお父さん、出番です!
そうでなくても、宇宙には果てしないロマンを感じる方は多いことでしょう。そういう意味からもとても興味深い長文です。
... さて、体験実例としては、「科学は決して完成したものではなく、これからも新しい考えが出て古い考えが否定されることがある。」という点から、
「(科学に限らず)のお母さんたちが習った頃は、日本で最も古いお金は昔は『和同開珎』と習ったけれど、、その後『富本銭(ふほんせん)』が発見されて、そっちが一番古いということになったんだって。」
「太陽系の水・金・地・火・木・土・天・海・冥のうち、冥王星が惑星からただの小惑星に格下げされるなんていう話題もあったでしょ。これからは、……ドッ、テン、カイで終わりなんだね。」
などなど。定説、常識と思われていたことにとらわれてばかりいると、現実からおいてけぼりを食いそうですね!
いずれにしても、ふだんからさまざまな分野のニュースに注意を払って、親子で話題にしているとよいでしょう。
<<授業の渚>>
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ne&tuki=03&syuu=3
- ● 小5 ネコヤナギ 2.3週 「島に住む大陸と動物」(感想文) (1187字) いと ito 2013年02月16日 09時53分
410 (小5オープン資料室)
第3週も感想文の課題です。
かなり難しい文章で、難しい内容が書かれていますね。
しかし、こうした文章を読み慣れておくことが、今後高学年~中学生以降の勉強では重要になってきます。
その練習のつもりで、気合いを入れて向き合ってみましょう!
難しい文章の理解のコツは、繰り返し読むこと。
それも、なるべく声に出して「音読」をすることです。
じっと黙読していても、案外頭は正直に、分からない部分をスッと読み飛ばしたりしてしまうもの。(笑)
それならば、たとえ意味の分からない言葉があったとしても、とにかく全体を通して音読した方が内容が頭に入るのです。
「難しい文章が読めない」と悩んでいる人は、ぜひこの方法を試してみてくださいね。
さて、今回の長文のテーマは「島の法則」。
狭い島では、体の大きい動物が小さく、小さい動物が大きくなる……つまり、「格差が少なくなる」という法則のことです。
文の後半には、生き物のサイズだけでなく、人間の能力や思想のスケールにもそれが当てはまるのではないか……ということが書かれていましたね。
“似た話”の書き方には、色々なパターンが考えられます。
ごく身近なところでは、「すごく大きな動物や、小さい動物を見た」ということ。
水族館ではジンベエザメなど、とても巨大な魚が見られますね。一方、「手乗り馬」などと呼ばれるほど小さな馬が、牧場にはいたりします。
他にも飼っていた金魚や亀が、思っていたよりずっと大きく育った……というような経験はありませんか? そういった、動物の話は書きやすいはずです。
あるいは、後半の「人間社会における島の法則」に注目して書いてもいいでしょう。
たとえばオリンピックを見ると、世界新記録を出して金メダルを獲得するような、非常に能力の高い人が続々と登場します。
しかし逆に、水泳の代表だというのに全然泳ぎが上手ではなく、むしろ規定の100メートルを泳ぎきるのがやっとだった……という選手もいたのです。
(エリック・ムサンバニ(赤道ギニア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8B)
「狭い範囲では一番」でも、「広い範囲で比較すると普通だったり、下の方」ということがあるのが、人間社会での「島の法則」と言えるかもしれませんね。
そうした「とんでもなく高い能力の人を見た、知っている」ということで書いていくのもOKです。
思想や研究、知的な発見のすごさに関しては、これまでに読んだ「偉人の伝記」から例を持ってくるのもいいですね。
★項目は
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つです!
- ● 小5 ネコヤナギの山 2.3週 「島にすむ動物と大陸(感)」 (505字) すずめ miri 2013年02月14日 14時24分
406 (小5オープン資料室)
科学読み物の中には、大人が読んでも目からウロコ、の興味深いものが多数あります。今回の長文もその一つと言えるのではないでしょうか。
「島では大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる。」その理由を検証したり、どんな動物があてはまるのか調べたり。親子でいろいろ楽しめそうですね。
...
体験事例としては、「島の法則が人間にあてはまる例」を考えるとよいでしょう。学校の中で「足が一番速い」とか「●●が一番うまい」と言われている生徒がいざ、対外試合や県大会、地方大会、全国大会などの大舞台に立ってみると、「えっ……(絶句)」「上には、上がいるもんだ……」というような状況がありますね。まさに「井の中の蛙大海を知らず」というわけです。
厳密に言うと、上の例は長文にぴったり沿った例ではないですが、書きやすいと思います。集団が大きくなれば、突出したものが出て来るという話があればさらによいでしょう。
<<授業の渚>>
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ne&tuki=02&syuu=3&banngou=5
- ● 小5 ネコヤナギの山 2.2週 「チョウチンアンコウ(感)」 (641字) すずめ miri 2013年02月06日 16時47分
401 (小5オープン資料室)
今は非常に便利な時代で、「あれってどんなものなのかなあ」と思ったら、一瞬で見ることができます。そうです。インターネットです。
図書館に行って百科事典を探し、ページを繰るのももちろんよいのですが、「知りたい」と思ったときに瞬時に情報が得られるというのは、一度体験してしまうともうやめられませんね。
...
というわけで、チョウチンアンコウを是非、「画像」で確認してください。
また、いろいろな解説も見ることができると思いますので、合わせて読んでみるといいですね。1つのことから派生するさまざまなことに、情報網が張り巡らされているのがインターネットのすばらしいところです。
実例の方は、「飼育が困難なものを飼ったときの話」や「水族館・動物園での体験」、そのあたりになるでしょうか。どんなに手を尽くしても、自然の力には及ばない、生物とは非常に神秘的なものである、というような結論が導き出せるようなうまい実例がみつかるとよいでしょう。
単に「チョウチンアンコウ」のような珍しい生き物の紹介にとどまらず、飼育の困難なところはどこなのか、どういう点で希少価値であるのか、など問題提起をしながら話してみると、新しい発見や深い理解が得られ、なかみの濃い感想文になるでしょう。
授業の渚 「生き物の神秘!」さすがはBIlly!
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ne&tuki=02&syuu=2
- ● 小5 ネコヤナギの山 1.2週 「そっ琢」(感想文) (694字) いと ito 2013年01月09日 14時27分
383 (小5オープン資料室)
1.2週は感想文課題。
「そっ琢の機」という、難しい言葉について書かれた長文になっています。
「琢」の字は、「つっつく、ついばむ」という意味。
「機」は「機会」「時機」などの熟語で使われる、「タイミング」のことです。
本文中にもある通り、「親鳥が卵をつつく、(ひなが生まれる準備のできた)ちょうど良いタイミング」ということですね。
ですから、自分も「タイミングが良かった、あるいは悪かった話」を思い出して書いていくといいでしょう。
鳥や卵のことにこだわりすぎると、“似た話”としては書きづらくなるかもしれません。
たとえば身近なところでは、
「ちょうど誰かと話したり、本で読んでいた内容が、授業・テストに出た」
「友達から誘われたが、別の予定があって行くことができなかった」
「先生に良い本だとすすめられたが、難しくて全然読めなかった」
など。
良いアイデアがひらめくことや、人との出会い、本を読んで知識や感動を得ることも「そっ琢の機」であると本文にはあります。
もう少し大きくとらえるならば、
「とても困っている時に、それを助けてくれる人が現れた」
「ずっと悩んでいたことが、あるきっかけで一気に解決した」
といったことで考えてもいいでしょう。
いざそうしたタイミングが来た時に、「それを生かす準備」をしておくことも、もちろん大切ですね。
★項目は、
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つ。
皆さんにはまだピンと来ないことでも、お父さんお母さんはこれまでの人生の中で、記憶に残る「そっ琢の機」があっただろうと思います。
ぜひ取材してみてください!
- ● 小5 ネコヤナギの山 1.1週 「お正月」 (665字) いと ito 2013年01月09日 14時15分
380 (小5オープン資料室)
皆さん、新年明けましておめでとうございます!
五年生の勉強も、いよいよ最後の学期。
“ネコヤナギ”の課題フォルダでがんばっていきましょう。
1.1週の課題は、ずばり「お正月」。
今年に限らず、これまで過ごしてきた中で印象的だったお正月の話を書きましょう。
もう一つ、「私の宝物」という課題もあります。お正月の思い出はたくさんあるかと思いますが、どうしても書きづらいという人はこちらで考えてみてください。
初もうで、年賀状、おせち料理。他にもお正月ならではの、さまざまな習慣や遊び、食べ物がありますね。
ふだんとは違う、新年特有の雰囲気や気持ちを、作文に表していけるとよいでしょう。
除夜の鐘を聞きに行った、おせち作りや大掃除を手伝った、年賀状を友達全員に送ろうとして苦労した……など、昨年の終わりから続く実例もあるかと思います。
お正月には、おじいさんおばあさんの田舎に里帰りする人も多いですね。
「おじいさんおばあさん、仲良しのいとこたちと会うのが一番の楽しみ」という人もいるのでは?
にぎやかであったり、忙しかったり、のんびりしていたり……人やおうちによってお正月の過ごし方もさまざまです。
自分らしい個性的な「お正月体験」を書いていってください。
★項目は、前学期と変わらず
構成【書き出しの結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つ。
書き出しと結びに同じキーワードを使う【書き出しの結び】。
やはり「明けましておめでとう」など、新年らしい言葉が入れていけると分かりやすいでしょう。
- ● 小5 ネコヤナギの山 1.2週 「そっ啄)感)」 (1251字) すずめ miri 2013年01月08日 14時43分
376 (小5オープン資料室)
1.2週 「そっ啄(感)」
今週は感想文ですね。まずは、いっしょに長文を読んでみましょう。
「そっ啄」ってご存知でしたか? 授業の渚のBillyがこんな風に解説しています。
Billy 「そったく同時と言われ、ひな鳥が孵化(ふか)する時に、卵のカラをつついて出てくる、これがそつ、ところが、ひな鳥の力だけでは、カラは破れないので、親鳥が外側から、ひな鳥と同じ所をつつく、これを啄というそうだよ。このタイミングがうまく合えば、ひよこ誕生というわけだね。」
また、「和尚の一口話」では……
<<参考>>
http://www.eonet.ne.jp/~jinnouji/page9/houwa/page178.htm
ということは、今週の対話のテーマは……。
「タイミングの良し悪し」「偶然」「鉄は熱いうちに打て」このあたりでしょうか。
例1
父「あの時、電車が遅れなかったら、●●は生まれていないわけだな。」
母「そうそう。ほんとうね。お父さんと私は出会っていなかったものね。」
子「えーっ! なになに~!!」
父「実は、お父さんとお母さんが……。」
例2
姉(中3)「えー、いらない、こんなのもう流行っていないんだもの。」
母「何よ、せっかく買ってきてあげたのに。」
姉「お母さんって、何でもブームが去って、安くなってから買ってくるんだから。もう誰も持ってないよー。」
母「そんなこと言うならいいわよ、お母さんが使うから。もう買ってきてあげませんからね!」
姉「そんなこと言ってまた、同じパターン繰り返すんだから!!」
子(聞き耳。φ(..)メモメモ)
例3
母「お母さんね、子どもの頃、めんどうくさがりで、本を読むのも大嫌いだったのよ。」
子「えっ、ほんと?」
母「そうなの。でもね、ちょうど2年生の時、引っ越した先がなんと、図書館の隣だったのよ。」
子「図書館のとなり~!?」
母「そう。それで、何となく毎日遊びに行っているうちにすっかり読書好きになっちゃったのよ。あれもタイミングね。もっと小さい時だったら、あまり字が読めなかったし、もっと大きくなってからではなかなか読書の習慣なんてつかなかったと思うから。」
子「そうなんだー。よかったね。」
母「ほんとにね。それも、たまたまおじいちゃんの会社で転勤する予定だった人が病気になっちゃって、代わりにおじいちゃんが選ばれての転勤だったのよ。」
子「へええ。おもしろいな。」
日常の中で、「えっ! 絶妙!!」と思えるタイミングというのはけっこうありますね。不思議なものです。
また、そっ啄のように、自然界には「うまくできているなあ。」と感心するような現象がたくさんあります。ほんとうに興味深いですね。
今回も対話が盛り上がることまちがいなし!
<<授業の渚>> Billy,なかなかよく勉強していますね!
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ne&tuki=01&syuu=2&banngou=5
- ● 小5 ネコヤナギの山 1.1週 「お正月」 (1904字) すずめ miri 2013年01月04日 21時37分
372 (小5オープン資料室)
1.1週 「お正月」
今学期の5年生の課題は「ネコヤナギ」です。第一弾はお正月!
大人にとっても、子どもにとっても特別なとき! おうちの方もいろいろな思い出がおありのことと思います。
お正月を楽しみながら、昔を懐かしむのも一興かと存じます。帰省しておじいちゃんやおばあちゃんに聞いたお話、親戚の人から聞いたあんな話、こんな話。もりだくさんの中から、選ぶのも楽しみです。
元旦のことばかりでなく、大晦日や年末のあわただしさ、冬休みのできごとまで範囲を広げるとさらにたくさん話が集まりそうです。
例1
祖母「昔はねえ、今よりずっとお正月は特別な感じだったわよ。一家そろって晴れ着を着てね。」
子「へえーっ、そうだったんだ。」
祖母「そうそう。もっと改まった雰囲気だったねえ。」
子「そうなのかあ。おばあちゃんは、どんなことが楽しみだった?」
祖母「晴れ着をきられるのもうれしかったし、ご馳走もね。」
子「お節料理?」
祖母「お節は、今の子はあまりたべないらしいねえ。」
子「う、うん。ぼくもあまり好きじゃないんだ。」
祖母「そうなの。でもね、お重の中のひとつひとつの料理に願いがこめられているのよ。」
子「あーなんか、聞いたことある。」
祖母「ほんと? たとえば黒まめはマメに暮らせますように、酢バスはものごとをよく見通せますように、昆布巻きは喜ぶのコブ、それから・・・・・・。」
例2
父「正月といえば、年賀状! お父さんはいも判作りの天才と言われたのだ。」
子「えっ、いも判って?」
父「なんだー、知らないのか。サツマイモの断面に彫刻をしてハンコにするんだよ。」
子「わあ、おもしろそう。」
父「うん、なかなか難しいんだぞ。」
子「どんなことを彫るの?」
父「干支の絵とか、年号とかね。」
子「文字は大変そうだね。」
父「そうなんだよ。元旦、くらいはまだいいが、謹賀新年、なんてもう気が遠くなるよ。」
子「うん、難しそう・・・・・・。」
父「しかし! お父さんは彫れるのだ。最初は反対向きに彫るのに苦労したけどね。」
子「へえーすごいんだなあ。」
父「高学年になってからは、インクも色分けしてグラデーションまで・・・・・・。」
子「そんなのが作れるのになぜ、今はパソコンで印刷なのー?」
父「えっ! そ、それは・・・・・・。」
例3
小3の課題セリの1.1週「お父さん、お母さんとあそんだこと」には、お正月の遊びについて書きました。そこから引用。
(例1)
父「正月は毎年、おじいちゃんと近所のみんなで広場で凧揚げ大会をするのが楽しかったな。年末からみんな手作りしてね。」
子「わあーいいなあ。」
父「みんなお父さんの方が気合が入っちゃってさ。凝った凧をこしらえてくるうちもあったよ。」
子「へえー。」
父「でも、毎年、うちのおじいちゃんが作った凧が一番よくあがったんだ。」
子「すごいな。」
父「不思議と雨や雪の元旦はなくって、ちょうどいい風の日が多かったのを覚えてるよ。」
子「お父さん、ぼくもやってみたいよ。作ろう作ろう!」
(この後、実際に作って飛ばすとその体験談もかけますね。)
(例2)
母「お母さんは小2くらいから、百人一首を教えてもらってね。お正月、親戚が集まると、大人も子どもいっしょに、大勢でカルタ取りをしたものよ。」
子「大人といっしょに戦ったの?」
母「そうよ。読み手はいつもおばあちゃんでね。いとことか、おじいさんおばあさんもいっしょによ。田舎のおうちは広かったからね。」
子「楽しかった?」
母「それはもう! お母さんね、4年生のとき、初めて一番になったんだ。あの時はうれしかったなあ。おじいちゃんと1枚差だったんだけどね!」
子「すごい!」
母「ふふふ、大人も本気でやるから、ほんとうにおもしろいのよ。勝てなくて悔しがって、お正月なのに泣いたこともあったなあ。」
子「わー真剣勝負だったんだね。」
5年生は、ただお正月のことを並べるのではなく、それぞれの行事やものについての意味や由来についても言及するとよいですね。
はっきりしないことをいっしょに調べると、おうちの方も「へえ、そうだったんだ!」ということがみつかるかも! 本やネットの上でだけでなく、体験しながら「知る」ということができるよいチャンスですね。
<<参考>> お正月用語
http://www.hana300.com/link0101.html
授業の渚 おもちの食べすぎ? いえ、Billyの顔はふだんからまん丸です。
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ne&tuki=01&syuu=1
- ● 小5 ヌルデの山 12.2週 「ある日、五つになる(感)」 (975字) すずめ miri 2012年12月10日 16時05分
364 (小5オープン資料室)
今週は感想文ですね。まず、長文をごいっしょにお読みください。
現代は電話や電子メールの時代、手書きの手紙を送るということはめっきり少なくなりました。しかし、たまに改まって丁寧な手紙をもらったり、年賀状の片隅に手書きの文字をみつけたりすると、とてもうれしくなりますね。
5年生の中には、すでにメール中心のやり取りをしている子も多いかもしれませんが、まだまだ授業中の? お手紙回しや、交換日記などは健在でしょう。女子だけかもしれませんが。
おうちの方との対話は、時期的にも年賀状の話題がぴったりですね。印刷の年賀状と手書きの年賀状、印刷の中でも、自作デザインのものもありますね。受け取った時の印象はどうかな?
また、長文の「そうちゃん」の心あたたまるかわいい手紙にみられるような、「すてきな手紙」の話。
とっておきの「手紙」を押入れから出してきて、実物を見せながら、思い出を語るのもよいですね~。
実例1
母「年賀状と言えば、おばあちゃんはね、毎年100枚は書くのに、いまだに全部手書きよ。最近は絵手紙にしたみたいだけど。」
子「それ、すごいなあ。」
母「ほら、うちにも毎年、一人ひとりに違う図柄のが来るでしょう?」
子「うん、そうだったね。比べると楽しいんだ。」
母「年に一度だからって、すごい気合の入れようで、ハガキの発売と同時に買って書き始めるんだって。」
子「そうなのか。もらった時のうれしさが全然違うよねえ。」
実例2
父「この長文ほどじゃないけれど、父さんもとっておきたくなるようなおもしろい手紙をもらったことがあるよ。」
子「へええ、どんなどんな?」
父「白い紙の真ん中に、ただ、ごめんなさい、って書いてあるんだ。」
子「おわびの手紙……。」
父「うん、それも、ごめんのご、が漢数字の五!」
子「五めんなさい!?」
父「うんうん。1年生が書いたんだよ。」
子「へえ、漢字が使いたかったのかな。」
父「……ふふ、他人事みたいに!」
子「えっ、それって……。」
いずれにしても、「気持ちがこもっている」というところがポイントですね!
<<授業の渚>>
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=12&syuu=2&banngou=5
- ● 小5 ヌルデの山 12.1週 「おいしかったことまずかったこと」 (910字) いと ito 2012年11月28日 17時02分
359 (小5オープン資料室)
12月の第一週は、三学期の“進級試験”です!
「決められた課題で書く」「★項目をすべて使う」「目標字数まで続けて書く」の三つが、合格の条件になります。ぜひ気合いを入れて取り組みましょう。
目標は800字! なかなか長いですね。
課題が「おいしかったことまずかったこと」なので、ざっくりと「おいしかった話」で400字、「まずかった話」で400字……と分けて考えるのもいいかもしれません。
おいしかった「こと」とあるので、おいしい「もの」の説明だけで終わらないように注意しましょう。
大切なのはその時の思い出、エピソードを書いていくことです。
田舎からおじいさん、おばあさんが遊びに来て、みんなで食事に行った。
病気で入院している時、お見舞いでもらったフルーツがとてもおいしかった。
海や山へキャンプに行き、盛大にバーベキューをした。
……など、楽しい、嬉しい気持ちで食べたものは、なぜかいつもよりおいしく感じますよね。
まずかった話も同様ですが、こちらは「自分で料理を作ったが、こがしてしまったり、調味料の量を間違えて大失敗してしまった」などという話だと、面白く書けます。
「給食の○○が嫌い」「□□のお店はおいしくない」「△△ちゃんのお母さんは料理上手なのに、うちの母は……」などと書くのは、可哀想ですからなるべくやめましょう。(^_^;)
そしてお父さん・お母さん、兄弟や友達の「おいしかった体験、まずかった体験」も聞いてみてください。
自分が苦手なものを、とてもおいしそうに食べる人を見て、信じられないとか、うらやましいと思ったことはありませんか?
どうしてそれが好きなのか、理由を聞いてみれば納得するかもしれません。
★項目は
構成【書き出しの結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つ。
食べ物の好みは変わるものです。
「僕は○○は嫌いだった。その理由は幼稚園の時……」
と書き出して、最後には
「こうやって食べればおいしいんだ、と気付いて、僕は一気に○○が好物になってしまった。」
などと結んでみるのもよいでしょう。
そうした内容は、【わかったこと】としても書けそうですね。
- ● 小5 ヌルデの山 12.1週 「おいしかったこと、まずかったこと」 (1192字) すずめ miri 2012年11月27日 18時22分
353 (小5オープン資料室)
「おいしかったことまずかったこと」 ★☆進級テスト☆★
食べ物や料理が課題になると、とてもやる気が出てくるのは……私だけでしょうか? 食に関することというのは、そのことだけにとどまらず、とても広がりがあるのが特徴です。
おうちでの対話もきっと弾むことだろうと思います。
ポイントは、単に「おいしかったもの、まずかったもの」の紹介ではなく、由来や思い出、苦労などを内包した体験談を実例にすることです。
目標の800字も、会話をうまく入れながら難なくクリア!
例1
父「……まずかったことと言えばあれだなー。小学校の時のキャンプのカレー!」
子「えっ、そういうのってふつういい思い出で、おいしかったってみんな言うんじゃないの?」
父「そう言いたいけれど……。とても無理な味だった……。」
子「そんなに!?」
父「うん、水を間違えて大量に入れちゃって、色しかカレーじゃなかったんだ。」
子「ス、スープカレー?」
父「いや、味なしだし。煮詰めようとしたけど、とても減らせる量じゃなく……。」
子「……。」
父「においだけはするから、よけい悲しくて……。」
子「;;」
例2
母「おいしかったことね。そうそう、2週間の入院で絶食がとけたときのおかゆ!」
子「えー、おかゆ!」
母「そうよ、ゆるーい、水みたいなの。味もない。」
子「そうなの!?」
母「うん、でも久しぶりの食べ物って感じで、ほんとうにおいしく感じたものよ。」
子「そうなのか。すごい体験だね!」
例3
父「おいしかった思い出もあるぞ。ちょうど小5くらいの頃かな。おばあちゃんが寝込んでしまって夕飯の時間にも起きてこないんだ。おなかが空いてもう限界になったので、冷蔵庫をあけたら、ウィンナーやたまごが目に入ったんだ。そこで、ぴんと来て、初めて炒飯を作った。やり方はいつもなんとなく見ていたからバッチリ! ちゃんとネギも入れたよ。味付けがわからなかったから適当に塩コショウした。火加減や油の量もわからなくて、ちょっと焦げたし、ベチャついちゃったけど、あれはうまかったなあ。」
子「へえ、初めて自分で作った料理なんだね。」
父「うん、そのあと、一人暮らしになった時も、けっこう研究したけど、あれ以上のおいしい炒飯はまだ作れないなあ。」
子「そうなんだー。」
エピソードつきの数々の食べ物が目に浮かんできますね。
これ、という特別なものがない場合は、日常的によく食べているものの中から、選んでもよいでしょう。「よく食卓にならぶけれど、実はなんとなく苦手」とか「大好物というほどではないのに、家族で楽しく食べるととてもおいしく感じる」というように。
授業の渚 Billyは、まず~いお味噌汁を作ってしまったんだって!
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=12&syuu=1
- ● 小5 ヌルデの山 11.3週 「科学的態度(感)」 (1525字) すずめ miri 2012年11月15日 15時56分
348 (小5オープン資料室)
疑問がわいたらすぐに調べる、先入観を持たないで、自分の目で確かめる。今週は、そんな「科学的態度」について対話してみてください。
あまり難しく考える必要はなく、長文の中の「タイ」の話のように「あたりまえ」と思って看過しているさまざまなできごとや現象について、「改めて見直」したり、先人の知恵ともいうべき「おばあちゃんの知恵袋」的知識がいかに科学的であるかを検証したり……。そういう身近な事例をどんどんあげてみましょう。
...
例1
父「お父さんはね、初めて飛行機に乗ったのがちょうどおまえくらいの時だったんだ。その時、何に注目していたかと言うと……。」
子「飛行機の内部? 地形? あ、わかった、飛び立つ瞬間の感じだ~!」
父「残念、どれもはずれ。お父さんの一番注目していたのは、雲なんだ。」
子「えっ、雲!?」
父「そうなんだ。それまでは下から見ると真っ白に見えるから、雲はふわふわして厚みのある、脱脂綿のような感じだと思っていたんだ。」
子「うん、そういうイメージだよね。」
父「でも、科学の雑誌に雲は水滴や氷の粒の集まりだから、近くで見ると薄くレースのようだって書いてあったんだ。」
子「あ、それ知ってる。」
父「うん、でも、実際に見るまでは信じられなくてね。飛行機に乗るとわかった時は、確かめられる、と喜んだものだよ。」
子「ふうん、で、やっぱり、薄かった?」
父「うん、透けて下が見えそうだった。」
子「やっぱりそうだったのか。お父さん、僕も飛行機に乗ってみたいよ!」
例2
祖母「あらあら、なあに?」
子「おばあちゃんの知恵袋! 貸して~、おばあちゃん。」
祖母「まあまあ。」
子「あのね、昔から言われていることで、科学的根拠のあるような実例がほしいの。何かあるかしら?」
祖母「ずいぶん難しい勉強だねえ。そうねえ……。」
母「たとえば、りんごを切った後切り口にレモン汁を塗っておくと茶色にならない、とか?」
子「そうそう! そういうの!」
祖母「ああそうなの。じゃあこんなのもどう? ゆで卵をするときに、塩をひとつまみ入れる。そうすると、もし割れても中身が出てこないのよ。」
子「そうなの! おもしろい! 他にもある??」
祖母「玉ねぎを切るときにね、先に冷蔵庫で冷やしておくと涙が出ないのよ。」
子「わあ、そうなの。」
祖母「他にはね……」
……。
子「おばあちゃん、すごいよ! こんなにたくさん、ありがとう! えーと、あとはね、これらの科学的根拠を……。」
母「それは自分で調べなさいッ!」
日常のいろいろな場面で、科学的態度を問われることは多いと思います。子どもは興味津津で、「これはどうなっているんだろう?」「どうしてこうなるんだろう?」と目を輝かせます。
しかし、私たち大人は、「これは昔からこうなの!」とか「そのうち、学校で習うでしょ。」「大人になったらわかるよ。(実は今もわかっていない……!?)」などと、逃げてしまうことも多々あるかと思います。
この長文をきっかけにいっしょになって、「もっとよく見てみよう。」「どうしてだろうね? 調べてみようか。」というように積極的に取り組んでみたいものです。
<<参考>>
おばあちゃんの知恵袋
http://oshiete.goo.ne.jp/benriqa/detail/chiebukuro
こんな先人の知恵も!
http://pucciland.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-e454.html
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=11&syuu=3&banngou=5
- ● 小5 ヌルデの山 11.3週 「科学的態度」(感想文) (893字) いと ito 2012年11月14日 16時43分
345 (小5オープン資料室)
11.3週は、感想文課題。
テーマは「科学的態度」について……実に難しそうですが、この言葉の意味するところが、本文の最後にそのものズバリと書かれています。
「科学的態度とは、疑問を実験や調査によって解決しようとする態度である」。
「不思議だなあ」「どうしてだろう」と思ったことを、調べてみたり試してみたりすること。
その結果、“正解”を出す必要は、必ずしもありません。
自分の力で疑問を解決しようとすること自体が、「科学的態度」の現れなのです。
あのアインシュタインも、子供の頃は「どうして一日には昼と夜があるの? 光はどこからくるの? ネコはなんで静かに歩けるの?」などなど答えにくい質問ばかりして、大人たちを困らせていたといいます。
大人でも即答できないようなことを疑問に感じ、納得いくまで調べようとすれば、それは「大人にも負けない知識を得られる」ということです。
ずっとそうした考え方、「科学的態度」を持ち続けてきたからこそ、アインシュタインは誰もできなかった発見をしたり、思いつかなかった理論を証明したりできたのかもしれません。
“似た話”としては、もちろん理科の授業で実験をしたことや、本や図鑑で何かを調べたことなど、勉強らしい話でもいいのですが、より「自分らしさ」のある面白い実験や、調査の話を書けるといいでしょう。
たとえば、「納豆にマヨネーズをかけたらどんな味になるんだろう」……と考え、夕飯の時に混ぜてみた。(意外とおいしかったが、お母さんに怒られた。)
お父さんはなんでジュースよりビールが好きなのか気になったので、聞いてみた。(じゃあ飲んでみるか? と勧められたが、またお母さんに怒られた。)
あるいはどうやって、親や先生にばれずにいたずらを遂行するかを考えた。(当然怒られた。)
そんな身近なことでもいいのです。
★項目は、
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つ。
最後には、
「つまらないとか、くだらないと言われそうなアイデアの中にも、立派な科学的態度があるのだとわかった。」
などとまとめられるといいでしょう!
- ● 小5 ヌルデの山 11,2週 「これまで人の観察や(感)」 (1061字) すずめ miri 2012年11月08日 17時32分
341 (小5オープン資料室)
読書の秋にふさわしい、読書の話題です。
親子で「読書の意味・意義」について、秋の夜長に語りましょう。と、そんなカタい話ではなくても、楽しかった読書の思い出、心に残った本、そして「人生を変えた一冊」まで、話題は尽きないことでしょう。
例1
父「お父さんが子どもの頃、何十回も読んだ本があるよ。それはね、『十五少年漂流記』さ。」
子「えっ、ほんとう? ぼく夏休みに読んだよ!」
父「おっ、そうかそうか。」
子「ぼくもかなり気に入ってるよ。ワクワクするもん。」
父「だろ。友だちとあれのマネをして、無人島ごっこみたいなのをよくやったもんだよ。」
子「へえ、おもしろそうだなあ。無人島ごっこってどんなことしたの? どこでしたの?」
父「それはね……。」
例2
母「えっ、子どもの頃の読書……。」
子「うん、作文に書くから教えて。」
母「そ、それがね……。お母さんは根っからの外遊び大好き少女で、実は子どもの頃、ほとんど読書をしない子だったのよ。」
子「えええっ。今はあんなにいつも本を読んでいるのに!」
母「うん。あのね、ちょうどあなたと同じ5年生の時、お転婆し過ぎて足を骨折しちゃったのよ。その時、外で遊べないからしかたなく、本を手に取ったわけ。そうしたら面白くなっちゃって。」
子「そうなのかあ。その時読んだ本はなあに?」
母「ふっふふ。読書家のあなたの前で恥かしいんだけど。その時読んだのは『モモちゃんとプー』なの。小さいころ、買ってもらってそのまま読んでいなかったの。」
子「わあ、それ私、1年の時、読んだ~。」
母「でしょう? でもそれがきっかけになって、どんどん本好きになっていったのよ~。」
●お子さんと共通の読書体験があると話が早い! この機会に同じ本を読んでみるのもよいですね。5年生にもなると、もう大人の本でも十分読める子も多いでしょう。または、童心に帰って、児童書を一緒に読むのも楽しいですね。
<<参考>>どちらからでも同じ内容が見られます。ぜひご覧ください。
読書が好きな子になる庭
https://www.facebook.com/home.php#!/groups/118437524908264/(facebook)
読書のたび ドードー鳥の丘
https://www.mori7.com/okads/(言葉の森HP上)
<<授業の渚>>
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=11&syuu=2
- ● 小5 ヌルデの山 11.1週 「木登りをしたこと」 (1399字) すずめ miri 2012年11月01日 16時09分
337 (小5オープン資料室)
「木登りなんかしたことない!」 誇張ではなく、本当にそういう子っているのですね。自然に恵まれた土地ならまだしも、都市部ではわざわざ「木に登」りに行かないと木登りを体験することもできない状況なのかもしれません。
木登りを体験したことのある方はおわかりかと思うのですが、登っている途中のドキドキ感、難しい箇所での冷や汗の出そうな気分、だんだん地面を離れる不安感……、もう渾然一体となって襲ってきますよね! 特に高い木に挑戦した時などは、何度か、登らなければよかった、途中でやめようか、でもみんなが見ている、などと葛藤もあるでしょう。(ここまで書いただけで、思い出して手に汗が!!)
そしてその先にある、登りおおせた時の何とも言えない気持ち、目の下に広がる下界、そして遠くの景色の美しさ! これはもう一つのドラマと言ってもよいくらいの体験ですね。
さらに! 下りるときがまたコワい! おっかなびっくり足をかけ……。
実際の体験がない子でもおうちの方が臨場感をもって話してあげると、どんな感じかわかってくれると思います。自分も登ってみたいと言うかも!
また、似たような体験として、校庭にあるうんていやのぼり棒に登った話でも、木ではないけれども山登りで高いところに行った話でもよいですね。非日常的な空間を体験ということで。
例1
父「お父さんの田舎では、小学生はみんな自分の木があって、そこを基地にして遊んでいたんだぞ。」
子「基地! うわー楽しそうだなあ。」
父「自分の基地にひもを結んで目印にしたり、旗を掲げたりするんだよ。」
子「へえっそうなんだ。」
父「今でも裏の森はあると思うから今度行った時、登ってみるか」
子「うん!」
例2
母「木登り? ああ、ちょっと暗い思い出が……。」
子「えっ、何なに?」
母「小2の頃だったかなあ、遠足で大きな林に行った時にねえ……。男の子たちと競争で高い木に登ったのよね。」
子「お母さん、お転婆だったっておばあちゃんが言ってたけど、ほんとだったんだ!」
母「ふふふ、活発だったといってほしいわね。それで、お母さんは一番高い木を一番先に制覇したのよ!」
子「うわあー勇気あるんだ~!」
母「うん、まあね。でもねえ、そのあとが……。」
子「えっどうしたの?」
母「鼻高々でみんなの見ている中、得意満面でするする下りて……というつもりだったのだけれど、足をかけた枝がポキンと折れて……。」
子「えっ!!」
母「……おしりからどさっと落ちてね、尾てい骨を打って、ああーあれは痛かったわ。」
子「!!」
母「それで、担任の先生がことあるごとに、木に登る時は、登りより下りが重要です、そこで気を抜くとすべてがおじゃん、なんて言うようになっちゃって、ほんといやだったわー。まあいい教訓だったけど!」
これから登ってみようという方へ
http://allabout.co.jp/gm/gc/80215/ 清水国明さんの記事 かなり本格的ですが!
http://koueninfo.fc2web.com/koueninfo-kinobori/ 都内の登れる木
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=11&syuu=1
(木から降りられなくなって……ママー! 助けてー! のBillyです)
- ● 小5 ヌルデの山 10.3週 「あなたがたはとくと」(感想文) (1061字) いと ito 2012年10月16日 16時04分
333 (小5オープン資料室)
10月3週も、感想文の授業です。
今回の課題長文では、「手仕事の大切さ」についてくわしく述べられていますね。
機械を使った大量生産とは違い、国や地域や作者ごとの特色が現れ、細かいところまで親切に作り上げることができ、それゆえにその仕事に楽しみや喜びがある、それが手作業。
たとえば、みなさんが工作をする時のことを考えてみましょう。
スイッチ一つで、手早く、大量に作れたらそれは楽でしょうが、知恵をしぼりさまざまな工夫をして、自分の手で完成させるからこそ楽しく、できた時の達成感がある……と実感できるのでは?
そうやって、自分が心を込めて作り上げたものや、他の誰かが作ってくれたものについて思い出し、“似た話”として書いていきましょう。
お母さんの手編みのセーター、友達からプレゼントされた手作りのアクセサリー。お店で買う物より不格好かもしれませんが、気持ちがこもっているのを感じられて、ずっと大切にしている……ということがありませんか?
食べ物についても、インスタント食品より、手作りの料理の方がおいしく感じるものです。運動会などでがんばった時、お昼に食べるのが手作りのお弁当と、コンビニで買ってきただけのパンとでは……力の出方も違うでしょう。(笑)
もう一つ、素晴らしい手作業の例として、イタリアの「ヴェネツィアン・レース」を紹介しておきます。
ヴェネツィア地方の島々で今も作られ続ける、とても精緻(せいち)で美しいレース。これは、現地で暮らすおばあさんたちが、すべて手編みで仕上げています。(専用の機械も使いますが、それを操るのはやり方を熟知した人間です。)
お年寄りたちと、その技を受け継ぐべき女性たちがにこやかにおしゃべりをしながら、レースを編んでいく光景はとても心温まるもの。
これがたとえ、まったく同じ品物が作れるのだとしても、工場の機械からガッションガッションと吐き出されてくるだけではまったく“ありがたみ”が感じられないと思います。
そして、そういった手作りの品物に対し、「品物を主役として、作者の名前を出さない“職人”」と、「作者を主役として、品物に名前を残す“芸術家”」という対比についても触れられています。
大工の弟子が、うまく作れた部品にこっそりと自分の名前を彫り込んでしまう「さんちき」というお話が、教科書にも載っていました。
覚えている人がいたら、これも“似た話”として使えそうです。
★項目は
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つです!
- ● 小5 ヌルデの山 10.3週 「あなたがたはとくと(感)」 (1237字) すずめ miri 2012年10月12日 18時16分
329 (小5オープン資料室)
一見難解そうな長文でしょうか? 親子で読んでみてください。ふだんあまり「とくと」考えることはないテーマかもしれませんね。
しかし、書いてあることがわかると、なるほどーと感心するような内容だと思います。こうしたことを考えるのにはやはりきっかけが必要です。というわけで、この長文をもとに「手仕事」「機械生産」「美術品」「職人」「芸術家」「名(銘)」などをキーワードとして、深~い話し合いをしてみてください。
非常に身近な例で言うと、「お母さんの手作りのレッスンバッグ、上履き入れ、コップ入れ(幼稚園や学校に持っていくもの)」と、市販されているものの比較。
手仕事と言えば……。地方に遊びに行って、おみやげコーナーで……。工房や窯を訪ねて……。外国の民芸品やフェアトレードの品物について。
テレビなどで見た名工、名人、人間国宝、の匠の技!
実例1
子「うわー、今見ると、お母さんの作ってくれた手提げ、ミッキーのアップリケが変!!!」
母「な、なんですって?」
子「幼稚園の時は喜んで持ち歩いていたけど……。改めてみると……。」
母「こういうのを味があるというのよ。心がこもっているし、どこにも売ってないんだから!」
子「うん、そういわれればそうだねえ。売られているのは、全く同じものがあって、みんなも持っているものね。」
母「そうよ。じゃあまた作ってあげましょうか?」
子「えっ……。」
実例2
子「おっ、長文の通りだなあ。」
父「えっ」
子「ほら、この花瓶は底に名前が入っているけれど、こっちの茶碗には名前がないよ。花瓶は美術品で、茶碗は手仕事による品物なんだな。」
父「へえ、そうか。なるほどなあ。そういえば、田舎のおじいちゃんのうちの隣、竹細工の工房だったろ?」
子「あ! そうだね。竹で作った虫かごをもらったところでしょ!」
父「そうだよ。あそこのおじさんはどっちだと思う?」
子「うーん。やっぱり職人のほうかな。」
父「そうだね。昔からねそのおじさんは、熱い人で……。」
実例3
姉「えー、手仕事の話? ハンドメイドってことでしょ? ああ、そうだ、友だちのマイケル、ほら、留学生のね。彼は、日本の民芸品が大好きなのよ。いつも感心して、ワンダフルー! って言って集めてるの。とっても細かい細工がしてあったり、色が繊細だったりするでしょう? 僕の国にはこういうのはないなあ、日本人ってすばらしいって!」
こんな感じで、まわりを見渡すと、これだけ機械化工業化された世の中ですが、まだまだ手仕事のぬくもりの残る品物はたくさんありますね。
中には、「僕は機械で作られたカンペキな製品の方が好きだ」という向きもあるかもしれません。その場合は、手作りのものはここが……という点をあげて、対比させるとよいでしょう。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=10&syuu=3&banngou=5
- ● 小5 ヌルデの山 10.2週 「子どものころ、私は」(感想文) (751字) いと ito 2012年10月09日 15時23分
325 (小5オープン資料室)
10.2週は、早くも感想文の課題です。
今回の長文も高学年らしく、なかなか難しい内容となっています。
忘れ物をした時、「すみません、忘れてしまいました」。
相手に悪いことをしてしまった時、「私が悪かったです、ごめんなさい。」
あるいは、誰かに何かをお願いする時、「自分ではできないので、やってください。」
そういった言葉、自分を否定する「ノーの一語」はとても言いづらいものですよね。
それは、自分のミスや至らなさを認めることになるからです。
皆さんも、何か悪いことや失礼なことをしてしまった時、つい謝るより先に言い訳をしてしまうことがあるでしょう。
単純に怒られるのが嫌だ、というだけではなく、そこには「自分を守ろう」という心理が働いているのです。
しかし、そうした気持ちに負けず、否定の言葉を受け入れることで、人間は大きく成長することができます。
たとえばけんかをした時、全部「相手が悪い」と決めつけて責任を押しつけていては、その相手はもちろん、誰とも仲良くなることはできないでしょう。
自分の悪かったところを自覚し、歩み寄るための努力をして初めて、他人からも好きになってもらえるのかもしれません。
実例としては、自分の間違いを素直に認めて、お詫びできた話や、逆にそうはできなかった……という失敗談を書いていくといいでしょう。
また、お父さんお母さんはこれまでの人生の中で、数々の失敗や挫折を乗り越えて、立派な大人になったはず。ぜひ“似た話”を聞いてみるといいでしょう。
★項目は
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つです。
最後は、「否定の言葉を避けずに受け止めることで、人は成長できるのだと分かった」など、大きなテーマでまとめてみましょう。
- ● 小5 ヌルデの山 10.2週 「子どものころ、わたしは(感)」 (1370字) すずめ miri 2012年10月05日 17時30分
321 (小5オープン資料室)
こちらの課題でも、言葉を扱った長文がいくつかあります。多くが、日常ではあまり意識していないが言われてみると、「そういう見方もあるなあ、確かに」となる、目からウロコ的なものです。
しかし、今回の感想文はそうしたものに比べると比較的、「あるある!!」という感じで、具体例の出やすいものではないかと思います。
...
もしちょうどよい実例がなかったらこれを入れようというのが、有名な「ワシントンと桜の木」の話です。お父さんの大事にしていた桜の木を間違って切ってしまったことをちゃんと正直に話した、という話です。この話をもとに似た話を考えるというのもわかりやすいやり方ですね。
対話のポイントは、
●ごめんなさい
●ゆるしてください
●~してください
●~をおねがいします
●それをやったのはぼくです
これらの「言いにくい言葉」を言ったときのこと、または言えなかったときのことについて話す。
<<例1>>
父「ああ、お父さんもワシントンだぞ。子どもの時に毎日放課後、校庭で野球をやっていたんだけど、ある時、自分の打球が大きくそれて、用務員室の窓ガラスを割ってしまったんだよ。中にいる用務員さんはいつもしかめっ面の怖いおじさんでね。ただでさえ怖そうなのに、その日は悪いことに下校時間を過ぎていたんだよ。」
子「ひええ、まずい! 怒られた?」
父「みんなビクビクして、だれが謝りに行くかとか、ボールを返してもらわなきゃとかいろいろ話し合った。結局、打ったお父さんが行くことになったんだよ。」
子「緊張した?」
父「それはもう! しかしね、意外なことに用務員室に行くとおじさんはニコニコしながらガラスの破片を集めていたんだ。そして、お父さんが、ぼくが打ったんです、ガラスを割ってごめんなさい、と言うと、校庭からここまでとはすごい飛距離だな、大スラッガーになるかもしれないぞ、言って、塵取りを渡してきた。いっしょにガラスを片付けて、しばらく野球の話をして帰ってきたよ。」
子「いい話だなあ……。」
<<例2>>
母「ちょうどあなたくらいの時ね、ひとりで電車通学していたのよ。あるとき、帰りに定期券を落としてしまって、どうしようかと思ったの。まわりに知っている人はいないし、時間はどんどん経つし。あいにく、小銭もなくて家に連絡もできない。その頃、ものすごく内気だったから、知らない大人に話しかけたことなんかなかったのよ。ほとほと困り果てて、ついに駅員さんに話しかけたのね。ドキドキしながらね。そうしたら、とても愛想のいい駅員さんでとても親切だったのよ。勇気を出してよかったと思ったわ。それ以降は、案外大人の人と話すのも平気になったなあ。」
そのほか、「プロポーズの時。そのあと、お母さんの両親に挨拶にいったときの話」「仕事で客先に謝らなくてはいけなかったときの話」など、大人になってからもさまざまな場面で「言いにくい」体験をされていると思います。
ぜひ具体的に、セリフを交えてエピソードを説明してあげてください。
その時の心情についても付け加えることができたら最高ですね!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=10&syuu=2&banngou=5
- ● 小5 ヌルデの山 10.1週 「私の好きな遊び」 (518字) いと ito 2012年10月01日 16時11分
317 (小5オープン資料室)
10月からは、第三学期となります。
キリンの表紙が目印、“ヌルデ”の課題フォルダが届いていますか?
10.1週の課題は「私の好きな遊び」。
こうした課題は、すぐに色々と思いつけるでしょう。(笑)
体を動かすスポーツ、外遊びかもしれないし、ゲームや絵を描いたりする内遊びの方が好きな人もいるかもしれません。
その遊びが好きな理由や、やっていて実際にこんな面白いことがあった、という“体験実例”を盛り込んで、くわしく書いていけるようにしましょう。
新学期になり、★項目もこれまでとは変わっています。
構成【書き出しの結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つ。
中でも難しいのが【書き出しの結び】です。
作文の一番最初と、一番最後に同じ言葉や表現を使い、関連づけるという項目。
具体的には、
「キーンコーンカーンコーン。休み時間のチャイムが鳴ると同時に、私たちは校庭へ駆け出した。」
から始めた作文であったら、最後も
「キーンコーンカーンコーン。もうおしまいか、と少し残念に思いながら、私は校庭を後にした。」
というふうに書くということです。
味わい深いまとめになるよう、ぜひ工夫をしてみてください。
- ● 小5 ニシキギの山 09.3週 「人間および動物を通して(感)」 (648字) すずめ miri 2012年09月13日 18時42分
302 (小5オープン資料室)
09.3週 「人間および動物を通して(感)」
今回の感想文のテーマは、「あいさつ」です。長文は、入試などによく登場する鈴木孝夫さんの文章です。こういう文章をじっくり読み、理解して、さらに自分の身の回りの体験とリンクさせる。これで実力がつかないはずはありません!
「あいさつにはどんな意味があると思う?」
「あいさつのおかげで、うまくいったことは?」
「犬って、言葉は話さないけれど……。」
「長文にある別れのあいさつの違いって……。」
ほとんど条件反射のようなあいさつもあるし、ドキドキしながらのあいさつもある。
心に残っているあいさつのシーンを話し合いましょう。
「毎日いっしょに学校に行っていた友だち。ふだんは、軽く手をふって、バイバーイなんてろくに顔も見ずにやっていたけど……。卒業式の時は、別れがたくて、一時間近くも別れを惜しんじゃったわ」
「夏休み明けに友だちにあったら、なんだかちょっと感激しちゃったな。思わず、元気だったかあなんて言っちゃって。」
「ジロウ(犬)に、帰りは7時ごろだよ、とかお泊りにいってくるからねとか伝えてあげたいけど……。どういう気持ちで待っているかと思うと。」
あらためて考えてみると、人間関係において、あいさつがいかに重要なのかがわかってきますね!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ni&tuki=09&syuu=3&banngou=5
- ● 小5 ニシキギの山 9.1週 「一番になったこと」 (681字) いと ito 2012年09月01日 12時50分
295 (小5オープン資料室)
9.1週は“進級試験”。
「★印の決まった課題で」「四つの★項目をすべて使って」「目標の字数以上書く」ことで、合格になります。目標字数は700字と、なかなか長くなっているので、しっかり準備をして臨みましょう!
課題は「一番になったこと」です。
スポーツの競技で一位、テストの成績でトップ、音楽や作文のコンクールで金賞……など色々な「一番」があると思います。
ただ、「自分はこんなにスゴイ!」という自慢話になってしまっては問題があるので(笑)、どちらかというと結果より、そこに至る努力、自分の「頑張り」を中心に書いていくといいでしょう。
そうした“体験”の部分を詳しくした方が、作文自体も長く書けます。
マラソン大会のために毎朝走り込みをした。球技や合唱の息を合わせるため、チームメイトみんなで頑張った。先生にもらった心に残るアドバイス……など、一番になる過程であった、印象に残ることを思い出していくと内容が充実します。
一番になったことがない……という人は、お父さんやお母さん、家族の誰かが「一番になった」話を取材して書いてもいいでしょう。
また、必ずしも順位がつくことではなく、「優しさなら一番」「大食いはクラスで一番」など、「自分の得意なこと」として書いても構いません。
★項目は、
構成【書き出しの工夫】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【分かったこと】
の四つ。
「結果を残すことよりも、目標に向かって努力することが何より大事なのだと分かった」などとまとめられたらいいですね!
また、【常体で書く】ことも五年生からは重要なルールです。忘れずに!
- ● 小5 ニシキギの山 9.1週 「一番になったこと」 (735字) すずめ miri 2012年08月27日 15時48分
287 (小5オープン資料室)
今週は作文検定です。字数・項目はもちろんのこと、内容でも勝負しましょう!
おうちの方にもたいへん取材しやすいテーマです。インタビュアー(お子さん)の質問にご協力お願いします。
一番になる、ということには「人より努力をした」「自分の力を精一杯出した」「コツコツ続けた」などという裏付けがあります。その部分も合わせて話してあげるとよりいっそう、深い内容で書けるでしょう。
「お父さん、マラソン大会では常に学年一位をキープしていたぞ。それというのも……。」
「ばあちゃんはね、娘の頃、美人コンテストで優勝したことがあるんだよ。ふふふ。これは内緒だよ、えっ、作文に書く?!」
「一番、っていうほどのことじゃないんだけど、いいかな……。お母さんね、夏休みに毎日お風呂で練習して、クラスで一番最初に九九が全部言えたのよ。ご褒美にノートをもらった記憶があるなあ。」
「(お兄ちゃんが)僕は、去年の市の水泳大会で、背泳ぎで優勝したのがうれしかったな。特訓したかいがあったよ。コーチもさ、今年は無理かも、なんて言ってたんだけど……。」
客観的に一番でないことでも、自分の中で「No.1だった」と思えることならよいのです。
「賞は取れなかったけれど、お母さんが、あなたのした努力は一番と同じ、と言ってくれた」というような内容もよいですね。おうちの方の話でも、本人の似た話でも。
また、この「一番」をきっかけに「さらにがんばろう」と思ったり、新しい一歩を踏み出したりした、という後日譚がついていたら完璧です!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ni&tuki=09&syuu=1
- ● 小5 ニシキギの山 8.3週 「国際人とは一体(感)」 (863字) すずめ miri 2012年08月24日 11時40分
283 (小5オープン資料室)
8.3週 「国際人とは一体(感)」
今回のような課題は、高学年ならではですね。世界、社会に目を向ける第一歩といった感じで、とっつきにくい面があると同時に、ちょっと大人になったうような新鮮な喜びを感じるのではないでしょうか?
使う長文も藤原正彦さん(あの大ベストセラー「国家の品格」の藤原さんです)のもので、少し難しい本に挑戦したい子にはよいきっかけとなります。
さて、ご家庭でこの課題について対話をするとき、どのようなテーマで話すとよいでしょうか。
おすすめなのは、まずお子さんといっしょにこの長文を読み、「どんな話が書かれていたか」を簡単に確認します。お子さんがあまり理解できていない様子なら、わかったところだけ言ってもらいます。それにおうちの方が補足してあげるスタイルがよいでしょう。
テーマは「国際人とは、自分の頭(言葉)で考えたり行動したりできる人である」というあたりです。具体的には、おうちの方が受けてきた学校教育について、受験戦争について、自由研究の思い出、外国人との交流でわかったことなどをあげていきましょう。
●小学生の時、歴史の年号を覚えるのがいやでどうしてこんな勉強するのだろうと、歴史の勉強自体も嫌いだったが、夏休みに歴史博物館の自分で調べるコーナーに行き、好きなようにあれこれお調べるうち、歴史のおもしろさに開眼した。
●子どもキャンプで、外国人の子どもたちといっしょに活動して、アメリカの学校での自由な学習の様子を聞いて驚いた。どんな場でもきちんと自分の意見を言えるというのがとても大事だと知った。
●学校で、座学より、給食や体育、図工の時間の方が人気があるのはなぜだろう?
おうちの方も「国際人となるには」ということを考えてみるよいチャンスですね! 悲しいかな、多くの日本人はまだまだのようですから……。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ni&tuki=08&syuu=3
- ● 小5 ニシキギの山 8.2週 「花の絵を描き始める時(感)」 (880字) すずめ miri 2012年08月10日 14時12分
276 (小5オープン資料室)
8.2週 「花の絵を描き始める時(感)」
星野富弘さんをご存知でしょうか? 著作に始まり、絵ハガキ、カレンダーなどいろいろなものが出版されているので目にされたことがあるかもしれません。
4,2週にやった「私は小さい頃(感)」の長文もこの作者です。
https://www.mori7.com/mine/iwa.php?yama=na&tuki=04&syuu=2&banngou=5
親子でこの方について検索したり、絵や詩を鑑賞してみるのもよい自由研究ですね。大けがをして、首から下が動かなくなってしまったという不運に見舞われながらも、見事に再起して人の心を動かす著作や絵をたくさん世に出している方です。
さて、今回は「先入観を捨て、柔軟な感性を持とう」という話です。植物のいろいろな姿を描く星野さんならではの発見が書かれています。
先入観、という言葉を知っているかと聞くと、だいたい6-7割の5年生が知っていると答えます。日常的に割合使われている言葉なのでしょう。
この言葉の持つ概念を説明しながら、いろいろな「先入観を持ってしまった例」をあげていくことができると思います。
●見た目が辛そう(まずそう、苦そう)な食べ物について
●怖いという噂の先生について
●みんなが「~だ」と言う友だちについて
●前の体験をもとに、こうだと決めつけてしまったこと
<<例>>
「この間、びっくりしたのよ。」
「え、なになに?」
「なんと、おばあちゃんがね、スマートフォン、買ったんだって!」
「うっそー!」
「それでね、おすすめアプリはない? って電話があったのよ!」
「アプリ~!?」
「メール送るのに四苦八苦しているし、地デジになってから、テレビも自分で見られないなんて言ったのに~いったいどうしたのかしら?! あんなに機械音痴だったのに!」
「ほんとだね! ママ、負けそう!」
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ni&tuki=08&syuu=2&banngou=5
- ● 小5 ニシキギの山 8.2週 「花の絵を描き始める時」(感想文) (824字) いと ito 2012年08月09日 13時35分
274 (小5オープン資料室)
第2週は感想文課題です。
『世界に一つだけの花』という名曲もあるように、どんな花でもそれぞれに違うもの。もともと持っている色や形だけでなく、同じ種類の花であっても、咲いている場所などさまざまな要因で、その日、その時間ごとに違う姿を見せるでしょう。
しかし、ついつい人間は「この花はこういう形だ」と、イメージだけで決めつけてしまいがちです。
「チューリップを描きなさい」「ヒマワリを描きなさい」と言われたら、そんなつもりはなくても、たいてい似たような絵になってしまうのではないでしょうか?
本当のところ、『世界に一つだけの花』は人間を花になぞらえて歌った曲です。
人それぞれに違う個性・価値観があり、良いところがあるのだから、押し並べて順番を決めることなんかない……と言っている歌なのです。
ですから、上に書いた話も、そのまま人間に当てはまります。
「あの人は優しい」「あの人はだらしがない」「あの人は○○大学出身だから頭が良い」……などなど、人の一面だけを見て、決めつけてしまうことは少なくありません。
そんな見方ではなく、他人の気付きにくい一面や、心の奥底をこそ見るようにしていきたい……というのが、今回の長文の内容です。
★項目は、
構成【要約】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【わかったこと】
の四つ。
大切なのはやはり【体験実例】です。
「いつも怒ってばかりのお母さんが、本当の大失敗をした時には優しく励ましてくれた」……なんていう話はありませんか? もちろん「スポーツ万能だと思っていたのに実は泳げなかった」といった面白い話を書いてもいいでしょう。
あるいは、「人がそれぞれに違う」ということで、「同じものを見たのにまったく感想が違った」という話でもいいかもしれません。とても気の合う友達に自分の好きな本を紹介したら、つまらないと言われてショックを受けたことなど。
お父さんお母さんにも話を聞いて、じっくり取り組んでみてください。
- ● 小5 ニシキギの山 8.1週 「痛かった思い出」 (561字) すずめ miri 2012年08月01日 17時51分
266 (小5オープン資料室)
痛い、と一口に言っても、怪我の痛み、内臓系の痛み、頭痛といろいろあります。また、「心が痛い」「胸が痛い」ということも……。
ただ、今回は、「無知・常識に欠けてる・ヘンな行動をしている・勘違いしてる(yahoo知恵袋の回答より)という意味の「イタイ」は除外して考えましょう。
...
さて、おうちでの対話、どうしましょう? 共通の「痛かった思い出」があればその時のことを詳しく思い出してみましょう。
「のど元過ぎれば……」で忘れてしまったかもしれませんが……。
おうちの方からの話は……
●子どもの頃、よく転んで膝小僧を怪我した話
●部活で骨折した話
●料理中に指を切った話
●ヤケドをしてしまった話
●飼い犬の怪我の治療
その子自身が出てくるエピソードもよいですね。
●その子(生徒)の予防接種でいかに嫌がらずに受けさせるかを苦労した話
●その子(生徒)がかわいそうな目にあった時、(おうちの方の)胸が痛んだ話
こうして考えてみると、「痛かった」場面はけっこう多そうですね。
痛みに伴う、いろいろな感情や心の動きをいっしょに話してあげるとよいですね。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ni&tuki=08&syuu=1
- ● 小5 ニシキギの山 8.1週 「痛かった思い出」 (813字) いと ito 2012年08月01日 14時06分
262 (小5オープン資料室)
8月になりました!
第1週の課題は、「痛かった思い出」です。思い出、というところがポイントと言えるかもしれません。
もう五年生ですから、「○○の時、××のところで転んで痛かった」「姉とケンカして引っかかれた時はすごく痛かった」などと事実を羅列するだけでは、ちょっと物足りないですね。
そういった単に「痛かったこと」ではなく、自分の“思い出”として、その時の気持ちや様子をくわしく書いていけるといいでしょう。
そして「痛かった」と一口に言っても、痛みというのは色々です。
スポーツの試合で、全力プレイするあまり怪我をしてしまったこと、テスト中に突然お腹が痛くなり、大変な思いをしたこと、あるいは歯医者さんでとても痛い虫歯治療をして、こんなことならちゃんと歯磨きをしておくのだった……と後悔したことなど、それぞれ「痛い」「苦しい」ところが違いますね。
こういう活動をしている、こんな性格の自分ならではの「痛み」、ということで考えてみてください。
親や友達と言い争いになって、怪我はないけれど心が傷つき、痛かった……というような話でもいいでしょう。
★項目は、
構成【書き出しの工夫】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【わかったこと】
の四つ。
「痛っ!」と思わず上げてしまった悲鳴、「ゴツン」「バキッ」とぶつかってしまった音など、痛さやショックが伝わる“書き出し”を考えてみましょう。
また、自分が感じた痛みをくわしく表現するのためには、やはり【たとえ】が有効です。
ボールが顔にぶつかって、「目の前で火花が飛んだような」衝撃。
お腹をこわして、「マグマが溜まったような」腹痛。
ひどいことを言われて、「胸が張り裂けるような」悲しみ。
ある意味では、自分の気持ち、思ったことを伝えるのと同じです。
痛かった、苦しかったことはあまり思い出したくないかもしれませんが(笑)、ぜひじっくりと考えて、取り組んでみてくださいね。
- ● 小5 ニシキギの山 「あれは小学校三年の」(感想文) (1141字) いと ito 2012年07月18日 13時35分
253 (小5オープン資料室)
7.3週は感想文の授業です。
今回の作文は、ずいぶんと理科的な内容ですね。
みなさんもクラスで、チョウの幼虫を飼育したことなどがあるでしょう。
幼虫はスローな動きながら、気が付くと入れてやったエサ(キャベツなどの葉っぱ)をすっかり穴だらけにして、平らげてしまっていたりします。
なぜそんなに食べるのかというと、葉っぱというのは繊維が多く、あまり動き回るための栄養にならないからです。しかしそれでも、食べれば食べただけお腹はいっぱいになり、動きづらくなりますから、フンとして出さなくてはいけません。幼虫の食生活はその繰り返しです。
それならばもっと栄養のあるものを食べればいい、とは思いますが、ただでさえ動きが遅い幼虫では、人気のある食べ物の取り合いに負けてしまう可能性が大きいのです。そのため、競争のない葉っぱをマイペースに食べて成長を待つ、ということになるわけです。
そして成虫へと羽化するのですが、羽が生えてひらひらと空が飛べるようになった以上、お腹が重いままではいられません。そのため、食べ物も葉っぱではなくなります。よく見かけるように、栄養がたっぷりとれる花や、果物の蜜を吸うようになるのです。
難しい話のようですが、自分たち人間に置き換えて考えてみると、分かりやすいでしょう。
生まれたての赤ちゃんの時は、お母さんの母乳や粉ミルクだけで栄養が足ります。しかし体を大きく成長させていくためには、他のものもどんどん食べなくてはいけませんね。
それから十年ほど、ちょうど皆さんくらいの年頃になると、体の成長はもちろん、色々な知識を覚えるために頭を使います。勉強して疲れた頭の栄養になるのは、糖分。つまり甘い物です。
さらに十年、大人と呼べる年齢からは、社会に出てバリバリ働く必要があります。そのためにはとにかくパワーになるものを。お肉やお米をたくさん食べる時期です。
そしてこれがもう十年、二十年となっていくと……どうしても体は少しずつ弱ってきますから、若い頃より食べる量も減り、あっさりしたものを好むようになるでしょう。
このように、人間を含めた生き物は「成長の度合いや体の作りによって、必要とする食べ物が変わっていく」ものなのです。
自分でも、「昔は毎日食べていたけど、今ではそんなに好きではない」という食べ物や、「これまで嫌いだったものが、おいしく食べられるようになった」こと、今でも「おじいさんおばあさんの好きな食べ物の味が理解できない」などということがありませんか?
改めて考えてみるとともに、自分より長く生きているお父さん・お母さんにもぜひ話を聞いてみてください。
★項目は
構成【要約】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【わかったこと】
の四つです!
- ● 小5 ニシキギの山 7.2週 「そこをなんとか」(感想文) (1105字) いと ito 2012年07月09日 16時04分
247 (小5オープン資料室)
ニシキギ、7月第2週は感想文課題。
「そこをなんとか」……という一言から、日本人の他者への接し方、人間関係のとらえ方を考える内容になっています。
日本人同士ならば“なんとなく”ニュアンスで伝わり、分かり合える「そこをなんとか」の言葉。
しかし外国の人にとっては、「そこってどこだ、なんとかってどうすればいいんだ、大体NOと言っているのに何をこれ以上要求してくるんだ」……と理解不能、苛立ってしまうような表現であるようです。
日本人はこのように、「相手に何かをしてもらおう」という時、最後の判断を相手に委ね、考え直す“余地”や“余白”を残しておく習慣があります。
これはお願いを断る場合(諦めてもらう場合)も同じであり、相手に対する優しさや気遣い、マナーとも呼べることでしょう。
しかし、
「こうしてください」→「いいえ、駄目です」→「わかりました、別の人に頼みます(自分でやります)」
の外国式に比べて、
「こうしていただきたいのですがよろしいでしょうか」→「よろしくはないのですが、そちらの事情や提案によっては検討しないでもありません」→「そうですか、それならばこれこれこのように考え直していただけるとありがたいですがいかがですか」
……という日本式は、このように書いてみると、いかに曖昧で不明瞭なやりとりをしているかが分かりますね。(笑)
感想文としては、自分もこんな「ハッキリしない言い方をした/された」ことがある……という“似た話”を思い出し、書いていきましょう。
お母さんにおねだりをしたかったが言い出せず……先生に忘れ物をしたことが言いづらく……友達の誘いを断ることができなくて……など、つい口ごもってしまう場面があったでしょう。相手はその時に、自分の伝えたいことをうまく汲んでくれたでしょうか?
逆に「あまりにきっぱり言われすぎて傷ついたり、腹が立ってしまった」という話でもいいでしょう。困っているからお願いしたのに、あからさまに拒まれては相手にも事情があると分かってはいても、嫌な気持ちになるものですよね。
また、作文の後半には人間関係だけでなく、文章や絵にもそうした“考えさせる余白”があることが語られています。
目で見た景色をすべて再現しようとして、絵がごちゃごちになってしまったり、作文が長くなりすぎてしまった……という経験はありませんか?
★項目は
構成【要約】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【わかったこと】
の四つ。
「曖昧な言い方をすることは、日本人の思いやりの表れなのだと分かった」
「何事も、相手に考える余地を残しておくのが大切だと分かった」
などとまとめてみましょう。
- ● 小5 ニシキギの山 7.2週 「そこをなんとか(感)」 (655字) すずめ miri 2012年07月06日 18時25分
243 (小5オープン資料室)
7.2週 そこをなんとか(感)
この長文は、日本人の特性をよく表している興味深いものです。ぜひお読みになって、充実した対話をなさってください。
大人になると、処世術というべきか、あいまいな表現をしたり、ホンネ→タテマエで話したりすることも増えてきます。そんな時の体験を話してあげましょう。子どもの素直さから、
「どうして、これおばさん喜ぶわよって言ってたおみやげなのに、つまらないものですが、なんて言って渡すの?」
という意見がでるかもしれませんね。
また、
「先生は、また今度ね、今度ね、って言って全然やってくれないんだ。」
「まあまあってどのくらいなの? ちっともわからないよ。」
などという苦情? もあるでしょう。
そういう風に言わざるを得ないオトナの事情を話してあげるのもおもしろいかもしれません。
外国人と交流がある場合は、国民性を対比するのもよいですね。
その他、長文の後半に出てくる絵画の例についても考えてみることができます。実際に美術館見学をしたり、いろいろなところで目にしたりした絵について西洋と日本を比べてみます。その際に、先の「あいまいな言葉」との関連を指摘してあげると、より深い考察ができるでしょう。
生徒に聞くと、図工の教科書にも参考になる絵が載っているようですよ。親子で開いてみるとよいでしょう。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ni&tuki=07&syuu=2
- ● 小5 ニシキギの山 7.1週 「わたしのペット」 (678字) いと ito 2012年07月03日 12時10分
240 (小5オープン資料室)
7月より、2学期に入ります!
新しいフォルダの名前は「ニシキギ」、夏らしくイルカの表紙が目印です。
第1週の課題は、「わたしのペット」。
もう一つ「お父さん、お母さんの子供のころ」というものもありますが、これは4年生と共通しています。去年に書いた覚えがある人は、ペットの方で考えていきましょう。
今現在、家でペットを飼っている人は、そのペットとの思い出を【体験実例】として書いてみてください。
初めてうちに来たときのこと、仲良く遊んだこと。また、お世話が大変だったことや、脱走したり病気になったりと、一大事になってしまったこと……生き物を飼っていると、楽しいばかりでなく大変なことも多いですね。
そうした経験を、最後の【わかったこと】に繋げられるとよいでしょう。
今はペットを飼っていない、これまで一度も飼ったことがない、という人も、ぜひ諦めずに「生き物と触れ合ったこと」と考え、チャレンジしましょう。
たとえば、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが飼っていた生き物について取材して書くのもいいです。あるいは学校で、クラスみんなで飼育しているような生き物がいれば、何か思いつくこともあるかもしれません。みんなで力を合わせて重い水槽を運んだり、飼育小屋を掃除したことなどはありませんか……?
項目は前学期と同じですが、重要項目の目印が●(くろまる)から★(くろほし)に変わっています!
より目立つようになったので、頑張って取り入れていってくださいね。
構成【書き出しの工夫】
題材【体験実例】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【わかったこと】
の四つです!
- ● 小5 ニシキギの山 7.1週 「私のペット」 (527字) すずめ miri 2012年06月27日 15時43分
230 (小5オープン資料室)
犬やネコ、小鳥、虫など、飼っている人は、その話を。飼っていない場合は、学校での飼育体験や、近所の犬の観察などでも可。どうしてもない時は、動物園や水族館、ペットショップで動物と触れ合ったり、観察したりしたことを書きましょう。
おうちの方は、子どもの頃、飼っていたペットについて話してあげましょう。飼ったことのない場合は、生徒の時と同じです。(上記)
●日常の世話の苦労や喜び
●誕生・死の感動や悲しみ
●その動物の特徴、かわいいところ
このような観点でなるべく、具体的にできごとを話してあげましょう。そして、その時に感じたことや考えたことも付け加えるととてもよい聞き書きができます。
「お母さん、一人っ子だったので、そのユメという犬が妹みたいだったのよね。犬って人の気持ちがわかるみたいで、悲しそうにしているときはなめにくるのよ。慰めてくれているのね。高校生の頃、病気で死んじゃった時は、ほんとうにショックでしばらくご飯も口にできないほどだったわ。」
最後に「わかったこと」が書けるように、動物を通して学んだことや、感じたこと、知ったことをいっしょに確認しておくといいですね。
- ● 小5 6.3週 「コオロギは『リーリー』と」(感想文) (903字) いと ito 2012年06月19日 12時06分
227 (小5オープン資料室)
6.3週は感想文の課題。高学年らしく、考えさせられる内容になっています。
コオロギだと思って聞いていた鳴き声が、実は外来のアオマツムシのものだった。
その事実を知った途端、それまで心地よく感じていた声を、耳障りに感じるようになってしまった……という話。
「日本の秋だなぁ」なんて感じ入っていたのに、その正体が外国産の虫だったとは「だまされた!」といった気持ちでしょうか。
もちろん、アオマツムシにそんなつもりはないでしょうし、著者(人間)の方が勝手に勘違いをしていたわけですが……。
このように、自分が持っている知識やイメージによって、ものの見方、受け取り方は変わってしまいます。「思い込み」や「先入観」と言い換えてもいいでしょう。
たとえば、「あの先生はすごく怖い」と前もって聞いていたら、とくに自分が悪いことをしていなくても緊張してしまいますよね。中身の見えない箱に「すごく危険なものが入っている」などと言われたら、本当は何も入っていかったとしても、手を突っ込む気にはならないと思います。
他にも、「体が小さくて顔も可愛い犬だったのに、遊んでみたら意外とあばれんぼうでガブリとやられた」。「跳び箱の練習をばっちりしてきたが、目の前で友達が失敗するのを見たら自信がなくなり、跳べなかった」。いろいろ考えられます。
そうした「予想や先入観が裏切られた」、「思い込みを持ちすぎて失敗してしまった」、逆に「知識を持たずにぶっつけ本番でやったらうまくいった」などという【体験実例】を書いていくといいでしょう。
自分の信じていることも、他人の言うことも、どちらも「絶対に正しい」とは限りません。
みんながみんな「自分が正しいに決まっている」と思い込んでいたら、世の中がうまくいかないことは、簡単に想像できますね。
だから「先入観はよくない」というだけでなく、「感じ方は人それぞれ」といった方向で考えてみてもいいかもしれません。
●項目は、
【要約】
【体験実例】
【たとえ/ダジャレ表現】
【わかったこと】
の四つです。
課題文は「敬体」で書かれているので、【要約】する時には「常体」に直すのを忘れないようにしてください!
- ● 小5 ナツメの山 6.3週 「コオロギはリーリーと(感)」 (989字) すずめ miri 2012年06月14日 16時55分
223 (小5オープン資料室)
「知識は現実の見え方や感じ方を変えてしまう力を持っている。」
「知らぬが仏」
「先入観について」
親子での対話は、このあたりをポイントとして、展開するとよいでしょう。
また、長文をいっしょに読んで、書いてあることを吟味してみるのも楽しい学習法です。
どちらかというと、「先入観を持っていたために、こんな失敗をした。」というような話が出やすいかと思いますが、「下調べをして絵の展覧会に行ったので作品をより深く鑑賞できた。」というようなこともあるはずです。そういう話もOK.です。
「お母さんが小学生の時、新しい校長先生が着任されたの。見かけはいかつい感じで、とても怖そう。その上、前任校での噂を聞いてきた人が、ものすごく厳しいらしいという。もうみんな一目見て、縮みあがっていたのよ。ある時、校長先生が後ろから追いかけて来られたので、お母さんと友だちは怖くて逃げちゃったのよ。そうしたら、どこまでもすごい勢いで追いかけて来るの。青ざめたわよ、ああ叱られる! ってね。でも最後にわかったのは、友だちの落としたランドセルのお守りを拾って渡そうとしてくれていただけだったの。話してみるととてもやさしい先生だったのよ。悪いことしちゃった~」
「お父さんの会社のアメリカ人のスティーヴはね、ここに書かれているようなコオロギやセミなどの声はほんとうにうるさく感じるんだって。犬の鳴き声もワンワンじゃなくて、バウワウだって言い張るしね。やっぱり違うんだね。あとね。みんな外国人だと思って、逃げたり、何かを英語で言おうとしたりするけれど、スティーヴは日本語もかなり達者なんだよ。日本語を話したくてしかたないのに、と時々落ち込んでいるよ。」
「そういえば、この前の親子ドッジボール大会、ショウ君のおかあさんには驚いたわねえ。おとなしそうで、おしとやかな感じだったから、運動は苦手かななんて思い込んでいたわ。それなのに、ビシバシ当てて、担任の先生までやっつけちゃったのよね! 見方が変わるなあ。今度、テニスに誘おうかしら。」
いろいろな話が出て、「先入感」の意味をしっかりつかめることと思います。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=na&tuki=06&syuu=3&banngou=5
- ● 小5 ナツメの山 6.2週 「インドではほうぼうの町角で」(感想文) (1015字) いと ito 2012年06月12日 14時32分
218 (小5オープン資料室)
ナツメ6.2週は、感想文!
著者がインドを旅した時に見た、中古品を修理して使い切ろうとする自転車屋の風景を通して、かたや日本で行われている大量生産・大量消費(浪費)について考えさせる内容です。
自転車に限らず、日本では「まだ使える物」を「もっと新しい物が出たから」「いつでも代わりが買えるから」と捨ててしまったり、粗末に扱ったりしがちですね。
たとえばパソコンや、携帯電話。今ではスマートフォンが主流で、昔ながらの型を持っている人も少ないかもしれません。
もっと言うなら、鉛筆や消しゴムのような文房具、帽子や時計といった身につける物も、うっかりなくしても大して気にしない場合がほとんどではないでしょうか。
日本のような生産力がなく、物質的に恵まれない人たちにとっては、信じられない傲慢(ごうまん)な態度だと思われてしまうかも……。
インドでは使える物は壊れるまで使うし、たとえ壊れたとしても、部品を付け足して修理し、また使えるようにします。どんどん消費してガンガン新しい物を作っていかなければ、いつまでも生産性は向上しない……という面も確かにあります。
ですが、そうした物を直す工夫や技術、そして「物を大切にする」意識自体を忘れてしまうのは、日本にとって決していいことではないでしょう。
皆さんは、日本のような生活とインドのような生活、どちらが良いと思うでしょうか?
誰だって、便利で豊かな方がいいのは間違いありません。しかし、「一つの物を大切にしたい」という思いもあるはず。たとえば、愛着のあるオモチャや服を「古いから捨てろ」と言われるのは嫌だろうと思います。
そんな「ずっと大切にしている物」、「壊れそうになった宝物を一生懸命直したこと」について思い出し、お父さんお母さんにも聞いてみましょう。
逆に、「ずっと古い物を使っていたが、新しい物に買い換えたらびっくりするほど便利で快適になった」といった話もあるかもしれません。
壊れかけでまともに動かない洗濯機や冷蔵庫では、使い続けるのは不便で非効率。生活にも問題が出てきてしまいますね。
●項目は、
【要約】
【体験実例】
【たとえ/ダジャレ表現】
【わかったこと】
の四つ。
最近(より少し前?)さかんに言われている、「エコ」(エコロジー)にも通じる話です。
学校でゴミの分別や、エコ技術に関する授業、活動をした人もいるのでは?
色々な“似た話”【体験実例】が考えられると思います!
- ● 小5 ナツメの山 6.2週 「インドではほうぼうの町角で(感)」 (580字) すずめ miri 2012年06月07日 15時39分
203 (小5オープン資料室)
「古き良き時代の」日本を彷彿とさせるような、インドの光景。現代の5年生にはどう写るのでしょうか。
かなり前から、「リサイクル」の概念はありましたが、徹底されているとは言い難い現状です。
お話を聞く相手は、もしかしたら、おじいちゃん・おばあちゃんの方がよいかもしれませんね。
「子どものころ、なかなか自転車を買ってもらえなくて、学校に上がった時、お兄ちゃんのお古の自転車をもらったんだ。お兄ちゃんは、ずっと背が伸びて、子ども用じゃ小さくなってしまったからね。サビを落としたり、油をさしたりして、調整して乗ったものさ。5年生の時は、パンクの修理も自分でしたよ。」
「リヤカーかい? ほら、裏にあるよ。おばあちゃんといっしょにおいで。」
授業の渚にも出てきます。
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=na&tuki=06&syuu=2
「先月、インドネシアへ出張に行った時、日本で使わなくなった電車が送られて、使われているのを見たよ。不思議な気持ちがしたなあ。ああ、そうだね。車でもそういうことがあるね。」
身近なリサイクルはもちろん、こうした社会的な背景・事情にも言及できるとさらに学習は深まり、おもしろい作文が書けるでしょう。
- ● 小5 ナツメの山 6.1週 「楽しい先生」 (585字) いと ito 2012年06月01日 11時32分
198 (小5オープン資料室)
6.1週は、今学期の“進級試験”です!
◇「決まった課題で書く」
◇「●項目をすべて使い、マークを記入する」
◇「目標字数・500字以上書く」
の三つの条件に注意して、じっくり取り組んでいきましょう。
課題は「楽しい先生」です。
自分のクラスを受け持つ担任の先生、そのほか学校の先生。もちろん学校だけでなく、塾で教えている名物先生や、習い事・スポーツのコーチについて書いてもいいでしょう。
印象に残る先生、好きな先生がいるのではありませんか?
授業やお話が「面白い」という以外にも、「おかしな口癖がある」「真面目だけれど運動が苦手」「実は○○の大ファン」「プライベートが謎に包まれている」……などなど、先生たちにもさまざまな“個性”があるでしょう。
ただ説明的に紹介するのではなく、そうした個性が感じられた【体験実例】を思い出して、書いていってください。「前にこんなことがあった」と作文の中でいったん区切るようにすると、そこからくわしく前の話が書いていけると思います。
●項目は、
【書き出しの工夫】
【体験実例】
【たとえ/ダジャレ表現】
【わかったこと】
の四つ。
また、五年生の皆さんは「常体で書く」ことも、基本的なルールの一つになっています。
うっかり「~です」「~しました」の「敬体」で書いてしまっていないか、項目ともども見直しチェックをしてから提出するようにしましょう。
- ● 小5 ナツメの山 6.1週 「楽しい先生」 (655字) すずめ miri 2012年05月31日 11時37分
182 (小5オープン資料室)
進級テストです。子どもたちは一日の大半を担任の先生と過ごします。5年生ともなれば、かなり大人に近い視点で、人を観察するようになります。人の気持ちを推し量るようなこともできるようになります。
これまでにもこの課題で書いたことがあったり、学校の担任の先生では書きにくかったりする場合は、習いごとの先生や師とあおぐ人などでよいでしょう。
単なる「先生の紹介」で終わらせるのではなく、自分の考えや感じたことを入れて、うまく主題の「わかったこと」に結び付けられるように書けるとよいですね。
おうちでは、お父さんお母さんが子どもの頃、習った先生の話や、大人という立場からの意見を聞かせてあげましょう。
また、先生とのやり取りや先生に聞いた話なども入れるとよいですね。
(生徒)「○○先生は、好き嫌いをなくそうとか言うくせに、ニンジンが入ったおかずの時は、こっそり減らすことがあるんだよ。」
(母)「あらー、そうなの。」
(生徒)「この前なんか、△△くんが、わざとニンジンのサラダ、大盛りにしたら、一番前の席の子に取り替えよう、なんて言ってたし!」
(母)「あはは、よほど嫌いなのねえ。」
(生徒)「自分が守れないのに、生徒に好き嫌いするななんて言うの、ずるくない?」
(母)「みんなには、好き嫌いのない子になってほしいのよ、きっと。」
(生徒)「そうなのかなあ。でも、まずは自分でニンジンを克服してほしいよ。」
(母)「確かに! いいこと言うじゃない。」