国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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オンラインで学ぶ受験作文・記述・国語などの勉強の仕方  2021年7月25日  No.4288
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●動画:https://youtu.be/SyOqICva19k

 能率のよい勉強の仕方は、繰り返し読むことです。
 その反対の能率の悪い勉強の仕方は、解くことです。

 解く勉強は、読む勉強の5倍から10倍時間がかかります。
 だから、解く勉強をしていると、大抵は1回解くだけでその勉強は終わりにしてしまいます。

 解く勉強をして、できた問題は、もともと解かなてくもできたはずの問題ですから、解くだけ時間の無駄だったのです。
 解く勉強をして、できなかった問題があった場合、その問題に印をつけて、日をおいて再度解くという子はまれです。
 だから、できなかった問題は、できないまま残るのです。

 読むだけの勉強であれば、解くよりも早くできますから、同じところを繰り返し読むことができます。
 繰り返し読むことによって、問題を解く力がついてくるのです。

 作文を上達させるコツは、書くことではなく、読むことです。
 確かに、書くことによって初めて身につく構成力、表記力、字数力、スピード力などはあります。
 しかし、内容の豊かさ、表現の上手さ、主題の深さなどは、書くことによってではなく、主に読むことによって身につく作文力です。

 夏期講習で受験作文の講座がありますが、このテキストをそのまま解いて(書いて)やっていたら、夏休み中に終えることはできません。
 問題文を読み、解答を読み、「このテーマだったら、こういうことを書けばいいのだな」と理解する勉強としてやっていくのです。
 その理解度と再現度を、先生が口頭で確認します。
 こういうやり方を1冊で何回も繰り返していくというのが最も能率のよい勉強法です。

 これは、記述の練習についても言えます。
 記述の問題をわざわざ書いて解いていたら、1日に2、3ページ進むのがせいぜいでしょう。
 問題を読み解答を読み、それを理解するという勉強であれば、1日に10ページぐらいは進みます。
 そして、それを先生がチェックするのです。

 ただし、記述の場合は、指定の字数内で時間内にまとめるという力も必要なので、それは要約の練習としてやっていきます。
 記述も作文も、書き慣れるという要素があるので、実際に書いてみる時間は必要です。
 しかし、書く勉強(解く勉強)はできるだけ少なくして、読む勉強を中心にしていくことが大事です。

 同じことは、国語の勉強についても言えます。
 国語の問題集は、ほとんどすべての子が順番に解く形で勉強しています。
 しかし、それでは、記述の問題と同じように、1日に2、3ページしか進めません。
 問題文を読む勉強を中心にすれば、1日10ページは進むことができます。
 その問題文の理解の状態を先生が確認するのです。

 このような読む勉強が、世の中でほとんど行われていない理由は、子供も、親も、また先生も、解いた形が残らないと、勉強した気がしないからです。
 しかし、勉強の本質を考えれば、作文、記述、国語などの勉強は特に、読んで理解する勉強を中心にしていいくといいのです。

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