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国語力アップの秘訣(8)――小学1年生の親子作文  2017年10月1日  No.3055
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 小学一年生の勉強で大事なことは、最初からすべてて子供に自分の力でやらせるようなことはしないことです。
 お母さんがどんどん手助けをしてあげて、勉強というのは簡単にできるものだという感じを持たせることです。
 作文の場合は特にこの手助けをして簡単な勉強にすることが大切です。

 その方法は、最初から子供に書かせるのではなく、お母さんが子供の話を聞いて作文のメモを書いてあげるというやり方です。
 このメモを構想図と呼んでいます。
(以前は構成図と呼んでいましたが、構成図という言葉だとそのとおりに書かなければいけないと思ってしまう人が多いので、今は構想図と呼んでいます。どちらも同じものです。)

 構想図は、お母さんが子供と一緒におしゃべりをしながら、子供の言ったことやお母さんの言ったことを短文で散らし書き風に1枚の紙に書いていきます。
 一枚の紙に書くのは、全体が一目で見られるようにするためです。
 2枚も3枚も書くのではなく、1枚またはノート見開き2ページに書くぐらいがよいのです。

 そのメモ(構想図)を書いたあとに、子供にまだ文章を書く力がなければ、お母さんがその構想図を元にした作文を書いてあげます。
 子供の話したことがお母さんの書くのですから、半分は子供の作品、もう半分はお母さんの作品ということになります。

 この場合、お母さんはあまりじっくり書いてはいけません。
 お母さんが力を入れて長く書いてしまうと、子供は自分には到底そういうことはできないと思ってしまうからです。
 子供が自分で作文を書けるようになったときに、同じように書けるぐらいの分量で書いておくのです。

 この二人の合作を、お母さんが読んであげても、子供に読ませてもよいのですが、二人で作ったという感覚を共有することが大切です。
 そしてこの二人の合作の作文に、お父さんがあとでコメントを入れてあげるという形にすれば、家族全員で子供の作文を書き上げたことになります。
 その際、コメントは内容に共感するようなことを中心にして、間違いを直したり注意したりはしないことです。

 子供はまだ文章は書けなくても、絵は描けるので、その作文に書かれていることを絵を描いておきます。
 また、お母さんと話をする前の最初の時間に絵を描いておき、それをもとに親子で話すという形にしてもよいのです。

 この親子で書く作文がなぜよいかと言うと、子供というものは常にお母さんやお父さんのような模範となる大人の真似をしたいと思っているからです。
 お母さんやお父さんが楽しく文章を書いていれば、必ず自分もそのような文章を書けるようになりたいと思います。
 実際に作文を書く前に、作文を書くことに対する気持ちの準備をしておくことが大事なのです。

 構想図を書くことによって、作文の内容について親子で話をするということは、子供の語彙力や理解力や表現力を育てます。
 作文は、文章を書くということに限定したものではなく、他の人の話を聞いたり、自分で話をしたりするということも作文の一部です。

 子供がある程度作文が書けるようになったときにも、この構造図の方法は使えます。
 よく書くことをすぐに親に聞く1、2年生の子がいます。
 それは自分の書いたことを注意されるようなことがあったために、不安で聞くということも多いのです。
 子供が作文を書いている間、そのたびにお母さんに聞くという形では、お母さんの時間的な負担が大きくなります。
 この場合も、そのつど聞かれて答えるのではなく、最初に親子で構想図を書き上げてしまうのです。

 構想図を書く時間は10分か15分程度で、そのあとは子供がその構造図を参考に自分で作文を書いていけるようになります。

 構想図に書いたことをそのまま作文にして書いておしまいにする子もいます。 しかし、これはこれで構いません。
 こういうときでも、書き上げたことをたっぷり褒めてあげます。

 書くことに慣れて自信がついてくれば、子供は必ず自分のオリジナルな文を書こうとします。
 だから、それまでのまだ自信のないうちは、お母さんの書いた構想図をそのまま作文に書き出すだけでもいいのです。

 作文のような難しくなりがちな勉強は、何しろ楽にできるような形の勉強にしてそれができたらたくさん褒めてあげることです。

 そして、このように作文を書くことは簡単だという気持ちを持たせる一方、読み聞かせや読書や対話によって文章を書く土台となる語彙力や表現力を育てていくのです。

 なぜ、まだ作文が十分に書けない小学1年生のころから作文を書く練習をするのがいいかというと、作文を書くという時間を早めに小学校生活の一部にすることができるからです。

 作文を書くことが生活の一部になると、そのほかの勉強も、遊びも、子供の生活全体を作文と結びつけて組み立てていけるようになるからです。

国語力アップの秘訣(1)――読む力をつける

国語力アップの秘訣(2)――問題集読書のすすめ

国語力アップの秘訣(3)――スタディサプリの先取り勉強法

国語力アップの秘訣(4)――要約の練習

国語力アップの秘訣(5)――記述の練習

国語力アップの秘訣(6)――作文、感想文、小論文

国語力アップの秘訣(7)――小学1年生の作文指導

国語力アップの秘訣(8)――小学1年生の親子作文

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親子作文コース(9) 作文教育(134) 小学校低学年(79) 

 コメント欄

森川林 20171001 1 ▽
 小学1年生で作文がまともに書ける子は、ほとんどいません。
 作文が上手に書けるようになるのは3年生のころからです。
 しかし、この時期から始めるのではやや遅いのです。

 作文は、実際に文章を書くことだけではありません。
 文章を書く以前の、書く内容を話したり、その話したことを文章にしてもらったり、その文章を読んだりすることも作文の勉強のひとつです。
 これを1年生から始めて、作文の勉強を早めに生活の一部になるようにしておくといいのです。


Tai 20171003  ▽
小3男児の母です
子どもの話を聞いて
とか
一緒におしゃべりをしながら
とありますが
話すことが苦手で言葉が出てきません
話さないのです
日記ですと、あったことが思い出せない
結局、母の誘導尋問です
何も感じないのか気持ちを表す言葉も出てきません
気持ちを表す言葉の一覧を見せてそこから選んでもらっています

母の作文になっていまい
自身で考える気がどんどんなくなっているように感じます
9割が母の言葉だったとしても
親子作文で力はつくのでしょうか


国語のテストを見る限り
読解力、助詞、接続詞、言葉の意味、使い方は問題無いです
読書量も多い方だと思います
理科の観察文はスラスラ書きます
質、量、スピード、問題ありません
目の前にあるものを見て事実を書くのは出来るようです

森川林 20171004  ▽
 Taiさん、こんにちは。
 ほかの勉強ができているのであれば、作文がなかなか書けないというのは心理的な問題です。
 心配は要りません。

1.親が9割書いていても実力はつきます。。
2.いつも明るく楽しい雰囲気でこれからも続けていくといいです。
3.思考発表クラブで、同じ学年の子がどんな構成図(構想図)を書いているか見てみると参考になると思います。

 思考発表クラブは、2回、無料体験という形で見学ができます。
 そこに参加して、本の紹介をしたり、自分でも構成図(構想図)を書いて発表してみたりするといいです。
 小1や小2の子は、親が書いている場合があるので、お母さんがほとんど書いたものでもかまいません。
 たぶん、ほかの子がやっているのを見ると、自分でも自分の力でやってみようとなると思います。
 火・水・木のいずれも18:00~18:45で、それぞれ5~6名の子がいます。
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