- ● 小3 シオンの山 9.1週 「かぞくの好物」
すずめ
2013年08月26日 15時49分01秒
471
対話をしろと言われても……。対話による予習をすすめられても、なかなかうまくいかないとお悩みのご家庭もあるかと思います。あらたまって対話と言われると考え込んでしまいますね。
今回の課題は、そんなご家庭にうってつけのテーマです。「食」に関するテーマでは、毎回おもしろい作品が多くみられます。身近で関心が高く、おうちの方からのお話もきっと出やすいのでしょう。
予習シートの例も参考になさって、楽しく好物について語り合いましょう!
<実例1>
母「えっ、お母さんの好物? 決まっているじゃない、あれよあれ!」
子「わかった! ケーキだね!」
母「あったりー!」
子「では、取材です。お母さんはいつからケーキが好きなのですか?」
母「え……。いつからかしら? 幼稚園の頃にはすでに好きだったわねえ。毎日、お誕生日がいいなんて言ってたらしいし。」
子「一番好きなのはどんなケーキですか?」
母「む、むずかしい質問ね。一番……って決められない……。イチゴのショートでしょう、フルーツタルトにチョコケーキでしょ、チーズケーキはレアも焼いたのも……。」
子「ぜ、全部ですね。」
母「そうね。ああ、サバランもあった、ミルフィーユも……。」
子「ケーキのどういうところが好きなのですか?」
母「見てよし、味わってよし、で心が躍るところかしら。」
<実例2>
子「パパの好きなものは、もちろんおそばだよね!」
父「うん、そうだね。」
子「子どもの時からそうだったの?」
父「いや、小さい時は、うどんやラーメンの方がよかったんだ。」
子「えーっ、そうなの?」
父「うん、高校の修学旅行で、そば好きのやつと同じ班になって、ものすごくおいしいそばを食べたのがきっかけなんだ。」
子「へええ。週に何回くらい食べるの?」
父「えーと、3回は食べるなあ。最低でも。出張先でも必ずおいしい蕎麦屋を探して行くし!」
子「ほんとうは毎日食べたい?」
父「もちろんだよ!」
子「じゃあ、今度の日曜日、お昼はそばにしよう!」
父「いいね。あ、そうだ、秘密にしていたけど、来月から月に一回、そば打ち教室に通うことにしたんだよ!」
子「わあー、いよいよ自分で打つんだね!」
他には、ファミリーレストランに行って、家族がそれぞれ好きなものを注文した話や、こだわりの食べ物や食べ方について、「私はあまり好きではない○○」が大好きな家族の話など、いろいろありそうですね!
<参考>日本人の好きな料理ランキング
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0332.html
結局のところ日本人が一番好きな料理ランキング
http://research.news.livedoor.com/r/3006
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=si&tuki=09&syuu=1
- ● 小3 シオンの丘 8.3週 「ニトログリセリンのグリセリンは(感)」
すずめ
2013年08月07日 17時24分06秒
470
長文は、8.2週からの続きですので通して読んでくださいね。
ノーベルの伝記です。ちょうど夏休みなので、この機会に本で全体を読んでみるのもよいですね。
今回の似た話にぴったりなのは……。
爆発の話、花火の話、ノーベル賞について、何かを研究した話など。
実例1
父「花火ねえ。昔、こんなことがあったよ。危険だからやっちゃいけないんだけど、もっと大きな音が出るようにと改造した中学生がいてね。」
子「ええーっ!」
父「2,3発は成功したんだが、なかなか発火しないのがあって……。」
子「どうしたの?」
父「なんと花火の筒を覗き込んじゃったんだよ。」
子「ええっーーー!!」
父「そうしたら、そこで爆発して、その子は目をおさえて座り込んで、大変なことになった。」
子「わあーー!」
父「まあ、幸い、一時的に視力が落ちただけで、だいじょうぶだったんあだけどね。ほんとに危なかったよ。」
子「うん、パパはいっしょにやってたの?」
父「兄貴にくっついて、見てたんだよ。まだ小2か小3のときね。」
実例2
母「そうねえ。じゃあ、研究室の話をしようか?」
子「うんうん。」
母「大学の時はね、顕微鏡を覗き込む日々だったなあ。ミクロの世界に取りつかれていたのね。」
子「ふうん。」
母「いろんな寄生虫の解剖なんかもやったなあ。」
子「やだー、寄生虫~それに細菌の勉強のときなんか、真夏に締め切った実験室で、長い白衣を着て、エアコンはもちろんなしで、ほこりを立てないように静かに何時間も菌に向かって……。」
子「う、うわー、ママってそんなことをしてたのねー。」
母「うん、あの頃は没頭していたなあ。面白かったなあ。(遠い目)」
また、日本人の活躍も増えてきたノーベル賞について知らべたことを書くのもよいかもしれません。自由研究にもつながりそうですね!
<<参考>>
「子供たちに聞かせてあげたいノーベル賞」
http://www.nikkyoko.net/nobel.html
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=si&tuki=08&syuu=3
- ● 小3 シオンの丘 08.2週 「よその家にとまったこと」
すずめ
2013年08月07日 16時02分59秒
469
8.2週 「よその家にとまったこと」
夏休みにぴったりな課題が来ました! お泊りは、子どもにとって最も興奮する体験の一つではないでしょうか。宿泊先は、祖父母の家から始まって、友だちのうちやキャンプ、旅行など、自分のうち以外でしたらなんでもOK.です。
おうちの方からの話としては、子どもの時のお泊りはもちろん、大人になってからのことでもかまいません。
実例1
父「お父さんが子どもの頃、一番楽しみにしていたお泊りはね、小2のとき、転校してしまった友だちのうちだよ。夏休みと春休みだったかな、年に2回、交代でね。」
子「へえ、遠くに越しちゃったの?」
父「そうなんだよ。新幹線で行くんだよ。高学年になってからは、一人で行ったよ。」
子「わあ、そうなの!」
父「うん、毎回、話が止まらなくて夜中まで起きていて、おばさんにそろそろ寝なさいって何度も言われてね。」
子「へえ、どんな話で盛り上がった?」
父「お互いの学校のことや、サッカーのこと、それから……。」
実例2
母「毎年、夏休みには一人でおばあちゃんちに2週間くらい行っていたのよ。」
子「そんなに長く~?」
母「うん。あそこは山の中で涼しいから、宿題も全部持って行ってね。」
子「わあ、それはいいね。」
母「ふふ、おばあちゃんにも手伝ってもらっちゃったこともあるなあ。」
子「あー!」
母「虫が多いから、蚊帳というのを吊ってね。その中で寝るのよ。」
子「かや? どんなのー?」
母「どこかに出ていないかな? ちょっといっしょに調べてみましょう。」
実例3
父「えっ、よそで泊まるっていえばキャンプだよ! キャンプはいいぞう。空には満点の星、ランタンのあたたかい光、尽きない友との語らい、心に残るキャンプファイヤー!」
子「わあーぼくも行きたい!!」
せっかくふだんと違う場所で寝泊まりするのですから、そこでの会話や、その場所の様子、まわりの景色、その時の気持ちなど、いろいろな点から考えてみましょう。
中にはこういう例も!?
実例4
母「私はね、子どもの時から場所が変わると全然眠れなくなっちゃうタイプだったのよ。よく『枕が変わると眠れない』というけれど、まさにそんな感じ。だから、お泊り保育から始まって、宿泊体験も学校キャンプも林間学校もいやだったなあ。そうそう、おじいちゃんおばあちゃんのおうちでもそうだったのよね。何がいやだったかって? うーん。いつもと違うお部屋で違う布団で、っていうのが落ち着かなかったのかもしれないわねえ。」
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=si&tuki=08&syuu=2
- ● 小3 シオンの山 8.1週 「おにぎりを作ったこと」
すずめ
2013年07月26日 11時59分49秒
468
最近は、コンビニでもいろいろな種類のおにぎりが売られているし、おにぎり専門店もありますね。
しかし、今回はちょうど夏休みなので、親子で楽しく作ってみましょう!
毎年、この課題のためにおにぎり作りに初挑戦したという生徒が出ます。これを機に料理に目覚めた子もいます。
形や具の種類、海苔の有無、巻き方などおうちによってバラエティが無限にあるのも楽しいですね。
みんなで作ったあとは、それを持ってでかけるもよし、ベランダやお庭でピクニックごっこをするもよし!
実例1
父「おにぎりといえばね、お父さんが小学生の頃やっていたボーイスカウトでは、水筒の中身は水、お弁当はおにぎりだけと決まっていたのを思い出すな。」
子「えっ! おかずなし?」
父「そうだよ。質素にするということで、おかずなしだったんだ。」
子「へえ、ぼくはそんなのいやだなあ。ウィンナーとかから揚げとか入っていなくちゃお弁当じゃないよー。」
父「そういう子も多くて、こっそりと具にとんかつなんか入れてきたのもいたなあ。」
子「ひえっ、巨大なおにぎりになっちゃうね。」
父「あはは、そうなんだよ。でね、そのおにぎりはちゃんと毎回、自分で作っていったんだぞ。」
子「そうなの!? すごいなあ。」
父「だろ? だから今でもおにぎり作りは得意なんだよ。」
実例2
母「お母さんね、小さいころ、体が弱くて、食も細かったのよ。」
子「食が細いって?」
母「ご飯をあまり食べられないってことよ。」
子「ふうん、そうだったんだ。」
母「でね。おばあちゃんは食べさせるために、いつもいろいろくふうしてくれていたのだけれど、中でも……。」
子「もしかして、おにぎり!?」
母「ふふ、そうよ。毎食、一口か二口で終わっちゃうような小さなおにぎりを作ってくれてね。」
子「小さいおにぎりかあ、かわいいね。」
母「うん、毎日、今日は3つも食べたねなんて、ほめてくれて、だんだん食べられるようになったのよ。」
子「わあ、いいなあ。ねえねえ、私にも小さいおにぎり作ってよー。」
母「えっ! あなたはよく食べるから10も20も作らなきゃいけないわー!!」
もし、おにぎりについて書くことが見当たらない場合は、他のものでもだいじょうぶです。親子や友だちといっしょに、自分で作った料理が書けるとよいですね。
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=si&tuki=08&syuu=1
カエルのフェラールちゃんの好きな具は何かなあ……。
<<参考>>
おにぎりの作り方
http://oisiso.com/html/memo/onigiri.html
伯方の塩のおにぎり
http://www.hakatanoshio.co.jp/contents/recommended-recipe/page_498.html
- ● 小3 シオンの山 7.3週 「父が母国をはなれたあと(感)」
すずめ
2013年07月12日 17時09分20秒
467
7.2週の長文と続けて読むと、より理解が深まります。
感想文にも、長文と似た話や想像したことを書きますが、今回の場合は、どんな話がよいでしょう?
生徒の感想文では、「私のお母さんもロベルトのお母さんと同じで、あまり怒りません。だからうちのお母さんもこのように言うと思います。」という話と、「ぼくのお母さんは、ロベルトのお母さんとは全然違います。うちのお母さんだったら、どうしてもっと気を付けなかったの、とか探してきなさいと言うかもしれません。」という話に分かれます。
さて、お宅はどちらですか?
おうちの方の話としては、「自分の失敗を誰かがやさしくフォローしてくれたり慰めてくれたりした話」や、ユーモアのおかげで場が和んだという話がよいでしょう。
<実例1>
父「お父さんの会社に、こんな部長がいるんだ。新人社員で失敗ばかりする●●君が、失敗して謝るたびに、ダジャレを言うんだよ。」
子「えーっ! 叱らないで?」
父「うん、もちろんミスはちゃんと訂正させてわからせるんだけど、その後でまだみんながイライラしているところへ、変なおやじャグを言うものだから、一同爆笑で、一気に雰囲気がよくなるんだよ。」
子「へえ、すごいねえ。」
父「その部長は人気者だよ。」
<実例2>
母「昔ねえ、ちょうどあなたくらいの時、これに似たようなことがあったわ。」
子「ええっ! どんなどんな?」
母「うちにお客さんがみえてね、おばあちゃんが留守で、少し待たれるというので、お茶をお出ししなきゃと思ったのね。」
子「え、お客さんにお茶~! 緊張した?」
母「うん、初めてだったから緊張したわよ。見よう見まねで入れたのね。でも、ちゃんと蓋付きのお客さん用の茶碗に入れて、お出ししたのよ。」
子「へえ、すごいなあ。」
母「それがね!!」
子「えっ、何があったの!?」
母「お客さんは、いただきますねとおっしゃって、嬉しそうにふたを取って、……。」
子「なになに!?」
母「おやっという顔をされたのでのぞきこんだら、なんとお湯だったの!
お茶っぱを急須に入れ忘れたのよ!」
子「えーっ! まさか!」
母「そのまさかなのよ。信じられないけど。よほど緊張していたのねえ。」
子「ああー。」
母「でもそのお客さん、やさしくおっしゃったのよ。私ね、お茶を飲むと夜眠れないことがあるから助かるわって。」
子「ううー。いい人だあ。」
母「ほんとねえ。あとでおばあちゃんには大笑いされちゃったけどね!」
意外と身近にいろいろあると思います。家族で探してみてください。
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=si&tuki=07&syuu=3
- ● 小3 シオンの山 7.2週 「いちばんすきなあそび」
すずめ
2013年07月05日 16時06分45秒
466
(今週はなぜか予習シートが2枚あります。お好きなほうでどうぞ。)
大人から見たら、遊びの話ならいくらでも書けるでしょうと思いがちですが、最近の子どもたちは遊び以外のことで多忙なため、「これといってすきなあそびがない」とか「学校の休み時間の遊びでいい?」などという生徒もいます。
とはいえ、子どもの一番大事な仕事は遊びです。日々熱心に従事している多くの子は、それは楽しい作品を見せてくれます。
その子独自の楽しみ方、その遊びにまつわる思い出などが入っていると、ただ遊びの紹介、説明よりずっとその子らしさにあふれた
よい作品になります。
おうちの方からは、少年少女時代に好きだった遊びについて、失敗談、仰天談を交えて楽しく語ってあげてください。共通の趣味を持つ親子も、まったく興味の対象が違う親子もそれぞれに大いに盛り上がることでしょう。
実例1
父「お父さんは小3の頃と言えば、そりゃ野球さ。野球一色の毎日。休み時間も放課後も休みの日も野球、やきゅう、ヤキュー!! 誕生日プレゼントに買ってもらったグローブと眠り、スナック菓子の野球カードを集め、朝夕の素振りは欠かさなかった!」
子「へえ、すごいねえ。ちょうど今、ぼくがJリーグに夢中になっているのとおんなじだね。」
父「いや、野球の方が奥深いぞ! 野球はなあ……。」
子「サッカーだって、すごいんだぞ。お父さんの頃は日本も弱かったかもしれないけど、今は……。」
父「お父さんは、町内の野球チームで4番で……。」
子「ぼくだって、リフティングを毎日やってるんだ! もう50回できるぞ! 本田選手みたいになるんだから!! 」
父「お、お父さんだって、本当はイチローみたいになるはずだっ……。」
母「……。」
実例2
子「私が手芸好きなのはお母さんの影響だね。」
母「そうかもしれないわね。お母さんも実は、おばあちゃんの影響かも。」
祖母「ほほほ、昔はね、趣味というより、生活のために自分や子どもの服は手作りする人も多かったのよ。」
母「そうねえ。その端切れをもらってお人形の服を作ったのが好きになったきっかけね。」
祖母「ええ。今みたいに、きれいなお人形の服などはあまり売られていなかったしね。」
母「最初は、布を巻きつけただけのおかしな服だったけれど、運針を習って少しずつできるようになるのがとてもうれしかったわ。」
子「何歳ごろからできたの?」
母「ちょうどあなたくらい、8つか9つかしらね。」
祖母「そのあと、編み物にも手をだして……。」
母「そうだったわ。毛糸編みもレース編みも、作っている時が一番楽しいのよね。」
子「うわー、いいな。今年の冬はマフラーを編んでみたいなあ。」
母「そうね。やってみるといいわよ。でも、夢中になりすぎると、お母さんみたいに……。」
子「えっ、なになに?」
祖母「よくね、宿題や試験の勉強もほったらかして、編み物ばかりしていたので、学校に行っている間に何度か、編みかけのものと編み棒を
隠しちゃったのよ。」
母「そうなの。悔しかったけれど、早くやりたいから、しぶしぶ宿題をしたわ。」
昔の話を聞いて、「もし、自分がお父さん(お母さん)の子どもの頃にタイムスリップしたら」という話を考えるのも楽しいですね。子どもに戻った
自分の親とクラスメイトだったら? などと想像は広がります。
<<参考>>
パナソニックキッズスクール 1980年ごろのあそび
http://pks.panasonic.co.jp/kyoushitsu/sougou/social/time/tm070_03.html
年代流行 1970年代 流行したおもちゃ
http://nendai-ryuukou.com/1970/toy.html
1970年代の子供たちを夢中にさせたもの DATA--子供たちの遊びとコレクション
http://www.onfield.net/1970/18.html
(授業の渚)
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=si&tuki=07&syuu=2
- ● 小3 シオンの山 7.1週 「おふろ」
すずめ
2013年06月27日 15時49分21秒
462
早いものでもう7月。水が恋しい季節ですね。ふだんのお風呂に加え、夏休みなどに水風呂を体験したことのある方も多いのではないでしょうか。
非常に身近な話題なので、ユーモアたっぷりに、楽しい気分で書けそうです。
実例1
父「お風呂の話かあ。お父さんは子どもの頃、お風呂がめんどうだったんだよなあ。」
子「えーっ、そうなの?」
父「うん、だから、暑い時なんか、ほんとうにカラスの行水だったんだ。」
子「あはは。」
父「それがね、ちょうど三年の時、泳げるようになったんだけど、以来、お風呂で体が浮くのが楽しくなってね。」
子「えっ! お風呂に潜って?」
父「うん、でも潜るといっても、銭湯みたいに広いわけじゃないから、足を折って手でかかえた感じでね。だるまみたいになって浮くんだ。」
子「おもしろそう!」
父「それを始めたら、何十分でもお風呂で遊ぶようになってね……。」
祖母「一度なんかのぼせて、ひっくりかえったわよね!」
父・子「あっ、おばあちゃん!」
実例2
祖母「おばあちゃんの育ったうちにはね、五右衛門風呂があったのよ。」
子「えっ? なあにそれ。」
祖母「浮いているふたをしずめて入るお風呂でね。風呂釜の下から直接薪でわかすんだよ。」
子「うーん、どんなのかなあ。」
祖母「東海道中膝栗毛にもでてくるのよ。ほら、あの秘密兵器で調べてごらんよ。」
子「あっ、検索だね?」
<<参考>> 五右衛門風呂(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/風呂#.E4.BA.94.E5.8F.B3.E8.A1.9B.E9.96.80.E9.A2.A8.E5.91.82
その他、生徒が赤ちゃんだったときのお風呂の思い出もよいでしょう。
小さかった兄や姉がてつだってくれたことや、お風呂での様子を思い出してみて下さい。
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=si&tuki=07&syuu=1
- ● 小3 サツキの山 5.2週 「料理を作ったこと」
すずめ
2013年05月07日 17時13分31秒
429
3年生ともなれば、手先も器用になり、任せられる仕事も増えますね。料理だったら、下ごしらえや盛り付けは十分できる年齢ですね。
また、キャンプなどのアウトドアでも子どもたちは張り切って手伝ってくれるでしょう。
そのほか、おうちの方の誕生日や病気で寝込んだ、といった特別なときの料理体験なども書きやすい題材ですね。
おうちの方からの話は、「初めて作った料理の話」「学校での調理実習の思い出」あたりが話しやすいところでしょうか。以前に、「料理をしたことがなかったが、結婚して初めて料理をして……だった。」と言う話をお母さんに聞いてきて書いた子がいました。大人になってからのエピソードも興味深いものですね!
実例1
子「お父さん、初めて作った料理ってなあに?」
父「えっ! うーん、そうだなあ。あれかな。5年生くらいの時、どういうわけか友だちとホットケーキを作ることになってね。」
子「えっ、友だちと?」
父「うん。友だちもはじめてで加減がわからなくって、ずっと焼いていて、黒焦げになったんだよ。」
子「それ食べたの?」
父「食べたさ。かなり悲しかった……。」
実例2
母「お母さんね、3年生ごろから毎日夕飯のしたくの手伝いをしていたのよ。」
子「ええ、毎日? すごいなあ。」
母「うん。ちょうど弟が生まれておばあちゃん、忙しかったからね。」
子「そうかあ。どんな手伝いしたの?」
母「そうねえ。野菜の皮むきや、炒めもの、サラダでしょ、それから揚げ物の衣つけ、餃子つつみ、和え物、それから、えーと……。」
子「うわー、それって手伝いじゃなくて、ちゃんと料理してるよー!」
母「ふふ、小さいお母さんって呼ばれてたのよ!」
実例3
姉「そういえば、小5の時、初めて調理実習をしたとき、びっくりすることがあったよ。」
子「えっ、どんな?」
姉「先生にお米を洗ってくださいと言われて、なんと洗剤で洗っちゃった班があったの!」
子「えええっ!」
姉「その子たち、初めてだったんだって。それにしてもねえ……。」
どちらかというと、おうちの方からの話は、失敗談の方がウケがよいようです。テーマにかかわらず。
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=sa&tuki=05&syuu=2
- ● 小3 サツキの山 5.1週 お手伝い
すずめ
2013年05月01日 14時59分44秒
426
最近は、子どもたちも大忙しです。
学校のほかに、いろいろな習い事をしているし、勉強も忙しい。
お手伝いにまで時間が回らないことも多いでしょう。
また、親の側からするとまだ3年生では、危なっかしい手付きを見てハラハラするよりも、自分でやった方が早いということもありますね。
しかし、いろいろなところでお手伝いの効用は叫ばれています。ご自分の子どもの頃のお手伝い事情を思い出しながら、実際にお手伝いをしてもらうのもよいですね。
中には、日課として自分の役割が決まっている子もいます。勉強よりも大事なことだと言ってはみるものの、なかなか継続して実行できない家庭が多い中、素晴らしいと思います。
<<実例1>>
母「そうねえ。3年生の頃のお手伝いはね。おじいちゃんの靴磨きと、新聞取りだったかな。」
父「お父さんは、朝、玄関の前を掃除するという仕事だったぞ。」
子「えっ、それすごいなあ。」
父「うん、なかなか、だろう?」
子「毎朝つづけたんでしょう。りっぱだったんだね。」
父「ま、まあな。」
子「どのくらいの間やってたの?」
父「……3日間、かな。」
<<実例2>>
子「ぼくの仕事はゴミ出しだけど、他に何かやってほしいことある?」
母「ゴミ出しはとても助かっているわ。他にもやってくれるの?」
子「うん、作文にたくさん書きたいんだもん。」
母「そう。じゃあねえ、朝のごはんの時の配膳でしょう、それから、休みの日は洗濯物も干してほしいなあ。あとねえ、お風呂の掃除でしょ、それから、……。」
子「や、やっぱり、今はゴミ出しだけでいいや!」
その他、日課としての手伝いではなく、その時だけ手伝ったというお話ももちろんOK.ですよ!
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=sa&tuki=05&syuu=1
- ● 小3 サツキの山 4.3週 「たびをする草や木のみ」(感)
すずめ
2013年04月15日 16時28分08秒
422
3年生になったばかりの人は、感想文は初めてですね。言葉の森の感想文は、長文をよく読んで、そこに書いてある話に似た話をみつけて構成します。
似た話は、自分の経験はもちろん、おうちの方と対話して、聞いた話を使います。
今回は、とても身近な植物が登場するお話なので、楽しく対話できると思います。
<実例1>
母「そういえば、子どもの頃、たんぽぽの綿毛が耳に入ると聞こえなくなるから気をつけなさいって言われたのよ。」
子「えっ! それほんとなの!?」
母「うーん。たぶん迷信だとおもけど。」
妹「でも、お耳に綿毛が入ると、そこからたんぽぽが生えてくるって、パパが言ってたよ~」
母・子「えっ!!」
<実例2>
祖母「〇〇ちゃん、カタバミって知ってる?」
子「ううん、知らない。」
祖母「じゃあ、ちょっとお庭に降りてごらん。」
子「えっ、おもしろい。種がはじけて飛んでくるよ。」
祖母「ほら、こっちのも触ってごらん。」
子「ぷっくりしているのが、よく飛ぶなあ。」
祖母「そうね。熟した種が入っているからね。」
カタバミ ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%9F%E5%B1%9E
<実例3>
父「種と言えば、オナモミもおもしろいよ。」
子「オナ……?」
父「ほら、毛糸の服なんかにくっつくトゲトゲの……。」
子「あー、知ってる!」
父「あれはどうしてくっつくか知ってる?」
子「どうしてかなあ。」
父「あれはね、けものの体にくっついて種を運んでもらうためなんだってさ。」
子「えっ! すごいなあ。そうなのか。じゃ、ぼくも運んだわけだね!」
オナモミ ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%A2%E3%83%9F
似た話と言っても、長文の内容にぴったりなものでなくてもよいのです。
出てくるものや人に関連することを話題にできれば十分です。
また、おうちの方からもなかなかちょうどよい話が出ない場合、いっしょに百科事典やインターネットで調べ学習をして書くのもよいでしょう。
さらに、「題材」の項目にある「もし~だったら」を使っていっしょに想像の翼を広げてみるのも楽しいものです。出てくるものになりきったり、現実にはありえないシチュエーションを思い描いたり。ふだんはあまり聞けない、大人の「もし~だったら」を子どもたちは興味深く聞くことでしょう。
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=sa&tuki=04&syuu=3
- ● 小3 サツキの山 4.2週 「学校へ行く道」
すずめ
2013年04月05日 15時20分14秒
420
新学期の登校は、なんだかウキウキします。新しいクラス、教室、先生が待っているからかな? ランドセルの中の教科書やノートが新しいからかな?
家から3分で学校という人も、電車・バスを乗り継いで1時間かかるという人も「学校へ行く道」にはいろいろなドラマが待ち受けています。
道のこと・いっしょに行く友だちや兄弟のこと・出会う人々・まわりの自然や建物・自分の気持ちや考え。このような点から、「学校へ行く道」に思いを巡らせてみましょう。
おうちの方も、小学生に戻った気分で、故郷の道を思い出してみてください。
実例1
父「お父さんの学校は、歩いて30分近くかかるところにあったんだ。」
子「えーっ。遠かったんだね。」
父「うん、でも、慣れると特に遠いとは感じなかったなあ。それより、朝からたっぷり遊べてよかったよ。」
子「遊べるって?」
父「近所の友だちといっしょに登校するから、それはもう楽しかったよ。」
子「ああ、そうか。いいなあ。時間が長いといいことがあるね。」
父「うん、道草して塀を乗り越えて、空き家の庭に入ったり、大回りして公園によって遊んだり。」
子「わあー。」
父「毎朝、うちで出る朝ごはんをこっそり持ち寄って、公会堂の裏に隠していた子猫に食べさせていたこともあったなあ。」
子「いいないいなー。ぼくもやってみたい。」
母「まあ、お父さんたら、そんなことばかり教えて!」
実例2
母「田舎だったから、学校までの道にも自然がいっぱいあったわ。大きな桜の木や柿の木、小さい小川、キャベツ畑……。今思うと絵本の世界みたいにきれいだったなあ。」
子「うらやましいなあ。」
母「ふふ、そうでしょう。タンポポやレンゲで、かんむりや首飾りを作ったり、カタバミを触って種を飛ばしたりして、ゆっくりゆっくり行ったなあ。」
子「楽しそう!」
母「うん、男の子たちなんか、虫を捕まえながら登校して、途中で逃げたと言っては大騒ぎしちゃってね。」
子「虫はどんなのがいたの?」
母「えーとね……」
子どもの頃の話と言うのは、案外覚えているものですね。ふだんはめったに思い出しもしませんが。
一つ思い出すと、次から次へと懐かしいシーンが!
特別な事件がなくても、平凡と思われる話でもよいのです。お父さん・お母さんの小さいころの話というだけで、子どもたちは興味津々で耳を傾けてくれるでしょう。
<<授業の渚>>
http://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=sa&tuki=04&syuu=2