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● 小4 ツゲの山 11.3週 「第四にお米は(感)」 (778字) すずめ miri 2012年11月14日 17時37分
347 (小4オープン資料室)
この富山和子さんの米にまつわるお話は、今学期、ずっと続いています。(10.2週、10.3週、11.1週、11.2週……。このあとも続きます。)
できれば、お子さんといっしょに全編お読みになると、より理解が深まることでしょう。
... 今週は、お米が二千年もの間、作られ続け、食べられ続けた理由が明かされます。
さて、おうちでの対話ですが……。お米に関する実例は先月も使ってしまったので、さてどうするか?
いっしょにお米に関するさまざまなことを調べるのもよいし、前に書いた話をさらに煮詰めていくのもおもしろいですね。
例
父「そうそう、お米の話と言えばいつだったか、米不足があったな。あの話はどうかな?」
子「えっ、ほんと? それはいいね。いつだったの?」
父「えーと、1990……うーん、はっきりしないな。検索してみよう。」
……
父「1993年だな。『1993年米騒動』だって!」
子「米騒動……。すごい、歴史って感じ!」
父「そんなネーミングだったとは! あの時、初めてタイ米を食べたんだ。」
子「タイ米って、この長文のインディカ米だよね?」
父「そうそう!」
子「味は? やっぱり、いつものお米の方がおいしかった?」
父「そうなんだよ、長細い形でちょっとパさついてたな。ピラフやカレーにしたらまあまあだったけどね。」
子「へえ、僕食べてみたいな。」
父「米不足の原因についても調べてみよう!」
☆検索ワード 「米不足」「米騒動」「インディカ米」「タイ米」
<<参考 10.3週>>
https://www.mori7.com/okajg/index.php?id=310
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=tu&tuki=11&syuu=3&banngou=5
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● 小4 ツゲの山 11.3週 「第四に、お米は」(感想文) (908字) いと ito 2012年11月14日 16時41分
344 (小4オープン資料室)
第3週は感想文!
課題長文が、いきなり「第四に」から始まっていますね。(笑)
第一から第三のことは、前週11.2週の長文に書かれています。
ほとんどの人は、毎週の長文音読をしていて分かると思いますが、もし「感想文の時だけしか長文は読まない」というような人がいたら、注意してそちらも読んでみてください。
ただし、2週めを読んでいないと感想文を書けない、というわけではもちろんありません。
「お米(稲)という食品の優れているところ」について続けて書かれていますが、今回説明されているのは、「お米が毎年、たくさん作れること」と「お米がとてもおいしい」ということ。
この二点から“似た話”を考えて、書いていければいいでしょう。
先月の感想文と重なってしまうかもしれませんが、「田植えや、稲刈りをしたこと」。「去年すっかり刈りとったのに、今年も元気にのびていて驚いた(また刈るのかとちょっとうんざりした、でも・笑)」という経験はありませんか?
そしてもちろん、「お米をおいしく食べたこと」があったら、ぜひ書きましょう!
毎日おうちで食べるごはんは元より、キャンプに行って「はんごうすいさん」(たき火でお米をたくこと)をした時のごはんはおいしかった……などという【前の話】が書けたらいいですね。
ちなみに、「米」という漢字を分解すると「八」「十」「八」になりますね。
そこから「お米は一つぶ作るのに“八十八”日かかる。そんな農家の人たちの働きを思って、一つぶも残さず食べなさい」……という話を聞いたことがあります。(「漢字の糸」
https://www.mori7.com/okakj/index.php?id=25)
こういった、お米について聞いたり調べたりして、知っていることがあれば、それも書いてみてください。
★項目は、
構成【三文ぬきがき】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ですます】
主題【心の中で思ったこと】
の四つです。
まずは本文を読み返しながら、【三文ぬきがき】する箇所を選びましょう。
全体を「はじめ」「中」「おわり」に分けて、そこから一文ずつぬきがきするようにすると、自然とうまく要約された内容になりますよ。
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● 小4 ツゲの山 11.2週 「バスや電車にのったこと」 (993字) すずめ miri 2012年11月06日 16時32分
340 (小4オープン資料室)
最近は、遠い学校まで小1の時から電車で通っているという子も多いかもしれませんね。朝から通勤ラッシュにもまれて、いろいろな体験をしていることでしょう。
一方、徒歩圏内の学校に通っている場合は、乗り物ででかけるのはちょっとした冒険になり得る場合もあるでしょう。
その子のライフスタイルに応じてたくさんの物語がありそうですね!
おうちの方からは、ご自身の初めて一人で乗り物ででかけた話や、現在の通勤事情、生徒さんの小さいころのお話しなどをユーモアたっぷりにお願いします。
例1
父「お父さんの田舎では、電車は一時間に一本だし、バスもあんまり来なかったよ。だからみんなほとんど車か自転車だったなあ。」
子「そうなんだ。じゃあ初めて電車に乗ったのはいつ? 一人で。」
父「えーと、一人で、は中学にあがってからかなあ。」
子「えっ、そんなに大きくなってから?」
父「うん、だって必要がなかったからなあ。」
子「そうかあ。そんなに大きかったらあまり緊張もしなかったよね。ぼくはね、去年初めて……。」
例2
母「このあいだね、会社に行く電車の中で、とってもいい子がいたのよ。黄色いカバーのランドセルをしょっていたから一年生じゃないかと思うんだけど……。混雑する電車の中で、ちょっと先に立っていたおばあさんをみつけて、すっくと席を立って、おばあさんの手を引いて、どうぞって。そのすきに座ろうとしていた若い男性、バツが悪そうだったな。」
例3
祖母「●●ちゃんが2年生の時、初めて一人でおばあちゃんちに来たでしょう?今考えると、バス停までお母さんが送ってきて、こっちのバス停ではおばあちゃんが待っていて、だから、ほんの15分くらいのことなんだけどね。緊張した顔して降りてきたわねえ。」
子「あー! そうだったね! すごくドキドキしたのを覚えてるよ。おばあちゃんがいなかったらどうしようとか思って。」
祖母「今じゃ一人で電車で遠くまで行くんだものねえ。成長したねえ。」
もちろん、飛行機や船でもかまいません。乗り物に乗って、非日常的体験をしたことをいろいろ思い出してみてください。
場所が移動するだけでなく、気持ちにも変化がありますよね!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=tu&tuki=11&syuu=2
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● 小4 ツゲの山 11.1週 「わたしの好きな食べ物」 (1464字) すずめ miri 2012年11月01日 14時49分
336 (小4オープン資料室)
現代日本は飽食の時代、多種多様な食材と料理が巷にあふれています。世界各国の料理がお店や自宅で味わえます。子どもたちの嗜好もさぞやバラエティに富んでいることと思いきや……。
給食メニューの人気度ランキングを見ても……。
http://www2.azaq.net/vote/vote.cgi?tomo1 きゅうしょくはかせのランチ☆ルーム(
http://www.geocities.jp/hakase949/ )
http://www.garbagenews.net/archives/1992357.html 日本スポーツ振興センター調査
お父さんやお母さんの懐かしいメニューがランクインしているではありませんか。ここにあがっているあげパン、カレー、ソフト麺というのは、おかわり争奪戦の主役ではなかったでしょうか?
ということで、親子で話が合いそうですね!
また、おうちでの「おふくろの味」「パパの料理」で好きなもの、その方が書きやすければ、好きなお菓子についてでもよいでしょう。
おうちの方からのお話としては、ご自身の現在または子どもの頃の好物についてとか、生徒さんの小さかった頃の好きな食べ物にまつわる話などができそうですね。
「こういうきっかけで好きになった」「どういうところが好きか」「どのくらい好きか」などという話が加わるとぐっと内容が濃くなりますね。
例1
父「○子は、赤ちゃんの時から、バナナが好きだったね。まだ小さいのに一本食べると言って聞かなくてね。お母さんはおなかをこわすといっていつも心配してたよ。」
子「赤ちゃんの時からだったんだ。今も大好物だもん。」
父「バナナを手に持った写真がいっぱいあるんじゃないか?」
母(ごそごそ)「あったわよ、これこれ。ほら、ここにも。」
子「やだー、なにこれ! おさるさんみたいな○子、なんて書いてある!」
例2
母「お母さんの4年生ごろの好物と言えば!! いくらです! いくらのおすしが大好物で。一人で20個も食べた記録があるわよ。」
子「いくらばっかりー?」
母「そうよ! もうおじいちゃんなんか、目を丸くしておなかのなかで卵が孵化するぞ! なんて脅かしたのよ。」
子「きゃー。気持ち悪い~。」
母「でも、最近はコレステロールがどうとかパパが言うから、なんだかあまり食べたくなくなっちゃった。」
子「ふうん。そんなに好きだったのにね。」
例3
母「△彦が好きなものと言えば?」
子「もちろん、フライドポテト!」
母「そうよね! 幼稚園の頃は、お誕生プレゼント何がいい? と聞いたらフライドポテトって言っていたのよ。」
子「えっそうだっけ!」
母「小1の時は、給食のフライドポテト、3回もおかわりして、気分が悪くなって保健室行きだったわよねえ。」
子「それも忘れてた!」
母「去年は、うちで揚げていたフライドポテト、わしづかみにしてヤケド!」
子「ぎえええっ、それ覚えてるよ!!」
食の話題ってどうしてこんなに楽しいのでしょう。各学年の課題にところどころでてきますが、その時はおうちでの予習の会話もさぞ盛り上がることでしょう。もし、予習はむずかしい、対話はたいへんだとお感じになっているようでしたら、今回のような話題で慣れるとよいかもしれませんね。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=tu&tuki=11&syuu=1
(こぶたのBillyの好物がとんかつ!?)
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● 小4 ツゲの山 10.3週 「みなさんは江戸時代の」(感想文) (749字) いと ito 2012年10月16日 16時01分
332 (小4オープン資料室)
10.3週は感想文課題。
「お米」と、それを育てる「水田」について書かれた長文になっています。
みなさんも、ほとんど毎日お米を食べていると思います。お米は、日本人の大切な“主食”(しゅしょく)ですよね。
パンやラーメンがなかった昔の日本においては、今よりもさらに価値がありました。
本文中にもある通り、江戸時代の武士たちは、お米を給料としてもらっていたのです。つまり当時のお米は、今でいうお金と同じくらい大事なものだったということですね。
「もし、自分のおこづかいがお米だったら……?」などと想像してみるといいかもしれません。
(ちなみに江戸時代にも、お金はちゃんとありましたし、それで買い物をすることも普通にできました。お金がないほどの昔だから……というわけではないので、注意してください。)
もう一つ、そんなお米を作り出すのが「田んぼ」。
これも日本人にとって欠かせない、重要なものであることが書かれています。
食べ物であるお米を作れるだけでなく、飲み物である水もたくわえてくれる「緑のダム」だと、本文では説明されていますね。
みなさんも、校外学習などで、田植えや稲刈りを体験したことがあるかもしれません。
あるいは、米作りとは関係なく田んぼでどろんこ遊びをしたり、カエルを捕まえたりした……という楽しい思い出もあるでしょうか?
ぜひ、そういった【前の話】を書いてみましょう。
もし、自分で思いつくことがなくても、お父さんお母さんからは田舎の話が聞けるかもしれません。
江戸時代や戦国時代の本をよく読んでいて、くわしい人は、そこから得た知識を【調べた話】として書くのもいいですね!
★項目は、
構成【三文ぬきがき】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ですます】
主題【心の中で思ったこと】
の四つです。
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● 小4 ツゲの山 10.3週 「みなさんは江戸時代の(感)」 (1272字) すずめ miri 2012年10月12日 15時47分
328 (小4オープン資料室)
今週は感想文です。これは10.2週から続いているお話なので、あわせてお読みになったあとで対話をいたしましょう。
著者の富山和子さんは環境問題評論家で、いろいろなところで発言されていますのでご存じの方もあるでしょう。自然食品の宅配の機関紙や自然問題のサイトなどで何度も見かけました。
4年生にとっての「お米」は、「ごはん」でしょう。コメ問題、食糧自給問題などに発展する場合もあるかもしれませんが、さしあたっては「お米」「ごはん」の話、ということで話してみてください。
多くの小学校で5年生になると、バケツでの田植えを体験するようなので、上に兄弟のいるおうちではそこからの「似た話」も望めそうですね。
また、米どころにご親戚があったり、旅行したり、ということもあるでしょう。外食で、各地方、各国のお米料理を食べた経験もあるでしょう。さまざまな「お米に関する話」をいっしょに集めてみましょう。
実例1
子「お米の話かあ。私はパンやパスタの方が好きなんだけどなあ」
母「でも、お米ってね、ただの主食じゃないのよ。お赤飯やちらしずしみたいにお祝いの席や、お正月のおもちや、お彼岸の御萩や牡丹餅みたいに行事も欠かせないものなんだから」
子「あ、確かにそうだね!」
母「それにね、栄養的にもね、糖質、タンパク質、ビタミンB1と……」
子「ママ~! もしかして、お米について下調べした?」
母「ふふふ。ばれちゃった?」
子「今回は気合入ってるなあ」
母「ちょっと! 他人事みたいに言って!!」
実例2
父「……そうだよ、子どもの頃はね、田植えの時期と、稲刈りの時期にはそれぞれ学校が休みになったんだ。子どもも重要な人手だったからな。」
子「そうなんだ。いいなあ。」
父「いいなあって、農作業は大変なんだぞ。夕方にはくたくただったよ。」
子「ひゃー。でも、豊作のお祭りが楽しかったんでしょう? 」
父「そうそう、その祭りは……。」
実例3
兄(18)「米の話? うーん……。あ、去年短期留学した時さあ、マジでご飯恋しくなったわ。」
子「えっ、ほんと。お兄ちゃん、ふだんは『俺は麺ズだ』とか言ってるのに?」
兄「うん、自分でも意外だったんだけど、1週間目くらいから、みそ汁とご飯が無性に……。夢にも出てきたよ。」
子「えーっ! 夢にまで?」
姉(14)「そういう話、よく聞くよ。私なんかご飯大好きだから、とても外国には行けないよ~」
子「……他の食べ物ではそこまでのことはないよなあ。お米って何か特別な食べ物なのかな?」
その他、長文にでてきたことをテーマに。「石高」「給料もお米!?」「配給のこと」「身分証の話」そして最後の川の話なども話し合うのによいテーマですね。
身近な、お茶碗一杯のお米の話から、環境問題にまで話が及ぶかもしれませんね。こういうのも「生きた勉強」と言えるのではないでしょうか。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=tu&tuki=10&syuu=3&banngou=5
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● 小4 ツゲの山 10.2週 「ゆるしてあげたこと」 (791字) いと ito 2012年10月09日 15時21分
324 (小4オープン資料室)
10.2週の課題は、「ゆるしてあげたこと」。
誰かとけんかをしたり、いやなことをされたりしたけれども、ぐっとこらえて許してあげた……そんな話を書いていきましょう。
「大事なものを壊された、貸したものをなくされた」「傷つくような悪口を言われた」など、友達や兄弟とは、いつも仲良しというわけにはいかないと思います。しかし、逆にずっとけんかをしたまま、ということもありませんね。
そんな時の仲直りのきっかけを思い出していけば、「許してあげたこと」が見つけられるでしょう。
相手が謝ってくれたので自分も許せた、あるいは自分にも悪いところがあったと認めて、相手に謝ることができた……といった話が書けそうです。
もちろん、人間同士のことでなくても構いません。
「犬と遊んでいたらガブリとやられて、痛かった」
「せっかく描いた絵を、猫に引っかかれてボロボロになってしまった」
など、ペットが起こした事件もあるのではないでしょうか?
それらについても、「力加減が分からなかったのだろうから」、「届くところに置いておいた自分が悪いので」許してあげた……などとまとめられたらいいですね。
★項目は、
構成【動作情景の結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ですます】
主題【心の中で思ったこと】
の四つ。
ぜひ、お父さんお母さんにも【前の話】を聞いてみましょう。
自分が小さい頃にしてしまったいたずらを、「許してもらったこと」があるかもしれませんよ。
そしてもう一つ、今学期重要な★項目が【動作情景の結び】です。
今までのように「思ったこと」「感じたこと」ではなく、“動き”や“見た景色”を書き、作文をしめくくります。
「仲直りした僕と○○くんは、今日も笑顔で学校に歩き出しました。」
「セロテープで修復された絵が、今でも私の部屋に飾られています。」
など、場面が想像できるような“結び”を考えてみてくださいね。
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● 小4 ツゲの山 10.2週 「ゆるしてあげたこと」 (1007字) すずめ miri 2012年10月05日 19時52分
322 (小4オープン資料室)
「えーっ、むずかしい、書くことないよー。」
「ゆるしてあげたこと、あるでしょう?」
「ないない、全然ない」
こんな会話になりがちな、漠然とした課題です。しかし、よく考えてみると、「ゆるす」「ゆるされる」場面は、日常的に非常に多いと思います。
大きなものから、小さなものまで、いろいろなシーンでの「ゆるし」を出し合ってみましょう。
さらに「その時どんな気持ちがしたか」というような心情についての語り合いができたら、とても素晴らしいですね。
例1
子「うーん、ゆるしてあげたこと、あるかなあ?」
母「あら、毎日のように、お兄ちゃんらしく、何かされても弟をゆるしてあげているじゃない?」
子「そんなことでいいの? だって弟はまだ小さくてわからないんだもん。仕方がないと思ってさ。」
母「お母さんは自分が末っ子だったから、いつもゆるしてもらうばかりだったなあ。それを考えると、あなたは偉いわよ!」
子「えっ、そ、そう?」
例2
父「ちょうどぴったりな話があるぞ。この間、パパの部下の@@君が、大失敗をしたんだよ。客先にもえらい迷惑をかけてね。不注意が原因だったから、どうして細心の注意を払わなかったんだよっ、何度も言ったのに! って怒鳴りたかったけれど……。」
子「えっ、怒鳴らなかったの?」
父「うん、ぐっとこらえて、いいんだ、失敗は誰にでもある、人間なんだからなって言ったんだ。そうしたら、@@のやつ、てっきり大目玉をくらうと覚悟していたらしく、きょとんとした顔をしていたよ。でも、そのあと、今度からこうやって二重にチェックすることにしました、これでミスはなくなります、と言って改善案を持ってきたんだ。怒鳴っていたら、そんなふうにくふうしようなんて思わなかったかもしれないなと思ってね。」
子「そうなんだ、怒鳴るより効果があったんだね。さすが、パパ! (だから、ぼくのことも怒らないでよー)」
その他、大きな話として国同士の争いについてとか、交通事故の示談とか、見回してみるとかなり出てきそうですね。
ゆるしてあげる側だったことだけでなく、ゆるしてもらった側の話も入れるとさらに範囲が広がりますね!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=tu&tuki=10&syuu=2
(Billyも妹をゆるしてあげたようです!)
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● 小4 ツゲの山 10.1週 「お父さん、お母さんの仕事」 (437字) いと ito 2012年10月01日 16時10分
316 (小4オープン資料室)
秋の新学期がスタートしました!
10月からの課題フォルダは“ツゲ”。キリンの表紙を目印にしてください。
第1週の課題は「お父さん、お母さんの仕事」。
お父さんがどんな会社に勤めて、どんな仕事をしているか、くわしく知っていますか? この機会にいろいろ取材してみてください。
また、お母さんは働きに出てはいないかもしれませんが、毎日の掃除やみなさんの食事作りなど、家の中のことも大切な「仕事」ですよね。
多くの苦労や、難しい作業のやり方などを聞くことができれば、お父さん・お母さんへの感謝や尊敬の気持ちが深まることでしょう。
今学期からは★項目も変わり、
構成【動作情景の結び】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ですます】
主題【心の中で思ったこと】
の四つとなります。
上でも説明していますが、今回の課題は【前の話聞いた話】を書いていくにはもってこい。
話を聞いて感じたことを、「毎日こんな大変な仕事をしているなんてすごいな」など、【心の中で思ったこと】としてまとめましょう。
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● 小4 ツゲの山 10.1週 「お父さん、お母さんの仕事」 (1258字) すずめ miri 2012年09月28日 14時28分
310 (小4オープン資料室)
4年生も後半になりました。低学年の時と違い、自分以外の人にも目が向けられるようになりますね。一番身近なお父さん、お母さんについても、「どんな仕事をしているか」「どんなたいへんなことがあるか」「自分のためにどんなふうにがんばってくれているのか」などがだんだんわかってくると思います。
おうちの方も、具体的な内容や、いろいろなエピソードを通じて、仕事について、家庭生活や子育てについての考えを少しでも伝えられるとよいですね。
対話によって、わが子とこんな話ができるようになったのだなあという感慨にふけることでしょう。
対話のコツとしては、単なる職業紹介や、家事についての話というよりは、その子との関わりにおいて、話を進めるとよいでしょう。
例1
「お父さんの仕事? うーん、子どもには難しくてうまく説明できないなあ。」
「えーっ、困るよ、作文に書くんだから。」
「作文に!? そうか、よしよし。お父さんは、とてもカッコイイです、って路線で書いてくれよ。」
「わかった。だから詳しく教えてね。」
「うんうん、お父さんの仕事は、簡単に言うと、ユーザー向けのセキュリティシステムの構築……、あっ、えーとね。わかりやすく言うとね。そうだ、ちょっとこの画面を見てごらん。パソコンを使うとき、まず、こうするでしょう?」
「うん、いつもこの画面が出るよ。」
「この画面を作ったのが……」
例2
「ママは、うちにいて、うちの仕事をしてくれているんだよね?」
「そうよ。」
「料理、掃除、洗濯、えーと、ニャン太郎の世話、それから……。」
「うちの中のことだけでなく、あなたたちの学校へ出向く用事や、買い物、クリーニング、庭の手入れ、ご近所づきあい、おばあちゃんの病院通い、生協の共同購入、銀行回り、それから……。」
「おけいこごとの付き添いや送り迎えもだ! 」
「そうそう。こうしてあげてみるとけっこう忙しいのよねえ。」
「ほんとうだね。たいへんだなあ。」
「うん、でもね、家族のみんなが健康で楽しく毎日を送るためには欠かせないことばかりね。だから、がんばっちゃうわよ。」
「ママ、ありがとう! 今度からぼくもお手伝いをする……あっ! 今日約束してるんだ、公園行ってきまーす!」
「あ……。」
例3
「お母さん、だいじょうぶ?」
「うん、今日は残業でちょっと疲れたわ。」
「先月も今頃、こうだったね。」
「そうなのよ。会社ってね、月末になるとね……」
子どもたちが、最初に「仕事」「職業」というものについて考えるのは、おうちの方の話を聞いた時が多いと思います。正直にとても大変だ、という話をするのは大事なことですが、「大変だけれど、やりがいがある」「辛い時もあるけれど、達成感がある」「家族が喜んでくれるので報われる」とか、「自分にしかできない仕事だと思うと誇らしい」というような前向きな結びを忘れずに!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=tu&tuki=10&syuu=1
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● 小4 チカラシバの山 09.3週 「くッくッくッ(感)」 (822字) すずめ miri 2012年09月13日 16時22分
301 (小4オープン資料室)
9.3週 「くッくッくッ(感)」
作者は新美南吉、あの「ごんぎつね」の作者です。心を打つ美しい話をたくさん残しています。
さて、今週はどのようなテーマで対話をしましょうか?
●「(私なんか)どうせ~だもん」と思ってしまった話
●誰かに頼りにされた話
●誰かに信頼された話
●ほめられてやる気が出た話
このあたりでしょうか。
子「このあいだ、教室のドアに大きな落書きがしてあったんだ。みんな、だれがやったんだ、と大騒ぎ。そのときね、休み時間にドアのそばで遊んでいた子が怪しいという話になっちゃって……。ぼくらもその中にいたんだよ。そうしたら、先生がね、そんなふうに人を疑っちゃいけない、
この中にそんなことをする子がいるはずないでしょう、って。」
母「お母さんね、子どもの頃、よその人に電話の応対がとてもじょうずだってほめられたことがあったのね。すごくうれしくて、それまでは、人と話すのが苦手だったんだけれど、全然平気になったのよ。」
父「小学生の時は、何でも兄さんと自分を比べて、どうせぼくは、って言ってたんだ。ある時、おじいちゃんがね、兄さんは兄さんだ、お前は、クラスの誰よりも野球がうまいそうじゃないか、それがお前だろう? って言ってくれてね。それ以来、ますます野球をがんばって、大学まで野球を続けたんだよ。」
子(妹)「うちのキャンディ(犬)は、私のこと、一番頼りにしてるよ。何かあると私の方に来るし、私のそばだと安心して眠るもん。」
人に頼りにされるということは、自分の存在価値を見出す、もっともわかりやすい形なのかもしれませんね。
そういう意味では、お父さん、お母さんが初めて親になった頃の話などもぴったりですね!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ti&tuki=09&syuu=3&banngou=5
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● 小4 チカラシバの山 9.2週 「わたしの好きな勉強」 (667字) すずめ miri 2012年09月07日 15時58分
297 (小4オープン資料室)
算数や国語でなくても、よいのです。体育、図工の好きな子はそれを書きましょう。学活や給食だって、広い意味では勉強と言えますよね。
おうちの方は、今回も大活躍! 子どものころを思い出して、楽しいエピソードを披露してあげましょう。
...
「お父さんはね、小学校の頃から算数が好きだったんだよ。それはなぜかというとね……。」
「ママはね、小4の時は、図工が一番好きだったなあ。秋の写生会で描いた風景画が市のコンクールに出品されたのよ。好きこそもののじょうずなれだねって校長先生に褒められたのよ~」
「ぼくは、子どもの頃からずっと動物が好きだったから、理科の生き物の勉強の時だけは元気いっぱい、よく手をあげたよ。夏の自由研究も……。(獣医学部志望の兄)」
「パパの好きだった勉強? うーんと、えーっと……。まいったなあ。勉強は嫌いだったんだよなあ。あ、なに、体育でもいいの? 体育の話ならまかせとけ! 4年の頃はなあ(イキイキ)……。」
子供たちは、どちらかというと、「過去の栄光話」より、「オトナの失敗談」が好きです。説教臭く、「……というように、パパのようにしっかり勉強して……」という話より、「こんなドジなこともあったけれど、今ではしっかりお父さんになってるゾ。」という人間味あふれる話のほうがどんなにか魅力的でしょう。
楽しく盛り上がってくださいね!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ti&tuki=09&syuu=2
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● 小4 チカラシバの山 9.1週「秋の虫」 (516字) いと ito 2012年09月01日 12時50分
294 (小4オープン資料室)
9月1週、いよいよ二学期の“進級試験”がやってきました。
「★印の決まった課題で」「四つの★項目をすべて使って」「目標字数500字以上書く」の三つが、合格の条件となります。
気合いを入れて、がんばっていきましょう!
課題は「秋の虫」。
秋……を考えるには、まだまだ暑い日が続いていますが、去年の秋のことなども思い出してみてください。
夏のセミとは違い、涼しさを感じさせる「秋の虫」の声。コオロギやスズムシ、マツムシ、クツワムシなどが代表的ですね。
そうした虫を捕まえたことや、飼って観察したことを書いていけるといいでしょう。
そんな経験がない……という人は、いっそ秋ではなく、「夏の虫」の話にしてしまってもいいです。(笑)
「秋の虫もいいが、僕は夏のセミの方が元気が良くて好きだ。」という書き方です。
どちらにせよ、図鑑に載っているような虫の“説明”ではなく、自分の体験を中心に書いていけるよう、心がけていってくださいね。
★項目は、
構成【書き出しの工夫】
題材【自分だけがしたこと】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【心の中で思ったこと】
の四つ。
やはり書き出しは、「リーリー」「コロコロコロ……」など、虫の声から始めるのがいいかな?
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● 小4 チカラシバの山 9.1週 「秋の虫」 (645字) すずめ miri 2012年08月24日 17時13分
285 (小4オープン資料室)
猛暑を増幅させるようなセミの大合唱! 少しなら風物詩と言えそうですが、ひっきりなしの大声にはまいりますね。秋の到来が待ち遠しいところです。
セミにかわって登場するのは、涼やかな鳴き声の秋の虫たちです。
スズムシ、コオロギ、クツワムシ、マツムシ……。鳴かないけれど赤トンボも! どのくらいあげられるかお子さんと競争してみましょう。音色を聞かせてくれるサイトもありますよ。
さて、もう4年生なので、「きれいな鳴き声だな」というだけでは物足りない。今回はぜひ、「秋の訪れを感じさせる」「季節の変わり目を告げる」秋の虫、という視点を取り入れましょう。
冒頭に述べたセミとの違いに着目してもよいですね。
対話の材料としては……。
●虫の登場で、秋を感じた思い出
●虫のこえ・赤トンボの歌に感じること
●音色の違いに言及
●最近、都会ではなかなか聞けなくなった秋の虫の声。おうちの方の子供時代、田舎での体験など。
今回は、とても感覚的なことを話し合える機会です。なかなかふだんできませんね。十分に楽しんでみてください。
それから、進級テストなので、忘れずに「自分だけがしたこと」を入れましょう。去年の秋のことや夏休みの田舎での体験を書くか、「今年も毎晩、耳をすましているけれどまだ聞こえない」という報告でもかまいません。
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=ti&tuki=09&syuu=1
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● 小4 チカラシバの山 8.3週 「次の朝 早く (感)」 (598字) すずめ miri 2012年08月24日 11時41分
284 (小4オープン資料室)
チ 8.3週
海蔵さんにしても、老人にしても、こういうところは誰にでもあるという部分がクローズアップされています。
...
似た話として話し合うには、「素直に謝れなかったこと」をテーマにするとスムーズでしょう。失敗したり迷惑をかけてしまったり、そのほか、さまざまな過ちを繰り返しながら私たちは毎日生きています。その過ちに気付いた時、すぐに「ごめんなさい」の一言が出ればよいのですが……。状況によって、または変な意地を張ってしまって言えないことも多いですね。
●友だちや家族とケンカして、明らかに自分が悪いとわかっているのに、謝れなかった。
●先生やおうちの方に叱られて、思わず言い訳や反抗をしてしまい、謝る機会を逸してしまった。
●誰かのものを壊したり、大事なものをなくしたり……。重大な過失を犯してしまったのに、あまりのことにうまく謝ることができなかった。
おうちの方も、子ども時代のこと、現在のこと、いろいろ思い当たることがあるかもしれません。
また、すぐには謝れなかったけれど、海蔵さんのようにあとでよく反省して、勇気を出して謝ることができたパターンもいいですね! その時、どんな気持ちがしたでしょうか。
授業の渚
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● 小4 チラカシバの山 8.2週 「つまみ食いをしたこと」 (492字) いと ito 2012年08月09日 13時33分
273 (小4オープン資料室)
8.2週の課題は「つまみ食いをしたこと」。
これは、そのものズバリの作文ですね。お菓子やご飯がとてもおいしそうなので、ついつい……ということがありませんか?
つまみ食いなどしたことがない、というお行儀の良い人もいると思いますが、ぜひ試してみるといいでしょう(いいのか)。
自分のものでなく、兄弟のおやつや友達のお弁当をつまみ食いしてしまったという話でも(かわいそうですが……)面白く書けそうです。
お弁当なら、みんなでワイワイとおかずの取り合いをした、なんていう場面などが書けたら楽しいですね!
もちろん、ばれないようにひっそりと食べた楽しさ、緊張感など、自分の気持ちもくわしく書いていけると思います。
★項目は
構成【書き出しの工夫】
題材【自分だけがしたこと】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【心の中で思ったこと】
の四つ。
「つまみ食いは、普通に食べるより数倍おいしいな、と心の中で思いました」という人もいるでしょうし、逆に「びくびくしながら食べたので、まるで夢の中にいるみたいに味が分かりませんでした」という人もいるかもしれません。
自分らしさが表れた作文を目指していきましょう!
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● 小4 チカラシバ 8.2週 「つまみ食い」 (666字) すずめ miri 2012年08月08日 17時17分
271 (小4オープン資料室)
チ8.2週
「こら!」
フライドポテトを揚げながら振り向くと、外から帰った汚い手で、できたてのポテトをつまんで逃げる息子!!
お宅でもありますでしょうか? お行儀悪いわ……と顔をしかめる方も多いでしょうが、子どもにとってはつまみ食いも「非日常的営み」の一つ。子どもはほんとうにふだんと違ったことが好きなのです。
お子さんとの対話では、その子の小さいころのつまみ食いの思い出(?)や、お父さん・お母さんの子どもの頃のつまみ食い失敗談! などがよいでしょう。
ふつうに食べるよりなぜかおいしいつまみ食い。経験のない人は、「好きな食べもの」について書いてもよいでしょう。
<こんな場面、ありませんか?>
●個数の決まったものの場合、つまみ食いされると非常に困る!
●おばあちゃんのコロッケはほんとうにおいしいので、(お母さんは)小学生の頃はつまみ食いをしまくっていたが、ある時、揚げたてで指先を大やけど!!
●妹は「つまみ食いしてない」と言ったが、口のまわりに……。
●お父さんは、給食の時大好物の△△が出たので、思わずいつもの調子で、つまみ食い、みんなから非難轟々。
●つまみ食いを「味見」と言っている。
などなど。他に、つまみ食いされやすい料理などについて「傾向と対策」を話し合うのもgood!
授業の渚
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● 小4 チカラシバの山 8.1週 「虫をつかまえたこと」 (447字) すずめ miri 2012年08月01日 16時14分
264 (小4オープン資料室)
男女問わず、虫の話は好き嫌いがわかれるところです。クワガタ・カブトムシ・トンボなどの虫とりの話から、蚊やハエをやっつけた話まで、どんなものでもよいでしょう。
おうちの方からは……
●小学生の頃、早朝、山にカブト虫を捕りにいった時のこと
●草むらでたくさんバッタを捕まえたこと
●赤とんぼがなかなかつかまらなかったこと
●寝ている時、蚊をつかまえるのに苦労したこと
●ゴキブリとの戦い
●ハチに襲われそうになって逆襲したこと
●小さいころ、ありをたくさんびんに集めたこと
などいろいろあると思います。
いずれもそのとき工夫したことや、苦労したこと、その時の気持ちなどをいっしょに話してあげると、書きやすく、内容も濃くなると思います。
そして、「昔はたくさん虫がいたけれど、今では……」という比較ができるとさらによいですね。
授業の渚
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● 小4 チカラシバの山 8.1週 「虫をつかまえたこと」 (448字) いと ito 2012年08月01日 14時06分
261 (小4オープン資料室)
8月第1週の課題は、「虫をつかまえたこと」。
夏真っ盛りのこの季節、毎日うるさいくらいに鳴いているセミを筆頭に、本当にたくさんの虫や生き物が活発に動いています。
虫捕り網を突き出しても、すんでのところで素早く飛び去ってしまうセミ。
緑に光りながらひらひらと飛んで、人懐っこく寄ってきたりするホタル。
夜中のうちに仕掛けをして、樹液に集ったところを採るカブトムシ、クワガタムシ……
種類によってその捕まえ方もさまざまですね。
捕まえるためにどんな工夫や苦労をしたか、一緒にいた両親や友達との会話なども交えて、くわしく書いていけるといいでしょう。
森よりも川で遊ぶのが好き、という人は、虫ではなく魚やカエルを捕まえた話を書いてもいいですね。
★項目は
構成【書き出しの工夫】
題材【自分だけがしたこと】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【心の中で思ったこと】
の四つです。
「そこにいる虫を無視することはできない。虫捕りは昆虫と人間の対決だと、僕は心の中で思った」……など、楽しい表現ができるといいですね!
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● 小4 チカラシバの山 7.3週 「母屋はもうひっそり」(感想文) (1172字) いと ito 2012年07月18日 13時30分
252 (小4オープン資料室)
第3週は、感想文の授業!
6月までとはがらりと変わり、今学期の課題からは物語長文が続いていきます。
新見南吉作『おじいさんのランプ』より、人の心について深く描いたお話が多く取り上げられています。毎週しっかり音読して、理解を深めていってくださいね。
今回のお話は、ランプを売ることを商売にしていた巳之助(みのすけ)が、牛小屋に火をつけようと忍び寄る場面から始まります。
なぜ、そんなことをしようとしているかというと、電灯が普及して、自分の売り物であるランプが必要とされなくなったから。その“さかうらみ”で、電気を引くことに決めた村人の家を燃やしてしまおうというのです。そんな巳之助の胸の内は、先週、7.2週の長文にも描かれているので、読んでみてください。
うらみにとらわれていた巳之助でしたが、火をつけようとした直前で、ハッと我に返ります。持っていった火打ち石があまりに扱いづらく不便なので、思わず「古いものはいざという時に役立たない」とつぶやいてしまったからです。
自分にとってランプは大切な商売道具だが、他の人にしてみればもはや古臭い、役に立たないもの。みんながより便利で、新しい電灯を求めるのは当然のことなのだ……と、巳之助は自分自身の言葉で思い知ったのです。
そして巳之助は、さかうらみをやめて、ランプを売る商売も終わりにしよう、と決意することができました。
皆さんも、どうしても気持ちのおさまりがつかず、“やつあたり”をしてしまうことがあるでしょう。
四年生ともなれば、「それがいけないことだ」と頭では分かっているのに、止められない、ということもあるかもしれませんね。
巳之助のように怒りに任せて良くないことをしてしまった話や、それをきちんと押しとどめたり、反省することができた……という話が、“似た話”になるでしょう。
友達とけんかをして泣かせてしまったけれども、あとで自分が悪かったと認めて謝り、仲直りした……などという身近な経験が、きっとあると思います。
または、この話の中での火打ち石やランプのように「古くて使いづらく、いざという時に困ってしまったもの」についても書けそうです。
キャンプに行った時などは、家庭にある便利な道具が使えず、苦労するものですよね。それこそ火打ち石や、棒と板で火を起こす野生的な経験をした人もいるかな? 長文では火打ち石よりマッチの方が便利とありますが、そのマッチも湿気(しっけ)ていては使えませんよね。
他にも、停電が起きた時にはロウソクや懐中電灯が活躍しますが、やはり電灯の明るさと手軽さにはとても及びません。
ぜひ、このような自分なりの“似た話”を考えてみてください。
★項目は、
構成【三文ぬきがき】
題材【自分だけがしたこと】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【心の中で思ったこと】
の四つです!
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● 小4 チカラシバの山 7.2週 「わたしの母(父)」 (622字) いと ito 2012年07月09日 16時02分
246 (小4オープン資料室)
7.2週の課題は、「わたしの母(父)」です。
二週続けて、お父さんお母さんに関する話。前回で書き尽くしてしまった……という人もいるかもしれませんが(笑)、今回もなるべくくわしく書いていきましょう。
「お父さんは○○県生まれで、仕事は△△」「お母さんは優しくて、料理は□□が上手」……というように、ただプロフィールを並べただけでは、四年生の作文としては少し物足りないところです。
これまでの課題と同じく、自分が実際に体験したことや、他の人から“聞いた話”を入れていくといいでしょう。
たとえば、遊園地へ行った時、お父さんが絶叫マシンを怖がって決して乗ろうとしなかった、とか。
いつもは優しいお母さんなのに、勉強の時だけは厳しくて、宿題が終わらないとご飯を作ってくれない、とか。
子供だからこそ知っている、両親の「意外な一面」を紹介できたらいいですね!
案外ドジでおかしかったことや、思ったよりすごくて尊敬したことなどを、最後に【心の中で思ったこと】としてこっそり書いてみてください。
また、お父さんにはお母さんの、お母さんにはお父さんの秘密を、それぞれ聞き出してみたりしたら面白いかもしれませんよ。
★項目は、
構成【書き出しの工夫】
題材【自分だけがしたこと】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【心の中で思ったこと】
の四つ。
お父さんやお母さんの特徴的な口ぐせや、忘れられない印象的な一言などはありませんか?
ぜひ、「書き出し」に使ってみましょう!
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● 小4 チカラシバ 7.2週 「わたしの母(父)」 (666字) すずめ miri 2012年07月06日 16時49分
242 (小4オープン資料室)
7.2週 「私の母(父)」
お父さんやお母さんについては、今までも何度か書いたので、ネタ切れという人もいるかもしれません。
しかし同じようなテーマについて、何回か書くと自分の成長ぶりがわかるものです。前に書いた作品と読み比べるとよいですね。
...
さて、単なる紹介文に終わらせないようにするためには、視点を定めて書く方法がおすすめです。お父さんやお母さんの特徴を中心に、読んだ人が「こんな人なのかなあ」というイメージを膨らませることができるような書き方をしてみましょう。
そのためにインタビューされるお父さん、お母さんは、次のようなことを念頭に答えてあげるとよいと思います。おじいちゃん、おばあちゃんにも聞いてみるようにすすめるのも手ですね!
●よその人からもよく言われるというような、性格や行動についての客観的なことがらを話す。
●ユーモアを交えて、失敗談を話してあげる。
●子どもとの関わりに注目して、話す。
「ママは、自分ではA型らしい几帳面な性格だと思っているのだけれど、まわりの人からは、うそでしょ? って言われるのよね。この間もね……。」
「お父さんは、自分でもかなり涙もろいと思うなあ。そうそう、今年の父の日も、●●から贈り物をもらって、思わず、……。」
やり取りするうちに、子どもの意外な見方に驚くこともあるかもしれませんね!
授業の渚
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● 小4 チカラシバの山 7.1週 「お父さん、お母さんの子供のころ」 (717字) いと ito 2012年07月03日 12時09分
239 (小4オープン資料室)
7月から、夏の新学期がスタートです!
新しい課題フォルダの名前は「チカラシバ」。
ますますはりきっていきましょう!
7.1週の課題は「お父さん、お母さんの子供のころ」。
もう一つの「おふろ」という課題は、三年生の時と同じものです。去年この課題で書かなかった人は、今回それで書いてみてもいいでしょう。
ただ、今回のテーマは家族に“似た話”を取材する練習に、持ってこいです!
お父さんやお母さんの子供の頃といえば、当然、自分たちはまだ生まれていません。生まれていない時のことは知らないので、作文には書きようもありませんね。
「前になんとなく聞いたことがある……」という記憶だけで書けてしまいそうな人もいるかもしれませんが、細かいところがはっきりしないことはかえって書きづらいものです。
ぜひ、ご両親やおじいさん・おばあさんにインタビューをして、今まで知らなかったことをより詳しく教えてもらうようにしましょう。
意外な特技や自慢話、思わず笑ってしまうドジや、やんちゃの話を聞けるかもしれませんよ。
あるいは、「お父さんはかけっこが一番速かった」「いや、調子に乗って転んだので運動会ではビリだった」など、聞いた人によって話が食い違ったりして……。(笑)
項目は、前学期と一緒です。
しかし、今まで●(くろまる)だった目印が★(くろほし)に変わっています。
間違えないよう、注意してください!
構成【書き出しの工夫】
題材【自分だけがしたこと】
表現【たとえ/ダジャレ表現】
主題【心の中で思ったこと】
「子供の頃のお父さんお母さんと一緒に遊べたら楽しそうだな、と心の中で~」など、話を聞いて感じたことで作文をまとめましょう!
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● 小4 チカラシバの山 7.1週 「お父(母)さんの子どものころ」 (320字) すずめ miri 2012年06月27日 15時23分
229 (小4オープン資料室)
さあ! お父(母)さん、出番です! どれを書こうか迷うくらいいろいろなお話を聞かせてあげてくださいね!
話し方のコツ (作文に生かせるように)
●時代に沿ったテーマで話す。(流行っていた遊び、おもちゃ、グッズ、歌などを具体的に)
●その子の今の状況と比較できる話をする。
「え、今5番なの? パパは4番(バッター)だったんだよ。(やや自慢)」
「あなたと違ってお母さんは運動が苦手で、4年生になっても坂あがりができなかったのよねえ(謙虚)」
●写真やものがあれば示す。
●おじいちゃん・おばあちゃんなどからの証言? を加える。
事前にいろいろ思い出しておくといいですね!
楽しく予習してください。
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● 小4 6.3週 「怪我の功名」(感想文) (735字) いと ito 2012年06月19日 12時05分
226 (小4オープン資料室)
6.3週は感想文、「けがの功名」について書かれた長文です。
4月、5月に続きことわざ(慣用句?)の話題ですね。
まずは、長文をしっかり“音読”しておくとよいでしょう。分からない言葉や難しい表現があってもストップせず、とにかく最後まで読みきることがコツ。
黙読だと、ついつい無意識に分からないところや興味のないところを読み飛ばしてしまうことがあります。声に出して読むことでもそういう漏れがなくなるのです。
さて、「けがの功名」とは「けがをした(痛い目にあった、失敗した)」けれども「功名を得た(良い結果になった)」ということ。
自分でもそんな経験をしたことがありませんか? 「似た話」として書けるように、思い出してみましょう。
たとえば「高熱や大けがで苦しんだけれど、家族がいつも以上に優しくしてくれて、欲しい物を買ってもらえた」とか、「学校をお休みしてつまらなかったが、その日には先生がものすごく怒ったらしく、怖い思いをしなくてラッキーだった」など。
あるいは「友達とけんかをしてしまったが、お互いの悪かったところを話し合い、けんかする前よりも仲が深まった」……といった感動的な話もあるかもしれませんね。(こうなると「雨降って地固まる」の方がしっくりきますが……)
一人で考えていても、なかなかすぐには思い浮かばない話だと思うので、お父さんお母さんに「こういう話なんだけど……」と説明をし、話を聞いてくるといいでしょう。
●項目は、
【三文ぬきがき】(感想文)
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
「けがした足が痛いのに、『けがの功名』だなんて言われても、“こう、妙”な気持ちでした」
……なんていうダジャレはどうでしょう?(笑)
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● 小4 タラの山 6.3週 「怪我の功名(感)」 (629字) すずめ miri 2012年06月14日 16時14分
222 (小4オープン資料室)
今回は、体験実例のためと対話をする時に、「ことわざ」についても話せるとよいですね。
知っていることわざを順番に挙げあう。
怪我の功名の意味は?
怪我の功名に似たことわざは?
そして疑問が生じたら、いっしょに調べ学習をしてみましょう。
おうちの方のお話としては、
「今でも仲良しの恵子おばさんって知ってるでしょう? 小学校からの同級生なのよ。だからもう30年以上の付き合いよ。でもね、最初はただのクラスメートだったの。ある時、理由は忘れてしまったけれど、大喧嘩をして……。その後、なぜか大親友になっちゃったのよねえ。不思議ね!」
「パパはね、ちょうど小4の秋、遠足だったのに、水疱瘡にかかっていて行かれなかったんだ。症状は軽かったのに、うつるから休まないといけなくてね。そうしたら、ふだんは弟や妹の世話で大忙しのおばあちゃんがね、その日はパパと二人だったから、ずっといっしょにいてくれてね。いっしょに本を読んだり、話をしたり、それは楽しかったなあ。下に小さい子がいるとめったにそんなチャンスないからな。今でも覚えているよ。」
こんな話のほか、あらためて考えてみると、これも怪我の功名といえるなあという話がでてくるかもしれませんね。
おもしろいことわざです。
(授業の渚)
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● 小4 タラの山 6.2週 「水や土で遊んだこと」 (529字) いと ito 2012年06月12日 14時30分
217 (小4オープン資料室)
タラ6.2週は、「水や土で遊んだこと」。
いかにもやんちゃで、楽しい作文が書けそうな課題ですね。(笑)
プール遊びや海水浴をした話でももちろん良いですが、今の梅雨(つゆ)季節なら、「雨が降る中で遊んだこと」を書くのもいいでしょう。
新しくレインコートや、長ぐつを買ってもらったのがうれしくて、ドロドロになるまで遊んでしまい、その後お母さんに怒られた……なんていう話がありませんか?
土で遊んだことなら、砂場や田んぼでの体験を書けるといいですね。
砂の建物を作って、トンネルを掘り、そこに水を流して川にする……といった定番の遊びもあります。
人間とは不思議なもので、ふだんはきれいにしているのが当たり前なのに、一度泥の中に入ったりすると逆に「全身どれだけ泥まみれになれるか」に燃えてしまったりします。
水や土と触れ合って暮らしていた頃の、野生の血が呼び覚まされるのでしょうか?
●項目は、
【書き出しの工夫】
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
書き出しは、「パチャパチャ」「ネチョネチョ」など、水や土に触った感じが伝わる擬音(ぎおん)で始めるといいかもしれません。低学年の頃の【□○□○】表現を思い出してみましょう。
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● 小4 タラの山 6.2週 「水や土で遊んだこと」 (553字) すずめ miri 2012年06月07日 15時05分
202 (小4オープン資料室)
昔(と言っても、いつを指すのかによるかもしれませんが)は、小学生は外遊び主流だったと思いますが、今は室内でのゲーム、という子が多いかもしれません。
「えー。ないなあ」
体験実例に困ったら、幼稚園の頃の砂遊びを思い出してもよいでしょう。また、それも書けないようなら、「水遊び」ということで、プールで遊んだ話でも可です。
おうちの方からは、たっぷりとどろんこ遊びの醍醐味を話してあげてください。予習シートにも書きましたが、ドロ遊びは人間が両生類だった頃?! の記憶のせいで小さい子に好まれるそうですよ。
「どろんこ遊びと言えば!! お団子よ! いかにまんまるに、きれいに作れるか競ったものよ。」
「パパはね、砂場でものすごいお城を作ったことがあるよ。3本のトンネルと、楼閣もあるんだ。おばあちゃんのところにそのときの写真があるかもしれないなあ。」
「そうそう、落とし穴を作ったことも……。」
「パパ! まねしたら困るからそんな話だめよ~。」
「いいじゃないか、作り方のコツはね……。」
お子さんの体験も聞きながら、子ども時代の腕白ぶりを披露してあげましょう。
また、知識として、「土遊びが、成長にもたらす影響」などについて、語るのもよいでしょう。
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● 小4 タラの山 6.1週 「私の父(母)」 (810字) いと ito 2012年06月01日 11時31分
197 (小4オープン資料室)
6.1週は、一学期の“進級試験”です!
今回が初めてのテスト、という人もいるかもしれませんね。
◇「決まった課題で書く」
◇「目標字数、400字以上書く」
◇「四つの●項目をすべて入れて書く」
の三つが、合格するための条件となります。
作文を書き上げたら、先生に送る前に一度しっかりチェックしましょう。
課題は「私の父(母)」。
自分の両親について、作文を書いていきます。
気をつけるのは、「説明だけ」にしないこと。
「ぼくのお父さんは○○県で生まれて、××大学を卒業して仕事は△△です」というような内容では、お父さんがどんな人なのか、ちょっと分かりませんね。
それに、この一文だけで書くべきことが終わってしまい、長く続けるのも難しいでしょう。
大切なのは、お父さんお母さんの「個性」が伝わるお話を書くことです。
やはり趣味だとか、好きなもの、得意なことについて書くのが分かりやすいと思います。
本人に直接インタビューするのもいいですね!
そしてもちろん、自分自身の思い出と結びつけて、書いていくのも重要です。
毎日おうちの仕事をしてくれているお母さんですが、その中でもとくに「料理が上手」、「きれい好きで毎日お掃除をしている」ということがあるはず。
そこから、「誕生日にごちそうを作ってもらった」「いっしょに大掃除をがんばった」ことなどを思い出していけば、どんどん続けて書いていくことができます。
●項目は、
【書き出しの工夫】
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
文章中に使うだけでなく、それぞれの“項目マーク”を書き込むことも忘れないようにしてください!
最後のまとめとして、
「お父さんお母さんいつもありがとう、と……」
「やっぱり、うちではお父さんよりお母さんの方が強いんだなぁと……」
など、色々な意味で(笑)口には出しにくい、【心の中で思ったこと】をこっそり書いてみましょう。
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● 小4 タラの山 6.1週 「私の父(母)」 (636字) すずめ miri 2012年05月31日 11時05分
181 (小4オープン資料室)
進級テストです。ふだん身近にいるおうちの方がテーマです。低学年とは差をつけて、ここはひとつ、内容が濃く、しっかりと意見の入った作文で勝負しましょう! 単なる紹介文で終わらせずに、その子らしい視点で仕上げるとよいでしょう。
主に、生徒から見た「父(母)親像」というのが中心となると思いますが、それを裏付けるエピソードを書くときに参考になるようなお話をしていただければ、と思います。
(生徒:書きながら)「うちのお父さんは朝寝坊です。お母さんに何度も起こされてやっと起きてきます。……」
(母)「パパは、毎晩、残業で遅くまで仕事しているから、仕方ないのよ。」
(生徒)「そうかあ。たいへんなんだなあ。そうだ、パパ、子どもの頃は、自分で起きてたの?」
(父)「……う。子どもの頃は、毎朝おばあちゃんに……。」
(母)「せっかくフォローしてあげたのに。」
(父)「朝、弱い体質なんだな。」
(生徒)「へええ。体質ってなあに?」
対話によって、ふだんはわからない「子どもが自分(親)のことをどう見ているか」ということも見えてきます。意外と鋭い視点を持っていたり、口答えばかりしているのに実はとても感謝していたり……。
なかなか書き進まない場合は、特別な行事やできごとの時のことを思い出して、話してみるとよいかもしれません。ふだんと違うシチュエーションでの親の姿から、何か書くことが出てくると思います。
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● 小4 タラの山 5.3週 「急がばまわれ」(感想文) (606字) いと ito 2012年05月15日 13時47分
165 (小4オープン資料室)
タラの課題、5.3週は感想文です。
先月の「ミイラ取りがミイラになる」に続き、ことわざについて分かりやすく解説した文章ですね。
今回の「急がば回れ」という言葉は、「ミイラ取りが~」より知っている人が多いのではないでしょうか。
「急いでいる時には回り道をしなさい」という、一見矛盾した言葉ですが、急いでいるからといって慌てすぎたり、安易な道を選ぶと思わぬアクシデントが起こり、余計に時間がかかってしまうことがあります。
遅刻しそうになり、急いで家を飛び出したら、荷物を全部忘れていた。
歩いていては間に合わないとバスに飛び乗ったら、渋滞にはまってしまった。
ホームに来ていた電車に慌てて飛び乗ったら、実は目的の駅に止まらない急行電車だった。
あるいは、飛び乗ろうとしてかっこ悪くドアに挟まってしまった……。
もちろん、時間に遅れるという話だけではなく、勉強やふだんの生活の中でも、そういうことはあるでしょう。
早く終わらせたいからと勉強で手を抜いたら、テストがひどい点数だった。お母さんの話を最後まで聞かずにお使いに行ったら、買ってくる品物を間違えてしまった、など。
慌てて失敗したこと、早とちりして恥ずかしかった体験を、「あんなのはもうこりごり」という気持ちを込めて書いていきましょう。(笑)
●項目は、
【三文ぬきがき】(感想文)
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つです!
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● 小4 タラの山 5.3週 「急がばまわれ(感)」 (449字) すずめ miri 2012年05月14日 15時44分
159 (小4オープン資料室)
おなじみのことわざの由来というわけです。親近感がわいて、取り組みやすい課題でしょう。
おうちでは、「急ぐあまり、おざなりになって失敗してしまった例」「こちらのほうが速いと判断したのに、意外にも他方のほうがはやかった例」を考えてみましょう。
「友だちより先回りしたつもりで、高い塀から飛び降りて、待ち伏せするはずが……。捻挫して痛い思いをする、なんて何回もあったなあ」
「漢字練習で、『海』という字のサンズイだけを先にたくさん書いて、あとでつくりをくっつける、と言う方法を考えて、これは速いぞ、と思っていたんだ。そうしたら、テストの時、なぜかサンズイしか思い出せなかった……。」
「ちょっと楽をしようとして」というところがポイントですね!
(いつもきちんと、真っ当な道を選んでいるので)みつからないという場合は(笑)、「もし~だったら」を使って、おもしろい例を考えてみてください。
また、これを機に他のことわざの由来を調べてみるのも興味深い学習ですね。
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● 小4 タラの山 5.2週 「飼っている生き物」 (645字) いと ito 2012年05月08日 17時54分
143 (小4オープン資料室)
5.2週の課題は「飼っている生き物」について。
今、実際にペットを飼っている人ならば、いくらでも書けること、書きたいことがあると思います。
動物を飼うのは本当に楽しく、たくさんの思い出ができますね。そして人間には予想もつかないような、ビックリ事件もたびたび巻き起こしてくれます。(笑)
私が昔飼っていた犬は、玄関から脱走したり車の窓から飛び降りようとしたり、さんざん心配させてくれたものでした。
何も飼った経験がない、という人は、予習シートにもある通り、自分のうち以外にも目を向けてみましょう。
学校の飼育小屋にいるウサギやニワトリ、クラスの水槽で飼っているカメ、メダカ、ザリガニなど「みんなで世話をしている」生き物がいるかもしれません。
また、おじいさんおばあさんの家にいるペットや、お友達が変わった動物を飼っている、という話でもいいでしょう。
最近では、ペットといっても犬猫ばかりではなく、色々な種類の動物を飼えるようになっていますね。以前、ずいぶんお尻の毛が薄い犬だな……と思って見ていたら、首輪をつけて散歩しているブタちゃんだった、ということもありました。
●項目は、
【書き出しの工夫】
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
「ポチはまるでプロペラみたいにしっぽをふります」
「私はネコと一緒に“ねこ”ろびました」
「そんなはイヌは“いぬ”と思いました」
飼っている動物の可愛らしさや、自分との仲の良さが伝わる表現、エピソードを考えてみましょう!
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● 小4 タラの山 5.2週 「飼っている生き物」 (465字) すずめ miri 2012年05月07日 14時58分
137 (小4オープン資料室)
ペットを飼うと情操教育に役立つなどと、昔から言われますが、実際はいかがでしょう。
今回は、犬や猫、小鳥などのポピュラーなペットから、虫や水の生き物まで何でもOKです。実際に自宅で何も飼ったことがない子は、学校での飼育体験でもいいですね。
おうちの方の話としては……生き物にまつわるおもしろい話、失敗談、感動秘話など。特に出産や繁殖、また悲しいお別れなど大きなイベントを中心に、家族の一員としてのペットとのいろいろな話をしてあげられるとよいですね。
できれば、その当時の気持ちと大人になって振り返ってみての気持ちを比較してみると、より深いエピソードになりそうですね。
それにしても、最近、都市部では外飼いの犬をめったに見ませんね。また、ノラネコも少なくなりました。
虫や水辺の生き物も減少傾向にあるのでしょうか。
そんな中、「ほとんど動物と、ふれあったことがない、飼ったこともない」という子もいるかもしれません。そんな場合は、ペットショップや動物園などで見た動物の話なら書けるかな?
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● 小4 タラの山 5.1週 「家族でスポーツをしたこと」 (464字) いと ito 2012年05月01日 13時43分
121 (小4オープン資料室)
5.1週「家族でスポーツをしたこと」のヒントです。
まず、「スポーツ」といってもそれほど本格的である必要はありません。
キャッチボールやバドミントンなど、家族のコミュニケーション的な遊びから、旅行した先で海水浴やスキーをした、というレジャーの話でもOKです。
とにかく家族みんなで体を動かした、同じことを楽しんだ、ということを思い出していきましょう。
もちろん、「マラソン大会に向けて早朝ランニングをしている」「空手大会に親子で出た」などという、ストイックな内容も良いでしょう!
●項目は、
【書き出しの工夫】
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
【自分だけがしたこと】とありますが、せっかくですから“自分だけ”ではなく、家族みんなの活躍に注目してみてください。そして、
「くやしいけれど、弟はぼくよりセンスがあるな」
「お父さんはまるでプロの選手みたいだった」
「失敗してばかりのお母さんが、なんだかかわいかった」
などなど、こっそり【心の中で思ったこと】を書いて、まとめられるといいですね。
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● 小4 タラの山 5.1週 「家族でスポーツをしたこと」 (744字) すずめ miri 2012年04月26日 14時58分
115 (小4オープン資料室)
学校でのスポーツ、友だちと遊ぶときのスポーツ、所属しているチームでのスポーツ。家族とのスポーツはそのどれとも違う楽しさがありますね。
ふだん、お子さんとあまりいっしょに遊べないお父さん、お母さん、スポーツをいっしょにしてみましょう。何も本格的なものでなくても、公園でのキャッチボールや、ちょっとしたハイキングなど身近で楽しめるものはたくさんあります。
子どもは何よりも、「お父さん、お母さんといっしょに」できるということがうれしいのですから、あまり大掛かりな計画をわざわざたててやる必要もないのです。気軽に楽しみましょう。とはいえ……あるTV.番組で見たところによると(イギリスでの調査)、「お父さんと遊びたくない」子が多い、なぜかというと「遊びに本気になりすぎるからつまらない(ゲームなどでも自分が勝ってしまう)」からだそうです。
確かに、子どもなんかに負けじとつい本気を出してしまうお父さん、多そうですね。たまにはちょっと手加減して、「おっ、うまくなったな」とほめてあげるのもいいかも!?
さて、作文のほうは、そんな時の会話を中心に体験実例を書くとよいでしょう。目の前で親子の試合? を見ているような臨場感が出せるかな?
おうちの方の話としては、子ども時代、学生時代の思い出ももちろんよいのですが、スポーツ観戦を通して感じたことなどを話すのもおすすめです。一流の選手には、胸をうつエピソードが必ずあるものなので、それを教えてあげるのもよいでしょう。
どうしてもいっしょにしたスポーツがない場合は、いっしょに何かをしたことでもよいでしょう。
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● 小4 タラの山 4.3週 「ミイラ取りがミイラになる」(感想文) (640字) いと ito 2012年04月16日 16時47分
100 (小4オープン資料室)
4.3週、感想文の授業です!
決まったテーマで書くことと同様、三年生から始まった感想文課題。
長文をよく読み、家族で対話をして、「似た話」を用意して臨みましょう。
この学期では、「ことわざ」にまつわる長文が続きます。
今週は「ミイラ取りがミイラになる」。
当然ながら、長文の中で詳しい解説がされていますが、自分なりに辞書を調べたり、お父さんお母さんが補足してあげるのもいいでしょう。
「ごはんの時間だから弟妹を呼んできて、と言われたのに、つい一緒に遊んでしまい、怒られた」
……というような、まさにことわざの実例といった体験が書けたらいいですね。
また、ミイラが高級な薬になる、人間と一緒にそのペットもミイラにした、というエピソードも載っているので、(まるでミイラを材料にしたような?)苦い薬を飲んだことや、自分はペットをとても可愛がっているのでミイラにしたりはしない……といった意見を書いても面白いかもしれません。
●項目は、
【三文ぬきがき】
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
新しい項目【三文ぬきがき】は、高学年以上で行う「要約」の練習です。
課題長文を「始め、真ん中、終わり」の三つに分け、そこから一文ずつ、重要そうな文章を選び出して冒頭に書く、という作業。これだけでも案外、それらしい「要約」としてまとまります。
あくまで練習段階なので、難しく考えすぎず、内容ではなく見た目の長さで分け、直感的に文を選んで抜き出せればOKです。
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● 小4 タラの山 4.3週 「ミイラ取りがミイラになる(感)」 (640字) すずめ miri 2012年04月13日 11時55分
94 (小4オープン資料室)
毎年、この課題になると、みんななんだかちょっとうれしそうです。こわいものみたさで、教室にあるミイラの本を見たり、長文を読んで気持ち悪がったり……。
この長文には、いろいろな「びっくり!」が書かれていますので、ぜひ親子で読んで楽しんでください。
似た話を話し合うコツとしては、「ミイラとりに行った人が複雑な構造の洞窟のなかから出られなくなり、そのまま死んでしまって自分がミイラになってしまった」ように、「そこから、帰ってこない人をつれもどしにいった人が、自分もそこにとどまってしまって、帰ってこない」「相手を説得しようとした人が、かえって相手とおなじ考えになってしまう、という(長文から)」ような話をみつけることです。
子どもにはたいへんよくあることですね。おうちの方にもきっと経験があることでしょう。
「掃除をさぼっている子を注意しに行ったら、おもしろそうな●●●をしていたので、すっかり任務を忘れてその遊びに参加してしまった」
「迷子になった妹を探しにいくつもりが……妹はとっくにお母さんのところに戻っていて、自分が迷子になり大泣き!」
こんな感じでしょうか。また、テレビで見た遺跡や実際に博物館などの「エジプト展」で見たミイラなどのことを思い出して書くのもよいでしょう。
さて、子どもってやさしいなあと思うのは、「せっかく静かに眠っているミイラを盗んで薬にするなんて、ミイラがかわいそうだと思います。」という感想が多いことです。
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● 小4 タラの山 4.2週 「初めて何かを食べたこと」 (432字) いと ito 2012年04月11日 14時54分
91 (小4オープン資料室)
四年生(タラ)、4.2週の課題は「初めて何かを食べたこと」です。
予習シートにもあるように、良くも悪くも“強く印象に残っている”食べ物について、書いていくといいでしょう。
初めて食べた時から、今でも大好きなもの。
昔は食べられなかったが、克服したもの。
その時以来、一切口にしていないくらい苦手になったもの。(笑)
色々あるかと思います。
あるいは、その料理自体は初めてではないが、「初めて自分で作った」「材料を自分で揃えた」「初めてできたてを食べた」……といった変化球の内容でもいいですね。
●項目は、
【書き出しの工夫】
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
それを食べた時の感激や衝撃の一言を、「書き出し」にするといいかもしれません。
ダジャレはやはり食べ物関連のものを。「カレーはかれえ」「チキンをきちんとち食べる」「納豆食ってなっとく」……これも色々ありますね。(笑)
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● 小4 今学期(4月~6月)の●印の項目指導 (1994字) メグ jun 2012年04月10日 19時47分
87 (小4オープン資料室)
小学校中学年の作文指導でいちばん大切なことは、表現を工夫し、話の幅を広げて、個性的な作文を書くことです。低学年のうちは、自由な題名で、書けそうなことを選んで書けばよいのですが、中学年からは、テーマを決めてそのテーマにそった作文を書くように指導します。ユニークな作文が書けたら、新聞やコンクールなどに応募してみましょう。
●三文ぬきがき
「三文ぬきがき」とは聞き慣れない名前だと思いますが、感想文課題の際、要約の前段階として、文章全体から三文を選んで抜き書きするということです。重要なところを選んで抜き書きするように指導することは4年生では難しいので、文章の「始め」「中」「終わり」から一文ずつで合計三文の抜き書きをするように指導します。
長文全体を三つのかたまりに分け、それぞれから一文ずつ文を選び、選んだ文に線を引きます。最初のうちは、大事な文ということにこだわる必要はありません。また、三つの文がうまくつながらなくても気にする必要はありません。どこでも好きな文に線を引けばOKです。また、最初の数回は、生徒に選ばせるのではなく、先生の方で見本を示します。全体の感覚をつかみ、抵抗なく三文抜き書きができるようになってから、徐々に大事なところに線を引くように指導を発展させていきます。場合によっては、四つ以上の文を抜き出しても構いませんが、基本は三文ということで指導した方が生徒も混乱しないと思います。
●書き出しの工夫
会話・色・音・情景で書き始める練習です。書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手を引きつけるような効果を出します。なかなかできない子供には、作文を書き終えてから冒頭に入れる会話や音を一緒に考えてもよいでしょう。
一度慣れてしまえば、比較的簡単に取り入れることの項目です。簡単なわりに効果が高いので、小学校3年生になったら、積極的に指導します。
最初は、会話か音がやりやすいようですが、慣れてきたら、色や情景の書き出しも練習します。
●自分だけがしたこと
作文の題材には、できるだけ自分のしたことを書くことが大切です。それはその方がその人らしい作文になるからです。
みんなと同じことを書くのではなく、自分だけがしたこと、初めてしたこと、人一倍がんばったこと、がんばったけれど失敗したことなどを書くように指導します。
例えば、野球の試合の話を書くときに、「Aくんがヒットを打って、Bくんがバントをして、1点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがホームランを打とうとして空振りした」というようなことを書いていくということです。
●たとえ
実際に指導する際は、「たとえ」という言葉ではなく、「まるで……みたい」「まるで……よう」と、具体的に説明します。自分で思いつかないときは、先生の例をまねさせても構いません。「何に似ているかな?」と聞きながら指導していくのも効果的です。
ときどき、「たとえ」を「たとえば」と勘違いする子供もいます。そのような子供にも、「まるで」という言葉を必ず使うように指導すると、自然にわかるようになります。また、身の回りのものをたとえを使って表現するなど、日常生活の中でゲームのようにたとえを楽しむ工夫をするとよいでしょう。
●ダジャレ表現
会話や思ったことなどの中にダジャレを入れる練習です。得意不得意が分かれやすい項目ですが、言葉遊びのつもりで頭を柔軟にして、気楽に取り組むように指導します。どうしても思いつかないという場合は、お父さんやお母さんが代わりに考えてあげます。
●心の中で思ったこと
口には出さなかったけれど(出せなかったけれど)、心の中で思ったことを書きます。作文に書かなければ誰にも言うことのなかったはずの感想なので、かなり個人的、個性的な内容になるはずです。心の中のひとりごと、心の中だけのつぶやきのようなものですが、指導するときは、「心」という言葉を入れて思ったことを書けばよしとします。初期段階では、「心の中で思いました」「心の中でつぶやきました」など、内容はともかく、形ができていればOKです。
●漢字を使う、ていねいに書く
習った漢字を使い、字をていねいに書くよう指導します。
特に男の子の場合、面倒くさがって漢字を使わずにひらがなで書いてしまう子供も少なくないので、漢字を使うように指導します。
●段落三文
低学年のうちは、段落はつけず、文をつなげて書いていく練習をしましたが、小3か小4になったら、子供の様子を見ながら段落指導をしていきます。最初のうちは、句点三つで一つの段落というように形式的に段落をつける練習をし、慣れてきたら意味の変わるところで段落を変えるように指導します。形式的な段落の練習をしなくても自然に意味段落をつけられるようなら、句点三つで一段落にこだわる必要はありません。
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● 小4 タラの山 4.1週 「いたずらをしたこと」 (369字) いと ito 2012年04月02日 11時09分
47 (小4オープン資料室)
「タラ」の課題、4.1週の課題です!
三年生から始まった、「決まった課題で書く」作文。
前年度から続けている生徒さんは、もうすっかり書き慣れたことでしょう。
今回のテーマは「いたずらをしたこと」。「これなら書ける!」と目を輝かせる生徒が多そうな課題です。(笑)
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考える力、表現する力が一層ついてくる四年生は、作文にも“遊び”を取り入れ、もっとも奔放に、楽しく書ける時期でもあります。
一新された●項目は、
【書き出しの工夫】
【自分だけがしたこと】
【たとえ/ダジャレ表現】
【心の中で思ったこと】
の四つ。
「お姉ちゃんの背中に虫を入れたら、大騒ぎしていました。僕は知らんぷりで、“無視”していました」
「いつも叱られてしまうけれど、やっぱりいたずらはやめられないなあ、と心の中で思いました」
など、やんちゃな内容がたくさん書けそうですね。