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● じん (1字) じん akakasa 2024年03月09日 08時21分
15870 宮澤(みやざわ/miwa)先生の部屋より
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● 言葉の森新聞2024年3月2週号 通算第1794号 (12782字) 言葉の森事務局 jun 2024年03月08日 16時21分
15869 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2024年3月2週号 通算第1794号
文責 中根克明(森川林)
■■作文における書き出しの工夫、結びの工夫。表現の工夫は、生活作文の事実文だけでなく、説明文、意見文でも生かせる。文章力に自信のある人は、情景の書き出しと書き出しの結びにも挑戦しよう
小学4年生までの生活作文(事実文)では、書き出しの工夫と結びの工夫ができます。
高学年や中学生、高校生でも、書き出しの工夫と結びの工夫をすることができます。
書き出しの工夫がなぜ必要かというと、読み手を引き付ける効果があるからです。
YouTubeのタイトルやウェブニュースのタイトルなどを見ると、オーバーな表現が目立ちます。
引用するのが面倒だから、あえて書きませんが(笑)。
作文は、読んでもらう人を想定して書きますから、読み手の入口になる題名と書き出しは意味があるのです。
書き出しの工夫の方法はいくつかあります。
会話の書き出し、情景の書き出し、動作の書き出し、名言の書き出しなどです。
いちばんきれいに書けるのは、情景や動作の書き出しです。
私(森川林)が担当している小4の子の書き出しです。
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ささっと私はキャベツをお肉で巻きます。弟はぐつぐつしているなべの中のじゃがいもがやわらかくなってきたか、フォークでつついています。弟が
「もっとほしい。」
と言ってくれました。
(このあと、料理を作った話が出てきます。)
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もみじを抜こうとしたら、くきは固くて根もしっかりはっていました。公園を通った時に、もみじの木の下で五cmくらいのもみじを見つけました。お母さんが
「さくらは植えきばちで育てるとずっとぼんさいの大きさだよ」
と言っていたので、もみじでもできるかなと思って持って帰ってきました。
(このあと植物の話が続きます。)
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書き出しが直接の情景描写になっているので、読む人はすぐに作文の中身に入ることができます。
この短い情景描写のあとに、「いつ、どこで何がどうした」という説明を入れればいいのです。
書き出しの工夫と対応するのが結びの工夫です。
1200字の作文では、書くのには1時間ぐらいかかりますが、読む人は数分で読みます。
だから、読み手には、最後まで読んでも、最初の書き出しの印象が残っています。
そこで、書き出しの工夫に対応したキーワードが結びにもあると、読み手はなぜか心地よさを感じるのです。
これは、小説などでも同じです。
長い小説で、最初の方のページにさりげなく書いてあった何かが、後半に重要な意味を持つことになったという伏線のあるストーリーを読むと、読み手は、そこに気持ちよさを感じるのです。
しかし、小さくまとまっているものは、面白くありません。
書き出しと結びの間に、途中の広がりがあり、どうなるかわからないように見えながら最後にまとまるというところに快感を感じるということです。
結びの工夫をするためには、感想や意見のあとに、書き出しのキーワードを生かした文を書くことです。
先ほどの引用の書き出しの「もみじ」の作文の結びです。
===
今もみじは葉が全部無くて、芽がふくらんできています。もうすぐ春です。
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「もみじ」という言葉がキーワードになって、書き出しとつながっています。
中学生や高校生は、意見文の課題になるので、書き出しや結びの工夫は関係ないと思うかもしれませんが、実はあるのです。
硬い意見文の書き出しに柔らかい情景の書き出しがあり、中身の題材と意見が充実していて、しかも、結びに、書き出しのキーワードに対応した工夫があると、その作文の内容以上に、読み手は、その構成のセンスに感動するのです。
中学生、高校生で、文章力に自信のある人は、そういう書き出しを結びの工夫を作文に生かしていってください。
■■朝の10分間読書の効果。中学、高校でも朝の読書をしている学校がある。そういう生徒は考える力がついている。勉強は成績をよくするだけだが、読書は頭をよくする。
朝の10分間読書という運動があります。
わずか10分の読書時間で、自分の好きな本を自由に選んで読むだけなのですが、この時間によって、どの子も本を読書をする習慣がつきます。
しかし、朝の10分間読書が主に行われているのは小学校までで、中学や高校で行われているところはあまりありませんでした。
それが、ここに来て、中学や高校でも、朝の10分間読書を行っている学校があることを知りました。
そういう読書時間のある学校の生徒は、考える力がつきます。
すると、結局、勉強にもその効果が出るのです。
すでにそういう調査結果があります。
読書をしている子は、短時間の勉強でも成績が上がるが、読書をしていない子は成績を上げるのに長い時間がかかるというのです。
(東北大学教授川島隆太氏による調査)
言葉の森でも、これまで教えてきた生徒で、本をよく読んでいる子は、学年が上がるごとに成績が上がっていきました。
逆に、本を読んでいない子は、学年が上がるごとに成績が低下していったのです。
例えば、こういう子がいました。
小学2年生のころに教室に来た子で、私立の小学校に通っていて、勉強も習い事もよくできる子でした。
しかし、保護者の方が、「勉強が忙しいから本を読んでいる暇はない、本を読むなら行き帰りの電車の中だけにしなさい」という人でした。
家庭で、毎日勉強を詰め込むので、小学2年生のころはとてもいい成績でした。
しかし、そういういい成績が続いたのは、小学校の中学年まででした。
小学5年生になると、いくら勉強しても成績が伸びなくなったのです。
そして、成績はかえって低下していきました。
成績をよくするための勉強では、成績はよくなりますが、頭はよくなりません。
頭をよくするのは、読書と対話と挑戦です。
だから、勉強よりも読書を優先するぐらいの子の方が、学年が上がると成績がよくなります。
時どき、「勉強が忙しくて本を読んでいる暇がない」という子がいます。
そういう子は、勉強が忙しくなくなっても、あまり本を読みません。
そして、結局、いくら勉強しても、成績が思ったほど伸びなくなるのです。
では、なぜ読書によって頭がよくなるのでしょうか。
これは、私の仮説ですが、頭の良さというのは、日本語を駆使する力だと思います。
今は、誰でも文章は読めます。
読書も、読もうと思えば読めるので、読書自体に何か効果があると思えないと思います。
しかし、人間がものごとを考えるのは日本語で考えるのですから、同じ「読める」ことでも、字面を読めるだけの読み方と、内容を深く心に刻みむような読み方では質が違います。
読書の好きな子は、本を読むときに感動して読むことができます。
言葉が、表面的な意味だけでなく、自分の心に響いてくるような読み方ができます。
本をあまり読まない子は、表面上の知識として読むだけで、心に響くようなところまで深く読むことがないのです。
この深い読み方ができることが頭をよくします。
頭のいい子は、勉強面で、算数数学や英語や理科や社会の勉強をするときも、教科書に書かれている内容を深く心に刻みつけて読み取ることができます。
だから、読書力のある子は、自然に成績がよくなるのです。
■■低学年の作文の題材の選びで気をつけることは、見た話、未来の話より、した話、過去の話を書くこと。また物語を書くよりも実際の経験を書くことが大事
小学校低学年の作文は、自由な題名課題です。
なぜ自由なのかというと、題名を指定すると書けないことが多いからです。
例えば、小学1、2年生の子に、「わたしのおかあさん」という題名で書いてごらんと言ったら、「わたしのおかあさんは、こんな人です。」と書くだけで終わってしまいます。
絵をかくのと文章を書くのとでは違うのです。
低学年のころは、事実を通して説明を書くということができないので、説明をそのまま書いて、それ以上は書けないのです。
だから、「私の○○」とか「ぼくの○○」とかいう題名課題は、もっと高学年になってからの課題になります。
低学年の課題は、実際にあった出来事が中心です。
しかし、ここで注意しなければいけないことは、子供にとって書きたい話題が、必ずしも書きやすい課題ではないということです。
子供が書きたがる話のひとつに、「○○をみたこと」というものがあります。
映画を見たとか、テレビを見たとかいう話がそうです。
ゲームをしたという話も、見た話と同じです。
こういう「見た話」には、自分自身の行動がありません。
映画を見て、どんなに面白かったにしても、それは映画の画面の中での話です。
本人は、ただ座って見ていただけですから、自分らしいことが作文の中に出てきません。
だから、「見た話」を書く場合は、それを見ていたとき、見る前、見たあとに自分がどんなことをしたかということを書くのが大事になるのです。
もうひとつ、子供が書きたがる話で、書きにくい話が未来の話です。
例えば、「明日は遠足」とか、「もうすぐ誕生日」とかいう話は、子供にとっていくら関心があったとしても、書くための材料がありません。
こういう未来の話を書く場合は、「この前の似た話」や「去年の同じ話」などを続けて書いていくといいのです。
もうひとつ、本好きな子で、実際にあった話よりも、自分で作った話を書きたがる子がいます。
本人が書きたがるのであれば、しばらくは書かせてもいいですが、実際にあった話でなければ、表現力は伸びません。
たとえを書くにしても、実際にあったことをたとえで表現するところに工夫があります。
題材選びの前に、読書生活以外の楽しい実生活をすることが大事です。
楽しいことがあれば、子供はそれを書きたがるからです。
■■未来の子育て、未来の学力(その1)――成績と実力は一致しなくなってきている。これから変わる大学入試にどう対応するか
日本人は、教育熱心です。
中国も、韓国も、教育には熱心です。
それは、科挙の伝統があるからという面もあります。
いい成績を収めれば、成功のエスカレーターに乗れるという考えがあるからです。
それは、これまでの社会である程度は実現していました。
しかし、今は、成績と成功が結びつかないことがだんだんと明らかになってきました。
それを身近に感じているのは、受験生を受け入れる大学や、学生を受け入れる企業の側です。
成績と実力は、ある程度までは一致していますが、ある程度を超えると、反比例することさえあるのだということがわかってきたのです。
例えば、オール4までの学力なら必要な学力です。
しかし、オール5になる学力は、必要を超えていることがあります。
そういう学力の学生は、学力以外の面で見劣りすることがあるのです。
そこで、大学では、総合選抜という入試を始めました。
成績は、普通にできていればいいから、成績以外の意欲や個性を見ようという入試です。
この考えは、社会の変化にも対応しています。
今の資本主義は、フロンティアがなくなっています。
IT分野でわずかのフロンティアがあるように見えますが、その狭いフロンティアに参加しようとする人が多すぎます。
今、大企業と言われるところも、新しい分野の開拓に苦労しています。
これまでの実績だけでやっていける時代ではなくなってきたからです。
世の中の枠組みの前提が大きくかわりつつある今、子育ても大きく方針を見直す必要があります。
そこで、これからの子供たちに必要な未来の学力と未来の子育てを考えてみました。
私(森川林)の基本的な考えは、「明日の日本を支える、思考力、創造力、共感力のある子供たちを育てる」教育を目指すことです。
今の受験競争の社会の中で、どういう子育てを目指すかということを、このあと書いていきたいと思います。
■■未来の子育て、未来の学力(その2)――幼児期の過ごし方、小学123年生の過ごし方
子育ては、幼児期から始まります。
この時期に大切なことは、愛情と対話と自然です。
今は、使いやすいデジタル機器が豊富ですが、幼児期に接するものは、できるだけ自然にもとづいたものであることが必要です。
例えば、PCモニターの色数が1677万色あり、見た目にはほとんど自然の色と変わらないように見えても、自然の色の無限さに比べれば、やはり限界があります。
縦縞の環境で育てられた子猫は、横縞を認識しにくいという実験があります。
幼児期には、限界のある人工の環境をできるだけ避け、自然に近い環境で育てていくことが大切です。
これは、音については、特に重要です。
自然の環境では、音は事実に結びついています。
例えば、母親の優しい声は、そのときの母親の笑顔と結びついています。
しかし、テレビやビデオから流れてくる音声は、事実と結びついていません。
感情を伴わない音声を聞き続けることによって、音声と感情との結びつきが弱くなることが考えられるのです。
小学123年生は、母語が形成される時期です。
外国人の子でも、小学123年生の時期に日本にいると、日本語が母語になります。
日本語が母語になると、例えば、虫の声や鳥の声を、左脳で認識するようになるのです。
反対に、日本人の子供でも、小学123年生の時期に海外で暮らすと、その現地の言葉が母語になります。
これは、東京医科歯科大学名誉教授の角田忠信さんが、多くの調査結果で明らかにしています。
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E8%A7%92%E7%94%B0%E5%BF%A0%E4%BF%A1
しかし、外国語の習得は、中学生からだと遅い面があります。
音声をそのまま吸収できるのは、小学4年生ごろからです。
中学生になってから外国語を学ぼうとすると、音声よりも文法的な知識の習得が先に来るようになるからです。
小学123年生で、大切なのは、勉強よりも読書です。
勉強の多くは、知識の習得です。
確かに、この時期は、知識の力が伸びる時期で、ゲームのキャラクターの名前を覚えるようなことに喜びを感じるものです。
しかし、それを勉強にあてはめて知識の習得を先行させると、確かに成績はよくなりますが、その分考えることが後回しになります。
考える力の基本は、日本語で考える力です。
もちろん、図形で考えたり、数字で考えたりすることもありますが、日常生活のほとんどは日本語の力で考えています。
その考える力である日本語力のもとになるものが、読書と対話です。
小学123年生で、学校の成績は同じぐらいであっても、読書力が違うことがあります。
学年が上がるにつれて学力が伸びるのは、読書力のある子です。
だから、ひとことで言えば、小学123年生の時期は、勉強よりも読書を優先するぐらいでいいのです。
読書のほかには、お父さんお母さんとの知的な対話、暗唱の練習、生き物を飼うことなどが、子供の成長に役立ちます。
特に、犬や小鳥など、人間とコミュニケーションのとれる生き物が家族の一員になると、子供の幸福感が育ちます。
ただし、生き物を飼うときは、親がその生き物の買い方をよく研究しておくことが大切です。
犬はかわいい動物ですが、幼児期のしつけがうまくできないと、かえって困ることがあります。
住宅環境によって、生き物が飼えないときは、自然の生き物と接する機会を作ることです。
ベランダに、ミカンを輪切りにしておいておけば、やがてメジロがやってきます。
パンくずやご飯の残りを置いておけば、すぐにスズメが来るようになります。
カラスやハトが一緒に来る場合は、スズメだけが入れる大きさの金網を上に置いておけば、スズメだけがのんびり餌を食べることができます。
1年たって、子スズメの世代になれば、スズメたちは人間が近くに来ても逃げないようになります。
スズメ用の巣箱を作ってやれば、ほとんどペットと同じ感じになります。
家庭生活は、できるだけ笑顔で過ごすことです。
その役割の大きな部分は、やはりお母さんです。
人間の生きる目的のひとつは、幸福に生きることです。
そのためには、お母さんが怖いお母さんにならないことが最も大切なのです(笑)。
■■未来の子育て、未来の学力(その3)――小学3、4年生は多読と遊びの時期。小学5、6年生は中学受験という選択肢もあるが、その先のどういう大学に入り、どういう社会生活を送るかまで考えておく必要がある
小学3、4年生は、多読と遊びの時期です。
遊びは、多くの子にとって、冒険的な遊びも意味します。
スポーツに参加するようなことも含めて、新しい冒険を通して、子供たちは生きるたくましさを身につけていくのです。
この遊びによって、困難や競争に負けない力が育ちます。
人間社会には、さまざまな摩擦があります。
その摩擦をはねのける力がたくましさです。
言葉はよくないかもしれませんが、「やられたらやり返す」というような生きる姿勢は、人生にはある程度必要です。
その姿勢は、不正なことに参加しないとか、弱い者を助けるとかいうたくましさにつながります。
そのためには、子供に自由裁量の余地を持たせることが必要です。
小学3、4年生の時期の子供は、秘密基地を作るような遊びを好みます。
それは、それまでの親の指示から離れて、自立して生きてみたいという意識の表れです。
小学2年生まで、親や先生の言うことを素直に聞いていた子が、小学4年生のころから、自分の意見を主張するようになります。
自立心を持つようになった子と新しい親子の関係を築くためには、小学1、2年生のころから、できるだけ子供の自主性を尊重する習慣をつけておくことが必要です。
小学1、2年生のころは、どうしても親がコントロールする面が多くなりますが、できるだけコントロールしないことを心がけていく必要があります。
小学5、6年生になると、子供に向上心が出てきます。
友達が、中学受験をすると聞くと、自分も負けずに受験に挑戦したくなります。
苦しくてもがんばるということに生きがいを感じられる年齢になるのです。
ここで難しいのは、今の中学受験にどう対応するかということです。
中高一貫校に入ることには、大学入試に有利になるという利点があります。
それは、勉強の先取りができるので、公立高校の生徒より1年早く受験勉強に取り組むことができるからです。
もちろん、今は、書籍でもネットでも、学習の材料は容易に手に入りますから、公立高校であっても本人が自覚して1年間先取りの勉強をすることはできます。
しかし、若い時期は周囲の雰囲気に左右されるので、実際にはなかなかひとりだけ勉強の先取りをすることはできません。
だから、中高一貫校、受験勉強の先取りという点で有利なのです。
ところが、最近の大学入試は、総合選抜が主流になりつつあります。
これまでのような知識の成績だけで1点差を競うような入試ではなく、個性と創造性を問うような入試が増えています。
すると、高校時代にどういうことをしたかということが大事になるので、勉強の1年間先取りは、今後あまり意味を持たないようになります。
一方、公立中学は、地域によっては荒れている学校もあります。
小6から中2のころは、年齢的にいじめやさぼりなどが多くなる時期です。
中学3年生になれば、ほとんどの子はもっと人間的に成長しますが、それまではいろいろな問題が残るのです。
そのため、学校では、管理を厳しくすることによって生徒を従わせようとする面が出てきます。
こういう息苦しさが、今の不登校の増加を生み出している面があります。
こういう問題に対しては、次のように考えていけばいいと思います。
周囲がどういう環境であっても、勉強は自分でするものだから、勉強面は、家庭学習をしっかりやっていけばいいということです。
また逆に、公立中学は、今の社会の縮図とも言えますから、そういう環境で生活することは、将来自分が仕事をして人の上に立つときにプラスになるということです。
不登校になっても、毎日の生活習慣をきちんとして起床時間を守るようにすれば、かえって学校に通うよりも充実した生活が送れます。
友達関係は、ネットでも、地域でも、自分の趣味に応じて自由に探すことができます。
だから、不登校という選択肢も、今はおおらかに考えていけばいいのです。
さて、中学受験をする小学5、6年生と、受験を選択しない小学5、6年生では、日々の生活が大きく変わります。
受験勉強で成績を上げるためには、時間をかける必要があります。
受験勉強は、結局知識を詰め込む勉強ですから、時間と成績は比例しています。
しかし、そのために、読書の時間が減ったり、自由な趣味の時間が減ったりするのは、子供の成長を歪めます。
1年間だけの集中した受験勉強であれば、むしろ集中力が育ち、弊害はありません。
しかし、今は小学3、4年生からの先取りの受験勉強で、しかも集団一斉指導で一律の宿題やテストに追われる勉強ですから、子供の生活に偏りが出てきます。
また、夜遅くまで通塾する受験勉強で、家庭での親子の団欒の時間がなくなるという面もあります。
小学5、6年生の時期は、親子が最もよく対話のできる時期です。
この時期の作文の課題で、子供が両親に似た例を取材する機会があることは、子供の成長に大きなプラスになります。
中学生になると、親子の対話はだんだん少なくなりますから、小学5、6年生の時期こそ、親子が自由に話のできる時間を確保しておく必要があるのです。
ところが、中学受験をしない小学5、6年生は、どういう生活になるかというと、学校で仲のいい友達の多くが受験の塾に通っているとなると、放課後に遊ぶ相手がいなくなります。
すると、ゲームをしたり、YouTubeを見たりして時間を潰すしかなくなるような生活になることがあるのです。
だから、家庭によっては、子供の生活時間を規律あるものにするために塾に通わせるというところもあります。
確かに、子供が家庭で暇を持て余しているよりも、塾で勉強している方がいいとは思いますが、その時間は中途半端な時間とも言えます。
では、どうしたらよいかというと、本人の趣味の分野を極めるような生活に切り替えていくのです。
その趣味の分野は、スポーツや音楽のようなものよりも、学問的なものがいいと思います。
スポーツや音楽の分野は、いくつかのメジャーな枠組みがあるので、その分野で何かを創造するよりも、枠組みの中で競争したり上を目指したりする方向に向かいます。
スポーツや音楽の競争の過程で、さまざまな努力や出会いや交流があることは確かですが、その分野で将来プロになる子はいません。
学問の分野は、多様性に富んでいるので、メジャーな枠組みというものはありません。あるとしたら、受験勉強ぐらいです。
さかなクンの趣味は、魚でしたが、魚を研究してどうなるかという見通しがなかったから自由に魚について調べることができました。
だから、その分野で日本一になったのです。
小学5、6年生は、向上心がわく時期なので、その向上心を生かして、子供の個性を生かす学問的な分野を探していくことができます。
男の子の場合は、電車オタクという子がよくいます。
そういう子は、不思議なことに、勉強もよくできるし、意欲もあるという子が多いのです。
そのほかに、料理やファッションに興味があったり、生き物を飼うことが好きだったり、昆虫の採集や、化石や鉱物の収集に興味があったり、プログラミングが好きだったりする子もいます。
そういう熱中する趣味を持つ子は、みんな勉強がよくでき、いい大学に進んでいます。
大事なことは、熱中するものがあることで、それが大学入試の場合も勉強に熱中する力として生きてくるのです。
子供の興味は、さまざまに変化しますが、小学5、6年生から、自分の好きな分野に取り組む生活をしていると、それは、中学生になっても、高校生になっても継続させることができます。
その趣味の学問の延長で、大学入試の総合選抜に進むということが、これからの子供の教育設計として考えられます。
趣味の学問の分野が突出していれば、学校の成績はオール4でよく、そのかわり東大でも、京大でも、東北大でも、早稲田でも、慶應でも、どこでも自由に受けられるようになります。
東北大は、2024年度から、総合選抜入試100%になりました。
しかし、大事なのは、その先です。
これまでは、子供たちの進路は、大学入試がゴールでした。
それは、大学入試に合格するための勉強してしてこなかったからです。
大学に入ったあとは、することがないから、大学生活を楽しむことしかありません。
そして、卒業するときは、大学入試と同じように、企業の偏差値を見て、偏差値の高いところに就職するようになります。
偏差値の高い企業は、給与もよく、厚生施設も充実して、それなりにやりがいもあります。
しかし、本当のやりがいは、自分が好きだったことを社会生活の中で実現することです。
これからは、人生100年時代です。ほんとか(笑)。
大学卒業後、又は大学院卒業後の20代で方向が見えてしまう人生ではなく、その後の自分の努力と工夫次第でどうにでもなる人生を歩むことが、これからの子供たちの未来になってきます。
そういう長い展望を意識しながら、今の小学生や中学生の勉強を考えていく必要があるのです。
■■未来の子育て、未来の学力(その4)――人から与えられた目標で生きるのではなく、自分の目標で生きる子供を育てるための教育
子育てで、親がいちばん迷うのは、小学3、4、5、6年生でどういう選択をするかということです。
それは、親の選択によって、子供の今後の生活が左右されるからです。
中学生になれば、勉強の方向はほとんど決まってきます。
高校受験をする子は、受験を目指せばいいし、受験をしない子は、そのまましっかり中学校生活を送っていけばいいからです。
高校生になると、選択肢は多様になりますが、基本の方向は変わりません。
自分の個性と実力を見て、進学先を決めればいいからです。
しかし、小学3~6年生は、親の考え次第でどういう選択も可能です。
中学受験をすると決めれば、それはそれで一貫した教育方針になります。
ところが、今の中学受験のための勉強は、かなり不自然なところがあります。
小学5、6年生は、自分の意思があるように見えて、本当はまだ勉強や人生に対する自覚のない時期ですから、環境に左右される度合いが強いのです。
中学受験のマイナス面を言えば、勉強のしすぎによって、たとえ合格してもしなくても、その後、勉強に飽きてしまうことがあります。
また、勉強を自分自身の向上のために行うというよりも、点数のために行うという発想になりがちなところがあります。
この発想は、大学生になっても、社会人になっても続くので、就職も、よりよい偏差値のところを目指すということになることがあります。
よりよい偏差値のところへという圧力は、本人よりも親の方が強いことがあります。
「せっかくいい大学を卒業したのだから、その経歴がもったいなくないような選択をしなければ」という発想になるのです。
大学入学までがゴールで、その先を考えていなかったので、自然にそういう世間的に通用する選択になってしまうのです。
これからの世の中は、大企業で安定しているから一生困らないというようなことはなくなります。
その一方で、何をしても生活するには困らないだけの社会基盤ができるようになります。
だから、若者には、冒険できる余地が多い社会になっています。
子育ての方向は、子供が社会人になるときに、自分らしい冒険を目指すような子に育てることです。
もちろん、結果として、別に冒険はしなくてもいいのです。
既成の枠組みに入ることだけが選択肢ではないという生き方を目指していけばいいのです。
そのために、小学生からどういう教育をしていくかということです。
ここからは、言葉の森の紹介になりますが、私は、小学生からの教育で大事なものは、読書、作文、親子の対話、そして創造発表の学習になると思っています。
創造発表の学習の目標は、「個性を学問に、学問を創造に」です。
学校や塾で、先生から与えられた目標を目指して努力するだけでなく、自分の好きなことを目標にして努力するような生き方をするのです。
与えられた目標というのは、勉強に限りません。
スポーツでも、音楽でも、ほかの人から与えられた目標があり、そこに競争や勝敗が加わると、人間は自分が本当に何をしたいのかということよりも、その目標を達成することが自分自身の目標になります。
もちろん、そういう面はあっていいのです。
しかし、それとは別に、自分の本当にしたいことを目標とするような生き方もしていく必要があります。
ところが、自分の本当にしたいことは、多くの場合、誰からも認められません。
特に、お父さんやお母さんや学校の先生は、「そんなことして、どうなる」という見方をしがちです。
そういう周囲の無視や無理解に負けずに、自分のしたいことを追求するには、同じような個性のある仲間との出会いと交流が必要です。
その個性ある子供たちの出会いと交流の場が、創造発表クラスの学習です。
創造発表クラスの学習は、小学1、2年生では、まだ無理があります。
小学1、2年生は、自分のことしか関心がないので、他の生徒の発表に共感したり感動したりする交流がまだないからです。
創造発表クラスの学習が交流に結びつくのは、もっと学年が上になってからです。
しかし、学年が上がり、それぞれの子供たちの個性が際立ってくると、逆に話が合わなくなる面も出てきます。
だから、大勢の子供たちが、自分の興味関心に応じて、いくつもある多様な創造発表クラスを選択できるようできればいいのです。
いずれ、この創造発表的な学習が、教育の主要な教科になる時代がきます。
その端緒はすでに、高校の探究学習や、大学入試の総合選抜などに表れています。
小学5、6年生は、受験勉強に取り組まない場合、その生徒の持っている意欲や能力を学校の勉強だけでは十分に発揮できません。
その余っている力を、スポーツや音楽やゲームという与えられた枠組みに費やすのではなく、創造発表的な学習に生かすようにすることが、これからの子育ての重要な柱になるのです。
■■【合格速報】
●鹿児島県立甲南高校 E.M.さん
<担当講師より>
受験コースではありませんでしたが、作文を通して自分自身と向き合ってきたことが、面接での自己アピールにも活かせたようです。
伸び伸びとした校風の学校だと聞いています。持ち前の明るさで高校でも活躍してくれると思います。
作文も継続してくださるとのこと。さらなる成長を期待しています。
●広尾学園高校 医進・サイエンスコース Y.Yさん
<担当講師より>
中1からコツコツと努力されてきました。どの科目も手を抜かず、決めたことは絶対にやり抜く芯の強い生徒さんでした。
高校生になっても 自分の目標を次々と達成し、前進されるのだろうと思います。
合格おめでとうございます。
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● H.O.Nというところから出版レーベルという話が来たけど (146字) 森川林 nane 2024年03月08日 06時26分
15868 森川林日記より
H.O.Nというところから出版レーベルという話が来たけど、費用負担が必要という話なので、即ことわっておいた(笑)。
昔、「ガッツ石松が取材に行きます」という話が何度かあった。
商売を工夫するのはいいことだから、こういう仕事をする人は応援したいが、自分は乗らない。(普通、みんな乗らないか。)
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● 私が作文教室を始めたのは (311字) 森川林 nane 2024年03月07日 07時06分
15862 森川林日記より
私が作文教室を始めたのは、作文の需要があったからではなく、作文教育が必要だと思ったからです。
だから、最初は生徒が2人しかいませんでした(笑)。
そのあと、言葉の森の作文教室の話を見て、ベネッセやZ会が作文指導を始めましたが、まもなく撤退したようです。(まだやっているかもしれませんが)
最近、ぶんぶんドリムが、作文指導の宣伝をしていますが、監修者の齋藤孝さんには作文教育に関する理念も指導論もありません。
それは、斎藤さんの「こども文章力」という本を見ると、よくわかります。
それなのに、毎週、朝小にカラーの全面広告を出しているのは、不思議と言えば不思議です。
半ば、意地になってやっている気もしなくはないです(笑)。
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● ぶんぶんドリムが今日も朝小に全面広告(笑) (268字) 森川林 nane 2024年03月05日 16時21分
15855 森川林日記より
週に何回も全面広告というのは、よくやるなあ。
こういう広告につられて、ありきたりの作文の勉強を始めてしまう人もいるのだろうなあ。
ただ書くだけただ添削されるだけの作文の勉強では、もともと実力のある子以外は、書くことに飽きてくる。
だから、ぶんぶんドリムは、小学生までの指導しかない。
むかーし、齋藤孝さんがぶんぶんドリムの作文のことを本に書いていたので、読んでみたことがある。
なかなかいいことが書いてあると思ったら、全部、自分が昔書いたことと同じようなことだった(笑)。
コピー以外の独創的なものは何もなかったからわかりやすかった。
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● 宇宙人は意識と知識だけの存在 (150字) 森川林 nane 2024年03月03日 10時15分
15850 森川林日記より
最後まで読んで理由がわかった。
宇宙人(アシュター)というのは、意識と知識だけの存在で、身体や感情がないのだそうだ。
本人が言っている。
だから、葛藤のような微妙なことがわからないのだろう。
芸術とか笑いとか感動とかダジャレとかいうことも縁がなさそう(笑)。
それで、深みがないと感じたのだった。
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● 言葉の森新聞2024年3月1週号 通算第1793号 (6213字) 言葉の森事務局 jun 2024年02月29日 11時39分
15833 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2024年3月1週号 通算第1793号
文責 中根克明(森川林)
■■【連絡】3月から、新学年の教材を使うことができます
学校は、4月から新年度ですが、すでに現学年の教材を終えた人も多いと思います。
3月からは、新学年の教材を使って結構です。
注文は、下記のページからできます。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
新学年の教材でも、最初の方のページは、前学年の復習になっていることが多いです。
学年は自由に選択できますから、前の学年からやり直したり、先の学年の教材をしたりすることもできます。
中学生の数学と英語の基準教材は、発展新演習から標準新演習に切り替えました。
発展新演習には、必要以上の難問が多かったためです。
どちらを注文することもできますが、通常の高校入試又は中学生の勉強では、標準新演習を100%完璧に仕上げるようにすれば十分です。
ただし、100%ということを目指して勉強を進めてください。
数学と英語は、学年の先取りができますので、得意な人は先の学年まで進めて勉強をしていってください。
■■作文の勉強は、中学生から新しい段階の意見文になる。中学、高校の学校の勉強で作文がなくなるのは、単に学校の先生が教えられないから。作文力は、大学入試だけでなく社会人になってからも重要
小学生までの作文の勉強は、事実文と説明文が中心でした。
事実文とは、「○○したこと」のような題名の作文です。
説明文とは、「私の○○」のような題名の作文です。
小学5年生からの説明文には、「友達とは」とか、「読書とは」とか、又は入試問題では「多様性とは」というような抽象的な主題がはいります。
この抽象的なテーマを、実例を通して書くことが小学校高学年までの課題です。
中学生は、その先の意見文の勉強になります。
意見文とは、「○○は良いか悪いか」のような題名の作文です。
ここで、自分の意見の裏付けとなる、理由や方法や自分とは別の意見のことを考えて書いていくのです。
この抽象的な考え方にすぐにはついていけない子は多いです。
しかし、練習を重ねるにつれて、だんだんと抽象的に考える力がついてきます。
作文の勉強とは、単に文章を書く勉強ではありません。
作文の本質は、考える勉強です。
だから、中学生からが本当の作文の勉強になると言ってもいいのです。
ところが、中学でも、高校でも、作文の勉強というものはほとんどなくなります。
それは、なぜかというと、作文の重要性はわかっていても、学校の先生に教える力がないからです。
小学校高学年の生徒のみなさんは、中学生からが本当の作文の勉強だと考えていくといいと思います。
■■親が言わなければ始められない作文通信教育ではなく、子供が参加すればすぐに自主的に始められる対話式オンライン教育の作文教室。毎週の読書紹介で読書の習慣がつく。作文の勉強は、高校生まで続けられることが大事
進研ゼミの会員数が低下しているようです。
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進研ゼミの“会員離れ”が止まらない…「難関校を目指す塾」と明暗が分かれた理由
https://nikkan-spa.jp/1979262/
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この記事では、「難関校を目指す塾」と明暗が分かれたと書かれていますが、私は、紙ベースの通信教育が、家庭では対応しきれなくなったからだと思います。
通信教育では、子供が自分で勉強を始めなければなりません。
漢字の書き取りや算数の計算練習のような勉強であれば、親に言われればすぐに始めることができます。
小学校低学年のころの国語や算数や英語は、作業的な勉強なので、開始するときにそれほどのエネルギーを必要としません。
しかし、学年が上がるにつれて、考える要素が出てくるので、すぐに始めることがなかなかできなくなります。
作文の勉強は、それ以上に始めることが難しい勉強です。
始めるときの精神的エネルギーがかなり必要なのです。
夏休みの読書感想文の宿題が、最後まで残ってしまうことが多いのはそのためです。
小学1、2年生のころは、紙ベースの作文の通信教育でも、親の言うことを素直に聞いて作文を書き始めることができるかもしれません。
しかし、小学3、4年生になると、親に言われてすぐに始めるということがなかなかできなくなります。
だから、作文の勉強は、通信教育でやるのではなく、ほかの生徒と一緒にやるのがいいのです。
それができるのが、オンライン少人数クラスの作文です。
言葉の森のオンラインクラスでは、みんなで一斉に作文を書き始め、書いている途中で、先生が一人ひとりの個別指導を行います。
だから、未提出ということがありません。
そして、授業の前に一人ひとりの読書紹介があります。
毎週の読書紹介によって、どの子も、本をよく読むようになります。
読書記録のページを見るときに、学年のところをクリックすると、自分と同学年の生徒がどういう本を読んでいるかがわかります。
小学校高学年以上の生徒は、この読書記録を参考に、読む本のレベルを上げていくことができます。
言葉の森の作文の勉強は、幼稚園年長から始めることができます。
まだ字を書けない子であっても、親子作文というかたちで親子合作の作文を書いていくのです。
この親子作文を始めた子は、なぜかみんな作文が好きになります。
作文の勉強で大事なことは、小1や小2から始めた作文を高3まで続ける展望で勉強をしていくことです。
作文教室を選ぶときの基準のひとつは、学年が上がり、中学生や高校生になったときも、その教室で作文の勉強を続けていけるかどうかです。
小学校低中学年で終わる作文の勉強ではなく、その先の展望のある勉強を行っていく必要があるのです。
■■夏期講習でのディカッションの思い出――どんな文章を読んでも、自分なりの考えを言える子。学校の勉強とはちょっと違う考える力。勉強はやれば誰でもできるが、自分の考えは自分らしく生きていないと出てこない
昨年2023年の夏休みに、中学生の生徒対象に、国語読解+ディスカッションの夏期講習を行いました。
テーマとしたものは、国語問題集に載っている説明文の文章です。
高校入試レベルの文章なので、抽象的な話題がかなりあります。
その文章について、ひとりずつ自分の考えを言ってもらうのですが、もとの文章をそのまま要約したような意見を言う生徒と、自分なりの体験を通した意見を言う生徒に、ある程度はっきり分かれました。
どちらも文章を読む力はあるのですが、自分なりの実例と結びつけた意見を言えるかどうかは、考える力の差だと思いました。
要約は、考えなくてもできます。
自分の似た実例は、与えられたテーマを自分なりに咀嚼しなければ出てきません。
これから重要になるのは、勉強ができるかどうかではなく、その勉強を自分なりに消化できるかどうかです。
では、こういう自分なりの考えは、どういうところで育つのでしょうか。
それは、ひとつには、読んでいる本の幅の広さによってです。
もうひとつは、親や友達とそういうテーマについて話をする機会を持つことによってです。
つまり、自分らし読書や対話の経験を通して、自分らしい意見が出てくるのです。
言葉の森の作文の課題は、小学5年生の感想文から、かなり抽象的なものになります。
その課題について、保護者と話ができれば、子供たちの考えは深まります。
考えの深さというものは、学校の勉強の成績にはあまり出てきません。
しかし、社会に出てから本当に必要になるのは、この自分なりに考える力の方です。
自分なりに考える力とは、自分なりに生きる力です。
学校教育の中でも、夏期講習のディスカッションのような授業ができれば、子供たちの考える力はもっと成長します。
しかし、数十人が一斉に授業を受ける今の学校のシステムでは、そのような授業は難しいと思います。
■■これからの新しい勉強の目的は、自分らしい仕事をするために幅広い教養を身につけこと、新しいことに挑戦する気持ちを持ち続けること――大学に合格することがゴールであった時代は終わり、社会に出て自分らしい仕事をすることが新しいゴールになる
今、小中高生のみなさんの勉強を見守っているお父さんも、お母さんも、学校の先生も、塾の先生も、君たちが学校の成績を上げて、いい大学に入ることを目標にしています。
それは、それらの人たちが、そこまでの目標しかない時代を生きてきたからです。
つまり、昔は、いい大学に入ったあとの目標がはっきりしていなかったのです。
しかし、時代は、大きく変わっています。
今は、資金も、人材も、道具や設備も、宣伝手段も、ほぼ何でも手に入ります。
だから、誰でも、自分で仕事を始めることができるのです。
ただし、それは、自分に、ほかの人にアピールできる個性と意欲があったときです。
やがてベーシックインカムの時代が来て、誰もが自由に自分の好きなことをするようになります。
なぜ、ベーシックインカムの時代が来るかというと、人類全体の生産力は、人類全体の消費力を上回っていて、しかも、労働はますます機械化、AI化されるので、労働→給与→消費→生産→労働という経済のサイクルが回らなくなるからです。
ベーシックインカムの時代には、出発点は給与ではなく、国がくれるお小遣いになります。
お小遣い→消費→生産→富→お小遣いになり、仕事は、自分の好きなことをして社会に貢献することが主な目的になっていきます。
だから、いい学校に入り、いい会社に入ることを主なゴールにする時代は終わったのです。
社会に出て自分らしい仕事をして、世の中に貢献することが新しいゴールになります。
勉強の好きな人は、学問の世界を目指してもいいでしょう。
しかし、社会に貢献することに結びつかない学問は、盆栽作りのような学問です。
仕事の目的のうちの重要なひとつが、社会への貢献なのです。
好きなことをするためには、努力が必要になります。
その努力とは、読書を通して幅広い教養を身につけること、自分なりの何かに挑戦することです。
ただし、教養と挑戦は、高校生、大学生の課題で、小中学生は、普通の多読と普通の勉強で十分です。
総合選抜の大学入試の時代には、高校までの成績はオール4が取れていればよいということになります。
オール5を目指すような努力は必要なくなります。
その分、自分の個性を磨いていけばいいのです。
ところで、オール4が取れる生徒にとって、今の学校教育での授業は退屈です。
空いた時間をゲームやYouTubeで過ごすよりも、創造発表クラスやプログラミングクラスで、自分らしい学習をすることが、これからの新しい空き時間の過ごし方になると思います。
■■上手な作文とそうでない作文の差は語彙力の差。語彙の多様性が上手な作文の条件。そのためには、読書と対話で、作文の土台となる語彙力を育てていくことが大事。語彙力は知識としてではなく生きた経験として身につく
昔、中学生、高校生の書いた作文をいくつも見比べてみたことがあります。
よく見ると、どうしても、ある作文の方が上手に見えます。
しかし、どこが違うのか、書いてある内容や表現や主題を見ても、そこに大きな差があるようには見えません。
しかし、何度見ても、ある作文の方が上手に見えるのです。
そこで、それらの作文の語彙を全部抽出して調べてみました。
すると、語彙の多様性に微妙な違いがあることがわかったのです。
語彙の多様性以外に、語彙の種類も関係がありましたが、最も大きな違いは多様性でした。
上手な作文は、ある内容を表すのに、同じ語彙を使わずに多様な語彙を使って表現しているのです。
しかし、人間が目で見てもその違いはわかりません。
漠然と、ある作文の方が上手に見えると感じるだけなのです。
その差は、機械で集計して初めてわかるような差だったのです。
その差が集計の差として出るためには、作文の字数は1200字以上必要だということもわかりました。
600字や800字の作文では、誤差の方が大きくなるので、必ずしも上手な作文の方が点数が高くなるとは言えません。
しかし、1200字になると、語彙の多様性と人間が見て上手だと感じる感覚は一致してくるのでした。
では、作文の勉強法として、どうしたら語彙が多様な作文を書けるのでしょうか。
その方法のひとつは読書で、もうひとつは対話なのです。
作文力は、言わば氷山の水面上に出ている部分で、その水面下には読書力というより大きな土台があります。
だから、作文力は、書いたあとの添削によって上達するのではなく、その土台となる読む力をつけることによって根本的に上達するものなのです。
ところで、小学4年生までの作文は、主に事実中心の生活作文です。
だから、物語文の本を読んでいる子は、生活作文を上手に書けます。
しかし、小学5年生からは説明文、中学1年生からは意見文になります。
この時期に、説明文、意見文の本を読んでいないと、作文に必要な語彙が出てきません。
今の学校では、中学生や高校生で作文の指導がされることはほとんどないので、高校生でも生活作文のような文章を書いている人は意外と多いのです。
作文力のもうひとつの土台は、対話です。
小学生でも、親子の対話が多い子は、自然に長い感想を書きます。
対話の少ない子は、「とてもたのしかったです。」というような条件反射的な感想でまとめてしまうことが多いのです。
この親子の対話は、子供の話を引き出すことではありません。
親がいろいろな話をしてあげることです。
その親の話も、単なる知識の伝達のような話ではなく、子供が面白がり、しかも考えることのできるような深みのある話であることが理想です。
だから、親も読書によって日々新しい話題を仕入れておく必要があるのです。
語彙力は、語彙の勉強でつくものではありません。
語彙力のドリルや辞典や図鑑などは、気休めです。
知識として語彙を覚えても、使える語彙にはなりません。
読書や対話という生きた経験を通して身につけた語彙が、使える語彙になるのです。
作文は、上達に時間のかかる勉強です。
数学や英語は、本気になって取り組めば、数か月で著しく上達させることができます。
苦手な子が普通になり、普通の子が得意になることまでできるのです。
しかし、作文で、苦手な子が普通になり、普通な子が得意になるのは、数年間という遥かに長い時間がかかります。
だから、作文指導で大切なことは、子供が書いたものを褒め続けて、何しろ勉強を持続させることです。
作文の欠点を直して上達させようとすると、2、3回は効果があるように見えますが、それだけです。
そして、直して上達させようとした子は、結局、作文の勉強を早々とやめてしまうのです。
子供の作文を親が指導するのが難しいのは、そういう事情があるからです。
■■【合格速報】
●早稲田大学先進理工学部物理学科・聖マリアンナ医科大学 K.S.さん
<担当講師より>
小論文の試験で言葉の森の勉強が役に立ったと嬉しそうに話してくれました。
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● ぶんぶんドリムが、また朝小に全面広告 (183字) 森川林 nane 2024年02月29日 04時37分
15830 森川林日記より
ぶんぶんドリムが、また朝小に全面広告(笑)。2/27
監修者の齋藤孝さんは、子供に作文を教えた経験がないと思う。
スモールステップの穴埋め作文をいくら積み重ねても、長い作文は書けない。
しかし、小学1、2年生のうちは、これで勉強した気になるのだろう。
というような批判をいくら書いても、こちらのレベルが低くなるので、これからは言葉の森の作文指導に関する記事を書くことにした。
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● 2月保護者懇談会資料 (1721字) 森川林 nane 2024年02月22日 16時58分
15807 森の掲示板より
●勉強力の基準は、読書力、暗唱力、創造発表力
学校の勉強は、時間をかけてやれば誰でもできます。
成績は点数がつくので目につきやすいですが、本当に大事な学力は目につきにくいものです。
そのひとつが読書力です。
本を読むことに熱中して、話しかけても気がつかないというような子は、学年が上がるにつれて学力が伸びます。
もうひとつは暗唱力です。
低学年の生徒で、暗唱の練習を家庭でできる子は、ほかの勉強も全部できるようになります。
暗唱が毎日続けられるかどうかは、家庭学習の基準です。
(でも、無理をしないでください。)
中根の担当しているクラスで、時どき面白い試みをします。
例えば、国語の問題集のひとつを選んでその内容を短歌で表そうとか、算数数学のオリジナルな問題を作ってみようとか、Google翻訳で自由に英作文を作ってみようとかいう課題です。
そのときに、嬉しそうな顔をして喜んで取り組む子は、創造力のある子です。
今後は、このように勉強に創造的に取り組む姿勢が必要になります。
大学入試の50%以上が総合選抜入試になる時代で、東北大学は新年度から100%総合選抜にするようになりました。
勉強の幅を広げて楽しめるような工夫をしていってください。
●漢字、計算、英語
漢字の書き取りは、いずれなくなります。(遠い先の話ですが)
計算の練習も、基本さえわかっていればいいとなります。
英語も、AIテクノロジーによって、英語力のあることの優位性はなくなります。
しかし、いずれもそれは先の話で、しばらくは入試で、漢字も計算も英語も必要です。
特に、真面目に勉強しているかどうかは、漢字力と計算力と英語力に表れるので、評価の中心になりやすいところがあります。
しかし、将来のことを考えて、漢字、計算、英語以外の思考力、創造力を伸ばす勉強に力を入れるようにしてください。
思考力のためのいちばんの勉強方法は、難しい説明文の本を読むことです。
ただし、小学生の場合は、難しい本をよむことよりも、楽しい本をたくさん読むことの方が大事です。
●作文を通して親子の対話を深める
小学1、2年生は、自由な題名の作文です。
作文の題材作りにお母さんやお父さんが参加すると、作文の内容が深まります。
子供に自由に書かせるだけでなく、作文に書けそうな企画を家庭でしていくといいです。
この親子の交流の中で、子供の語彙力と思考力が伸びます。
小学3~6年生は、題名課題と感想文課題です。
ここで、子供が、両親に似た例を取材することが多くなりますから、お父さんお母さんは、子供の取材に答えられるような面白い体験談を用意しておいてください。
これは、思考力語彙力を育てるだけでなく、子供の人生観を育てる勉強になります。
作文の勉強のいちばん価値のあることが、この親子の対話ができることです。
中学生高校生は、定期テストなどがあると作文をじっくり書けないときもあります。
そういうときでも、構成メモで考えることだけはしておくといいです。
場合によっては、メモをもとにChatGPTの助けを借りて書くような場合もあると思います。
ただし、勉強は自分の成長のためにするものであって、人に見せるためにするものではないということを、親子で時どき確認しておくといいと思います。
●今後、言葉の森はコミュニケーションを盛んにする方向で運営していきます
現在、個別れんらく、発表室連絡、個人面談など、保護者と講師がコミュニケーションを取る機会がありますが、今後これらをもっと活性化していく予定です。
また、ウェブの情報だけでなく、アナログのA4葉書を言葉の森から定期的に送るようにします。
生徒の成績のデータをウェブで探すのが難しいと思いますので、そのA4葉書にその生徒のデータをQRコードで見られるようにしていく予定です。
●自習室をもっと活用してください
自宅で勉強するきっかけをつかみにくい場合は、自習室に入って勉強するというようにしてください。
時間は短くていいので、例えば、自習室に入って10分間読書をするというようなことでもいいです。
いつでも参加できますので、自由に利用してください。
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● インターナショナルスクールに行った方がいいか (117字) 森川林 nane 2024年02月22日 10時16分
15803 森川林日記より
インターナショナルスクールに行った方がいいか、日本人の学校で英語で授業する学校に行った方がいいかという相談がありましたが、それはどっちでもよくて、つまり、英語でも日本語でもどちらでもよくて、大事なのは、難しい本を読む力をつけること。
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● 言葉の森新聞2024年2月4週号 通算第1792号 (5077字) 言葉の森事務局 jun 2024年02月21日 11時43分
15802 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2024年2月4週号 通算第1792号
文責 中根克明(森川林)
■■2月23日(金)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、2月23日(金)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■2月29日(木)は休み
2月29日(木)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■教育論に欠けているものは、どういう仕事をする社会人になるかということ
教育については、いろいろな意見があります。
教育は、誰でも受けた経験があるので、自分の体験をもとにして、いろいろなことを言えるのです。
「もっとこういう教育をしたらいい」ということは、多くの人がそれぞれ思っています。
それらは、すべてそのとおりであることが多いです。
しかし、それらの意見の多くは、大学入試までがゴールになっています。
しっかり勉強して、目指す大学に入ったら、それが教育の目標達成なのです。
人生は、大学に入学したあとも続きます。
本当の目標は、どういう人生を歩むかということです。
人生の目標は、どういうベンチャーを立ち上げるかということです。
ベンチャーというのは、必ずしも会社でなくてもいいのです。
自分にしかできないことを活かして、創造的に生きることが人生の本当の目標です。
この分野は、ほとんどの保護者は経験がありません。
保護者の経験のある範囲は、大学入学までの教育です。
だから、子供の可能性を、大学入試を超えて考えておく必要があるのです。
■■言葉の森の作文は、42年の実績、提出率ほぼ100%、小1から高3までの一貫指導、毎週の読書紹介、毎月の発表会あり、単なる褒める事後添削ではなく充実した事前指導、オンラインクラスだから対話のある授業
作文の通信教育というものはいろいろありますが、最も古くから作文指導を行っているのは、言葉の森です。
42年以上の実績です。
オンライン作文クラスの作文提出率は、ほぼ100%です。
その場で、みんなで一斉に書くから、未提出というのが基本的にないのです。
作文通信教育の多くは、親が子供に、「早く書きなさい」と言って書かせています。
小学校低学年のころは、そういう親の指示でしぶしぶでも書き出しますが、小学4年生になるころには、親の言うことをそのまま聞く子は少なくなります。
やる気をもって取り組む子は、学年が上がるにつれて少なくなるのです。
しかし、作文教育が大事になるのは、学年が上がってからです。
低学年のころの作文教育は、書くことに慣れること、正しい表記を覚えることですから、誰でもできます。
作文教育が本当に必要になるのは、小学校高学年の考える作文になってからです。
その考える作文にスムーズに移行できるようにするために、小学校低学年から作文を書く習慣をつけておくといいのです。
小学校低学年で作文を上手に書くことが目的なのではなく、その先の高学年の作文につなげることが目的です。
更に、小学校高学年の作文は、中学生、高校生の意見文の感想文につながります。
高校生まで指導できる道筋があるかどうかということが、作文教室の選択の基準です。
言葉の森が、なぜ、こういう長期間の指導ができるかというと、単にほめる添削をしているだけではなく、学年に応じた事前指導をしているからです。
作文教育の基本は、事後添削ではなく事前指導です。
更に、言葉の森のオンラインクラスの作文には、毎週の読書紹介と毎月の作文発表があります。
この読書紹介と作文発表によって、子供たちの読書力が伸び、発表力が育ちます。
小学校高学年、中学生、高校生になると、学校での作文指導はほとんどなくなります。
それは、学校でも、作文指導の方法論がないからです。
だからこそ、言葉の森で、長期間の作文学習を続けていくことが大事なのです。
■■ChatGPTによる答えのある知識と、人間による答えのない創造
ChatGPTには、決断はできません。それは、創造ができないからです。
創造とは、身体に依拠したものです。
ChatGPTがこれまでの人類の全ての知識を総動員して、妥当なアドバイスをしたとしても、人間はそれに反する行動をとることができます。
ここが人間の創造性です。
御木本幸吉が真珠の養殖を始めようとしたとき、もしChatGPTに、よい方法があるかどうかを相談したら、そんな無駄なことはやめろと言われたと思います。
シュリーマンが、ギリシャ神話に描かれた歴史を発掘する方法をChatGPTに相談したら、やはり同じように、ChatGPTは、そんなことはやめろと止めたと思います。
釈迦が、悟りを開こうとして菩提樹の下に座っていたとき、もしChatGPTに聞く機会があったら、ChatGPTは、それは無理だと言ったと思います。
人間の歴史の価値ある行動は、すべて妥当な理屈を超えた決断の中にあったのです。
その決断は、もちろん多くの失敗を生み出しました。
南極点到達を目指したイギリスのスコット隊は、馬そりを使うことによって失敗しました。
ノルウェーのアムンゼン隊は、犬ぞりを使うことによって成功しました。
しかし、2人ともChatGPTには相談せずに、自分自身の決断で行動をしたところに価値があったのです。
勉強の得意な人ほど、答えがどこかにあると考えがちです。
しかし、答えというものは、すべて過去の答えです。
ChatGPTは答えを見つけてくれる道具です。
しかし、答えのない問題を作り出すことができるのが、人間の創造力です。
その創造力の根底にあるのは、自分の好きなことをしたいという身体的な欲望です。
だから、子供の教育で最も大事なことは、子供の何かをしたいという気持ちを育てていくことなのです。
■■子供時代に大切なことは、熱中できる経験を積み重ねること。枠組みを与えられた熱中ではなく、本人の興味関心をもとにした熱中の機会を作る。その一つの場が創造発表クラスになる
人間は、チャレンジすることが好きです。
しかし、今は世の中の産業社会全体が停滞に向かっているので、チャレンジできる場は限られてきています。
そこで、多くの人は、世間で認められている人為的なチャレンジの場に向かおうとします。
資格を取るとか、コンテストに勝つとか、競争の場で人よりも上に行くことは、わかりやすいチャレンジです。
それは、悪いことではありません。
しかし、これからの社会で、本当のチャレンジとは、世の中にまだないものを創造することです。
そこに、答えはありません。
答えのない世界で方向を見つけるのは、知識ではなく身体です。
身体を育てるには、子供時代に好きなことに熱中する時間を作ることです。
特に、自然との関わりの中で、好きなことを見つけることが大事です。
昆虫、魚、鳥、犬、小動物、植物、化石、鉱物など、身近な自然は探せば豊富にあります。
自然の世界とは別に人工的な世界で熱中できるものもあります。
ひとつは、読書です。
勉強も、熱中できるものになります。
スポーツも、遊びも、音楽や、歌も、熱中できます。
昔の子は、テレビや漫画に熱中しました。
今の子は、ゲームやYouTubeに熱中します。
どれがよい熱中で、どれが悪い熱中かということはありません。
しかし、人工的な熱中になればなるほど、外からの枠組みが出てきます。
勝つとか負けるとかいう他人に評価される方向に向かいます。
又は、他人に評価されないまでも、与えられた結末の中で楽しむ熱中になります。
だから、子育てで大事なことは、広がる可能性をもった熱中を育てることです。
そのときに大事なことは、自分の熱中を発表する場があり、同じような熱中を共有できる仲間がいることです。
私は、創造発表クラスをそのような機会作りの場と考えています。
創造発表クラスの勉強は、答えのある勉強ではありません。
だから、評価も優劣もありません。
ただ、それぞれの人が個性的な発表をするのが面白いのです。
発表の方向は、「自分の興味関心を学問に、学問を創造に」です。
わかりやすく言えば、面白い発表をということです。
最初は、参考書を写したような発表になるかもしれません。
しかし、だんだん自分らしさを出した創造発表をしていくようにすればいいのです。
■■【合格速報】
●市川中学校 S.K.さん
<担当講師より>
第一志望に合格とのこと。おめでとうございます! 入学が楽しみですね。
●東京工業大学環境社会理工学院 I.H.さん
<担当講師より>
総合選抜入試で合格。
H君は、小学5、6年生のころ、思考発表クラブ(現在の創造発表クラス)で勉強をしていました。
電車が好きで、ペンネームも、電車の名前からとった四季島君でした(笑)。
思考発表クラブに参加する生徒は優秀な子が多く、毎週の発表が力作ぞろいでした。
風邪などで学校を休んだときも、思考発表クラブにだけは参加するという生徒が多かったです。
H君は、自分で取り組む勉強が好きなので、大学でもたぶん独自に研究を発展させていくと思います。
今後の活躍に期待しています。
●渋谷教育学園幕張中学校ほか4校 I.R.さん
<担当講師より>
受験校全校の合格、おめでとうございます! スバラシイですね!
中学は渋幕に通うとのことです。
低学年から言葉の森を続けている生徒さんです。中学生になっても言葉の森で頑張ってくれるようです。
●慶應義塾高校 T,K.さん
<担当講師より>
第一志望合格、おめでとうございます!
小学3年生より継続されている生徒さんです。
高校・大学でテニスを頑張りたいとのことで、猛勉強されていました。
高校生になっても頑張ってくれると思います。
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● 齋藤孝さんは将棋の駒 (161字) 森川林 nane 2024年02月21日 04時42分
15801 森川林日記より
齋藤孝さんは将棋の駒
自分で何かを考えているわけではないから、便利に使われる。
もちろん、そういう人生もある。
人は、誰も、駒だった人生を送ったことがある。
そうして、人はいろいろなことを学んでいく。
ただ、言葉の森に対峙することは、やめてほしい(笑)。
特に、作文と読解と音読について、考えの浅いことは言わないでほしい。
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● 言葉の森新聞2024年2月3週号 通算第1791号 (4117字) 言葉の森事務局 jun 2024年02月15日 16時56分
15793 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2024年2月3週号 通算第1791号
文責 中根克明(森川林)
■■日本は創造教育文化立国を目指せ。新しい時代の産業を作るのが日本人の役割。創造文化の時代を作る前提になるのは創造教育
人間の歴史は、大きく見ると、狩猟採集時代から、農業革命の開始によって大きく変化しました。
その農業の時代がしばらく続いたあと、工業革命の時代が始まりました。
この時代は、工業製品を作るための施設や設備や輸送に多くの資金が必要であったため、資本主義という経済が発達しました。
しかし、資本主義の時代は、一段落しつつあります。
工業生産は、まだ産業の中心ですが、家電製品のように、どこの国でも作れるものになっています。
一時、中国が世界の工場と言われていましたが、今、世界の工場はどこの国でも作れるようになっています。
工業の時代の先に、宇宙ロケット開発や海洋開発がありますが、それは一部の先端企業が行っていることで、多くの人が参加するものにはなっていません。
工業の時代の次の時代は、情報の時代と言われたことがありました。
しかし、情報のインフラはほぼ完成しつつあります。
むしろ、多くの人は、情報の氾濫から一歩距離を起きたいと思うようになっています。
では、次の時代は何かというと、私は創造文化の時代だと思います。
創造文化の土台になるものは創造教育です。
これからの世界で何が価値あるものかと言えば、それは食料でも、家電製品でも、楽しい旅行でも、豪華な外食でもなく、一人ひとりの創造になりつつあるのです。
その創造の時代の先端にあるのが日本です。
日本には、長い江戸時代に花開いたさまざまな創造文化があります。
この創造を、個性的に発展させていくことがこれからの課題です。
現在、目につくメジャーな文化産業としては、ゴルフ、サッカー、野球、バスケットボール、各種スポーツ、オリンピック、テレビ、映画、歌、踊り、芸能界、遊園地、旅行などがあります。
地球人ではない宇宙人が、例えばゴルフやサッカーを見たら、地球人は変わったことに熱中するものだと思うはずです。
食料や家電製品と比べれば、何の意味もないように見える娯楽に、多くの資金が投入されています。
それは、その文化産業が、工業生産の延長に生まれた文化産業だからです。
新しい文化産業は、個性を生かす文化産業です。
もちろん、中には、茶道や華道や俳句や短歌や落語や漫才のように、参加者の大きな裾野を形成する文化もありますが、文化産業の本質は、個人が自分の個性を生かして創造する文化です。
私がよく引用するのは、さかなクンが創造した「さかな文化」とも言えるものです。
これから、多くの人が、「虫文化」「鳥文化」「犬文化」「猫文化」「新しいスポーツ文化」「ダジャレ文化」などを作り出す可能性があります。
産業は、作る人と求める人が結びついて始まります。
つまり、生産する人と需要する人がいれば、そこで世の中のお金は回り出します。
経済とは、お金が回ることです。
もちろん、将来のベーシックインカムの時代には、お金の必要性はもっと薄まります。
しかし、人間の生産と需要を結びつけるものとして、お金の流通があることが大事なのです。
創造文化の時代を作るには、創造的な人々が必要です。
創造的でない人が、豊かな生活だけを与えられれば、それは「パンとサーカスの時代」に逆戻りすることになります。
だから、創造文化は、創造教育と結びついています。
幸い、日本人は、多くの人が個性と創造性を持っています。
FacebookやXやYouTubeなどでも、日本人は自分らしい発信をしている人が多いように思います。
もちろん、単なる他人への批判になっている記事も多いのですが(笑)、創造的な発信もまた多いのです。
それは、出版物を見てもわかります。
よくこんないろいろなことを考えたり書いたりする人がいるものだと思うような本がたくさん出版されています。
この日本文化が持つ創造性を発揮して、新しいさまざまな文化産業を作っていくことが、これからの日本の役割になると思います。
■■作文の本質は、書くことではなく考えること
ChatGPTに任せれば、いろいろな文章をすぐに書いてくれます。
だから、自分にとってどうでもいいこと、例えば無意味に思える宿題などは、大体のあらすじをつたえてChatGPTに書いてもらうこともできるのです。
しかし、作文の本質は、書くことではなく考えることです。
それは、書きながら考えるという過程です。
この場合の「書く」は、ひとまとまりの長い文章でなくていいのです。
構想図を書くとか、短文のメモを書くとかいうのも、書きながら考えることです。
考える土台になるものは、経験と読書です。
価値ある経験とは、挑戦の経験です。
価値ある読書とは、難読です。
経験と読書を土台にして、書きながら考えることが作文の本質です。
書きながら考えることによって、考えが深まることがあります。
それが、作文の面白さです。
書くという結果だけを見れば、書くことはほとんどが単なる作業です。
その作業的な部分は、ChatGPTなどのAIに任せていいのです。
しかし、考えるという本質は、自分自身にしかできません。
料理は人に作ってもらうこともできますが、食べることは自分にしかできません。
書くことはChatGPTにもできますが、考えることは自分にしかできません。
ChatGPTを利用するのは、新しい実例を聞いてみるとき、自分の考えとは別の視点を聞いてみるとき、自分の書いた文章を添削してもらうときなどです。
13歳になったら、メールアドレスを作れるので、ChatGPTのアカウントを作りましょう。
そして、自分の作品を発表するために、ZOOMのアカウントを作りましょう。
小学生の高学年は、お父さんやお母さんのアカウントを使わしてもらうのがいいでしょう。
そして、自分の考えを広げたり深めたりするために、ChatGPTなどのAIテクノロジーを使うのです。
ただし、小学校の低中学年のころは、書く作業を身につけておくことも必要です。
それは、計算の練習をしたり、漢字の書き取りの練習をしたりするのと同じです。
■■創造発表の実験の例――真珠色の貝の作り方。与えられた知識を覚えるための勉強ではなく、自分の興味関心を学問に深め、創造に発展させる勉強を
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2024/2090452130.jpg
毎日小学生新聞2024年2月9日号
毎日小学生新聞に、「クレオパトラの真珠」という話が載っていました。
この話の後半に、「サザエの殻を、食酢の中に入れて2晩つけておくと表面が溶けて柔らかくなりブラシでこすると真珠の光沢が表れた」と書いてあります。
YouTubeで見てみると、サザエやアワビでそういう実験をしている人が何人もいます。
手軽にできる実験なので、家庭でやってみると面白いと思います。
ただし、ちょっと時間がかかります。
こういう実験から、創造と学問へと進むのが、創造発表の勉強の大事なところです。
「お酢と貝殻がどういう化学反応をするのか」とか、「真珠の養殖を始めた御木本幸吉の生涯を調べてみよう」とか、学問的なことも併せて調べてみるのです。
実際の実験に裏付けられた知識は、生きた知識として定着します。
そして更に、手順どおりの実験をするだけでなく、自分で手順にはないことを創造的にやってみるのです。
しかし、創造的にやることは、大体失敗します(笑)。
大事なのは、結果ではなく、やってみようと試みることです。
創造発表の勉強のテーマは、「興味関心を学問に、学問を創造に」です。
自分の興味関心が最初の出発点です。
日本のロケットの父と言われる糸川英夫氏は、子供のころ、ベーゴマの戦いに勝つためには、ベーゴマを重くすれば勝てると思いつきました。
そこで、夜、両親が寝静まるのを見計らって、ひとりでそっと起き、ベーゴマに溶かした鉛を盛り込みました。
そのベーゴマは、その地域最強のベーゴマになったそうです(笑)。
(この話は、「私の履歴書」(日本経済新聞社)に書かれていると思ったのですが、探したらありませんでした。別の本だと思います。)
こういう創造性が、その後、戦闘機隼の改良やペンシルロケットの開発を生み出すことにつながったのです。
与えられた知識を覚えて、テストでいい点数を取るだけの勉強ではなく、与えられていないことを自分で見つけて、試行錯誤で創造を試みるということを、これからの子供たちはどんどんやっていくといいと思います。
■■【合格速報】
●東京大学教育学部附属中等教育学校
●明治大学付属中野八王子中学校 M.K.さん
<担当講師より>
毎週、自分の考えをしっかりと準備して受験コースの課題に取り組んでいました。回を重ねるごとに精度が増して、ぐいぐいと伸びてきた印象です。本番の作文の試験では、時間に余裕をもって書き終えることができたとのこと。
いつも明るく、前向きな生徒さんです。中学校でも楽しく過ごされることと思います。
合格おめでとうございます。
●聖母の騎士高等学校 M.N.さん
<担当講師より>
自分で決めて、受験勉強をコツコツと頑張っていました。M.N.さんの書く作文は、心からの想いがギュッと詰まった作文で、考えていることや内面がうかがえる内容でした。新しい生活も頑張ってほしいです。おめでとうございます!
●國學院久我山高等学校
●淑徳巣鴨高等学校 N.A.さん
<担当講師より>
小2から言葉の森を続けている生徒さんです。
合格おめでとうございます!
●福岡工業大学付属城東高校 K.H.さん
<担当講師より>
苦手な国語読解を、辛抱強く、粘り強く、本当にコツコツとがんばって勉強しました。
お母様も心を尽くしてサポートされていて、家族で勝ち取った合格だなあと、講師の私も感動しています。
本当におめでとうございます!
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● 標準算数小5のP190の4-1の問題 (256字) 森川林 nane 2024年02月12日 16時17分
15786 算数数学掲示板より
先生の以前の説明は勘違い。
小学生は、まだ方程式を習わないから、次のように解くんだった。
仮に半径を1と置いて、円周の半分と直径の比を考えると、
円周の半分:直径=(1×2×3.14)/2:1×2
となるから、外こうの積=内こうの積で、
円周の半分×1×2=直径×(1×2×3.14)/2
となり、
円周の半分/直径を計算する。
すると、1+3.14÷2=2.57となる。
しかし、これは、私立中学受験のためだけの問題で、将来こういう考え方を使うことはないから(笑)、そういうものだと思って済ませておいたらいいよ。
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● 無題 (13字) a aireku 2024年02月09日 19時00分
15773 前川(まえかわ/mae)先生の部屋より
2月9日部屋には入れません
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● Re: 標準算数小5 (78字) 森川林 nane 2024年02月09日 06時44分
15768 算数数学掲示板より
前の記事に書いておいたけど、これは、答えのミスじゃないかなあ。
ABをxとすると、半円の周りの長さは、x×3.14÷2で、1+3.14÷2ではないからね。
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● Re: 標準算数小5 (103字) 森川林 nane 2024年02月09日 06時43分
15767 算数数学掲示板より
お返事遅れて失礼。
これは、答えのミスじゃないかなあ。
ABをxとすると、半円の周りの長さは、x×3.14÷2で、1+3.14÷2ではないからね。
こういうことも、まれにある。
あとで出版社に聞いてみる。
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● Re: 無題 (69字) 森川林 nane 2024年02月09日 05時42分
15766 国語読解掲示板より
入れておいたけど、急いでやったのかなあ。
点数がもう一息。
今度は、22日から28日の間に送ってね。
テストがあったのかもしれないけど。
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● Re: 標準算数小5 (294字) あかそよ akasoyo 2024年02月08日 21時23分
15765 算数数学掲示板より
追加で質問です。
2.57が倍になるという考え方が難しいです。直径の1が倍に含めていいのかどうか分かりません。答えをみると、含めてあるので、含めるんだろうなとは思うのですが、いまいち僕の中で理解できません。1.57が倍になるのは、半円なのでなんとなくわかります。
前の質問と合わせてお願いします。
> 190ページ4-1
> 24cmの所を省いて半円にするところまでは分かります。
> 解答と解説に書いてあった、半円の周りの長さの中の式の直径の2.57倍だという式が1+3.14÷2というのががあるのがどうしてなのか分かりません。÷2は半円だからだと分かります。
> よろしくお願いいたします。
>
>
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● 無題 (52字) よこやまりょう aarero 2024年02月08日 19時42分
15764 国語読解掲示板より
一月の読解検定が送れなくなっていました。
問1 4
問2 2
問3 3
問4 2
問5 2
問6 4
問7 2
問8 3
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● 言葉の森新聞2024年2月2週号 通算第1790号 (10498字) 言葉の森事務局 jun 2024年02月08日 10時37分
15762 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2024年2月2週号 通算第1790号
文責 中根克明(森川林)
■■小学1、2年生の作文は、親でも教えられるのに、なぜ言葉の森で勉強するのがいいのか
小学1、2年生の作文は、親でもブンブンどりむでも教えられます。
しかし、なぜ言葉の森で作文の勉強を始めるのがいいのでしょうか。
実は、小学1、2年生は、大人の言うことを素直に聞く時期です。
この時期は、模倣の時期と言って、お父さんやお母さんや先生に言われたことをそのまま受け入れる時期なのです。
しかし、何でも素直に受け入れているうちに、やがて小学3、4年生で、子供の自立が始まります。
その自立の時期に、それまで素直に親や先生の言うことを聞いていた子が、自己主張というかたちで、それまでの親や先生の指導に反発するようになります。
その反発は、小学1、2年生のうちに、いろいろなことを直されたり注意されたりした子ほど大きくなります。
小学1、2年生のときの、褒められ続けた子は、小学3、4年生になっても反発はありません。
ところが、ほとんどの親は、子供を褒め続けるよりも、いろいろな注意やアドバイスをしてしまいます。
「もっとていねいに書きなさい」「漢字も使いなさい」「この書き方が間違っている」「会話は行がえをするんでしょ」「この言葉はカタカナで書くんだよ」「もう少し長く書けたらいいね」など、どれもあたりまえのアドバイスですが、それを素直に聞いているように見える子供は、自分の書いている作文が否定されていると感じるのです。
表記のミスは、注意をしなくても、読書量が増えれば自然に直ります。
また、読書力のある子は、ひとことの注意で直りますが、読書力がないうちは、同じことを何度注意しても直りません。
子供が3、4年生になって、「もう作文を書くの嫌だ」と言ったとき、親は対処の仕方がわかりません。
その時期から、言葉の森で作文の勉強を始めようと思っても、もう遅いことが多いのです。
小学1、2年生から、言葉の森で作文の勉強をしている子は、いつも楽しく勉強をしているので、3年生になっても4年生になっても作文の勉強を続けることができます。
作文の勉強が最も重要になるのは、小学5年生の説明文の感想文になってからです。
しかし、この時期から作文の勉強を開始するのは、子供にとって負担が大きくなります。
5年生の壁というのは、作文だけでなく、算数でも理科でも社会でも、どの分野でもあります。
子供は、小学5年生になるころから、抽象的に考えることができるようになります。
文章の要約ができるようになるのも、小学5年生からです。
だから、5年生から作文の勉強を始めるというのは、子供にとっては、書くことと考えることの両方が要求されるようになるので、かなり負担の大きいことになるのです。
小学1、2年生から作文の勉強を始めた子は、作文を書くことが習慣になっています。
だから、課題が難しくなっても、それについていきます。
そういう流れがあるからこそ、小学生の作文の勉強は、たとえ親が教えられるのであっても、言葉の森で小学1年生から始めていくのがいいのです。
■■小学1、2年生の作文と親子の対話と題材作り。実際の体験を通して親子の対話をすることによって子供の語彙力は育つ。語彙力は考える力と同じ。語彙力の本やことわざの辞典で語彙力がつくわけではない
小学1、2年生の作文は、自由な題名の課題です。
この時期の子供たちは、書くこと自体が好きですから、何でも書きます。
朝起きてから、学校に行って、勉強して遊んで、家に帰って夜寝るまで書くような作文です。
このころの子供たちは、また、お喋りが好きです。
どうでもいいようなことを延々と話します。
作文も、そうです。
どうでもいいことを延々と書くような作文が多いのです。
そこで大事なことは、題材作りです。
自由な題名ということで子供に任せておくと、いつも、学校でどんなことをしたとか、学童でこんなことをしたとかいう作文になることが多くなります。
もちろん、それはそれでいいのです。
しかし、ここで、親が工夫できることがあります。
それが、題材作りです。
「今度、お母さんと一緒に、春の球根を買ってきて、植えてみようか」
とか、
「お父さんが休みの日に、一緒にカレーライスを作ってみようか」
とか、
「ベランダに、ミカンを置いて、どんな鳥が来るか見てみようか」
とか、ちょっとしたイベントを工夫するのです。
そして、作文の授業のある日に、「今日、どんなこと書くの。この間のあのことを書いてもいいんじゃない」と水を向ければ、子供は喜んでその話を書きます。
ここで大事なことは、書く内容に注文をつけないことです。
子供は、往々にして、肝心なことを書く前の、どこに行ったというような準備のところを書くだけでくたびれて書き終えてしまうことがあります。
しかし、親子で行ったイベントは、子供の心の中にしっかり残っています。
だから、作文には、肝心なことが書かれていなくてもいいのです。
この題材作りは、いくらでも工夫できます。
わざわざどこかに出かけたり、お金をかけて工夫したりすることはありません。
日常生活の延長で、ちょっとしたことをすればいいのです。
子供は、親子の対話の中で、語彙力を増やします。
親子で共通の話題を作り、話す機会を増やすと、子供の感想が長く書けるようになることが多いのです。
よく、作文の結びを、「とてもたのしかったです。またやってみたいとおもいます。」というようなまとめ方で書く子がいますが、それは感想を書くための語彙が少ないからです。
子供が自分らしい感想を書けるのは、親子の対話によって考える力がつくからです。
小学1、2年生の時期は、あっという間に過ぎます。
この時期を生かして、子供との対話の機会を増やすようにしていってください。
そのための参考になる本が、今はいくつも出ています。
アマゾンで、「子供 自然 図鑑」などと検索すると、親子で遊べる自然の本がいろいろ見つかります。
子供にとって大事なことは、実際の経験と対話を通して学ぶことです。
「語彙力図鑑」のような知識偏重の本を読むことで、語彙力が身につくわけではありません。
実物を通して親子が対話をすることが大事なのです。
■■言葉の森の作文指導は、小1から始めて高3まで続けられる。小学生の低学年で終わる作文指導には意味がない。作文の勉強の本質は考えること。考える作文は小5から始まる
言葉の森は、作文教室としてスタートしました。
42年以上前の話です。
「31年の実績」などと言っているところとは違います(笑)。
私自身、学習塾に行ったことはありませんし、うちの子供も塾や予備校に行ったことはありません。
勉強などは、自分ですればいいと思っていたからです。
答えのある勉強は、誰に教わらなくてもできるのです。
しかし、作文は、自分ひとりではできません。
それは、自分で自分の作文を評価することはできないからです。
更に、難しいのは、作文はきわめて負担の大きい勉強だということです。
数学や英語の勉強は、やろうと思えばすぐにできます。
しかし、作文は、気合を入れないと始められません。
だから、ひとりで黙々と独学ができるような勉強ではありません。
作文は、さまざまな勉強の集大成です。
書く技術だけでなく、読む力も、考える力も必要です。
だから、言葉の森は、勉強の塾ではなく、作文の専科教室としてスタートしました。
国語の教室というのは、それなりにニーズがあったのでしょうが、勉強を教えるということは考えもしませんでした。
今は、希望する人に応じて国語読解クラスを開いていますが、それは4年ほど前からです。
国語読解クラスを始めて驚いたのは、国語を教える教室というものがほとんどないことでした。
算数や英語は誰でも教えられます。
教わらなくても、答えを見れば、ひとりでできます。
しかし、国語は、教え方がわからない人がほとんどなのです。
言葉の森が作文教室を始めたあと、かなりあとから、ほかの通信作文教育講座などが始まりました。
しかし、それらの教室の指導法は、昔ながらの赤ペン添削でした。
赤ペン添削は、少し文章力のある大人なら誰でもできます。
低学年の作文添削は、誰でもできるのです。
だから、学校でも、小学校2、3年生ころまでは作文指導がよくあります。
しかし、作文力が本当につくのは、小学5年生以降です。
にもかかわらず、小学校高学年になると、学校の作文指導は少なくなります。
更に、中学生や高校生になって、作文指導が最も必要な時期になるほど、作文指導はなくなります。
なぜ学年が上がると作文指導がなくなるかというと、作文指導の理論と方法がないからです。
言葉の森だけが、日本で唯一小学1年生から高校3年生まで系統的に作文指導ができる教室です。
小学生対象の作文通信教育講座がありますが、これらの通信講座は、小学3年生ぐらいまでしか作文指導ができません。
指導の理論や方法がなく、褒める赤ペン添削のようなことだけで教えている教室では、子供が飽きてしまうのです。
作文の勉強が本当に大事になるのは、小学5年生以降です。
小学5年生から、考える作文の勉強になるからです。
小学4年生までの作文は、考える作文のための助走期間に過ぎません。
しかし、小学5年生から作文の勉強を始めるというのは、子供にとってハードルが高すぎます。
小学校低学年から作文を書くことに慣れておき、その勢いで小学5年生以降の考える作文につなげていくことが大事なのです。
作文指導に関する本は、いろいろ出ていますが、どれを読んでも作文の書き方がわかるようなものは見当たりません。
数年前の本で、齋藤孝さんの「こども文章力」という本がありますが、これは典型的に使えない作文の本です。
この本で、穴埋め作文をいくら練習しても、作文は書けるようにはなりません。
これで、齋藤孝さんが、ブンブンどりむという作文通信教育講座の監修をしているというのですから驚きます。
作文は、作文を書くことで練習しなければ書けるようにはなりません。
穴埋め作文の練習をいくらしても、それは穴埋めの文が書けるようになるだけです。
こういう穴埋め作文の方法しか知らないのは、実際に子供たちに作文を教えた経験がないからです。
これで、「31年の実績」をうたっているとしたら、31年間何を教えていたのかわかりません。
と、少し厳しいことを書きましたが、作文の勉強は最初が肝心です。
小1や小2の、だれもが指導できるような気がする時期こそ、先まで続く作文の勉強をしておく必要があるのです。
■■言葉の森は、オンラインスクールを目指す――勉強の目的は、競争に勝つことではなく、自分らしい個性と創造性を生かして世の中に貢献すること
言葉の森は、42年前に、作文教室としてスタートしました。
私は、そのころ、普通の勉強などはだれでもできると思っていました。
しかし、作文はひとりではできません。
しかも作文は人間の思考力、創造力を伸ばします。
そう考えて、作文教室を始めました。
しかし、中学や高校や大学の作文小論文の入試こそ増えましたが、作文は、まだ学校の勉強の中心にはなっていません。
その理由は単純です。
作文の評価をするのが大変だからです。
そこで、私は作文を評価する方法として、プログラミングで森リンという自動採点ソフトを作りました。(特許取得)
しかし、世の中は新しいものを受け入れる余地があまりないので、今、この自動採点ソフトは、言葉の森の生徒の中だけで使っています。
▽森リンベストのページ
https://www.mori7.com/moririn/mori_best.php
やがて、私は、問題は作文教育が普及しないことにあるのではなく、今の教育そのものに問題があるのだとわかってきました。
今の教育の問題は、いろいろありますが、その第一が、勉強の目的が子供たちの成長にあるのではなく、受験の合格にあることです。
受験に合格するためには、どうでもいい知識を詰め込むテクニックが必要です。
そのために、今の教育のかなりの部分は、子供たちの実力を伸ばすことではなく、受験に高得点を取ることに向けられています。
第二の問題は、子供たちの成長の中心は家庭であるべきなのに、家庭ではなく学校や塾が勉強の中心になっていることです。
よく、受験勉強のために、夕飯を一緒にとることができない子供たちが問題になることがありますが、小学生が受験勉強のために夕飯を家族と一緒に取れないということが仕方のないことのように思われていることに問題があるのです。
第三の問題は、子供たちの成長を、子供たちの人間の成長として見るのではなく、点数の成長として見る見方が普通になっていることです。
思いやりとか勇気とか個性とか自立心とかいうものは点数になりません。
点数になるのは、国語が何点、算数が何点、英語が何点という点数です。
人間の成長に最も大事な人間の成長や文化の成長が忘れられ、点数だけで人間が評価されていることに問題があるのです。
第四の問題は、競争です。
人間にとっていちばん大事なものは、個性と創造性です。
世の中が豊かになるのは、一人ひとりが自分の個性を発揮し、それを創造性にまで高めることによってです。
しかし、今、大人も子供の、教育のいちばんの関心は競争に勝つことになっています。
その典型が受験勉強です。
相手を負かして、自分が勝つということが勉強の目的になっています。
それをおかしいと思わない精神こそおかしいのですが、だれもがそれをやむを得ないこととして受け入れているように見えます。
そこで、私は、思ったのです。
教育そのものを変えない限り、今の歪んだ教育は変えられないということです。
新しい教育の目的は、思考力、創造力、共感力を育てることです。
やがて、人類の生産力は、人類全体の消費力を上回っており、人間は食うために働くのではなく、創造のためと喜びのために働くのが当然と思われる時代が来ます。
今の子供たちは、その新しい時代の準備をしておく必要があります。
それが、ひとことで言えば、競争の教育から創造の教育への流れなのです。
言葉の森は、2020年に、作文専科教室から、オンラインスクールという方向へ舵を切りました。
しかし、それは単に学習塾のような教育をすることではありません。
もちろん、教科の成績を上げることは必要ですが、それは競争に勝つためではなく、自分らしい創造の土台を作るためです。
言葉の森は、今、作文クラスのほかに、基礎学力クラス、総合学力クラス、国語読解クラス、算数数学クラス、英語クラス、プログラミングクラス、創造発表クラスを開いています。
それらを今後、本格的に広げていきます。
言葉の森には、なぜか優秀な子が多いです。
クラスで1番とか2番とかいう子もよくいます。
そういう子供たちが、単に競争に勝つための勉強をするのではなく、自分らしい創造を通して世の中に貢献することを目的とする勉強をしていってほしいと思っています。
■■作文力の土台は読書力。国語力の土台も読書力。思考力の土台も読書力。勉強している暇があったら、本を読んでいた方がいい。
いまだに、読書では国語力はつかないと言っている人がいます。
そういう人は、難しい本を読んだことがない人です(笑)。
難しい本というのは、岩波文庫の青帯や白帯の本ですが、今はもっといい本もたくさんあります。
読書には、いろいろな幅があります。
ライトノベルのような本をたくさん読んでいれば、ライトノベルのような作文は書けます。
ライトノベルのような読解問題は、解けるようになります。
読むことは、書くことと問題を解くことの土台になっています。
入試問題は、ライトノベルのレベルよりも上の文章が出てきます。
問題文は、大きく名作の物語文と、説明文に分かれますが、大事なのは、説明文をしっかり読む力をつけておくことです。
しかし、小学校低中学年で、入門的な説明文の本を読むことには多少問題があります。
説明文の本は、熱中して読むということがないからです。
薬を飲むように、義務感で読むような読み方をする子も多いのです。
同様に、「○年生で読む名作」のような本も、子供の読む力はつけません。
短編を断片に読むのではなく、1冊の本を熱中して読むことが大事です。
読書好きな人は、子供のころ、読むのが止まらなくなって、寝る時間も惜しんで読んだという経験があると思います。
読書は、熱中して読むことが大事なのです。
アマゾンで、「子供 科学 話」などと検索すると、小学生が読める説明文の本がいろいろ出てきます。
こういう本で大事なことは、知識が羅列されているような文章ではなく、原因や方法という理屈が書かれている本を選ぶことです。
ただ、それは読んでみるまでは、わからないですから、子供がその本を読んでいる様子を見ることです。
熱中できる本、繰り返して読む本が、その子供にとってよい本です。
小学校低学年の子にとって、「かいけつゾロリ」のような本はよい本です。
品の悪い話も多いですが(笑)、文章が説明的なので読む力がつきます。
小学校中学年の子にとって、「宇宙人のいる教室」もいい本です。
ほとんどの子が一日で読み終えます。
小学校高学年の読書好きな子にとって、「モモ」や「はてしない物語」は、いい本です。
自分のことのように没頭して読む子もいると思います。
私は、高校生のころは、三一新書という今はもうない新書判の本を読んでいました。
今の高校生は、ちくまプリマー新書や岩波ジュニア新書のようないい本があるので、それらを読んでいくといいと思います。
大学生にとっては、個人的にはヘーゲルがいい本ですが、これは難しいです。
私は、「ヘーゲル精神現象学の生成と構造」を読むまで、よく理解できませんでした。
もし子供がそれらの本を熱中して読まないとしたら、その子の読書力がまだそこまで達していないということです。
大事なことは、子供に話しかけても聞こえないぐらい熱中できる本を、子供時代にたくさん読ませることです。
この読書力が、国語力や作文力だけでなく、学力全体の土台になります。
学力というのは、母語である日本語を自分の手足のように自由に使える力だからです。
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最新脳科学でついに出た結論 「本の読み方」で学力は決まる
https://www.amazon.co.jp/dp/4413045513/
小中学生4万人の脳解析データが実証した衝撃の「科学的事実」とは!
◎読書習慣がないと、毎日勉強しても成績は平均以下
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小学生は特に、勉強している暇があったら、本を読んでいる方がいいのです。
■■創造発表クラスの実験の例
本日の小学生新聞に、食べ物の味の話が載っていました。
これは、小中学生が身近に実験できるものですから、お父さんやお母さんと協力してやってみてください。
・プリンにしょうゆをかけると、ウニの味。
・キュウリにはちみつをかけると、メロンの味。
・たくあんと牛乳をまぜると、ポタージュみたい。
・マグロの赤身にマヨネーズをかけたら、大トロになった。
・薄皮をとったミカンにのりを巻いてしょうゆをつけたら、イクラに似てる。
私も子供のころ、何かにお酢をまぜたら、リンゴジュースになったという記憶があります。
何だったから忘れましたが。
もうひとつ面白い実験は、ニワトリを逆さにして背中を床に押し付けると、そのまま寝てしまうという実験です。
ニワトリのいる家はあまりないと思うので、たぶん実験はできない人が多いと思いますが。
もう一つ、これはちょっとかわいそうなので、やらない方がいいと思いますが、カエルのお腹を何度もさすっていると、カエルもそのまま寝てしまうのです。
水のあるところに放り投げても、そのままあおむけになって寝ていました。
やがて気がついて、起きて泳いでいきましたが。
自然図鑑のような本を用意して、いろいろな実験をしてみるといいと思います。
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自然図鑑―動物・植物を知るために (Do!図鑑シリーズ)
https://www.amazon.co.jp/dp/4834006883/
(コメントより)
わくわくして本を眺める
小学生の時の愛読書であった事を思い出した。子供にも読ませたくて購入。
家の中、近所でも自然の観察ができる事を教えてくれる。未就学でもイラストを見て楽しめ、恐らく生き物、冒険好きな小学生なら昔の小生のように食い入るように見るに違いない。
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■■新中学123年生のための全科学力クラス開設。小学123年生の基礎学力クラス、小学456年生の総合学力クラスに引き続き、中学生も能率のよいトータルな学力をオンラインクラスで始めよう
勉強は、自分ひとりでできるものです。
自分ひとりでは、なかなかできない勉強は、作文と、創造発表と、導入部分のプログラミングです。
国語、数学、英語、理科、社会などは、答えのある勉強なので、自分の実力に応じた問題集や参考書を、できない問題がなくなるまで繰り返し勉強すればいいだけです。
しかし、意外に、この繰り返しができない人が多いのです。
塾などでは、よくいろいろなプリントが渡されます。
学校からも、いろいろなプリントが渡されることがあります。
これらのプリントは、結局、できる問題もできない問題も、1回やって終わります。
繰り返しの勉強になることはありません。
できる問題をやっているのは時間の無駄で、できなかった問題を1回しかやらないのも時間の無駄です。
勉強が、ただの作業のようになっていることが多いのですが、本人も、両親も、先生も、その作業を勉強のように考えています。
勉強は、できないことができるようになること、わからないことがわかるようになることであって、勉強らしい作業をすることではありません。
2月から、小学456年生を対象とする総合学力クラスを開始しました。
これは、1か月で、国語、算数、英語、創造発表の勉強を全部こなすクラスです。
勉強の中心は家庭学習ですから、小学生の勉強はこれで十分です。
しかし、そのためには、家庭学習の時間を確保することが必要なので、それは自習室を活用するという方向で進めて行きます。
毎日の自習室と、毎週の授業と、毎月の確認テストをセットにすれば、勉強は能率よくできるのです。
この総合学力クラスと同じやり方を、中学123年生の全科学力クラスとして始めます。
現在、小学6年生の人で、中学生になったらどういう勉強の仕方をしようか考えている人は、この全科学力クラスに参加してください。
全科学力クラスで、トータルな勉強をする一方、(もし高校入試があるとすれば)受験期の半年前から、定期的な模擬試験を受けるようにすることで、学校の勉強も受験の勉強も心配はいりません。
こういう能率のよい勉強をしながら、勉強以外の自分の個性を伸ばし、読書に力を入れていくことが、これからの新しい勉強の仕方になります。
全科学力クラスの対象学年は、新中1、中2、中3年生です。
開設するクラスは、当面日曜日の朝9:00だけですが、希望に応じて、クラスは増やす予定です。
国語、数学、英語、理科、社会の教材は、教材注文ページで注文できます。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
全科学力クラスの体験学習を希望される方は、個別れんらくからご連絡ください。
■■【合格速報】
●公文国際学園中等部 T.H.さん
<担当講師より>
公文国際学園、おめでとうございます!
何にでもキッチリとまじめに取り組む、Hさん。
作文では、自分の体験のみならず、ご家族の体験もしっかり取材して家族ぐるみでいい作品を書き続けてくれました。
中学受験は、夢の実現のための一部と、将来を見据えた生き方に講師の私も脱帽です。
これからも文章で自己表現する力を伸ばして行きましょう。
本当におめでとうございます!
●武蔵野東中学校 K.M.さん
<担当講師より>作文・国語読解
1年生から作文を続けていて、国語読解や算数も受けながら、自分で受験勉強も頑張りました。自分で決めた志望校に、自分で合格を勝ち取りました。おめでとうございます!
<担当講師より>算数
合格おめでとうございます。
算数クラスを始めた時は、苦手意識が強く、2学年下の問題集から取り組み始めました。指導に従い、がまん強くできなかった問題をつぶしながら、6年生の問題集までやり終えました。苦手意識もだいぶ解消されたようです。すごいがんばりでした。日ごろの頑張りを、試験当日も発揮できたのだと思います。
本当におめでとうございます!
●都立白鴎高等学校附属中学校 I.G.さん
<担当講師より>
受験コースの課題をこなしながら海外から日本へ転校され、環境が大きく変わったと思うのですが、その経験から作文の内容がとても深くなりました。海外と日本、それぞれの特徴や文化をどう活かしていくかという、広くて前向きな視線に感心しました。
合格おめでとうございます。
●東京学芸大学附属国際中等教育学校(帰国子女枠) I.R.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます。
受験コースの課題に取り組む中で、ぐんぐんと力を伸ばしてくれました。時間内に目標字数を書き上げることが一つの課題でしたが、十分な速さも身に付けてくれました。
中学校でのさらなる成長を楽しみにしています。
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● 中1の1月読解検定の問8のB (173字) 森川林 nane 2024年02月08日 05時50分
15760 国語読解掲示板より
「B 人間にとって満足できる環境は、植物にとって満足できるものではない。……×」です。
Bが×なのは、もとの長文を読んで、そういうことがどこにも書かれていないからです。
「合っていそうか、合っていなそうか」という判断の仕方でなく、「長文を読んだ範囲では、そういうことは必ずしも言えないから、○ではない。したがって×」という発想で判断していきます。
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● なぜ、ChatGPTにできないことを人間ができるかというと (152字) 森川林 nane 2024年02月06日 05時13分
15751 森川林日記より
なぜ、ChatGPTにできないことを人間ができるかというと、人間には身体があるからです。
身体を起点として、人間は、欲望を持ったり、問題意識を持ったりします。
そこが、人間の人間らしいところです。
と考えると、将来ChatGPTが身体を伴うようになる可能性もあります。
しかし、それはずっと先の話です。
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● 聞こえてくるもの (572字) ゆめ yume 2024年02月05日 09時31分
15749 ゆめ日記より
犬も年を取ると目や耳が不自由になります。私も例外ではなく、目はかろうじて見えるものの、耳はほとんど聞こえません。ただ、いつも静寂の世界にいるかというとそういうわけでもないのです。
なぜかわからないのですが、自分に都合のいい音は聞こえてくるのです。そのことは、ママも気づいていて、いつも不思議がっています。
ほかの言葉には反応しないのに「おやつ」という言葉だけは耳に飛び込んできます。
また、ただのドッグフードの音には反応しないのに、ママが私のために野菜を切っている音がするとすぐに気がついて台所に行きます。
「ごはんですよ。」という声も、ただのドッグフードのときは聞こえてきません。でも、手作りごはんのときは、声がすると同時に飛び起きます。
もしかすると、耳が聞こえなくなったのではなく、心がウキウキするものとそうでないものを振り分ける能力が開発されたのかもしれません。
犬も人間も、余計なことに惑わされず、自分にとってプラスになることだけを見たり聞いたりするのが本当の幸せなのではないかと思います。そういう意味では、今の私はとても幸せです。
さて、ごはんまではまだ時間がありそうなので、静寂の世界を楽しむことにします。静寂の世界にいるときは聖者になった気分です。ごはんの準備の音が聞こえてくると、ただの食いしん坊犬に戻るんだけどね。(笑)
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● 未来は明るい (90字) 森川林 nane 2024年02月04日 05時51分
15747 森川林日記より
時代は、クローズドなメディアから、オープンなSNSに向かっている。
オープンの先にあるのは、昔ながらの口コミ。
信頼できる人の言っていることが最もあてになる。
と考えると、未来は明るい。
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● 今日の朝小にブンブンどりむの全面広告(笑) (267字) 森川林 nane 2024年02月03日 06時50分
15746 森川林日記より
今日の朝小にブンブンどりむの全面広告(笑)
こういうのを見て、齋藤孝の顔に騙されて、低学年の作文の勉強を始めてしまう人もいるのだろうなあ。かわいそうに。
作文の勉強は、中学生、高校生まで続けられることに意味がある。
小学3年生で終わる作文の勉強では、何も身につかない。
しかし、理念も方法もないのに、よくこういう宣伝をしているなあと思う。
齋藤孝は、いろいろな本を出しているように見えるが、ほとんどがコピーで、オリジナルなものはない。
そういうことに、意外とみんな気がついていない。
まあ、考える力のない人が、こういう作文通信講座を始めるのだろう。
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● 標準算数小5 (137字) あかそよ akasoyo 2024年02月02日 21時03分
15745 算数数学掲示板より
190ページ4-1
24cmの所を省いて半円にするところまでは分かります。
解答と解説に書いてあった、半円の周りの長さの中の式の直径の2.57倍だという式が1+3.14÷2というのががあるのがどうしてなのか分かりません。÷2は半円だからだと分かります。
よろしくお願いいたします。
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● 言葉の森新聞2024年2月1週号 通算第1789号 (13503字) 言葉の森事務局 jun 2024年01月31日 10時03分
15737 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2024年2月1週号 通算第1789号
文責 中根克明(森川林)
■■自習室の利用を進めます。例えば、毎日の暗唱の練習は、自習室に入るかたちでできます。オンラインクラスで授業の始まる前の生徒どうしのお喋りはOK。授業後のお喋りは自習室のブレークアウトルームで10分以内に
言葉の森では、これから、自習室の利用を進めていきます。
先日、Sさん(小6)から、ホームページの記事へのコメントがありました。
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いつもありがとうございます。
私はよく自習室を利用していますが、利用することで緊張感が高まり、はかどります。とても嬉しいです。
ですが、利用者があまりにすくないので、私ひとりということがあり、もったいないです。せっかくなので、他の人がいたほうが頑張ろうと思えます。
とってもわがままですが、上級生に、わからないことを質問などをしたいです。ぐぐるよりもいいと思います。わがままですが。
自習室感謝してます!
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ということです。
勉強は、家庭でするのが、時間もかからないし自由にできるので、最も能率がいいのですが、難点は、いざ勉強を開始しようとするときの気持ちのきっかけがつかめないことです。
オンラインクラスの授業の中では、勉強することのほとんどは、普段の家庭学習の結果の発表です。
だから、授業に出ること以上に、家庭学習を毎日しっかり続けておくことが大切です。
作文だったら、毎日読書をして、その週の課題を考えて、お父さんやお母さんに取材したり、ネットの情報を調べたりすることが勉強の中身です。
それを、授業の中で作文として書くのです。
国語読解の勉強だったら、毎日問題集読書を説明文読書(高学年の場合)を行い、読解検定を受け、毎週2問読検の解説を書く、というのが勉強の中身です。
また、長文をもとに短歌作りをすることもあります。
それを授業の中で、みんなの前で発表し、先生にチェックしてもらうのです。
算数数学の勉強も同じです。
毎日、問題集を1ページ解き、間違えていたところは解法を見て理解しておくことと、月に1回確認テストをやることが勉強の中身です。
また、オリジナルな問題作成をすることもあります。
それを授業の中で、みんなの前で発表し、先生にチェックしてもらうのです。
英語の勉強も同じです。
毎日、英文の暗唱をし、問題集を1ページ解き、答えを理解しておくことと、毎月の確認テストを解いておくことが勉強の中身です。
また、Google翻訳やChatGPTを使って、自由英作文をすることもあります。
基礎学力クラスも、総合学力クラスも同様です。
基礎学力クラスの場合は、月に1回暗唱のチェックをするので、毎日家庭で暗唱の練習を10分しておくといいのです。
しかし、家庭学習は、家庭の管轄になるので、やる子もやらない子もいます。
授業をいくら真面目に出ていても、家庭学習をしていなければ、実力はつきません。
ほとんどの子は、学校やじゅくから出された宿題をやることが家庭学習になっています。
しかし、宿題をこなすような勉強だけでは実力はつきません。
毎日、自分で決めた勉強を続けることが大事です。
その中には、毎日読書をすることも含まれます。
そこで活用できるのが自習室です。
この自習室で想定しているのは、主に小5から中2にかけての生徒です。
それは、小5から勉強が難しくなることと、中2まではなかなかひとりで勉強する自覚がわかない時期だからです。
もちろん、何年生の生徒でも自習室に参加できます。
しかし、小4までは読書を中心に家庭学習をしていれば十分ですし、中3以降は、自分ひとりでも勉強が進められるので、特に自習室を利用しなくても勉強ができると思います。
自習室は、言葉の森と家庭との連携でやっていくものです。
例として、家庭学習の中でも続けにくい暗唱の練習を例に挙げます。
次のような勉強は、家庭では続けにくいものです。
小学123年生の基礎学力クラスの暗唱や、小学456年生の総合学力クラスの英文暗唱や、英語クラスの英文暗唱や、作文クラスの長文音読や、国語読解クラスの問題集読書などは、家庭学習として続けにくい勉強です。
それは、なぜかというと、問題集を解くような形が残る勉強の仕方ではないので、張り合いがわかないからです。
また、暗唱や問題集読書は、学校や塾ではまず行われない形の勉強です。
だから、なかなか家庭学習として取り組めないのです。
そこで、家庭で子供に、「毎日○時になったら、自習室に入って、10分間暗唱の練習をすること」と決めます。
読書の進まない子だったら、「毎日○時になった、自習室で読書を30分すること」と決めてもいいと思います。
自習室には、カメラオン、マイクオフで入ります。
カメラは、外付けカメラとカメラアームで机上に向けておくのがいいと思います。
自習室に入ると、みんながそれぞれに勉強している様子が見えるので、自然に勉強を始めるきっかけが作れます。
勉強は、30分続けたら10分休むというふうに、時々リフレッシュしながらやったいきましょう。
10分以内の休憩は、自習時間に含みます。
知っている友達がいて、少し話をしたいときは、ブレークアウトルームに行き、お喋りをしてもいいことにします。
お喋りの時間は10分以内です。
このお喋りのような時間をなぜ認めるかというと、人間は、知識だけでなく他の人間や自然との関わりの中で成長するからです。
京都大学の前総長の山極さんも、教育における共感力の必要性を述べています。
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「共感力」―ゴリラ研究の第一人者山極壽一氏から見た、いま教育に必要なものとは?
https://manabi-with.shopro.co.jp/manabico/2309/
現代の子どもたちは、知識は人や本から得るものではなく、インターネットの中にあると思い込んでいる節があります。ですが、そこにあるのは既存の知識。
一方で人から学べるのは、人間の外に出せなかった知恵や体験、まだ文字化されていない、未来につながる能力です。そういうことを、実践しながら身体で学ぶということをしないといけない。
身体を共鳴させながら学ぶということ、共感力をつかった学びの場をいたるところに作るということが大切なのです。
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これに関連して、オンラインクラスの授業の始まる前のちょっとした時間は、マイクをオンにして自由に友達どうしでお喋りをしてもいいことにします。
ちょうど、学校で、授業が始まる前に、みんなでお喋りをするのと同じです。
また、オンラインクラスの授業のあと、お喋りの続きをしたい場合は、自習室に入り直し、ブレークアウトルームでお喋りをしてもいいです。
これも、時間は10分以内とします。
自習室のメインルームは、静かに勉強する場、ブレークアウトルームは、自由にお喋りもできる場とします。
ブレークアウトルームは10か所作りますから、そのどこに参加してもいいです。
さて、家庭でお母さんやお父さんが、「子供がどんなことを自習したか」ということを見る場合は、自習室の自習記録を参考にできます。
名前のところをクリックすると、本人だけの自習記録が、学年のところをクリックすると、その学年の自習の記録が表示されます。
「自習がどのくらい進んでいるか」ということを見る場合は、自習グラフを参考にしてください。
毎月の自習時間と、1日平均あたりの自習時間がグラフとして表示されます。
ブレークアウトルームのお喋りは、勉強のアドバイスとしても活用することもできます。
例えば、自分がわからないことや相談したいことがあった場合、メインルームのチャットで、「○年生の算数の○○という問題がわからないけど、教えてくれる人いますか。いたら手を挙げて、ブレークアウトルーム○番に来てください」という感じで呼びかけることもできます。
ただし、問題のほとんどは、解法をよく読めばわかるものですから、あまり人を頼りにしないことも大事です。
今後、家庭で、子供とお母さんお父さんが相談して、家庭学習の予定を決めやすいように、自習予定のフォームも、今後作る予定です。
■■自習室の利用者、少しずつ増える。これからの家庭学習は、自習室の利用で。オンラインなので、音読や暗唱の自習もできる。言葉の森の生徒の兄弟の方も利用できる
少し前の記事で、自習室の利用に関するコメントを掲載しました。
その一部を再掲すると、こういう内容です。
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私はよく自習室を利用していますが、利用することで緊張感が高まり、はかどります。とても嬉しいです。
ですが、利用者があまりにすくないので、私ひとりということがあり、もったいないです。せっかくなので、他の人がいたほうが頑張ろうと思えます。
とってもわがままですが、上級生に、わからないことを質問などをしたいです。ぐぐるよりもいいと思います。
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そこで、自習室の利用を進めることにしました。
https://www.mori7.com/teraon/js.php
音読や暗唱の自習などは、5分か10分の短時間でできるので、かえって家庭では毎日続けにくいものです。
しかし、自習室に入って音読や暗唱を行うと決めれば、勉強のきっかけがつかめます。
また、自習室での10分以内の息抜きは、リフレッシュタイムとして必要です。
知っている友達がいれば、チャットで連絡を取って、ブレークアウトルームに移り、時間を決めてお喋りをすることもできます。
知っている人がいなければ、ZOOMのチャットで、
「私は小6の女子です。今からブレークアウトルーム1番で10分間休憩します。誰か一緒に話をする人がいれば、来てください」
などと呼びかけることもできます。
メインルームは勉強の部屋、ブレークアウトルームは息抜きの部屋と区別しておけば、ほかの人の勉強の迷惑にはなりません。
ただし、ブレークアウトルームの息抜きは、10分以内と決めておいてください。
先生に聞きたい質問が出てきたときは、それぞれの教科の掲示板に書いておいてください。
国語読解掲示板
算数数学掲示板
英語掲示板
これらの掲示板には、言葉の森のホームページの「生徒関係リンク」から行くことができます。
自習記録のページに、自習グラフへのリンクがあります。
https://www.mori7.com/teraon/js_graph.php
ここを見ると、自分がその月にどのくらい自習室で勉強したかがわかります。
自習室は、言葉の森の生徒の兄弟の方も利用できます。
勉強には、面白いものもありますが、退屈なものもあります。
勉強のきっかけをつかむために、勉強の環境を変えることが役立ちます。
自習室は、ほとんど24時間開いています。
いつでも、入って結構です。
自習室では、カメラオン、マイクオフで勉強をしてください。
カメラは、外付けカメラを利用して、机の上に向けておくといいと思います。
https://www.mori7.com/teraon/js.php
■■自習室は、毎日10人以上、多いときは20人近くが利用。自習グラフを自分の1日の勉強時間の目標にすると家庭学習が進めやすくなる。自習室は生徒と生徒のお友達とご兄弟なら1日24時間いつでも使える
自習室を使う人が増えてきました。
保護者懇談会の資料でお知らせしてからか、それまで1日に1人か2人だった自習室の利用が、毎日10人以上、多いときは20人近くになりました。
自習室の利用は、言葉の森の生徒と、生徒のお友達とご兄弟であれば、誰でもできます。
生徒とお友達とご兄弟に限定させていただくのは安全のためです。
自習室のメインルームは、カメラオン、マイクオフですが、ブレークアウトルームで息抜きをするときは、ブレークアウトルームでお喋りもできます。
ただし、ブレークアウトルームでの休憩は10分以内とします。
自習室は無料ですから、24時間いつでも自由に使えます。
ほとんどの時間、先生も一緒に自習室に入っているので、安全面での心配はありません。
今日1月30日(火)は、平日ですが、朝3時に自習をしていた小学生、朝6時に自習をしていた中学生がいました(笑)。
学校に行く前に、勉強をしているのだと思います。
自習室を利用するとき、他の人も同じように勉強しているのを見ると、自分もがんばろうという気になります。
ですから、できるだけ多くの人が利用してくれるといいと思います。
勉強の基本は家庭学習です。
学校に行ったり、塾に行ったりして、みんなと一緒に勉強する時間は、たんなるきっかけ作りの時間です。
学校や塾で勉強をするのではなく、家庭で勉強をするというのが勉強の基本です。
ところが、家庭学習は、始めるときが難しいのです。
何もないところで、問題集を開いて「さあ、勉強を始めよう」ということは、なかなかできません。
そのときに、「とりあえずパソコンを開いてみよう」、そして「自習の記録を書いてみよう」、そして「自習室に入ってみよう」と、段階を置いて勉強の準備をすれば、比較的スムーズに自習を開始できます。
そして、いざ自習室に入って、ほかの人の勉強している姿を見れば、自然に自分も勉強モードになります。
勉強が終わったあと、自分の自習グラフを見れば、明日もがんばろうという気持ちになります。
ぜひ、多くのみなさんが、自習室を利用して、家庭学習を無理なく進められるようにしていってください。
▽森の自習記録(自習室の入口)
https://www.mori7.com/teraon/js.php
■■塾が忙しくなる小学3年生、4年生は、いつまで作文の勉強を続けたらいいか。言葉の森の生徒には、小学生から作文を始めて高3まで続け、東大、京大、早稲田大、慶應大、上智大などにそれぞれ合格した生徒もいる
●動画:
https://youtu.be/rd-j4KMc8e4?si=GgdY07uSpOPNlhsU
言葉の森の生徒は、東京都、神奈川県をはじめとして中学受験が普通に行われている地域に住んでいる子が多いです。
そのため、小学3年生や4年生になると、塾が多忙になるため、作文の勉強を続けるかどうか迷う人も出てきます。
特に、塾を始めたばかりの最初の数ヶ月は大変です。
そのうち、塾のある生活に慣れるとしても、最初のうちは、これまでの習い事と両立できるかどうか誰でも悩むものです。
しかし、以前、バイリンガルを育てるTLC for Kids代表の船津徹さんの記事を紹介したように、少なくともひとつの習い事は、続けていくのがいいのです。
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中学受験で「習い事をやめて塾に専念」を絶対やってはいけない理由
https://diamond.jp/articles/-/336184
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受験勉強で多忙な中でも何かひとつのことを続けたということは、その子の自信になります。
ある意味で、続けたことの勲章のようなものが残るのです。
また、どうしても続けられない時期があったとしても、そのときは、親子で話し合って、「受験が終わったらまた再開しようね」という受験のあとの話をして、いったん休むようにすることです。
逆に、「受験が終わったら、いくらでも遊んでいいからね」という空約束をすると、子供は本当に受験のあとに遊んでしまいます。
実は、受験のあとの勉強こそ本当の勉強なのですから、受験のあとも勉強は継続することが大事です。
言葉の森で、これまで教えてきた中で、しっかりした子は、小学生から作文の勉強を始めて、受験の間も作文を書き、中学生、高校生と作文の勉強を続けてきた子が数多くいます。
その中には、中学受験をするなど作文を教えている先生も知らなかった子が、受験勉強中も普通に作文の勉強を続けていて、「実は、桜蔭に受かりました」というようなこともありました。
高校3年生まで作文の勉強を続けてきた子の中には、東大、京大、早稲田大、慶應大、上智大などにそれぞれ合格した子たちもいます
こういうひとつのことを継続した子は、そのことが一種の勲章になります。
別に作文でなくても、音楽でも、ダンスでも、趣味の生き物飼育でも何でもいいのですが、しかし、将来のことを考えると、やはり継続する習い事としては、作文がいちばんいいと思います。
作文なら、考える力も、書く力も、長文を読む力もつくので、子供が社会人になってからも役立つ能力になります。
受験勉強中も、少なくとも作文の勉強は続け、受験が終わったら、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングなどの勉強も始めていくといいと思います。
そして、中学受験をする予定のない小学5、6年生は、学校の勉強とスポーツ活動だけでは、頭がなまります。
小学校高学年の生徒も、オンラインでできる国語読解、算数数学、英語で、中学生の勉強を先取りし、創造発表、プログラミングなどで、創造的な勉強を始めていくといいと思います。
■■言葉の森の目指す新しい教育。明日の日本を支える、思考力創造力共感力のある子供たちを育てる。受験から実力、学校から家庭、点数から発表、競争から創造へ。オンライン少人数クラスの新しい教育プラットフォーム
言葉の森は、新しい教育を目指します。
それは、従来の教育とは、次元が異なります。
言葉の森の目指す教育の目的は、明日の日本を支える、思考力、創造力、共感力のある子供たちを育てることです。
将来は、これらに加えて心身力を育てることも入ります。
そのための教育改革の4つの方向は、受験から実力へ、学校から家庭へ、点数から発表へ、競争から創造へ、という言葉で説明できます。
これを、オンライン少人数クラスという新しい教育プラットフォームで実現します。
この場合の少人数とは、4人から5人という意味です。
オンライン教育では、世界中が教室になります。
距離を超えて、同学年、同レベルの生徒が少人数で学習し合い、その学習が、小1から高3まで続き、一生の学友ができる教室になります。
教育改革の4つの方向のうち、「学校から家庭へ」というのは、今の不登校の増加の問題を見ると、よくわかると思います。
学校だけが教育の場ではなく、むしろ家庭が教育の場であるべきだというのは、少しずつ理解されています。
「明日の日本を支える子供たちを育てる」という考えをすれば、教育の全体像がはっきりわかります。
これまでの教育は、子供たちだけの教育を考えていました。
すると、今の社会では、「いい点数を取りたい」とか、「受験に合格したい」とかいう個人の願望を実現することが教育の目標になります。
その願望自体は、もちろんいいことですが、その考えの前提になっているものは、競争社会という現実です。
競争に勝つことが、教育の目的になっていることに、ずっと違和感を感じていました。
しかし、子供たちの学力を育てることは、その子が競争に勝つためではなく、日本の社会をよりよくするためです。
結果として、競争に勝っても負けても、その子がその子らしく成長すれば、それが日本の社会をよりよくすることにつながります。
近い将来、エネルギーがフリーになれば、競争とか勝敗自体が意味のないものになります。
それらは、小さな娯楽としては残るでしょうが、人生の目的にはならなくなります。
そういう未来の社会で大事なことは、一人ひとりが自分の個性を生かして成長し、その力を社会への貢献として使うことです。
これを、遠い先の話として考える人もいると思いますが、私は、そういう時代がもう目前まで来ているように思っています。
大学入試にも、教育の変化が現れています。
これまでは、テストの成績だけで合格者を選抜していましたが、これからは、本人の意欲、やりたいこと、個性を中心に合格者を選抜するという方向になります。
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東北大学「AO入試への全面移行」にまつわる大誤解、入学者の学力不足が進むのか?
https://diamond.jp/articles/-/335650
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「成績はいいけど、何をしたいかわからないから、とりあえず○○大の○○学部に行こう」と考えるのは、昔の中国の科挙を目指した人と同じ発想です。
科挙の時代には、社会が閉塞していたので、そういう選択肢しかありませんが、今の社会は開かれています。
やる気とやりたいことさえあれば、お金も学歴も人脈も必要ありません。
ただ、そのやる気を実現するためのほどほどの学力が必要なだけです。
ほどほどの学力とは、高校で学ぶ勉強が平均オール4で、大学入試共通テストで8割が取れるという、努力次第で誰でもできる学力です。
「成績だけがいい人よりも、やりたいことがある人」を選ぶというのは、結局、社会に貢献できる人を優先するということです。
勉強の目的は、社会をよりよくするために自分が向上するということなのです。
言葉の森のオンライン少人数クラスのプラットフォームは、コロナ禍に本格的にスタートしてから、まだ4年目に入ったところです。
これまで、いろいろ改良を加えてきましたが、まだ改善することが数多くあります。
しかし、作文教育に関しては、他のどんな作文通信教育や作文教室より優れた実績と指導法を持っています。
また、作文以外の国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力についても、確認テストや自習室の利用など、新しい改良を加えています。
創造発表、プログラミングについては、今後、新しい概念と方法を提案する予定です。
日本の社会をよりよくするために、言葉の森オンラインスクールをこれから更に広げていきたいと思います。
■■ChatGPTを活用する未来の学習。探究学習より一歩進んだ、一人ひとりの個性を生かす創造発表クラス。学校や塾ではできない面白い勉強をしたい小5から中3の生徒の体験学習を募集
創造発表クラスは、自由な実験や研究の発表をするクラスです。
これまでの勉強は、すでに完成されている知識を与えられ、それを覚えて、試験のときに再現するというサイクルの中で行われていました。
だから、記憶力のよい人や、長時間勉強する人が、いい成績を取れる仕組みになっていました。
確かに、知識を習得することは大切です。
しかし、今の教育は、学年が上がるにつれて、試験で点数の差をつけるために行われる面が強くなります。
そのために、試験が終わればすぐに忘れてしまうような瑣末な知識を詰め込むような学習が行われてきたのです。
現在の中学入試、高校入試あたりまでは、まだ知識の詰め込み中心の試験が続いていますが、その先の大学入試では、一足先に総合選抜型の入試が広がっています。
総合選抜で評価される学力は、思考力、創造力、発表力、作文力、面接力などです。
これに、個性、意欲、問題意識などが加わります。
高校では、2022年度から探究学習が授業に取り入れられるようになりました。
この探究学習は、大学入試の総合選抜と共通の考え方にもとづいています。
つまり、知識の詰め込み教育から、創造力と発表力の教育へと、学習の重点が大きく変わりつつあるのです。
最近でも、次のような総合選抜の記事がありました。
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「総合型へ入試をシフト」 東北大総長が語る改革、25年後の姿
https://www.asahi.com/articles/ASS1R6FQ3S1RUTIL048.html
東北大の大野英男総長は昨年、入試の一般選抜について「全て総合型選抜へ移行したい」と表明した。これまで増やしてきた総合型の枠をさらに広げ、「未来を描ける人」「多様な才能を持つ人」を世界から集めたい、と狙いを語る。
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筑波大学長「入試は面接と論文中心に」 背景に留学生と少子化
https://www.asahi.com/articles/ASS1R6DKHS1RUTIL046.html?iref=pc_extlink
どんな入試を開発したらいいかは難しいが、何年もかけてやるしかない。
海外の有名大学の入試では、筆記の難度は大学入試センター試験ぐらいだが、長時間の面接と長い論文を課す。テーマは正解のない問いで、例えば「死刑はなぜ廃止しなくてはならないのか」など。日ごろから物事を論理的に考えていることが要求される。
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東大が「推薦」出願枠を増やし、異例のメッセージを出した理由とは? 武田副学長に聞く
https://www.asahi.com/edua/article/13616568
教員側からは、推薦生について、総じて一般生より高い評価がありました。学力はもちろん、意欲や積極性、リーダーシップについては一般生より高いと。詳しく言うと、プレゼンテーション能力、表現力、社会に対する問題意識、協調性も高い。つまり5年間の評価として、推薦生は非常に優秀で、うまくいっているんだと。
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では、総合選抜型の入試には、どういう対策をしたらいいのでしょうか。
それは、作文の学習と同じです。
小学生のころから、作文の練習をしている生徒は、書くことに慣れ、文章を書くことに自信が持てるようになります。
同じように、小学生のころから、創造的な学習を行い、みんなの前で発表することに慣れている生徒は、総合選抜型の入試にも自信を持って対応できるのです。
これは、大学入試だけでなく、自己アピールを必要とする就職試験などにもあてはまります。
創造性を生かす学習をしてきた生徒は、社会人になってからも、自分らしい創造的なことに挑戦しようと思うようになるのです。
これからの教育は、知識詰め込み型の教育から、創造発表的な教育や作文的な教育へと大きく重点が変わりつつあります。
創造発表クラスでは、参加者は、自分の興味のあるテーマで、自由に実験、研究、調査、工作などを行います。
それをみんなの前で発表し、ほかの人の発表について質問や感想を述べます。
高校で行われている探究学習は、グループ学習というかたちで進められます。
グループでひとつのテーマに取り組むため、自分のあまり関心のない分野の研究を割り当てられることもあります。
また、発表もグループとして行われるので、個人が責任を持って発表をするわけではありません。
探究学習を真に意味あるものにするためには、一人ひとりが個人の関心にもとづいて、ひとりで研究を深め、ひとりで発表を工夫する必要があります。
そこで、活用できるのがChatGPTです。
研究テーマが個性的であればあるほど、相談できる人や、参考になる本は限られてきます。
すると、問題意識自体は個性的で優れたものであったとしても、それを深めることができません。
そのときに、ChatGPTに研究の方向を相談するのです。
ChatGPTは、どんな分野についても詳しい知識を持っている友達のようなものです。
いくら聞いても、同じように詳しく親切に教えてくれます。
ChatGPTのアカウントを作るには、メールアドレスが必要です。
メールアドレスは、Gmailで13歳になれば取得できますから、中学生は自分のChatGPTアカウントを作ることができます。
ついでにZOOMとYouTubeのアカウントを作っておくといいと思います。
そうすると、作品の発表を動画で作成することができるようになるからです。
ChatGPTは、無料で使えるのがChatGPT-3.5で、有料の場合はChatGPT-4になります。
有料の金額は月額2000円ぐらいですから、無料のアカウントでいいのですが、有料にすれば高機能になります。
小学生の場合は、お父さんやお母さんに作ってもらったChatGPTのアカウントを利用するといいと思います。
自分の研究したいことが決まったら、次のようにChatGPTに聞きます。
「私は、中学○年生です。今、○○について研究をして発表したいと思っています。どういう方向で研究を進めたらいいと思いますか」
自分の学年も言っておくと、その学年にふさわしい方向で話をしてくれます。
ChatGPTは、友達ですから、気軽に聞くことができます。
「それでは、具体的にどこを探せばいいの」
とか、
「それに関連するサイトや本を教えて」
などと、追加の質問を次々にしていきます。
自分の知りたいことを検索で探すのは時間がかかりますが、ChatGPTに聞けば焦点の絞られた話をすぐに教えてくれます。
参考資料や参考画像を集めて、自分の研究結果がまとまれば、今度はそれをChatGPTに聞いてみます。
「私は、次のような研究レポートを作りました。これについて、アドバイスをしてください」
そして、自分の書いたレポートを貼り付けるのです。
すると、ChatGPTは、どこが説得力に乏しいとか、どこに誤字があるとかいうことを細々と教えてくれます。
最後に、「このレポートを150字に要約して」と頼めば、レポートの梗概(こうがい)も作成してくれます。
もちろん、要約は、自分で作ってもいいのです。
こうして發表するレポートができたら、ZOOMの共有画面でそのレポートを広げながら、レコーディング機能で、動画を作成します。
カメラをオンにすれば、自分の顔も一緒に写りますが、カメラをオフにしておけば、共有画面だけが動画になります。
10分以内の動画であれば、言葉の森の発表室に送信できます。
しかし、将来、自分の動画をまとめて蓄積しておきたいと思う場合は、YouTubeのアカウントを作り、そこにアップロードしておくといいでしょう。
YouTubeにアップロードする動画は、公開、限定公開、非公開のいずれかを選べます。途中で変更することもできます。
いずれ、将来、入試で自己アピールをする際などには、この動画を見せるのが最も説得力があるということになると思います。
YouTubeのような外部のサービスにアップロードするだけでなく、SSDなどに保存しておけば、将来、YouTubeのサービスが使えなくなっても安心です。
現在1TB(テラバイト)のSSDは、9,000円程度です。
ZOOMで作る約10分の動画は35MB(メガバイト)ぐらいです。
1TBは1,000GBで、1GBは1,000MBですから、1枚のSSDで、ZOOMで作った10分の動画が28,500本ぐらい保存することができます。
現在の勉強を、多くの生徒は苦しい勉強だと思っています。
それは、将来使うあてのない細かい知識を覚えさせられたり、調べればすぐにわかることを記憶させられたり、わざと間違えやすいように工夫された計算問題を出されたりして、それを点数化して競争させられる勉強になっているからです。
本来の勉強は、自分のやりたいことがあり、それをするために必要な知識を学ぶという前向きのものです。
そして、学ぶだけでなく、更にその勉強に工夫を加えることもしたくなるのが本当の勉強です。
勉強は、もともと楽しいものであるはずなのです。
創造発表クラスは、本来の楽しい勉強をするための教育です。
こういう先取りの勉強に参加することが、自分の未来の先取りになります。
今の中学生は、退屈な勉強と楽しい部活を中心に生活していると思います。
部活動は、友達との交流があり、勝敗やコンクールという共通の目標があります。
だから、多くの子が部活に熱中しますが、その部活の方向は、既存の与えられた枠組みの中での狭い競争です。
ほとんどすべての子は、その部活の延長でプロになるわけでも何でもありません。
ただ競争と勝敗があるから、そのときだけ熱中しているという一時的なゲームの世界の熱中なのです。
もちろん、熱中したことは、人間を成長させ、生涯の懐かしい思い出になります。
しかし、これからの時代は、自分らしく生きることが大切になります。
勉強も、遊びも、自分らしいことが基本です。
人に合わせた勉強や遊びではなく、自分の中から湧いてくる勉強と遊びを育てていくことが大事になるのです。
■■【合格速報】
●大宮国際中等教育学校 O.N.さん (小4~5年生でご受講)
<担当講師より>
難しい適性検査も、楽しんで乗り越えてくれたと聞きました。
難関突破、おめでとうございます。素敵な中学校生活を送ってください!
●陸上自衛隊高等工科学校(推薦) H.K.さん
<保護者様より>
作文が全く書けなかった息子に、言わば突貫工事の如く、受験に勝つための作文テクニックを授けてくださり、本当に感謝しています。
今回の問題も例年に倣った内容で、教わった構成、制限内で字数ぴったり、誤字確認の見直しもできたそうです。重ね重ね、本当にありがとうございました。
●横浜創英高校 T,M.さん
<担当講師より>
作文試験では、言葉の森の意見文の書き方を生かして、自分らしい考えを主張することができたと思います。通常コースに切り替えて、継続してくださるとのこと。さらに文章力を磨いていってください。
おめでとうございます!
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● 共感すること (340字) 森川林 nane 2024年01月31日 10時02分
15736 森川林日記より
共感すること
毎日、電話をかけてくる元生徒がいる。
忙しくて電話に出られないときは、30回でも40回でもかけてくる。
話す内容は、とりとめないことだ。
今何してる、今日は何するの、天気はどう、……。
人間との応答があることが大事なのだから、自分でなくていいのだが、そういう電話をかけられる人はほかにはいない。
しかし、誰もがそういう状況の中にある。
人間は、結局みんな同じなのだ。
そこに共感を持つこと。
悪い人も、いい人も、いるのではない。
誰もが、悪い心も、いい心も持っている。
それが表に出るときも、裏にあって出ないこともある。
表面だけ見て、人を判断しないこと。
そして、相手を自分自身であるかのように共感すること。
人間は、みんな、ひとつの人生を分かち合って生きている。
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● 間違い送信 (66字) 森川林 nane 2024年01月28日 12時10分
15722 森の掲示板より
先ほどお送りした記事は間違いでした。
ウェブには表示されていません。
メールが届いた方は、削除しておいてくださるようお願いします。
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● 「どこの中学に入ろう」とか (544字) 森川林 nane 2024年01月27日 15時22分
15720 森川林日記より
「どこの中学に入ろう」とか、「どこの高校に入ろう」とか、「どこの大学に入ろう」とか、「どこの企業に入ろう」とかいうのは、もう古い。
また、サッカー、バスケットボール、野球、ダンス、音楽、スポーツなどの勝ち負けも、もう古い。
それらは、既存の社会秩序の中で階層化された狭い道で、人より先に進むことを競い合う世界だ。
最初は、わかりやすい競争の目標でもいい。
さかなクンも、最初に自信を持ったのは、魚のクイズで優勝してからだったと思う。
だから、競争に勝つことは、自信をつける。
だが、競争に勝つことは目的にはならない。
それは、たえずあとから参入してくる新しいライバルとの不断の競争を続けることだからだ。
競争が、今のように世の中全体の関心になったのは、競争の勝敗が金銭に結びついていたからだ。
だが、やがてベーシックインカムの時代には、金銭は、二次的な目標になる。
真の目標は、自分の個性と創造性を生かすことになる。
これまでの社会は、勝ったものが、勝った度合いに応じて幸福になった。
これからの社会は、創造したものが、創造の度合いに応じて幸福になるから、誰もが幸福になる。
そういう社会を予想するとき、今、大事なことは、自分の個性を生かし、その個性をより生かすために学問をすることだ。
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● 言葉の森は、新しい教育を目指す (311字) 森川林 nane 2024年01月24日 07時03分
15692 森川林日記より
言葉の森は、新しい教育を目指す。
それは、従来の教育とは、次元が異なる。
言葉の森の目指す教育の目的は、明日の日本を支える、思考力、創造力、共感力のある子供たちを育てることだ。
そして、将来はこれらに加えて心身力を育てることも入る。
教育改革の4つの方向は、
受験から実力へ、
学校から家庭へ、
点数から発表へ、
競争から創造へ、
である。
これを、オンライン少人数クラスという新しい教育プラットフォームで実現する。
この場合の少人数とは、4人から5人という意味だ。
オンライン教育では、世界中がクラスになるから、同学年同レベルの相性のよい生徒が少人数で学習し合い、その学習が、小1から高3まで続き、一生の学友ができる教室になる。
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● Re: 他人を批判するのは簡単 (81字) 森川林 nane 2024年01月24日 04時54分
15691 森川林日記より
Xには、そういう批判が多い。
暇なんだろう。
オリジナルな考えのない人は、何か言いたいときに、批判を始める。
それよりも、俳句や短歌を作っていた方がいい(笑)。
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● 他人を批判するのは簡単 (75字) 森川林 nane 2024年01月24日 04時50分
15690 森川林日記より
他人を批判するのは簡単。
だから、批判は人を成長させない。
大事なことは創造すること。
その創造の出発点として批判があるのなら、それはそれでいいが。
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● 言葉の森新聞2024年1月4週号 通算第1788号 (6619字) 言葉の森事務局 jun 2024年01月22日 17時16分
15685 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2024年1月4週号 通算第1788号
文責 中根克明(森川林)
■■ 1月29日(月)・30日(火)・31日(水)は休み
1月29日(月)・30日(火)・31日(水)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。振替授業もお休みです。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■自習室が利用しやすくなりました。ほぼ24時間いつでも使えます。自習グラフで勉強時間の目標を管理しやすくなりました。自習室を使って、毎日の勉強を進めましょう
家庭学習を進めるときに、最も難しいのは、最初のきっかけをつかむことです。
そのため、受験生などはよく図書館を利用したり、塾の自習室を利用したりして、勉強する気持ちに切り替えます。
言葉の森の自習室も、家庭学習の最初のきっかけを作るのに利用できます。
これまでは、ただ記録をして入室して勉強するだけでしたが、今度からは、自習の記録が、それぞれの月ごとに集計できるようになりました。
毎回の自習の内容も蓄積できるので、自分がどんな勉強をしていたかがわかります。
勉強が難しくなる小学5年生以上の方は、できるだけ自習室を利用して勉強していってください。
自習室は、言葉の森も生徒であれば、どなたでも使えます。
生徒のご兄弟の方も使うことができます。
自習室を利用する場合は、
1.自習記録をつけてください。自習記録には、終了予定時間と自習の内容を記録します。
2.勉強中は、カメラをオンにしておいてください。カメラは、机上に向けられるといいと思います。
3.終了したら、そのまま退出してください。
4.指定の問題集に関して質問がある場合は、授業の際に担当の先生に聞くか、下記の掲示板に入れておいてください。
国語読解掲示板
算数数学掲示板
英語掲示板
自習記録のページは、ホームページの「自習記録」のリンクから行けます。
自習グラフのページは、自習記録の「自習グラフ」から、オンラインクラス一覧表の「J」のリンクから、検索の坂の「自グ」のリンクから行けます。
▼自習グラフのサンプル
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2024/1160527150.jpg
■■確認ベストのページができました
1月から、確認テストは、1回目で点数を確定するようにしました。
解答を送信して、1週間以内に答えが見られるようになりました。
1回目で点数が確定するので、確認ベストというページで、80点以上取れた人を表示するようにしました。
https://www.mori7.com/kt/kt_best.php
確認ベストには、確認テストのページから行くことができます。
https://www.mori7.com/kt/
また、オンラインクラス一覧表の自分の生徒コードの表示の右側にあるGJKの「K」のリンクから行くこともできます。
検索の坂の左下の「確ベ」というリンク先からも行くことができます。
確認テストは、問題集に対応しているので、問題集を繰り返しやっていれば、基本的に100点を取れるテストです。
問題集は、1冊の5回反復を目標に繰り返し取り組んでいきましょう。
https://www.mori7.com/teraon/gs_graph.php
家庭学習がなかなか進まない人は、自習室に参加して勉強していきましょう。
https://www.mori7.com/teraon/js_graph.php
■■「R80メソッド」とは何か。作文の本質は、書くことではなく考えること。しかし、導入部分ではとりあえず書くことが必要になることがある。将来は、人間の仕事は考えること、ChatGPTの仕事は書くことになる
高校生にとって、これから小論文が重要になるということをわかりやすく解説した記事がありました。
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400字の作文は「80字を5回書く」と考える…だれでもすぐに論理的な文章が書ける「R80メソッド」とは
https://president.jp/articles/-/77706
(1)学校推薦型選抜(旧・推薦入試)
(2)総合型選抜(旧・AO入試)
(3)一般選抜(旧・一般入試)
現在、(1)と(2)の選抜で、私立大学への入学者は5割を超えています。
国公立はまだ2割程度ですが、ゆくゆくはもっと増やすという目標が掲げられています。
では、大学はどうやってそれだけの学生を「選抜」していると思いますか?
選抜方法で圧倒的に重きを置かれているのが、小論文なんです。
大学によって違いはありますが、小論文に面接やプレゼンテーションがついてくるというのが基本です(東大の推薦だと共通テストも)。
つまり、書く力や話す力を測られて大学に入る時代へと変化してきているわけです。
付け加えると、(3)の一般選抜も、以前とは様変わりしています。
1つは、一般選抜にも記述問題が増えているということ。
やっぱり書く力が重視される時代になってきたという表れですね。
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入試小論文では、どんなテーマが与えられても、1時間か1時間半で1000字から1200字の文章を書ける力が必要になっているのです。
しかし、この引用した記事ですすめられている「R80メソッド」というのは、とりあえず字数を埋めるための方法だと思います。
この方法で書くことに抵抗がなくなったあとは、全体の構成を考えてから書くという書き方に進んでいくといいと思います。
■■言葉の森の作文教育は43年の実績。すべてオリジナルに、小1から高3の作文の指導法を開発してきた。言葉の森が作文教室を始める前までは、日本に作文教室はなかったから、言葉の森は、日本の作文教育の草分け。
●動画:
https://www.youtube.com/watch?v=2aQMZO-hHVQ
私は、過去を振り返らないことにしているので、言葉の森を何年も前からやっていたということはあまり言いません。
そんなことを自慢しても意味がないと思っているからです。
昔を懐かしんでも仕方ないので、何十周年記念なども企画したことはありません。
しかし、今回は、言葉の森に参加している人たちの参考までに、昔の話を書くことにしました。
私の学生時代、人気のあった就職先のひとつはマスコミ関係でした。
新聞、出版、テレビなどは、憧れの職業だったのです。
私は学生時代、自治会活動をずっとしていたために、就職活動に遅れ、気がついたときに残っている就職先はマスコミぐらいしかありませんでした。
マスコミの就職試験では、一般常識問題と作文試験問題があります。
一般常識をつけるために、図書館に行き、新聞の縮刷版を1年間分読みました。
これには、かなり時間がかかりましたが、そのおかげで時事問題はすべてできるようになりました。
作文試験対策については、毎日、すいている喫茶店に入り、自分の決めたテーマで1200字の作文を書くことにしました。
書き終えるまで店を出ないと決めていたので、勉強は能率よく進みました。
そのときに、自分の書いた文章に使われている漢字を、すべて辞書で調べ直したので、漢字の書き間違いはなくなりました。
実は、小学生時代は遊んでばかりいたので、小学456年生で習ったはずの漢字で、間違えて覚えているものがかなりありました。
誤字がほとんどなくなるまで、ほぼ1年かかりました。
K出版社、A新聞社などを受けましたが、受験したA新聞社は、筆記試験が10倍、面接が10倍でした。
K社もA社も、筆記試験は楽に受かりましたが、面接で落とされました。
今考えれば、常識があまりなかったので、面接で落とされたのは仕方ないと思っています(笑)。
それまで試験で落とされたことがなかったので、かなりショックでしたが、すぐに立ち直り、マスコミに変わるものとして、教育を志そうと思ったのです。
それは、就職の動機が、言葉の力で世の中をよりよくしたいということだったからです。
そして、最初に始めたのが、マスコミ受験を目指す大学4年生を対象にした作文教室でした。
そのときに出した広告で、「のびのび文章教室」という名前を使ったのが、広告に載った日本で最初の作文教室の名前です。
これは、私が25歳ごろの話です。
生徒の大学4年生の中には、浪人している人もいたので、私と2、3歳しか年が違いません。
その人たちに、受講料を取って作文指導をしていたのですから、自分でもかなり自信があったのだと思います。
幸い、大手の出版社に合格した人もいました。
そのあと、作文教育の可能性を感じたので、小学生からの作文教室を本格的に始めることにしました。
しかし、小学生や中学生に教える作文教育の方法論は、当時もほとんどありませんでしたから、指導法はすべてオリジナルに作っていきました。
その中に、作文の自動採点ソフト「森リン(もりりん)」の開発もあります。
これは、特許を取得し、今でも子供たちの作文評価のひとつとして使っています。
機械による評価と人間による評価は、かなり相関が高いです。
人間が、2つの作文を見比べて、漠然と「こっちの作文の方が上手に思えるなあ。その理由はわからないけど」と思ったとき、森リンではそれが数値の差として出てきます。
もちろん、誤差はあるので、最終的な判断には人間が必要ですが。
しかし、将来、作文評価は、AI評価になります。
その方法は、かなり簡単です。
小1から高3までの子供たちの作文を大量にデータベースに読み込ませておけば、ある作文を評価するときに、その作文が何年生ぐらいのレベルに相当するかAIが判断できるようになるからです。
現在、OCR機能が発達しているので、将来は、手書きの作文をAIが評価する作文試験というものが行われるようになると思います。
受験生が、試験会場でパソコンのような端末を使えれば、機械による自動採点の作文試験は今でもできます。
作文教育の重要性が言われながらも、作文試験が普及していなかったのは、人間による評価に時間がかかっていたためです。
機械による自動採点ができれば、作文試験はもっと広がります。
将来、試験の中心は、作文と面接の2つになると思います。
ところで、話は変わりますが、今日の朝日小学生新聞に、小学生向け作文通信教育講座のブンブンどりむが広告を載せていました。
毎週2回のペースで、広告を出しているようです。
そのブンブンどりむは、31年の実績ということです。
ブンブンどりむの監修をしている齋藤孝さんが3年前に出版された「こども文章力」を見ると、小学校低学年向けの穴埋め作文の方法が載っています。
言葉の森の作文指導法とは、かなり違うと思います。
■■「ほめて伸ばす作文添削」で、伸びるのは小学校低学年まで。学年が上がれば、事前指導をもとにした褒め方が必要になる。「何でもいいから褒める」のではなく、「○○ができたから褒める」という指導の方向性が大事
作文指導で大事なことは、「ほめて伸ばす」ことです。
文章を書くのが得意な先生や保護者が、子供の作文指導をすると、最初はほとんどの人が、「ここは、もっとこうしたらいい」とアドバイスをしてしまいます。
子供は、自分なりにがんばって時間をかけて書いた作文に、そういうアドバイスをされると、「自分の書いた作文はダメだったんだ」と思います。
ここが、教える人と教わる人との感覚の違いです。
そうして、アドバイスをされ続けて、やがて子供は作文が苦手になるのです。
文章を書くのが得意なお母さんや、作文指導が得意な先生に教わると、多くの子が作文嫌いになるのはそのためです。
では、どうしたら作文が上手になるかというと、その方法は三つあります。
第一は、書き続けることです。
長い間、作文を書き続けていれば、時間はかかっても、誰でも少しずつ上達します。
早く上手にさせようと指導して、子供が作文を書くのをやめてしまっては元も子もありません。
だから、褒める指導が大切なのです。
第二は、読書に力を入れることです。
書く力のもとになっているものは、読む力です。
例えば、会話の改行のある本をまだあまり読んでない小学1年生に「会話の改行」のルールを教えるとしたら、それだけで1年近くかかることもあります。
常体と敬体の区別がなかなかできない生徒は、常体で書かれている本をあまり読んでいません。
小学校の教科書は、小4までは敬体中心で書かれていますが、小5からは常体で書かれている文章の方が多くなります。
考える文章は、一般に常体で書かれています。
そういう文章を読む経験の少ない子は、常体と敬体の区別がつきにくいのです。
作文の体験学習のとき、小学校低中学年でも最初から常体で作文を書く子がいる一方、中学生や高校生でも、最初は敬体で書く子がいます。
これは、その子の作文以前の読書のレベルを反映しています。
作文を書く力のもとになっているものは、本を読む力なのです。
第三は、作文の事前指導です。
実は、これが、最も大事です。
例えば、「たとえを使って書こう」とか、「身近な人に取材して、話を立体的にしよう」とか、「結びの思ったことは、自分らしく長く書こう」とか言えば、子供はその方向で努力します。
それは、指導の内容が具体的だからです。
子供が、褒められて嬉しいのは、自分の努力が認められたときです。
ただ単に褒められたから嬉しいのではありません。
褒めることの基本は、事前指導とセットになっていることです。
作文の通信添削の弱点は、ほとんどの場合、指導する人と添削する人が別の人であることです。
すると、添削する人は、事前指導なしに褒めることしかできません。
子供は、自分の努力に基づかない褒め方をされると、最初はうれしく思うものの、やがて褒められることに飽きてきます。
だから、事前指導なしの褒めることが通用するのは、小学校低学年までなのです。
■■【合格速報】広島AICJ中学校
●広島AICJ中学校 T.R.さん
<担当講師より>
作文試験もあり受験コースでがんばっていました。合格という結果を出せて、ご本人もうれしそうでした。
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● 1月保護者懇談会資料 (1082字) 森川林 nane 2024年01月22日 16時56分
15683 森の掲示板より
●動画:https://youtu.be/JUaLg9lAenI
勉強の様子が把握できるように、学習の結果を表やグラフで見やすくしました。
ご家庭でも、時々子供さんの勉強の様子をチェックしてみてください。
1.確認テストの結果とその経過がわかるようにしました。
https://www.mori7.com/kt/
・生徒コードを入れて確認ボタンを押すと、これまでの点数が表示されます。
12月までは、100点を取るまで解き直すことにしていましたが、結果がすぐに確定して正解を見られた方がいいので、1月からは1回で点数を確定することにしまし。
それぞれの確認テストのページの「グラフ」というところをクリックすると、偏差値のグラフが出てきます。
偏差値50以上であれば、よくできているということです。
2.学習記録のグラフを作りました。
https://www.mori7.com/teraon/gs_graph.php
・生徒コードとパスワードを入れて送信すると、問題集をどれだけやっているかということが表示されます。
1冊の問題集を5回繰り返すことを目標に勉強を進めていくようにします。
3.小学5年生以上の生徒は、自習室を活用してください。
https://www.mori7.com/teraon/js.php
▽参考記事
https://www.mori7.com/as/4940.html
勉強の中心は、授業に出席することではなく、毎日の家庭学習を進めることです。
しかし、家庭学習はきっかけがつかみにくいので、家族で話し合って、「○時から○時まで自習室で○○をする」ということを決めておくといいです。
自習の内容は、暗唱10分、読書30分、国語の問題集読書10分、算数数学の問題集1ページ、英語の問題集1ページなどと決めるといいと思います。
自習も、これまでの経過がグラフとして表示されるので、励みになると思います。
https://www.mori7.com/teraon/js_graph.php
4.作文、創造発表、プログラミングは、発表を目標として勉強を進める
国語、算数数学、英語などの教科の勉強と違い、作文、創造発表、プログラミングは、点数による評価はありません。
そのかわり、自分のオリジナルな作品を発表することができます。
今後、中学1年生以上は、メールアカウトを取得し、ChatGPTやZOOMやYouTubeのアカウントを作っておくといいです。
発表は、自分のZOOMでレコーディングをし、そのmp4ファイルを発表室にアップロードする形で行うことができます。
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● キリンの首が長いのは (418字) 森川林 nane 2024年01月22日 07時30分
15681 森川林日記より
キリンの首が長いのは、背の高い木の葉を食べるためだった。
多くの草食動物たちが、背の低い草や木の葉を食べて競争しているとき、キリンが考えついたのは、首を長くするという創造だった。
棲み分け理論は、創造の理論である。
生き物たちは、ダーウィンの進化論のように適者生存で競い合って生きているのではない。
それぞれが、自分に適した創造を作り出して生きている。
ひるがえって人間社会を考えてみると、競争が生きる目的にさえなっている。
競争とは、狭い枠組みを与えられて、その枠組からはずれない制約のもとで優劣を競い合うことだ。
千葉のマザー牧場で、豚の徒競走というものがあった。
思わず、笑える光景だったが、実は、人間社会にも同じような競争が広がっている。
人間が、豚以上に競争に熱中するのは、その勝敗に、損得が結びつくからだ。
限られた枠組みで競い合う発想から抜け出て、キリンのように新しい創造をすることが、これからの社会には求められている。
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● Xは批判の応酬で盛り上がっているが (176字) 森川林 nane 2024年01月22日 03時15分
15680 森川林日記より
Xは批判の応酬で盛り上がっているが、それは、自分が見ているXが、そういう人たちが多いせいかなあ(笑)。
人を批判するとき、自分の成長は止まっている。
大事なのは、創造することであって、批判することではない。
ただ、その批判が、自分がいちばん最初に言ったものであれば価値がある。
みんなが悪いと言っているものを批判することは、ただ尻馬に乗るだけの話だ。