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塾の時代のあとの独学の時代のあとに来るもの(3)勝つための勉強、向上するための勉強、創造するための勉強 as/2157.html
森川林 2014/06/11 20:46 
修 削


 これからの勉強は、大きく3つに分けて考える必要があります。
 第一は、勝負に勝つための勉強です。これは、受験に合格するための勉強で、その中心になるのは正しい勉強法と、受験という短期間に集中して取り組むための密度の濃い時間の使い方です。
 第二は、実力を向上させるための勉強です。この勉強の中心になるのは、毎日の家庭での自習の習慣です。
 そして、第三は、創造性と思考力を育てるための勉強です。この勉強の中心になるのは、難しい問題を自分が納得できるまで考えるという子供の生活時間の余裕です。

 受験に合格するための勉強には、大人の目からのアドバイスも必要です。
 高校生になれば、自分自身で客観的に勉強の方法を決めることもできますが、小中学生はそうではありません。
 例えば、テストで間違えたときも、ほとんどの子供が、「合ってた」「間違えた」という結果を確かめるだけで終わってしまいます。間違いについても、その原因は、「うっかりしていた」「計算ミスだった」「勘違いしていた」というようなことで済ませてしまいがちです。
 この間違いの中に、本質的な勉強の弱点があることを見抜くには、やはり大人の目による分析が必要です。
 しかし、親が子供の勉強をひとりで見るのは大変です。親の勉強の見方をアドバイスするような仕組みがあれば、受験勉強も、基本的に独学と家庭学習でやっていけます。
 言葉の森では、今後、寺子屋オンエアと同じような方法で、こういうアドバイスもやっていきたいと思っています。

 実力をつけるための自習は、本来的に家庭で行うものです。
 ところが、親が日常的に子供の勉強を見るような時間的余裕は、どこの家庭でもあまりないのが普通です。そこで、今後は、地域で、寺子屋のような形で子供たちの自習を見るという仕組みが生まれてくると思います。
 地域でリアルな寺子屋が生まれるまでは、オンエアによるバーチャルな寺子屋が、子供たちの集団的な自習を見ていける場になると思います。

 家庭学習を行う際に必要なものは、毎日決まった時間に決まったことをするという継続力と、もうひとつは、メディアを自主的にコントロールする力です。
 テレビ、ゲーム、インターネット、ソーシャルメディア(facebook、ブログ、Lineなど)は、子供だけでなく、大人のになってもうまくコントロールできないものです。これらのメディアは、これからますます魅力あるものになっていきます。だから、これらを自由な放任に任せることはできません。しかし、全面的に禁止というのもまた問題です。
 これからの社会では、子供自身が、豊富なメディアをコントロールする力をつけていく必要があります。そのために、テレビを見る時間、ゲームをする時間、SNSをする時間、それらをしない時間と、しないための工夫などを、意識的に作っていく必要があります。

 創造性を育てる教育とは、考えることが好きな子、オリジナルであることが好きな子を育てることです。これは、速く正確な答えを出すことが目的となる受験勉強とは、ある意味で正反対のものです。(難関校では、考えるのが好きな子を見るような試験問題も出されていますが、そういう問題はごく一部です。)

 考える勉強をするための教材としてふさわしいものは、算数オリンピックに出てくるような、楽しめる難問です。
 しかし、算数は、答えがあるから取り組みがいがありますが、国語的な勉強の難問には、答えがありません。(つづく)



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