ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 今と今後の数年の成績で子供を見るのではなく、その子が社会人になったときの姿で子供を見る Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 4270番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/19
今と今後の数年の成績で子供を見るのではなく、その子が社会人になったときの姿で子供を見る as/4270.html
森川林 2021/07/13 21:11 

●動画 https://youtu.be/u6zov6SWL5w

 子育て中のお父さんやお母さんと話をしていて、ときどき感じるズレは、親の多くが今と今後の数年の成績で子供を見ていることです。

 私は、これまで長年いろいろな子供を見てきたので、子供を見るときに、今やこの先数年の子供の成績はあまり気にしません。
 というか、ほとんど気にしません。

 成績などは、本人がやる気になれば、ぐんぐん伸びるときが来ます。
 また、たとえ学校時代の成績が伸びなくても、社会生活を行うのには何も差し支えはありません。

 社会人として大事なのは、同僚と仲よくやれて、上の人にも好かれて、下の人からも慕われるような人間になることが基本で、更にその上に、誰に嫌われてもいいから自分の信じたことをやりとげる力を持っていることです(笑)。

 そういう片鱗は、子供時代から現れます。
 しかし、多くの場合、大人は子供のそういう可能性を見ていません。
 見ているのは、子供の苦手分野をどうやってなくそうかということだけのような気がします。

 苦手分野を直すのは簡単です。
 その苦手分野に取り組む時間を多少増やして、褒めてあげればいいだけです。

 しかし、本当は、苦手分野はそのままにしておいても、得意分野というか長所が伸びれば、苦手分野は単にほほえましいエピソードになるだけなのです。

 子育ての基本は、三つあるように思います。
 第一は、その子のいいところを認めてあげて、長所を伸ばすことです。
 第二は。読書の好きな子にすることです。
 そして、第三は、他人に対する思いやりを持ち、人助けのできるような子にすることです。

 ちょっと困るのは、勉強しか得意なものがないという子です。
 しかし、そういう子も、成長の過程で、必ず自分の限界を自覚し、より大きな人間になろうと思うときが来ます。
 大事なのは、親がそれを邪魔しないことです。

 人間には、誰にも、よりよいものになろうとする復元力が備わっています。
 だから、今いろいろな問題があるとしても、その子の10年後、20年後の未来を見て、安心して子育てをしていけばいいのです。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

コメント欄

森川林 2021年7月14日 18時37分  
 私も若いときは、人間は子供時代から直線的に成長していくような感じを持っていました。
 だから、ある時点でついている差は、そのまま延長するような感覚を持っていました。
 しかし、それは全然違うのです。
 いい子がずっといい子のまま大人になるかというとそういうことはなく、悪い子がずっと悪い子のまま大人になるかというとそういうこともありません。
 この場合の「いい子」「悪い子」というのは、はっきりした定義ではなく世間一般のイメージのようなものです。
 人間は変化するということがわかってから、子供を見るときに、その子が成長して社会人になったときの姿を想像して見るようになりました。
 すると、どの子もみんな立派に成長した人間になるのです。
 今の時点で、どこがいいとか悪いとかいうのは些細なことで、成長の中でそれらはみんな消化されていくのだと思うようになりました。
 大事なことは、周囲の大人がそういうことを確信して子供を見ることだと思います。

nane 2021年7月14日 18時42分  
 子供の成長にとって、周囲の大人のちょっとした褒め言葉は意外と重要です。
 結局、人間は自分に自信を持つことによって、よりよくなろうとするのです。
 だから、どんなときも、この子はダメだなどと思わないことです。
 特に、お父さんや、お母さんは。


コメントフォーム
今と今後の数年の成績で子供を見るのではなく、その子が社会人になったときの姿で子供を見る 森川林 20210713 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
さしすせ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「さしすせ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 
コメント1~10件
優しい母が減っ 森川林
 娘さんの友達から怖がられているというお母さん、コメントあり 5/8
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
未来の歴史の教 森川林
未来の歴史の教科書には、 「この時代の子供たちは、みんな、 5/18
言葉の森のYo 森川林
言葉の森のYouTubeチャンネルの登録者数が、1000人を 5/17
通学が普通、通 森川林
通学が普通、通信はおまけ、 オンラインは特殊な例外(笑)と 5/15
ブンブンドリム 森川林
 ブンブンドリムが、「31年の実績」と書いていたので、   5/15
基礎学力、総合 森川林
 勉強は、家庭学習で十分。  しかし、勉強の進捗状況をチェ 5/13
Re: 読解検 森川林
 ご質問ありがとうございます。  こういう質問ができる 5/10
男は、というか 森川林
男は、というか、自分は、あれこれ説明はしない。 聞かれれば 5/10
大事なのは理念 森川林
大事なのは理念だ。 損得や利害ではない。 遠くの星を目指 5/10
読解検定4月中 あうせれ
問3のAが×だと思いました。←「小学校低学年らしい男の子」と 5/8
マスクしない、 森川林
マスクしない、ワクチン打たない、消毒しない。 人類は、何十 5/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン