ログイン ログアウト 登録
 上手に書ける子が、更に上手に書くことを目指すときの指導 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 926番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/1
上手に書ける子が、更に上手に書くことを目指すときの指導 as/926.html
森川林 2010/06/08 13:08 



 前回、よく書けているが盛り上がりのない作文を書く男の子の話を書きました。

 今回は逆に、上手に書けている子が、更に上手に書きたいという話です。今度は、小学校中学年と高学年の二人の女の子です。

 二人とも、作文を書くことに慣れていて自信もあり、ある程度上手に書けます。特に、身近な生活作文の場合は、リズミカルでそつなく書けます。書き出しの工夫も、たとえも、家族に取材した話も、結びの感想も、普通によく書けていて、直したり注意したりするところはありません。

 ところが、その二人の子と、それぞれのお母さんの要望は、もっと上手に書くにはどうしたらよいか、というものでした。

 上手な子が、もっと上手に書くためには、質的な変化が必要になります。例えば、書き出しの工夫も、通り一遍の会話の書き出しではなく、そのときの情景描写から書き出すような工夫も必要になってきます。すると、そこで語彙力の問題が出てきます。語彙力は、読書の蓄積の中で少しずつ育つものなので、形だけうまく書くというわけにはいきません。

 また、実例の部分も、だれにでもあるような自分の体験だけでなく、個性、挑戦、共感、感動のある体験を書くことが必要になります。しかし、そうアドバイスをしても、努力によってすぐに個性的な体験が書けるようになるわけではありません。

 また、家族に取材する場合でも、一般に、お母さんに取材するよりもお父さんに取材した方が話題が広がることが多いものですが、毎回お父さんに作文に関連した似た例を取材するのは、そういう家庭生活のスタイルがなければなかなかできません。

 また、作文に書く感想の部分も、深い感想を書けるようになるためには、両親や祖父母など自分よりも年長の人と日常的に対話をする機会が必要になります。

 こう考えると、上手に書くというのは、テクニックですぐにできることではなく、実例や表現の足腰を鍛えるための地道な練習が必要になってくることがわかります。

 ですから、小学校4、5年生で、もっと上手に書きたいという心構えは大切ですが、親がそれを子供に要求し、子供もそれを目標にしてしまうと、逆に成果が見えないために行き詰まってしまうことがあるのです。

 例えば、上手に書くことを、森リンの点数を上げることと考えると、その困難さがわかると思います。いったん書いて点数の出た作文を、赤ペンによる添削で上手に直して点数を上げるということはほとんどできません。

 では、既に上手に書ける子は、何を目標にして勉強をしていったらよいのでしょうか。

 第一は、毎週の課題の項目と字数ができるように書いていくことです。第二は、その項目をできるだけ自分らしく書こうと心がけることです。そして、第三は、毎日の暗唱や読書によって読む力をつけていくことです。

 小学校中高学年で上手に書けるようになることを目標にするのではなく、高校生になったときに上手に書けるようになるために、今は地道に練習を積み重ねていく時期なのです。



コメント欄

コメントフォーム
上手に書ける子が、更に上手に書くことを目指すときの指導 森川林 20100608 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ねのはひ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ねのはひ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文の書き方(108) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Glitchの 森川林
https://hnavi.co.jp/knowledge/ 1/22
森川林日記
2026年1月 森川林
●作文について  忙しい中学生高校生が作文を能 1/22
森の掲示板
読解検定のやり 森川林
====読解検定のやり方 1.オンラインクラス一覧表の「全 1/16
国語読解掲示板
小4の12月の 森川林
問3 ○B すずめは、見慣れみな ないものが立っている 1/9
国語読解掲示板
2025年12 森川林
 12月8日から、中根が休講してしまい、いろいろな連絡が遅れ 12/22
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン