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● 言葉の森新聞2026年10月1週号 通算第1917号 (3899字) 言葉の森事務局 jun 2026年10月05日 13時01分
19603 (森の便り)
言葉の森新聞2026年10月1週号 通算第1917号
文責 中根克明(森川林)
■■10月12日(月)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、10月12日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■読解検定を無料に――新しい読解検定は、生徒の解答に応じた解説付きでわかりやすくなります
新しい読解検定のページ
https://www.mori7.com/ksd/
音読の丘のページ
https://www.mori7.com/kso/
◆◆読解検定を無料にします
読解検定は、10月から、言葉の森の生徒とそのご兄弟を無料とします。
◆◆間違えた問題は、正解の理由を自分で考える
新しい読解検定は、ウェブ上で生徒が解答を送信したあと、間違えたところについては、生徒がもう一度問題文を読み、その問題の正解の理由をフォームに書き込むようになります。
フォームは音声入力もできるので、低学年の生徒でも正解の理由を書くことができます。
理由を書いて送信すると、AIが、生徒の解答や理由に応じた解説を表示します。
AIの解説とは言っても、そのもとになっているのは、言葉の森がこれまでに作成してきた解説です。
◆◆読解力をつけるコツは二つある
読解力をつけるコツは、2つあります。
まず、読解検定で100点が取れるように、理詰めに読む練習をすることです。
この理詰めに読むという練習をするだけで、読解の点数が上がり国語が得意になったという生徒が数多くいます。
しかし、解き方のコツを身につけるだけでは、読む力そのものはつきません。
◆◆難しい文章を繰り返し読むことで読む力がつく
そこで、もう一つ必要なことは、読む力をつけるために、読解問題に出てくるような難しい文章を繰り返し読むことです。
繰り返し読むことによって、読んだ文章を理解できるだけでなく、その文章に書かれているものの見方や考え方という概念的なものが、文章の文脈として身につくのです。
わかりにくいかもしれませんが、ある文章を繰り返し読んでいると、ほかの文章を読む場合でも、自分が読んだ文章の背後にあったものの見方や考え方という概念的なものを、初めて読む文章にも当てはめて読めるようになるので、読み取りが早く深くなるのです。
◆◆問題集読書を毎日続けることの難しさ
言葉の森では、国語読解クラスや全科学力クラスで、問題集の問題文を繰り返し読むという問題集読書を行っています。
しかし、問題集読書は生徒にとって張り合いがないために、意志の強い生徒でないとなかなか毎日は続けられません。
◆◆「音読の丘」で毎日3、4分の音読を
そこで今回、音読の丘というページを作りました。
音読の丘で毎日3、4分、文章を音読するという練習をしていってください。
音読の丘で毎日の音読をし、毎週の読解検定で理詰めに読むという練習をすることで、読解力は必ず上がっていきます。
◆◆読解力がつけば作文力も伸びる
読解力がつくと、作文力も向上します。
新しい語彙や新しい概念を自分の作文の中に盛り込むことができるようになるからです。
◆◆無料化に伴う今後の変更について
すでに10月、11月の読解検定を申し込まれた方については、申し込みを取り消させていただきます。
したがって、受検料に引き落としは9月分まで(11月5日付け自動振替)で、10月分以降の引き落としはありません。
今後の読解検定は、これまでのような問題文の郵送と、採点結果の郵送は行わないようになります。
また、定期的な読解検定の会場試験も行わないようになります。
毎月、家庭で自分の都合のよい時間を見つけて、その月の読解検定に取り組むようにしてください。
◆◆10月から毎週の読解検定に挑戦しよう
言葉の森の生徒のみなさんは全員、10月からぜひ毎週の読解検定に挑戦してみてください。
https://www.mori7.com/e/dolkun.jpg
△読解検定のキャラクター、ドルくん。
■■作文と読解の勉強に、「音読の丘」のページを活用しよう
◆◆言葉の森の生徒なら無料で使える
「音読の丘」は、下記のページです。
https://www.mori7.com/kso/
言葉の森の生徒であれば、どなたでも無料で使えます。
◆◆創設当初から続けてきた長文音読
言葉の森は、作文教室を始めた最初のころから、毎日の家庭の学習として、長文の音読をすすめてきました。
課題フォルダの長文は3か月で12週分ありますから、3か月毎日長文を1編音読すると、1つの長文について7回から8回読むことになります。
◆◆繰り返し読むことで考え方が身につく
音読の練習は繰り返して読むことが大事で、同じものを繰り返して読むことによって、語彙力、読解力が身についていきます。
回数が少ないと、ただ書かれている内容を理解するだけですが、ある文章を読む回数が増えると、その文章の内容に対する理解だけでなく、その文章に書かれていた概念が自分の「ものの考え方」として身につくようになるのです。
その文章の中の、例えば一つの文を、その文だけでなく文章全体の文脈の中で理解するようになる。それが、概念として身につくということです。
しかし、ここまで理解して音読の練習をしている人はいないと思います。
だから、親も子も先生も、ただ1回でも読めればいいとか、または同じ読むのであれば、黙読の方が速く読めるとか思ってしまいがちなのです。
◆◆なぜ黙読ではなく音読なのか
なぜ黙読ではなく音読が大事かというと、黙読では、繰り返し読むうちに斜め読みになり、読んだ気になってしまうからです。
音読という動作が伴うことによって、初めて繰り返し読むことが続けられるようになります。
だから、音読は声を出して読むことが大事なのです。
◆◆音読は朗読とは違う
ところが、音読は朗読とは違います。
声を出すという動作によって繰り返し読めるようにすることが目的ですから、読み方は口の中でもごもご読むような読み方であったり、早口で読む読み方であったり、時々漢字を読み違えるというようなことがあったりしても、構いません。
それなのに、ほとんどの大人は朗読のようにしっかり読むことが大事だと考えて、つい子供の音読の仕方を注意してしまうことが多いのです。
これが音読が続かない原因です。
◆◆効果が現れるのは6か月後
音読を続けていると、語彙力が増えると同時に、文の流れやリズムがわかるので、文章が上手になります。
この効果が現れるのは、これまでの経験では、毎日音読を続けて6か月ぐらい経ってからです。
毎日3、4分の音読を6か月繰り返していくことが音読の目標になります。
◆◆音読が続かない二つの理由
ところが、多くの家庭では、この毎日欠かさず音読を6か月続けるということができません。
それは、子供が小学3年生ころになると自立心が出てくるので、人に言われたことをそのままやることに反発したくなる気持ちが出てくることと、子供の音読をそばで聞いている保護者がつい読み方を注意してしまうことによるものです。
小学3年生のころからの子供の反発は、自分の自立心の表れなので、親がその子供の意見に同意する必要はありません。
子供の意見は認めながらも、「大事なことだから続けなさい」と言っておけばいいのです。
◆◆AIが音読を聞いて記録してくれる
言葉の森は、最初は、毎日の家庭学習で音読が必須というような言い方で進めていました。
しかし、なかなか継続できる家庭がないので、現在は長文の音読ということはあまり言わなくなっていました。
けれども、作文の勉強の基礎になるものは、読書と対話と音読を続けることです。
そこで今回、「音読の丘」というページを作りました。
これによって、保護者がいちいち子供の音読をチェックしなくても、AIが毎日の音読をチェックし、それを記録につけてくれます。
AIの役割は、子供の読み方の細かい間違いを注意することではありません。
毎日音読を続けたことを確認し、その努力を記録することです。
保護者や先生は、その記録を見て、子供の努力を褒めてあげればいいだけです。
子供も音読を聞いてくれるAIがいて、その音読に対して返事をくれて、その音読の結果が記録に残るので、音読を続けられるようになります。
◆◆学校の音読の宿題とは時間を分けて
なお、学校で音読の宿題が出されている場合、子供は、学校の宿題に続けて言葉の森の音読もやるということは嫌がるのが普通です。
ですから、学校の音読は夕方やることにして、言葉の森の音読は毎日朝ごはんの前に必ずやるというふうに、時間を分けて続けていけばいいのです。
朝の音読練習が難しい場合でも、学校の音読とはできるだけ離れた時間帯に、言葉の森の音読をすると続けやすくなります。
「音読の丘」の操作は簡単です。
まず、明日から音読の練習をして、音読を毎日の習慣にしていきましょう。
なお、同じ文章で何度も練習できますで、お父さんやお母さんもぜひ「音読の丘」で試してみてください。
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● 9月29日から新学期 (88字) 森川林 nane 2026年09月29日 05時47分
19599 (森の便り)
9月29日から新学期扱いになります。
作文の丘から作文を送信する際、「山が違います」などの表示が出ることがありますが、こちらであとで修正しますので、そのまま送信してください。
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● 言葉の森新聞2026年9月4週号 通算第1916号 (3360字) 言葉の森事務局 jun 2026年09月23日 14時33分
19593 (森の便り)
言葉の森新聞2026年9月4週号 通算第1916号
文責 中根克明(森川林)
■■9月29日(火)・30日(水)は休み
9月29日(火)・30日(水)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■知識の詰め込みと競争の教育をやめて、読書、作文、発表の教育の日常化を
◆◆学校に行く必要性を感じなくなった子供たち
現在、不登校の生徒が増えている理由のひとつに、子供たちが学校に行く必要性を感じなくなってきていることもあると思います。
子供たちはまだ、世の中の大きな流れというものはわかりませんが、漠然と学校に行かなくても特に困ることはないと思いつつあるのです。
そしてその分、学校の魅力のなさがより大きく感じられるようになってきているのだと思います。
◆◆私も学校が退屈だった
私自身の子供時代を考えてみても、その当時は学校に行かないという選択肢は頭からなかったので、毎日仕方なく学校に行っていました。
しかし、授業中は退屈で仕方がないので、教科書のほぼ全ページに落書きを書いていました。真似しないでね(笑)。
そして、窓の外を眺めて、校庭で遊んでいるスズメたちを見ては、「スズメは自由でいいなぁ」と思っていたものです。
毎日、学校に行く動機を作るために自分が工夫したのは、「クラスにかわいい直子ちゃんがいるから、その子を見るために学校に行くのだ」という理由付けでした。
学校で気を紛らわせることのできるのは、図工の時間と体育の時間とテストの時間でした。
いずれも自分の意思でやることができるので、その時間は退屈しなかったのです。
このように、私が子供時代に考えた「学校に対する魅力のなさ」は、いまはさらに進化しているのではないかと思います。
◆◆受験と競争が教育の中心になっている
なぜそのような教育が行われているかというと、教育が子供たちを成長させるという目的よりも、受験に勝つことをより大きな目的にしているからです。
子供は、世の中の動きや自分の人生などは考えませんから、真面目で素直な子ほど、親や先生の言うとおりに行動しようとします。
しかし、それは子供にとって魅力的なものではないので、親や先生は子供たちを競争によって意欲付けようとします。
だから、真面目で素直で学力の高い子ほど、親や先生の求める詰め込み学習で競争に勝つことを目的とした勉強に時間を取られてしまうのです。
◆◆読書、作文、発表を学校教育の日常に
この状態を打破する方法はあります。
それは、国数英などのそれぞれの教科の学力はもちろん大切ですが、教科の学力以外に、読書と作文と発表の時間を学校教育の中で確保していくことです。
教科の学力が、詰め込みと競争で進められるのに対して、読書、作文、発表の教育は進めにくいものです。
それは、教科の学力が点数として表示されるのに対して、読書、作文、発表の学習は点数で表示できないからです。
そのため、点数での競争に便利な教科の学力だけが突出して行われるようになっているのです。
◆◆数値による評価と個性の評価
これを解決する方法は2つあります。
第一は、読書も作文も、その生徒の達成した結果を数値で表せるようになることです。
しかし、発表はまだ数値として表すような仕組みはありません。
そこで大事なことの第二は、点数として表せるような数字とは別に、発表する個性を評価する仕組みを作ることです。
読書、作文の学習が数値化されれば、読書と作文の教育がより日常的に行えるようになります。
そして、読書と作文には、数値で表されるものとは違う、その生徒の個性が表されます。
例えば、読書であれば、読書紹介やその読書に対する感想や対話の中に、その生徒の個性が現れます。
作文は、もっと直接的に個性の表れる学習です。
数値の評価とは別に、個性の評価があるということが、子供たちの読書と作文の学習を魅力のあるものにします。
◆◆発表で大事なのは「知りたいこと」より「したいこと」
発表も、同じです。
発表の学習は、発表の内容そのものが個性の発表になります。
しかし、発表の学習で大事なことは、自分の知りたいことを調べて発表するようなものにはできるだけしないということです。
知りたいことを調べて発表をするだけであれば、それは参考書の書き写しであったり、AIで調べたことをそのままコピーしたりすることであったりするでしょう。
では、どうしたらいいかというと、その生徒が知りたいことを調べて発表するのではなく、その生徒が自分のしたいことをAIと相談しながら発表するのです。
発表で大事なのは、「知りたいこと」ではなく「したいこと」なのです。
◆◆AIを「調べる道具」から「創造する道具」へ
たとえば、探検や冒険に興味のある生徒がいたとします。
「知りたいことを調べる」だけであれば、アムンゼン(アムンセン)の経歴やエベレストの登頂の記録など、調べる資料はいくらでも手に入ります。
しかし、「したいことを調べる」のであれば、「現在の社会で新しい探検や冒険をするとしたらどういうことが可能か」ということをAIに相談できるのです。
そして、AIが出してくれたいくつかの提案をもとに、さらにそれを深めて、自分だけの探検の案を作り上げるという形で話を進めることができます。
◆◆知識の詰め込みから、思考力と創造力の教育へ
このように、作文と読書の評価を数値化すること、発表学習を行動に結びつけること、という方法で、子供たちの学習は知識の詰め込みから、思考力と創造力を生かす個性的なものになっていきます。
このような教育を進めるために、言葉の森では、作文検定や図書検定という仕組みを作っています。
点数を取るために学ぶ教育から、自分の人生を作るために学ぶ教育へ変えていく必要があります。
作文検定、図書検定が、すべての学校教育で日常的に行われるようになること、そして発表学習の時間が確保できるようになること、それがこれからの教育が目指す大きな方向なのです。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
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● 【重要】ZOOMが従来どおり使えるようになりました (118字) 森川林 nane 2026年09月19日 15時48分
19591 (森の便り)
9月中旬から、ZOOMが40分で切れる状態が続いていましたが、本日9/19から従来と同じように使えるようになりました。
長い間、ご迷惑をおかけしました。
原因は、ZOOMと日本のクレジットカード会社の連携ができていなかったためでした。
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● 言葉の森新聞2026年9月3週号 通算第1915号 (1308字) 言葉の森事務局 jun 2026年09月17日 14時34分
19587 (森の便り)
言葉の森新聞2026年9月3週号 通算第1915号
文責 中根克明(森川林)
■■9月21日(月)・22日(火)・23日(水)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、9月21日(月)・22日(火)・23日(水)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■私がすすめる最もいい習い事
◆◆ノーベル賞の土台は、子供時代の読書だった
2025年に、ノーベル賞の化学賞を受賞した北川進さんと、同じくノーベル賞の生理学・医学賞を受賞した坂口志文(しもん)さんが対談している記事を読みました。
坂口さんの家庭は、両親が教育者で家にたくさんの本があるので、その本を読んで育ったことがありがたかったと述べていました。
北川さんは、幼稚園のころ1年間、何かの病気で休園した際に、両親が漫画や本をたくさん買ってくれたので、それで本好きになったということでした。
また、北川さんは、高校生のとき、中学生のときから続けていたバレーボール部に入りましたが、強いチームでないため練習がつまらなくなり、放課後に図書館に通って片っ端から本を読んでいたということです。
2人とも、子供時代は野山で遊んでいるばかりで、当時はもちろん学習塾などはなかったので、毎日の遊びと読書と学校の勉強だけの生活でした。
このように見てくると、子供たちにとっていちばん身につく習い事的なものは、やはり読書ではないかと思うのです。
◆◆オンラインクラスの読書紹介と、今後始める図書検定
言葉の森では、作文クラスも全科学力クラスも、どのクラスも授業の最初に全員の読書紹介をしています。
この読書紹介によって、みんなの読書の質と量が向上しています。
また、言葉の森では今後、図書検定の仕組みを日常化していこうと考えています。
この2つは、言葉の森の方針ですが、家庭でできることでもっといいやり方があります。
◆◆習い事のひとつのつもりで「予算内で本を自由に買っていい」とする仕組み
それは、読書を子供の習い事のひとつと見なして、「1ヶ月5000円以内なら何の本を買ってもいい」としておくことです。
5000円でなく、3000円でも、1万円でもいいと思います。
要するに、子供が自由に使える本代を、習い事の費用と見なしておくのです。
もちろん子供ですから、漫画を買ったり、くだらない本を買ったりすることは当然あります。
しかし、自分で選んだ本を自由に買えるということと、毎週のオンラインクラスの読書紹介が組み合わされれば、読書の量と質は確実に上がっていくと思います。
だから、子供たちにとっていちばんの習い事は、「予算の範囲で本を自由に買っていいという」家庭の方針になると思うのです。
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● ZOOMからGoogle Meetへ (187字) 森川林 nane 2026年09月13日 06時46分
19572 (森の便り)
ZOOMは本日9/13も引き続き40分で切れます。
現在、Google Meetに移行する準備をしています。
明日9/14から9/16にかけて設定が完了するようなので、そのあとオンラインのクラス作りをします。
設定に時間がかかるため、しばらくZOOMの不便な状態が続きますがご容赦ください。
Google Meetが開通したら、これまでと同じ状態で授業ができるようになると思います。
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● 【重要】ZOOMが45分で切れた場合、再度アクセスしてください (127字) 森川林 nane 2026年09月09日 17時36分
19570 (森の便り)
ZOOMの有料版の契約をしていますが、アメリカからの請求なので、クレジットカード会社が何度も支払いを止めてしまい支払いが完了していません。
そのせいだと思いますが、ZOOMが45分で切れてしまう可能性があります。
その場合は、再度アクセスしてください。
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● 言葉の森新聞2026年9月2週号 通算第1914号 (2717字) 言葉の森事務局 jun 2026年09月09日 09時59分
19569 (森の便り)
言葉の森新聞2026年9月2週号 通算第1914号
文責 中根克明(森川林)
■■口頭検定、改めスピーチ検定に
面接と口頭試問の検定試験は、「口頭検定」という名称から「スピーチ検定」という名称に変更します。
https://www.mori7.com/moriuma/
「スピーチ検定」は、面接、口頭試問だけでなく、一般的な自己紹介などのスピーチも評価する仕組みです。
面接、口頭試問の場合は、わかりやすく密度の濃い回答を評価し、一般的なスピーチの場合は、わかりやすくユーモアの感じられるスピーチを評価します。
■■森リン掲示板を作りました――森リン点を上げる二つのポイント、語彙の密度と字数
◆◆森リン点について質問できる「森リン掲示板」
「よく使うリンク」の17番に森リン掲示板を作りました。
森リンの点数についての解説は次のページにあります。
▽「森リン点の解説」
https://www.mori7.com/as/4526.html
しかし、この長い記事を読んでも、ある作文がどうしてそのような点数になるのかということは、具体的にはよくわかりません。
そこで、森リン点に関する質問があったとき、掲示板でその質問に対して答える形にしました。
具体的な作品についての質問の場合は、生徒コード・月・週がわかるようにしてください。
質問を公開したくない場合は、投稿する際にペンネームだけを書いて、コード・パスワードは空欄のまま送信してください。
すると、その投稿は表示されません。
こちらでその質問に回答したあと、質問そのものは削除しておきます。→森リン掲示板
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=ms
◆◆書き直したのに森リン点が下がることがある
これまであった質問の中で、よくあるものは次のような質問でした。
「ある週の作文を、より良いものにしようと思い、清書の際に書き直したが、かえって森リンの点数が低くなった」という話です。
これは、実はかなり多くあります。
子供たちが作文をより良いものにしようと思って書くときには、どうしても字数を長くしようと思うことが多いものです。
しかし、森リンの点数の基本は、語彙の種類の集計なので、同じ語彙を使って字数を増やすと、文章の密度が薄くなってしまうことがあるのです。
どういう語彙が集計されたかということは、森リンの評価にある集計語彙の表を見ればわかります。
◆◆要約は語彙の密度が高くなりやすい
また、普段書く感想文の場合は、第一段落に要約を書いていますが、4週目の清書の週は要約を省き、要約の代わりに自分なりの説明を書くように勧めています。
すると、要約の部分は語彙の密度が高い文章になっていることが多いのですが、要約の代わりに自分なりの説明を書くと、語彙の密度が薄くなってしまうことがあるのです。
要約の元の文章は、プロの作者が書いたものですが、子供たちの書く文章は、当然、その元の文章よりも語彙の密度が低いのが普通です。
だから、子供たちの作文の本当の目標は、要約をする元の文章と同じぐらいの密度で作文を書けるようになることだとも言えるのです。
◆◆森リン点を上げるもうひとつのポイントは字数
森リン点を考えるとき、もうひとつ大事なものは字数です。
どうしたら森リン点が上がるかということのいちばんのコツは、字数を学年の200倍まで書くことです。
小学4年生だったら800字、5年生だったら1000字、6年生・中学生・高校生は1200字が目標です。
なぜこういう字数にしたかというと、昔の調査で、学年ごとに無理なく書ける作文の字数というデータがあり、それを参考にしたからです。
また、森リン点は、字数が少ないと誤差が大きくなりますが、1200字以上の字数になると、ほぼ誤差がなくなるという経験則があったからです。
それぞれの学期ごとの字数も決まっていますが、それは、その学年の級に初めて取り組む生徒が負担を感じないように、学年の100倍から始めるようにしているからです。
本当は、学年の200倍の字数が楽に書けるようになることが目標です。
◆◆字数が多い生徒は語彙も豊富
字数と森リン点は高い相関があります。
それは、作文の字数を長く書ける生徒は、一般に語彙が豊富だからです。
語彙が豊富で、書こうとする言葉が次々と浮かんでくるので、自然に作文の字数が長くなるのです。
ところで、字数の基準は学年の200倍ですが、その字数を超えていくら長く書いても、それ以上は森リン点に影響しません。
だから、まずは学年の200倍、小学6年生以上なら1200字以上書くことを目標にしていくといいのです。
◆◆長く書くコツは段落ごとの字数配分
では、どういうふうに長く書けるようにするかというと、段落ごとに字数の目標を決めるのです。
例えば、大きく4つの段落に分けて作文を書くとしたら、第一段落を300字、第二段落を300字、第三段落を300字、第四段落を300字として、合計が1200字になるという字数配分です。
この字数配分の練習をしていると、作文試験で字数指定がある場合にも役立ちます。
自分の書きたいことをいくつかの段落に分け、その段落ごとに字数配分をしていきます。
例えば、第一段落が長くなりすぎたと思えば第二段落を短くし、第三段落が短いまま終わりそうであったら第四段落を長くするというような調整を行っていくということです。
◆◆最後の段落を長くするには実例を加える
ところで、第一、第二、第三段落は、長くしようと思えば、実例をより詳しく書くことによって長くすることができます。
しかし、第四段落は、感想や意見になることが多いので、感想や意見で字数を増やすことは難しいものです。
そこでどうしたらいいかというと、自分の意見を書いたあとに、その意見をさらに補強する意味で、「例えば」と実例を付け加えていくのです。
低学年の生徒の場合は、「どうしてかというと」と、感想の理由を補強する文を続けることもできます。
◆◆語彙力を育てる基本は読書
森リン点を上げるためには、字数を学年の200倍まで書けるようになることです。
そのためには、言葉が次々と浮かんでくるような語彙力を育てていく必要があります。
語彙力を育てる最も大事な練習は、読書をすることです。
読書の量が増えれば、使える語彙が増え、字数も増えてきます。
作文の勉強の基本は、読書力です。
「推薦図書」のリストを参考に、面白く、かつ質の高い本を読んでいってください。
https://www.mori7.com/tosyo/
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● 森の便り9月7日「進級テスト」「いろいろな検定試験」 (664字) 森川林 nane 2026年09月07日 16時49分
19561 (森の便り)
●作文の進級テストの締切は9月7日(月)
作文の今学期の進級テストの締め切りは9月7日(月)です。
9.1週の作文は9月7日中に間に合うように出してください。
また、今後、作文の進級テストは森リンの評価も行いますので、低学年の方も含めてテキスト化した作文を送る練習をしておいてください。
テキスト化は保護者の方が入力してあげるよりも、生徒が自分で書いた手書きの文章を音声入力でテキスト化するということに慣れておくといいです。
音声入力で多少の読み違いがあっても、森リンの点数は大きくは変わりませんので、丁寧に音声化したものであれば多少原文と違っていても構いません。
なお、手書きで書いている方は、手書きの作文とテキスト化の作文は両方合わせて送っていただけるといいです。
●図書検定、スピーチ検定、暗唱検定のページを改良注
現在、図書検定、スピーチ検定、検定と暗唱検定の改良を行っています。
図書検定は自分の読んだ本があるかどうかを調べるための検索窓を作っています。
https://www.mori7.com/tosyo/
暗唱検定はオリジナルの英文暗唱を入れていますが、その他に現在練習している英語の暗唱文も入れる予定です。
また、今後「星の王子さま」などの英語も入れていく予定です。
▽英語版
https://www.mori7.com/morisika/indexe.php
スピーチ検定はサンプルを増やして、自分のスピーチの参考になる文章を見られるようにする予定です。
https://www.mori7.com/moriuma/
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● 言葉の森新聞2026年9月1週号 通算第1913号 (3265字) 言葉の森事務局 jun 2026年09月01日 11時13分
19549 (森の便り)
言葉の森新聞2026年9月1週号 通算第1913号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】9月1週は作文テスト――締切は9月7日(月)(作文クラス)
9月1週は作文テストの週です。
普段勉強している字数と項目がすべてできるように書いてください。
字数は、作文用紙に書く場合は作文用紙の字数です(マス目が空欄のところも字数に含めます)。
テキスト入力する場合は、正味の字数です。
(「ワードで書いた文章の字数の数え方」などで検索するとAIが答えてくれます)
各学年の項目は、項目表を参考にしてください。
https://www.mori7.com/mine/nae.php
項目は、自分がその項目を意識して書いたということが伝わるように、書いたところに項目マークをつけておいてください。
手書きの作文の場合は、課題フォルダの「項目表」を参考にして、
- 構成: 枝
- 題材: 葉
- 表現: 花
- 主題: 実
の絵を描いておいてください。
テキスト入力の場合は、その語句の近くに、
- 構成: <<構成>>
- 題材: <<題材>>
- 表現: <<表現>>
- 主題: <<主題>>
と書いておいてください。
★9.1週の作文の提出締切は、9月7日(月)です。
定期試験などがあり期日に間に合わない場合は、先生と相談してください。
■■おすすめ図書のページができました
生徒のみなさんが毎週つけている「読書記録」をもとにした「おすすめ図書」をつくりました。
「よく使うリンク」の27番にリンクがあります。
https://www.mori7.com/osusume/
毎月、幼長から高校生まで合計100冊のリストを掲載します。
一緒に勉強している友達がどんな本を読んでいるかを見て、読書の幅を広げていきましょう。
小学校低学年の生徒は、中学年・高学年の本を見て、小学校高学年の生徒は中学生のおすすめ図書を見て、中学生の生徒は高校生のおすすめ図書を見て、自分のこれからの読書生活の参考にしてください。
これらのおすすめ図書リストは一般的なリストではなく、実際に生徒が読んだ記録を基にしたリストですので、その本を紹介した生徒の他の読書記録も見ると、自分の読書の参考になる本がさらに見つかると思います。
読書は今の教育の中ではすぐに成績には結びつくわけではないということで後回しにされがちです。
しかし、実は読書は、子供たちの学力にとってばかりでなく、人生にとっても大きな意味を持っています。
私のこれまでの経験では、読書をよくしている生徒は、その時点では成績に表れなくても、上の学年になった時に成績が伸びるようです。
つまり、読書によって考える力がつくので、いざ勉強をしようと思うと、勉強の内容が頭の中にすぐ入ってくるのだと思います。
この読書の効果は、東北大学の川島先生などもよく述べています。
「東北大学 川島隆太教授 インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる」
https://www.hj.sanno.ac.jp/feature/201911/ryuta-kawashima-interview.html
作文、小論文を書く力も、もちろん読書力を土台にしています。
読書の目標は、できれば毎日50ページ以上です。
こういう読書生活を中学生や高校生の時期ばかりでなく、大学生になっても、社会人になっても続けていければ、人生にも仕事にも大きく役立ちます。
おすすめ図書リストを参考にして、これからも読書生活を充実させていきましょう。
△おすすめ図書のキャラクターは、クジャクちゃんです。
https://www.mori7.com/e/kujaku.jpg
■■暗唱検定のページができました――暗唱の練習で、日本語力、英語力、記憶力が育つ
◆◆AIが暗唱をチェックする「暗唱検定」のページが完成
言葉の森の暗唱検定のページが完成しました。
https://www.mori7.com/morisika/
言葉の森の全科学力クラスでは、小学1年生から3年生までは日本語の暗唱、小学4年生以上は中学生・高校生も含めて英語の暗唱ということを目安にしてやっています。
この暗唱の練習は、これまでは担当の先生がチェックすることが中心でしたが、全員の暗唱チェックをするには少し時間がかかりました。
そこで、暗唱検定のページを作り、生徒がいつでも自宅で自分の暗唱をチェックし、練習することができるようにするという仕組みを考えました。
AIを使った暗唱検定なので、暗唱の結果を見て、AIが暗唱の出来具合を評価し、コメントします。
◆◆江戸時代の寺子屋教育とGHQによる暗唱の消失
話は少し遡りますが、江戸時代の寺子屋教育では、子供たちの日本語の勉強は音読・暗唱が中心でした。
太平洋戦争後の教育改革のなかで、学校の学習から暗唱が姿を消していき、戦後生まれの大人のほとんどは、暗唱の勉強を経験していません。
数少ない暗唱学習として残っているもののひとつが、掛け算の九九です。
◆◆九九に見る「大人の経験」が子供の教育に与える影響
しかし、九九以外は、日本語の暗唱の学習を経験した人がほとんどいないので、子供に暗唱の学習をさせることに対して大人の側にためらいが生じてしまうのです。
大人の経験が子供の教育に影響するということは、この掛け算の九九についても言えます。
九九は、日本では当然の常識として子供たちみんなが覚え、それが実生活にも役立つことを実感しています。
しかし、こういう効果をどれだけ説明しても、九九の文化の伝統のない国では、つまり大人がそういう経験をしたことのない国では、子供にそういう教育をさせることはとても難しいのです。
◆◆暗唱力と学力には深い関係がある
暗唱の練習にどのような効果があるかというのは、まだ科学的に解明されていませんが、私がこれまで言葉の森で子供たちの暗唱指導をしてきた経験でいうと、暗唱の力と学力はかなり高い相関があるように思います。
暗唱ができるから学力が高くなるのか、学力があるから暗唱ができるのかということが議論の分かれるところですが、暗唱と学力はかなり一致しているように思います。
暗唱の練習によって、作文に書く語彙が増えたり、文章を読むときの語彙が増えたりすることはあると思いますが、私が暗唱指導を続ける中で特に感じるのは、記憶力がついてくることです。
◆◆記憶力が高まれば、勉強の能率が上がる
今の学校の勉強の多くは、記憶力を必要とする勉強です。
記憶力の高い人は、教科書や参考書を何度か読むだけで、その内容が頭に入ります。
記憶力の高くない人は、読むだけでなく、手で書いて覚えて、それを何度も繰り返してやっと頭に入るというような勉強をしているのではないかと思います。
一度聞いたらすぐわかるという人と、何度も繰り返してやらないとわからないという人では、勉強の能率に大きな差が出ます。
暗唱の練習をしていると、この記憶を頭に残すコツが自然に育ってくるのだと思います。
◆◆暗唱検定を、毎日の家庭学習のきっかけに
ところが、先に述べたように、今の大人の世代は、自分で暗唱の練習をしたことがないので、子供に説得力を持って暗唱の練習をさせることがなかなかできません。
暗唱は、本来、毎日繰り返すことで身につく学習です。
そのためには、週に一度先生に聞いてもらうだけでなく、自分で何度でも確認できる仕組みが必要です。
そこで、暗唱検定のページを使って暗唱の練習をしていくといいと思ったのです。
現在はまだ、日本の古典を中心とした日本語の暗唱だけですが、近日中に英語の暗唱検定も入れていきます。
どちらに取り組んでもいいので、毎日の家庭学習の中で暗唱の勉強に取り組むきっかけを作っていってください。
▽参考資料
野口悠紀雄さんの「図解『超』英語法」より
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2022/7201500140.jpg
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● 暗唱検定の記事を載せました (257字) 森川林 nane 2026年08月31日 16時43分
19548 (森の便り)
8月29日、ホームページに暗唱の記事を載せました。
「暗唱検定のページができました――暗唱の練習で、日本語力、英語力、記憶力が育つ」
https://www.mori7.com/as/5579.html
現在使えるのは、日本語の暗唱文集ですが、このあと、英語の暗唱文集も作る予定です。
暗唱の練習には、マイクを使って、滑舌よく話す必要があります。
普段の暗唱練習は、早口でやるのが上達するコツですが、暗唱検定でチェックする場合は普通の速さで読むようにしてください。
速く読める人は、普通の速さでも言うことができます。
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● 言葉の森新聞2026年8月4週号 通算第1912号 (5727字) 言葉の森事務局 jun 2026年08月22日 13時58分
19533 (森の便り)
言葉の森新聞2026年8月4週号 通算第1912号
文責 中根克明(森川林)
■■8月29日(土)・30日(日)・31日(月)は休み
8月29日(土)・30日(日)・31日(月)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■ 清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■アフターゾロリ問題を考える――新しいオンライン読書教育としての推薦図書クラス
◆◆「アフターゾロリ問題」と子どもの読書の本質
小学生の読書で大事なことは、面白い本、楽しい本をたくさん読むことです。
真面目な本、つまらない本を、薬でも飲むかのように少しずつ読んでも読書力はつきません。
そういう子どもの読書の本質がわかっていないと、アフターゾロリ問題というようなことがあたかも重大な問題であるかのように思ってしまいます。
「アフターゾロリ問題」とは、ゾロリを卒業した後に読む本が見つからず、読書離れしてしまうという問題です。
先日、保護者向けの読書のアドバイスで「かいけつゾロリのような本がいいです」と話したら、保護者の方の中に、「ゾロリって読まない方がいいと思っていた」という方がいました。
確かに書かれている内容は面白いが、品のないものも多いので、そういう本ばかり読んでいては困るという感覚があったのかもしれません。
◆◆読書力につながる「質の高い文章」とは
しかし、大事なのは文章の質です。
「かいけつゾロリ」の文章は、説明的な部分がしっかりしているのです。
逆に、書名はあえて書きませんが、誰もがよい本だと思っている本の中に、会話中心で書かれているものがあります。
それは、結局ストーリーの面白さで読ませているということで、読者が立ち止まって考えたり、論理をたどったりする部分が少ないということです。
似たようなことは、近年の中学生の英語の教科書の英文についても感じたことがあります。
子どもの興味を引き、読みやすくするために会話を多く使っているのですが、身近なストーリーの面白さで読ませているので、文章を考えて読む要素が少ないと思ったのです。
文章には、内容の面白さとともに、表現の質の高さも必要です。
質の高い文章というのは、ストーリーの部分以外の説明的なことがしっかり書かれている文章です。
ストーリーで読むというのは、動画のスクリーンを見ることと似ています。
疑似的な体験としては面白いのですが、考える要素の少ない文章なのです。
小学生時代の読書は、読書力をつけることが第一の目的で、読書力をつけるためには多読が必要です。
だから、多読のために面白い本を何度も繰り返し読んでいく必要があるのです。
◆◆中高生の読書に必要な「考える力」と原典の価値
ところで、中学生や高校生になっても、物語文の本を中心に読む生徒もいます。
中学生、高校生の読書は、娯楽のために読むというよりも、考える力をつけるために読むと考える必要があります。
考える力をつけるためには、物語文の本だけでなく、説明文、意見文の本を読んでいく必要があります。
中でも、古典と呼ばれるような説明文の本は、単に知識を得るために読むのではなく、作者が格闘した考え方の跡も読むことになるので、考える力を育てることにつながります。
入門書や概論書というのは知識を得るための本ですが、そのもとになった著者の原典の本は、知識のために読むのではなく、考えるために読む本です。
中学生、高校生の人は、「○○入門」という本で終わらずに、もとの「○○」という本を読んでいくことが大事です。
さて、最初に書いた「アフターゾロリ問題」に戻ると、大事なことは、「ゾロリの次に何を読むか」ではなく、「楽しく読む子を、考えて読む人へどう育てるか」ということです。
◆◆電子書籍を活用した「推薦図書リスト」と「図書検定」
言葉の森では、子供たちの読書の指針となるように、推薦図書リストを作りました。
https://www.mori7.com/tosyo/
(8/19現在382冊)
海外の生徒でも利用できるように、Kindle化された本を中心にした図書リストにしています。
「かいけつゾロリ」は、残念ながらまだKindle化されていませんでしたが(笑)。
言葉の森では、このリストのそれぞれの本について、図書検定の問題を作っています。
○×問題が8問、記述問題が2問。解答送信後、200字の講評が表示されます。
問題は、まだ言葉の森の生徒しかできませんが、いずれ誰でもできるようにする予定です。
◆◆読書習慣を定着させる「推薦図書クラス」とオンライン自習室
ところで、推薦図書リストがあるだけでは、子供たちだけでこのリストを活用するのは難しいはずです。
そこで、言葉の森では、推薦図書クラスを開設します。
週に1回、オンラインの少人数クラスに参加して、それぞれ本を読み、互いに読書紹介をし、本を読み終えた人から順に図書検定の試験に取り組むというオンライン教室です。
オンラインのクラスに参加するのは週に1回ですが、それ以外も毎日24時間自由に使えるオンラインの自習室があるので、そこで、気の合った友達と、またはひとりで、読書を進めていけます。
小学生のころから、推薦図書クラスで読書をし、中学生、高校生になっても、この図書リストを参考に読書を進めていくとしたら、それは、その生徒の読書力、思考力、人間性の成長に大きく貢献すると思います。
■■中学生の英語の基本的な勉強法
大学入試の英語は理解する勉強という面が強いのですが、高校入試までの英語は慣れる勉強という面が強いです。
考えて答える面よりも、条件反射的に答える勉強と言ってもよいでしょう。
そのためには、英語の勉強に時間をかける必要があります。
英語の成績が良い人は、英語の勉強に時間をかけた生徒で、英語の成績が悪い人は英語の勉強にまだ時間をかけていないということです。
では、どういうところに時間をかけるかというと、それは3つあります。
第一は英語の問題集を5回読むということです。
特に大事なのは文法的な説明のところです。
問題については頭の中で考えて、その後答えを見て、その答えを覚えるという勉強法です。
答えを見る勉強法なら、ノートに答えを書く勉強よりも5倍から10倍早くできます。
書く勉強法でなく、読む勉強法を中心にすることが大事です。
問題集は一種類に絞ることです。
その一種類の問題集を5回読むという勉強の仕方です。
第二は、英語の音読暗唱に慣れることです。
全科学力クラスの英語の授業で行っているのは「英会話・ぜったい・音読 【入門編】」という本です。
國弘 正雄さんが監修しているので、信頼できる本です。
この1冊を毎ページ20回音読し、暗唱できるようにします。
第三は、長文読解です。
受験が迫っている場合は長文読解に慣れる必要があるので、「全国高校入試問題正解英語」(旺文社)という問題集の長文のところだけを素早く読んで理解する勉強をしていきます。
英語の勉強は、始めてから成果が出るまでに長い時間がかかります。
私の感覚では、1生懸命勉強を始めて6ヶ月後ぐらいになると成果が見えるようになるという感です。
すぐに成績に結びつかなくても、毎日気長にやっていくことが大切です。
■■AGI、ASIにおける自己言及という考え方に欠けているもの――人間の学習における読書、作文の意義
◆◆人工知能は、与えられた課題には強い
人工知能は、与えられた課題については、人間よりも早く正しい答えを出すことができます。
人工知能は、人間が蓄積してきた膨大な情報や知識を学習しているので、与えられた問題に関しては、最も正しい答えに近い答えを出すことができます。
しかし、人工知能には、与えられた課題そのものの意味を、自らの生存や経験に照らして問い直すという点で限界があります。
▽参考記事
「ASI「人間の1万倍」は本当か…孫正義・アルトマンが語らない、AI進化“締切2030年”」
https://www.sbbit.jp/article/cont1/186195
「ビジネス+IT」
◆◆「そもそも、この課題に意味があるのか」と考える力
これが自己言及と言われるもので、例えば人間は何か課題が与えられた場合でも、「果たしてその課題はどういう意義があるのか」というところに遡って考えることができるので、異なる課題に切り替えて考えることもできます。
現在、人工知能にこの自己言及の能力をつけようという試みがなされています。
しかし、このことについて、私は人工知能が話題になった当初から、人工知能は人間を超えることができないと考えていました。
その理由はただ1つ。
人間は身体を持っているが、人工知能は身体を持っていないからです。
◆◆自己言及の根底にある身体性
この身体性というものが、知能の本質的な性格を決めています。
人間が自己言及という能力を持っているのは、与えられた課題よりも先に自分の身体があるからです。
だから、与えられた課題について、「こんなかったるいことはやっていられないから、そもそもこういうことをやる意味があるかどうか考えよう」というような発想が自然に浮かび上がるのです。
人間には身体があります。
身体があるから欲求があります。
欲求があるから価値判断が生まれます。
価値判断があるから「そもそも何のために」という自己言及が生まれるのです。
つまり、人工知能に分かち難く結びつく身体があり、その身体が気持ち良さを感じたり、痛みを感じたり、転んで怪我をしたり、成長したり、年を取って動けなくなったり、というようなことができれば、人工知能が自己言及を始める可能性は高まるでしょう。
それは人工知能というよりも、鉄腕アトムのような賢く強く優しいロボットのようなものになるかもしれません。
◆◆当面は、人間の身体と人工知能を組み合わせる
この人工知能の身体化という研究は、これから進んでいくでしょうが、当面は人間が人間の身体を生かして人工知能を活用するというやり方が最も現実的です。
そのために大事なことは、人間が高度な人工知能に匹敵するだけの高度な自己言及の能力を持つことです。
それは何かというと、物事を根本から考える力を持つことです。
その力とは、ひとことで言えば哲学です。
◆◆答えのない問題には哲学が必要になる
これからの人類が直面する課題は、かつてのような牧歌的なものではありません。
例えば、自然災害をどう防ぐかということなどに関しては、自己言及の必要性はあまりありません。
それは、課題の目指す方向が決まっているからです。
そもそも「自然災害を克服することにどういう意味があるのか」というような自己言及をする人はまずいません。
しかし、政治選択の問題や、臓器移植の問題や、将来予想されるかもしれない宇宙人との遭遇などについては、課題の前に高度な自己言及が必要になるのです。
◆◆AI時代に必要になる読書、作文、対話、実践
ここで言葉の森の仕事に結び付けると、哲学、つまり高度な自己言及の力を育てるものは、読書と作文と対話と実践だと思います。
これまでの学校教育は、人工知能でできることを人間がやろうとするものでした。
これからは、知識や情報に関しては人工知能を利用し、人間はその根本にある哲学を自分自身の身体性をもとに生かしていくことになります。
AI時代の教育は、答えを出す力を育てる教育から、何を問うべきかを考える力を育てる教育へ変わるのです。
※用語の補足(「自己言及」について)
論理学や認知科学で使われる「自己言及(Self-reference)」よりも、引用した「ビジネス+IT」の記事の文脈としては「メタ認知(問いそのものをメタ視点から問い直す力)」「前提の疑い・脱構築」に近い意味合いで使われています。
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● 言葉の森新聞2026年8月3週号 通算第1911号 (4347字) 言葉の森事務局 jun 2026年08月15日 16時37分
19525 (森の便り)
言葉の森新聞2026年8月3週号 通算第1911号
文責 中根克明(森川林)
■■勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする――AI時代の新しい読書教育
◆◆勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする
私の基本的な考え方は、「勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする」というものです。
もちろん、勉強は成績を良くするだけにとどまらず、将来仕事するときも勉強したことが役に立ちます。
また一方、読書は頭を良くするとか心を豊かにするとかいう面もありますが、時間つぶしの読書のようなものもあります。
しかし、そういういろいろな但し書きも含めて、すべてまとめて一言で言うと、勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする、ということが言えると思っているのです。
◆◆読書の効果は学年が上がるほど現れてくる
読書をしていることは、そのときの勉強の成績にすぐ結びつくわけではありません。
成績はもちろん、勉強している子の方が良くなるのが普通です。
しかし、学年が上がるにつれて、勉強をよくしている子よりも、読書をよくしている子の方が成績の上がる度合いが大きくなることがあるのです。
これは、私のこれまでの経験から言っていることでしたが、実際に大規模な調査の結果、読書をしている子は成績の伸び方が大きい傾向があるということがわかってきました。
さらに、読書は、将来の成績に結びつくだけでなく、将来の人生を変える力も持っています。
だから、読書教育を見直すことが大事なのです。
◆◆作文教室を始めたころから考えていた読書教育
私が昔作文教室を始めたとき、本当は、その教室を読書作文教室にしたいと思っていました。
しかし、当時は作文の指導法も読書の指導法も参考にできるようなものはなかったので、自分なりに作文の指導法を考えました。
そのため、読書の指導法まで考える余裕はありませんでした。
読書について、私が子供たちに言っていたことは、
1.なるべく難しい本を読むこと。
2.同じ本を繰り返して読むような読み方が読書力をつける。
3.小学生時代は楽しい本、面白い本を中心にたっぷり読むことが大事。
ということでした。
◆◆AIによって可能になった新しい読書指導
しかし、ここに来て、AIを利用することによって読書指導ができる展望を持てることがわかってきました。
それが、今計画している図書検定という仕組みです。
◆◆小学生から高校生までの推薦図書を選ぶ
図書検定は次のように行います。
まず、言葉の森が、小学生から高校生までの生徒が読むのにふさわしい本のリストを作ります。
このリストは、現在200冊ぐらいになっています。
日本の生徒だけでなく、海外の生徒もその本を入手して読めるように、Kindle化された本を中心にしています。
◆◆○×問題と記述問題で読書のきっかけを作る
図書検定は、それぞれの本について、○×問題と記述問題があります。
○×問題は、1冊について8問です。
これは、本を読んでいれば大体わかるというレベルの問題です。
記述問題は、2問あります。
1つは、印象に残ったこととその感想を60字以上、100字以内で書くことです。
60字から100字という字数を指定しているのは、将来、記述の試験を受けるときに、字数内に収めるという感覚をつかんでもらうためです。
もう1つは、「もし……だったら」などと想像したことで、自由に自分の考えを書くことです。
これは60字以上で上限はありません。
人によってはたっぷり書きたいことがある人もいるので、それを自由に書いてもらうという記述問題です。
この○×問題と記述問題の内容に合わせて、AIが生徒の解答について200字の講評を書きます。
◆◆点数ではなく読書を進めることが目的
○×問題も記述問題も、点数をつけることが目的ではありません。
問題を解くという目標を持つことを、読書を進めるきっかけにすることが目的です。
◆◆読書の記録が一生のアルバムになる
この図書検定の結果は蓄積されるので、長年続けていると、自分が小学生から高校生までどんな本を読み、どんな感想を書いていたのかという記録が残ります。
これはその生徒の読書生活の一種のアルバムになります。
紙の本は絶版になることがありますが、Kindle化された本はずっと継続するので、その生徒が成長して親になったときに、自分の子供に読んだ本を見せてあげるというようなこともできます。
これが図書検定の仕組みです。
◆◆今の子供たちの読書が抱える二つの問題
さて、今の子供たちの読書には、2つ問題点があります。
第一は、やさしい本、楽しい本ばかりを読んで、それ以上先に進まないことが多いという問題です。
もちろん、小学生時代はやさしい本、面白い本、楽しい本をたっぷり読むことが大事なので、それはそれでいいのですが、そこから先に進まない子も多いのです。
やさしい本、面白い本を読み続けていると、勉強が忙しくなるにつれて読書をやめてしまうようになります。
第二は、中学生や高校生になると、読書をしない人が増えることです。
中学生・高校生時代は勉強が忙しいというのはわかりますが、勉強が忙しいという理由で本を読まなくなった人が、受験が終わったあと大学生になってから本を読むかというとそうでもないことも多いのです。
◆◆情報を得るだけでなく考え方の骨組みを作る
知識や情報を得るだけならば、インターネットも、YouTubeも、AIも使えます。
しかし、自分の考え方の骨組みを作るというのは、やはり読書を通して行う必要があります。
◆◆成長に合わせて「読む楽しさ」から「考える楽しさ」へ
図書検定は、小学生時代は人気のある楽しい本を中心にします。
中学生になると、考える要素のある楽しい本にします。
高校生になると、内容そのものが高度になるので、考える楽しさを得られる本というように発展させていきます。
図書検定のリストには多くの本がありますが、本当に大事な本はもっと絞られたものになります。
かつては、四書五経のような定番となる本がある時代がありました。
これからの子供たちの読書生活も、ある一定の推薦図書を基準に読むという方向に進んでいくと思います。
◆◆自由な読書だけでは続きにくい
さて、この図書検定の進め方ですが、図書リストを元にして自由に本を読んでくださいと言っても、やり続ける人はまずいません。
自由な読書であれば、毎日、本を読んでいる人は多いと思います。
しかし、中学生、高校生の読書へと発展する方向性を持った読書については、ある程度その読書を指導する道を作る必要があります。
それが、これから企画する推薦図書クラスという新しいオンラインクラスです。
◆◆推薦図書クラスという新しいオンラインクラス
現在の作文クラスや全科学力クラスのように、ある特定の曜日と時間を決めたオンラインクラスを作り、生徒にそこに参加してもらうという形です。
推薦図書クラスでは、最初に推薦図書のリストの本の紹介文を読んだり、その本の問題を見たりして、自分が興味を持てそうな本を決めます。
すでに読んだことのある本でもかまいません。
その本の検定問題を見ていいのは、点数をつけることが目的ではなく、問題を見て本の内容を推測し、その本を読むきっかけを作るためです。
そして、自分の読む本が決まったら、その本をKindleで用意しても、紙の本を購入しても、図書館などで借りてもいいですから、家庭でその本を読んでいきます。
◆◆みんなで集まって本を読む時間を作る
小学生でしたら本1冊を1日で読み終える人もいるでしょうが、小学校高学年、中学生、高校生の場合は1週間ぐらいかかる本が多いと思います。
そこで、家で読むだけでなく、推薦図書クラスに参加して本を読む時間を確保します。
推薦図書クラスは4人から5人のクラスで、みんなが集まって本を読むので、授業のあとに互いの読書紹介や感想を話す時間も作ります。
◆◆365日24時間使えるオンライン自習室
推薦図書クラスの教室となるZoomは、自習室のZoomとし、担当の先生は自習室の中のブレイクアウトルームのひとつをそのクラスに決めます。
そして、先生も生徒も指定したブレイクアウトルームに入って、読書をします。
読書だけでなく、勉強をしてもかまいません。
自習室のZoomは、365日、24時間、100ルームのブレイクアウトルームを利用できるようにしているので、自分の参加するクラスの授業がないときでも、自由に自習室のメインルームに入って読書や勉強をすることができます。
メインルームで、他の生徒と一緒に読書をしたり勉強をしたりすることもできるし、自分だけ空いているブレイクアウトルームに入ってひとりで読書や勉強をすることもできます。
自習室の利用は自由ですので、誰にことわることもなくいつでも使えます。
ただし、マイクはオフにしておくこと、すでにほかの人がいるブレイクアウトルームには入らないことが、基本のルールです。
気の合った友達と一緒に同じルームで勉強したり話をしたりするのはかまいません。
◆◆少し難しい本を読むための「きっかけ」を作る
何かを始めるときには、きっかけが必要です。
作文には、大きなきっかけが必要です。
苦手な勉強をするときも、それなりのきっかけが必要です。
それらに比べると、読書はあまりきっかけを必要としません。
しかし、それでも、少しむずかしい本を読むときは、ある程度のきっかけが必要になることがあります。
そのときに、自習室のZoom会場に入ることを1つのきっかけ作りにしていくといいのです。
◆◆推薦図書クラスの受講料と参加方法
推薦図書クラスの受講料は、月4回で月額3200円です。
推薦図書クラスにはそれぞれ担当の先生がいるので、そのクラスの曜日時刻に間に合わない場合や欠席する場合は、事前に連絡するようにしてください。
◆◆日本だけでなく海外にも広げる読書教育
私は、この推薦図書クラスを言葉の森の中だけでなく、子供たちの読書教育に関心のある多くの人に取り組んでいただきたいと思っています。
Kindleの本を中心にしたオンラインクラスなので、日本だけでなく海外にいる生徒も参加できるオンラインクラスです。
勉強する習慣とともに、本を読む習慣を子供たちの生活の中に作ることが、これからの教育には必要です。
日本の子供たちの読書教育を充実させていきたいと思っています。
(注)推薦図書クラスは、読書の授業と図書検定をセットにしたクラスです。
図書検定は、クラスに参加していなくても受けられます。
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● 言葉の森新聞2026年8月1週号 通算第1909号 (3888字) 言葉の森事務局 jun 2026年08月01日 11時53分
19504 (森の便り)
言葉の森新聞2026年8月1週号 通算第1909号
文責 中根克明(森川林)
■■8月11日(火)-17日(月)は休み宿題
カレンダーに記載してあるとおり、8月11日(火)-17日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■【重要】おすすめ図書のページができました
リンク先は、言葉の森生徒リンク→よく使うリンク→28.おすすめ図書 です。
6月分は、
https://www.mori7.com/teraon/dsax.php?nenn=2026&tuki=06 です。
小1~中3・高校生社会人のそれぞれの学年のおすすめ図書が載っています。
このおすすめ図書は、実際に生徒が読んだ本の中から選んだものです。
生徒のペンネームをクリックすると、その生徒の書いた感想や、その生徒の読んでいるほかの本のリストなども見られます。
読書好きな人は、ほかの生徒の読んでいる本を参考にして、自分の読書をさらに広げていくといいです。
また、自分より上の学年のおすすめ図書を見るだけでなく、自分より下の学年のおすすめ図書を見ることで、読書にとりかかりやすくするということもできます。
このおすすめ図書は、毎月10日に、前月分の読書記録とおすすめ図書を更新します。
生徒のみなさんは、これからも毎週、読書記録をつけていってください。
自分だけの貴重な読書記録ができます。
■■毎週読書記録をつけよう――勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くする
◆◆おすすめ図書と読書記録の現状
おすすめ図書の6月分は、
https://www.mori7.com/teraon/dsax.php?nenn=2026&tuki=06
です。
各学年の「おすすめ図書」の下の方に、その月の全員の読書記録が載っています。
それを見ると、毎週、読書記録をしっかりつけている子がたくさんいることがわかります。
◆◆読書記録が人生の貴重な記録になる
言葉の森が読書記録を始めてから、まだ3年しか経っていませんが、その間ずっと読書記録をつけていた人にとっては、この読書記録が、大げさに言えば自分の人生の貴重な記録になっていると思います。
将来、その子がお父さんやお母さんになったときに、その子供から「昔はどんな本を読んでいたの」と聞かれたとき、その読書リストを見せてあげると、子供はお父さんやお母さんを尊敬すると思います。
以前は、年数が経つと絶版になってしまう本もありましたが、今はKindle化されている本が増えているので、お父さんやお母さんが読んだ本と同じものを、将来子供が読むようになることもあるでしょう。
◆◆大学入試での読書記録の活用
次は、私が想像している話です。
現在、大学入試では総合型選抜入試や推薦入試が増えています。
そこで、入試の合否の基準になるのは、そのときの一発勝負の試験よりも、高校時代にどういう態度で勉強してきたか、成績だけでなく、出席日数や部活動その中で担った役割など、そういう自分の経歴です。
志望理由書には、自己アピールを書く欄があることが多いですが、そこに自分の読書記録を書くことができます。
例えば、小学3年生から毎週読書記録をつけていた人は、
「私は小学3年生の時から、毎週読書記録をつけていて、今年で○年目になり、○冊読んだ記録が残っています。」
などと書いて提出することができます。
私が調査書を評価する立場の先生であったら、その生徒を優先的に合格候補とします。
なぜなら、読書というのは、テストがあるから勉強するとか宿題があるから勉強するとかいった他律的なものでなく、その生徒の個性と自律的な向上心の表れだからです。
生徒の皆さんは、オンラインクラスで毎週読書記録をつける機会があるので、その機会を利用して自分の読んだ本を記録していくといいと思います。
◆◆読書と学力の関係
全国学校図書館協議会が発表した「学校読書調査」によると、高校生の不読率(1か月間に読んだ本が0冊の割合)は55.7%です。
一方、読書をしている人は学力全体が向上するという調査結果もあります。
国語だけでなく算数数学や理科でも読書が成績にプラスになっている
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2026/7251543160.png
(東洋経済オンラインのページより)
私がいつも言っているのは、小学生は勉強よりも読書が大事、中学生高校生は勉強と同じくらい読書が大事ということです。
読書さえしていれば、勉強は短期間でできるようになります。
しかし、勉強がいくらできても、読書の蓄積を後から取り返すことはなかなかできません。
だから小学生のうちは、勉強よりも読書が大事だと考えるくらいでちょうどいいのです。
◆◆歴史と実例が示す読書の力
明治維新の際、日本が短期間で欧米の科学技術に追いつくことができたのは、その当時の若者が音読・暗唱と読書をしていたからです。
だから、初めて目にする外国語や初めて目にする数学や理科や医学の考え方も、短期間で吸収することができたのです。
「中学生の自宅学習法」を書いた内藤勝之さんは、幼いころにかかった病気のために小・中学校はほとんど行けず、家で本を読んでいたそうです。
やがて、学校に行けるようになったときに、お父さんが急ごしらえで教えてくれたのが四則計算でした。
それぐらい、勉強的なこととは無縁でしたが、その後、京都大学に進学しました。
読む力があれば、知識的な勉強は短期間で身につくということです。
◆◆読書は頭を良くする
私が常々思っているのは、勉強は成績を良くするが、読書は頭を良くするということです。
勉強は知識を身につけるものですが、読書はその知識を受け入れる土台を作るものです。
生徒の皆さんは、ぜひ、これからも毎週の読書記録をつけていってください。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■問題集読書の読みの浅さと読みの深さ――精読とは復読のこと
◆◆確認テストで見える「読みの深さ」と「読みの浅さ」
全科学力クラスや国語読解クラスでは、問題集読書の確認を行っています。
その子がそれまでに読んだページの中から、任意のページを取り出して、どんなことが書いてあったかを聞くのです。
その時に元の文章をちらっと見ただけで、すぐに詳しく答えられる子がいます。
その一方で、元の文章を見ながら、切れ切れに読んだことをつなげて答える子もいます。
この違いが読みの深さと読みの浅さです。
◆◆浅い読みを深めるための「繰り返し読書」と学年別のコツ
読みが浅いというのは、読み方が甘いということです。
内容を理解して読むというよりも、表面の文字を追ってわかった気になるような読み方をしているということです。
だから、問題集読書は1回読んで終わりにするのでなく、繰り返し何回も読む必要があるのです。
繰り返し読むためには、小中学生の場合は黙読ではなく、小さな声でいいので音読をする必要があります。
高校生は勉強の自覚があるので、黙読でも繰り返し読めば頭に入ります。
◆◆家庭でのチェックと「褒めて待つ」教育法
この読みのチェックは家庭でもできます。
ただし、大事なことは、子供の読み方をチェックした後、必ず褒めるだけにすることです。
子供が正しく説明できなかったとしても、「よく読んでいるね」と褒めるだけでいいのです。
これを繰り返すことによって、子供は自然に、内容をよく読んでおこうと思うようになります。
子供の教育は、注意をしてすぐに直そうとするやり方ではなく、褒めることによって長く継続して自然にできるようになるのを待つやり方で取り組むことです。
◆◆継続がもたらす変化――まずは半年続けてみる
その待つ期間というのは、私の経験では6ヶ月です。
毎日同じようなことを繰り返していても、半年経つと必ず変わってきます。
多くの人は2日か3日やっただけで成果が出ないと諦めてしまうことが多いのですが、成果が出ないように見えることを6ヶ月続けていくことが大事なのです。
続けていると、いつの間にかうまくできるようになっていた、という日が来ます。
◆◆「精読とは復読のこと」――繰り返すことで身につく読解力の土台
「精読とは復読のこと」という言葉があります。
深く読むとは、じっくり読むことではなく、繰り返し読むことです。
だからこそ、褒めて読ませ続けることが大事なのです。
繰り返し読むことによって、読んだ文章に書かれていることがわかるだけでなく、その文章に使われている語彙が自分の身体の一部のようになってきます。
繰り返し同じ文章を読んでいると、自分が何かの文章を書く際にも、そこで使われている語彙や文体が自然に出てくるようになります。
読む力がつくと、初めて見る文章についても、始めのいくつかの文を読んだだけで、全体にどんなことが書かれているか推測できるようになります。
これが読解力の土台なのです。
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● 言葉の森新聞2026年7月4週号 通算第1908号 (4328字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月23日 08時40分
19502 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月4週号 通算第1908号
文責 中根克明(森川林)
■■7月29日(水)・30日(木)・31日(金)は休み
7月29日(水)・30日(木)・31日(金)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■自習クラブの募集(無料)――「させられる勉強」から「自ら行う勉強」へ
◆動画
https://youtu.be/IzX8XiwTIu8
◆◆外側に合わせる勉強と、自分で決める勉強
子供たちの中には、毎日家庭で自分のやることを決めて勉強している人もいますが、その一方で学校で宿題が出されたから勉強するとか、テストがあるから勉強するとかいった外側の環境に合わせる形で勉強をしている子もいます。
保護者の方の中には、学習塾に入れて無理やりでも勉強させたいと思う人も多いと思います。
現在はお父さんもお母さんも働いていることが多いので、家庭で子供の様子を見ることができません。
しかし、塾に任せる勉強はあまり良いやり方ではありません。
塾は子供の実態に合わせて勉強させるよりも、塾のペースで勉強させることが多いからです。
能率の良い勉強は、子供が自分で決めた勉強を毎日時間を決めて行っていくことです。
◆◆自習クラブを立ち上げます――参加は無料
ところで、言葉の森には自学自習をサポートする仕組みがいくつかあります。
第一は、読書記録です。
第二は、国語、数学、英語の確認テストです。
第三は、自習の記録で、自習室に入って勉強できることです。
しかし、このような条件がありながら、それらはまだあまり活用されていません。
そこで、このたび、自習クラブというものを立ち上げることにしました。
自習クラブへの参加は、生徒と保護者が相談して決めてください。
言葉の森の生徒であれば、参加は無料です。
◆◆参加の仕方――まず週間予定を入れる
やっていただくことは簡単です。
まず、自習記録のページで「○週間予定」にチェックを入れ、自習内容の欄に曜日ごとの勉強時間の予定を入れてください。
(言葉の森ホームページ→言葉の森生徒リンク→よく使うリンク→9.自習記録)
https://www.mori7.com/teraon/js.php
書き方は、それぞれの曜日の勉強時間の予定を書くようにしてください。
====(例)
日 9:00~10:00、18:00~19:00、
月 部活
火 19:00~20:00
……
====
この予定は途中でも随時変更できます。
◆◆自習室の使い方
自習室は365日24時間いつでも利用できます。
自習室に入ったらカメラはオフ、マイクもオフにして勉強をしてください。
ブレイクアウトルームがいくつもあるので、ほかの生徒がいることが気になる場合は、自分だけひとりでブレイクアウトルームに入って勉強することができます。
自習室の中では先生に質問することはできませんが、質問することがある場合はそれぞれのクラスの発表室で行ってください。
◆◆当日の記録のつけ方
そして、予定の時間になったら、自習記録のページに行き、「○当日記録」にチェックを入れ、自分の自習の内容を入力してZOOMの自習室に参加します。
予定したのに参加できない場合は、自習記録にその旨を書いてください。
例えば、「旅行に行くのでできません」とか、「学校の帰りが遅かったのでできませんでした」とかいう書き方で結構です。
その日の自習記録は、その日に入れてください。
欠席は自由ですが、記録だけは毎日つけてください。
「今日はお休み」などの一言だけでも十分です
自習の内容はどのようなものでも結構です。
問題集をやることが多いと思いますが、暗唱の練習をするとか、読書をするとか、課題フォルダの長文の音読をするとか、100マス計算をするとか、もちろん学校の宿題をするとかいうことでも結構です。
決めた時間には必ず記録をすることが大事です。
自習室に参加できない場合でも、記録だけはしておいてください。
自習室への参加よりも、記録を続けることを大切にしてください。
言葉の森からは、毎週定期的にその生徒の自習の記録をメールでお知らせします。
その自習の記録を見て、必要があれば家庭での取り組みを修正してください。
自習クラブに参加する生徒の保護者の方の懇談会も定期的に行う予定です。
自習クラブには、学年の制限はありません。
ぜひ多くの方が自習クラブに参加して、家庭学習を中心とした勉強に取り組んでいってください。
◆◆自習クラブの意義――「させられる勉強」から「自ら行う勉強」へ
さて、ここから、自習クラブの意義について説明します。
子供たちの勉強の多くは受験のための勉強になっています。
本来の勉強は自分を向上させるための勉強です。
受験のための勉強であれば、「させられる勉強」であっても受け入れることが当然のように思えてきます。
しかし、「させられる勉強」に適応しすぎると、自ら行う勉強という意識が低下するのです。
受験が終わったからたっぷり遊ぶとか、受験が終わったからもう苦しい勉強はしないとかいうのは、「させられる勉強」に適応しすぎたために生まれてくる感覚です。
もちろん、人間にはもともと向上心があるので、いずれ必ず自分から何かを進んで学ぼうという気持ちになってきます。
しかし、受験勉強に過度に適応した子はそうならないこともあるのです。
◆◆これからの社会に必要なのは、創造する楽しさ
これからの社会は、AIとロボットの発達によって仕事が少なくなり、その分所得も少なくなりますが、経済を回すためには消費が必要なので、次第にベーシックインカムのような政策が打ち出されます。
そのときに、仕事に追われる生活ではなく、自分から進んで楽しいことを行う生活をしていく必要があります。
そして、その場合の楽しいこととは、受け身の楽しいことではなく、創造する楽しいことになります。
なぜなら、受け身の楽しいことは、何年経っても自分を成長させることは少ないのに対し、創造的な楽しいことは年数が経てば経つほど自分らしいものに成長していく可能性が高いからです。
だから、子供たちは、小中学生のうちから、「させられる勉強」ではなく、「自ら行う勉強」のスタイルを身につけておく必要があるのです。
◆◆全科学力クラスとの相性
自習クラブは、言葉の森の生徒であればどのクラスの生徒も参加できますが、相性がいいのは全科学力クラスです。
全科学力クラスには、4週目に創造発表という自分で創造したものを発表する時間があります。
1週目、2週目、3週目は、国語、算数数学、英語、暗唱を勉強し、4週目は創造発表を行うというのが全科学力クラスの流れです。
子供たちの勉強を自主的で創造的にしたいと思う方は、ぜひ自習クラブに参加してください。
自ら学ぶ力は、受験だけでなく人生を支える力になります。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■【連絡】言葉の森の夏期講習
言葉の森の今年の夏期講習は、夏期休業中などのために通常のクラスに参加できない人のための夏期講習です。
学習塾で行われているような、夏休みに集中して勉強するための講習という性質のものではありません。
したがっって、夏期講習の日程は限られています。
作文クラスについては、多くのクラスがあるので、できるだけ他のクラスに振り替えて参加してください。
どの先生も、すべての学年に対応できます。
また、8月の夏期休業中の期間の作文のヒントは、動画としてアップロードしておきます。
作文以外の国語、数学、英語、創造発表、プログラミングなどの授業は、8月9日から15日までの間、朝の9時から全科目力クラスとして対応します。
このクラスの定員は4名ですので、通常の授業の振り替えとして参加される方は早めにご登録ください。
★ただ、注意していただくことは、通常の授業の振り替えで参加する場合は、「振替」の文字を押して参加してください。
この場合は無料です。
新規に参加したいという場合は、そのクラスの○印にチェックを入れて参加してください。
この場合は、1回2750円の有料となります。
夏期講習の日程は、オンラインクラス一覧表で見られます。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php
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● 言葉の森新聞2026年7月3週号 通算第1907号 (6887字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月17日 10時58分
19490 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月3週号 通算第1907号
文責 中根克明(森川林)
■■7月20日(月)は「休み宿題」(再掲)
カレンダーに記載してあるとおり、7月20日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■【連絡】言葉の森の夏期講習
言葉の森の今年の夏期講習は、夏期休業中などのために通常のクラスに参加できない人のための夏期講習です。
学習塾で行われているような、夏休みに集中して勉強するための講習という性質のものではありません。
したがっって、夏期講習の日程は限られています。
作文クラスについては、多くのクラスがあるので、できるだけ他のクラスに振り替えて参加してください。
どの先生も、すべての学年に対応できます。
また、8月の夏期休業中の期間の作文のヒントは、動画としてアップロードしておきます。
作文以外の国語、数学、英語、創造発表、プログラミングなどの授業は、8月9日から15日までの間、朝の9時から全科目力クラスとして対応します。
このクラスの定員は4名ですので、通常の授業の振り替えとして参加される方は早めにご登録ください。
★ただ、注意していただくことは、通常の授業の振り替えで参加する場合は、「振替」の文字を押して参加してください。
この場合は無料です。
新規に参加したいという場合は、そのクラスの○印にチェックを入れて参加してください。
この場合は、1回2750円の有料となります。
夏期講習の日程は、オンラインクラス一覧表で見られます。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php
■■知識の詰め込みをやめて、読書と作文を中心に考える勉強を――作文検定と図書検定のすすめ
◆動画
https://youtu.be/P6szh1eUc2E
◆◆点数をつけることが目的化する教育
大まかな言い方をすると、現在の学校教育は知識の詰め込みを中心に行われています。
もちろん知識は大切です。
特に、義務教育における知識は、その後のあらゆる勉強の土台となるものです。
だから、知識が正しく習得できているかどうかを評価するためにテストをして点数をつける。
これはもちろん良いことなのです。
しかし、点数をつけることを繰り返しているうちに、誰もがその知識を習得できるようにするという本来の目的から離れて、点数をつけることが目的化してしまうことがあります。
それはまた、多くの生徒にとって勉強の直近の目的が志望校の入試に合格することなので、点数をつけることがさらに教育の本来の目的のようになってしまうのです。
すると、教える先生は、点数の差がつくような問題を出したくなります。
◆◆算数・数学は「解法の知識」の勉強
そういう難しい問題を出しやすい教科のひとつが算数・数学です。
それが、難しいことを理解してほしいという気持ちからの問題であるのならいいのです。
しかし、そのためには、その難しい問題をほとんどすべての子ができるような教育をしなければなりません。
ただ単に、できる子とできない子を分けるだけであってはならないのです。
日本の子供たちの算数・数学の学力が国際的に高いにもかかわらず、算数・数学が苦手または嫌いという子が多いということが、現在の算数・数学の勉強の問題点を示しています。
算数・数学は、考える勉強であって知識の詰め込みではないのではないかと思う人もいると思います。
しかし、それは「解法」つまり「解き方の方法」という知識の勉強なのです。
◆◆本多静六に学ぶ数学の勉強法
本多静六は、家が貧しかったために、家の農作業を手伝いながら勉強をしていました。
東京農林学校(現在の東京大学農学部)には、作文が上手だったので合格しましたが、数学はよくできませんでした。
そのため、数学の試験で落第し、一時は死のうとまで思い詰めましたが、住み込み先の先生の励ましで気持ちを入れ替え数学の勉強に取り組みました。
その方法は、問題集の例題をすべて暗唱することでした。
それまで、農作業をしながらも暗唱の練習をしていたので、暗唱は得意だったのです。
すると、次の数学の試験からは高得点を取り、卒業時には首席となり銀時計を賜るまでになりました。
この本多静六の方法が、数学の勉強法の基本です。
解法を理解して、それをすっかり自分のものにできれば、数学ができるようになるのです。
しかし、それはもちろん勉強の数学の話であって、研究としての数学はまた別です。
勉強の数学の基本は、例題つまり解法という知識を覚えることです。
教科書または問題集の例題をすべて身につけることが数学の勉強法です。
◆◆差をつけるための教育になっている
しかし、今の教育では、例題を身につけただけでは解けないようなパズルのような問題を出して生徒に差をつける面があります。
つまり、誰もができるようになるための勉強ではなく、生徒に点数で差をつけるための勉強となっている面があるのです。
英語の勉強も同じです。
教科書で覚える以上の難しい単語を出して、生徒に差をつけようとします。
国語も同じです。
難しい言葉を出すだけでなく、時間内に到底解ききれないような長い文章を出して差をつけています。
つまり、教育が子供たちの学力を育てるための教育から、子供たちに差をつけるための教育になっているのです。
しかも、さらに問題なのは、そこで出される問題の中身が、現代の科挙の試験のようになっていることです。
◆◆考える力を育てる読書と作文――作文検定と図書検定
学校教育がこのような知識の詰め込みの教育から抜け出せないのは、考える力をつける勉強が行われていないからです。
考える力をつけるためには、読書と作文の勉強が中心になります。
もちろん、数学の基本を習得することも必要です。
昔から言う「読み書きそろばん」です。
しかし今は、読書と作文の勉強よりも、知識の勉強が中心に行なわれています。
その理由は、読書と作文に客観的な評価がつけられないからです。
言葉の森が提案するのは、作文については作文検定で、作文を書く力がどれだけ進んだかを評価することです。
読書については、図書検定で、読書がどれだけ進んだかを評価することです。
これらの評価に対応するために子供たちのすることは、本をよく読み、文章をよく考えて書くことです。
◆◆点数の差から個性の差へ
読書と作文も、点数によって差をつけることにつながるのではないかと思う人がいるかもしれません。
しかし、読書と作文は、あるレベルの点数から先は点数の差ではなく個性の差となります。
教科の勉強における点数の差が難問の差になっていくのに対して、読書と作文は個性の差となっていくのです。
個性の差とは、誰もが認められる差です。
このような個性を生かす勉強がこれから必要になります。
そのためには、現在のように、テストが終わればやがて忘れてしまう知識の詰め込みを中心とした教育ではなく、読んだこと書いたこと考えたことがその子の教養として残るような教育を行っていくことが必要なのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■中学生、高校生が毎週1200字以上の作文を書く作文教室――作文の勉強は思考力を育て、読解力を育てる
◆動画
https://youtu.be/80fSiYoePUg
◆◆小学1年生から始められる親子作文
言葉の森の作文教室は、小学1年生から受講できます。
1年生といっても、生まれ月による個人差もあるので、文字を十分に書けない子もいます。
そういう子でも、ひらがなを読むことさえできれば、親子作文という方法でお母さんと一緒に作文を書く勉強をすることができます。
この親子作文に取り組んだ子の多くは、作文が好きになります。
お母さんと毎週楽しく対話ができるので、それが子供の精神面での成長にもつながっていきます。
◆◆中学生、高校生まで続く小中高一貫の作文指導
言葉の森は、小学1年生から始められますが、学年が上の生徒ももちろんいます。
特に重要なのは、小学生だけでなく、中学生、高校生になって作文を続ける生徒が多いことです。
言葉の森以外に作文を教える教室は、小学生に限って言えばいくつかあると思います。
しかし、ほとんどが小学生止まりだと思います。
作文は、小学校で上手に書けたらそれでいいというものではありません。
小学生の作文と中学生・高校生の作文は質的に異なります。
その継続的な勉強ができるのが言葉の森の作文指導の特徴です。
言葉の森の作文指導は小中高の一貫指導ですから、中学生、高校生で作文の勉強を行うことを前提として、小学校の間から言葉の森で勉強しておくといいのです。
◆◆毎週1200字の作文が入試の作文小論文に対応する力になる
言葉の森の小学6年生以上、中学生、高校生の作文の目標字数は600~1200字です。
多くの生徒が、毎週1200字以上の作文を書いています。
1200字の文章がいつでも書けるようになれば、高校入試や大学入試で作文・小論文の試験があったとしても十分に対応できます。
◆◆構成力、題材力、表現力、主題力の総合が作文力
また、作文力は、題材を選ぶ力、光る表現を書く力、意見を深める力の総合化されたものです。
さらに、それぞれの学年で構成を考える力が加わります。
この構成力、題材力、表現力、主題力の総合化されたものが作文力です。
中学入試、高校入試、大学入試で作文・小論文試験があった場合、言葉の森の生徒はそれまでに蓄積された題材・表現・主題があるので、テーマに合わせて自由に書くことができます。
◆◆作文の勉強が国語読解力を伸ばす理由
言葉の森の作文の勉強は、作文力だけでなく、国語読解力をつける勉強にもつながっています。
なぜ読解力が伸びるかというと、言葉の森の作文指導は、小学校の低中学年までは題名だけの課題が中心ですが、小学校高学年からは、課題文を読んで感想を書くかたちが中心になるからです。
その感想文の元になる文章は、小学生の場合は中学入試の国語の説明文の難しいレベルの文章、中学生の場合は同じように高校入試の国語の説明文の難しいレベルの文章、高校生の場合は大学入試の現代文の難しい説明文のレベルの文章です。
◆◆読む力をつける二つの読み方――繰り返し読むこと、自分の問題として読むこと
文章を読む力は、ただ漠然と文章を読んでいるだけではなかなか身に付きません。
大事なことの第一は、繰り返し同じ文章を読むことです。
精読というのは、復読のことなのです。
第二は、その文章を自分の問題として読むことです。
これが感想文を書くときの文章の読み方です。
だから、できれば言葉の森の課題フォルダの長文を毎日1編音読し、その文章を読み慣れるという練習をしながら、作文の週にはその長文の感想文を書くという形をとるのが理想的です。
◆◆毎日の音読を続けるための家庭での工夫
ただ、課題の文章を読むということ自体は簡単にできることですが、毎日続けるとなると、家庭でルールを決めておかなければできません。
私(森川林)の家では、食卓に課題フォルダを置いておき、朝ごはんの前に課題の文章を1編音読してから食事ということにしていました。
課題の長文は、3、4分で読めるので全然負担はありません。
◆◆音読で最も大事なのは、読み方を注意しないこと
ただ、長文の音読をさせる場合、気をつけることは、読み方を決して注意しないことです。
子供の読み方に対してアドバイスをすると、子供は必ず読むことを嫌がるようになります。
読み終えたときはいつも、「難しいのをよく読んでるね」と言うだけにすることです。
さらにできるなら、その文章に対する似た例や感想をお父さんやお母さんが話してあげるといいのです。
■■カンダタの話
◆動画
https://youtu.be/6ZqOxGzw94Q
◆◆蜘蛛の糸とお釈迦様の願い
1匹の蜘蛛を助けたことによって、お釈迦様がカンダタを地獄の血の池から救おうとしました。
しかし、その細い蜘蛛の糸をのぼるカンダタのあとから、次々に血の池にいる人がのぼってくるのを見て、カンダタは叫びました。
「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸はおれのものだぞ。お前たちは一体誰にきいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」
すると、蜘蛛の糸はプツンと切れて、カンダタは再び血の池に落ちていったのです。
お釈迦様は、いい世の中を作りたいと思っていたのです。
いい世の中とは、自分のことと同じぐらい他人のことを考える人が暮らす世の中です。
それはもちろん人だけではなく、あらゆる生き物に対してそういうことができる人です。
そういう人が集まることによって、よりよい世の中が作られるからです。
◆◆先祖が考えるその人の可能性
人は、必ずあの世に行きます。
今のところ、そういう仕組みになっています。
しかし、まだやるべきことがある人は、あの世に行く場面がやって来ても助けられることがあるようです。
それはその人自身の可能性によってそうなるのではなく、その人の先祖が考えるその人の可能性によってそうなるのだと思います。
◆◆先祖に救われたと思う出来事
私自身の先祖のことはよく知りませんが、その先祖が助けてくれたのではないかと思うことが何度かあります。
ひとつは幼児期に、何かの理由で腸閉塞になったことです。
父が病院に連れて行き、他の患者の後について並んでいると、ちょうど通りかかった看護婦さんが偶然私の顔色を見て、
「この子は列に並んで待っているのではなく、すぐに診察するように」
と言ってくれて、私は一命を取り留めたのだそうです。
また、小学生の時、走ってくる京浜急行の電車の直前を走り抜けたことがあります。
あれは、〇・何秒かの差で轢かれていた状態だったと思います。
やはりまた、小学生のとき、海で泳いでいて、急に足が立たなくなったところまで行ってしまい、慌てて溺れそうになりました。
自分の背丈よりも深い海底にやっと足が着いたので、思いっきりジャンプすると、かろうじて口のところまでが水の上に出ました。
そのジャンプを何度か繰り返して、やっと足が着く岩の上に乗ることができたのです。
その日、家から歩いて30分はかかる海に、わざわざ母親がやってきて、心配だから迎えに来たと言っていました。
そんなことはこれまで一度もなかったので、多分、虫の知らせのようなものが伝わったのではないかと今は思います。
以上は覚えていることだけですが、そのほかにも自分が覚えていない数々の危ない出来事があり、それを全て先祖が救ってくれたのだろうと今は思っています。
◆◆これからやるべき2つのこと
だとすると、自分がこれからやるべきことは2つあります。
ひとつは、自分を救ってくれた先祖の期待に応えて、世の中をより良くすることに自分の力を尽くすことです。
それは1匹の蜘蛛を助けることでもいいのだと思います。
そういえば、昔、家の階段にゴキブリが這っていたので、思わず手で掬って外に逃がしてやったことがあります。
すると、遊びに来ていた、うちの小学生の子供の友達が「汚ねぇ」と言っていました。
もうひとつは、自分が将来生まれてくる子孫を助けられるような、より良い人間になっていることです。
共通しているのは、自分が世の中をより良くすることを心がけて実行するかどうかということです。
◆◆良いことを静かに実行し、悪いことを深く自覚する
しかし、そのことを意識したり自慢したりすると、それは良いことではなくなってしまいます。
良いことは、他の人に良いことをしていると思われないから良いことです。
これは親鸞の悪人正機説の裏側にある真実です。
悪いことをした人でも、その悪いことを深く自覚した人にとっては、それが悪いことではなくなります。
良いことを静かに実行すること、悪いことを深く自覚すること。
この2つが人間の生き方の基本になると思います。
しかし、同時に私が思っていることは、人間は教訓のようなことを言うようになったらおしまいだということです。
だから、この文章も自分のために書いたのですが、せっかくだから、アップロードしようと思ったのです。
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● 言葉の森新聞2026年7月2週号 通算第1906号 (11491字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月08日 11時08分
19480 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月2週号 通算第1906号
文責 中根克明(森川林)
■■7月20日(月)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、7月20日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■思考力を育てる方法――作文検定で子供たちの考える力を育てる
◆動画
https://youtu.be/FqKagHkION8
◆◆思考力は言葉によって育つ
思考力を育てる方法にはいろいろなものがありますが、その中で最も大きいものは、言葉によって考える力を育てることです。
数学によって考える力もあるし、立体図形によって考える力もあるし、人によっては、それら以外にも運動や音楽によって考える力をつける人もいると思います。
しかし、誰にとっても最も普通に行われているのが、言葉によって考える力をつけるということです。
◆◆言葉による思考力を育てる三つの方法
そのための方法は三つあります。
第1は読書です。
第2は作文です。
第3は暗唱です。
◆◆読書検定と暗唱検定の役割
ところで、読書については、何を読むかという焦点が絞りきれないところがあります。
そこで、言葉の森では、今後、図書検定によって、日本の子供たちが読むのにふさわしい本を推薦していきたいと思っています。
暗唱については、日本には昔の書物も含めて、暗唱にふさわしい文章が数多くあります。
ただ、問題は、大人自身に暗唱をした経験がないために、子供たちに暗唱を教えることができない場合が多いことです。
これは今後、言葉の森の暗唱検定によって改善されていくと思います。
◆◆作文教育の最大の課題
読書も暗唱も重要ですが、その中でも学校教育で最も課題となっているのが作文です。
作文については、教えるための指導法がないことと、評価の方法がないことに根本的な問題があります。
評価の方法がないことに加えて、評価に手間がかかるため、人間の先生が作文の指導と評価を行うことが実質的に難しいという問題もあるのです。
◆◆作文検定という解決策
そこで、言葉の森が提案するのは、作文検定という方法をどの学校でも採用することです。
言葉の森では、小学1年生から高校3年生までの子供たちに毎週作文を書く指導をしています。
それらの子供たちの書く文章は、それぞれレベルが高く、書くたびに考える力がついていることが実感できます。
こういう練習を多くの子供たちが行えば、日本語で物事を考える力が育つと思います。
◆◆記述力不足という教育の課題
PISAの試験では、日本の子供たちは選択問題はよく解けるのに、記述問題が苦手だという結果がありました。
(自由記述形式で根拠を示して説明する力に課題がある PISA2018の公式分析)
これは大きな問題です。
選択問題と記述問題では、考え方が違うからです。
与えられた選択肢から答えを見つけることは、誰でも比較的やりやすいものです。
しかし、ある問題について自由に記述するためには、その答えを自分の頭の中から考え出さなければなりません。
そのような学習が不足しているということです。
◆◆作文検定で記述力を育てる
その解決方法は、すでにあります。
記述する勉強がなかなかできないのは、指導と評価の方法がないからです。
言葉の森の作文検定を学校で採用すれば、先生が評価する負担を増やすことなく、子供たちの作文力を向上させることができます。
作文検定は、小学生から高校生までを対象にしているので、定期的に実施すれば、その生徒の進歩の軌跡がわかります。
進歩のあとがわかるのは、評価方法が「森リン」というシステムを使った客観的なものだからです。
◆◆客観的な評価が継続的な成長を支える
森リンは、すでに特許を取得しており、これまでに10万件以上(言葉の森のデータベース調べ)の作文評価の実績があります。
こういう仕組みは、現在、言葉の森以外ではどこも行っていないと思います。
多くの学校が作文検定を生かし、子供たちの作文力と思考力の向上を目指していっていただきたいと思います。
作文検定の目的は、作文の上手下手を競うことではありません。継続的に書く機会を作り、考える力を育てる教育の仕組みを学校に提供することです。
作文を書くことが目的なのではありません。作文を書くことを通して、自分で考え、自分の言葉で表現する力を育てることが目的です。
※現在、作文検定の各学校10名までの無料体験を実施しています。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■小学1年生から育てる 受験作文力、国語読解力、記述力
◆動画
https://youtu.be/8LJeDK2x60w
◆◆小学1年生から始める作文と国語の勉強
国語力は、あらゆる学力の基礎です。
算数数学も英語も、国語力つまり思考力によって進歩していきます。
国語力で特に大事なのは、文章を読む力と文章を書く力です。
言葉の森では、小学1年生から高校3年生まで、一貫指導の作文教育、読解教育を行っています。
作文を書くのは、小学1年生ではまだ早いと考えられる方も多いと思いますが、本人が文字を十分に書けない段階であっても、ひらがなを読むことさえできれば、親子作文という方法で作文の勉強を始めることができます。
ただし、保護者が親子作文の時間を取れないという場合、作文の勉強は、小学2年生から始めれば無理がありません。
小学校低学年から作文の勉強を始めた生徒は、毎週作文を書くことが生活習慣になるので、課題の難しくなる小学校高学年、中学生、高校生になっても、作文の勉強を続けていくことができます。
言葉の森では、国語読解の授業も行っています。
また、作文クラスで文章を書くことに慣れてくると、記述問題も楽にできるようになります。
◆◆【合格実績多数】45年のノウハウで中学・高校入試の記述・小論文を完全攻略
言葉の森は、1981年の開設当初から、作文の学習の中に受験作文指導を取り入れて授業を行ってきました。
その結果、毎年多くの生徒が中学、高校、大学それぞれの入試の作文小論文に合格しています。
言葉の森では、受験の時期が近づくと、志望校の過去問に沿った勉強をするので、作文小論文の勉強は実践的になります。
しかし、志望校の過去問に沿った勉強をするための土台は、それまでの作文・感想文の練習の蓄積にあります。
作文を書く力は、算数・数学や英語と違い、理屈で理解すればできるようになるというものではありません。
作文は、音楽や運動と同じように、時間をかけて慣れることによって成長していきます。
受験作文力の土台作りには、受験の時期が迫る前から取り組んでいく必要があるのです。
◆◆小1から高3まで、毎月の読解検定で「本当の国語力」をつける
国語読解力は、読む力と解く力の総合力です。
解き方のコツを覚えるだけでは、本当の実力はつきません。
言葉の森では、解き方の練習をするだけでなく、問題集読書という方法で読む力をつける学習を行っています。
国語読解力は、国語の問題集の問題を解く形ではなかなか身につきません。
問題を解く形の勉強では、答えが合っていれば「当たった」、間違っていれば「外れた」という受け止め方で終わってしまうことが多いからです。
読解力をつけるためには、読解の問題を解く際に、「必ず満点を取る」という姿勢で臨み、間違えた問題については理詰めで間違えた理由を考える必要があります。
読解問題は完璧に解くことを目指すことによって、初めて解き方のコツを身につけることができるのです。
しかし、解き方のコツがわかるだけでは十分には解けない問題も出てきます。
それは、その問題文を読み取る力が不足しているからです。
したがって、一方で難しい問題集を読む力をつけるとともに、他方で問題の解き方を身につけるという勉強法が必要になります。
言葉の森では、問題文を読む力をつける勉強を読書と問題集読書によって身につけ、解き方のコツを身につける練習を、毎月の読解検定の問題を解くことによって身につけています。
◆◆他塾には真似できない「毎週1200字」の練習量が、入試で勝つ圧倒的な記述力を育てる
言葉の森の小学6年生・中学生・高校生の作文の目標字数は1200字です。
字数の目標は、学年によって次のように変わります。
学年 作文の字数
小学1年生 100字~200字
小学2年生 200字~400字
小学3年生 300字~600字
小学4年生 400字~800字
小学5年生 500字~1000字
小学6年生~高校3年生 600字~1200字
毎週1200字の作文を書く小学6年生・中学生・高校生は、日本の学校や学習塾ではほとんどいないのではないかと思います。
作文を勉強している生徒は、長い文章を楽に書くことに慣れているので、字数の短い記述の問題も短時間で書き上げることができます。
記述問題の多くは60字とか100字という短い字数指定ですが、その指定された字数に応じて素早く書く力が自然についてくるのです。
入試問題は、難関校になるほど、読解問題よりも記述問題の比重が高くなります。
読解問題は、読む力のある生徒であればある程度高得点を取れるので、記述問題でその生徒の真の国語力を見ようとしているのです。
◆◆先生との対話、友達との交流のあるオンライン学習(4人クラスの少人数制)
言葉の森の授業は、すべてオンラインで行っています。
そのため、国内遠方の生徒や海外の生徒も受講しています。
オンライン学習といっても、先生が一方的に説明するような授業ではなく、先生による生徒への個別指導の時間があり、また読書紹介や作文発表などで生徒どうしの交流も行っています。
子供たちの勉強に対する意欲は、先生や友達との対話と交流によって育つ面があります。
オンライン学習は、4人以内のクラスとして行っているので、すべての生徒に個別指導と発表の時間があります。
この対話と交流によって人前で話すことにも慣れるというのも、対話のあるオンライン学習の特徴です。
◆◆特許取得の自動採点システム「森リン」による作文検定(個人受検に対応)
言葉の森は、文章を自動採点するシステム「森リン」で特許を取得しています。
「森リン」は、すでに103,000件以上(言葉の森のデータベース調べ)の作文の評価を行っています。
作文の評価で大事なことは、客観的な数値による評価があることです。
この客観性のある評価によって、作文を書く目標ができ、意欲的に作文を書くことができます。
作文検定は、これまで団体受検を中心に行っていましたが、新たに個人受検もできるようにしました。
対象は小学1年生から高校3年生までです。
小学1・2年生は自由な課題、小学3・4年生は題名課題、小学5・6年生、中学生、高校生は文章を読んで感想文を書く課題です。
作文検定の個人受検は、毎月1回の指定された日時に、与えられた課題で手書きの作文を書いて送っていただく形になります。
検定結果の返却は、1週間以内です。
年間の受検回数(1回~12回)は自由に選ぶことができます。
作文の実力の伸びを長期的に把握するために、小学生の時期から定期的に作文検定を受検されることをお勧めします。
■■子育ての目標は大学入試ではなく、その先の人生で新しいことを始めること
◆動画
https://youtu.be/OC6HMYKTtpM
◆◆大学入試は大切だが最終目標ではない
お父さんやお母さんの時代は、大学に合格することが大きな目標でした。
それは、もちろん今でも同じです。
学歴によって、就職できる会社の選択肢が広がるからです。
また、いい大学に入れば、知的なよい友達と出会える可能性も高くなります。
しかし、大学を卒業したあと、どういう人生を送るかということは、子供ばかりでなく、今の親にも本当のところはよくわからないと思います。
今の時点でよいと思われていることでも、子供が成長して30代・40代になったときにも同じような状況が続くとは言えません。
むしろ、状況が逆転することもしばしばあります。
◆◆これからの時代に必要なもの
世の中の流れがどう変わるかについて言えば、時期が早いか遅いかはわかりませんが、ベーシックインカムのような仕組みが少しずつ広がっていくと思います。
そこまで行かなくても、AIの発達によって働き方が大きく変わり、人間が生活のためだけに働く時代ではなくなる可能性があります。
そのときに人間に残る大切なものは、「自分が心からしたいことがある」ということです。
そのしたいことは、「受け身のしたいこと」ではなく、「能動的にしたいこと」である必要があります。
なぜかというと、「受け身のしたいこと」は、そこにいくら時間を費やしても、蓄積というものが生まれにくいからです。
例えば、「好きなだけ面白いYouTube番組を見る」とか、「好きなだけゲームをする」とか、「好きなだけおいしいものを食べる」とか、「好きなだけ行きたいところへ旅行する」といったことは、何年間続けても、自分の個性にはなりにくいと思います。
人間が他の人と豊かなコミュニケーションを交わすためには、費やした時間が受け身のものではなく、能動的なものであることが必要です。
◆◆個性は「学ぶこと」より「作ること」で育つ
ところで、今の学校教育は、本質的には受け身のものです。
「学ぶ」ということは、答えのあるものを学ぶことですから、自分を向上させることにはなりますが、学んだことだけが多くても、その人らしい個性にはなりにくいのです。
では、個性となる時間の過ごし方は何かというと、それは「作ること」です。
「学ぶこと」はみんなと同じになることですが、「作ること」は自分だけのものになります。
「作ること」は、最初のうちはレベルが低いことが多いので、個性というほどのものにはなりません。
しかし、その「作ること」を5年、10年と続けていけば、それは他の人にはない個性になります。
◆◆子供のうちから「作る好きなこと」を育てる
今、大人でも、自分が何をしたらいいかわからないと思う人が増えています。
昔は、日常生活や仕事に追われて忙しかったので、そんなことを考える余裕はなく、休みが取れればほっと一安心というような人生でした。
しかし今は、昔よりも自由に使える時間が増えています。
そのときに、自分のしたいことがあるということが、その人の個性になり、生きがいになります。
そのように考えると、子供時代の教育では、「学ぶこと」とともに、「作る好きなこと」を育てていく必要があります。
作ることとは、文章を書くことでも、音楽でも、プログラムでも、研究でも、ものづくりでもかまいません。
言葉の森がオンラインクラスの中で「創造発表」の時間を設けているのは、この「作る好きなこと」を育ててほしいからです。
ベーシックインカムの時代になれば、仕事をしなくても、つまり給料をもらわなくても、楽しく暮らしていける社会になるでしょう。
この2、3年でそうなることはないと思いますが、子供たちが成長する10年後、20年後の世界では、そのような社会が実現している可能性があります。
「定年になったら自分の好きなことをして暮らす」と言う人もいますが、熱中できる趣味を育てるには長い時間がかかります。
子供の大学入試や就職は当面は大切ですが、それと同時に、10年後、20年後に熱中できる「作ること」を持てるような子育てもしていく必要があります。
◆◆子供の進路は「やりたいこと」で選ぶ
日本のロケットの父と言われる糸川英夫が中学5年生のとき、志望校選びで迷っていました。
ひとつは上野の音楽学校(東京藝術大学)の作曲科、もうひとつは東京高校(今の東大教育学部附属中等教育学校)の理科でした。
入学願書を出す間際まで決心がつかず、悩みに悩んで母親に相談しました。
母親はさすがに一瞬顔色を変えましたが、返答は即座でした。
「自分のやりたいものを自分で選べ。ただし入試の難易度によって決めるな」(「私の履歴書」より)
このときの母親の考え方こそ、子育ての方針です。
どちらが得か、どちらが入りやすいかという基準ではなく、自分の本当にやりたいことを選ぶという姿勢が大切なのだと思います。
■■作文の初期の実力は字数に現れる――字数を増やすためには語彙の引き出しを増やす必要がある
◆動画
https://youtu.be/McfM0xemVU4
◆◆字数は作文力向上の最も確かな指標
作文の勉強を始めて、数か月のうちに字数がやや右肩上がりになっているとしたら、その生徒の作文力は向上しています。
作文の内容が上手かどうかということは、取り上げた題材によっても変化するので、人間が見てもなかなかわかるものではありません。
しかし、字数は客観的な指標なので、これが作文力の向上にとって最も確かな指標になるのです。
ただし、すでに基準の字数を達成している生徒については、作文の字数よりも、森リン点の評価がコンスタントに高得点を取っているかどうかを基準にしていくといいです。
◆◆字数の基準は学年の100倍から200倍
作文の字数の基準は、学年の100倍から200倍としています。
小学3年生で300字から600字、小学4年生で400字から800字、小学5年生で500字から1000字、小学6年生で600字から1200字、中学生以上も600字から1200字です。
作文の実力をつけるためには、小学6年生以上の生徒は常に1200字を超える作文を書いている必要があります。
◆◆1200字を書き上げる難しさと、やり遂げた喜び
もちろん、これはなかなか難しいことです。
小学6年生、中学生、高校生で、毎週1200字以上の作文を書いているような人は、言葉の森の生徒以外にはまずほとんどいないと思います。
1200字を書くためには、早くても1時間半はかかります。
これを早くする方法は、「予習メモ」プラス「音声入力」ですが、そういうやり方をやっている人はまだ少ないと思います。
文章を書くことが好きな人は、書き上げた後に喜びがあります。
それはやり遂げたという喜びです。
これが向上心です。
人間にはもともと向上心があるので、難しいことをやり遂げた後は満足感があるのです。
◆◆字数を増やすには、毎月100字ずつの目標で
ところで、基準の字数まで長く書くためには、どうしたらいいでしょうか。
まず、普段600字しか書いていない生徒に、今日から1200字頑張りなさいということはできません。
それはできないのが普通です。
まず600字の作文を、100字増やして700字にすることを、次の月の目標にするというふうにしていくといいです。
◆◆語彙の引き出しを増やすのは読書
作文の字数が増えないのは、言葉の引き出しに、実例と表現と意見の語彙が入っていないからです。
本をよく読んでいる生徒は、言葉の引き出しにいろいろな実例や知識や感想が詰まっているので、特に意識しなくても自分の書く文章が自然に続いていきます。
字数の少ない生徒は、字数を毎月少しずつ増やしていこうとするだけでなく、それ以上に読書の量を増やしていくことが必要なのです。
◆◆読書記録と学年別リストで本の幅を広げる
それぞれの生徒の読書記録は、学習グラフで見ることができます。
https://www.mori7.com/gs/
また、読書記録の全体を見ると、学年別の読書のリストが出てきます。(7/4現在、38,449件)
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
同学年の生徒が読んでいる本の中には、易しい本も難しい本もあります。
自分が読んでいる本と同じようなレベルの本を読んでいる生徒を見つけて、その生徒の読んでいる本の傾向を見て、自分の読む本の幅を広げていくといいのです。
作文の実力はまず字数に表れます。
字数を増やすには、語彙の引き出しに多くの言葉が入っている必要があります。
そのためには毎日読書をすることが必要で、どういう本を選ぶかは読書記録の同学年の生徒を参考にするといいということです。
◆◆読書の量は1日50ページを目安に
読書は、何ページぐらい読んだらよいかというと、人によって個人差はありますが、だいたい学年の10倍ページ、大まかに言えば1日50ページ以上読むということです。
1日50ページ読めば、1週間で1冊は必ず読み終えます。
読書の質はもちろん大切ですが、最初のうちは読書の量を基準にして、毎日読書をするように心がけていってください。
■■中学生・高校生は夏休みの作文・小論文コンクールに応募しましょう
◆動画
https://youtu.be/FTgjnBebqR0
◆◆言葉の森の作文はコンクールでも通用する
言葉の森の中学生・高校生は、ほぼ毎週1200字以上の文章を書いています。
そのいずれもが、自分自身の体験実例と調べた実例を取り入れて書かれているので、コンクール入選が期待できる作品も多いはずです。
◆◆小学生は多くの作文コンクールで活躍している
言葉の森の小学生は、定期的に作文コンクールへ応募する機会があるため、多くの人が応募しています。そして、それらの作文コンクールでは、入選者の過半数を言葉の森の生徒が占めることもあります。
このような作文指導を行っている教室は、日本では言葉の森だけだと思います。
しかし、言葉の森はコンクールへの入選を目的とした指導をしているわけではないので、そのような実績を積極的に公表してはいません。
◆◆中高生には以前は新聞投稿を勧めていた
以前は、中学生・高校生には新聞社への投稿を勧めていました。
新聞投稿は四百字程度と短いため、自分の体験実例と意見を中心にまとめる必要があります。
そのころも、多くの生徒が新聞社の投稿欄に投稿し、掲載されました。新聞社によっては図書券や記念品が送られてきたこともありました。
しかし、現在は新聞を購読している家庭自体が少なくなったため、新聞社への投稿を勧めることはほとんどなくなりました。
◆◆夏休みは作文コンクールに挑戦する好機
ところが、夏休みにはさまざまな団体が作文コンクール、小論文コンクール、読書感想文コンクールなどを開催しています。
その中でも、学校経由で応募する税に関する作文、人権作文、読書感想文などは応募者が非常に多いため、優れた作品でも埋もれてしまうことがあります。
しかし、学校を通さずに応募できる作文・小論文コンクールには、大きなチャンスがあります。
これまで書いた作品の中からテーマに合う作文を選び、リライトすれば、入選圏内に入る作品はかなり多いと思います。
◆◆客観的な評価は大きな自信になる
作文を書いて先生に褒められたり、森リンの点数が高くなったりすることは大きな喜びです。
それに加えて、外部のコンクールで客観的な評価を受けることができれば、さらに自分の力に自信が持てるようになります。
また、作文コンクールへの入選歴は、推薦入試などの資料としても有効に活用できます。
◆◆AIは助言を受けるために使う
毎週熱心に作文を書いている中学生・高校生の皆さんは、夏休み中に時間を作って、ぜひコンクールに応募してみてください。
特に、小学六年生、中学三年生、高校三年生は受験期で忙しいと思いますが、ぜひ頑張ってください。
ただし、応募する原稿をAIに丸ごと修正してもらうことは避けてください。
そうすると、自分の作文ではなくなってしまうからです。
AIに相談するときは、「この文章で直したほうがいいと思うところを指摘してください」と頼み、その指摘を参考にしながら、自分で判断して書き直すようにしてください。
◆◆作文を書く機会をもっと増やしたい
私は、このような作文コンクールの機会がもっと増えるといいと思っています。
そのために、言葉の森が行っている作文検定でも、毎月のベスト10を表彰するような企画を考えています。
日本の中学生・高校生が日常的に文章を書く機会を増やすためにも、このようなコンクールの場をさらに広げていきたいと思っています。
◆◆6月19日に紹介したコンクール先
6月19日にホームページで紹介したコンクール先を再掲します。
夏休みは、ほかにもいろいろなコンクールがあると思いますから、テーマを見て書けそうなものは応募してみましょう。
ただし、1つの作品を複数の応募先に送らないようにしてください。
登竜門
https://compe.japandesign.ne.jp/
公募ガイド
https://koubo.jp/
高校生の主張コンクール - 公益財団法人 日本国際連合 ...
国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト
http://www.unaj.or.jp/concours/
全国高校生創作コンテスト
https://www.kokugakuin.ac.jp/about/efforts/p23
高校生小論文コンクール
https://shogaiza.jp/essay/
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
「おかねの作文」コンクール・高校生小論文コンクール
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/
マンガ感想文コンクール2026
https://www.manga-kansoubun.jp/
青少年読書感想文全国コンクール
https://www.dokusyokansoubun.jp/
子ども作文コンクール
https://kodomo-zaidan.net/ourbusiness/career_path/essay
小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト
https://www.keio.ac.jp/ja/about/engagement/tradition/koizumi-contest/
全国高等学校文芸コンクール | 公益社団法人 ...
https://www.kobunren.or.jp/enterprise/page-965/
中学生作文コンクール
https://aeon1p.or.jp/1p/youth/sakubun/boshuu/
中学生作文コンクール|教育活動|公益財団法人 ...
https://www.jili.or.jp/school/concours/index.html
第59回(2026年)「おかねの作文」コンクール 作品募集中
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/ap_sakubun2026/
私の折々のことばコンテスト応募要綱
https://www.asahi.com/event/kotoba/summary.html
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
大谷大学文藝コンテスト
https://www.otani.ac.jp/koudai/contest/nab3mq000008b2yb.html
WFPチャリティー エッセイコンテスト
https://www.wfpessay.jp
感動作文コンクール
https://www.rinri.or.jp/school/school-page4/
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● 言葉の森新聞2026年7月1週号 通算第1905号 (11083字) 言葉の森事務局 jun 2026年07月01日 11時57分
19477 (森の便り)
言葉の森新聞2026年7月1週号 通算第1905号
文責 中根克明(森川林)
■■学力は、読解力と語彙力と数理力で決まる――しかし、解ける学力のレベルから、使える学力にしていくことが必要
◆動画
https://youtu.be/X3TWMnCQWdI
◆◆学力の三つの土台
学力は読解力と語彙力でほぼ決まるというタイトルの記事がありました。
「学力は“語彙力と読解力”でほぼ決まる?」東大受験で痛感した“伸びる子・伸びない子”の残酷な国語力格差
https://news.yahoo.co.jp/articles/76d5e756123bc09bf2895255290b4a0c5ba5141b
これは、私が普段接している子供たちの実態とも合っています。
しかし、もうひとつ付け加えるならば、学力は、読解力と語彙力と数理的な力を土台としていると言えると思います。
数理的な力とは、計算力をはじめとする、物事を数理的に考える力です。
これによって、数学が少なくとも苦手にならない、できれば数学が得意になる力をつけておくことが学力のひとつの要素になります。
しかし、本当に大事なのは読解力と語彙力の方で、数理力は3番目の学力の土台と言っていいと思います。
◆◆読解力は読書によって育つ
さて、読解力を育てるのは読書です。
国語の問題集を解くことではありません。
しかし、その読書は、ただ本を読んでいればいいというのではありません。
最初は、多読が大事です。
次に、熱中する読書が大事です。
そして、もっと大事なのは、中学生や高校生になったときに、難しい本を熱中して読む力をつけておくことです。
読書は最初は量が必要ですが、最後は質が必要になるのです。
◆◆語彙力は親子の対話の中で育つ
では、語彙力はどう身につけるかというと、ことわざ辞典や漢字の問題集で身につけるのではありません。
親子の知的な対話の中で身につけるのです。
親子の知的な対話の機会を作るのに最もよい方法は、作文の勉強をすることです。
毎週書く作文や感想文のテーマに合わせて、お父さんやお母さんが似た話をしたり、自分の考えていることを話したりするのです。
それは、勉強のように話すのではありません。
親子の楽しい雑談として話していくのです。
家族で食事をするときは、みんなでテレビを見ながら食事をするのではなく、親子で楽しく話をしながら食事をするというのが理想です。
◆◆「解ける学力」から「使える学力」へ
さて、読解力、語彙力、数理力が大事だと書きましたが、さらにその先の話があります。
それは、読解力を、読み取るための読解力ではなく、使うための読解力にしていくことです。
それが作文力です。
読解力の先にあるのは、作文力だと考えておくことです。
語彙力も同様です。
その語彙を知っているという意味の語彙力ではなく、その語彙を自分の日常的な考えに使える語彙力としておくことです。
知っている語彙力から使える語彙力にしていくのです。
それはやはり、親子の対話や雑談の中で、自分の話をする習慣によって育ちます。
◆◆数理力を生かすプログラミング
数理力については、数学の問題を解けるというレベルより先に、自分でその数理的な考えを生かせるということが必要です。
その分野に最も近いのが、プログラミングです。
プログラミングで自分の作りたいものを考えて作ろうとするときに、必然的に計算や図形を処理する考え方が必要になってくることがあるのです。
◆◆ペーパーテストの学力を超えて
現在の学校での勉強では、学力は、ペーパーテストで測られるものに限られています。
しかし、本当に大事なものは、自分が日常生活や仕事の中で使える学力なのです。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■スマホの時間が長いと成績が上がらない、というのは本当か。
◆動画
https://youtu.be/6pp0pB0OsRw
◆◆スマホと学力の関係をどう考えるか
川島隆太氏の調査で、スマホの時間の長さと成績の伸びない度合いに深い関連があるという調査結果が出ていました。
同じ勉強時間でもテストで約20%の差…「3年間で脳の発達がほぼ止まる」たった1つの習慣
https://diamond.jp/articles/-/391629
これと似たことは、過去にも言われたことがあります。
例えば、「テレビを見る時間が長いと」とか、「漫画ばかり読んでいると」とか、「ゲームばかりしていると」とかいうような話です。
しかし、読書好きな子は、総じて漫画も好きです。
けれども、漫画好きな子が読書好きになるというわけではありません。
勉強のできる子は、ゲームも好きです。
しかし、ゲームの好きな子が勉強好きになるというわけではありません。
大事なことは、ゲームをしているかしていないかではなく、勉強をしているかしていないかの方なのです。
◆◆本当に大事なのは読書の時間
同様に、スマホについても次のことが言えると思います。
大人の人は、「子供がスマホを見る」という、自分たちが子供時代に経験しなかったことを見ると違和感を覚えます。
そこで、スマホを見ることを禁止すれば、勉強もできるようになると思ってしまいがちです。
しかし、本当はスマホを見るか見ないかということではなく、読書の時間が確保されているかどうかということなのです。
スマホを見る子の中には、惰性でスマホを見ている子もいます。
そういう子は、ほかの時間に本を開いて読むというようなことはありません。
毎日読書をしている子が、折に触れてスマホを見るというのは、特に問題はありません。
◆◆禁止よりも免疫をつける
大人は、自分が経験しなかったことに触れると、すぐに禁止しようとします。
大事なことは、禁止するのではなく、早めに免疫をつけておくことなのです。
今はスマホが子供たちにも普及し始めた時期ですから、ほとんどの子供はまだ免疫ができていません。
だから、それを親が工夫して、免疫をつける方向でスマホを利用するようにするといいのです。
◆◆わが家のゲームとの付き合い方
実は、私の家でも、子供が小学校低学年か幼稚園のころに、ゲームが流行り始めていました。
私も最初は、保護者からの質問で、「子供がゲームばかりしていて困る」という話を聞いて、ゲームのしすぎはよくないと思っていました。
しかし、途中から考えを変えました。
そんなに子供たちが熱中するゲームだとしたら、早めに免疫をつけておいた方がいいと思ったのです。
そして、子供2人が、たぶん小学1年生と幼児だったと思いますが、中古のゲーム機とゲームソフトを買ってきて、家で一緒に遊ぶようにしたのです。
そのゲームの名前は「ゼルダの伝説」と「ファイナルファンタジー」でした。
そこで、一緒にゲームをやり始めてみると、面白いのなんのって(笑)、親が熱中するほどの面白さでした。
◆◆読書を中心にしたルール作り
小学1年生の子は、攻略本を隅から隅まで読みました。
攻略本にはルビが振ってあったので、爆弾とか呪文とかいう漢字もスラスラ読めるようになりました。
そして、そのあとは、毎日15分だけゲームをするという時間を決めるようにしたのです。
雨の日などで子供が外で遊べず退屈しているときは、「読書を50ページ読んだら、ゲームを15分やっていい」というようなことをしていました。
そういうことをしている家庭は、当時たぶんどこにもなかったので、すべて試行錯誤でした。
◆◆読書を生活の中心に置く
こういうやり方が、誰にとっても参考になるかどうかはわかりません。
しかし、禁止するのではなくコントロールする力をつけるということと、読書を生活の中心に置くということは、あらゆる子育てに共通していると思います。
■■作文検定で作文力・思考力が伸びると、頭がよくなり成績もよくなる
◆動画
https://youtu.be/WiZ8deDegBE
◆◆作文検定とは何か
作文検定は、言葉の森が開発した語彙力分析をもとに、AIによる講評を加えた、作文力の検定試験です。
◆◆学年によって変化する作文の性質
小学校低中学年の作文は事実中心の作文ですから、題材と表現で作文の上手さが決まります。
しかし、小学校高学年から中学生・高校生になると、事実は実例としてもちろん書きますが、ある主題をもとにして事実を組み立てる構成になります。
また、単なる事実ではなく、理由としての事実、方法としての事実というように考えて書く書き方になります。
そのように考えて書く作文の練習をしていると、作文力というよりも思考力が伸びるのです。
◆◆読書における「考える力」の育成
これは読書について言えることと同じです。
読書も、物語文の読書は登場人物に共感するという要素がありますが、物事を構造的に理解するという面はあまりありません。
しかし、説明文や意見文の読書が増えると、考えて読む力がつき、頭がよくなるのです。
小学生や中学生のころに熱心に読書している子は、学年が上がって高校生になると、成績の伸びが大きくなります。
その反対に、読書をせずに勉強だけをしていた子は、その時点での成績はよくても、学年が上がるにつれて成績の伸びが少なくなるのです。
これは、私がいろいろな子を見てきた経験から言っていることなので、統計的な資料はありません。
しかし、読書好きな子で特に説明文の読書をしている子は、学年が上がるほど成績が伸びるようになるようです。
近年の教育でも、思考力・判断力・表現力が重視されているのは、そういう背景があるからです。
◆◆作文と思考力の関係
作文も、同様です。
事実中心の作文にも、もちろん価値がありますが、自分なりの意見をもとに構成を考える作文になると思考力が伸びるのです。
◆◆現在の学校教育が抱える課題
ところが、小学校高学年や中学生や高校生になると、学校で作文の授業をすることが少なくなります。
私自身の昔の経験でも、高校生の3年間で何かの感想文を書いた経験が1回あるだけです。
その感想文の返却は、長い時間がたって忘れた頃に戻ってきました。
数十人の生徒の感想文を読み、ある程度のコメントを書いて返そうとする先生の努力は大変だったと思います。
作文は思考力を伸ばす勉強ですが、今の作文学習の方法では作文の勉強をする時間が十分に取れません。
ここに一番の問題があります。
◆◆言葉の森が提案する「作文検定」のメリット
そこで、言葉の森が提案しているのは、作文検定という方法です。
作文検定であれば、毎週全員が作文を書く授業を行うことができ、その評価結果もすぐにわかります。
結果の返却は、1週間以内です。
その間、先生の手間はほとんどかかりません。
生徒に作文を書かせて、それをまとめて郵送で送るだけです。
この作文検定の料金は、1人2,200円で、学校ごとに毎月自由な日程を決めて実施することができます。
対象となる学年は小1から高3までですが、主題のある作文を書けるようになる小学校高学年からがおすすめです。
◆◆作文検定がもたらす未来
作文検定が普及すれば、日本の中学生・高校生の勉強は、知識の詰め込みや受験に合わせた勉強だけではなく、思考力を育てる勉強に進んでいくと思います。
これからの教育では、知識だけでなく思考力・判断力・表現力を育てることが重視されています。
しかし、その力を継続的に評価し、育てる方法はまだ十分には整っていません。
作文検定は、その課題を解決する新しい学習方法として役立つものです。
作文検定の評価のサンプルは、こちらをご覧ください。
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php" target="_blank">
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php
■■すぐに暴力を振るう子、すぐにキレる子の原因は語彙力の不足にあった
◆動画
https://youtu.be/XtpwSL4CPIc
次のようなタイトルの記事がありました。
「悲しいの類義語は?」→「ぴえん」現役高校生の“語彙力不足”に国語講師が危機感を抱くワケ。「自分が何を考えてるかわからない」
(Yahoo!ニュース)
◆◆暴力やかんしゃくの背景
幼児から小学校1、2年生にかけての子で、すぐ人に暴力を振るう子、すぐにキレる子、言うことを聞かない子がいます。
小学1年生のクラスに、そういう子供がいることもあります。
そういう子供たちが複数人いると、どの先生が指導してもクラスをコントロールすることは難しくなります。
昔は体罰によって言うことを聞かせることもありましたが、今はそういうことはできません。
こうした問題の背景には、その子の育った家庭環境が大きく関係している場合があります。
◆◆語彙力と感情のコントロール
暴力を振るいやすい子、キレやすい子に共通しているのは、語彙の発達が不十分だということです。
語彙が豊かになるほど、自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、感情をコントロールしやすくなるのです。
どうしたらよいかというと、その子に対する読み聞かせと読書の量を増やしていくことです。
保護者の多くは、読み聞かせや読書は十分にしていると思っていますが、それは親の感覚でそう思っているだけです。
子供にとっては、まだ読み聞かせや読書が不足しているために、キレやすくなっていることがあるのです。
◆◆成長しても続く語彙力の差
語彙力の不足は子供時代だけの話ではなく、成長した子供にも表れています。
「やばい」とか「すごい」とか「ガチ」とか「めっちゃ」という言葉ばかりで話している状態では、自分の気持ちや考えを十分に表現することができません。
◆◆語彙は毎日の積み重ねで身につく
語彙を増やす練習は、知識として増やすのではなく、身体的に増やしていくことが必要です。
つまり、算数や英語を勉強するような方法ではなく、音楽やスポーツの練習をするような方法で、毎日気長に続けていくのです。
その成果が出てくるのは、毎日続けて半年ぐらいたってからです。
それまでは、気長に続けていくことが大事です。
◆◆読書紹介で見える語彙力
語彙力があるかどうかということは、言葉の森のオンラインクラスの読書紹介や一人一言の時間でよくわかります。
先生はもちろん、子供がどのような読書紹介や一人一言をしたとしても、それを注意することはありません。
発言したことを、まずそのまま認めるだけです。
しかし、子供たちにはやはり大きな差があります。
読書紹介でも、その本の簡単なあらすじを述べながら、いちばん心に残ったことと、自分の感想を簡潔に説明できる子がいます。
◆◆年齢によって話し方は変わる
ただし、小学2年生までは、そのような簡潔な説明はあまりできません。
小学1・2年生は、物事をありのままに受け入れる時期なので、読書紹介をする場合も、その本の最初から最後までのあらすじをすべて話すことがほとんどだからです。
基準になるのは、小学5・6年生で、自分の読んだ本の内容を簡潔に、しかも内容豊かに話す力です。
◆◆語彙力と思いやり
そういう話し方のできる子は、他人に対する思いやりもあります。
単純に「面白かった」「つまらなかった」というだけの子は、人間関係でもそういう見方をしがちです。
そのため、弱いものに対する配慮や、自分と違うものに対する理解が生まれにくいのではないかと思います。
◆◆幼児期に最も大切なこと
幼児から小学校低学年にかけての教育で最も大事なことは、愛情と対話です。
それ以外の勉強は、それほど急ぐ必要はなく、学校に行っていれば十分というぐらいに考えておくといいと思います。
家庭で読み聞かせ、読書、対話が十分にできていれば、子供がいざ勉強しようという気持ちになったときに、後からいくらでも追いつけるようになるからです。
◆◆子供はすぐに成長するので、心配は要らない
昔、やはり小学1年生の子で、兄弟にすぐ暴力を振るう男の子がいました。
その子の兄弟の誰も素直でいい子だったので、お母さんにそのことを指摘すると、意外という顔をしました。
しかし、その後お母さんが読書に力を入れて行ったのだと思いますが、現在は明るく勉強熱心な高校生になっています。
子供の今の時点での欠点は、誰でもあるものですから心配は要りません。
対応の仕方は、「愛情と日本語」と考えておけばいいのです。
■■日本人の共感力は創造力の源だった
◆動画
https://youtu.be/M-_-1_Id0Ig
◆◆日本人の共感力とは何か
日本人は共感力の高い民族だと言われています。
それが例えば「同調圧力に弱い」などという形で現れることもあります。
つまり、自分のことよりも他の人に気を使い、他の人がどう思っているかを考えるという面が強いのです。
コロナウイルスの騒動が起こったとき、街を歩くと、すれ違う人のほぼ百パーセントがマスクをしていました。
ほとんど一人の例外もなく、マスクをして歩いていたのです。
知人にその理由を聞いてみると、「みんながしているのに、自分だけしないのはおかしいと思われるから」ということでした。
それは、悪いことではないのです。
そういう生き方が、日本人の家族主義的なまとまりの基盤になっています。
◆◆共感力は創造力にもつながる
しかし、今回述べるのは、共感力が同調圧力につながっているという話ではなく、共感力が創造力の源にもなっているという話です。
私たちは、自分個人のことを考えると同時に、他人のことや人間以外の生き物のことも考えがちです。
一茶の句に「やれ打つな 蠅が手をすり 足をする」とか、「雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る」とかいうものがあります。
これは、きわめて日本的な感覚です。
自分以外の生き物にも感情を移入し、自分と同じような感覚でその対象を見ているという共感力の表れです。
それが創造力に発展するのは、自分とは異なった優れたものに遭遇したときです。
◆◆模倣から創造へ
種子島に鉄砲が伝えられたとき、人によっては、自分が考えつきもしなかった武器が、自分とは異なる人間が作った魔法の武器であるかのように感じたと思います。
しかし、日本人は、同じ人間が作ったものなら、自分も作れるはずだ、というところに共感力を発揮したのです。
共感力は、時に模倣力と言われることもあります。
模倣力は、同調力という概念と似ています。
相手のやっていること、相手の良いところをそのまま吸収しようとするのが模倣力であり、同調力です。
しかし、その模倣力が発展したものが創造力なのです。
明治時代、日本の近代化が成功したのは、ヨーロッパの人々ができることなら、同じ人間である自分たちも当然できるはずだという共感力の土台があったからだと思うのです。
◆◆日本文化に根づく共感力
私が印象的な昔話として覚えているのは「笠地蔵」です。
笠が売れ残り、余った笠を持って帰る途中、お地蔵様が雪の中で立っているのを見たおじいさんは、自分の持っている余った笠を一人ひとりのお地蔵さんにかけて帰りました。
人間だけではなく、立っているお地蔵さんにも共感を覚える気持ちが背景にあったからです。
「葉隠」に書かれていた話ですが、ある藩の君主が部下の裁判で罰を与えることになりました。すると、君主の母が「あの者はどうか助けてやってほしい」と懇願したのだそうです。
最初は、もちろんそれを断り、「自分の決めたことに、たとえ母親であっても口出しをするべきではない」ときつく言い渡しました。
しかし、その母親が、日を置いて二度三度と繰り返し同じことを頼むと、君主は、「それほどまでに言うのなら、許す時期が来たのだと思う」と答えたそうです。
こういう話を聞くと、私たちの中に少しほっとする気持ちがあります。
理屈は理屈で大事ですが、その理屈を超えたところに、人間の情が入ることがあるということです。
◆◆弁証法と三方よし
ヨーロッパには、「正反合」という考え方があります。
対立するものが止揚されることによって新しいものが創造されるというのです。
日本には、「三方よし」という考え方があります。
最初から、対立のない状態を目指してよりよいものを創造するのです。
◆◆共感力を未来の力にするために
共感力は日本文化の中に幅広く根づいています。
それは、日本の文化が若い文化ではなく、長い歴史を持つ文化だからです。
しかし、共感力も、行き過ぎれば狭い村の文化になります。
革新を続けるためには、共感力を基盤としつつも、新しい改革を阻まない自由な文化を育てていく必要があります。
そのひとつは、調和と規制を基礎にする一方で、いろいろな分野で特区を作ることだと思います。
ふと、渋谷のスクランブル交差点を思い出した(笑)。
■■理系の子供を育てるためには、数学嫌いをなくすことが必要――人生に役立つ数学とは何か
◆動画
https://youtu.be/U3nc1ompKJ8
◆◆これからの社会に必要な理数系の力
これからの社会では、文章を読む力、文章を書く力とともに、理数系の力が必要です。
理数系の力とは、物事を理数的に捉え、必要に応じて理科や数学の考え方を使える力です。
◆◆数学は好きな子も嫌いな子も多い教科
しかし、子供たちの好きな教科、嫌いな教科を調べると、好きな教科として挙げる子が多い一方で、嫌いな教科として最も多く挙げられるのも数学なのです。
こういう状態がなぜ生まれているかというと、一言で言えば難しい問題があるからです。
なぜ難しい問題が出されるかというと、子供たちの学力に点数の差をつけて評価するためなのです。
それは、子供たちの成長のために必要な難しさではなく、評価する側の都合による難しさです。
◆◆難しい問題が数学嫌いを生む
難しい問題は、解き方を理解すれば解けるようになります。
しかし、それには、ある程度長い時間がかかります。
その長い時間が蓄積されると、数学が苦手になる子が出てくるのです。
難しい問題は、一種のパズルのようなものですから、解けたときの喜びがあります。
この喜びが、数学好きな子を生み出します。
人間には誰でも向上心があるので、できなかったことや分からなかったことが、できるようになり分かるようになったときには、感動するような喜びがあるのです。
しかし、その難しさは、子供の生活にとって必ずしも必要ではない難しさです。
◆◆技能の習得と人生に必要な学びは別
ちょうど体育で跳び箱の高い段を跳べたり、鉄棒で逆上がりができたり、サッカーでリフティングを何回もできたりするのと同じです。
できなかったことができるようになるのは、人間にとって嬉しいことなのですが、それがその子の人生にとって重要な教育かどうかということとは、また別の問題です。
◆◆因数分解や図形問題の難しさ
必要でない難しさについて、数学の分かりやすい例でいうと因数分解です。
因数分解のいろいろな問題は一種のパズルのようなもので、解き方が分かると解けるようになりますが、解き方が分からないとただ×をもらうだけになります。
さらに差が大きいのが、図形の問題です。
図形の問題も解き方が分かったときは嬉しいものですが、解き方が分からないとただ×をもらうだけなのです。
この難しさが物事を考えるときに必要な難しさならいいのです。
そうではなく、生徒に点数の差をつけて評価するために行われている難しさだというところに問題があるのです。
確かに、因数分解や図形の学習には、抽象的な構造を見抜く力、パターン認識力、論理的推論力を育てるという価値もあります。
だから、その問題自体に価値がないのではなく、受験のために複雑なパターンを大量に覚えさせることには疑問があるということです。
◆◆評価のための数学が数学嫌いを生む
この不必要な難しさが何を生み出しているかというと、本来、数理的に考える力を持った子供たちの数学嫌いを生み出しているだけなのです。
すべての問題は、数学力の評価が子供たちの成長のために行われているのではなく、子供たちに差をつけるために行われているところにあります。
◆◆本当に必要な数学とは何か
私が因数分解の無意味さを感じたのは、自分がプログラムを作っているときに、2次方程式を解く必要があった場面です。
そのときに考えたのは、因数分解の方法ではなく、「解の公式」に当てはめて計算機に解かせればいいということでした。
だから、子供にはいろいろなパターンの因数分解を教えてできるかどうかを確かめるよりも、いろいろな因数分解の方法があることを教えるとともに、解の公式という方法があり、その公式がどのように導き出されたかという理屈を教えてあげればいいと思うのです。
ところで、余談ですが、うちの次男が中学生のときは「ゆとり教育」の時代だったので、中学で「解の公式」を習っていませんでした。
それで、高校ではだいぶ苦労したようです。
最初のころ、高校で、できない子の保護者だけを集める会合に呼び出されました(笑)。
私は、その会の趣旨がよくわからなかったので、最前列で楽しそうに話を聞いていました。
◆◆人生に役立つ数学教育を
未来の日本の国の力は、子供たちの学力にかかっています。
不必要な数学嫌いを生み出さないために、差をつけるための数学ではなく、人生に必要な数学を教育していく必要があるのです。
人生に役立つ数学とは、何か問題に直面したとき、その問題を数学的に考えて解決する力です。
もちろん、人には、直感で解決することもあれば、人に聞いて解決することもあります。
しかし、数学的に考えるという方法もあるのです。
そのような考え方ができるという可能性を知ることが、数学を勉強する意義です。
◆◆数学が役立った自分の個人的な例
数学が役に立った例で言うと、私の場合、子供たちの点数の分布を調べたとき、ウェブ上で点数のドットを表示するだけでなく、その分布を表す近似直線をプログラムで引きたいと思ったことがありました。
そのとき、「確か高校の数学でやったはずだ」と思い、昔の数学の教科書を引っ張り出してきたことがあります。
今ならAIに聞けば教えてくれると思いますが、その当時はAIはありませんでした。
そして、「仮定した直線からすべての点までの距離の二乗の和が最も小さくなる直線が近似直線になる」という考え方を改めて理解し、プログラムを作ることができました。初歩的な話で恐縮ですが(笑)。
だから、パズルのような問題を解くコツを身につけることよりも、数学の理屈や考え方を理解することのほうが、数学の勉強では大切です。
数学を学ぶ目的は、難しい問題を速く解けるようになることではなく、必要なときに数学という考え方を使えるようになることです。
そうすれば、数学嫌いの子はもっと少なくなり、逆に理数系好きの子が増えていくと思います。
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● 言葉の森新聞2026年6月4週号 通算第1904号 (8540字) 言葉の森事務局 jun 2026年06月22日 17時59分
19475 (森の便り)
言葉の森新聞2026年6月4週号 通算第1904号
文責 中根克明(森川林)
■■6月29日(月)・30日(火)は休み
6月29日(月)・30日(火)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■読解力の先にある作文力(その2)
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=r1yMfdutt-0
●テストとしての読解、本来の読解
国語読解の問題は、答えがあるので問題にしやすいという面があります。
しかし、それが広く行われているのは、読解問題が子供の学力向上に役立つからではなく、ただ採点がしやすいから行われている面の方が強いのです。
昔、江戸時代や明治時代には読解のテストのようなものはなかったと思いますが、多くの人が優れた書物を読み、考えていました。
大事なのは読解のテストでいい点を取ることではなく、難しい文章を読み、その内容を自分のものにできることです。
つまり、文章を読み取ることが本当に必要なことであって、読解のテストでいい点数を取ることは、テストのために必要なことでしかないのです。
しかし、読解のテストが国語のテストとしてある以上、いい点数を取る方がいいことはもちろんです。
●読解テストで高得点を取るための2つのコツ
そのコツのひとつは、緻密に解く解き方を身につけること、もうひとつは、難しい文章を早く読み取る力を身につけることです。
緻密に解く解き方にはコツがあります。
しかし、学力の優秀な生徒でも、その解き方を知らないために高い点数を取れないことがあります。
そのコツのひとつは、推測して読むのではなく、文章に書いてある範囲だけで読み取るということです。
●難しい問題に共通する2つの特徴
難しい問題には2つの特徴があります。
ひとつは、同じことが違う言葉や言い回しで書いてあるために、合っていないと思ってしまうことです。
もうひとつは、同じ言葉や同じ言い回しで、違うことが書いてあるという問題です。
表面的に読む人は、同じような言葉が使われているから○だと思ってしまいますが、内容をよく考えると違う話なので×だということです。
読解検定の解き方のコツも、基本的にこの2つです。
このように緻密に読むということが、集中して読むということです。
●テクニックの前に「読む力」を鍛える
ただし、解き方のコツで一瞬にして成果が上がるのは、もともと読む力のある学力の高い生徒です。
多くの生徒はそこまで行っていません。
読み方のコツを身につける前に、難しい文章を読む力をつけることがいちばんの基本です。
そのための勉強法のひとつは、何しろ毎日読書をすること、そして難しい文章のエッセンスが詰まっている国語問題集の問題文を 読書代わりに読むことです。
その問題集読書は、1冊の問題集を5回以上繰り返して読むことです。
精読とは、この復読のことです。
以上が読解力をつけるコツです。
このコツを身につけるためには、毎月の読解検定に取り組み、100点を取ることを目指すことです。
少なくとも80点以上取らなければ、緻密に読んでいるとは言えません。
●国語の勉強で本当に大事なこと
国語の勉強の中心となっている読解の問題は、答えがあるから採点しやすいので行われているということを最初に述べました。
国語の勉強で大事なことは、読解のテクニックを身につける前に、多読と難読と復読で読む力をつけることです。
そしてもうひとつ大事なことが、読む力とともに書く力と考える力をつけることです。
(つづく)
■■中学生、高校生は夏休みにコンクールに応募しよう――コンクール入賞の実績は推薦入試などの資料にもなる
●夏休みに集中するコンクールの機会
言葉の森の小学生の場合は、コンクールに応募する機会が多数あるので、毎年多くの生徒が入選しています。
しかし、中学生、高校生になると、そのような定期的なコンクールが少なくなるので、夏休みなどにコンクールの企画が集中することが多いです。
言葉の森の生徒は、毎週1200字以上の作文を書いている人が多いので、コンクールに応募できる材料はたくさんあります。
●自分の過去の作品から応募作を選ぼう
自分がこれまでに書いたもので、内容がいいと思うもの、主に体験実例に個性、挑戦、感動、共感の内容があるものを選んで、字数を調整して、いろいろなコンクールに応募してみましょう。
●重複応募の禁止と手書きでの清書
ただし、1つの作品を普通のコンクールに同時に応募するのはルール違反になります。
1つの作品を送ることができるのは、1つのコンクールだけです。
しかし、もともとの作品がたくさんあるので、自分の作文をいろいろなところに応募できると思います。
中学生以上の生徒はパソコンで書いていることが多いですが、コンクールに応募するのは手書きになるものが多いと思います。
パソコンの画面で字数を調整したあと、それを手書きで清書するようにしてください。
●コンクール入選がもたらすメリット
さて、コンクールの入選にどういう効果があるかというと、言葉の森の評価や先生の評価などとは異なる評価をもらうことができる点です。
そして、勉強面に関して言えば、コンクールに入選することは、推薦入試の資料としても非常に役立ちます。
実際にこれまで大学入試の自己推薦の内容にコンクール入選の話を書いて合格した子もいます。
●入試における推薦資料としての価値
コンクールに入選するということは、本人の主観的な自己推薦よりも価値があるので、採点する側から見れば最も信頼できる資料だからです。
特に重要な学年は、小学6年生と中学3年生と高校3年生です。
中1の頃にコンクールに入選したという実績も効果がありますが、中3の時にコンクールに入選したという方がより大きな効果があるからです。
●実利としてのコンクール利用
言葉の森は、これまで小学生のコンクール入選についても、記事にはほとんど載せていませんでした。
それは、私の中に、人と競争して勝ったり負けたりすることは別にどうでもいいという感覚があったからです(笑)。
しかし、中学入試、高校入試、大学入試を目指す人は、当面の目標は志望校への合格ですから、自分の実力の範囲で利用できるものは利用するといいのです。
ネットで調べたコンクールの情報を入れておきます。
●応募にあたっての具体的な注意点
小学校高学年、中学生、高校生の人たちは、この1年間で1200字以上の作文を40本近く書いているはずですから、コンクールのテーマに合うものを探して、1人3編を目標に応募してみてください。
ただし、くれぐれも同じ作品を複数のコンクールに送ることのないようにしてください。
なお、採点者の目で見ると、誤字はとてもよく目立ちますから、テキスト化した作文をもとに誤字のないようにしてください。
●AIの活用方法と事後の報告
また、AIに添削を頼む場合もあると思いますが、AIは元の文体を変えて修正してしまうことがあります。
「自分の元の文体を生かして、おかしいところがあったら指摘してください」というようにアドバイスを求めるといいです。
コンクールの入選結果が分かりましたら、担当の先生にその旨を連絡しておいてください。
入選の結果は、オープンになると恥ずかしいでしょうから(笑)ホームページには載せません。
入選の滝にそっと載せるだけです。
なお、学校で宿題として一斉に出されるような税金の作文、人権の作文、読書感想文などは、コンクールという性格のものではなく、社会教育の一部として行われている面が強いので、それは無理に応募する必要はありません。
(つづく)
※コンクール情報は、この続きに載せます。
■■中高生向けのいろいろな作文コンクール
登竜門
https://compe.japandesign.ne.jp/
公募ガイド
https://koubo.jp/
高校生の主張コンクール - 公益財団法人 日本国際連合 ...
国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト
http://www.unaj.or.jp/concours/
全国高校生創作コンテスト
https://www.kokugakuin.ac.jp/about/efforts/p23
高校生小論文コンクール
https://shogaiza.jp/essay/
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
「おかねの作文」コンクール・高校生小論文コンクール
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/
マンガ感想文コンクール2026
https://www.manga-kansoubun.jp/
青少年読書感想文全国コンクール
https://www.dokusyokansoubun.jp/
子ども作文コンクール
https://kodomo-zaidan.net/ourbusiness/career_path/essay
小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト
https://www.keio.ac.jp/ja/about/engagement/tradition/koizumi-contest/
全国高等学校文芸コンクール | 公益社団法人 ...
https://www.kobunren.or.jp/enterprise/page-965/
中学生作文コンクール
https://aeon1p.or.jp/1p/youth/sakubun/boshuu/
中学生作文コンクール|教育活動|公益財団法人 ...
https://www.jili.or.jp/school/concours/index.html
第59回(2026年)「おかねの作文」コンクール 作品募集中
https://www.j-flec.go.jp/educators/contest/ap_sakubun2026/
私の折々のことばコンテスト応募要綱
https://www.asahi.com/event/kotoba/summary.html
全国高校生エッセイコンテスト「17歳からのメッセージ」
https://www.osaka-ue.ac.jp/education/koudai/17message/
大谷大学文藝コンテスト
https://www.otani.ac.jp/koudai/contest/nab3mq000008b2yb.html
WFPチャリティー エッセイコンテスト
https://www.wfpessay.jp
感動作文コンクール
https://www.rinri.or.jp/school/school-page4/
■■読解力の先にある作文力(その3)
◆動画
https://youtu.be/0BAk2OedN0Q
●国語力の本質とは何か
国語力の本質は、読む力、書く力、考える力です。
国語力の本質でないのは、古文、漢文、漢字の書き取り、文法、文学史、部首の名前、書き順、故事ことわざ、熟語などです。
なぜ多くの人が国語力の本質を勘違いしているかというと、国語力が国語のテストで測られるものと考えているからです。
さて、国語力の本質の1つである読む力は、読解力として考えられていることが多いのですが、本当の読む力とは難しい文章をバリバリ読む力であって、読解のテストでいい成績を取ることではありません。
読む力と読解力のテストは一部共通しているところがありますが、読解問題はテストとして作りやすいから行われることが多いのであって、本当の読む力はテストが作りにくいためにあまり行われていません。
そこで、言葉の森が考えているのは、本当の意味で読む力をつける図書検定です。
言葉の森は読解検定も行っていますが、それは読解力というテストに対応するための便宜的な勉強という面もあります。
本当に行うべきなのは、読解テストでいい成績を取ることよりも、本当の読む力をつけることなのです。
●記述問題が重視される理由
次に、書く力について考えてみると、現在の書く力は、記述力という試験の形態で行われていることが多いと思います。
国語における記述の試験はなぜあるかというと、その理由は2つあります。
ひとつは、読解問題の質の良いものを作るのは大変だからです。
だから、東大の国語の問題は、読解問題ではみんなができるような問題までしか作れないので、記述の試験が中心になっているのだと思います。
しかし、記述のテストは、作るのは簡単ですが、採点が難しいという面があります。
記述の問題が行われているのは、小論文の問題にすると、問題を作ることは簡単ですが、採点がさらに大変になるからという事情もあります。
このほかに、国語の問題量を多くして、生徒が解ききれないような問題を出すことによって差をつけるというやり方もかなりあります。
●受験で見られる「読み切れない問題」
今はどうか知りませんが、昔のある有名私立大学のある学部の入試問題がそういう問題でした。
高校3年生で読み切れる人はまずいないだろうという問題でした。
言葉の森の生徒は合格しましたが。
また、現在のあるトップクラスの都立高校の推薦入試の問題は、中学3年生でまともに書ける人はまずいないだろうという問題でした。
言葉の森の生徒は合格しましたが。
もう1つ、最近受験作文コースで指導したある私立大学の推薦入試も非常に長い文章の問題でした。
言葉の森の生徒は合格しましたが。
●テストする側の都合による国語試験
これらは結局、読解問題は作るのが大変だし、記述問題は採点が大変だし、小論文の問題になるとさらに採点が大変になるので、時間内に読みきれないほどの量と質で差をつけようとする、テストする側の都合によるものです。
今行われている記述問題は、結局、読解問題と作文小論文問題の両方の大変さを避けるために行われている妥協の国語力となっています。
しかし、記述問題の評価がまともに行われているとはあまり思えません。
昔、都立の中高一貫校がホームページに載せていた模範解答例が全然模範になっていないと思われることがありました。
東大の現代文の記述問題の赤本の模範解答の中にも、模範になっていないと思われるものがありました。
●要約力だけでは本当の国語力にならない
記述問題に似ていますが、要約を書かせる問題も、本当の国語力を測るとは言い難いものがあります。
要約はコツさえ分かれば、読解力や記述力に関係なく、誰でも上手に書けるようになるからです。
●作文小論文こそ本質的な国語力の評価
従って、本当の国語力とは、ある程度長い文章を読ませて、それに対して600字から1200字の作文を書かせることによって評価されるものになると思います。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
■■読解力の先にある作文力(その4)――本当の国語力は作文力に表れる
◆動画
https://youtu.be/LEdkX7YBeok
本当の国語力とは、ある程度長い文章を読ませて、それに対して600字から1200字の作文を書かせることによって評価されるものです。
この作文小論文によって本質的な国語力がつくのです。
にもかかわらず、なぜそれが学校でも入試問題でも行われていないのかというと、それは評価に時間がかかるからです。
一般に、生徒1人の書いた作文小論文を読んで、添削をして講評を書く仕事をすると普通10分はかかります。
30人のクラスであれば、5時間かかる計算になります。
◆◆作文指導が難しい理由
また、作文小論文の問題は、評価に負担があると同時に、指導が難しいということもあります。
それは作文指導のカリキュラムというものがないからです。
作文指導に熱心な先生ももちろんいますが、熱心な先生は一般に生徒の書いた作文の欠点を直して作文力をつけようとします。
ところが、欠点を直して上手になることはまずありません。
それよりも、欠点を直す指導によってほとんどの子が作文嫌いになるのです。
先生ではなく、親が子供の作文を見る場合にも言えます。
子供は小学2年生までは親の言うことや先生の言うことをよく聞きます。
しかし、この時期に直す指導を中心にしていると、小学3年生から作文を書くことが嫌いになります。
◆◆言葉の森の作文指導の特徴
その反対に、言葉の森では小学生から高校生まで何年間も作文の勉強を続ける生徒がいます。
高校3年生は受験の直前なので、作文が書けなくなる人もいますが、高校2年生まで作文を続ける生徒は、必ずしも大学入試で小論文があることの対策のためにやっているのではなく、自分の向上心でやっている子が多いです。
なぜそれができるかというと、言葉の森の作文指導は一貫したカリキュラムで行われているからです。
また、先生の指導の基本は、よいところを褒める指導だからです。
そしてさらに、言葉の森の自動採点システムがあるからです。
◆◆作文教育を全国に広げるために
言葉の森は、作文教育を日本全国に普及させるために、現在、作文検定と小論文模試と作文力判定テストに取り組んでいます。
日本の教育を考えるときに大事なことは、明日の日本を支える子供たちが、どのような人間として成長していくかということです。
子供の成長の要になるのは教育ですが、それは現在のような、テストで採点しやすいという理由だけから行われている知識の詰め込みの勉強ではありません。
難しい文章を読み、自分なりに書き考えるという勉強が本当の勉強です。
その勉強を日本中に広めるためには、作文指導の方法と作文評価の方法が必要です。
作文指導の方法については、言葉の森がこれまで45年間行ってきた一貫したカリキュラムがあります。
作文評価の方法については、森リンによる自動評価システムがあります。
言葉の森は、これらの方法によって、日本中の子供たちが本質的な読む力、書く力、考える力をつけるようになることを目指しています。
◆◆未来の教育に必要なもの
改めて言いますが、未来の日本を支えるのは、子供たちの教育です。
その教育は、テストのしやすさだけから行われている知識の詰め込みの勉強ではなく、読む力、書く力、考える力を本質的に育てる勉強です。
言葉の森は、そのために作文検定、そして今後は図書検定、暗唱検定を日本中に広げていこうと思っています。
※言葉の森のnoteの記事もごらんください。
https://note.com/shine007
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● 言葉の森新聞2026年6月3週号 通算第1903号 (1300字) 言葉の森事務局 jun 2026年06月16日 13時54分
19469 (森の便り)
言葉の森新聞2026年6月3週号 通算第1903号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】確認テストを改良し、どの学年のどの月もできるようにしました
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=zDn4_YBHpMg
●算数・数学という名称について
文部科学省の方針では、今後、算数・数学という名称の区別をなくしていく方向のようです。そのため、言葉の森でも小学生の教科を「数学」と呼ぶようにします。
●確認テストの変更について
「確認テストは点数を競うためではなく、自分の実力を確認し、次の勉強につなげるためのものです。」
確認テストは、自分がやった次の月しかできないようにしていましたが、操作しにくいところがありました。
そこで、元に戻し、さらにどの学年のどの月の問題もできるようにしました。
●確認テストの基本的な進め方
1.基本は、自分の学年の4月から順にやるようにしてください。
2.しかし、問題の学年を先取りしたり、前に戻ったりすることもできます。
3.答えを送信すると、正解が見られるようになります(これは以前と同じです)。
●中学生の学習について
4.中学生の数学と英語は、発展新演習もできるようにする予定です。よくできる生徒は、発展新演習の問題の方をやるようにしてください。
●小学生の数学について
5.小学生の数学は標準問題なので簡単です。その代わり、先取り学習で1学年先に進むことを目標にしてください。
・小学生向けの受験新演習の難問には面白い面もありますが、あまり意味のない難しさで、中学生以降の数学には結びつきません。したがって、小学生は難問を解くよりも、標準問題で学年先取り学習をすることを目指します。
●確認テストを活用しよう
6.確認テストは、言葉の森の生徒であれば誰でもできます。
これからの学力で大事なのは、読書力・作文力・数学力です。
したがって、作文クラスの生徒も、できるだけ確認テストをやるようにしてください。特に、数学は優先的にやるようにしてください。
●質問のしかたと学習の進め方
7.先生は、問題の解説はしません。質問はできるだけ生徒が自分で考えて次の週までに答えを見つけられるようにしてください。
先生がていねいに教えてあげると、わかった気がするだけで、本人の実力にならないからです。
小学校高学年以上であれば、AIに教えてもらうといいです。
AIに聞くときは、問題だけでなく、問題と答えをセットにして質問する方がわかりやすくなります。
ただし、どうしてもわからない場合は、掲示板に書き込むようにしてください。
▽確認テスト
https://www.mori7.com/kt/
▽国語掲示板
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=45
▽数学掲示板
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=ss
国語と数学の掲示板は、「よく使うリンク」の24、25に入れてあります。
掲示板に書くときは、ただ「わからない」と書くのではなく、「自分はこう考えたが、なぜ違うのか」のように、具体的に書くようにしてください。