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家庭教室を支える新しい教育プロジェクト(facebookやgoogle+と教育7) as/1330.html
森川林 2011/08/10 17:28 


 ここからは、想像の話になります。

 経済破綻があっても、自然災害があっても、生き残るだけならだれでも何とかできます。しかし、生き残るだけでは済まないのが、子供を持つ母親です。子供の成長のためには、一刻も早く元の安定した社会に戻す必要があるからです。

 だから、地域の自治の中心になるのは、小さい子供を持つ母親です。しかし、母親は組織の運営のようなことには慣れていません。地域を単位とするような自治的な運動を運営するには荷が重いのです。

 現在、既にある地域の自治会は、組織はそのまま生かせますが、日常的な活動以上のことをするには力不足のように思います。町内会のお祭りのようにある程度役割分担が決まっている仕事をするならいいのですが、前例のない新しいことをさまざまな意見を押し切って遂行することは難しいと思います。

 地域の自治のリーダーとして新しい活動を切り開くことができるのは、その地域に住民として暮らしている中小企業の社長のような人です。それも、できれば創業者で、裸一貫からたたきあげて、多くの従業員を抱えるようになった人がいいでしょう。危機のときには、危機をのりこえてきた人がリーダーになる方がいいのです。しかし、そういう人ほど自分から進んで「自分がやる」とは言い出しません。リーダーになる素質のある人は、「リーダーなどだれでもできる」と思っていることが多いからです。だから、周りの人がそういう人物を見つける必要があります。

 子供を持つ母親と中小企業の社長のような人物を中心に作られた地域自治の核に、行動力のある若者としてfacebookやgoogle+を活用できる高校生や大学生が参加すれば、国の政治や経済が破綻しても、地域の生活はすぐに復活するでしょう。治安も、防災も、環境も、福祉も、そして日常生活に必要な衣食住の保障も、また、教育も、文化も、地域の自治が動き出せば、公の行政サービスなど何もなくてもやっていけるのです。

 そして、いったんこのような自治社会が生まれれば、その後国家の役割が再び必要になるとしても、それはもはやかつてのような利権にまみれたよそよそしい国家ではなく、真に国民の利益を考えた、静かだが頼りになる、国民と不可分の国家になっているだろうと思います。

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 言葉の森では、今後、次のような教育プロジェクトを計画しています。
 それは、自然災害や経済破綻が起きても大丈夫なように、ネットを活用した低価格の(場合によっては無料の)家庭学習をサポートする教育運動です。

 通信教育の講座を受講している人は、感じがわかると思いますが、通信講座では毎月定期的に教材が送られてきます。このプロジェクトでは、毎月の教材のかわりに、インターネットで無料で教材をダウンロードできるようにしておきます。

 そして、その教材を家庭でどう使いこなしていくかという家庭学習の方法をfacebookのグループの中で提供し共有してていきます。

 自分の子供を教えることが中心ですが、教えることが上手な人は、近所の子供も教えられるようにします。すると、そこが小さな寺子屋のような場所になります。

 寺子屋だから、勉強と躾の全体を見ていけるようなものにする必要があります。読解と作文については、言葉の森に既に教材とノウハウがあります。漢字の勉強、数学の勉強、英語の勉強なども、教材を準備すればすぐに指導することができるようになると思います。。

 更に、子供には勉強だけでなく日常生活の躾のようなことも教えていく必要があります。それは、家庭での手伝いの中で身につけていくものになるでしょう。また、もうひとつ大事なのが季節ごとの行事です。行事と手伝いによって、子供は社会生活の知恵も身につけていくようになると思います。

 今後、主にfacebookの中で、このような家庭教室、地域教室をサポートする教育プロジェクトを展開していく予定です。



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