ログイン ログアウト 登録
 言葉の森の作文の体験学習セット―作文と暗唱を結びつけた学習 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 1628番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/16
言葉の森の作文の体験学習セット―作文と暗唱を結びつけた学習 as/1628.html
森川林 2012/10/08 09:10 



 言葉の森の作文の体験学習セットができました。

 これまでは、その学年で使う通常の教材を、そのまま体験学習でも使っていたために、かなり難しいことまで最初から説明しなければなりませんでした。

 今回新たに作成した体験学習セットは、基本的には通常の教材を同じですが、複雑な部分を少なくしてあるため、取りかかりやすくなっています。


 長文暗唱の自習は、説明がかなり複雑になりますが、これは体験学習セットの中に残すことにしました。その理由は、この長文暗唱が、家庭学習の進め方の基準となるからです。

 長文暗唱は、毎朝10分自習の時間を確保できれば、誰でもできるようになります。この暗唱の自習が抵抗なくできる場合は、課題の長文の音読や対話や読書も同じ流れで進めることができます。

 しかし、毎朝10分の自習時間を確保できない場合は、無理に暗唱に取り組む必要はありません。この場合は、授業の前に事前に課題の長文を読んでおくことと、毎日の読書をすることが自習の中心になります。


 家庭学習というのは、無理な目標を決めてできたりできなかったりするよりも、楽にできる目標で毎日コンスタントに続ける方が効果があります。

 その自習の進め方の基準を家庭で決められるように、長文暗唱の自習を体験学習でも行うようにしたのです。


 言葉の森の作文指導が、他の通信講座などの作文指導と大きく違うところは、事前の指導に力を入れていることです。

 他の通信講座などの作文指導では、子供たちが作文を書いたあとに赤ペンで添削をする教え方が主流です。しかし、書いたあとにいくら赤ペンでていねいに添削しても、それで作文力がつくわけではありません。書く前に、どう書いたらいいかを説明するからこそ、その目標に向かって実力を伸ばすことができるのです。

 しかし、作文の場合は、努力したからといってすぐに実力がつくわけでないというところに大きな問題があります。他の教科の勉強は、知識が理解できればそれが実力になりますが、作文の場合は知識を理解しただけでは実力はつきません。作文力の背後には、語彙力、読解力、思考力、表現力の総合的な実力の蓄積があるのです。


 その作文力の背後にある力をつける学習が読む学習です。しかし、文章を読む学習というのは、問題を解く形の学習に比べると形が残らず指導も評価もしにくいので、学校でも塾でも家庭でもあまり行われていません。国語の成績が上げにくいというのは、読む学習よりも問題集を解くような学習が中心になっているためです。

 ところが、暗唱というのは読む学習でありながら、読んだことが形として残ります。そのため、真面目に取り組む子ほど、ただの音読よりも暗唱の方に学習のしがいを感じるのです。


 この音読、暗唱、素読などの学習を、幼児や低学年の能力開発として行っているところもあります。低学年のころは、文章を暗唱する能力が高まる時期なので、枕草子や平家物語などの文章もすらすらと暗唱できるようになります。

 しかし、暗唱は、暗唱ができるようになること自体に意味があるのではなく、暗唱する長文の語彙と構成を生かして、作文力の土台を作っていくというところに意味があります。


 作文の学習というものは、教える手順が正しくないと、なかなか続けることができません。作文を添削するだけならしばらくは誰でも教えることができますが、長期間にわたって作文の勉強を見ていくことができる教室や通信講座というのはほとんどありません。

 だから、読む学習と書く学習を結びつけて、幼児・小1から高3・社会人まで継続して作文力を向上させていけるような学習法が必要になるのです。


【言葉の森の作文体験学習セット】











コメント欄

コメントフォーム
言葉の森の作文の体験学習セット―作文と暗唱を結びつけた学習 森川林 20121008 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ひふへほ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ひふへほ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
暗唱(121) 作文教育(134) 他の教室との違い(22) 
コメント1~10件
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
【合格速報】順 森川林
Rさん、合格おめでとう!! よくがんばりましたね。 受験 12/4
記事 5387番
森リン大賞9月 森川林
 従来の作文評価は、小学校低学年では「正しい表記ができている 11/9
記事 5382番
作文の学習で大 森川林
 「何でも自由に書いてごらん。いつでも褒めてあげるから」とい 11/7
記事 5381番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板
2025年11 森川林
△ムラサキシキブ ●作文検定スタート  学校 11/26
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン