日本では長らく、作文教育は文学的な教育の一部として行われてきました。
小学生のうちから私小説の作家を育てることがゴールになるような雰囲気で作文指導が行われてきたのです。
もちろん、そういう生活作文的な作文指導も必要です。
そして、小学生は、そのような事実中心の作文からスタートしていくのが自然です。
しかし、作文教育の目標は、小説家を育てることではありません。
将来、社会に出て、自分の言いたいことを文章でしっかり表せる人になることが目標です。
そして、その上に更に、文章を書くことによって創造的な考えを生み出せるような人になることが目標なのです。
創造性を育てることについて、簡単なノウハウはありません。
しかし、少なくとも、教える先生がゴールは創造性にあるということを自覚していることが必要です。
受験に合格する作文ということも、もちろん一時的には目標になりますが、作文を教える先生は、その先の目的も自覚しておく必要があるのです。