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作文教育から学校教育へ as/3681.html
森川林 2019/04/15 01:05 

 言葉の森を作文の塾と呼んでいる人もいますが、言葉の森は学習塾ではありません。
 作文の教育自体を目的とした作文教室です。

 入試で作文試験が課されるようになる時代のずっと前から、作文教育を目的とした教室を開いてきました。
 ここが、齋藤孝さんなどがやっている受験のための作文講座とは違うところです。

 しかし、生徒の中には、受験で作文を使う生徒も当然いるので、20年ほど前から受験作文小論文の指導も行ってきました。
 言葉の森の受験作文指導は、わかりやすいと言われることが多く、例年、中学入試から大学入試まで受験作文コースに多くの生徒が参加しています。

 公立中高一貫校入試では、作文以外の教科の試験もあるので、合否は作文だけで決まるわけではありませんが、言葉の森の受験作文コースで作文の勉強をした人は、ほかのどこで勉強するよりも作文の実力をつけているはずです。

 言葉の森が学習塾でないのは、「(作文以外の)教科の勉強は自分でやる方がよい」という考えを持っていたからです。
 人に教わるよりも、自分で勉強をした方が、ずっと能率よくしかも楽に勉強できるからです。

 その考えはこれからも変わりませんから、言葉の森は、学習塾のような勉強をする場にはなりません。
 しかし、今の学校教育を見ると、学校の教育自体が時代遅れになり、多くの子供たちが、無意味に近い詰め込み教育で勉強に対する意欲をなくしているように見えます。

 そこで、言葉の森は、これまでの作文教育を発展させ、子供たちの教育全般をカバーするより広い教育を目指すことにしました。
 作文以外に、国語、算数数学、英語、理科、社会などの教科の学習も選択できるようにするので、学習塾のような形態になりますが、本質は学習塾ではなく学校の教育です。

 言葉の森が作文教室を始めたとき、作文教育に関する本を約200冊読みました。
 そのころから、将来は教育全般をカバーする教室を作ろうと考えていたので、これまでに教育に関する本は数多く集めています。
 その中には、天外伺朗さんの教育論のような根本的な内容のものから、和田秀樹さんの具体的な教育法のものまで幅広くあります。
 それらをすべて統合して、具体的な教育として組み立てていきたいと思っています。



コメント欄

森川林 2019年4月15日 1時22分  
 日本では教育は進学実績との関連で語られることが多いので、どの塾も実績を上げるために工夫をしています。
 そのいちばん手軽な方法は、大量の宿題を出すことです。
 受験で点数を上げるためには、詰め込みが最も効果があるからです。
 それと同じことが、学校教育でも行われています。
 ある時期に集中して詰め込み勉強をすることは決して悪いことではありません。
 しかし、教育の方法がそれしかないのは問題です。
 近年増えている不登校は、そういう量で強制する学校教育にも一因があると思います。


nane 2019年4月15日 1時31分  
 今の中学生が通う塾は、学校の定期テストの過去問対策までやってくれます。
 それで実力がつくかというと、そういうことはもちろんありません。
 成績はよくなるが、実力は低下するのです。
 そういう現象が、日本の教育のいたるところにあります。
 日本は、これから子供たちの教育を根本から変える必要があるのです。


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