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低学年のときほど、作文クラスの楽しい授業を――勉強で大事なことは長続きすること as/4792.html
森川林 2023/07/08 16:37 
修 削

カタクリ

 言葉の森の作文指導は、小1から高3まで幅広く行っています。
(実際には、幼長の生徒も、社会人の生徒もいますが。)

 小1や小2のころの作文の勉強は、最初のうちは、家庭でお母さんが教える形でも進めることができます。

 しかし、やがてお母さんが教える作文指導では、子供は嫌がるようになるのです。
 それは、お母さんが教えすぎるからです。

 作文は、教えすぎると苦手になります。
 学校でも、作文指導に熱心な先生のクラスになると、多くの子が作文が苦手になります。
 得意になるのは、いつも褒められる数人の子だけです。
 作文は、教えすぎてはいけないのです。


 言葉の森では、作文個別指導と作文クラス指導のふたつの指導形態があります。
 作文個別は、先生とマンツーマンで教えてもらう指導です。
 作文クラスは、5人以内のクラスで、みんなで一緒に作文を書く指導です。

 どちらの方が子供の勉強が長続きするかというと、明らかに作文クラスの方なのです。

 その理由は、言葉の森の先生は教えすぎることはほぼありませんが、ほかの生徒が見えない中で、自分の子の作文だけを見ているお母さんが教えすぎてしまうからです。

 お母さんが教えて書かせる作文は、最初のうちはとても上手です。
 そのままコンクールに応募できるような立派な作文を毎回書きます。
 手抜きをして書くようなことは全くありません。

 そういう作文を書いている子が、突然やる気がなくなり、作文を書くことを嫌がるようになるのです。
 それは、教えられすぎたからです。

 作文クラスの場合は、同学年のほかの子の作文を見る機会があります。
 どんなことを書くか、互いに発表し合う時間もあります。
 読書紹介や一人一言の自由発言の時間もあります。

 そういう対話と交流の中で、多少上手な子やそれほどでもない子がいても、みんな、ほぼ同じような経験したり、考えたり、書いたりしていることがわかります。
 だから、作文の勉強に無理がないのです。


 そして、将来、もっと大事になることは、小学1年生のころから一緒のクラスで作文を書いていた子は、高学年になり、中学生になり、高校生になったときに、幼馴染(おさななじみ)の生徒どうしになることです。

 上の学年になったときは、作文以外に、国数英の勉強を一緒にしたり、創造発表やプログラミングの勉強を一緒にしたりするかもしれません。
 小学校低学年のころから一緒に勉強していた子と、大きくなってからも一緒に勉強できるということは、なかなか得られない貴重な経験になります。


 人間は、知識だけを合理的に吸収する勉強をしているわけではありません。
 その勉強の中で、同じ場所と時間を共有する友達や先生と一緒に勉強しています。
 これがコミュニティ教育という概念です。

 今は、学校や塾が、このコミュニティの役割を果たしていますが、やがて少子化の進展の中で通学の教室には限界が出てきます。
 しかし、単に動画を見るだけのオンライン教育では、生徒どうしのつながりはできません。
 5人以内のオンラインの少人数クラスで、いつも同じ友達と一緒に勉強する仕組みがこれから必要になるのです。


 このことは、まだ多くの人に理解されていないように思います。
 生徒どうしの読書紹介や、発表と質問と感想の時間や、一人一言の自由発言の時間を、無駄なおしゃべりの時間と思っている保護者の方もいると思います。

 しかし、それはそうではないのです。
 対話と交流の中で勉強することが、これからの教育の最も重要な要素になります。

 小学校低学年のクラスでは、読書紹介や一人一言の時間に、みんな生き生きと発言しています。
 こういう生きた時間を共有することが、これからの教育には必要になるのです。


 ところで、5人以内の少人数クラスを多数運営することは、きわめてコストのかかる経営形態です。
 1対1の個別指導や、10人以上の集団指導であれば、もっと低コストで運営することができます。

 しかし、今後の教育を考えた場合、個別指導でも、集団指導でもなく、少人数のクラス単位の個別指導が重要だと考えるので、言葉の森では、これからもこの少人数クラスを運営していくつもりです。


 今回は、9月からの作文受講料の引き上げをすることになり、誠に心苦しく思いますが、ぜひ事情をご理解くださるようお願い申し上げます。



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