https://www.youtube.com/watch?v=3KX0y0QE2a0
●日本語教育で大切なのは「方法」
「日本語教師に外部人材活用」という記事を見て考えたことです。
外国人の児童生徒が増えているため、日本語教育を行う必要があるということはわかります。
しかし、日本人だから誰でも簡単に外国人に日本語を教えられるということではありません。
大事なのは、教える人間を増やすことではなく、教える方法を改善することなのです。
その参考になるのは、明治時代、日本が台湾で行った日本語教育です。
当時はもちろん、日本語教育の教科書などはない状態でした。
少人数の日本人が、徒手空拳で台湾の人たちの日本語教育に取り組みました。
それが結果として成功したことは、教える人数が多かったからではなく、教える方法が正しかったからです。
政府や自治体は、その方法を研究すべきです。
●暗唱による日本語教育
私が推測するに、その方法は、日本語の文章の暗唱です。
文章の暗唱であれば、先生の教えてくれる時間以外にも、子供たちは自宅で自分の力で暗唱の練習をすることができます。
そして、日本語の基礎が作られるのです。
言葉の森は現在、暗唱検定を行っていますが、この暗唱検定に合格する子は、どの子も頭が良くなります。
実際に、ある幼稚園で暗唱教育を行っていた子供たちの卒園生の平均IQが120になっていたという報告もあります。
また、10カ国語を話せるようになったシュリーマンの勉強法は暗唱でした。
最初は全くできなかった暗唱が、何度も繰り返し音読しているうちに、やがて急にできるようになり、それがシュリーマンの語学力の基礎を築いたのです。
●戦後に失われた暗唱教育
戦前の日本では、暗唱教育が普通に行われていました。
ところが、敗戦によりGHQが日本の暗唱教育を否定する方針を出したために、戦後は日本から暗唱の教育がほぼなくなってしまったのです。
ですから、今の大人の世代は暗唱の経験がありません。
親が経験していないことは子供に教えにくいので、子供ももちろん暗唱のできない子がほとんどです。
ところが、暗唱の方法さえ明確であれば、誰でも暗唱は簡単にできるようになります。
●暗唱は何歳でもできる
最も暗唱しやすい年齢は、幼稚園年長から小学2年生までですが、それはその時期の児童が物事を無条件に吸収する年齢だからです。
そのため、小学3年生になる頃から、無条件の暗唱はしにくくなります。
しかし、それは単にしにくくなるということであって、方法が明確であれば、何年生でも、もちろん大人でも老人でも暗唱はできるようになります。
貝原益軒は、和俗童子訓の中で、「百字百回、空で読み、空で書く」という暗唱法を提唱しています。
そして、その方法に付け加えて、「これはたとえ老人であってもできるようになる」ということを述べています。
つまり、暗唱とは声を出して繰り返し音読することなのです。
●日本語教育の中心に暗唱を
外国人の児童生徒の日本語教育は、ただ漠然と教える人数を増やすことではなく、日本語の暗唱教育を中心に行っていくという方法を明確にすることが必要です。
▽関連資料
<独自>外国人児童生徒の日本語教育に外部人材活用へ 25日の文科省報告書案全容判明
https://www.sankei.com/article/20260524-OVXV4BZGEZI7PD5DAZTZS4G2HU/
▽明治期の台湾における日本語教育
https://www.google.com/search?q=%E6%98%8E%E6%B2%BB%E6%9C%9F%E3%81%AE%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E6%95%99%E8%82%B2
▽古代への情熱: シュリーマン自伝
https://www.amazon.co.jp/dp/4003342011
▽養生訓・和俗童子訓
https://www.amazon.co.jp/dp/4003301013
※全科学力クラスでは、小1から中3まで、全員が毎週暗唱の練習をしています。
(小3までは日本語の暗唱、小4からは英語の暗唱)
暗唱とは、言葉を暗記することではありません。
言葉を身体化することなのです。