ログイン ログアウト 登録
 2月の森リン大賞より 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
作文検定 | 言葉の森 | 作文教室・サイト 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室
記事 2122番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/9/17
2月の森リン大賞より as/2122.html
森川林 2014/04/14 06:42 


予想外のランニング(小5の部より)
らめき
「どこまで行くの?」
「河口まで。」
「えーっ。」
ぼくの学校では毎年二月、近くの川沿いを走るマラソン大会がある。走ることは好きだったが、マラソンのような長距離を走ることは、あまり好きではなかった。そんなぼくをきたえようと思ったのか、お父さんが一緒にランニングをしようと誘ってきた。とても寒い日だったのであまり気分は乗らなかったが、学校のマラソン大会が近いということもあり、練習のつもりでランニングをしようと思った。お父さんはマラソン大会で走るコースを下見しようと言っていた。お父さんは走ることが大好きでいつも休みの日には必ずジムに行って走っている。耳がちぎれそうなくらい寒い日だったが、しばらく走ると体がポカポカして、だんだん暑く感じるようになった。マラソン大会で走る予定のコースを過ぎてもまだ、お父さんは走り続けていた。ぼくはいやな予感がした。
 予感は的中した。途中、休けいを取りながら走り続けるお父さんについて行った。ここではぐれたら、一人で家に帰れないと思い必死だった。ついに、マラソン大会の予定コースをはるかに過ぎ、河口に到着した。ぼくはヘトヘトだったが、さらにお父さんは埋め立て地の方へ続く道を進んでいった。ぼくはその時、足が棒のようなっていた。足の感覚がなくなり、もうだめだと思った時「足湯」という文字が目に入った。さすがにお父さんも疲れたのか足湯で休けいすることになった。少し熱めのお湯に足を入れるとジワーっと温かさが伝わってきて、いやされてきた。ぼくにとってその時の足湯は、まるで砂漠の中のオアシスのようだった。結局、三十分のつもりで出かけたランニングが三時間の長距離マラソンになってしまった。
 お母さんが通っていた小学校でも、毎年冬になるとマラソン大会が開かれていたそうだ。走ることが苦手なお母さんは毎年この季節になると、ゆううつな気分になっていたそうだ。数回転校を経験したお母さんだが、どの学校でもマラソン大会はあったらしい。学校の運動場をただひたすら何周も走り続ける大会。大きなグラウンドを貸し切ってする大会。学校の周囲を走る大会。どれも辛い思い出だそうだが、特に学校の周囲を走る大会ではその学校が山の上にあったため、かなりの坂を上ったり下ったりしたらしい。ゴール直前には「心ぞう破りの坂」と呼ばれる場所もあったそうだ。マラソン大会は嫌だったが、ゴールした後は清々しい気持ちになり達成感でいっぱいになったと言っていた。
 今年もマラソン大会の季節がやってきた。お父さんと走ったおかげで学校のマラソン大会のコースが短く感じられる。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」というが、今回に限っては良い結果につながった。今年は、十位以内を目指すため、
「河口まで走ろう。」
今度はぼくからお父さんを誘ってみようと思う。

理想と現実(中2の部より)
れたす
 私の通う学校では、「LIFE」という総合的な学習の時間がある。その授業では主に自分の夢について考え、三年間かけて自分の「夢プラン」というものを完成させる。なお、それぞれの夢の膨らませ方は学年によって異なる。たとえば、一年生だったら保護者に話を聞く。また二年生は、職場体験をして、三年生は修学旅行中に自主研究をする。こうして生徒たちは、そのとき出会った人の生き方について学んでいくのである。
 理想を持つことは大切だ。なぜなら、理想を持つことでより生き生きとできるからだ。私が小学校中学年のころ、シール交換と同じようにプロフィールシートを友達に配って書いてもらうというのが流行った。私も、かわいいプロフィール帳を親にねだって買ってもらい、とにかく色んな人にそれを配ったのを今でも覚えている。私は先日、その小学生の頃の思い出が詰まったプロフィール帳を久しぶりに開いてみた。小学生らしい文字で書かれたそれは、とてもロマンチックな内容だった。たとえば、「あなたの夢は何ですか?」という質問には、全員が何かしら回答していて、読んでみるとケーキ屋さんやキャビンアテンダントなどの夢あふれる職業が沢山あった。私はふと、今、これを周りの子に渡したら一体この質問の答えを持っている人は何人いるのだろうかと考えてみた。もしかしたら、ほとんどの人は小学生の頃に書いたような夢の職業から、夢と言えるものなんてないと言って、無回答へ変わってしまうのかもしれない。このように、夢を大きく持ち、またそれを素直に語ることが出来る小学生の方が、毎日を塾や部活などの拘束された時間の中で忙しく生きる私たち中学生よりも、より人間らしく生きることができるだろう。
 しかし、現実を見ることも大切だ。なぜなら、理想ばかり追っていると最後に痛い目に合うのは自分だからだ。私は、中学一年生の時から志望校判定の出来る模試を塾で受けている。一年生のときは、まだ中学校に入ったばかりだったので、名の知れていて漠然と行きたいと思う高校を志望校に設定すれば良かった。しかし、二年生になってからは模試の回数も増え、きちんと考えて志望校を設定しなければならなくなった。なぜなら、どれだけその高校に行きたいと思っていても、そこを合格するだけの学力がなければ落ちてしまうからだ。また公立高校は、私立高校と違って一校しか受けられないのでなおさらである。つまり、これまでは見なくてもよかった「現実」だが、合格を勝ち取るためには自ら凝視しなければならないのである。こうして二年生も終わろうとしている今、まだまだと思っていた高校受験ももう目前に迫っている。そしてこれから、この高く大きな壁を越えようとする過程でますます様々な現実に向き合わなければならなくなるだろう。
 確かに、理想を持つことも現実を見ることも大切だ。しかし、一番大切なのは
「夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる。」
という名言もあるように自分と向き合う時間を持つことである。私は、これから始まる忙しい日々にうもれてしまうことなくうまく自分を保っていきたいと思う。



コメント欄

コメントフォーム
2月の森リン大賞より 森川林 20140414 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
へほまみ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「へほまみ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 子供たちの作文(59) 
コメント1~10件
作文自動採点ソ 森川林
なっつさん、投稿ありがとう。 でも、ここでは森リンの採点は 8/8
記事 89番
森林プロジェク 森川林
かじかわさんへ、投稿ありがとう。 しかし、もとの記事と関係 8/8
記事 1496番
森林プロジェク かじかわ
改めて考えよう。所得の超過累進課税制による、資本主義と社会主 8/5
記事 1496番
作文自動採点ソ なっつ
母の過去から学んだ      令和の闇に負けない社会   8/3
記事 89番
作文検定で作文 森川林
評価サンプルはこちら。 6/25
記事 5538番
なぜ公立中高一 森川林
 志望校の過去問に特化した受験対策を進めるためには、まず「春 4/28
記事 5498番
作文検定のプレ あお
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。 4/9
記事 5493番
作文検定のプレ 森川林
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です 4/8
記事 5493番
作文検定のプレ あお
日本語作文検定は、日本語を学ぶ外国人のための作文教育にも対応 4/8
記事 5493番
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
言葉の森新聞2 言葉の森事務局
言葉の森新聞2026年9月3週号 通算第1915号 文責  9/17
森の便り
2026年10 森川林
 ウェブからPDFがプリントできるようになっています。 h 9/16
森林プロジェクト掲示版
【重要】言葉の 森川林
保護者様  言葉の森の新学期の作文の教材は、9月20日 9/15
森の便り
ZOOMからG 森川林
ZOOMは本日9/13も引き続き40分で切れます。 現 9/13
森の便り
Google 森川林
 昨日と今日、合計数時間、あっちをいじったりこっちを修正した 9/13
森川林日記
【重要】ZOO 森川林
 ZOOMの有料版の契約をしていますが、アメリカからの請求な 9/9
森の便り
言葉の森新聞2 言葉の森事務局
言葉の森新聞2026年9月2週号 通算第1914号 文責  9/9
森の便り
森の便り9月7 森川林
●作文の進級テストの締切は9月7日(月)  作文の今学 9/7
森の便り
教育改革 森川林
自分の目的は、日本を守り発展させるために、 現在の詰め込み 9/7
森川林日記
中学1・2・3 森川林
 中学1・2・3年生の確認テストは、これまで標準新演習が中心 9/3
森の便り

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン