ログイン ログアウト 登録
 アクティブ・ラーニングの効果と限界と今後の展望 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 2778番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/4
アクティブ・ラーニングの効果と限界と今後の展望 as/2778.html
森川林 2017/01/01 10:35 


 アクティブ・ラーニングという言葉が流行っています。
 私は、こういう横文字を見ると、どうしてもっとわかりやすい日本語を使わないのかといつも思います。
 同じようなものに、ダイバシティ教育とか、インクルーシブ教育とかいう言葉もあります。
 こういう、初めて見たのでは何だかよくわからない言葉を使いたがるのは、自分の言っていることに自信がないからです。

 アクティブ・ラーニングという言葉は、参加型学習とか発表学習という日本語で十分に内容をカバーできます。
 ダイバシティなどは、そのまま多様性と言えば十分です。

 と話が脱線したところで(笑)、アクティブ・ラーニングの効果と限界と今後の展望について書きたいと思います。

 アクティブ・ラーニングに効果があるのは、その勉強スタイルが、子供たちの意欲を引き出すからです。
 しかも、その教育を行っている学校は、生徒の学力もそれなりに確立しているところが多いので、意欲を引き出すだけで効果が上がってくるのです。

 また、勉強の内容が義務教育レベルの基礎的なものであるというのも、意欲が効果に結びつく条件となっています。
 もし、勉強の内容が受験勉強のレベルであれば、アクティブ・ラーニングで意欲を引き出すだけでは、効果を上げるには不十分です。

 義務教育のレベルは、誰でもわかる基礎知識が前提になっています。
 受験勉強のレベルは、わからない人をできるだけ多くして差をつけることが目的なので、意欲だけで効果を上げることはできません。
 受験勉強に必要なのは、意欲ではなく、教材と方法です。
 教材とは、難しい問題の解法を理解させる教材であり、方法とは、その解法を詰め込むという方法です。

 アクティブ・ラーニングが、今うまく行っているのは、それが進んだ学校で行われているからです。
 もし、これが全国の小中学校で行われるようになるとしたら、かつてのゆとり教育と同じような問題点が出てきます。
 つまり、基礎知識の習得が不十分な生徒は、基礎知識を習得させることが大事なのであって、参加型の学習で意欲を持たせることではないからです。

 アクティブ・ラーニングは、ある意味で簡単な工夫でできます。
 生徒の意欲を引き出すというのは、それほど難しいことではありません。

 難しいのは、退屈な基礎知識を習得させることです。
 その基礎知識を習得させる場は、学校ではなく家庭です。
 家庭で子供たちが自学自習をする仕組みを作ることに、最も難しい問題があるのです。

 言葉の森では、この家庭での自学自習を寺子屋オンエアで行っています。
 また、アクティブ・ラーニングという少人数の参加型の学習を、オンエア講座で行っています。

 これから必要になるのは、この家庭での自学自習と、学校での発表学習を連携させる仕組み作りです。



コメント欄

森川林 2017年1月1日 11時3分 1 
 アクティブ・ラーニングが、今、効果があるように言われているのは、それが学力の備わった子供たちを対象にしているからです。
 十分な基礎学力があるから、授業を参加型にするだけで効果が出てくるのです。
 だから、授業をアクティブにする工夫以上に、家庭での自学自習を継続させる仕組みを作ることが大切です。
 それがなければ、かつてのゆとり教育と同じような問題が出てくると思います。


nane 2017年1月1日 11時7分 1 
 アクティブ・ラーニングなんて言葉使っても、おじいさんやおばあさんはわからないだろう、と思います。
 もっとひどいのは、インクルーシブ教育。
 横文字をそのままカタカナにするのはやめろと言いたい。
 という話じゃなかった(笑)。


namura 2017年1月2日 6時31分 10 
日々の積み重ねが大切ですね。

コメントフォーム
アクティブ・ラーニングの効果と限界と今後の展望 森川林 20170101 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
いうえお (スパム投稿を防ぐために五十音表の「いうえお」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
アクティブ・ラーニング(0) 教育論文化論(255) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
今日の四行詩 森川林
遠くの空は、 どこまでも青い。 明日を考えながら、 歩 4/3
森川林日記
中川昭一さんの 森川林
すべて明らかになったということだ。 https://www 4/1
森川林日記
知識偏重の教育 森川林
知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズ 3/31
森川林日記
Re: 2月分 森川林
2月分の問1と2は合っているので、どの月のどの問題のどこがわ 3/27
国語読解掲示板
ChatGPT 森川林
ChatGPT、最近頭が悪くなったみたい。  最近、 3/25
森川林日記
2026年3月 森川林
●低学年、中学年は勉強よりも読書と対話。  小学校 3/23
森の掲示板
そういう未来が 森川林
 自分には、そういう未来が見える。 >  子犬がいつも 3/14
森川林日記
子犬がいつも楽 森川林
 子犬がいつも楽しく走り回るように、  人間も、生まれてか 3/14
森川林日記
AIの可能性と 森川林
 AIの可能性と限界とは、裏返せば人間の可能性と限界というこ 3/14
森川林日記
Re: 2月分 森川林
 お返事遅れて失礼。 問2のAが×なのは、 「……助 3/7
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン