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作文力は文章力ではなく準備力 as/3262.html
森川林 2018/04/01 08:47 
修 削

 「材料七分に腕三分」という言葉がありますが、作文の場合は、「準備七分に腕三分」です。
 これは、作文だけでなく、スピーチや対話や仕事にも共通することだと思います。

 受験に合格する作文を書く力も同じです。
 作文力は、上達するのにかなり時間がかかるので、実力で合格作文を書くレベルまで行くには最初からある程度文章力があることが必要になります。

 そこまでの実力がまだない人はどうしたらいいかというと、それが準備なのです。
 毎回の作文で、テーマに合わせて、自分で考えたり、調べたり、お父さんやお母さんに取材したりするのが準備です。

 準備をすれば、材料が豊富になります。
 その材料を組み合わせて作文を書くので、長くも書けるし、読み応えのある作文も書けるようになるのです。

 そういう練習を行っていると、作文の試験のときにも使える材料が蓄積されていきます。
 蓄積される材料の中には、実例だけでなく、表現や主題も含まれます。
 それらの実例や表現や主題は、そのテーマのときだけに使えるのではなく、ある程度応用範囲があります。

 受験作文コースでは、過去問に沿った課題で勉強しますが、過去問とそっくり同じ課題でやる必要はありません。
 例えば、ロボットの話がよく出る学校でも、科学技術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、音楽の話が出る学校でも、藝術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、歯科の話に絞られた学校でも、医療一般の課題で材料を増やしていけばいいのです。

 材料を豊富に持っている子は、受験作文のときも、課題に合わせた材料を自分の過去の蓄積の中からすぐに取り出せます。
 これが、合格する作文を書くコツです。

 この受験作文の準備と同じことを、小学校低学年からやっていくといいのです。
 小学校低学年の生徒には、実行課題集という教材があります。小学3年生から6年生までは題名課題と感想文課題に合わせた予習シートがあります。
 これらをもとに、子供が親に聞くだけでなく、親が子供によりよい材料を見つける機会を作ってあげるのです。

 この親子の関わりは、確かに親にとって負担になる面があります。
 しかし、その負担を楽しむつもりでやっていくといいのです。

▽関連記事
「子供は家庭の中で育つ」
https://www.mori7.com/index.php?e=2879
====
 子供が成長する場は家庭です。
 学校でも塾でも何かの習い事の教室でもありません。

 家庭でのお父さんとお母さんの関わり方が、子供の成長のエネルギーになっています。

 子育てに手がかかって大変だというのは、あとからふりかえればほんのわずかの時期です。
 そのわずかの時期に手をかけることが、あとで親にも子にも何倍にもなって戻ってくるのです。

 では、具体的にどうしたらいいかというと、それは、読書と対話と経験です。
 お金をかけてどこかのレジャーランドに連れていくようなことではなく、日常の生活の中で、子供が興味を持つようなことを一緒にやってみるのです。

 先日の小2と小3の思考発表クラブで紹介した話は、「ジグも釣り」でした。
 今日の新小4の思考発表クラブでで紹介した話は、「山菜採り」でした。

 こういう実際の自然の体験をもとに、親子でいろいろなことを話してみるのです。
「どうして、ジグモは土の中に巣を作るような生活を始めたんだろう」とか
「どうして、タラの木には棘が生えているんだろう」とかいう話です。

 今の社会には、答えのある質問にどれだけ早く答えられるかいう評価が溢れています。
 だから、家庭では、答えのない考える対話を親子でたっぷりしていくといいのです。

 では、答えのある問題に早く答える力はどう育てたらいいかというと、それは自学自習です。
 勉強の基礎と先取りは、自学自習でしっかり身につけ、その結果余裕のできた時間は、読書と対話と経験で充実させていくといいのです。
====



コメント欄

森川林 2018年4月1日 8時56分 1 ▽
 新聞のコラムで、いろいろな識者が持ち回りで書くようなものがあります。
 職業を見ると、文章のプロであるような人が書いたものは意外と面白くなく、かえって科学技術者や経営者のような文章を書くことがプロでない人の書いたものの方が面白いことが多いのです。
 その面白さの差は、文章力の差ではなく材料力の差です。
 子供の作文も同じです。
 表現を工夫するよりも、材料を工夫する方がずっといい作文が書く近道なのです。


nane 2018年4月1日 9時1分 1 ▽
 子供の作文課題についても、子供から聞かれてその場で考えて答えるというのでは、あまりいい話はできません。
 課題は、ウェブで見ることができますから、お父さんやお母さんは子供に聞かれる前に、ある程度その課題について考えておくといいのです。


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