ログイン ログアウト 登録
 アクティブラーニングを超える新しいフラーレン・オンライン教育 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
作文検定 | 言葉の森 | 作文教室・サイト 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室
記事 3913番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/8/11
アクティブラーニングを超える新しいフラーレン・オンライン教育 as/3913.html
森川林 2019/11/11 08:19 

 2020年の教育改革での新しく求められる学力として、考える力、書く力などが挙げられています。
 これは既に多くの人が気が付いていることですが、学校の成績がよく受験勉強の知識は持っていても本当の意味での学力のない人が増えてきたからです。

 昔の東大生と今の東大生は質が違うと言われています。(「教育激変」池上彰・佐藤優より)
 今いい学校に進む人は、学力のある人というよりも、受験のための知識と方法を詰め込んだだけという人が多くなっているのです。

 そのような反省から、東大や京大でも推薦入試や特色入試を行うようになりました。
 ペーパーテストの成績だけで見ていると、入ってくる学生は、受験校や受検塾で受験勉強をした人だけという結果になってしまうからです。

 しかし、いま考えられている新しい教育改革のもとでの新しい教育は、評価のしようがないということが言われています。
 それが、今回の英語民間試験の延期や、記述試験の評価の混乱に見られています・。

 また、例えば、アクティブラーニングで、みんなと協力する力があるとか、考える力があるとか、あるいは道徳教育で道徳観が身についているかどうかということは、○×をつけて点数を付けるような性格のものではありません。

 しかし、ここで考えなければならないこと、そもそもそういう点数化されるような評価が教育にとって本質的なものかどうかということです。
 知識や技術のように評価が客観的に数値化できるものであれば、それは点数として評価することが合理的です。
 それが本人の励みにはなり目標にもなるからです。

 しかし、江戸時代の寺子屋に学ぶ子供たちは、点数による評価で勉強していたわけではありません。
 みんなと勉強することが楽しいとか、または自分のした勉強が他の人に認められるとか、そういう人間のつながりの中で勉強に対する意欲を持っていたのです。

 点数で評価するという分野は、教育の中に確かにありますが、点数で評価しない分野もまたそれ以上に多くあるのです。

 言葉の森の創造発表クラスの子供たちは、毎回自分なりに個性的に研究した内容を発表しています。
 それは、評価されたり、点数をつけられたり、競争させられたりするからではなく、自分の好きなことを研究して発表することが楽しいから行なっていることなのです。

 本来の教育とは、このように楽しいから行うというものであるはずです。
 しかし、その楽しさが、小中学生時代には友達との交流の楽しさという面を持たなければ長続きはしません。
 たったひとりで自分の好きな勉強に打ち込むというのは、もう少し年齢が大きくなってからです。

 友達との交流の中で勉強を楽しむということが、これからの勉強の新しいスタイルになっていきます。
 言葉の森の作文読解クラス、創造発表クラス、自主学習クラスもこのような観点で行なっています。

 このときに大事になるのは、教材や先生よりも、生徒の主体性です。
 その生徒の主体性を支えるのは、保護者の協力です。
 そのために、生徒と保護者との保護者懇談会が毎月定期的に行うようにしました。

 ところで、現在世の中で広がっているオンライン教育とのほとんどは、ビデオオンライン教育か、マンツーマンオンライン教育です。
 それらのオンラインは、ただ教える人と教わる人のラインがつながっているだけのオンラインです。
 言葉の森の目指すオンライン教育は、つながっている生徒どうしがまた相互つながるという、フラーレン状というか網目状のオンライン教育です。

 このフラーレン・オンライン教育が可能なのは、学習する勉強の内容そのものが、答えのある勉強よりも、答えのない創造的な勉強になっているからです。
 特に、作文読解クラスと、創造発表クラスはそうです。
 自主学習クラスは、自分で勉強するクラスですから、もともと交流は副次的なもので、交流として行うのは読書紹介か暗唱発表です。

 今、アクティブラーニングがさまざまなところで行われていますが、そのアクティブラーニングの問題点は、第一に人数が多すぎることで、第二に答えのある学習が想定されていることです。
 答えのある学習ということは、できる子とできない子がいるということで、しかもそれが大人数で行われるのであれば、できる子もできない子も退屈し、お喋りするだけの勉強になってしまう可能性があります。

 言葉の森のオンライン教育は、まだ生徒数がのべ150人ぐらいで、言葉の森の全生徒のごく一部です。
 だから、まだ十分に稼働しているとは言えません。
 十分に稼働するとは、同学年同レベルの生徒が切磋琢磨するようなクラスになることです。

 しかし、未来の教育は、このフラーレン型のオンライン教育の中でしか実現できないと思います。
 そして、言葉の森がイメージしているのは、オンライン教育がオンラインでとどまるのではなく、季節ごとの自然合宿教育で、自然や友達と触れ合う機会と組み合わさることです。

 先の長い話ですが、この新しいフラーレン・オンライン教育をこれからも広げていきたいと思っています。



コメント欄

森川林 2019年11月11日 8時45分  
 新しい教育は、作文にしてもプログラミングにしても、本来答えのない教育です。
 作文やプログラミングに答えがあるとしたら、それは初歩の基礎的な勉強のところだけです。
 この答えのない創造的な教育が十分にできるのは、少人数のオンライン教育だけです。

nane 2019年11月11日 8時45分  
 昔は、オンライン教育と通常のリアル教育は、かなり違うものと考えられていました。
 しかし、これからその垣根は次第になくなります。
 現に、Zoomを使った教育は、運営を工夫すれば、リアルな教育よりもずっと親近感を感じる度合いが高いのです。


コメントフォーム
アクティブラーニングを超える新しいフラーレン・オンライン教育 森川林 20191111 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
くけこさ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「くけこさ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育改革(0) アクティブ・ラーニング(0) 寺子屋オンライン(101) 
コメント1~10件
作文自動採点ソ 森川林
なっつさん、投稿ありがとう。 でも、ここでは森リンの採点は 8/8
記事 89番
森林プロジェク 森川林
かじかわさんへ、投稿ありがとう。 しかし、もとの記事と関係 8/8
記事 1496番
森林プロジェク かじかわ
改めて考えよう。所得の超過累進課税制による、資本主義と社会主 8/5
記事 1496番
作文自動採点ソ なっつ
母の過去から学んだ      令和の闇に負けない社会   8/3
記事 89番
作文検定で作文 森川林
評価サンプルはこちら。 6/25
記事 5538番
なぜ公立中高一 森川林
 志望校の過去問に特化した受験対策を進めるためには、まず「春 4/28
記事 5498番
作文検定のプレ あお
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。 4/9
記事 5493番
作文検定のプレ 森川林
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です 4/8
記事 5493番
作文検定のプレ あお
日本語作文検定は、日本語を学ぶ外国人のための作文教育にも対応 4/8
記事 5493番
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
読書感想文の意 森川林
 読書感想文は、書く意味があるかどうかではなく、書かせる場所 8/7
森川林日記
「到知」に谷川 森川林
 意外な表紙に驚いた。  澤穂希(さわほまれ)さんとの対談 8/4
森川林日記
英語の教科書も 森川林
 最近の英語の教科書も、誰におもねっているのか知らないが、会 8/3
森川林日記
アフターゾロリ 森川林
 アフターゾロリ云々という人は、ゾロリをちゃんと読んでいない 8/3
森川林日記
井の中の理三 森川林
東大理三は日本で毎年100人、金メダルは世界で4年に1人。 8/3
森川林日記
推薦図書掲示板 森川林
 推薦図書検定のプラットフォームができた。 https:/ 8/2
森川林日記
2時間以上本を 森川林
 東洋経済オンラインで、1日の読書時間が10~30分までは成 7/25
森川林日記
2026年7月 森川林
◆◆振替連絡、欠席連絡のエラーについて  7月 7/22
森の掲示板
歴史は、ひとり 森川林
 歴史は、ひとりの人間の確信によって動く。  なぜ、そのひ 7/20
森川林日記
ヨンデミーとか 森川林
 ヨンデミーとか、グリムスクールとかは、小学校低中学年か、読 7/19
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン