森リンの丘 森リン大賞の記録


森リンの丘


 


8月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部47人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 みつけたよ あじさい 59 57046435081
2 はこねに行ったこと 清良 59 27338435090
3 たねがしま きよれ 59 19838444983
4 すいえいのこと きゆけ 58 39141435283
5 うみの色 なりと 58 50739435183
6 Yちゃんとあそんだこと あおの みき 58 29841434979

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部107人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ムシャムシャ、ラマちゃん とらたいがくん 67 70342476597
2 プロ野球を観たよ! コッピー 66 32541716971
3 たくさんおよいだプールとっくん レモン 66 93741496387
4 ドキドキ歯医者さん みるく 65 76338506684
5 歯がぬけたこと しゅうちゃん 65 58341446379
6 八戸三社大さいにでたこと アリス 65 53139436089
7 ざるうどんは百ばいだ ゆこぷん 65 69442445887
8 わたしのわすれもの ダイアナ 65 72243435887
9 ホタルがピカピカ みりまりん 65 52839485892
10 サメの歯 きろみ 65 46443465792

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部150人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 ハワイに行ったこと ちーちゃん 72 61641608290
2 とまりに行ったこと りめい 72 107243557289
3 サンドイッチ風おにぎり ふうこ 71 81846507592
4 ノーベルとノーベル賞 レモネード 71 87844627290
5 ようかいがいっぱい イナズマなおき 71 80752477084
6 弟と遊んだプール たか 70 56243577783
7 くふうしたおにぎり きやま 70 82142467686
8 「ニトログリセリンのグリセリンは」感想文 タカ 70 47644557095
9 おばの家に行った事 きよい 70 64446476587
10 セミのうか りすっぴ 70 97941516586

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部142人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 勝負は気合いと自己責任 ダイヤモンド 77 103644618192
2 ミンミンゼミ登場! おんぷちゃん 76 89953526889
3 牛をつないだ椿の木 MANCHESTER U 75 74848587992
4 一口=つまみ食い みっちゃん 75 103351536881
5 二人だけの旅 うっちー 74 82741487983
6 三つのおにぎり まめっち 74 79738557886
7 ほうきで捕獲されてしまったクワガタ なっち 74 124544536889
8 バチャ! 海太郎 73 108043507183
9 梨のカケラで大さわぎ ゆかり 73 91839486596
10 気づくっていい事 スヌーピー 73 103644476486

★1位の作文は冒頭に要約が含まれていましたが、そのほかの実例が具体的だったので代表作品にしました。次回は、清書の場合、要約は省略するか自分なりの説明として書いていきましょう。

8月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部148人中)


先入観
アレックス
 花の絵を描き始めるとき、心は画用紙のように、真白でありたい。よく見ると、見慣れた花でも「この花はこんな形をしているんだ」など先入観を持って書き始めると花にソッポを向かれてしまう時がある。しかし、「あいつはああいうやつなんだ」とほんのわずかしか、しらないうちにきめてしまうことがなんと多いことだろう。
 私も、人や物を先入観をもって見ていることがある。例えば、「チューリップの色は、真っ赤なリップの色」など、これは、こういうものだと決めてしまうことだ。光のあたり具合で、濃い薄いなどや見る角度によっても、色の違いがあるのに、思い込みで色をつけてしまう。
 母に先入観を持った経験があるか、聞いてみた。子供の時、ナスを食べたら、「フニャフニャして、おいしくない!」 それ以来、ナスが嫌いになってしまったそうだ。しかし、山形にお嫁さんに来たら、山形では、ナスをたくさん食べるのに大変驚いたそうだ。茄子漬け・へそら漬け・焼き茄子・田楽・だし(茄子、きゅうり、みょうが、ねぎ、しそ、おくら、などを細かく刻んで、出汁醤油で合えたもの)毎日必ず、食卓に上る。なので、母は畑にナスをたくさん実ったナスを、料理しないわけにはいかなかった。初めは、恐る恐る口運んでいたそうだが、食べてみたら、嫌いではなかった。むしろ、今では好物になるほど、おいしかったそうだ。なぜかというと、私が思うに、大人になって、色々なものが食べられるようになったからだ。二つ目は、じじちゃんが、家族のために心を込めて作ったものだからだと思う。「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがあるが、嫁もほっぺたが落ちるほどおいしものになった。(笑)
 先入観で物を見るのではなく、他の花とは違うところや、光や影をみて絵を描きたい。そうすると、自ずと花のこっちを見てくれるような気がする。人もまた、同じだと思う。先入観で、初めの印象で、「この人は、怖そうだなあ。」とか、「上手くしゃべれなそうだな。」と決めつけると、なかなか仲良くなれなかった経験もある。今回の長文、母や自分の経験からも、やはり、先入観を持たない方が何事も成功することが分かった。自分の心を常に真白にしていたい。これからは、友達や物に対して、光や影の部分を見ながら、付き合って生きたい。きっと、自然に相手もこちらを見てくれるに違いない。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 先入観 アレックス 81 97452597793
2 先入観はほどほどに ピッピ 80 103151557484
3 体験は必要 まーりん 79 108453869590
4 国際人とは トゥウィンクル 79 93746667893
5 「痛っ」 ジョーカー 79 133251537284
6 虫捕り シャーロック・ホームズ 78 1244518610781
7 散歩に行こう! なぞのたびびと 78 74838679686
8 痛い思い出三連発 四葉のクローバー 78 111342609283
9 イタイ思い出 孫悟空 78 106541599084
10 日本人とアメリカ人 ほしのみか 78 92952596887



8月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部141人中)


戦争は大切なのか?
ともじろう
 天気は快晴。そのような日に江戸東京博物館へ行った。しかし、外の空気とは反対に、戦争関係の物が展示してあるコ?ナ?にはどよんと重い空気が流れていた。そこで、僕は心が痛くなった体験をしたのを昨日のことのように覚えている。
 一番印象に残ったのは、人々の生活だ。少しの食べ物しか食べられなくて、いつ死ぬか分からない恐怖もある。そういう世の中で、岩にしがみついてでも生きようとしている気持ちが写真から迫ってくるように感じた。僕は時間を忘れ、その写真の前に立ちつくした。他には、爆弾のこと、やみ市のことなどが展示されていた。やみ市のことが展示されている所でこう思ったのだ。国のために国民がいるのか、国民のために国があるのか。よく考えれば、戦争のために国民が苦しい生活を強いられずに済んだだろう。戦争はいけない。前から思っていたが、この時改めて思った。戦争をして喜ぶ人などいないと思う。何故このようなことをするのだろうと心が痛んだ。
 数日後、テレビ番組で戦争の特集をやっていた。興味を持ったのは地雷のことだ。地雷はまるで石ころのように沢山うまっているのだ。地雷は人を殺すためではなくて、怪我をさせてその人を一生苦しめるという恐ろしい兵器だという事も分かった。住んでいる所が違うだけの同じ人間なのに、何故殺しあったり、傷つけ合ったりするのだろうと悲しくなった。
 戦争をしている所では、子供に必要な勉強も教えられない。日本では学校に行きたくないという子供が沢山いる。しかし、これは日本に戦争がなくて、平和だから言えることだ。世界には反対の立場の子供がいる。勉強したくても出来ない子供だ。勉強は世界中の誰にでも必要なことである。だから平和な国がこういう国の子供が勉強できるように援助することが大切だと思う。僕は考えてみた。世界中の子供に勉強を教えられるようにするためには、戦争をやめるべきだ。そうすれば世界が平和になり、全員が教育を受けられるようになると思う。そのためには、戦争をしている国も戦争をやめるように努力しなければならない。しかし、現実は、まだ戦争している国が沢山ある。僕は改めてこころが傷んだ。
 人間にとって戦争とは、誰にも良いことはない行動だ。百害あって一利なしである。だから、止めなければいけない。その国の人達は勇気を持って戦争を止るように努力しなければならない。また。今平和な国も戦争がなくなるように力を貸すべきだ。そうすれば、一日でも早く世界が平和になれる日が来ると思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 戦争は大切なのか? ともじろう 84 104161677886
2 文化的カプセルをぬごう! まりす 81 109948627893
3 いつも「怒」がいつも「笑」に… まかじろう 80 1004519210484
4 ナイスジョーク けん 80 101248848987
5 私の7人の家族 ふっくー 79 100947648881
6 ユーモアを言うもあー! かふた 79 81844688484
7 あったかい家族 クローバー 79 117842697890
8 大阪へ行った! アラコロ 78 713388710280
9 思いがけないふれあい あんこ 78 144242619079
10 発見したいなら経験をしろ さしみ 78 96148668184

 
★1位の作文は、冒頭に要約の部分が残っていたので、代表作品にしませんでした。次回は、清書の場合、要約は省略するか自分なりの説明として書いていきましょう。

8月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部92人中)


ナルシストも卑屈もお断り
ことのは
 私は、自分に自信を持つことは大切だと思う。
 第一の理由は、適度な自信を持っていれば明朗快活な人柄に見えるからである。私が小学校五、六年生の頃の友達に、何でもできるスーパーウーマンがいた。運動神経は抜群で、短距離走のタイムも長距離走のタイムも速い。球技も得意で、野球やバスケットボールでは中心選手となっていたのである。しかも、それだけではなく勉強も人並み以上にできているのだ。その上彼女のもとにはいつも人の輪ができ、体育の授業中に彼女が率いるチームは動きがきびきびしていた。リーダーシップが生まれ持った素質なのだろうか。容姿もなかなか可愛いと評判。男子にも女子にも人気で、クラスの中心。まさに全ての素質を兼ね備えたような女の子がいたのである。この友達はいつも、自信に満ちあふれていた。それも
「私は何でもできるのよ。オーホッホッホ。」
などと発言して自分の才能をひけらかす訳ではない。自信が顔に、態度に自然に表れていたので明るい性格に見える子だった。劣等感などみじんも感じさせない。むしろ彼女と接する人たちが劣等感を抱いてしまうようなのである。彼女は私の憧れでもあり、一番仲の良い親友でもあった。これほど才能を持った人が友達であったことを私は今でも、誇りに思っている。自分に自信を持ちつつ、かつその能力を自慢しない人は、見ているこちら側が目を細めてしまうほど、強烈に輝いているように見える。
 第二の理由は、劣等感を抱いている人は、他人に不快感を与える存在だからである。小学校のとき、クラスメイトで
「どうせぼくなんかダメなんだ。」
などと自分を常に否定していた男子がいた。案の定、この男子は不快に感じさせる態度と性格で、男子にも女子にも嫌われていた。しかもすぐに大声をあげて泣き出すのである。先生がその男子を叱っている訳でもないのに泣いたり、誰も何も言っていないのにいきなり泣いたり……。挙げるときりがない。あまりにも泣いている理由が卑屈なので自分に少し自信を持ったらどうなの、と怒鳴りたくなったこともある。何事にも「どうせぼくなんか」「どうせ○○なんだから」といじけられると、かなり頭に来るものである。自信を持ち過ぎて自分の才能を鼻にかける人も嫌なものだが、この男子に至ってはかなりの自信を持たないと挽回できないように感じた。劣等感を常に抱いている人は、その度合いが大きい、またはそれを表現するのが大げさなほど暗い性格に見えるのではないだろうか。
 確かに、自分に自信を持ち過ぎて自意識過剰になるのもよくない。「ナルシスト」と表され、周りから嫌悪される。しかし、「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言もあるように、私たち人間は自分に自信を持ちながら、自分自身を好きになることで、他人からも慕われるのである。そうすれば以前よりも友達や自分を支えてくれる存在が増え、人生を有意義に過ごすことができるだろう。だから私は、自分に自信を持つことは大切だと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 自然 バービー 86 114859678283
2 ナルシストも卑屈もお断り ことのは 86 125153727989
3 人間関係を作る良法 はるかぜ 84 119257819183
4 負より正のスパイラルを 闇の女帝 83 156053688587
5 仲間 リザードン 83 91357757889
6 清書 なかく 83 100356707593
7 「信念」 織田信之助 81 115658669083
8 自然と一緒に きろゆ 81 100359547189
9 自然への謙虚さ ピクシー 81 100054597092
10 自然(清書) コッペパン 80 81157697686

 
★1位と2位の作文は、冒頭に要約の部分が残っていたので代表作品としませんでした。次回、清書の場合は、要約は省略するか自分なりの説明として書いていきましょう。
8月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部69人中)


二つの世界
文鳥
 目明きは、何でも見えるが故に何でも解ると思っている。だが、実際に見えているものは眼の前に見えているものだけである。
 そもそも、世の中には無駄なことが多すぎるのかもしれない。別に人間が生きていくのに金などいらないし、わざわざ物を売る必要もない。生きていくことだけが目的ならば、食べ物と水さえあれば生きていけるのだ。むしろ、貨幣経済になどならない方が格差も無くてよかったのかもしれない。だが、そのことを知ってか知らずか、人間は格差の種をまいた。最初は進んだ場所だけの仕組みだったが、最終的には全世界へと広がった。ある者は巨大な富を得、ある者はそこそこの富を得、またある者は当初よりも落ちてしまった。失敗した者は成功した者に従う。いつのまにやらそのようなサイクルが出来てしまっていた。これはある意味ない方が良い物であり、『無駄なこと』なのだ。
 安全に、かつ、快適に過ごすためには自分が必要な物を考えておく必要がある。
 私は、テスト二週間前になるとパソコンを禁止する、友人からのメールだとか、ブログの更新だとかアニメの配信だとか全てを我慢し、勉強するのだ。一年生の頃はテストといいうものを甘く見過ぎていた。小学校のようにテストをすれば九十点以上は当然だろの世界だと思っていた。だが・・・・甘かった。一番最初の前期中間、前期期末はまだ良かったのだ。後期試験になってからは九十点以上のテストの方が貴重になってしまった。最終的には四百点を辛うじて越えることが出来たが・・・。さて、二年生になってからだが、とりあえず、友人がやっているパソ禁・・・つまり、パソコン禁止をやってみたわけだ。面白いほど点数は上がった。パソ禁万歳!こんなことをやっているのは私ぐらいのもんだろうと思っていたら結構やっている人がいたというオチ。友達に「すげぇだろお」と自慢したら
「え?私もやってるよ?そんぐらい普通でしょ?」
「(普通だったのか・・・)そうだね・・・」
 と普通に返されました。はい。
 大分(自分で)引っ掻き回してしまったが、私が言いたかったのは何かと言うと、何かをやり遂げるには何かを犠牲にしなければならない、ということだ。
 しかし、一見したら無駄なものも必要な物だということが多い。
 人間は自分の利益のために「一見したら」下らないものや不必要なものを切り捨ててきた。だが、それらは長い眼で見ると必要な物であり、人間が自然と引き換え支払った代償だ。その代償はあまりにも大きいもので、未だに支払いきれていない。要は、自然に借金をして、生きているわけだ。そのツケは私達にまわってきており、私達は借金を返さずに、逆に肥大させ続けている。いずれ、その借金は返済不可能なものとなり、もっと別の手段で支払われることとなる。人類の滅亡という形で。いや、あるいは地球の滅亡か。生物がいなくなった地球は破滅といっていい。地球という存在は残るが、それでも、生物がいなくなった星にその神秘さや、美しさ、希少さはなくなる。まあ、どちらにしろ、人間にとって最悪の結果だろう。
 人間は小さな物に目を向けなさ過ぎた。眼の前のことだけしか見ず、未来を見ることが出来なかったのだ。人間は高等生物である。この地球で唯一火を用い、文化を発展させた生物だ。(もしかしたら蟻や鳥にも私達が知らないだけで文化があるのかもしれない。)だからこそ、未来をみなければならない。予想しなければならい。もう、目先のことだけ考えるだけでは済まされない。
 目に見える世界と見えない世界、どっちが大切というわけではない。二つの世界を上手く生かし、自分の成長につなげていくことが、大切なのだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 大切なもの たけたけ 87 121358727687
2 いろんな人がいる世の中 なまず大使 86 127257687290
3 二つの世界 文鳥 85 151354708483
4 道具の使い分け 201系 84 128954819087
5 言葉の使い方 まーくん 81 96762597589
6 Bell 79 91444749586
7 自分自身の成長 まりい 79 86453657889
8 地図などの必要性は・・・ フラワ 79 85053726989
9 言語と今 さくら 78 80353707881
10 心の眼 ひよこ 78 84447607793

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部61人中)


呼応と協調
おむふ
 我々に今求められているのは呼応と協調であるかもしれぬ。
 近頃ロシアの穀倉地帯は甚大なる猛暑に見舞われ、干ばつの影響で作付面積の二割が壊滅状態になったそうだ。この穀物被害による収穫量の減少でロシアは小麦などの輸出を一時的に禁止すると発表したとのこと。幸いにも日本が国内で消費する小麦の8割近くを輸入に依存しているがその主たる相手国は米国、カナダ、豪州だ。故に今回の件で小麦の量の確保においてはさほど問題はみられない。しかし、この一件は食料自給率わずか41%の日本にとっても傍観できない事態だろう。世界中の経済面での被害も予想され、食糧危機が訪れるという推測まである。まさに一つのグローバル・イシュー(地球的課題)だろう。では我々はこの問題に対してどう対処すべきだろうか。
 もちろん各国が食糧増産に努め自給率を高めていくという案が挙げられるだろう。だがどういった国の生産能力にも限界がみられる。国土面積が38万平方キロメートルとただでさえ小さい日本だ。大国のような広大なる土壌を有していない。国内生産だけではまかないきれないのが実状である。故にここで大きく視点の変換する必要がでてくるのだ。我々が国内での資源、食料が乏しいとわめいているが果たしてそうだろうか。周囲を見渡せばエネルギーの根源は数多く存在しているはずだ。生物資源(バイオマス)、鉱物しかり水資源などなど。そう考えると世界中は多量のエネルギーを含んでいる。
 しかし多くの国ではそれに満足せず、小麦だなんだと他の資源を求める。だからこそここで国内での呼応と協調が必要なのだ。小麦を求めてしまうのは頭の発想の順序が目的から資源という形になっているからである。そうではなく、わが国にはこれこれこういう資源がある。そうだこの資源を利用してこれを作ろうという資源から目的という順序での行いが必要だろう。こうして自分達の持っている資源と協調、呼応していけばそれぞれの国で資源に悩まされることもないだろう。
 資源から目的というコペルニクス的転回は必須である。ではこれを実行するにはなにをすべきか。それを考慮してゆく。
 第一に考えられる方法としては「創意工夫を凝らしてものを利用していく」というのが挙げられる。
 こうした創意工夫を実行した人々こそ太古の人類である。先住民のインディアン、アイヌなどはそこに存在する資源を巧みに駆使して生活を構築してきた。ではここで日本人の祖先について例示する。
 大陸から新人が日本列島へと渡ってきたころの話である。当時の日本人は大型のナウマン象・オオツノジカなどを食物としていたのは有名な話だろう。だが、氷河期が終わり気候が温暖になってくるとそれらの大型動物は姿を消し始めたのだ。しかし当時の日本人はまだ他国との交易は皆無に等しく、食料などの資源は自分達の中で獲得するほかなかった。そこで彼らの目をつけたものがドングリ(カシ・クヌギ・ナラなどの木の実の総称)である。だが木の実といえども多くのドングリはアクが強く生では渋くて食べられないものであるそうだ。ここでこそ創意工夫がなされたのだ。彼の有名な縄文土器が製作されたのである。土で器を作り、長時間水につけたり煮たりすることによってアク抜きを試みたのだ。ここからだんだんと日本人は発展していったのである。
 こうしたように自分が手に入れられる資源で創意工夫を凝らしてゆくことこそ重要視すべきものではなかろうか。そして、こうした創意工夫の礎となるものは先述したようなだれもが知る日本史などにあることも特筆すべきことだろう。
 第二の方法としては「資源の有効活用を基盤とした社会体制を整備する」というものが挙げられる。具体的にいうとリサイクル、輸入の制限といった形で社会体制を整えるのも必要とされてくるものの一つであるはずだ。
 たしかにここに存在する資源を活用するというのも範囲の狭さや労力の多大な浪費といった問題がみられる。しかし資源から目的を達成してゆくという方法は多方面で役立ち、結果的には生活の豊かさがましていくはずだ。私はこうしたように周囲の資源との呼応と協調をしながら生きてみたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 呼応と協調 おむふ 90 17166610310189
2 火が与えるもの ポチト 88 116463737890
3 転んだときにしか拾えない石がある、さあ転べ arugebak 86 146354698495
4 自信と過信 だるまー 85 112267597886
5 いったい臆病とは(感) トウモロコシ 85 154958617690
6 技術と資源 疾風 84 136858729189
7 社会との関わり方 なりし 79 904576062100
8 自ら動く うさちゃん 78 77359606996
9 教訓と経験 音楽大好き少年 77 92852859287
10 楽しみを見つけるには ポンピー 76 73146787681

 

8月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部149人中)


真の平等
ゆうちゃり?
 今、小学校では徹底的な平等主義が存在するようである。国の行う学力調査や校内テストで順位を出さなかったり、騎馬戦がなくなったり、さらには徒競走で全員同時にゴールしたりすることなどが例に挙げられよう。確かにこのようにすれば一応平等にはなるが、果たして、それが真の平等となるかどうかはわからない。現に、いじめという行為においては、明らかに立場に歴然とした差があり、決して平等とは言い難い。だからこそ、我々は本当の平等の意を熟慮して、その実現に努めるべきであるのだ。
 そのための第一の方法としては、ある特有の慣習や、自分勝手な思い込みに気をとられないようにすることだ。特有の慣習や思い込みで他人の判断を下したら、どうしても偏見になりがちである。今、僕の学年で成績がトップである人がいる。その人とは、以前同じ部活で一緒になったこともあったが、ほとんど話したことはなかった。学年で最も賢い人なので、かなり彼に話しかけるのは難しいだろう、また、話しかけることができても、話題はとても難解なものになるかもしれないと思い込んでいたからだ。しかし、今年は偶然にも同じクラスになったので、自然と話す機会があった。実際に彼と話してみると、案外、僕と同じような趣味を持っていたので、話しやすかった。この時に、自分の思い込みは完全に崩壊し、思い込んで人と接する危険性を痛感した。このように、自分の思い込みと実際の相手の人格とは全く異なることが非常に多い。そして思い込み、慣習で人と接することは危険だ。このことが、不平等を生み出すのであろう。
 また、第二の方法としては、国際理解をより深めるために、正確な情報を普及していくことだ。元工作員・金賢姫に関する特集がニュースで流れていた。彼女は、北朝鮮で工作員としての教育を受けていた。その時、韓国に関する映像を見せられた時に、被告が拷問を受ける様子などの映像があり、いかに韓国が残虐的であり、封建的であるかということを脳にたたき込まれた。大韓航空機爆破事件後、金賢姫は実行犯として韓国に強制送還されて、そこで目にした光景は、映像で見たような封建的な社会ではなく、自由で開放的な社会の様子であった。また、刑務所では拷問もなかった。彼女は情報と真実とのギャップにたいそう驚いたに違いない。このように、正確でない情報では、現実とはかなりかけ離れていることがある。しかし、真実を知らなければ、情報が真実なのだと錯覚するに違いない。そうしたら、相互理解を深めることはできず、誤解が多数生じる。だから、正確な情報の普及は大切である。
 確かに、法的な平等の確保は必要である。法的な平等がなければ、今まで不平等に扱われてきている人がさらに劣悪な環境下にさらされてしまうので、最低ラインを設けなければならないのだ。しかし、それだけでは、まだ根強い文化的な不平等は確実に残ってしまう。真の平等とは、社会面や文化面の関係しない平等なのだ。だからこそ、文化・社会面を超越した、真の平等の意味を見出していかなければならないのだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 真の平等 ゆうちゃり? 88 126357888584
2 科学の進歩 おめか 86 123569777480
3 ゆりん 85 109357677689
4 科学と人間(清書) PINK 81 10096111211086
5 真に平等な世界 清書 かせり 81 122851809283
6 自己の確立 ちな 81 78861817889
7 楽しかった伯母の家 のんちゃん 80 160849799686
8 国際化による学習能力の差 いへゆ 80 750538374103
9 急がば回れ くま王子 79 84153637586
10 新しい砂が積もりだすとき くこう 76 12194212511879



2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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