森リンの丘 森リン大賞の記録


森リンの丘


 


9月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部49人中)

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9月の森リン大賞と上位入賞者(小2の部105人中)
の部99人中)

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9月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部132人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 古生物学者になるために! たけはる 74 78349777380
2 みんな大好き茶碗蒸し プリエ 72 70053526784
3 ギギギギギギとミシンの音 マカロンピョン 71 61447516290
4 カリンガダッシュ あいかり 70 62039546987
5 ノーベルってすごい あやポンズ 70 54142566887
6 カードゲーム作り あいねわ 70 54939566890
7 えらばれちゃった! あずき 69 57243486897
8 折り紙を折る ネモ 68 51139516184
9 すごいところにお金をつかったノーベル 金メダル 66 37938576286
10 ひき出しを作ったこと あいにれ 66 43438446192

 


9月の森リン大賞と上位入賞者(小4の部161人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 何かを作った事 ふうが 76 68849797986
2 秋の虫 ゆり 76 834445265102
3 始めたら、自分の世界へ わのき 75 94151516684
4 大地震 あうあゆ 74 86339807686
5 虫の勇気 メガマウス 73 71043596779
6 LABO~!! m u m u 72 69649556180
7 ちりも積もれば山となる 神山 71 68552486177
8 いいなき声の秋の虫 ああての 70 70642516179
9 清書 あいゆう 69 68742575886
10 工作 おばけ 68 51339577184

★1位の作品は、要約の部分が多かったため代表作品になりませんでした。
9月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部121人中)


日本人と犬
清正
 イギリス人は、犬をしつけるのが上手い。しかし、日本人は、犬のしつけができていない。イギリス人にとって犬は、人間が支配すべきと考えているのに対し、日本人は人と犬がお互いに独立した存在と受け止めている。このようにイギリス人と日本人とでは、人と動物の位置づけが全く異なっている。
 近所の犬のヨウ君は、僕によくじゃれついてくる。可愛いなあ、この時は嫌なことを忘れてしまう。近所で犬を飼っているのは三軒で、皆小型犬だ。母が小さい頃は、外の犬小屋で飼われているのが普通だったが、今は家の中で飼われている。犬の存在感が上がったからなのか。隣の家では、十年前一人っ子の息子のために犬を飼い始めたが、今は犬が息子に格上げされ弟として生活している。その隣の家は、昨年パピーウォーカーになっていたので話を聞いた。パピーウォーカーとは、盲導犬候補の子犬を約十カ月間、家族の一員として迎えるボランティアのことで、僕はその時初めて知った。歩くときは、必ず左側とか、決まった時間にトイレに誘導するとか、英語で全部声掛けするなどのしつけもあるが、愛情たっぷりの生活がいいそうだ。盲導犬協会で月に一回のレクチャーもある。責任もあるが、やりがいがあると話していた。過ごす中で、好奇心が強かったその犬は、遊びたくて近所の人に飛びついてしまうけれど、その行動はダメだと伝えなければいけないことが辛かったという。まるで、大好きな家庭科が中止ですと言われた僕のようだ。一連の訓練が終わると、盲導犬として働き始めるが、実際日本では、四割くらいしかなれない頑張って訓練したのに六割が無理だなんて、驚きだった。
盲導犬になった犬は、ハーネスをつける。これは、盲導犬と行動するユーザーと盲導犬とをつなぐ大切な役目がある。ハーネスの動きでユーザーは盲導犬の動きがわかり、盲導犬も仕事と認識する。この時、他者が犬を撫でたり声をかけたりしてはいけないことを知った。それは仕事に集中できなくなるからだ。ペットとは違う役目を持っていることを心にとめておこうと思った。日本は、二〇一七年二月までで九百六十六頭が盲導犬で活躍した。イギリスはこの十倍である。さらに、申し込んでから渡すまで、イギリスは三カ月、日本は一年もかかる。これは、日本の歩道が狭く交通量も多いとか、訓練犬の繁殖や育成の難しさとか、文化の違いという理由があるようだ。僕は、少しでもいいから盲導犬数が増えるといいなと思った。
 日本人にとって犬とは、家族のような存在であり、助けてくれる存在でもあるとわかった。イギリス人のしつけも見習った方がいいところもあるが、親しみがあっていいのではないだろうか。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 犬のしつけ あうみく 81 93063657187
2 日本人と犬 清正 80 1102438410086
3 あいさつをする理由 パイナップル 80 104543597590
4 自分の中の一番へ 早雲 79 93744729195
5 挨拶の良さ 幸村 79 89749728095
6 人間および動物を通して リンゴアイス 78 87247647087
7 オープンマインド りのりの 72 59346636689
8 合言葉のようなあいさつ スライム 71 61843596386
9 くたびれたこと あえわさ 67 47641475889
10 人間と動物をとおして さとタン 65 43439485587

★1位の作品は、要約の部分が多かったため代表作品になりませんでした。
9月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部123人中)


短所こそ長所!!
おむれ
「ぼくの長所と短所って何だろう。」
 そういえば、ぼくは社会が好きだ。やはりその中でも分野があり、それが地理、歴史、公民。今書いた順番は小学校や塾で習う順番だ。
 簡単にこの三つの分野を説明すると、まず地理で、地理は地形や地名、第一・二・三・六次産業(農、林、水産業、工業などなど)を習う。
 二つ目は歴史で、歴史は先土器(旧石器)時代あたりから平成時代(今のところ)までを勉強するもので、人名を覚えたりする所がとても難しい所だ。
 三つ目は公民で、公民は日本の政治は今どうなっているか、どのようなもので成り立っているかなどあまりなじみもないのだ。しかし、公民も面白いと感じる人もいる。でもぼくにとっては急に中学の数学で中学生でも難しいというレベルを解けと言われるくらいのと同じくらい難しいのである。
 次にここでやっと本題である「長所と短所」である。前の文を見れば分かるように、なじみの深い地理が長所で、逆になじみのあまり無い公民が短所である。地理の場合、クラスでは「地理の小山」とよく言われる。しかし、公民で言えばだれも得意ではない。つまりみんなも短所だと思っている。
 ではなぜ「地理の小山」と呼ばれるほど地理が得意になったのかである。
 ぼくは鉄道が好きで、知らぬ間に新幹線や在来線の駅名を覚え(今は覚えてないけど・・・)、そしてそこで「地名」を覚えたのだ。それで自信をつけて「地形」もクリアし、「地理の小山」と呼ばれるようになった。
 ではなぜみんな公民が苦手かというと、やっぱり新しい、そして新鮮だが覚える語句も多ければ同じような言葉、小選挙区など細かいもの、語句と人数のかけあわせ(例えば、◯◯選挙区=五◯◯人)がとても大変だと思う。
 また、長所の所にも最初の説明にも書いていなかったのがあって、それば時事問題だ。これもぼくの長所の一つだ
 分かった事は、長所と短所の違いは、経験の多さで、やがて人は短所を長所と思う場面もでてくるということだ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 無用の用 夢見るおたまじゃくし 86 124956898890
2 短所こそ長所!! おむれ 80 83052797986
3 一人一人の個性を大事に・・・ らるせ 79 162343798186
4 一番になったこと こあさ 79 91841597793
5 文化的カプセル らあき 79 90646707586
6 文化的カプセルは破り、文化を守らなければならない日本人 あいむの 79 104043647289
7 日本の文化的カプセル くらくら 79 95547767090
8 心が気持ち良くなるもの ああるそ 78 86143687586
9 清書 ああもな 75 80542686789
10 長所と短所 やまち 74 77248536779

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部74人中)


日本的な対話とは
サーサ
 「綺麗だね。」                        
僕は、家族と蛍を公園で夢中になって見た時に、後に続く言葉を失った事がある。僕は、言葉に頼らない見ることで成り立つコミュニケーションを良いと思う。
 その理由は第一に、年や性別に関わらず、同じものを見て、同じものを理解し合えるからだ。例えば僕も、言葉に頼らない、日本的な花見や月見をしたことがある。日本人だから分かる、といった共通のことがある。花見や月見でも、皆同じように綺麗だという気分になる。蛍や花火、流星、そして山頂からの景色も同じものを見ているだけで心が伝わるだろう。同じものを共有することとも言える。見ることもそうだが、聞いたり、嗅いだり、触ったり、味わうこと、つまり自分の五感を使っても、語らずとも会話ができる。例えば、花火であれば花火の色の他に爆発音、煙の臭い、手持ち花火であれば軽やかな振動が味わえる。他にも、一緒に同じものを見ることで対話が成り立つ場面はある。中学生の中には、一緒に連れ立って部に仲の良い人と入ると落ち着く人もいるらしい。それも日本独自の交流なのかもしれない。欧米では、告白する時も相手をしっかり見て言うらしいが、日本では、そういう正面からの対話はあまりせずに、並んで月や花、雪を見ながら、「綺麗ですね。」「そうですね。」というような対話の仕方が多いことだろう。例えば会議で、班を作って話し合う時などでも、面と向かって意見を述べ合って投票で決を採るというような形で話が進むことは少なく、皆も良さそうだからそうするというような話の進み方をすることが多い。こういう日本的な対話の良い面は、日本人として生きてきた人々にとって分かり易い、ということが挙げられる。日本では、良好な関係を作ることで論争も起こりづらく、平和なのだと僕は、思う。
 又第二の理由としては、対話をすることで、優しい気持ちが生まれるからだ。言葉に頼らない対話の仕方は、はっきり言わない分、相手の解釈に任せる部分がある。それは、分かってもらえるはずだという理解の下に成り立っている。いつだったか、道徳の授業で、「人間関係信頼残高」ということについて議論したことがあった。「人間関係信頼残高」とは、あとどれくらい信頼されているか、という信頼を示す指標である。その指標を上げるためにすべきことについて論じた。特に多かったのは、小さな親切をすることと、人を許すという意見だった。そのうちの一つ、人を許すことは、相手にまた任せられると期待を込めて許しているわけで、お互いに向上心が自然と沸き上がり、お互いに、相手を信頼して思いやって、優しい関係が自然とできてくるのではなかろうか。母も、口数が日本人は少ないと言われると、教えてくれた。口数が少ない人が良いという文化があるそうだ。最近ははっきり言う方が良いという風潮になっている気がするが、口数が少ない分、日本人は、凄く人の能力を読み取ることが他の民族より優れているのではないか。沢山の民族が入り混じった欧米は、はっきり言わないと伝わらない一方で、日本はほぼ単一民族国家なので感じる文化が生まれた。だからはっきり言わず風情を感じる文化が発達したのではないか。それでは、何を持ち込み人々は言葉に頼らず対話しているのだろうか。僕は最近、「空気の研究」という本を読んだ。その本では、空気には逆らえないという日本的な考えを説明しているのだが、恐らく日本人は世論から花見まで空気を持ち込む文化があるのかもしれない。そういう民族なのだろう。
 確かに、はっきり言わないと本当に伝えたい意見は伝わらないという意見もある。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という名言があるように、人間は共有の行動をすることで、より交流が深まるのだ。だから僕は、言葉に頼らない見ることで成り立つコミュニケーションを良いと思う。これから僕は、日本人として共通理解をもとにした日本的な文化を保全したい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 日本的な対話とは サーサ 86 165659687587
2 衰弱したアイデンティティの(清書) honeysnow 84 121358627189
3 心が繋がる かなん 81 103749838281
4 自分 なっち 81 104946636989
5 自己家畜化 きのあい 80 79357707889
6 ポジティブ=自信 らよろ 80 99954686884
7 言葉以外のコミュニケーション ゆり 78 85046677090
8 実力主義は良い (清書) リヨーシャ 77 79444727777
9 自己家畜化の現代 わよね 77 80952747087
10 日本的なコミュニケーション まがり 77 88144576890

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中2の部72人中)


相対的と絶対的
イクラ
 「えぇぇ、みんな点数良い!」
分布票が配られ、私の中には、驚きと悲しみが広がった。返却されたテストの点数が以外にも良く、分布票が配られるのをいつにもなく楽しみにしていた。しかし、私が良い点数を取れたテストは、他生徒も同じように良かったのである。期待していただけに悲しみは、深く深く私の心を掘っていく。しかし、逆に考えてみると分布票が配られなければ、私はずっと、良い点数が取れ相対的に見ても上の方だと勘違いしていたことになる。現実に相対的に見ることで自分自身の出来がどれほどのものだったのかということが身に染みるほど分かった。
 確かに、相対的に判断するのはわかりやすいという意見がある。例えば、私も、テストが返却されたときには平均点や他生徒の点数の分布が気になる。今、私が手にしている紙に大きく書かれたその点数は相対的にみるとよいのか悪いのか…。百点満点のテストで満点から見ると自分がとった点数は良くないが、相対的に見ればその点数でも意外と上位にいたりする。もちろん、逆の場合も大いにありうる。まるで、パンドラの箱を開けたような気分を味わうことも多い。私は、そのたびに一喜一憂する。相対的に結果を見ることで全体のレベルと自分のレベルが比較でき、何が劣っているかなどもわかり、今後の勉強の計画を立てやすい。もちろん、平均点ばかりを気にして間違えた問題の中身を重視しないのは良くないが、相対的に見ることによって、自分の立ち位置が分かり、より次につながるのではないかと私は、思う。
 しかし、だれにも譲れない希望や目標が必要だという意見もある。例えば、私は、今日まで生きてきて多くの将来の夢を抱いてきた。緑の黒板に白いチョークできれいな字を書く先生の後姿を見て学校の先生になりたいと思ったこともあるが、親戚の結婚式に招待され結婚プランナーになりたいと考えたりしたこともある。他にも、テレビの影響を受けて外科医や犯人確保のためにいつでも外を走り回る敏腕刑事になりたいと考えたりした時期もあった。そして、今は、新聞でその存在を知り国連人権高等弁務官事務所で女性や子供の人権を守っていきたいと考えている。私は、人間が良い意味も悪い意味も含めて、全動物の先頭に立っていることを踏まえても、すべての人間が対等になるということはこの先もあり得ないと思う。しかし、その状況の中でももう少し、女性や子供の権利を守るべきだと思う。この先、女性や子供を含める人間が少しでも相互のことを認め合う心を持ち続けることが重要だと思う。そして、私は、このことを広める活動が、この期間を通してできればよいと考えている。このように、私は、今まで多くの夢を抱いてきたが、その夢の数々に対して、大きさや価値や順位をつけることはできない。いろんな夢を描いてきたからこそ、今持っている希望や目標があり、今の私がいる。夢は変わってしまってもその情熱はかけがえのないものであり、そして、それは人間にとって必要なものであると、私は、思う。
 相対的に判断するのも良い、だれにも譲れない希望や目標も良い、しかし、一番大切なことは、夢をかなえるために努力していくことだ。「出口のないトンネルはない」という名言がある通り、自分の状況を確認してかなえたおい夢に向かって頑張っていかなくてはならない。私は、これから夢に向かって走っていくことを決意する。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 相対的と絶対的 イクラ 89 139559838589
2 評価方法 かとう 86 141464627386
3 二つの目標 なゆの 85 119454768187
4 自立への道筋 れりか 85 118652697889
5 絶対的・相対的理論 デルタ 81 90056717293
6 目のコミュニケーション すが 80 84062717187
7 自分らしい見方 らろこ 78 84551727481
8 突きつめるためには ゆはる 78 69051707399
9 一人で考えずに ああぬけ 72 67154625987
10 私の宝物 あうらか 62 33441485379

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(中3の部55人中)


何事も自分の身をもって体験することで成長していきたい
られし
 自分の身を実際に動かして体験していくということは、何か新しいことに挑戦する時に貴重な財産となり、味方となる。それは、どんな時ということではなく、その挑戦の一つ一つの過程でだ。実際に体験をするということは、体で覚えていくということだ。だから、特に今まだにやった体験が楽しくなかったり、興味が無かったとしても、何かの場面で本能的に体が動くのだ。もしかしたら、その体験によって何かの犠牲が生まれ、嫌な思い出となるかもしれない。しかし、それでもその経験が生きるところは必ずやって来る。実際に実験をしてみる、実際に出かけてみる、実際に話を聞いてみる…。そんなことにより、思い出的には良くないかもしれないが、必ず心は大きく成長する。例えば、虫の苦手な人が頑張って森へ出かけて、大きな虫を捕まえた。これは、思い出的に見れば気持ち悪くて最悪なものかもしれないが、苦手なことに挑戦して実際に苦手なことでもやったという経験は、心の大きな成長となり、度胸や達成感というものを感じる良いものとなっただろう。だから僕は何事にも自分の身をもって体験することで成長する人間にをなりたい。
 そのための方法としてまず第一に、生の自然や人間に接する機会をもっと増やすことである。何かの、きっかけとなるものはその何かをしようとしている人の背中を押し、またそのきっかけが増えるということは、たくさんのことが挑戦しようとしている人の背中を押す。しかし、最近は機械の発達により、それが減ってきた。例えばスマートホンのメールやLINEにより、最近は年始に多く届く年賀状の枚数が大きく減った。年賀状のようなお便りを出すということはあまり僕たちの世代の人は普段しないため、身近な人に季節のお便りを出すというようなことは社会に出て働くようになってからのための良い練習となる。しかし、最近はメールやLINEで済ませてしまうという人が増えたのだろう。僕はきちんと出すべきだと思うために、なるべくきちんと出そうと思うが出したところで今まできちんと帰ってきたものは数年前と比べ大きく減った。そのために、有名な芸能人が実際に年賀状を自分の友人に書いて送る特集やCMがよくテレビで放送されているのを見る。自分の好みの芸能人がやっていたら、皆自分も真似しようと思うだろう。だから、こんなテレビをもっと多く放送したり、多くの芸能人がやることが大切だ。
 また、第二の方法として、子供たちの注意事項や禁止事項を規則としてただ増やすのではなく、自由の中での責任や配慮を教えることである。ある程度自由にして自由にすると、その経験が何か別の勉強や仕事などでつながって成功することもある。また、自分にとっての節度を知り、責任感を持つという良いきっかけともなる。神奈川県立鎌倉高校という高校は、毎年平均で、偏差値65くらいで内心も125を超えるとてもハイレベルな高校だ。江ノ電沿線にあり、目の前が海の立地はとても良い高校だ。また、漫画、スラムダンクのモデルの一部になったとされる高校で、学生からも、スラムダンクのファンからも人気がある学校だ。その高校は、他のい学校と比べて校則が大分ゆるい。学校が終われば海で遊び、文化祭や体育祭は髪の毛の色や体の色がペンや染料でおかしくなるそうだ。高校のレベルが高くて通っている生徒のレベルが高くてあまり常識外のことをしないからゆるいという可能性もあるが、生徒の頭の中ではそんな自由な校則と勉強とがつながっているのだと思う。例えばたくさん遊んだことによって何かに熱中するということを知り勉強を熱中したり、偏差値が高いだけに自由にやった分、家ではしっかりと勉強しなくてはならないため、メリハリの意識が勝手についたりということだ。ルールはただ厳しくするだけでなくて少しゆるめると、子供たちの中で何かが結びついて子供たちにとっては逆に良いだろう。
 確かに、現代は子供たちのすぐ近くでも犯罪が起こり、自由勝手に動き回ることは危険だ。しかし、「寒さにふるえたものほど、太陽の温かさを感じる。」という名言もあるように、何かを体験して身を持って理解したものこそ、考える力や頭の回転力は上を行く。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 何事も自分の身をもって体験することで成長していきたい られし 86 1720621009089
2 体験する大切さ あいはる 85 114457888887
3 仲間 みいた 84 116861687384
4 長所と短所 あうほひ 80 97352778486
5 身を持って体験して成長する のび太 80 93248657097
6 一人じゃ出来ないけどね あうほつ 77 75741688289
7 映画「地球交響曲」の あいぬと 77 83742677387
8 このところ日本では園芸が(清) うらら 77 82846756884
9 自然の中の一員 くあに 72 62242696596
10 経験を活かす ああなは 71 58146636383

 

9月の森リン大賞と上位入賞者(高1高2高3社の部134人中)


清書『世界じゅう、どこに行っても(感)』
あいゆえ
 『世界じゅう、どこに行っても』の著者は作中、日本人の海外にいても「日本」を身の回りに持って生活を続ける行動を非難している。海外へ旅行に行っても、日本人は日本航空の客室、そして日本人専用のホテルや観光バスといった、日本のものしか受け入れようとしない姿勢を著者は述べ、これを『文化的カプセル』と名付けている。
 このような『文化的カプセル』は、海外に住んでいる身として、よく見かけるものである。例として、私のいまの学校に通う、日本人の後輩のことが言える。
 彼女は国外に移住するのは初めてで、初めての海外生活なだけあって、色々と苦労しているようだった。そんな彼女は私によく、ムカつく外国人のクラスメイトについて話をしてくれる。しかし、その多くはモンゴルや海外の文化を否定するものだ。例えば、毛先だけを赤に染めているクラスメイトを見て、
「なんで髪染めてるの!? ありえなくない? ていうかそんなに赤が好きなら、全身赤にすればいいじゃん! 髪なんか染めてるから、あんなに性格が悪いんだよ、きっと」
 と怒りとイラつきを込めて、私に教えてくれる。日本では基本的に、髪を染めることは校則で禁止されており、そのせいで彼女は海外やインターナショナルスクールなどでよく見かける『髪を染める生徒』が受け入れられないようだった。
 また、よくモンゴルと日本の文化を比べ、
「やはり日本はすごい」
 といった趣旨の話となる。
 例として、日本とモンゴルのレストランを比較し、日本は店員の客に対するサービス精神があって素晴らしい、という話であったり、モンゴル人が時間にルーズでよく遅刻することに対する愚痴や、渋滞が多いことに苛立ちを抱いている。
 しかし、そのどれもがモンゴルの今までの習慣が残っているがゆえに起こっていることである。日本や韓国といった、アメリカの影響を強く受けている国のように、欧州の文化に染まっていない人々を見ることができるのは、非常に貴重なことなのではないかと、私は考えている。だが、彼女はそうは思っていないようで、そういった彼女の話は聞いていて、
「ああ、この人は『文化的カプセル』に閉じこもっているな」
 と日々、感じている。
 また、私自身の例として、授業がある際に自分から発言しようとしないことが挙げられる。小心者で常に他人の目を気にして、一歩を踏み出すことに躊躇してしまうのは、日本人の国民性だと私は思っている。私も彼女も、日本という『文化的カプセル』から抜け出せていないのだ。
 しかし、私は『世界じゅう、どこに行っても』の著者とは、少し違う意見を持っている。
 日本人が海外に行っても『文化的カプセル』を肌身離さず、ともに移動している、という風に著者は日本人の行動を批判したが、これは日本人以外にも言える事だからである。もちろん、意見文の中には、慣れているものといようとするのは、日本人だけではなく、人間にはよく見られる行動だと記述していた。だが、最後には結局、西洋人は好奇心旺盛で、他の文化に触れることにも積極的だと述べ、意見文を締めた。
 だが、私はこの著者の意見は間違っているように感じられる。好奇心旺盛で、他文化にも積極的なのは、国民性もあるだろうが、個々の性格が一番影響していると、私は考えている。西洋人にだって、臆病な人はおり、また日本人にも他文化に触れようとする人はいるのだから。『文化的カプセル』に閉じこもっているのは、日本人という人種の問題ではないく、個人の性格や考え方の問題なのだ。
 実例として、私の友人の話が一番適切だろう。
 彼女はインド出身で、私が今まであった人の中で一番、著者の言う『文化的カプセル』に閉じこもっている人だ。食事はスパイスの効いたインド料理しか食べようとせず、モンゴルのご飯はスパイスが効いていなくてまずいと言い、頑なに口にしようとしない。
 また、インド料理が世界で一番辛いものだと心の底から信じているようで、私が彼女に、
「韓国料理は食べたことある? わさびは?」
 と聞いてみたが、さも当たり前のような顔で、答えた。
「どっちも食べたことないよ。辛いの?」
 ほかの国の料理を食べたことがないのに、自分の国の料理が一番だと思っているのは、いかがなものかと、私はいつも思っている。
 彼女にインド自慢をしてくれと頼めば、おそらく一日中、話していることだろう。一本のドキュメンタリー映画が作れてしまうかもしれない。
 だが、他のインド人を見れば、インドの民族衣装を来ている人はたまに見るものの、モンゴルの文化を受けれている人がほとんどである。彼女のように、インドという『文化的カプセル』に閉じこもっていないのだ。
 また同じように、『文化的カプセル』に閉じこもっていない日本人も、私の周りには沢山いる。
 つまり、『文化的カプセル』に閉じこもっている、閉じこもっていないという話は、人種の問題ではなく、個々の個性による影響が一番の起因だと、私は考えている。だが、やはり文化や習慣というのは人間にとって大事なもので、その人を構成するものの一部となっているのだ。
 近年、私たちは自分の国以外の人たちと交流することが昔に比べて、あきらかに増えている。だから、自分の文化を知っておき、それを他者と共有し、お互いに受け入れることは、話題の一つにもなりえるし、そうすることが私たちには求められている。「日本人だから?」や「アメリカ人だから?」といった風に、人種でその人が他の国の文化を受け入れるような人であるかを判断することは、少し違うと私は思っており、もうその考えは時代遅れなのではないだろうか。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1 清書『世界じゅう、どこに行っても(感)』 あいゆえ 88 232564718093
2 日本人の中に潜在するもの らめき 88 118556847995
3 メーワクなご近所さん パンダ 87 123264677590
4 多面的なスポーツ ああけえ 86 134861779686
5 対立好きな隣人 ゆめた 86 1637641009079
6 日本の欧米化 しろめウサギ 84 127351838280
7 衰弱したアイデンティティ あうみね 83 107049677195
8 自国の尊重 りすっぴ 82 93153727493
9 日本と欧米(清書) ジャスミン 82 99353717483
10 コミュニケーションの大切さ レモン 82 104661626589



2024年02月の森リン大賞 |  2024年01月の森リン大賞 |  2023年12月の森リン大賞 | 
(23年8月~23年11月未集計) |  2023年07月の森リン大賞 |  2023年06月の森リン大賞 |  2023年05月の森リン大賞 |  2023年04月の森リン大賞 | 
2023年03月の森リン大賞 |  (20年10月~23年2月未集計) |  2020年09月の森リン大賞 |  2020年08月の森リン大賞 |  2020年07月の森リン大賞 | 
2020年06月の森リン大賞 |  2020年05月の森リン大賞 |  2020年04月の森リン大賞 |  2020年03月の森リン大賞 |  2020年02月の森リン大賞 | 
2020年01月の森リン大賞 |  2019年12月の森リン大賞 |  2019年11月の森リン大賞 |  2019年10月の森リン大賞 |  2019年09月の森リン大賞 | 
2019年08月の森リン大賞 |  2019年07月の森リン大賞 |  2019年06月の森リン大賞 |  2019年05月の森リン大賞 |  2019年04月の森リン大賞 | 
2019年03月の森リン大賞 |  2019年02月の森リン大賞 |  2019年01月の森リン大賞 |  2018年12月の森リン大賞 |  2018年11月の森リン大賞 | 
2018年10月の森リン大賞 |  2018年09月の森リン大賞 |  2018年08月の森リン大賞 |  2018年07月の森リン大賞 |  2018年06月の森リン大賞 | 
2018年05月の森リン大賞 |  2018年04月の森リン大賞 |  2018年03月の森リン大賞 |  2018年02月の森リン大賞 |  2018年01月の森リン大賞 | 
2017年12月の森リン大賞 |  2017年02月の森リン大賞 |  2017年01月の森リン大賞 |  2016年12月の森リン大賞 |  2016年11月の森リン大賞 | 
2016年10月の森リン大賞 |  2016年09月の森リン大賞 |  2016年08月の森リン大賞 |  2016年07月の森リン大賞 |  2016年06月の森リン大賞 | 
2016年05月の森リン大賞 |  2016年04月の森リン大賞 |  2016年03月の森リン大賞 |  2016年02月の森リン大賞 |  2016年01月の森リン大賞 | 
2015年12月の森リン大賞 |  2015年11月の森リン大賞 |  2015年10月の森リン大賞 |  2015年09月の森リン大賞 |  2015年08月の森リン大賞 | 
2015年07月の森リン大賞 |  2015年06月の森リン大賞 |  2015年05月の森リン大賞 |  2015年04月の森リン大賞 |  2015年03月の森リン大賞 | 
2015年02月の森リン大賞 |  2015年01月の森リン大賞 |  2014年12月の森リン大賞 |  2014年11月の森リン大賞 |  2014年10月の森リン大賞 | 
2014年09月の森リン大賞 |  (2014年7~8月は未集計) |  2014年06月の森リン大賞 |  2014年05月の森リン大賞 |  2014年04月の森リン大賞
2014年03月の森リン大賞 |  2014年02月の森リン大賞 |  2014年01月の森リン大賞 |  2013年12月の森リン大賞 |  2013年11月の森リン大賞
2013年10月の森リン大賞 |  2013年09月の森リン大賞 |  2013年08月の森リン大賞 |  2013年07月の森リン大賞 |  2013年06月の森リン大賞
2013年05月の森リン大賞 |  2013年04月の森リン大賞 |  2013年03月の森リン大賞 |  2013年02月の森リン大賞 |  2013年01月の森リン大賞
2012年12月の森リン大賞 |  2012年11月の森リン大賞 |  2012年10月の森リン大賞 |  2012年09月の森リン大賞 |  2012年08月の森リン大賞
2012年07月の森リン大賞 |  2012年06月の森リン大賞 |  2012年05月の森リン大賞 |  2012年04月の森リン大賞 |  2012年03月の森リン大賞
2012年02月の森リン大賞 |  2012年01月の森リン大賞 |  2011年12月の森リン大賞 |  2011年11月の森リン大賞 |  2011年10月の森リン大賞
2011年09月の森リン大賞 |  2011年08月の森リン大賞 |  2011年07月の森リン大賞 |  2011年06月の森リン大賞 |  2011年05月の森リン大賞
2011年04月の森リン大賞 |  2011年03月の森リン大賞 |  2011年02月の森リン大賞 |  2011年01月の森リン大賞 |  2010年12月の森リン大賞
2010年11月の森リン大賞 |  2010年10月の森リン大賞 |  2010年09月の森リン大賞 |  2010年08月の森リン大賞 |  2010年07月の森リン大賞
2010年06月の森リン大賞 |  2010年05月の森リン大賞 |  2010年04月の森リン大賞 |  2010年03月の森リン大賞 |  2010年02月の森リン大賞
2010年01月の森リン大賞 |  2009年12月の森リン大賞 |  2009年11月の森リン大賞 |  2009年10月の森リン大賞 |  2009年09月の森リン大賞
2006年9月~2009年8月までの森リン大賞


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