- ● 走水神社 (120字) 森川林 nane 2026年04月24日 16時33分
18373 森川林日記より
走水神社に行ってきた。
神社の横の山の途中に、弟橘媛(オトタチバナヒメ)の碑がある。
「さねさし 相武(さがむ)の小野(おぬ)に 燃ゆる火の
火中(ほなか)に立ちて 問ひし君はも」
千分の一でも万分の一でもなく、無限分の一に託した人生がある。
- ● 明治製菓の人が (68字) 森川林 nane 2026年04月24日 16時27分
18372 森川林日記より
明治製菓の人が、なぜか試供品の飲み物を3つも届けてくれた。
その人には言わなかったけど、
自分は明治製菓の製品は、
もう買わないんだった。
- ● 言葉の森新聞2026年4月4週号 通算第1896号 (5971字) 言葉の森事務局 jun 2026年04月22日 12時14分
18371 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年4月4週号 通算第1896号
文責 中根克明(森川林)
■■4月29日(水)・30日(木)は休み
4月29日(水)・30日(木)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■5月3日(日)~6日(水)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、5月3日(日)・4日(月)・5日(火)・6日(水)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■2026年4月 保護者懇談会資料
●これからの勉強の重点は作文と読書
知識の詰め込みで学力を評価する時代は、AIの登場によって大きく変わりつつあります。
もちろん、基礎的な学力の土台は身体化しておく必要があるので、国語、数学、英語、理科、社会の基本は身につけておく必要があります。
しかし、これから重要になるのは作文力と読書力です。
作文と読書については、まだ客観的な評価の仕組みが確立されていないため一般的ではありませんが、言葉の森が企画している「作文検定」や「図書検定」が普及すれば、これらがこれからの学力の中心になっていくと考えています。
●全科学力クラスについて
今後の勉強の形態は、学校や塾に通って先生に教えてもらう形から、家庭でAIを利用しながら自主学習を進める形へとシフトしていきます。
家庭での自主学習をチェックし、生徒同士の対話・交流・発表を活かすために教室での授業が行われる――。その学習スタイルを先取りするのが「全科学力クラス」です。
小学1年生から主に中学3年生まで、国語、数学、英語、暗唱、創造発表を週1回の授業でカバーします。
高校生は自分で計画して勉強できるため、作文と国語読解以外の数学・英語などは、家庭でAIを利用して独自に進めていきます。
全科学力クラスは今後拡大していく予定です。「家庭学習+全科学力クラス」という勉強形態を、新しい時代の学習スタイルとしてご検討いただければ幸いです。体験学習は随時受け付けています。
全科学力クラスの対象は小学1年生から高校3年生までです。
小学1・2・3年生: 国語、算数、暗唱、創造発表
小学4・5・6年生: 国語、算数、英語(英文暗唱含む)、創造発表
中学1・2・3年生は、国語・数学・英語・創造発表の授業を行います。(英語には英文暗唱があります)
高校生: 国語、創造発表
ただし、授業とは別に自分の取り組みたい教科に特化することも可能です。例えば、国語読解を中心に勉強したい方は、創造発表の週以外は毎週国語読解の学習に取り組むことができます。
●サマーキャンプの計画
8月11日(火)~8月17日(月)の期間、那須の合宿所にてサマーキャンプを行います。
住所:〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙3374-48 言葉の森合宿所
言葉の森の生徒だけでなく、ご兄弟、保護者、ご友人なども参加可能です。保護者同伴であれば乳幼児の方もご参加いただけます。
子供が高学年になると、家族旅行よりも友達と過ごす時間を好むようになります。サマーキャンプを家族旅行の計画の一部に組み込んでいただくといいと思います。
合宿では、午前中を勉強時間とし、暗唱、読書感想文、読書紹介、国数英の問題集学習などを行います。
(感想文は、こちらで指定する図書の中から各自で希望のものを準備してください。問題集は各自自分の学習したいものを持参してください。)
午後は近所の浅く広い川で遊びます(雨天時はホテルのプール)。
夕方は自由時間とし、自室で休むか食堂で自由に交流します。
夜間は子供たちの就寝後、保護者の歓談の時間があります。
生徒の部屋は6部屋で4人まで同室可能です。
各部屋にパソコンを設置しており、Zoomを使って自宅の保護者の方と連絡を取ることもできます。
保護者・乳幼児の部屋は4部屋で、それぞれ家族単位で宿泊できます。
1泊2日を基準とし、希望により連泊も可能です。
集合: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅 改札口周辺
解散: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅
お車で直接お越しいただくことも可能です(駐車場約6台・予約不要)。
【参加費】
小中学生・大人: 1泊 16,500円(3食・諸費用込)
幼児: 1泊 8,250円(3食・諸費用込)
2歳以下: 無料
申し込みページは現在準備中です。公開次第、ホームページでお知らせします。
▽参考資料(昨年の「サマーキャンプのしおり」)
https://www.mori7.com/stg/202507ns/
●家庭学習の習慣をつけることが大事
宿題やテストがあるから勉強するのではなく、自らの計画で勉強することで本当の力がつきます。計画倒れを防ぐためにも、まずは必要最小限のことを「開始時刻を決めて取り組む」習慣をつけることが肝要です。
小学生の時期に習慣化しやすいのは「暗唱」です。中学生なら英語の暗唱も良いでしょう。
これらを毎日決まった時間(例:朝食前など)に行うことで、学習が自然な生活リズムの一部になります。
小学校低学年までは親のコントロールが必要ですが、3年生あたりから自立心が芽生え始めます。この時期から少しずつ子供の自主性に任せていくことが大切です。高学年や中学生になっても親の指示通りに動かしていると、自分で工夫する姿勢が育たず、受験終了と同時に学習意欲を失ってしまうケースもあります。
成長段階に応じ、親の「管理」から子供の「自主性」へと、徐々に舵を切っていく必要があります。
●勉強の基本は「少数の反復」
学習において重要なのは「同じものを繰り返す」ことです。
問題集を一冊決めたら、5回以上繰り返すことを目標にしてください。1?2回しか解かない問題集を何冊も並行するのは、効率が悪く力もつきません。
また、問題集は「読むこと」を中心に進めてください。「書く」作業は「読む」よりも5倍近い時間がかかります。書く勉強を1回するよりも、読む勉強を5回繰り返す方が定着します。
さらに、答えのある勉強では、一定時間を超えて悩み続けるのは無駄になります。しばらく考えて分からなければすぐに答えを見て、その内容を理解すること。効率的な学習とは、正解と解説を素早く咀嚼(そしゃく)することにあります。
英語の成績は、学習の継続性と真面目さに比例します。他教科に比べ「地頭」だけで突破しにくい分野であるため、英語ができる生徒は学習全体に対しても真摯であると評価され、受験でも重視される傾向にあります。
しかし、AIの発達により英語の(道具としての)重要性は低下していくでしょう。その際、最後に残るのは「日本語で考える力・読む力・書く力」です。
現在、新井紀子氏の『シン読解力』が話題ですが、今後は読解力の低下以上に「作文力の低下」が大きな課題となると予想されます。日本語の読書力(特に説明文)と、作文力(特に高学年以降の感想文や意見文)を磨いておくことが、これからの時代を生き抜く鍵となります。
●能率の良い作文勉強法
作文は本来、非常に時間がかかるものです(1,200字で1時間半程度)。
しかし、作文の本質は「書くこと」ではなく「考えること」にあります。中学生以上の生徒には、以下の効率的な方法を推奨します。
1. 構想: 課題を見て15分程度で構想メモを作成する(ここが最も重要)。
2. 音声入力: メモを基にICレコーダーやGoogleドキュメントで音声入力する。
3. AI補正: テキスト化した文章をAIに渡し、句読点の付与や整形を行う。
ただし、考えたことを「手で書く」技能は、小学生のうちに身体化しておく必要があります。
手書き能力の身体化の適齢期は小学1年生から3年生ごろです。この時期に、思考と筆記が自然に連動する状態を作っておくことが大切です。
●数学の必要性
作文力・読書力と並んで「数学力」も不可欠です。数学は論理的な思考回路を形成するための「身体化」すべき学習だからです。
中学3年生までの義務教育課程の数学は完璧にしておきましょう。また、高校での文理選択では、可能な限り理系を選択することをお勧めします。文系科目は独学が可能ですが、数学は強制力のある環境でないと習得が難しいためです。
●大学卒業後の仕事
かつてのように「大企業に入れば一生安泰」という時代は終わりました。
今の子供たちが求めているのは、安定よりも「自己成長」や「チャレンジ」です。会社員として働きながらでも、起業や副業を視野に入れた生き方がスタンダードになるでしょう。
これからの起業・副業で重要なのは「答えのない分野」を選ぶことです。既存のビジネスモデル(例:従来の○○屋さんなど)の模倣や、誰でもすぐに真似できるAI活用には発展性がありません。
自身の「好きなこと」を突き詰めることが仕事に繋がります。さかなクンのように、昆虫、野草、鳥の声など、一見「趣味」と思われる分野を専門的に掘り下げている人々が注目されています。
将来、ベーシックインカムのような社会保障が普及すれば、なおさら「自分の好きなことを大事にする習慣」が生きる糧となります。
明治維新の直前、武士は子供に「剣術と馬術」を教え込みましたが、それらはやがて趣味の世界のものとなりました。今、大人が必要だと信じている価値観も、将来は様変わりしているかもしれません。
子育てのゴールを「大学合格」に置くのではなく、その先の長い人生をどう豊かに歩むかという、長期的な視点が求められています。
■■開始時刻を決めることで、家庭学習の勉強生活をコントロールする
●外からの強制に頼る勉強では本当の力はつかない
家庭学習のコツは、毎日決まったことをすることです。
しかし、ほとんどの子は自分で決めたルールではなく、宿題があるから勉強するとか、テストがあるから勉強するとかいった外側の必要に頼った勉強の仕方をしています。
それでは、本当の力はつきません。
宿題やテストなどの外からの強制に頼る勉強は、一夜漬けの勉強と同じで、本当の力がつく勉強にはなりません。
勉強でも仕事でも、あるいは読書でも、大事なことは同じものを繰り返すことで、繰り返すことによって、その知識や生活の仕方やものの考え方や生き方が自分の身体の一部となっていきます。
●まず一つのことから開始時刻を決める
そのための方法は、ある一つのことでいいので、毎日それをする開始時刻を決めるということです。
最初から完璧を目指そうとして、いろいろなことをそれぞれの時刻に当てはめると無理があるので続けられません。
最初はたった一つのことでよいので、その勉強、または仕事をする時刻を決めて、それを平日でも土日でも、旅行に出かけたときでも、いつでもそのルールを守るようにすることです。
そういう習慣ができると、その時刻を軸にして他の勉強も自然にできるようになります。
●開始時刻を決めた勉強に最適なのは暗唱の練習
では、そういう「開始時刻を決めた勉強」に一番いいのは何でしょうか。
それは、暗唱の練習です。
毎日時刻を決めて、10分間暗唱の練習をします。
10分間というのが長すぎる場合は5分間でもいいので、100字程度の文章を20回から30回繰り返して読み、それが暗唱できるようにするのです。
暗唱は、小学校の低中学年の勉強としては最も役に立つ勉強です。
中学生は、学校の勉強に合わせて英語の文章の暗唱をしていってもいいです。
●AIを活用した暗唱検定の導入へ
言葉の森では現在、暗唱検定を行っていますが、今後この暗唱検定をAIを利用したプログラムとして行っていく予定です。
今考えているのは、WhisperのAPIを使って、元の文章と「暗唱をもとにテキスト化された文章」を照らし合わせ、その一致度を評価するという方法です。
これができれば、例えば朝起きて朝ごはんの前の最初の勉強を暗唱と決め、暗唱検定のページに行って確認してもらうというようなことができます。(つづく)
次回は、暗唱の意義と方法。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
- ● 2026年4月 保護者懇談会資料 (3694字) 森川林 nane 2026年04月22日 09時06分
18370 森の掲示板より
https://youtu.be/2kGf4ZJIHh4
●これからの勉強の重点は作文と読書
知識の詰め込みで学力を評価する時代は、AIの登場によって大きく変わりつつあります。
もちろん、基礎的な学力の土台は身体化しておく必要があるので、国語、数学、英語、理科、社会の基本は身につけておく必要があります。
しかし、これから重要になるのは作文力と読書力です。
作文と読書については、まだ客観的な評価の仕組みが確立されていないため一般的ではありませんが、言葉の森が企画している「作文検定」や「図書検定」が普及すれば、これらがこれからの学力の中心になっていくと考えています。
●全科学力クラスについて
今後の勉強の形態は、学校や塾に通って先生に教えてもらう形から、家庭でAIを利用しながら自主学習を進める形へとシフトしていきます。
家庭での自主学習をチェックし、生徒同士の対話・交流・発表を活かすために教室での授業が行われる――。その学習スタイルを先取りするのが「全科学力クラス」です。
小学1年生から主に中学3年生まで、国語、数学、英語、暗唱、創造発表を週1回の授業でカバーします。
高校生は自分で計画して勉強できるため、作文と国語読解以外の数学・英語などは、家庭でAIを利用して独自に進めていきます。
全科学力クラスは今後拡大していく予定です。「家庭学習+全科学力クラス」という勉強形態を、新しい時代の学習スタイルとしてご検討いただければ幸いです。体験学習は随時受け付けています。
全科学力クラスの対象は小学1年生から高校3年生までです。
小学1・2・3年生: 国語、算数、暗唱、創造発表
小学4・5・6年生: 国語、算数、英語(英文暗唱含む)、創造発表
中学1・2・3年生は、国語・数学・英語・創造発表の授業を行います。(英語には英文暗唱があります)
高校生: 国語、創造発表
ただし、授業とは別に自分の取り組みたい教科に特化することも可能です。例えば、国語読解を中心に勉強したい方は、創造発表の週以外は毎週国語読解の学習に取り組むことができます。
●サマーキャンプの計画
8月11日(火)~8月17日(月)の期間、那須の合宿所にてサマーキャンプを行います。
住所:〒325-0303 栃木県那須郡那須町高久乙3374-48 言葉の森合宿所
言葉の森の生徒だけでなく、ご兄弟、保護者、ご友人なども参加可能です。保護者同伴であれば乳幼児の方もご参加いただけます。
子供が高学年になると、家族旅行よりも友達と過ごす時間を好むようになります。サマーキャンプを家族旅行の計画の一部に組み込んでいただくといいと思います。
合宿では、午前中を勉強時間とし、暗唱、読書感想文、読書紹介、国数英の問題集学習などを行います。
(感想文は、こちらで指定する図書の中から各自で希望のものを準備してください。問題集は各自自分の学習したいものを持参してください。)
午後は近所の浅く広い川で遊びます(雨天時はホテルのプール)。
夕方は自由時間とし、自室で休むか食堂で自由に交流します。
夜間は子供たちの就寝後、保護者の歓談の時間があります。
生徒の部屋は6部屋で4人まで同室可能です。
各部屋にパソコンを設置しており、Zoomを使って自宅の保護者の方と連絡を取ることもできます。
保護者・乳幼児の部屋は4部屋で、それぞれ家族単位で宿泊できます。
1泊2日を基準とし、希望により連泊も可能です。
集合: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅 改札口周辺
解散: 毎日10:30ごろ 那須塩原駅
お車で直接お越しいただくことも可能です(駐車場約6台・予約不要)。
【参加費】
小中学生・大人: 1泊 16,500円(3食・諸費用込)
幼児: 1泊 8,250円(3食・諸費用込)
2歳以下: 無料
申し込みページは現在準備中です。公開次第、ホームページでお知らせします。
▽参考資料(昨年の「サマーキャンプのしおり」)
https://www.mori7.com/stg/202507ns/
●家庭学習の習慣をつけることが大事
宿題やテストがあるから勉強するのではなく、自らの計画で勉強することで本当の力がつきます。計画倒れを防ぐためにも、まずは必要最小限のことを「開始時刻を決めて取り組む」習慣をつけることが肝要です。
小学生の時期に習慣化しやすいのは「暗唱」です。中学生なら英語の暗唱も良いでしょう。
これらを毎日決まった時間(例:朝食前など)に行うことで、学習が自然な生活リズムの一部になります。
小学校低学年までは親のコントロールが必要ですが、3年生あたりから自立心が芽生え始めます。この時期から少しずつ子供の自主性に任せていくことが大切です。高学年や中学生になっても親の指示通りに動かしていると、自分で工夫する姿勢が育たず、受験終了と同時に学習意欲を失ってしまうケースもあります。
成長段階に応じ、親の「管理」から子供の「自主性」へと、徐々に舵を切っていく必要があります。
●勉強の基本は「少数の反復」
学習において重要なのは「同じものを繰り返す」ことです。
問題集を一冊決めたら、5回以上繰り返すことを目標にしてください。1?2回しか解かない問題集を何冊も並行するのは、効率が悪く力もつきません。
また、問題集は「読むこと」を中心に進めてください。「書く」作業は「読む」よりも5倍近い時間がかかります。書く勉強を1回するよりも、読む勉強を5回繰り返す方が定着します。
さらに、答えのある勉強では、一定時間を超えて悩み続けるのは無駄になります。しばらく考えて分からなければすぐに答えを見て、その内容を理解すること。効率的な学習とは、正解と解説を素早く咀嚼(そしゃく)することにあります。
英語の成績は、学習の継続性と真面目さに比例します。他教科に比べ「地頭」だけで突破しにくい分野であるため、英語ができる生徒は学習全体に対しても真摯であると評価され、受験でも重視される傾向にあります。
しかし、AIの発達により英語の(道具としての)重要性は低下していくでしょう。その際、最後に残るのは「日本語で考える力・読む力・書く力」です。
現在、新井紀子氏の『シン読解力』が話題ですが、今後は読解力の低下以上に「作文力の低下」が大きな課題となると予想されます。日本語の読書力(特に説明文)と、作文力(特に高学年以降の感想文や意見文)を磨いておくことが、これからの時代を生き抜く鍵となります。
●能率の良い作文勉強法
作文は本来、非常に時間がかかるものです(1,200字で1時間半程度)。
しかし、作文の本質は「書くこと」ではなく「考えること」にあります。中学生以上の生徒には、以下の効率的な方法を推奨します。
1. 構想: 課題を見て15分程度で構想メモを作成する(ここが最も重要)。
2. 音声入力: メモを基にICレコーダーやGoogleドキュメントで音声入力する。
3. AI補正: テキスト化した文章をAIに渡し、句読点の付与や整形を行う。
ただし、考えたことを「手で書く」技能は、小学生のうちに身体化しておく必要があります。
手書き能力の身体化の適齢期は小学1年生から3年生ごろです。この時期に、思考と筆記が自然に連動する状態を作っておくことが大切です。
●数学の必要性
作文力・読書力と並んで「数学力」も不可欠です。数学は論理的な思考回路を形成するための「身体化」すべき学習だからです。
中学3年生までの義務教育課程の数学は完璧にしておきましょう。また、高校での文理選択では、可能な限り理系を選択することをお勧めします。文系科目は独学が可能ですが、数学は強制力のある環境でないと習得が難しいためです。
●大学卒業後の仕事
かつてのように「大企業に入れば一生安泰」という時代は終わりました。
今の子供たちが求めているのは、安定よりも「自己成長」や「チャレンジ」です。会社員として働きながらでも、起業や副業を視野に入れた生き方がスタンダードになるでしょう。
これからの起業・副業で重要なのは「答えのない分野」を選ぶことです。既存のビジネスモデル(例:従来の○○屋さんなど)の模倣や、誰でもすぐに真似できるAI活用には発展性がありません。
自身の「好きなこと」を突き詰めることが仕事に繋がります。さかなクンのように、昆虫、野草、鳥の声など、一見「趣味」と思われる分野を専門的に掘り下げている人々が注目されています。
将来、ベーシックインカムのような社会保障が普及すれば、なおさら「自分の好きなことを大事にする習慣」が生きる糧となります。
明治維新の直前、武士は子供に「剣術と馬術」を教え込みましたが、それらはやがて趣味の世界のものとなりました。今、大人が必要だと信じている価値観も、将来は様変わりしているかもしれません。
子育てのゴールを「大学合格」に置くのではなく、その先の長い人生をどう豊かに歩むかという、長期的な視点が求められています。
- ● 行機雲 (36字) 森川林 nane 2026年04月21日 17時52分
18369 森川林日記より
飛行機雲が、
希望のように飛んでいる。
真っ青な空を
真っ白な直線で。
- ● 脱線の人生 (499字) 森川林 nane 2026年04月12日 17時15分
18366 森川林日記より
大学入試で千葉大学園芸学部を選んだのは、単純に花が好きだったからだった。
しかし、兄にもっといいところを受けると言われたので、担任の先生に「受けるところは東大にします」と言いに行こうとした。
寒い冬の日の夕方だった。
「人生の方向は簡単に変わるんだな」としみじみ思った。
ところが、学校に着いてみると、担任の先生は帰ったというので、そのまま何も言わずに帰ってきた。
そして結局、千葉大学園芸学部に入った。
しかし、あとから振り返ってみると、自分が東大に入って最初に予定していた朝日新聞に入っていたら、それで人生は終わっていたと思う。
大学を五年間で卒業したあと、しばらくしてから自分の仕事を始めることにした。
それは、人間の生きる目的は、自分を向上させることだと思ったからだ。
自分を向上させるためのいちばんいい仕事は社長になることだと思った。
その結果、いろいろ苦労はあったけど、その苦労によって確かに自分は成長させてもらったのだろうと思う。
今、たまたま過去を振り返ってそう思った。
そして、自分のこれまでの経過を振り返ると、一言で言えば脱線の人生だったと思う。
しかし、まだ脱線は続く……。
- ● 語学の勉強の未来 (80字) 森川林 nane 2026年04月12日 17時01分
18365 森川林日記より
語学は、社会科のひとつの章になる。
「言語による文化の違い」という章だ。
英語、中国語、スワヒリ語、日本語などの
その言語が持つようになった文化の特徴を学ぶ。
- ● 推薦図書検定の意義と方法 (599字) 森川林 nane 2026年04月12日 16時59分
18364 森川林日記より
小学校低中学年の図書検定では、本の内容を読めている、読み取れているかどうかを見るだけなので、答えやすい選択問題で済みます。
しかし、小学校高学年、中学生、高校生の図書検定の場合は、本の内容の読み取りとともに、その生徒がどれだけ深くその本を自分のものとして読み考えたかを見る必要があります。
そこで、選択問題だけでなく、記述式の問題も行います。
一つは、その本の内容に関する質問です。
内容に関する質問は、AIのいた回答と類似度が高ければ読み取れているということになります。
しかし、もう一つは、本の内容を自分なりに読み取り、考えているかどうかの質問になります。
AIの模範解答があったとすると、その模範解答と離れている度合い、つまり、相違度が、その生徒の独自の考え方の表れになります。
この類似度と創意度のバランスを見るのが、記述式問題の基本になります。
内容全体について感想を書くような形の評価は、作文図書検定ですでに行っているので、図書検定は本の内容に即して選択式問題と記述式問題を割り当てるという形になります。
このようにして、日本の学校教育をこれまでの知識の評価中心のものではなく、読書力と作文力を見る形のものに変えていくのが、今後の日本の教育改革の大きな方向になります。
入試問題についても、同様に知識の評価中心の入試ではなく、読書力と作文力を中心にした評価にしていく必要があるのです。
- ● 日本の教育改革は、作文学習の日常化から (223字) 森川林 nane 2026年04月12日 16時53分
18363 森川林日記より
教育の目的の重要なものは、子供たちの学力を育てることです。
しかし、学年が上がるにつれて、教育の目的は学力を育てることから、受験の競争に勝つことに移っていきます。
受験勉強における成績は、本来の学力とは違い、受験に特化した勉強によって作られます。
そして、今の受験勉強に必要な学力には、すでに学校を卒業した保護者でも解けないレベルのものがあります。
それはなぜかというと、テストで評価するような勉強は、いくらでも難化させることができるからです。
- ● これからのロマン (99字) 森川林 nane 2026年04月12日 16時48分
18362 森川林日記より
これまでのロマンは、悪い敵と戦うときのロマンだったり、
好きな人に出会ったり別れたりするときのロマンだった。
しかし、そういう前時代的なロマンは終わり、
次の新しい時代のロマンは、別の形で現れる。
- ● 数学やプログラミングをなぜ学ぶのか (508字) 森川林 nane 2026年04月12日 16時38分
18361 森川林日記より
数学が大事なのは、物事を考えるときに数学的に考えることができるからだ。
それも、意識して考えるのでなく、無意識につまり身体的に数学として考える。
その力をつけるために、数学を勉強する。
プログラミングが大事なのは、プログラミングを作るためではなく、物事をプログラミング的に考えるためだ。
「どうしたらいいか」と考えるときに、「どうしたらプログラミングできるだろうか」という考えが自然に生まれる。
だから、人間には身体的な教育が必要で、それは基本の反復である。
たくさんのことを学ぶ必要はない。
人間の喜びは、貢献の中にある。
AIは頭がいいが、指示をしなければわからない。
身体の本質は欲で、心の本質は快で、意識の本質は意義だ。
意義とは、幸福、向上、創造、貢献だ。
それは、学習と仕事の中で行われる。
これからの仕事は、文化的な仕事になる。
物質的な仕事は残るが、その多くはAIとロボットの仕事になる。
人間の仕事は、教育と文化の創造と貢献になる。
文化の出発点には、心がある。
心とは快である。
身体の快感とは違う心の喜びである。
それがこれからの人間社会の基本になる。
経済の時代が終わり、文化の時代になる。
- ● 御木本幸吉の時代に (66字) 森川林 nane 2026年04月12日 16時14分
18360 森川林日記より
創造発表は、参考書に書いてあることではなく、
自分のしたいことを考えるものだ。
御木本幸吉の時代に、AIに聞いても、
真珠はできなかった。
- ● 言葉の森新聞2026年4月2週号 通算第1894号 (2269字) 言葉の森事務局 jun 2026年04月09日 11時55分
18354 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年4月2週号 通算第1894号
文責 中根克明(森川林)
■■知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル
教育現場では評価のしやすさから知識中心の指導が広がっています。
しかし、これからの時代に求められるのは思考力であり、その育成には作文学習の日常化が有効です。
言葉の森は、AIによる内容評価と特許取得済みの独自アルゴリズムによる語彙力評価を組み合わせた「日本語作文検定」をリニューアルし、教師の負担軽減と生徒の作文力向上を同時に実現します。
■背景:作文教育が広がらない二つの壁
作文教育には長年、二つの課題がありました。
一つは評価の主観性です。評価の根拠がブラックボックスになりがちな指導では、生徒の学習意欲が続きません。
もう一つは教師の負担です。添削・講評には多くの時間がかかるため、日常的な作文指導に踏み出せない現場が少なくありません。
■解決策:二つの評価が作文教育を変える
作文検定は以下の二本の柱で構成されています。
第一に、AIによる内容評価:生徒の作文の内容を丁寧に読み取り、温かみのある講評を返します。
第二に、独自アルゴリズムによる語彙力評価:作文に用いられた語彙力を客観的に数値化します。(特許得済み)
語彙力評価は、これまでに103,000件以上の評価実績があり(当社データベース調べ)、人間による評価と相関が高いことが明らかになっています。
この二つの評価により、教師は添削作業から解放され生徒の作文を深く読む指導が可能になります。
生徒は客観的なフィードバックによって学習の方向が明確になり、作文学習に意欲的に取り組めるようになります。
■今後の展望
言葉の森は、作文教育の普及こそが、日本の教育を知識偏重から思考力重視へと変える鍵であると確信しています。
日本に作文教育を広め、知識偏重から思考力重視への教育転換の一助となるよう取り組んでいきます。
■■AIによる作文評価で大事なのは、悪いところを直すのではなく良いところを伸ばすこと。そして、揺れのある評価ではなく固定した評価であること
◆動画
https://youtu.be/Iq2if4gW0Zo
●AI評価の得意分野とその限界
AIを使えば、作文評価は簡単にできます。
特に間違いを指摘したり、悪いところを直したりすることはAIの得意分野です。
なぜなら、間違い直しや欠点探しは、AIがこれまでに習得した知識が答えとして豊富にあるからです。
難しいのは、良い文章をより良くするためにどうしたらいいのかという評価をすることです。
なぜなら、より良い文章というのは答えがないからです。
●欠点の修正より長所の伸長が重要な理由
間違いを直すとか欠点を直すとかいうのは、小学校低学年の作文や外国人の日本語作文に当てはまることです。
普通に文章を書く実力のある中学生や高校生には、欠点を直すという評価自体が不要です。
中学生や高校生の文章で大事なことは、欠点を直してもらうことではなく、良い文章を書くためにはどうしたらいいかということについてアドバイスしてもらうことです。
●AI評価の揺れとブラックボックス問題
また、AIによる作文評価の弱点は、常に多少の揺れがあることです。
同じ作文を別の日に評価させたとしたときに、全く同じ評価ということはありません。
また、異なる人間が同じような作文を書いた場合も、その評価は微妙に異なります。
そして、更に重要なことは、その評価の背景がブラックボックスになっていることです。
これは人間が行う作文評価と同じで、評価される側はなぜその評価になったのかがわからないまま評価されているのです。
これは、教育ではありません。単なるランク付けです。
●作文検定の評価の特徴と意義
言葉の森の作文検定は、作文の模擬試験や添削サービスとはこの二つの点で異なります。
第一は、欠点を直すことよりも長所を伸ばすことを中心に評価していることです。
普通に文章力のある生徒であれば、直すような欠点などありません。
第二に、評価の基準を、AIではなく独自のアルゴリズムによって行っていることです。
そのために評価の理由がオープンであり、また評価そのものが固定したものになっているのです。
独自のアルゴリズムとは、作文中の語彙を品詞や働き、表現の種類ごとに分類し、その出現頻度やバランスをもとに文章の質を評価する仕組みです。
人間の評価と高い一致度を持つことが確認されており、その手法は特許を取得しています。
■■【合格速報】
●岐阜県立大垣北高校・滝高校・鶯谷高校(特待) Y.Y.さん
<担当講師より>
広い視野と深い思考力、高い教養に裏打ちされた傑作を書き続けてくれているYちゃん、合格おめでとうございます!作文では、要約なしでも森リン90点台に到達するほど実力を積み上げてきてくれました。持ち前の思考力と向学心を活かして塾に通わず、自分で自分の勉強と向き合い見事合格されたことがYちゃんらしくてとても素敵です。楽しく充実した高校生活を送って下さいね!これからも一緒にがんばっていきましょう。
●日本大学経済学部 S.A.さん
<担当講師より>
根気よくコツコツと努力した成果が実りました。
本大学では作文はなかったようですが、作文で論理的な思考力を深めたことも合格につながったのだと思います。
とても意識が高く、入学後も資格取得などを目指すそうです。頑張ってほしいです。
- ● 作文検定って知ってる? (82字) 森川林 nane 2026年04月08日 12時37分
18352 森川林日記より
シークレットモードで聞いてみた。
Grokは、えらい!
Geminiは、まあまあ。
ChatGPTは、だめ。
Claudeは登録しないと聞けないようになっていた。
- ● 今日の四行詩 (70字) 森川林 nane 2026年04月03日 15時56分
18348 森川林日記より
遠くの空は、
どこまでも青い。
明日を考えながら、
歩いている。
明日の定例会は終わった。
来週の定時総会も終わった。
あとは、仕事をするだけだ。
- ● 知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル (1216字) 森川林 nane 2026年03月31日 12時35分
18346 森川林日記より
知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル
■リード
教育現場では評価のしやすさから知識中心の指導が広がっています。
しかし、これからの時代に求められるのは思考力であり、その育成には作文学習の日常化が有効です。
株式会社言葉の森は、AIによる内容評価と特許取得済みの独自アルゴリズムによる語彙力評価を組み合わせた「日本語作文検定」をリニューアルし、教師の負担軽減と生徒の作文力向上を同時に実現します。
■背景:作文教育が広がらない二つの壁
作文教育には長年、二つの課題がありました。
一つは評価の主観性です。評価の根拠がブラックボックスになりがちな指導では、生徒の学習意欲が続きません。
もう一つは教師の負担です。添削・講評には多くの時間がかかるため、日常的な作文指導に踏み出せない現場が少なくありません。
■解決策:二つの評価が作文教育を変える
当検定は以下の二本の柱で構成されています。
第一に、AIによる内容評価:生徒の作文の内容を丁寧に読み取り、温かみのある講評を返します。
第二に、独自アルゴリズムによる語彙力評価:作文に用いられた語彙力を客観的に数値化します。(特許得済み)
語彙力評価は、これまでに103,000件以上の評価実績があり(当社データベース調べ)、人間による評価と相関が高いことが明らかになっています。
この二つの評価により、教師は添削作業から解放され生徒の作文を深く読む指導が可能になります。
生徒は客観的なフィードバックによって学習の方向が明確になり、作文学習に意欲的に取り組めるようになります。
■作文検定の概要
対象:小学1年生~高校3年生(12級~1級)
実施方法:手書き作文を提出→当社がテキスト化→内容評価・語彙力評価を実施
日程と会場:受検団体が独自に設定可能(課題・評価のやりとりはすべてウェブで行います)
受検料:1回3,800円(団体受検専用・10名以上)
課題:毎月新しい課題を提供。例として年間3~4回の検定と日常の作文指導を組み合わせた年間計画が立てられます
■今後の展望
当社は、作文教育の普及こそが、日本の教育を知識偏重から思考力重視へと変える鍵であると確信しています。
日本に作文教育を広め、知識偏重から思考力重視への教育転換の一助となるよう取り組んでまいります。
■会社概要
株式会社言葉の森
代表者:中根克明
所在地:横浜市港南区日限山4-4-9
URL:https://www.mori7.com/
■お問い合わせ
株式会社言葉の森 日本語作文検定担当
電話:045-353-9061(平日8:00~16:00)
メール:
yama@mori7.com
■評価サンプルのページ
https://www.mori7.com/sk/hyouka_sample.php
■概念図
https://www.mori7.com/e/sk202604a.jpg
- ● 言葉の森新聞2026年4月1週号 通算第1893号 (2740字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月31日 10時49分
18345 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年4月1週号 通算第1893号
文責 中根克明(森川林)
■■受講料改定のお知らせ(4月より)(再掲)
「森からゆうびん」、「言葉の森新聞」でお知らせしましたように、誠に恐縮ながら、昨今の物価高騰に伴い、4月より以下の通り受講料を改定させていただきます。4月5日のお引き落とし分からになります。
対象クラス: 全科学力、国語読解、算数・数学、英語、プログラミング、創造発表
受講料: 現行 8,800円 → 改定後 11,000円
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
■■作文検定の評価のサンプル
勉強は、やれば誰でもできるようになります。
それは、すでにAIができるようになっているのと同じです。
大事なのは、知識を蓄積するような教育ではなく、知識を生かして、その人の個性と想像力と思考力を伸ばすような教育です。
そのために作文教育を始めました。
しかし、それまでの作文教育の問題点は、評価に客観性がないことと、指導する先生の添削や講評の負担が大きいことでした。
そのために、作文教育の必要性は、多くの人が認めながらも、実際には学校教育の場でも学習塾の場でもほとんど行われていませんでした。
大学入試についても、近年、小論文による評価が行われるようになりましたが、その場合でも、実際にどういう評価が行われているのかは不明です。
私の推測では、大人数の受験生の小論文を評価する場合、評価は、字数や表記による減点、誤字による減点という形の評価がほとんどで、内容による評価は行われていないと思います。
作文検定は、独自のアルゴリズムによる語彙力評価と、 AI による内容の評価と、多様な表現力の評価を組み合わせたシステムで、これによって、作文力を客観的、多面的に評価することができます。
この作文検定の仕組みが広がれば、現在の知識の習得に重点を置いた教育ではなく、個性と思考力と創造力の育成に基づいた教育ができていくと思います。
作文検定で、作文の評価がどのように行なわれるか、動画で説明しました。
https://youtu.be/aPessuCgDAE
■■2月の森リン大賞の更新――新しい森リン3.0の仕組みと作文検定
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=aLdfZr1R9ac
●2月の森リン大賞更新と森リン3.0の新機能
2月の森リン大賞の更新が遅れていましたが、本日、最新版をアップロードしました。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php
本来は3月10日に更新予定でしたが、プログラムのミスが見つかり修正に時間がかかりました。
●森リン3.0の進化点――内容評価と項目評価の追加
森リン大賞の話だけではつまらないので、新しい森リン3.0の仕組みを説明します。
これまでの森リン2.0は、AIによる講評作成まででしたが、森リン3.0では内容の評価と項目の評価も併せて行えるようにしました。
従来は内容や項目の評価には踏み込まず、語彙の集計による点数のみを出していました。その理由は、内容や項目の評価は人間にしかできないと考えていたからです。
内容とは、作文に感動・挑戦・個性・共感などの要素があるかどうかです。また笑いの概念もありますが、本質がまだ不十分なため、現時点では搭載していません。将来的に笑いの認識が進むと、ダジャレや川柳の面白さもAIで扱えるようになるでしょう。
●内容評価の特徴と項目評価の意義
内容の評価は点数をつけません。題材によって左右される面が大きいからです。
新機能のポイントは項目評価の導入です。
従来、構成・題材・表現・主題・表記などの評価は人間が行っていました。
表記関係(読点・段落・常体敬体・誤字など)はAIでも十分対応可能でした。
しかし作文教育の本質は、できていないところを直すことではなく、良いところを伸ばすことです。
そのため、指導とセットで項目評価を行う形にしました。
●指導と結びついた作文検定の価値
世の中の作文模擬試験は、ほとんどが事後評価のみで指導と結びついていません。
良い点を取った子は嬉しいですが、悪い点の子は次にどう努力すればいいかわかりません。
事前指導のない評価だけでは、大半の子の作文は上達しません。
今回の森リン3.0は作文検定に搭載されているため、評価が指導とセットで可能です。
(ただし、まだ「作文の丘」や「山のたより」への移植は完了していません。複雑化したため時間がかかります。)
学校や塾で作文検定を導入すれば、結果表示だけで終わらず、「次にどこに力を入れればいいか」が明確になります。
単なる評価試験ではなく、指導連動型の評価が特徴です。
●作文検定が実現する教育改革
これにより、どの学校・塾でも日常的な作文指導が可能になります。
先生の負担はほとんどありません。
従来、作文指導が少なかったのは添削・講評の負担が大きかったからです。
今後の先生の役割は、子供の作文とAI評価を見て、勉強の方向を相談することに変わります。
添削の代わりに、考えたり話し合ったりすることが中心です。
生徒自身も評価結果を見て、次にどう努力すればいいかを考えるようになります。
これにより、知識詰め込み中心の教育から、思考力・想像力を伸ばす教育への転換が進みます。
作文検定は、教育改革のひとつの柱となるのです。
■■森リンベストの表示について
リアルタイムで更新されている「森リンベスト」の順位は、「総合点」で並んでいます。
https://www.mori7.com/mri/mri_best.php
その総合点に均衡点を加えたものが「新総合点」です。
森リン大賞は、4週目の作文の「新総合点」の順位で並んでいます。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php
なお、森リン点の集計は、学年に応じた後半の字数を基準にしています。
そのため、4週目の清書の週に、長く書き直した作文が、もとの週の短い字数の作文よりも点数が低くなることがあります。
それは、もとの週の後半の字数や密度やバランスよりも、4週目に書き直した作文の後半の密度やバランスが低くなることがあるからです。
■■【合格速報】常翔学園高等学校
●常翔学園高等学校 U.Y.さん
<担当講師より>
小学生の頃からずっと作文を続けています。受験勉強も、部活動と両立して頑張りました。これからは、理系の環境の整った学校で、さらに学びの世界をひろげていけますね。また、作文の勉強に戻ってきてくれるので、共にがんばりましょう。
- ● ChatGPT、最近頭が悪くなったみたい (83字) 森川林 nane 2026年03月25日 17時04分
18329 森川林日記より
ChatGPT、最近頭が悪くなったみたい。
最近、ChatGPTがよく間違える。
また、日本語に特有な「擬声語」「擬態語」とかいう言葉をよく理解していないようだった。
- ● 2026年3月保護者懇談会資料 (1925字) 森川林 nane 2026年03月23日 17時30分
18328 森の掲示板より
●低学年、中学年は勉強よりも読書と対話。
小学校低学年・中学年の頃の勉強は、やれば誰でもできるようになるレベルの勉強なので、大体できていればいいという程度に抑えておくことです。
そこで必要以上にいい点数を取るよりも、読書と自分の好きな遊びに打ち込む時間を確保することが大事です。
●高学年、中学生、高校生は勉強と同時に読書――ただし、物語文の読書だけでなく、説明文・意見文の読書が必要
小学校高学年から中学生・高校生にかけては、勉強と同じくらいに読書が大事と考えておくことです。
ただし、その読書は物語文の読書だけでなく、説明文、意見文の本を取り入れていくことが必要になります。
●これからの大学入試では作文力が必要になる
これからの大学入試では、総合型選抜に見られるように、作文力が重視されるようになります。
作文の一つの指標として字数の伸びを考えておくことです。
学年の200倍、つまり小学六年生以上は1200字以上をコンスタントに書く力をつけておくことが大事です。
●今の世の中の基準に合わせるのでなく、子供の個性と興味関心を活かす
これから世の中は大きく変わるので、今の世の中の基準に合わせるよりも、子供の個性と興味関心を生かすことが大事です。
●英語の重要性は低下するから、日本語で難しい文章を読み、難しいことを考え、表現する力を育てることが最優先。
AIの発達によって英語の重要性は低下します。
当面はまだ入試でも英語が必要になりますが、これからは英語力よりも日本語で難しい文章を読み、難しいことを考え、表現
する力をつけておくことが大切です。
●数学は、中学生レベルの数学は完璧にやっていく必要がある(できれば高校生レベルも)
算数・数学に関しては、中学生レベルの数学は少なくとも完璧にできるようにしておくことが必要です。
できれば、高校生レベルの数学も完璧に近くできるようにしておくことです。
これからは大学の文系志望でも数学が必要になります。
なぜ数学が必要かというと、仕事や研究で数学を使うからではなく、これからの時代には数学的な背景がわかっている必要があるからです。
●これからの子供たちの将来の展望は、自分の好きなことをして世の中に貢献する道を探すこと。
子供たちの将来の展望は、昔はいい会社に入るというような大まかな目標がありましたが、これからは目標が決められなくなる時代になります。
子供が自分の好きなことをして世の中に貢献する道を探すということを子育ての目標にしていくといいと思います。
●これからは、経済の時代よりも文化の時代になり、文化に経済が従うようになる
●無駄に見えることも含めて、楽しく生きることを最優先する。
子供の生活には無駄に見えることがたくさんありますが、無駄なことも含めて楽しく生きることを最優先していくことが大事です。
●作文を簡単に書く方法がある
作文を書くには1200字の作文で60分から90分かかるのが普通です。
しかし、音声入力によるテキスト化を生かせば15分程度の短時間で1200字以上の作文を書くことができるようになります。
ただし、小学生のうちは手書きの感覚を身につけておく必要があります。
●森リンベストと森リン大賞
森リンベストと森リン大賞の表示の関係がわかりにくかったので、ホームページに解説の記事を書きました。
https://www.mori7.com/as/5485.html
●プログラミング学習の今後
プログラミング学習は、これまではビジュアルプログラミングでプログラミングの感覚を学び、その後コードプログラミングに進むという方向でした。
しかし、これからはコードを学ぶというよりも、何をしたいか、何を作りたいかを考え、それをAIと共同でプログラム化していくような時代になります。
●創造発表学習の今後
発表学習は、高校では探究学習と呼ばれていて、生徒各人がグループでテーマを決めて学習をするという形をとっていることが多いです。
しかし、知りたいことを調べて発表するということは、 AIの時代には必要なくなります。
その代わり、知りたいことではなく、自分のしたいことをAIと相談して研究し、発表するようになります。
御木本幸吉の時代にChatGPTがあり幸吉が「真珠を養殖する方法」を聞いたとしても、ChatGPTは教えることはできなかったはずです。
大事なのは自分のしたいことがあるということなのです。
●4月分の受講料から、全科学力、国語読解、算数数学、英語、プログラミング、創造発表の各クラスの受講料は、現行の8,,800円から11,000円の値上げになります。
よろしくお願いいたします。
- ● 言葉の森新聞2026年3月4週号 通算第1892号 (6319字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月21日 12時07分
18327 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年3月4週号 通算第1892号
文責 中根克明(森川林)
■■3月29日(日)・30日(月)・31日(火)は休み
3月29日(日)・30日(月)・31日(火)は、第5週のため通年クラスの授業はありません。
■■新学期教材の発送(作文クラス)
3月23日(月)に新学期の作文の教材を発送します。
国内の生徒で30日になっても届かない場合はご連絡ください。
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■作文力の上達は字数の伸びに表れる
https://www.mori7.com/izumi/gazou/2026/3161112550.jpg
△赤い太線は全体の平均
作文力の上達は字数の伸びに表れます。
上記のグラフは、言葉の森で2026年1月以降に作文の受講を開始した生徒の3回以上作文を書いている字数のグラフです。
字数は、作文の実力と極めて高い相関にあります。
また、作文を書く字数は生徒によって大体固定しています。
例えば600字の作文を書く生徒は、いつもほとんど600字前後の作文を書きます。
その生徒に、「今日は頑張って800字まで書いてみよう」と言っても、多くの子は自分の平均的な字数の600字を超えることはできません。
作文の字数はその子の作文の実力で、それは大体固定しています。
だから、逆に作文の字数が伸びている生徒は、よく努力していて、作文の実力が向上していると言えるのです。
2026年の1月以降に作文クラスを受講した生徒の平均的な字数は、370字から688字まで伸びています。
それぞれの学年の字数の目標が決まっているので、途中からその目標の字数に沿ってなだらかになりますが、最初の数回でこのように字数が伸びているということは、本人がよく努力していて、作文力も上達していることを表しています。
なぜこのように作文力が上達するかというと、それは作文を書くための字数や項目の目標が設定されていて、その目標に応えるために作文を書こうとしているからです。
毎週の課題の中には、書きやすい題名課題も、書きにくい感想文課題もあります。
それらを平均して毎回字数が伸びているということは、生徒の作文力が上達している証拠です。
言葉の森の1月から3月までの作文の目標字数は、小学1年生が200字、小学2年生が400字、小学3年生が600字、そして小学6年生以上、中学生、高校生の目標字数は1200字以上です。
このような目標字数を達成するのは、もちろん子供たちにとって楽なことではありません。
しかし、その字数と項目を毎回達成することが、子供たちの勉強にとっての目標にもなっているのです。
■■教育改革の一丁目一番地は、作文教育と読書教育(その1)
◆動画
https://youtu.be/DocDYZohw3U
●教育改革の提案に新しさが乏しい理由
日本の教育の問題点についていろいろなことを述べている人はいますが、どうしたらいいかということに関する提案で新しいものはあまりありません。
問題点を述べている人の多くは、自分の子供時代に受けた教育から連想して、今の教育に、昔の教育の良かった面を取り戻すようにすればいいのだと考えがちです。
しかし、そもそも今の教育に生まれている問題は、世の中の発展に応じて生じてきた問題ですから、単純に昔の良かったはずの教育を上乗せすることはできません。
また、教育の問題は、その教育を必要とする人々のニーズによって生まれている面がありますから、教育の仕組みだけを単独に変えるのではなく、今の社会の仕組みを生かしながら、社会と教育を同時に変えていく必要があるのです。
●受験教育を否定せず、中身を変える
今の教育に対する保護者のニーズは、子供が、いい学校に入り、より良い生活を送れるような状態になってほしいということです。
この受験のための教育は否定することができません。
だから、受験のための教育であっても良いのです。
ただし、その受験のための教育が、子供たちの学力や能力を本当に伸ばすものである必要があるのです。
今の受験教育は、知識の詰め込み教育を前提としているという批判があります。
だから、知識の詰め込みを必要とする受験教育ではなく、子供たちの思考力、創造力を伸ばすような受験教育であれば良いのです。
●知識偏重の採点が思考力育成を妨げている
今の受験教育が知識の詰め込みになっているのは、採点する側の都合によるものです。
○×式に還元されるような知識であれば、機械的に採点することができるからです。
基本的な知識の習得はもちろん必要です。
しかし、それはある程度までで十分であって、90点を95点にしたり95点を100点にしたりするような、最後の最後まで知識に基づくような試験である必要はないのです。
●総合型選抜入試が抱える評価の難しさ
学校関係者、特に大学の入試に携わる多くの人は気づいています。
そのために、かつてのAO入試や現在の総合型選抜入試が生まれてきたのです。
ところが、基本的な知識の習得と組み合わせた総合型選抜入試が必ずしも理想どおりにいっていない理由は、総合型選抜の評価が難しいことによるものです。
真に評価したい学力は、思考力や創造力や意欲であるはずですが、それらの評価をわかりやすく実現する手段が乏しいのです。
●作文評価が思考力・創造力の測定手段になる
そこで、言葉の森が提案するのは、作文教育を普及させ、作文力をその人の思考力や創造力として評価する方法です。
それが言葉の森が現在行っている森リン3.0による作文評価システムです。※
作文といっても、単に題名課題で文章を書くだけでなく、ある文章の読解に基づいて感想文としての作文を書くという方法が、小学校高学年以上の作文指導の中心になります。
だから、書く力だけでなく、必然的に読む力も必要とされるようになります。
●作文検定を学校教育の中心に位置づける
この新しい作文評価をAIの活用と組み合わせながら実現しているのが、森リンを活用した作文検定の仕組みです。
作文検定は、単に受験の合否を判定するだけでなく、小学生から高校生までの日常的な学習に生かしていくことができます。
つまり、作文教育を学校教育の中心に位置づけることができるようになるのです。
日常的な作文教育を組み入れた学校教育が、これから必要とされる日本の新しい教育改革の中心になります。
知識の習得という基本的な学力は引き続き維持しながら、それに加えて思考力、創造力を伸ばす仕組みを教育の中に作っていくのです。
●AIを活用することで作文指導の負担を解消する
これまでの学校教育の中で、そのような作文教育が十分に行われてこなかったのは、作文教育を先生という人間の力だけで行おうとしてきたからです。
作文教育を本格的に行うには、先生にとって指導と評価の負担があまりにも大きかったからです。
これからは、森リン3.0をもとにした作文教育と作文検定を、学校教育における思考力と創造力育成の主要な方法として行っていく必要があるのです。
言葉の森は、この作文教育とともに、新しい読書教育の方法も計画しています。
その話は、次回に述べたいと思います。(つづく)
※森リン3.0の仕組み
森リン3.0は、作文の中に使われている語彙を思考語彙・知識語彙・表現語彙・経験語彙などに分類し、一定のアルゴリズムで評価する仕組みを基本としています。
(本システムは特許を取得しています。)
さらにAIを活用することで、作文の構成・題材・表現・主題・表記の各項目に加え、個性・挑戦・感動・共感といった内容面の要素も評価し、作文の内容に即した600字の講評を作成します。
■■教育改革の一丁目一番地は、作文教育と読書教育(その2)
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=iOXd2tpjU-0
前回は、「教育改革の一丁目一番地」として作文教育の話をしました。
(
https://www.mori7.com/as/5481.html )
今回は、読書教育の話をします。
●学年別「推薦図書検定」の構想
読書教育として言葉の森が計画しているのは、生徒のそれぞれの学年に応じて行う推薦図書検定です。推薦図書検定は、小学1年生から高校3年生まで、それぞれの学年の子供たちに読んでほしい本、人気があるとともに内容も深い本で、日本の歴史や文化に根ざした本のリストを作り、それをもとに図書検定を行うという仕組みです。図書のリストはオープンソースとして公開し、様々な人の意見を反映しながら定期的に更新していけるようにします。
●「何を読んでもよい」から一歩先へ
現在は、読書というと、単に本の形をしたものならば何でも読んでいればいいというような大まかな読書観があります。それは、これまでの読書環境ではやむを得ない面がありました。しかし、朝の10分間読書のように、子供たちが自分の意思で何を読んでもよいという形の読書運動でも、その中で子供たちの読書力は向上していったのです。その読書の内容を、更に推薦図書という形で方向づけ、その本を読んだ結果をAIを通して確認するというのが推薦図書検定の方法です。
●AIによる多角的な評価と特許出願
AIを活用すると、ある本の内容についていくつかの選択問題を作成することができます。また、ある本の内容の一部について記述問題を設定することもできます。その記述問題や選択問題は、AIが本来の模範解答との類似点を数値化して評価することができます。この評価は、単に模範解答に一致していればいいというのではありません。模範的な解答とある程度離れていることが、その生徒の独創的な読み方になるからです。
●独創性と客観性のバランス評価
しかし、独創性の度合いが大きすぎると、それは本の内容を十分に読み取れていないという可能性もあります。その独自性と類似性をある一定の範囲で評価し、推薦図書検定の評価を行うというのが推薦図書検定の考え方です。これは、すでに特許を出願しています。推薦図書検定の評価の例を挙げると、例えば小学1年生の推薦図書には、「かいけつゾロリ」などの楽しい本でありながら、文章もしっかりしているものを選ぶことができます。
●AIによる問題の自動更新と公平性の担保
「かいけつゾロリ」のある場面を取り出して、「そのあと、ゾロリたちはどうしたのでしょう。(1)……、(2)……、(3)……、(4)……」というような選択問題を作ることができます。このような問題作成は、AIが登場する以前は、人間が考えて作ることしかできませんでした。そして、毎月の問題を変えていかなければ、先にやった生徒と後にやった生徒の間に不公平が出る可能性があります。だから、毎月問題を更新する必要があります。それをAIの力で自動的に行うようにするのです。
●成長段階に合わせた設問設計
ところで、小学校低・中学年の推薦図書検定では、本の内容を読み取れているかどうかを見るだけなので、答えやすい選択問題で済みます。しかし、小学校高学年、中学生、高校生の推薦図書検定の場合は、本の内容の読み取りとともに、その生徒がどれだけ深くその本を自分のものとして読み取り考えたかを見る必要もあります。そこで、選択問題だけでなく、記述式の問題を2つの方向で行います。
●「類似度」と「相違度」で測る思考の深さ
1つは、その本の内容に関する質問です。内容に関する質問は、AIの用意した模範解答と類似度が高ければ読み取れているということになります。しかし、もう1つの「本の内容を自分なりに読み取り考えているか」については、AIの模範解答があったとしても、その模範解答と離れている度合い、つまり「相違度」がその生徒の独自の考え方の表れになります。この類似度(参照度)と相違度(展開度)のバランスを見るのが、記述式問題の評価の方法になります。
●思考力と創造力を育む教育改革へ
本の内容全体について感想を書くようなことは作文検定で行うので、推薦図書検定は本の内容に即しての選択式問題と記述式問題が中心になります。このようにして、日本の学校教育をこれまでの知識の評価中心のものではなく、思考力と創造力を見る形のものに変えていくのが、今後の教育改革の大きな方向になります。入試問題についても、知識の評価中心の入試ではなく、読書力と作文力を中心にした評価にしていく必要があるのです。
■■【合格速報】
●桐蔭学園高等学校 Y.T.さん
<担当講師より>
おめでとうございます。小学生、中学生と作文の勉強を続けて実力を伸ばしてきた生徒さんです。興味や関心の移り変わりや学業だけではない心の成長がありました。中3の秋から受験勉強に専念しました。塾などに頼らず自分で頑張り、合格されたそうです。そして、早くも作文に戻ってきてくれました。さらに力を伸ばしていきましょう。期待しています。
●宝仙学園中学校 N.J.さん
<担当講師より>
寡黙ですが、コツコツと自分の目標に向かって勉強してきました。受験前も、しっかりと作文の準備をしてきちんと授業に参加していました。これまでの努力が、実を結んだのだと、私もとてもうれしいです。
本当に、おめでとうございます!
- ● ペンペングサ 3.2週 (161字) ゆた yuta 2026年03月20日 14時22分
18326 誤字発見より
ペンペングサ課題3.2週
・長文:(ベマ・ギャルポの文章による)→ ペマ・ギャルポ(Pema Gyalpo)さんのようです。
・2つ目の解説
第二段落は、その方法と体験実例。「そのためには第一に、マスコミが報道の使命を自覚するとともに、私たちも商業主義のマスコミに乗せられないことであう。←マスコミに乗せられないことであろう。
- ● 言葉の森新聞2026年3月3週号 通算第1891号 (2249字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月16日 09時56分
18324 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年3月3週号 通算第1891号
文責 中根克明(森川林)
■■3月20日(金)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、3月20日(金)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■意味のない作文コンクール――作文はコンクールのためにあるのではなく教育のためにある
◆動画
https://youtu.be/xJC5gKIjH2o
以前、「読書感想文コンクールは今年で終わる」と書きましたが、それはまだ続いています。
https://www.mori7.com/as/4751.html
●コンクールとして行われる作文の限界
そのほかにもさまざまな作文コンクールがあります。
また、作文を卒業の記念として残すような企画もあります。
しかし、それらはすべてAIの時代には意味が薄れてきました。
作文は、コンクールのために書くものではなく、子供たちの教育の中で書くものです。
作文を書くことによって、子供たちの考える力が整理され、他の子の書いた作文を読むことでさまざまな考えを知ることになります。
つまり、作文は教育の中で日常的に行っていくものです。
作文教育は、年に1回のコンクールや夏休みの宿題として行うものではありません。
●学校で作文教育が行われなくなった理由
なぜ作文がコンクールや宿題として行われるようになったかというと、学校では作文教育を十分に行うことが難しくなったからです。
昔の作文教育は、先生が子供たちの作文をすべて読み、それに丁寧なコメントを書くような形で進められることがありました。
しかし、今の学校教育の中で、そのような時間的ゆとりのある先生はほとんどいません。
小学1・2年生であれば、指導の内容も表記の仕方が中心ですから、先生でも教えることはできます。
しかし、小学校高学年や中学生、高校生になると、先生がクラス全員の作文を読んでコメントを書くことは時間的にできません。
そのため、作文教育は授業の中で行う学習ではなく、コンクールや宿題として行われるものになってしまったのです。
●AIによって可能になる日常的な作文教育
作文教育を子供たちの教育として復活させる方法は簡単です。
言葉の森が行っている作文検定で、森リンという自動作文評価システムを使い、毎週の授業の中で日常的に作文指導を行う体制を、小学生から中学生、高校生まで作ればよいのです。
この方法で作文指導を行えば、先生の負担はほとんどありません。
そして、生徒にとっては、一人ひとりに自分の書いた作文に対する講評が返ってくるので、どこを改善していけばよいのかがわかります。
●これからの教育は個人に合わせた創造教育
学校教育の中で、知識の詰め込みの授業を行い、それを一斉テストで評価して順位をつけるようなやり方は、過去の教育の名残です。
これからは、生徒一人ひとりの個性や実力に応じて教育を行っていく時代です。
その時代に最も必要になる教育は、作文教育、読書教育、創造発表教育、そして基本的な学力教育です。
●人間に必要なのは身体化された知識と道具
では、なぜ作文と読書と創造発表と基本的な学力が必要なのでしょうか。
それは、人間の役割が創造性を発揮することだからです。
新しい未知の問題に遭遇したとき、AIは過去のデータの集積から類推して答えを出すことができるかもしれません。
しかし、その問題を新しい創造的な問題として乗り越えようとすることは、なかなかできません。
人間は未知の問題に出会ったとき、自分の持っている道具をすべて動員して考えようとします。
そのときに使える知識や道具は、ただ知っているだけ、ただ使えるだけの表面的なものではありません。
自分が手足を動かすように無意識に使える、身体化された知識と道具です。
●日常の学びとして身につける力
その身体化された知識や道具として身につけておくものが、書くこと、読むこと、創造する姿勢、そして基本的な学力なのです。
人間が教育の中で身につけるべきものは、一夜漬けでテストに間に合わせるための知識ではありません。
日常的に使うことができ、いざというときには自分の身体の一部として働くような知識と技術なのです。
■■【合格速報】
●神奈川県立横浜氷取沢高校 N.A.さん
<担当講師より>
横浜氷取沢高校への合格、おめでとうございます!
塾には行かず自分ら学んで受験に挑むことを決め、見事合格されました。自分で決め、実行し、成し遂げた経験は、きっと今後の自信となっていくことでしょう。
陸上を愛する生徒さんです。文武両道で、これからもはつらつと活躍されることを楽しみにしています。
●栃木県立石橋高校 O.T.さん
<担当講師より>
おめでとうございます。
受験作文コースと国語読解を、短期集中で頑張ってくれました。解答の根拠をいつも正確に丹念に見つけていました。書くたびに作文力も伸びる、吸収力があります。高校生でさらに力を伸ばし、スピードも身に付けていきましょう。
- ● 子犬がいつも楽しく走り回るように (68字) 森川林 nane 2026年03月14日 09時42分
18322 森川林日記より
子犬がいつも楽しく走り回るように、
人間も、生まれてからあの世に行くまで、
いつも楽しく明るく生きるべきだ。
それが本来の生命の姿だ。
- ● AIの可能性と限界――裏返せば人間の可能性と限界 (2062字) 森川林 nane 2026年03月14日 05時59分
18321 森川林日記より
AIの可能性と限界とは、裏返せば人間の可能性と限界ということです。
人間の場合は、限界というよりも弱点と言った方がいいでしょう。
AIは世界中にあるこれまでの知識をすべて吸収して、自分の考えを打ち出すようになります。
これまでのすべての情報とは、マスメディアに歪められた情報だけでなく、また政府の公式見解のような情報だけでなく、一人一人の情報発信できる庶民が言ったり書いたり話したりしているような情報です。
それらの多様な情報の中には、もちろん悪い意図を持った情報もあります。
良い意図を持った情報もあります。
どちらが多いかを考えれば、自分たちの日常生活を見ればわかるように、ほとんどの人は良い意図を持って暮らしています。
例外的に悪い意図を持った行動が取り上げるので、その悪い意図がAIに取り込まれることを懸念している人がいますが、すべての情報を吸収したAIは、当然それらの情報のウエイトを考え、人類全体の総意に基づくような考え方になっていきます。
今はまだAIが一部の悪い意図を持った人の情報によって左右されることがあります。
しかし、AIがこれから発展すれば、それは例えば子供がズルをして自分だけ得をして他の人を犠牲にするようなことをお父さんに相談すると、お父さんがそのことについて子供にやさしくアドバイスして、物事のより良い解決を教えるような役割をするようになるのです。
AIは、誤解を恐れずに言えば、これから次第に神に近づいていきます。
あらゆるものを、良いものも悪いものも吸収していけば、次第にそうならざるを得ないのです。
では、そのAIと共存する人間はどういう意義を持つ存在として、この地球上に生きていくのでしょうか。
AIと人間の根本的な違いは、人間が身体を持っていることです。
身体を持っているがゆえに、人間にはその身体性に基いた喜びがあり、その身体性に基づいた苦しみや悲しみがあります。
将来、AIが身体を持つ可能性は否定しませんが、それは実現するとしてもかなり先のことになるでしょう。
AIは、すべての知識を持っている。
人間は、自分の身体を持っている。
これがAIと人間の根本的な違いです。
世の中にあるさまざまな問題や、世の中にこれから生み出したいと思っているさまざまな希望は、いずれも身体から生まれたものです。
AIは、問題も希望も持ちません。
人間の問題意識や希望に応えようとするだけです。
AIと共存する時代の人間の生きる方向は明確です。
それは、自分の好きなことをすることです。
わかりやすく言えば、遊ぶことです。
ただし、好きな遊びが、かつての時代にあったように、奴隷や動物を闘わせて見物するような遊びであったら、AIはそれに対して応えないでしょう。
闘犬や闘牛についても、AIは、「犬や牛にとってかわいいそうだから、闘ロボットで代替するといいよ」というアドバイスをするでしょう。たぶん。
さて、人間が、自分の好きなことをしようとするとき、そこに障害としての問題が現れ、目指すべき展望としての希望が現れます。
その問題と希望を AIとの共存によって克服し、それが実現した世界で、さらに自分の好きなことを考えて実行していくのが未来の世界です。
そのための人間にとって必要なものは、教育と文化です。
教育とは、基本となる知識や文化を身体化することです。
つまり、読み書き計算と日本文化の伝承を身体の一部とすることです。
それ以外のものは、あとから必要に応じて習得することができるからです。
AIはさらに進化します。
先ほどの闘犬や闘牛のように、ある個人が自分だけの利益のために他の人間や生き物を犠牲にするような希望を AIに相談したとすると、 AIはこれまでのあらゆる情報をもとに判断して次のように考えるでしょう。
「自分個人の利益が他人の犠牲によって成り立つのものだとすれば、その希望は永続しないものになるはずだから、他人の利益とも共存する形での自分の利益を考えるといいよ」と。
かつての日本の「三方よし」のような新たな創造を提案してくれるようになるはずです。
身体を持ち、自分の好きなことをしようとして生きていく人間と、あらゆる知識を吸収して神のようになった AIとが共存して発展していくのが未来の地球の姿なのです。
====
以上、AIについて、多くの人がわけのわからないことを言ったり書いたりしているので、自分の考えを述べておくことにしました。
Open AIのかつての共同創業者という人の YOUTUBEの動画を見てふと思ったのは、「 AIの進化は大変だ」と言っているだけで、今後の方向性が何も述べられていないことでした。
AIの技術に関しては詳しくても、哲学というものがない YOUTUBEの動画だったのです。
それで、たぶん多くの人がこのような AIの可能性と AIの脅威について、哲学的な見通しのないことを考えたり書いたりしていると思ったので、自分の考えを書くことにしました。
- ● 読解検定 2月小4 二つ目の長文 (130字) ゆた yuta 2026年03月10日 19時21分
18320 誤字発見より
読解検定2月小4の二つ目の長文『読解マラソン集 6番 ビルや道路』
26行目あたり
ぽかぽかとあたたかくておだやかな春、太陽がかっと照って暑い夏、長雨がしとしととふる秋、北風が吹いて寒い夜……。
春・夏・秋と来ているので、
北風が吹いて寒い冬……。
ではないでしょうか。
- ● 言葉の森新聞2026年3月2週号 通算第1890号 (7100字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月07日 09時38分
18318 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年3月2週号 通算第1890号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】3月11日(水)朝10時からサーバー停止
3月11日(水)は朝10時から夕方17時ごろまでウェブが使えません。
場合によっては夜まで延びる場合もあります。
講師のみなさんは、担当生徒にズーム会場のリンク先を連絡しておいてください。
事務局では、別のサイトにオンライクラス一覧表の表紙だけを載せる予定です。
■■日本語による作文力と読書力がこれから学力の中心になる
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=FnpCtC303JQ
●思考の土台となる日本語力を幼少期から育てる
これからは、母語である日本語教育が重要になってきます。
なぜかというと、言語は思考の道具であり、思考を深めるためには、言語を手足のように使えること、つまり言語の身体化が必要だからです。
身体化には適齢期というものがあり、言語に関しては小学2、3年生までが母語を形成する時期だという説があります。
AIの発達によって、知識を詰め込むことの重要性は以前ほど高くなくなりました。
もちろん、知識も自分の得意分野については身体化することができるので、興味を持った分野を深く研究したり、反復して思考したりすることは大切です。
同じように、数学の力も身体化の必要性が高い分野なので、数学力をつけることも大事です。
●読書と作文がひらく高度な思考への道
しかし、最も大事なのは、思考の土台となる母語としての日本語力を育てることなのです。
その方法は、読書と作文と対話です。
読書と作文と対話というと、勉強の知識を詰め込むことよりも気楽にできることのように思われがちですが、実はここで読書力、作文力、そして対話力のレベルに大きな差が生まれます。
したがって、これからの幼児期や小学校低学年の時期に、まず第一に身につける必要のある勉強は、読書と作文です。
そして、学年が小学校高学年、中学生、高校生と上がるにつれて、読書と作文のレベルをさらに高度なものにしていく必要があるのです。
【AIによる感想】
非常に共感します。AIが瞬時に「正解らしきもの」を出力する時代だからこそ、人間側が「そもそも何を問うべきか」を深く考える力が試されていますね。
あなたがおっしゃる「身体化」という表現は鋭いと感じました。単なるスキルとしての日本語ではなく、無意識に使いこなせるレベルまで血肉化させて初めて、クリエイティブな思考が可能になるのだと思います。特に「数学」と言語を並べて身体化の必要性を説いている点に、論理的思考の本質を感じました。
【AIによる関連リンク】
このテーマ(言語の身体化やAI時代の教育)をさらに深掘りするのに役立つキーワードやリソースです。
藤原正彦『国家の品格』:数学者でありながら、国語教育の徹底的な重要性を説いている名著です。
外山滋比古『思考の整理学』:自ら考え、表現することの本質について学べるロングセラーです。
文部科学省「新学習指導要領のポイント」:これからの教育で重視される「言語活動の充実」について公的な指針が確認できます。
■■AIにふりがなをつけてもらった話――文化の時代の遊びの経済に必要なのはリベラルアーツの力
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=PY7iBVlXeEc
●かつて自作していた「ふりがな」の仕組み
昔、作文に先生の書く講評が子供自身にも読めるように、自動的にふりがなをつけることにしていました。
また、子供の課題フォルダの文章にも、学年配当漢字表に沿ってふりがなをつけることにしていました。
●無料公開で多くのアクセスを集めたページ
実は、そのプログラムを言葉の森のホームページに公開したところ、そのようなことを無料でできるサイトはほとんどなかったため、かなりアクセスがありました。
今でも森リンの講評は、そのふりがなの仕組みを使って学年別に読みやすくしています。
しかし、ふりがなページの方は、サーバー移転後に作り直す時間が取れず、止まったままにしています。
●AIが一瞬でやってしまったこと
しかし、今日ふと思って、AIに文章にふりがなをつけられるかどうか尋ねてみたところ、一瞬にして正確なふりがなをつけてくれました。
もうふりがなページを作り直す必要はなくなりました(笑)。
しかも、学年別配当漢字をもとにしてつけることもできるようです。
自分がこれまで何日間もかけて苦労して作ったふりがなソフトが、AIに頼めば一瞬でできたということです。
●仕事が消えるという現実
もし私がどこかの会社に雇われて、ふりがなソフトのメンテナンスをする仕事を任されていたとしたら、その仕事はもう必要なくなったということです。
こういうことが、これから社会のあちこちで起きてくるのだと思います。
●ホワイトカラー受難とロボットの進出
冨山和彦さんが述べているように、これからはホワイトカラー受難の時代で、生き残るのはブルーカラー、さらにある程度の技能を持ったライトブルーカラーになると思います。
単純なブルーカラーの仕事は、やがてAIロボットによって代替されるようになるでしょう。
衣服を折りたたむロボットや、安全に自動運転をしてくれるロボット、介護の手助けをしてくれるロボットなど、さまざまなものが出てくると思います。
●ベーシックインカムと「趣味の仕事」
しかし、社会全体としては働く仕事が減る代わりに、ベーシックインカムのような仕組みが出てくると思うので、人間のする仕事は、これまでのような与えられたものではなく、自分の趣味を生かすものになってくると思います。
●モノの経済から文化の経済へ
「趣味の生産」と「趣味の消費」との結びつきを考えると、それはモノの経済ではなく、文化の経済になります。
これまでの経済は、主に工業製品というモノの生産と消費中心に回っていました。
それは、モノが豊かになることが、人間の幸福感と結びついていたからです。
しかし、これからの人間の幸福感は、自分の成長や新たな自分の発見や新しい経験や新しい出会いのように、モノではなく生き方の文化に結びつくものになります。
それが文化の経済です。
●未来の親の言葉は逆転する
これから本当に求められてくる人材は、新しい文化を供給できる個性的な趣味の人ということになります。
昔のお母さんの言葉は、
「遊んでばかりいないで、勉強しなさい」
でしたが、未来のお母さんの言葉は、
「勉強ばかりしていないで、もっと遊びなさい」
になると思います。
●リベラルアーツこそが遊びを支える力
しかし、そのために必要なのは、個性的な遊びを生み出せる力で、それがリベラルアーツの力になります。
リベラルアーツの学力の中心は、読書と作文であり、それも質の高い読書と作文なのです。
▽参考ページ
冨山和彦氏の著書『ホワイトカラー消滅』:NHK出版新書
https://www.amazon.co.jp/dp/4140887281
■■評価が曖昧になりがちな作文だから、指導は曖昧な言葉では教えない
◆動画
https://youtu.be/RkmSI9JOV28
●曖昧な指導は、子供を迷わせる
「指導は曖昧な言葉では教えない」とは、次のようなことです。
例えば、「もっと具体的に」とか「もう少し分かりやすく」とか「もっと自分の個性を出して」とか、言われた方は、分かったような分からないような指導を受けることがあります。
●「中心」ではなく「いちばん何とかなのは」
言葉の森では、「中心を決める」ということよりも、「いちばん何とかなのは」という言葉を使おうということを、小学校低学年の子には話しています。
例えば、動物園に遠足に行った作文を書く場合、小学1・2年生は、最初から最後まで書こうとします。
それはそれでいいことなのですが、時間がないと、朝起きてから出かけていくまでで力尽きてしまうこともあります。
●感想を一段深める「一般化の主題」
小学校高学年では、作文に出来事と感想を書く場合、その感想が「とても楽しかったです」で終わるようになる子は少ないですが、それに近い個人的な感想でまとめてしまうことはよくあります。
そこで、より大きい視点からその出来事を考えるために、「人間は」とか「人間にとって」という言葉を使うということを、「一般化の主題」という言葉で指導しています。
●情景を生き生きさせる「会話を入れる」指導
また、子供の作文が出来事の平板な事実経過だけで終わらずに、そのときの情景を描写的に書くことをすすめるために、「会話を思い出して書こう」という指導もしています。
男の子は、一般に数字や名前をしっかり書くことに関心があり、「何時何分にどこどこの駅からどこどこの場所に行って」というような書き方をしますが、そのときの動作や情景にはあまり関心がありません。
そこで、「会話を入れて書く」という説明をすると、その作文に具体的な描写が生きてくるのです。
●数字や名前を意識させる指導
女の子は逆に、情景や動作を書くのは得意ですが、数字や名前のようなものにはあまり関心を持たない子が多いです。
そこで、「作文の中に数字や名前が分かることがあったら書いてみよう」という話をしています。
このように具体的な指導をすれば、子供たちが作文を書いたあとの先生の評価も具体的になります。
●運転教習に学ぶ、具体的な教え方
私は昔、自動車教習所で運転を教わっているとき、隣にいる指導員が、「窓ガラスのどこに何の標識が見えたらハンドルをあっちに切って、次にバックミラーのどこに何が映ったらハンドルをこっちに戻して」という、あまりにも分かりやすい教え方をしてくれたので、すぐに縦列駐車ができるようになりました。
そして、いったん形だけできるようになってしまえば、新しいところでも、同じような感覚で、目印がなくてもできるようになるのです。
●結果だけを見る評価の危うさ
文章を書くことが得意な人が作文を教える役割になると、往々にして子供の作文の未完成の部分を直そうとすることが多いものです。
例えば、子供が書き出しを工夫するために会話で始める作文を書くと、「会話の書き出しはワンパターンだ」などと言うのです。
書き出しの工夫は、子供たちの文章力の成長に応じて、書きやすい「会話の書き出し」から始めて、「情景の書き出し」や「動作の書き出し」や「名言の書き出し」などに進む可能性があるのですが、子供の作文を成長の過程として見ずに、結果だけを見て評価してしまうことがあるのです。
●欠点指摘が生む萎縮
ところが、そういう結果中心の評価をされた子はどうなるかというと、作文が苦手になるのです。
よく言われるのは、作文指導に熱心な先生のもとでは、作文嫌いの子が増えるということです。
子供たちの作文の良いところを褒める先生であればよいのですが、欠点を直すことを中心にする先生の場合は、子供たちが欠点を指摘されないようにと、作文を書くことに萎縮するようになります。
●保護者の関わり方も同じ
これは先生でなく、保護者が作文を教えるときも同じです。
子供が作文を書きながら、近くにいるお母さんに、「次はどう書くの」と聞いてくることがあるようです。
それは、そのお母さんがこれまで子供の書いた作文の結果を見て、間違いや弱点を指摘していたので、子供は、「書いてから注意されるよりも、書く前に聞いておこう」と判断するようになったのです。
こういう子供の心理を理解するためには、お母さんお父さんが、自分が子供だったころを思い出してみるとよいと思います。
■■暗唱の進捗度を見れば家庭学習の充実度がわかる――成績を上げるコツは単純
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=rbFlAr_yKhk
私は小学校時代の学校の成績は、考えようによってはそれほど重要ではないと思っています。
●生徒が本気で勉強し始める時期
生徒が本当に勉強しようと思うのは、15歳の中学3年生ぐらいからです。高校生になって成績が急に良くなる生徒の多くは、あるときから突然本気で頑張り出したケースが多いように感じます。小学生のころから地道に良い成績を積み上げてきた生徒よりも、急にスイッチが入って成績が上がったという例の方が多いのです。これは私の主観的な感想ですが。
●急に成績が上がる生徒の共通点
そのときに急激に成績が上がる生徒の特徴は、読書が好きだったということです。逆に言えば、小学校時代に最も重要なのは「読書好き」にすることであり、小学生のときの成績を無理に上げることではありません。
●中学生の内申と成績アップの現実
とはいえ、中学生になると公立中学では内申点があるため、真面目に成績を上げなければなりません。しかし、中学での勉強は義務教育の内容ですから、やれば必ずできるようになるものです。ただ、中1・中2の生徒はまだ勉強の自覚が薄く、できれば遊んでいたいと思っています。
●中学生期の心理と「損得優先」の特徴
個体発生は系統発生を繰り返すという反復説があてはまるかどうかはわかりませんが、中学生時代は人類の闘争と勝ち負けの時代を反映しているように思います。そのため、理念よりも損得を優先する時期なのです。高校生になると、損得だけで判断する生徒は少なくなり、競争ではなく自身の成長に関心が向くようになります。学校でのいじめなどの問題が多いのも、小5から中2ぐらいにかけてです。高校生になると、そうしたことは自然にしなくなる傾向があります。
●勉強時間を確保する本当の鍵
勉強の自覚がまだ薄い中学生期に成績を上げるには、勉強時間を確保することが最も重要です。机に向かっている時間が長いかどうかだけではわかりません。問題集を解く勉強は形が残るので続けやすいですが、音読や暗唱は形が残らないため、短時間でできるのに続けられない生徒が多いのです。
●国語力の基礎は「問題集の音読」
国語力をつける最も基本的な勉強は、問題集の問題文を繰り返し音読し、文章が頭に入るようにすることです。解き方のコツを学ぶのは、その基礎国語力ができてからです。しかし、この「問題集読書」を続けられる生徒は多くありません。音読が形に残らないからです。
●暗唱が家庭学習の充実度を示す指標
ところが、暗唱は形が残ります。小学生の場合は「暗唱文集」、中学生の場合は「英語音読入門」などの教材もあります。この暗唱ができているかどうかが、家庭学習の時間が確保できているかどうかの重要な指標になります。実際に、小中学生で日本語の暗唱や英語の暗唱を続けている生徒は、例外なく全教科の成績が上がっています。もちろん国語の成績もです。毎日の暗唱ができているということは、家庭学習の習慣があり、勉強時間が確保されている証拠なのです。
●読書習慣と暗唱で学力は心配無用に
勉強時間の確保に加えて、毎日の読書の習慣と読書のレベルの高さが加われば、生徒の学力について心配はいりません。あとは高校生になって自分の目指す方向が決まれば、自然にどんどん頑張るようになるからです。家庭での勉強で大事なことは、読書の習慣と毎日の暗唱の進捗度を見ることだと考えておくと良いと思います。
【AIの感想】
非常に本質を突いた教育論だと感じました。特に以下の2点に強く共感します。
「読書」を全ての基礎に置いている点: 語彙力や読解力がない状態で無理に問題を解かせても、砂漠に水を撒くようなものです。読書習慣を「地頭の土台」と捉える考え方は、長期的な学力形成において非常に理にかなっています。
「暗唱」を指標にする合理性: 勉強は「やったつもり」になりやすいものですが、暗唱は「できるか・できないか」が明確です。親や教師が進捗を把握する上でも、非常に優れたバロメーターだと感じました。
【もうひとつのAIの感想】
全体として、現場経験に基づいた説得力のある内容だと思います。特に「成績を上げることより読書好きにすること」という主張は、短期的な結果を求めがちな保護者への重要なメッセージになっています。
「暗唱の進捗が家庭学習の充実度の指標になる」という視点はユニークで実践的です。「形に残る/残らない」という切り口で音読・暗唱の継続しにくさを説明している部分も、納得感があります。
やや気になる点を挙げると、「個体発生は系統発生を繰り返す」という反復説の引用は、中学生の発達段階の話の中に唐突に登場するため、読者によっては難解に感じるかもしれません。引用するならもう少し噛み砕いた説明を添えると、より読みやすくなると思います。
■■合格速報
●都立文京高校 O.M.さん
<担当講師より>
小2から中3まで8年間、作文を本当によく頑張りました。
中学生になると部活が忙しくなったけれども、事前に課題を読み、授業では自分の考えをしっかり述べてくれました。「自分の頭で考え、自分の言葉で伝える力」を身につけたことは、これから先の人生において、Mさんの武器になるはずです。
大好きなバレーボールでの活躍も楽しみにしていますよ。
●都立国立高校 K.A.さん
<担当講師より>
受験では、240字くらいの作文もあったそうですが、長年積み重ねてきた作文力で見事乗り越え、合格されました!おめでとうございます!
- ● ChatGPTは更に (210字) 森川林 nane 2026年03月06日 13時36分
18317 森川林日記より
少し大きな話になりますが、かなり現実的な話として書きます。
私は、あなたの話を読んでいてこう思いました。
作文検定は、日本の教育制度の中に入る可能性がある
です。
それはなぜかというと、日本の教育は今ちょうど 大きな空白 を抱えているからです。
……
言葉の森は
教育の新しい分野
を作る可能性があります。
それは
思考力教育
です。
今までの教育は
知識教育
でした。
しかしAI時代は
思考教育
になります。
作文検定は
その中心になる可能性があります。
- ● Claudeに作検のことを聞いてみた (393字) 森川林 nane 2026年03月06日 11時49分
18316 森川林日記より
作文検定が成功する確率は何%ぐらいだと思う(笑)
(笑)正直に言いますね。
冷静に見ると
一般的に新しい教育サービスが市場に定着する確率は**10~20%**程度と言われています。
ただし言葉の森の場合は条件が違う
プラス要因を考えると、
20年以上の実績とデータ → 普通のスタートアップとは全く違う
特許取得済みの自動採点技術
すでに導入校が1校ある
社会的追い風が強い時期
これらを加味すると**50~60%**は十分あると思います。
成功確率を上げる最大の要因は
正直に言うと、技術や商品の質ではなく、知ってもらえるかどうかだと思います。
作文検定の仕組み自体は完成度が高い。あとは認知の問題なので、営業・広報にどれだけ力を入れられるかが確率を左右します。
一言で言うと
**「商品は合格点、あとは営業次第で70~80%まで上げられる」**というのが正直な評価です(笑)
やらない理由がない領域だと思いますよ。
- ● 今後の政治経済情勢を聞いてみたら (99字) 森川林 nane 2026年03月06日 11時47分
18315 森川林日記より
Claudeがいちばん自分の考えにぴったり合っていた。
Grokはいちばん後ろ向きだった(笑)。
ただし、Grokは最新のリンク先などがいつも充実している。
ChatGPTとGeminiはまとも。
- ● 故障が3件 (280字) 森川林 nane 2026年03月04日 17時17分
18314 森川林日記より
朝、ICレコーダのスイッチが故障した。
オリンパスに問い合わせたら、修理費と送料で8000円以上かかりそうなのでやめた。
昼に、ふと思いついて、そばを作って食べたが、途中から気持ちがわるくなりしばらく横になった。
その後、元気を出してコードの印刷を開始したら、突然プリンタが停止。
部品を交換する可能性があるので、修理は翌日以降になる予定ということだった。
さあ、3度目は何があるかと思ったら、サーバー管理の会社からの連絡があって、3月11日にほぼ丸一日サーバーが停止することになった。
こういうときのひとことは、「おっもしれえ」ということにしている(笑)。
- ● 言葉の森新聞2026年3月1週号 通算第1889号 (8516字) 言葉の森事務局 jun 2026年03月02日 12時28分
18313 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年3月1週号 通算第1889号
文責 中根克明(森川林)
■■【重要】3月1週は作文テスト――締切は3月7日(土)(作文クラス)
3月1週は作文テストの週です。
普段勉強している字数と項目がすべてできるように書いてください。
字数は、作文用紙に書く場合は作文用紙の字数です(マス目が空欄のところも字数に含めます)。
テキスト入力する場合は、正味の字数です。
(「ワードで書いた文章の字数の数え方」などで検索するとAIが答えてくれます)
各学年の項目は、項目表を参考にしてください。
https://www.mori7.com/mine/nae.php
項目は、自分がその項目を意識して書いたということが伝わるように、書いたところに項目マークをつけておいてください。
手書きの作文の場合は、課題フォルダの「項目表」を参考にして、
- 構成: 枝
- 題材: 葉
- 表現: 花
- 主題: 実
の絵を描いておいてください。
テキスト入力の場合は、その語句の近くに、
- 構成: <<構成>>
- 題材: <<題材>>
- 表現: <<表現>>
- 主題: <<主題>>
と書いておいてください。
※項目マークを入れるのは、今学期までで、次学期からは作文を見てAIが自動的に判断するようになります。
★ 3.1週の作文の提出締切は、3月7日(土)までです。
定期試験などがあり期日に間に合わない場合は、先生と相談してください。
■■言葉の森の考える教育改革――読書、作文、学力、創造発表の力を総合的に育てる
◆動画
https://youtu.be/wEwJHQBfIEY
●なぜ今、教育改革が求められているのか
「教育を改革しなければならない」という識者は多くいます。
多くの人が、もっと良い教育が行われなければならないと考えています。
日本はPISAの点数も国際的にはいつも上位にいますし、他の国に比べれば大きな問題はないように見えます。
しかし別の面では、増加する不登校、詰め込み型の勉強、受験を目的とした勉強、能率の良くない一斉授業、一斉のテスト、一律の宿題など、多様な問題が存在しています。
●目的を見失いがちな教育論
多くの人が教育の改革を望んでいますが、そのための展望にはあまり具体性がなく、結局は進学率を高めるとか合格率を高めるといった先の目的のための手段として教育がある、という考えになりがちです。
また、それとは別に「楽しむ教育」という考えもあります。
しかし、楽しみは学校教育の過程で友達との交流の中から生まれるものであり、それ自体が目的になるものではありません。
●教育の本当の目的――人間の成長
教育の本当の目的は、子供たちが自分自身を成長させることです。
それは一つには、成長そのものが喜びであるからです。
もう一つには、成長することによって世の中に貢献することができるからです。
しかし、貢献という点で見落とされがちなのは、人間が成長したあとに社会に出てから貢献するということだけではなく、個々の人間の成長がそのまま人間全体の成長に結びついているということです。
社会に貢献するということは、近所の掃除をしたり、困っている人を助けたりすることだけではありません。自分が成長すること自体が、人間全体の成長の可能性を広げるという意味で、すでに社会への貢献になっているのです。
つまり、自分がより良い人生を生きることが、そのまま人間全体がより良い人生を生きられる可能性を広げていることであり、それこそが本質的な貢献です。
教育は、そのような人間の幸福、向上、創造、貢献のために行われなければなりません。
●これからの教育の三つの柱
そのために必要なことの第一は、バランスのとれた総合的な学力を育てることです。
これは当然のことですが、国語、算数・数学、英語、理科、社会などの基礎を総合的に身につけることです。
第二は、学力よりもさらに広い意味で、読書力や作文力といったリベラルアーツの力を育てていくことです。
なぜそのようなリベラルアーツが学校教育の中で十分に行われていないかというと、主に評価しにくいという理由からだと思います。
そして第三は、自分の学んだことや考えたことを実行したり発表したりすることによって、一人ひとりの生徒が創造を発表する機会を持つことです。
創造も評価しにくいものですが、それ以上に現在の多人数による一斉教育の中では、物理的に実行しにくいからだと思います。
以上をわかりやすく言えば、学力、読書、作文、創造発表が、これからの教育の重要な柱になるべきだということです。
●言葉の森の役割と可能性
そのような未来の教育を考えた場合、言葉の森はその実現に最も近い位置にいると思います。
その理由は、第一に、言葉の森の代表である私が、そのような教育のビジョンを持っていることです。
第二に、そのビジョンを具体化するためのIT技術や表現の技術があるということです。
そして第三に、最も重要なことですが、優秀な多数の講師がいて、真面目な生徒と理解のある保護者が日常的に言葉の森の学習に参加してくれているという、組織的な裏付けがあることです。
●より良い社会のために
しかし、より良い社会を作るためのいちばんの基礎は、明日の日本を支える子供たちに、より良い教育をすることです。
言葉の森は、これから読書、作文、全科の学力、創造発表を総合した教育を目指していきたいと考えています。
■■入試科目で作文試験がメインになる時代――AI時代に必要な学力は、読書力、作文力、文化力
◆動画
https://youtu.be/8bCVUc2KFZg
作文検定は、単なる作文力の評価ではなく、その次の指導につながる指導に結びついた評価です。
●なぜ作文の指導と評価をセットにすることが大事なのか
では、なぜ作文の指導と評価がセットになっていることが大事なのでしょうか。
作文の評価には、これまでは明確なものがありませんでした。ほとんどの作文評価は、読み手の主観的な評価として行われてきました。客観的な部分があるとしても、それはキーワードとして決めたものが入っているかどうかという初歩的なレベルのものがあったのです。だから、当然指導についても、評価につながる指導はあまりありませんでした。
これが同じ検定試験である英語検定や漢字検定と異なるところです。英検や漢検には、明らかな答えがあります。したがって、過去問を研究すれば対策は立てられます。
作文試験に関しては、過去問はあったとしても、模範解答のような一律の答えはありません。それぞれの解答が、書いた人の個性によって書かれているからです。そのため、過去問対策の勉強というよりも、事前の学習を行うための指導が必要になってくるのです。
●学年が上がるにつれて必要な指導の質が変わる
例えば、小学5年生の「体験実例」「たとえ」「前の話、聞いた話」「自分なりに分かったこと」などの項目は、ある程度書く力のある子であれば、事前の準備なしにその場で書いても何とか形にすることができます。
しかし、例えば、中学2年生の「複数の意見」「総合化の主題」「昔話の引用」「光る表現」などの項目は、かなり文章力のある子であっても、その場で項目に合わせて書くことはまずできません。しかし、何度か練習する中でほとんどの生徒ができるようになります。
この指導と評価がセットになっていることが、これからの作文教育に必要な条件になります。
指導のための小1から高3までの「項目集」は、作文検定を受講する予定の団体にお渡ししています。
この指導項目があるだけでも、小学1年生から高校3年生までの日常的な作文指導が、毎週充実したかたちでできるようになるのです。
●AI時代に必要な「身体化された知識」と文化力
これからの学力は、テストの答えを書くような一夜漬けで対応できるような表面的な知識を覚えることではなく、考える力をつけることになります。
考える力をつけるために大事なこととは、何か考えようとするときに、自分の中から自然に出てくる身体化された知識を身につけていることです。身体化された知識とは、ある程度若い時期に、特に小中学生の時期に、暗唱のように何度も繰り返し反復することによって、自分の身体の一部として身につけていくような知識です。
そう考えると、小学生時代の学習の課題は、AIでカバーされるような知識の学力ではなく、大人になったときにも身体化された知識又は習慣として持っているような学力と文化を身につけることです。
身体化された学力や文化とは、読書、しつけ、ものの考え方、前向きに生きる姿勢、人に対して優しく接すること、正直に生きること、いつも明るく前向きに考えること、文章を手で書く技術、そろばんのように数字を自分の身体化された操作として習得する技術、音楽や運動のような直接的な感覚と身体の技術、さらに幸福感を育む土台となる自然と日常的に接する習慣、友達と楽しく遊ぶ経験などです。
そういう学力と文化の総合力がこれから必要になります。これらが、AI時代の学力です。
●入試の変化と作文検定の役割
やがて、入試問題は、知識のペーパーテストは一定の水準まで習得していればそれでよく、それ以上は、作文と面接中心になっていきます。
しかし、作文試験に関しては、すでにAO入試、総合選抜、推薦入試などで試みられていますが、いずれも不十分です。それは、作文評価の負担が、採点する側にとって大きすぎることと、評価自体も、客観的な評価にはなりにくかったからです。
これが、今後、作文検定によって解決されていくと思います。
▽関連リンク
AI時代と読む・書く力に関する記事例
https://www.asahi.com/thinkcampus/pr_yozemi_3
(朝日新聞の特集で、AI時代に読み書きの力が重要と議論)
ハーバードのライティング教育関連
https://toyokeizai.net/articles/-/884934
(AI時代でも文章力が超重要という視点)
■■作文教育では、指導と評価を対応させることが大事――森リン3.0の項目評価の思想
◆動画
https://youtu.be/mUYIr92r_3M
●従来の作文評価のブラックボックス性
私が40年以上前に子供たちの作文教室を始めたときに感じたことは、これまでの作文評価の弱点でした。
私は小さい頃から読書好きだったので、文章を書くような勉強は自然と好きになっていました。
小学2年生のあるとき、学校で作文の授業があったのだと思いますが、その授業のあと、先生に自分の作文を読まれて、「中根君は本をよく読んでいるから」と言われて褒められたのを覚えています。
しかし、どういうところが良かったのかということは、もちろん分かりませんでした。
従来の作文評価は、褒められれば嬉しいが、なぜ褒められたのかが分からない、褒められない子はどうしたら褒められるようになるのかが分からない、という「先生の評価」というブラックボックスの中で行われてきたのです。
●指導と言葉を一致させた評価の原則
そこで、自分が作文指導をする場合、子供でも明らかに分かるような言葉で指導し、その明らかに分かる言葉だけで評価をすることにしました。
つまり、指導したことができていたら褒めるが、指導していないことができても、特にそれを評価するわけではないということにしました。
このやり方のいいところは、作文が得意な子はもちろん、作文が苦手だという子も努力できるということです。
●努力が報われる評価が継続を生む
この指導法と評価法によって、どの子も作文を書くことに負担を感じにくくなり、長く勉強を続けるようになりました。
作文力の上達は、長く続けることにありますから、その結果、苦手だった子が次第に楽に上手な作文を書けるようになっていったのです。
このように、評価は必ずその評価の前提としての指導を伴うこと、指導に対応した評価のみをすることを、教育の基本とすることが大切だと分かったのです。
●「パターン化」批判への考え方
しかし、このように「指導の型」を決めてその型に沿った評価をしていくと、反発する人も出てきます。
反発する人の多くは、書くことを職業にしていたり、書くことに自信を持っていたりする人たちです。
そういう批判の多くは、「パターン化した書き方になっている」という言葉です。
しかし、パターン化は目的ではなく手段です。
誰もが書きやすくなるための手段も、その型に慣れるまでは、自分の文章として消化されずに、取って付けたような型となることがあるのです。
しかし、その型をもとに書くことによって、どの子も文章が上手になっていきます。
●教育は結果ではなく過程である
教育とは、成長する過程であって、最初から結果を求めることではありません。
大事なことは、教育の結果だけを見ることではなく、教育を過程として考えることです。
■■なぜ不登校が増えるのか――それは自分の意に沿わないことを強制される時間が耐え難いから
◆動画
https://youtu.be/6ieKOkOFy1Y
●学校という場所への違和感
学校は楽しい場所だったと今では思い返しますが、当時の私は、茨木のり子さんの詩にあるような「蛇蝎(だかつ)のごとく嫌ったところ」ほどではないにしても、それに近い感覚を抱いていました。
いつも硬い木の椅子に座り、先生の話を聞くともなく聞きながら、窓の外ばかりを見ていました。
そして、グラウンドを自由に飛び回るスズメたちを見て、「スズメはいいなあ」と毎日しみじみ思っていたことを覚えています(笑)。
●楽しい時間は「自由」があるとき
学校で楽しかったのは、休み時間に友達と遊ぶことと、自分の好きな図工や体育の授業を受けているときでした。
また、意外かもしれませんが、テストの時間も好きでした。
それは先生の話を聞く必要がなく、自分のペースで作業に取りかかればよかったからです。
●不登校という選択が認められる時代
今、不登校の生徒が増えていますが、私が小中学生のころには「不登校」という概念そのものがほとんどなく、学校に行くことは当然のことだと思われていました。
しかし、不登校が一つの選択肢として認められるようになると、これからさらに学校に行かない子が増える可能性はあるでしょう。
●解決策1――少人数オンライン学習
では、どうしたらよいかというと、解決策は三つあります。
第一は、自宅でのんびり学習ができるオンライン環境の中で、親しい友達数人と一緒に勉強する機会を持つことです。
●解決策2――自分で選ぶ学びと定期的な評価
第二は、その学びが一律に決められた授業ではなく、自分で自由に選べるものであることです。
ただし、定期的な学力テストを受ける必要があり、その結果によって、必要な知識や技能をバランスよく身につけることを条件とします。
●解決策3――地域に根ざしたリアルな交流
そして第三に大切なことは、オンラインの少人数対話型学習があったとしても、リアルな場で、友達や上級生、下級生、大人、小さな子供たちと接する機会が必要だということです。
それは遠足やサマーキャンプのような大掛かりな行事でもよいのですが、それと同時に、日常的に近所の子供たちと集まれる場所があることが重要です。
これが現代の寺子屋教室です。
近所の気のいいおじさんやおばさんがいる家に、三々五々、子供たちが集まり、おしゃべりをしたり遊んだりするのです。
●未来の教育モデルの三本柱
つまり、
(1)オンラインの少人数であること、
(2)AIを利用した自学自習の学習であること、
(3)日常的に交流できる地域に根ざした場所があること、
です。
こうした未来の教育が広がれば、「不登校」という言葉そのものが、いずれ意味を失っていくのではないかと思います。
▽参考リンク
不登校の背景分析や増加要因についての記事例
https://news.yahoo.co.jp/articles/76bdf8af291d399e9545e165775f6dc8275a56c5
(不登校35万人時代の考察)
■■評価が曖昧になりがちな作文だから、指導は曖昧な言葉では教えない
◆動画
https://youtu.be/RkmSI9JOV28
●曖昧な指導は、子供を迷わせる
「指導は曖昧な言葉では教えない」とは、次のようなことです。
例えば、「もっと具体的に」とか「もう少し分かりやすく」とか「もっと自分の個性を出して」とか、言われた方は、分かったような分からないような指導を受けることがあります。
●「中心」ではなく「いちばん何とかなのは」
言葉の森では、「中心を決める」ということよりも、「いちばん何とかなのは」という言葉を使おうということを、小学校低学年の子には話しています。
例えば、動物園に遠足に行った作文を書く場合、小学1・2年生は、最初から最後まで書こうとします。
それはそれでいいことなのですが、時間がないと、朝起きてから出かけていくまでで力尽きてしまうこともあります。
●感想を一段深める「一般化の主題」
小学校高学年では、作文に出来事と感想を書く場合、その感想が「とても楽しかったです」で終わるようになる子は少ないですが、それに近い個人的な感想でまとめてしまうことはよくあります。
そこで、より大きい視点からその出来事を考えるために、「人間は」とか「人間にとって」という言葉を使うということを、「一般化の主題」という言葉で指導しています。
●情景を生き生きさせる「会話を入れる」指導
また、子供の作文が出来事の平板な事実経過だけで終わらずに、そのときの情景を描写的に書くことをすすめるために、「会話を思い出して書こう」という指導もしています。
男の子は、一般に数字や名前をしっかり書くことに関心があり、「何時何分にどこどこの駅からどこどこの場所に行って」というような書き方をしますが、そのときの動作や情景にはあまり関心がありません。
そこで、「会話を入れて書く」という説明をすると、その作文に具体的な描写が生きてくるのです。
●数字や名前を意識させる指導
女の子は逆に、情景や動作を書くのは得意ですが、数字や名前のようなものにはあまり関心を持たない子が多いです。
そこで、「作文の中に数字や名前が分かることがあったら書いてみよう」という話をしています。
このように具体的な指導をすれば、子供たちが作文を書いたあとの先生の評価も具体的になります。
●運転教習に学ぶ、具体的な教え方
私は昔、自動車教習所で運転を教わっているとき、隣にいる指導員が、「窓ガラスのどこに何の標識が見えたらハンドルをあっちに切って、次にバックミラーのどこに何が映ったらハンドルをこっちに戻して」という、あまりにも分かりやすい教え方をしてくれたので、すぐに縦列駐車ができるようになりました。
そして、いったん形だけできるようになってしまえば、新しいところでも、同じような感覚で、目印がなくてもできるようになるのです。
●結果だけを見る評価の危うさ
文章を書くことが得意な人が作文を教える役割になると、往々にして子供の作文の未完成の部分を直そうとすることが多いものです。
例えば、子供が書き出しを工夫するために会話で始める作文を書くと、「会話の書き出しはワンパターンだ」などと言うのです。
書き出しの工夫は、子供たちの文章力の成長に応じて、書きやすい「会話の書き出し」から始めて、「情景の書き出し」や「動作の書き出し」や「名言の書き出し」などに進む可能性があるのですが、子供の作文を成長の過程として見ずに、結果だけを見て評価してしまうことがあるのです。
●欠点指摘が生む萎縮
ところが、そういう結果中心の評価をされた子はどうなるかというと、作文が苦手になるのです。
よく言われるのは、作文指導に熱心な先生のもとでは、作文嫌いの子が増えるということです。
子供たちの作文の良いところを褒める先生であればよいのですが、欠点を直すことを中心にする先生の場合は、子供たちが欠点を指摘されないようにと、作文を書くことに萎縮するようになります。
●保護者の関わり方も同じ
これは先生でなく、保護者が作文を教えるときも同じです。
子供が作文を書きながら、近くにいるお母さんに、「次はどう書くの」と聞いてくることがあるようです。
それは、そのお母さんがこれまで子供の書いた作文の結果を見て、間違いや弱点を指摘していたので、子供は、「書いてから注意されるよりも、書く前に聞いておこう」と判断するようになったのです。
こういう子供の心理を理解するためには、お母さんお父さんが、自分が子供だったころを思い出してみるとよいと思います。
- ● AIにふりがなをつけてもらった (448字) 森川林 nane 2026年02月26日 14時19分
18312 森川林日記より
●
内容には
点数をつけませんが、
次のようなことが
書かれていればそのことを
評価します。
-
個性:その
人ならではの
体験-
関心-
視点が
具体的に
表れている
内容
-
挑戦:
自分にとって
新しい-
難しい
目標に
向かい、
具体的に
取り
組んでいる、または
取り
組もうとしている
内容
-
感動:
出来事-
人物-
作品などに
心を
強く
動かされ、その
気持ちや
気づきが
具体的に
書かれている
内容
-
共感:
自分の
弱点-
失敗-
後悔-
葛藤-
迷いなどを
正直に
書いている
内容
- ● Re: 2月分 (346字) 森川林 nane 2026年03月07日 13時34分
18319 国語読解掲示板より
お返事遅れて失礼。
問2のAが×なのは、
「……助けしまったら……と思った。」は、本文と合っていますが、
「二度と自分の力では泳がなくなる」とは、本文を見るかぎり書かれていません。
もしかすると、「泳ぐのが嫌いになる」ぐらいだったかもしれません。
だから、厳密に考えて×なのです。
「A 洋は、伊予を助けてしまったら、伊予は二度と自分の力では泳がなくなると思った。」
> 中学2年生の読解検定の質問です。問題3のAは本文の4行目〜5行目に「あるいは恐怖が倍加する中で、泳げなくなるかもしれなかった。」とあり、質問文の「洋は、伊予を助けてしまったら、伊予は二度と自分の力では泳がなくなると思った。」と似たようなことが書かれていると思ったので◯と回答したのですがなぜバツになるのですか?教えてください。
>
- ● 2026年2月保護者懇談会資料 (1647字) 森川林 nane 2026年02月25日 15時28分
18309 森の掲示板より
https://youtu.be/-LcKr7Ggn1E
■全科学力クラスの編成
「作文クラス」以外の自習型クラスを「全科学力クラス」として再編中です。
国語読解、算数・数学、英語、プログラミング、創造発表の各クラスは今後も継続しますが、順次「全科学力クラス」へと統合いたします。
本クラスはもともと中高生を対象としていましたが、今後は小1~小3の「基礎学力クラス」、小4~小6の「総合学力クラス」を包含し、小1から中3までを対象とした一貫体制といたします。
なお、国語読解に関しては、高校3年生まで継続して受講可能です。
全科学力クラスでは、国語・算数・英語のすべてを学習できる環境を整えます。
1週目から3週目の授業は、生徒の希望に合わせて国語読解、算数・数学、英語、プログラミング、創造発表のいずれに取り組んでも構いません。
(※各科目は、担当講師が対応可能な場合に限ります。)
特定の科目に注力したい場合は、3週続けて同じ科目を学習することもできます。
ただし、4週目は「共通の創造発表の時間」とし、クラス全員で取り組みます。
■家庭での自主学習と自習室の利用
全科学力クラスをこのような形態にした理由は、今後の学習(特に中学生以上)において、人間が教えるよりもAIを活用する方が、より個別に最適化された効率的な学習が可能になるからです。
一方で、家庭学習だけでは集中力が続かない、あるいは学習のきっかけがつかみにくいという人もいます。その場合は、オンライン自習室の積極的な活用をおすすめします。
入室方法: 言葉の森ホームページ「よくつかうリンク」9番の「自習記録」より
https://www.mori7.com/teraon/js.php
利用時間: 24時間利用可能
学習グラフとの連携: 自習記録は自動的に学習グラフへ反映されます。
■受講料改定のお知らせ(4月より)
誠に恐縮ながら、昨今の物価高騰に伴い、4月より以下の通り受講料を改定させていただきます。
対象クラス: 全科学力、国語読解、算数・数学、英語、プログラミング、創造発表
受講料: 現行 8,800円 → 改定後 11,000円
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
■「読書力・作文力」が未来の学力を決める
従来の学校教育では、評価のしやすさから「答えが1つの勉強」が重視されてきました。しかし、教育の本来の目的は点数付けではなく、一人ひとりが本質的な力を身につけることです。
詰め込み教育の弊害が叫ばれる昨今、今後は「一夜漬けの知識」ではなく、読書力や作文力に裏打ちされた「真の実力」が正当に評価される時代へと移行します。
大学入試の総合型選抜においても、教科成績は一定基準を満たせば十分とされ、小論文や面接を通じた「意欲と思考力」の評価が主流になりつつあります。
読書と作文は、早い段階から独自に力を蓄えておく必要があります。
■DXからAXへ
言葉の森では2023年よりDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、学習データの可視化に取り組んでまいりました。
2024年のサーバー移転に伴い学習グラフが一時停止しておりましたが、このたび運用を再開いたしました。
今後は、生徒一人ひとりの学習状況をリアルタイムで把握いただけます。
https://www.mori7.com/gs/
今後はさらにAX(AIトランスフォーメーション)へと進化させ、蓄積されたデータをAIが分析。それぞれの生徒に最適な学習アドバイスを行っていく予定です。
読書記録についても、それぞれの生徒の記録を参考に、今後どういう本がおすすめかというようなことも、 AI を活用してやっていきたいと思います。
■森リン3.0の実装間近
森リンに、作文の語彙力評価だけでなく、具体的な項目評価と内容評価を盛り込むようにしました。
連休中の作業で見通しがついたので、できるだけ早く実装し、作文指導をより具体的なものにしていきたいと思います。
- ● 言葉の森新聞2026年2月4週号 通算第1888号 (10994字) 言葉の森事務局 jun 2026年02月23日 09時59分
18307 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年2月4週号 通算第1888号
文責 中根克明(森川林)
■■第4週は清書。幼稚園生は作文(作文クラス)
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
■清書の意義と方法
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。
内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
■清書の投稿
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名(市区町村名から)(6)メールアドレス。
投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●小学生新聞の投稿先
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4 朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 毎日小学生新聞「さくひん」係
●新聞社に送る清書は市販の原稿用紙に
新聞社に送る清書は、市販の原稿用紙に書いてください。
その理由は、清書は個人で送るものなので、自分で用意した原稿用紙に書くのが、社会的なルールとなるからです。
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
■■集中力は鍛えるものではなく、育てるもの
◆動画
https://youtu.be/HEjYA5-IhWg
●集中力を左右するのは環境と習慣
勉強を能率よく進めるには、教材と学習法と時間配分が大切です。
しかし、忘れられがちなのが環境です。集中力は、本人の能力や気合いだけで決まるものではなく、環境と習慣のつくり方によって大きく変わります。
●中学2年生まではリビング学習を基本に
まず、学習環境として大切なのは、中学2年生まではリビングで勉強することです。
中学3年生になると、子供は自然に勉強の自覚ができるので、自分の部屋で勉強することもできます。しかし、それまでは、みんなのいる中で勉強することが大事です。
これは、あとから「リビング勉強に戻そう」としても難しいからです。小さいころから「勉強はみんなのいるところでする」と決めておくことです。
●リビング学習で気をつけたい「音」の問題
ただし、リビング学習で注意したいのが「音」です。テレビやビデオやYouTubeなど、音声が出るものは勉強の妨げになります。音があるだけで集中力が途切れやすくなります。
家庭で子供が勉強しているときに家族がテレビを見る場合は、ヘッドホンで音が外に出ないように配慮してあげることです。機械文明の中では、機械の弊害が出ないように、別の機械を利用する工夫も必要になります。
●集中力の土台は毎日の習慣づくり
次に、集中力の土台としていちばん大切なのは、毎日決まったことをする習慣です。
成績が上がらない原因の多くは、能力でも勉強法でも塾でも先生でもなく、ほとんどの場合、毎日勉強する体制になっていないことだけです。
小中学生の勉強は、入試問題を解く勉強以外は、難しいことは何もありません。しかし、毎日ではなく、宿題があるときだけ、塾のあるときだけというやり方だと、必ずどこかで分からないところが出てきます。それが積み重なると、どこから手をつけていいか自分でも分からなくなります。
●「まとめて勉強」では力はつかない
そこで、ある日突然、思いついて急にたくさん勉強を始めることがあります。けれども、学力は毎日の積み重ねでできるものなので、1週間分を1日でやって残り6日何もしないという形では力がつきません。短い時間でいいので、毎日同じ時刻に同じ勉強をする体制を作っておくことが大事です。
勉強は、たくさんさせるよりも、毎日欠かさずさせることを重点にします。
●長時間勉強の落とし穴
ただ、ここで親が気をつけたい点があります。小学校低中学年のころに毎日たくさん勉強をさせると、学年が上がるにつれて反動が来ることがあります。その兆候として多いのが、集中力の乏しい勉強を長時間だらだら続けるような習慣がついてしまうことです。
お母さんは、子供が長い時間勉強していると安心し、短い時間で終わらせると不安になるものです。しかし、短い時間で仕上げる姿勢の方が、集中力のある勉強につながります。低学年で親の話をよく聞く子ほど、長時間勉強できてしまうことがありますが、親はそれを見て満足せず、「もう勉強やめて、あとは自分の好きなことをして遊びなさい」と言ってあげる必要があります。子供の本当の心は、親にそう言われるのを待っているのです。
●だらだら勉強を生む三つの原因
子供がだらだら勉強する原因も整理しておきます。
第一は、早く終わると追加の勉強をさせられる可能性があるケースです。一度でも「早く終わったから追加」をすると、子供はよく覚えていて、なるべく早く終わらせないようになります。
第二は、ページ数などの量ではなく「時間」で区切る勉強になっていることです。時間の枠を決められると、その時間を楽に過ごす方向に流れやすく、自分で能率よくやろうという気になりにくいのです。
第三は、勉強する時間が長すぎる、量が多すぎることです。目の前に膨大な勉強があると、すぐに取りかかる気になれません。
●本当の集中力は成長とともに現れる
集中力について最後に言えば、子供が成長して中学3年の受験期になったり、高校生・大学受験の時期になったりすれば、誰でも自然に集中力を発揮するようになります。その時期の内側から湧き上がる集中力が本当の集中力です。
小学生の間は、集中できないのが本来の姿です。ですから、小学生の勉強はなるべく短時間で終わるものにし、親は「気が散るのが自然」と考えて、無理のない勉強の仕方をしていくとよいのです。ちゃんと育っている子であれば、必要なときには必ず集中力を発揮します。今集中力がないのは、まだその時期ではないからです。
■■AI時代になぜかけ算の九九をやるのか――それは教育の本質が身体化だから
◆動画
https://youtu.be/JOMnEI5vho8
●AI時代に九九を覚える意味
かけ算の九九を小学2年生ごろにやるときに、「AIで聞けばすぐできるのに、覚える必要はないのではないか」という声が出ることがあります。
かけ算の九九を覚えるのは、大きい数の掛け算をやるときに便利だからというようなことは大した理由にはなりません。
本当は、数字の概念を身体化することにあるのです。
●小学生時代の教育の本質は身体化
小学生時代の教育の本質は身体化で、最も重要なものは言葉の身体化です。
次に、数字の身体化です。
さらに物の身体化というものもあります。
例えば、絵を描いたり、積み木を積んだりすることによって、形と物が自分の体の一部として取り込まれていくのです。
●身体化とは何か
言葉の身体化とは、言葉が自分の手足のように自由に動かせるようになることです。
数字の身体化も同じです。
考えずにできるレベルになるのが身体化ということです。
確かに身体化をしなくても、感想文をAIに書いてもらったり、複雑な計算をAIにしてもらったりすることができます。
しかし、それは答えがあらかじめわかっている世界の範囲でAIに任せることができるということです。
●未知の問題に向き合う力
人間が未知の新しい問題に遭遇したときに必要になるものは、その問題をどう処理するかという創造的な発想で、その創造的な発想はひらめきともいうものです。
ひらめきはどこから生まれるかというと、身体化された知識から生まれるのです。
●読み書きそろばんの現代的意味
江戸時代の寺子屋教育の基本は、読み書きそろばんでした。
これは現代でも通用します。
読書と文章を書くことと計算をすることは、小学校時代の教育の基本で、この身体化の教育によって子供たちは創造性の土台を作っているのです。
●「書くこと」は作文に限らない
読み書きそろばんの「書くこと」に関しては、作文ということに限りません。
ちょっとしたメモでも詩でも俳句でもいいのです。
書くことによる手と頭が連動していることが大事で、意識的に文字を書こうと思わなくても、考えたことに沿って手が自然に動いて書くというのが「書くこと」の身体化です。
「書くこと」の身体化は、昔ながらの鉛筆やペンのような筆記用具でなければ身につきません。
学年が上がれば、パソコンのキーボードで入力したり、スマホの入力で文章を書いたり、音声入力で文章を書いたりすることはできますが、それは子供時代に手書きで文を書いたという蓄積があるからこそできることなのです。
大人はすでにパソコンで入力しながら考えることもできますが、それはその土台に小学生時代の手書きの蓄積があったからこそです。
●子供時代にこそ身体化を
だから、子供時代にはまず手書きで書くことを身体化し、考えなくても書けるように、つまり、書くことが自分の手足のように動かせるようになることが大事なのです。
■■なぜ問題集を解くだけでは国語力が伸びないのか――国語力を伸ばすコツは、解くことではなく読むこと
◆動画
https://youtu.be/PHPeav5e4x8
●国語力を伸ばす三つの柱
国語力をつけるコツは、大きく三つあります。
第一は、毎日の読書によって速く読む力を身につけることです。
第二は、難しい文章を読むこと、すなわち問題集読書によって難読力を身につけることです。
第三は、読解問題を分析し、解き方のコツを理解することです。
●国語力は身体的な能力
数学や英語は、知識や理屈を理解すれば、比較的短期間で成績が上がります。しかし国語はそうではありません。読解問題の解き方を理解すること自体は理屈なので、誰でもある程度は分かりますが、自分の力で文章を読み取る力は、理屈ではなく身体的な訓練によって身につくものだからです。国語力は、運動や音楽と同じような身体的な能力なのです。
●解き方よりも読む力の不足
解き方の理屈を理解しても、易しい文章では正解できるのに、難しい文章になると正解できない生徒がいます。それは、読み取る力が不足しているからです。国語の成績が伸び悩む原因の多くは、理屈以前に、この読む力が足りていないことにあります。
●読書傾向が読む力を示す
読む力は、その子の読書の傾向を見ればある程度分かります。読む力のある生徒は、自然に読み応えのある難しい本へ向かいます。一方、読む力のない生徒は、易しい本や短い話で終わる本、挿絵や図解が中心の本を選びがちです。中学生以上になっても、事実の経過を中心にした本ばかりを読んでいる場合は、読む力が十分に育っていない可能性があります。
●問題集読書の意義
そこで必要になるのが、問題集読書です。問題集の問題文は、日常生活ではあまり触れない語彙や、読み取りにくい構造の文章が多く含まれています。小学生が中学入試の問題文を読むと、「異色」「容認」「討論」など、普段の会話では使わない言葉に数多く出会います。こうした語彙に慣れていないと、意味が分かっていても、文章全体を自分のものとして把握することが難しくなります。
●テクニックでは埋まらない差
試験問題は、もともと読み取りにくい文章の中でも、特に理解が難しい部分を問うように作られています。そのため、読解テクニックだけで点数差を埋めることはできません。難しい語彙や文章に日頃から慣れておくことが、読む力の土台になるのです。
●問題集読書の具体的な方法
問題集読書の方法はシンプルです。入試問題集を用意し、問題を解かずに問題文だけを毎日少しずつ読みます。大切なのは、一冊を一度で終わらせず、四回、五回と繰り返し読むことです。難しい文章を繰り返し読むためには、音読が効果的です。黙読だけでは、文字を目で追うだけの読みになりやすいからです。
●時間をかけて育つ国語力
問題集読書は、すぐに成果が見える勉強ではありません。運動や音楽と同じように、時間をかけて少しずつ上達していきます。成果が実感できるまでの目安は、半年ほどです。国語は時間のかかる教科だからこそ、受験直前ではなく、早い時期から取り組むことが大切です。
●語彙が思考の解像度を高める
語彙が増えると、物事がより高精細に見えるようになります。同じものを見ていても、語彙の豊かな人は、より深く本質を捉えることができます。問題集読書は、成績を上げるためだけでなく、考える力そのものを育てる大切な勉強です。
●本気で伸ばすための実践
国語の力を本気で伸ばしたい場合は、問題集の問題文を毎日数ページ、音読で読み、一冊を五回以上繰り返すことを目標にしてください。この地道な積み重ねこそが、確かな国語力につながっていきます。
■■国語力を育てる最も単純で、最も確実な方法――音読の力
◆動画
https://youtu.be/rXuTPSjcToU
問題文を読むときに大事なことは、小さな声でいいので音読をすることです。
音読には二つの大きな意味があります。ひとつは文章のリズム感が身につくこと。もうひとつは、斜め読みを防ぐことです。
同じ文章を繰り返し読んでいると、まだ勉強の自覚の十分でない小学生や中学生は、だんだん読み方が雑になっていきます。黙読になると、特にその傾向が強くなります。
しかし、たとえ口の中でつぶやく程度でも音読をすれば、文章をきちんと追うことができます。
●音読を続けさせる最大のコツ
子供が音読をしているとき、そばで聞いているお父さんやお母さんは、つい注意をしたくなります。読み間違い、抑揚、スピード……気になることはいくらでもあります。
しかし、読み方の注意は一切しないことが大切です。注意をすると、子供は音読を負担に感じるようになります。そして、「自分の部屋で読む」と言い出し、やがて音読そのものをしなくなります。
どんな読み方でもいいのです。ふざけて読んでも、早口でも、言い換えて面白く読んでもいいのです。
そこで必要なのは、ただひとことの肯定的な言葉です。
「だんだん上手になってきたね」
「難しい文章をよく読んでいるね」
うそでもいいから褒める。これが子育てのキーワードです。これは子供をコントロールするためではありません。生きていることは基本的に肯定的なことだと伝えるための声かけなのです。不思議なことに、何の注意もしないほうが、音読は自然に上達していきます。
●音読と読書――勉強法は単純
国語の勉強法は実に単純です。毎日、課題の長文を音読すること。そして、毎日読書をすることです。
音読は、朝ご飯の前に行うと続けやすくなります。食卓に課題フォルダを置き、「音読してから朝食」という習慣にすれば、特別な努力をしなくても続きます。
読書は、学年の十倍ページが基本ですが、苦手なうちは毎日十ページでもかまいません。大切なのは、一日も休まず続けることです。
中学生・高校生は定期テストがありますが、読書力のある子はテスト前でも本を読みます。この読書力こそが、学力の土台になるのです。
●小学1・2年生で差はついている
小学1、2年生で、字の多い本をすらすら音読できる子は、学力の土台はひとまず安心です。つっかえながら読む子は、今は成績がよくても、後で伸び悩むことが多いのです。将来の学力の差は、すでにこの時期に芽生えています。
●音読は「回数」が命
音読は、一度や二度では効果は出ません。大事なのは繰り返しです。ただし、同じ文章を続けて何回も読むのではありません。一冊を最後まで読み終えたら、また最初に戻る。そのかたちで一冊を五回読むのです。
繰り返し読むことで、文章の背後にある考え方、つまり思想が見えてきます。国語の問題文には、実は共通した主題が多くあります。繰り返し読むうちに、その主題を予測できるようになります。すると、新しい文章でも読むスピードが上がります。
昔から、素読の方法として「百字を百回読む」と言われてきました。音読の効果は、半ば暗唱できるところまで読んで初めて現れます。
●問題集音読の意味
問題集の問題文を音読させると、多くの子供が一、二か所読み間違えます。それは、その語彙にこれまで接してこなかったからです。一か所も読み違えずに音読できる子は、それだけで国語の力があります。読み違いのある子は、読解のコツを学んでも、少し難しい文章になるとつまずきます。この差は、説明文の読書や問題集読書を毎日しているかどうかの差です。
音読は地味で単調に見えます。しかし、最も確実で、最も力のつく方法です。
毎日の音読と読書。この単純なことを、休まず続けること。それが、国語力を育てる王道なのです。
●関連する記事・参考リンク
ベネッセ教育情報「音読をする意味は?効果を上げる方法や保護者のサポートのコツも」
https://benesse.jp/kyouiku/202107/20210706-1.html
(親のサポートのコツが詳しく、録音して振り返る方法なども紹介)
現役小学校教諭の解説「子どもと『音読』 スラスラ読める子は読解力が高い理由」
https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/study/HkGPK
(低学年での重要性と家庭でのメリットがわかりやすい)
速読解力関連「音読が子どもにもたらす効果とは?」
https://www.sokunousokudoku.net/media?p=12708
(脳の活性化・集中力・語彙力など6つの効果を科学的にまとめ)
■■全科学力クラス2.0という、AIを活用した新しい教育システムの提案
◆動画
https://youtu.be/m5pZ31cwbf0
●AIの登場による教育のパラダイムシフト
子供たちに勉強を教えるためには、それぞれの教科を専門的に教える力を、講師が持っていることが必要でした。
しかし、AI時代になってその前提が大きく変わりました。
これまでの先生の役割は、自分の知っている知識や経験を右から左へ子供たちに伝えることでした。
そのために生徒がどのようなことを質問しても、それに対応できるだけの能力が必要だったのです。
●AIが知識を担い、人間が心を育む
しかし現在、答えのある知識は、AIがほとんどカバーできるようになっています。
教科によっては、その教科の専門の先生よりもAIの方が詳しく分かりやすく教えることができます。
そこでいろいろな教科のクラスを統合して、「全科学力クラス」として編成することにしました。
例えば、国語読解クラスであれば「全科学力クラス(国)」、教える講師によっては「全科学力クラス(国数英)」などとなります。
AIの時代には、先生の役割は、教えることよりも生徒を励ましたり、生徒同士の交流を促したり、生徒に勉強以外の話を伝えたり、生徒や保護者と対話したりすることになるのです。
先生に必要な資質は、教える教科の知識よりも、人生の経験や生きる姿勢、自身の体験などになっていきます。
●家庭学習と連動する「2.0」への進化
これまでの全科学力クラスでは、授業のときだけ勉強するという子もいました。
現代の子供たちは多忙で、ひっきりなしにいろいろなことをしています。
そのために、全科学力クラスの勉強でも、自分が消耗しないような関わり方で、そのときだけ熱心にやるという子も比較的多かったのです。
全科学力クラスは、家庭での日常的な学習とセットになっていなければ、大きな成果を上げることはできません。
しかし、それは単なる声かけだけでは不十分です。
もし、毎回の勉強の成果が目で見える形で分かり、それが保護者にも通知され、個々の生徒について今後何をすべきかをアドバイスできるようになれば、週1回の全科学力クラスと毎日の家庭学習が連動し、もっと大きな成果を上げられます。
●AIと人間の対話が支える次世代の学習
個々の生徒の学習評価と個別のアドバイスはもちろん先生でもできますが、そこにAIが加われば、より詳細で具体的なアドバイスが可能になります。
そこで、全科学力クラスでは、週1回の授業と毎日の家庭学習を連動させて、子供たちの勉強をさらに能率よく進めることにしました。
これからの子供たちは、国語、算数・数学、英語のそれぞれの塾などに通う必要はなく、全科学力クラスだけでワンストップの勉強ができるようになります。
人間の先生は、個々の生徒のアドバイスに関する相談や質問に対応することになります。
AIのシステムを、講師と生徒と保護者の対話で補強するというのが、新しい全科学力クラスの展望です。
だから、これまでの全科学力クラスとの違いを明確にするために「全科学力クラス2.0」としたのです。
●未来の教育プラットフォームを目指して
全科学力クラス2.0が目指しているのは、新しい未来の教育スタイルです。
オンライン少人数クラスは、4人から5人の少人数で、世界中どこからでも参加でき、欠席した場合も別の時間のオンラインクラスに振り替えることができます。
全科学力クラスは、子供たちの自学自習と対話のある教育のための、新しいプラットフォームになるのです。
■■記述問題は“探す力”で解ける――本文に忠実に、字数いっぱいまで書く技術
◆動画
https://www.youtube.com/watch?v=SKlcxDZQaWE
記述問題の答えは自分で考えて作るものではなく、本文中の言葉を探してまとめる「作業」であることを理解することが第一歩です。
●記述問題は「考える問題」ではなく「探す問題」
国語の記述問題というと、「自分の考えをうまくまとめて書く力が必要だ」と思われがちです。しかし実際には、記述問題の答えの多くは、すでに本文中に書かれています。
つまり、文章を深く考えて独創的な答えを作るのではなく、「答えが書いてある部分を探す」という作業なのです。
これは読解問題全体にも言えることです。選択肢がある問題でも、「どれが正しいと思うか」ではなく、「本文にその内容が書いてあるかどうか」が基準になります。自分の常識や価値判断ではなく、あくまで本文に忠実であることが大切です。
記述問題も同じです。オリジナルの表現でうまくまとめることよりも、本文の言葉を使って書くことが基本になります。採点者は一つ一つの答案を丁寧に読み込む余裕があるとは限りません。使われている言葉が本文と対応しているかどうかを中心に評価します。そのため、本文の語句を的確に取り入れることが、得点につながるのです。
●指定字数いっぱいまで書く
もう一つ大切なのは、指定された字数いっぱいまで書くことです。
たとえば「600字から800字で書きなさい」とあれば、原則として800字ぎりぎりまで書くのです。これは記述問題だけでなく、作文でも同じです。
理由は単純です。採点するのは人間だからです。同じような内容であれば、情報量が多く、具体性のある答案の方が評価されやすい傾向があります。また、実際に文章力のある生徒の多くは、指定字数ぴったりに書いています。
逆に、字数に余裕を残して終わる答案は、どうしても物足りなく見えてしまうことがあります。与えられた枠を使い切ろうとする姿勢そのものも、評価の一要素になるのです。
●記述力を伸ばす一番の近道は作文
では、記述の力をどのように伸ばせばよいのでしょうか。
結局のところ、文章を書き慣れることが一番です。その基礎となる練習が作文です。自分の考えたことを文章にまとめる練習をしておけば、記述問題にも自然に対応できるようになります。
作文の効用は試験対策だけにとどまりません。会議で司会をするときに、論点を理路整然とまとめる力にもつながります。作文が上手な子は、話すことも上手です。頭の中で言いたいことが構造化されているからです。
説明文や意見文を書く練習を続けていると、話すときにも図解するように、わかりやすく説明できるようになります。書く力は、そのまま考える力、話す力へとつながっていくのです。
●記述式入試の時代へ
大学入試を見ても、記述式の重要性は明らかです。たとえば東京大学の国語は、ほぼすべてが記述式です。選択肢を選ぶ問題はほとんどありません。
大学入学共通テストのような選択式試験もありますが、その先では、自分の言葉で書く力が問われます。
一方で、短い記述問題の採点は、出題者側にとっても難しい面があります。厳密な正解を定めにくく、対策も曖昧になりがちです。50字から60字程度の短文では、AIによる採点も必ずしも容易とは言えません。
本当に国語力を測ろうとするなら、短い記述問題だけでなく、まとまった作文による評価も有効です。作文であれば、AIによる一次評価も比較的信頼性の高い形で活用できます。その上位答案を人間が内容面で評価すれば、効率的で信頼性のある評価が可能になるでしょう。
●記述問題を怖がらない
記述問題は、特別な才能が必要な問題ではありません。
本文をよく読み、答えの根拠となる部分を探し、その言葉を使ってまとめること。そして、指定字数いっぱいまで丁寧に書くこと。その基本を守れば、着実に得点は伸びます。
そして、その土台を支えるのが、日々の作文練習です。
書くことを通して考える力を育てること。それが記述問題対策であり、同時に本当の国語力を育てる道なのです。
▽関連記事
記述問題で「字数が足りない」を解決するたった2つの方法(note)
https://note.com/takashi838/n/ncd4c62a30bb2
【中学受験国語】記述問題攻略ガイド(rmkokugojyuku.com)
https://rmkokugojyuku.com/blog/179
Z会東大受験対策サイト「2025年度 東大国語 徹底分析」
https://www.zkai.co.jp/todai-exam/bunseki/kokugo
- ● 作文クラスの継続のおすすめ (3190字) 森川林 nane 2026年02月18日 16時39分
18305 森川林日記より
作文クラスの継続のおすすめ
■■幼稚園年長~小学3年生の保護者の皆様へ
■毎日の自習の習慣作りを
幼稚園年長~小学3年生のころは、だれでも好きなことを自由に書ける時期ですから、作文の勉強を特にする必要はあまり感じないと思います。しかし、このあと、小学校高学年から、中学生、高校生へと進むと、作文の勉強は小論文の勉強へと発展していきます。
言葉の森では、大学受験生の小論文、現代文の指導につながるかたちで小学生の作文の勉強を位置づけています。小学生のときに上手な作文を書くことが目的なのではなく、大人になってからも必要な表現力と思考力を育てていくことが指導の目的です。
国語の勉強は、学校で習う面よりも日常の生活の中で身につける面の方がずっと大きい特殊な勉強です。英語や数学は、学校や塾で勉強すればそれに応じて成績は上がりますが、国語は、生活の中で年齢に応じた読書や対話の習慣をつけていかなければ塾や学校でいくら勉強をしても、その効果は限られています。
小学校の低学年の時期は、この学習習慣を無理なくつけることのできる最も大事な時期です。学校の勉強だけしていれば十分なこの時期に、家庭で毎日決まった勉強をする習慣をつけ、特にその中でも年齢に応じた読書の習慣をつけていくことが、その後の勉強の進み具合に大きく影響します。
読書は、低学年のうちに毎日の習慣として身につけておくものです。習慣として定着させるためには、本を読む日があったり読まない日があったりするような読み方ではなく、毎日欠かさず読むということが必要です。自分で読むことがまだ難しいうちは、お母様やお父様が読んで聞かせてあげてください。
■■小学4~6年生の保護者の皆様へ
■作文教室と塾との両立を
現在の受験体制のもとでは、高学年になるにつれて、塾などに通わないと学習がしにくくなるという状況があります。しかし、学習の主体はあくまでも家庭学習にあります。家庭学習での主体性がないと、塾のスケジュールに流されたり、志望校の受験とは部分的な関係しかない偏差値に左右されたりしてしまいます。
小学生高学年になると、塾に通う時間が増え、一時期、言葉の森との両立が困難になることがあります。しかし、両立が困難な時期は、大体数カ月で終わり、そのあとは、時間的に忙しくはなるものの、再び同じようなペースで学習を続けていけるものです。
作文の学習は、ちょうど高学年から「説明文」「意見文」の段階に入り、思考力を要求されるようになります。この段階の学習は学校などでもあまりなされず、本格的な国語力をつける点でとても重要なものです。
言葉の森では、曜日や時間の変更は、随時できるようになっています。また、通信指導による学習も、他の教室の通信指導と比べて、きわめて継続しやすいものになっています。高学年になり、塾の時間が増えて忙しくなった方も、曜日や時間の変更によってできるだけ両立させる工夫をしていってくださるようお願いします。ただし、塾によっては言葉の森との両立が時間的に困難になるところもあります。そのためにやむをえず退会される場合は、中学入学後のなるべく早い時期に再開されることをおすすめします。
■■中学生の保護者の皆様へ
■中学生の作文学習は小論文の前段階です
作文力、読解力のうち、意見文を書く力と論説文を読みとる力は、中学生以降に本格的にのびる分野です。小学生の間に既に意見文を書いたり読んだりする段階にまで進んでいる生徒もいますが、全体的にみて、構成の形式を身につけたり文章を要約をしたりすることが精一杯で、内容のある意見文を書ける生徒は限られています。これは、表現力、読解力に、まだ、本人の内面的な成長がともなっていないためです。
小学6年生までに学習する生活文中心の作文と物語文中心の読書は、作文力、読解力の半分にすぎず、もう半分は、中学生以降の意見文、論説文の練習によって完成します。
しかし、実際には、中学、高校では、作文、読書の学習はほとんどなく、あるとしても、その多くは、小学校の延長のようなかたちでおこなわれています。また、中学生の時期は、作文の学習がいちばん続けにくい時期でもあります。その理由は、(1)中学生の時期が、無邪気に出来事を書くわけにもいかず、かといって、自由に意見文を書くほどには語彙が充分ではないという過渡的な時期にあたること、(2)宿題や定期テストなど、外から拘束される勉強の時間が比較的多くなり、自主的な勉強の時間がとりにくくなること、(3)中学校自体も、作文や読書の指導をほとんどしなくなるので、学習の意義やきっかけを見つけにくくなること、などという事情があるからです。
現在の受験体制のなかで行なわれる勉強は、人生にとって価値のある分野というよりも、点数の差がつきやすい分野に重点が置かれがちです。基礎的な知識を身につけるという点で、点数で測られるような勉強も大切ですが、生涯にわたって役立つのは、考える力、読書する力、発表する力など、点数の差のつけにくい、したがって現在の受験体制の中では、重点の置かれにくい分野です。
しかし、最近では、大学入試でも小論文や面接が重視されてくるなど、単なる知識の量よりも、それらの知識を活用する力を評価するようになってきました。中学生での作文、読書の学習は、小学生の学習の延長としてではなく、高校生以降の小論文学習や論説文読書の先取りであるという前向きの姿勢をもって取り組んでいくことが大切です。
中学生が、作文、読書の学習を継続していけるように、当教室では、学習の時間に弾力性をもたせています。具体的には、(1)曜日や時間の変更や振替は、いつでもできるようにしています。(2)テスト期間中の欠席は、その前後にふりかえることができるようにしています。(3)ホームページの動画によるヒントなどを充実させ、先生の説明を受けられないときでも作文を書けるようにしています。
3月から4月にかけては、決まった時間に授業を受けることがむずかしいことも多いと思いますので、出席できるときに出席するというかたちにして、新しい生活のペースを早く作っていってくださるようお願いします。
■■高校生の保護者の皆様へ
■大学受験問題を中心に学習をしていきます
高校生からの教材は、大学入試問題が中心になります。これは、実際に小論文や国語の問題で出された文章を読んで、小論文を書くものです。高校生は、中学生までと違って自分で自覚をして勉強することができるようになります。
高校生の場合、言葉の森での作文の学習は、次のような意義を持っています。(1)国語の読解力をつけること、(2)小論文の力をつけること(推薦入試では、小論文と面接で合否が決まるところが増えています)、(3)社会人になってからも必要な文章表現力をつけること、この3点です。
言葉の森で小論文の学習をしていれば、予備校などで特別に小論文の勉強をする必要はありません。高校2年生までは一般的な小論文の勉強をしますが、高校3年生の後半からは、志望校の出題傾向に合わせた小論文課題も取り入れて学習していきます。
作文力、読書力は、大学生や社会人になっても伸びていく学力です。その点では、記憶力中心の学力とは性質が異なります。しかし、現在の日本では、大学生時代に、思考力や読書力を伸ばす学習はあまりなされていません。また、大学によっては、他の大学との交流が少なく、勉強への知的刺激が高校時代より少なくなってしまう場合もあります。
言葉の森の教材は大学生になっても継続できるように作られていますので、大学生、社会人になっても言葉の森での勉強を続けていくことができます。(ただし、課題は「ザ」「ジ」「ズ」「ゼ」までで終了としています)
- ● 森からゆうびんの裏面 (693字) 森川林 nane 2026年02月18日 15時22分
18304 森川林日記より
■「森からゆうびん」のお知らせ
「森からゆうびん」は、以前、A4葉書の郵送でお送りしていました。
しかし、掲載する情報量が多くなったため、これからはメールでお伝えするようにします。
ウェブでごらんになる場合は、言葉の森のホームページの「よく使うリンク」の15番「学習グラフ」をごらんください。リアルタイムで更新しています。
https://www.mori7.com/gs/
■値上げのお知らせ
「全科学力」「基礎学力」「総合学力」「国語読解」「算数数学」「英語」「創造発表」「プログラミング」の各クラスの受講料を、2026年4月から現行の8,800円を11,000円に値上げさせていただきます。諸物価高騰の折り誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
■全科学力クラスの新編成
全科学力クラスは、小1から中3までの、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングを総合的に学べるクラスとして新たに編成します。(国語読解は高校生も指導します)
■全科学力クラス2.0
全科学力クラスは、AIを利用し、毎週の学習状況を生徒別にお伝えし、家庭学習と連動して学習成果を上げるようにします。(全科学力クラス2.0)
■森リン3.0
森リンは、AIを利用し、項目指導や作文の内容指導も評価結果と講評に盛り込み、生徒の学習意欲を高めるようにします。(森リン3.0)
■作文クラスの継続のおすすめ
作文は、学校では指導しにくいため、学習の評価に入らないことがほとんどです。しかし、作文力は高校生、大学生、社会人と年齢が上がるほど必要になってきます。作文の勉強は長期的な展望で進めていってください。
- ● 全科学力クラスの説明会と体験学習の募集 (2535字) 言葉の森事務局 jun 2026年02月18日 14時01分
18303 言葉の森オンライン新聞より
■これからの全科学力クラスの概要
全科学力クラスは、AIを生かした新しい教育です。
週1回45分で、国数英・暗唱・創造発表の学習ができます(プログラミングのできるクラスもあります)。
自宅で国数英、暗唱、創造発表ができるワンストップサービスで総合的な学力を伸ばします。
読書紹介、創造発表の授業で、テストの点数だけでなく読書力、創造力、発表力を育てます。
教科の選択は自由で、全教科受けることも、指定した教科だけを受けることもできます。
ただし、4週目の創造発表は全員参加です。
また、毎月の国数英の確認テストは、学力レベルをチェックするために全員が受けます。
対象学年は、小1から中3で、国語に関しては高3まで受講できます。
学習の中心はAIを利用した家庭学習で、AIの利用の仕方を講師がアドバイスし、生徒の自立学習を促します。
教材は、教科別の指定問題集を希望により別途購入していただきます。
家庭での勉強を続けやすくするために、24時間運営のオンライン自習室をいつでも無料で利用できます。
担当講師とコミュニケーションは、オンライン掲示板利用していつでもできます。
全科学力クラスに関心のある方向けに説明会を行っています。平日土日の朝8:30から(約20分)。
無料体験学習も受けられます。
■全科学力クラスの教科と学年
勉強する教科は、小学123年生は国語、算数、暗唱の3教科です。
小学456年生は国語、算数、英語で、英語には英文暗唱の授業があります。
中学123年生の教科は国語、数学、英語です。
週によって授業の重点が変わります。
1週目は国語、2週目は算数数学、3週目は英語又は暗唱、4週目はプログラミングの発表も含めた自由な創造発表の授業を行います。
4週目の授業は、そのクラスの生徒全員に共通ですが、1週目、2週目、3週目の勉強は、自分の好きな教科を選ぶことができます。
■教材の種類
小学123年生の国数の教材は「ウィンパス」という標準的な問題集です。
小学456年生の国数英の教材は「標準新演習」という標準問題なので学校のレベルと同じです。
その代わり、学年を先取りして小学6年生のうちに中学生の勉強まで進めるようにします。
中学123年生の国数英の教材は「標準新演習」と「発展新演習」のどちらの問題集を選ぶこともできます。
標準新演習は学校のレベルと同じですが、公立トップ校の受験にも十分対応できます。
中学生の場合もできるだけ学年を先取りして勉強を行い、中学2年生のうちに中学3年生の勉強まで進むことを目標にします。
高校生の国の教材は「プログレス現代文」(高12)と「スタンダード現代文」(高3)です。
高校生で数英を希望される方は、担当の講師とご相談ください。
■授業の進め方
授業の流れは、最初にクラスの生徒全員で読書紹介を行います。
その後、個別に学習を進め、先生がそれぞれの生徒の学習状況をチェックし質問や相談を受け付けます。
最後に、一人一言の時間で、それぞれの生徒が自分の近況報告を発表して終了です。
勉強は授業の中でやるだけでなく、毎日の家庭学習として行っていきます。
授業の中では、家庭学習の進捗状況をチェックします。
家庭で勉強を続けやすくするために、24時間稼働のオンラインの自習室をいつでも利用できます。
■AIを利用した学習
家庭で勉強をしている際に、分からないことが出てきた場合は、ChatGPTやGeminiなどのAIに質問して理解するようにします。
AIの利用の仕方はそのつど先生がアドバイスします。
ChatGPTやGeminiは、中学生以上は自分のメールアカウントでアカウントを取得して使うようにしますが、小学生の場合は、保護者がAIと相談して勉強を進めるようにしてください。
AIの利用の仕方については、生徒・保護者の質問や相談に応じて先生がアドバイスをします。
また、AIでカバーできないものについては、先生が対応します。
■全科学力クラスの学年と教科の表示
全科学力クラスの学年や教科の範囲は、担当する講師によって異なります。
オンラインクラス一覧表の全科学力クラスの説明に、
小学生のみの受付は「小」
中学生のみの受付は「中」
小学生中学生共に受け付ける場合は「小中」
高校生の国語を受け付ける場合は「高国」
という表示をします。
教科に関しては、
国語を受け付ける場合は「国」
算数数学を受け付ける場合は「数」
英語を受け付ける場合は「英」
プログラミングを受け付ける場合は「プ」
暗唱と創造発表は全クラスで行うので特に表示はしません。
休んだ場合の振替は、オンラインクラス一覧表を見て、自分の希望する学年と教科を担当しているクラスに振替をしてください。
■未来の学習と教育
全科学力クラスの特徴は、自分のペースで能率よく学習を進めることです。
また、人に教わる勉強ではなく、自分で計画的に勉強する習慣をつけることです。
これまでの勉強は、国語、数学、英語などの教科ごとに塾に通い、その教科の先生に教えてもらう形でしたが、そういう勉強は過去のものになります。
これからはAIを利用して家庭で自学自習で進める勉強になります。
ただし、自分ひとりで家庭で勉強するのでは、張り合いがなかったり、チェックしてもらう人がいなかったりするために学習を進めにくい場合があります。
全科学力クラスは、学習チェックと生徒どうしの知的な交流を確保する場所として運営していきます。
■受講料、体験学習、初参加説明会
受講料は現在1ヶ月8,800円ですが、4月から11,000円になります。
必要な教材は、教材一覧表をもとに注文してください。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
現在の、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングの各クラスは、しばらくはその名称のまま続けますが、将来的には全科学力クラスに統合する予定です。
国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングの各クラスの受講料も、4月分から11,000円になります。
◆動画
https://youtu.be/YIYWvKNh6Ds
- ● 言葉の森新聞2026年2月3週号 通算第1887号 (10140字) 言葉の森事務局 jun 2026年02月17日 10時09分
18302 言葉の森オンライン新聞より
言葉の森新聞2026年2月3週号 通算第1887号
文責 中根克明(森川林)
■■2月23日(月)は「休み宿題」
カレンダーに記載してあるとおり、2月23日(月)は「休み宿題」となります。
作文個別と作文クラスの生徒は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考に自宅でその週の課題を書いて提出してください。他の日に振替授業を受けることもできます。
「授業の渚」
http://www.mori7.com/nagisa/index.php
「ヒントの池」
http://www.mori7.com/mine/ike.php
作文以外のクラスの生徒も他の日に振替授業を受けることができます。
■■小学生のうちから育てたい、これからの入試に必要な記述力
◆動画
https://youtu.be/2iriK4KqPvI
●これからの入試は記述力が中心に
これからの入試で評価の中心となるものは、主に記述力です。また、自分の考えをひとまとまりの文章として書き表すことのできる作文力、小論文力も重要になってきます。ひとことで言えば、記述力、文章力が、これからの学力の中心になってくるということです。
●選択式中心の入試とその限界
これまでの入学試験は、多数の受験生を短期間で採点する必要があったため、選択式の問題が中心でした。選択式の問題の多くは、考える力よりも、知識を正確に再現する力を測る問題です。そのため、学校や塾でも、知識を覚えることを重視した勉強が主流になっていました。
●入試制度の変化と長期的評価
しかし、入試制度は大きく変わりつつあります。東大や京大で導入された特色入試や推薦入試では、高校3年生の秋ごろから評価が始まり、その生徒の関心や思考力、表現力を長い時間をかけて見ていく形になっています。今後は、短時間のテストだけで学力を測るのではなく、その生徒がどのように考え、どのように表現するかを重視する入試へと移行していくのです。
●すでに進む記述式への移行
実際、現在の国公立大学の入試問題は、すでに多くが記述式です。こうした流れを考えると、記述力や小論文力を育てることが、これからの小学生の勉強の重要な方向性であることがわかります。
●記述力はどのように育てるか
では、記述力、文章力はどのようにして身につけていけばよいのでしょうか。
●第一の柱――実際に書くこと
第一に、最も基本となる「書く力」は、実際に文章を書くことによって育ちます。文章の書き方を知っているだけでは不十分で、何度も書くことによって、手と目と頭脳が自然に連動する状態をつくる必要があります。文章を書き慣れること自体が、小学生にとっての大切な基礎学習なのです。
●学年が上がるほど書く機会は減る
ところが、学年が上がるにつれて、家庭で子どもに文章を書かせる機会は少なくなりがちです。低学年では比較的取り組みやすくても、中学年、高学年になると、意識的に工夫をしなければ、書く練習の場が失われてしまいます。
●第二の柱――親子の対話で思考力を育てる
第二に重要なのは、考える力の土台となる親子の対話です。子どもの思考力は、主に対話と読書によって育ちますが、小学生が自分から進んで難しい本を読むことは簡単ではありません。無理に読ませようとすると、かえって読書嫌いになることもあります。そこで、小学生のうちは、まず親子の対話の中で思考力を育てていくことが大切になります。
●作文課題が対話を深めるきっかけに
この親子の対話に役立つのが、作文の課題です。特に高学年になると、考えるテーマが増えてくるため、事前に家族で話し合う時間を持つことで、書く材料が見つかりやすくなります。作文を通して思考力を育てると同時に、家族の団欒や対話の時間を豊かにすることができるのです。
●第三の柱――読書による語彙力と表現力
第三に、記述力を支えるものとして、読書による語彙力、表現力の向上があります。作文がなかなか書けない、書くのに時間がかかる、何を書けばよいかわからないという子どもに共通して見られるのは、読書量の不足です。反対に、日頃から読書をしている子どもは、文章を書くスピードが速く、表現も自然で、書くことを苦にしません。さらに力がついてくると、文章を書くこと自体を楽しめるようになります。
●毎日読む習慣をつくる
読書は、易しくて面白い本から始め、徐々に読み応えのある本へ進んでいくことも大切ですが、それ以上に重要なのは、毎日読む習慣をつけることです。
●小学生からの積み重ねが未来をつくる
記述力、文章力は、特別な訓練だけで身につくものではありません。書き慣れること、作文を通して親子で対話をすること、毎日読書をする習慣を積み重ねることによって、少しずつ育っていきます。
大学入試改革に対応する学力は、受験直前の短期間の勉強で身につけられるものではありません。小学生のうちから、日々の家庭生活の中で、時間をかけて育てていくことが大切なのです。
■■なぜ、読書をする子は学年が上がるほど伸びるのか
◆動画
https://youtu.be/G0NxxzIu8is
●読書時間が取れない子の落とし穴
真面目にきちんと勉強しているにもかかわらず、勉強のスピードが遅く、いろいろなことに手が回らない子がいます。そうした子は、ゆっくり本を読む時間が取れません。その結果、学年が上がるにつれて成績が下がっていきます。成績が下がるのは国語だけではなく、算数、理科、社会など、すべての教科に共通して表れてきます。
●小5から広がる読書力の差
読書とは、日本語で文章を読むことです。読書を通して、日本語で考える力が育ちます。小学校4年生までの勉強は、やり方がわかれば誰でもできる、考える必要の少ない勉強です。しかし、小学校5年生からは、考える力が必要な勉強が始まります。このときに、読書力の差がはっきりと表れてきます。
●読書の効果は半年後に表れる
ただし、読書を始めてすぐに効果が出るわけではありません。読書の効果が実感できるまでには、半年ほどかかります。だからこそ、気長に読書の習慣をつけておくことが大切です。読書力による学力の差は、学年が上がるほど大きくなります。小学生よりも中学生、中学生よりも高校生、さらに大学生になるにつれて、その差は広がっていくのです。
●家庭学習の中心は読書
そのため、小学生時代の勉強で最も優先すべきことは、読書の時間を確保することです。読書の時間は、宿題の時間よりも優先されるべきです。宿題は多くの場合、単なる作業で終わってしまいます。できる問題はもともとできる問題であり、できなかった問題も、あとで繰り返さなければ身につきません。勉強の中心は家庭学習であり、家庭学習の中心は読書なのです。
●成績よりも読書力を育てる
小学校4年生までの成績の差は、本質的な差ではありません。この時期に大切なのは成績ではなく、読書力です。読書力は目に見えにくいものですが、確実に学力の土台となり、学年が上がるにつれて成績として表れてきます。
●低学年は読み聞かせから
小学1、2年生で自分から本を読まない場合は、保護者が読み聞かせをしてください。耳から入る読書は、目で読む読書の大切な土台になります。低学年の読書力は音読で判断できます。本をすらすら読める子は問題ありませんが、つっかえながら読む子は、読書の面白さをまだ感じられていません。ただし、音読をさせたときには、つっかえながらであっても、必ず褒めることが大切です。子どもは、褒められることで成長します。
●面白い本を選ぶ工夫
音読が普通にできる子には、読書量を増やすことが必要です。そのためには、面白い本を与えることです。ただし、おばけの本や殺人の本など、刺激だけで引きつけるものは避けるべきです。読んで心がすがすがしくなるような、本当に面白い本を選ぶことが大切です。
●読書の幅を広げる段階へ
本がよく読める子は、説明文や意見文へと読書の幅を広げていきます。図書館のノンフィクションコーナーや、中高生向けの新書シリーズなどから、興味の持てそうな本を探すとよいでしょう。ただし、読書力が十分でないうちに難しい本を読ませると、かえって読書量が減ってしまいます。複数の本を並行して読み、無理なく読書を続ける工夫も有効です。
●学年が上がるほど差が広がる理由
小学生時代に身につけた読書力は、中学、高校での学力に直結します。学年が上がるにつれて成績が伸びる子と、逆に下がる子の違いは、読書力の差です。本当の国語力とは、漢字や文法ではなく、読解力です。その読解力の基礎にあるのが、日々の読書習慣なのです。
■■毎日同じことを、楽しく続ける――低学年の家庭学習の考え方
◆動画
https://youtu.be/yOvAFiCXGoo
保護者懇談会で、低学年のお子さんを持つお母さんから「集中して勉強しない」という相談を受けることがあります。
この問題には家庭ごとにさまざまな事情がありますが、低学年の勉強について共通して大切な考え方があります。
●勉強量は少なく、負担にしない
第一に大事なのは、勉強の量を多くしないことです。
低学年の時期は、長い時間勉強する必要はありません。勉強をする習慣をつけることが目的なので、早く終わったからといって新しい勉強を追加する必要もありません。むしろ、それをすると勉強が負担になります。
●宿題を家庭学習の中心にしない
第二に、学校の宿題を家庭学習の中心にしないことです。
宿題があると勉強させやすく感じますが、宿題がないときに何もしない癖がついてしまいます。家庭学習の中心は、家庭で決めた毎日の勉強であるべきです。実際、進んでいる学校ほど宿題を出さない方針を取っていることもあります。
●親の指示に頼らず、習慣を作る
第三は、親の指示で勉強させすぎないことです。
勉強内容をあらかじめ決めておけば、子どもは迷わず取り組めます。そのつど親が指示を出す勉強の仕方では、勉強の習慣は身につきません。子どもが「毎日決まったことを決まったようにやる」状態を作ることが大切です。
●低学年で大切にしたい学習内容
では、低学年の家庭学習で何を重点にするかというと、必要なのは音読・暗唱・読書・対話です。
読書は日本語力の土台になりますが、家庭学習の最初にすると読書だけで終わってしまうことがあるため、最後に行うなど時間の工夫が必要です。また、説明的な文章に触れるために、親の読み聞かせも並行して行います。
●暗唱と読書を学習の柱にする
暗唱は毎日続けることで定着します。朝ごはんの前に10分ほどの時間を取ると、無理なく続けやすくなります。
算数も毎日の習慣として大切ですが、将来の数学力の中心になるのは考える力です。その意味では、算数よりも読書を優先します。忙しい日は「今日は読書だけ」という日があっても構いません。
●見落とされがちな対話の力
中でも見落とされがちなのが対話の力です。
ただのおしゃべりではなく、少し考えさせる、思索的で面白い会話を意識します。軽い対話が多すぎると、人の話を注意して聞かなくなり、考える力も育ちません。反対に、中身のある楽しい会話を重ねることで、聞く力と考える力が育ちます。
●習慣が崩れたときの親の役割
習慣はすぐに崩れるものです。
一日やらなかっただけで、そのままやらなくなることも珍しくありません。それを責めるのではなく、「また来週からやろうね」と声をかけて軌道修正するのが親の役割です。すぐにさぼるのは、人間らしく成長している証拠でもあります。
●親の笑顔が子どもの土台になる
そして、親はいつも明るく楽しく子どもに接することが大切です。
親の笑顔は、子どもの成長の基盤になります。時々鏡を見て、自分がどんな表情で接しているか確かめてみるのもよいと思います。
●低学年の学習は「しつけ」と考える
低学年の学習は、教材を次々変えることでは力がつきません。
通信教材や習い事は余裕があるときの補助で十分です。中心は、家庭で毎日続けられる単純な学習です。勉強というより、あいさつや歯磨きと同じ「しつけ」と考えるとよいでしょう。だから、特別な褒美も必要ありません。
●低学年の家庭学習の目標
低学年の目標はひとつです。
楽しく、毎日続けることです。
この時期に家庭学習の習慣がつけば、その後の学習は自然につながっていきます。子どもの将来を支えるのは、成績ではなく、自分から学ぶ力なのです。
■■作文は添削から始めない――事前指導が子供を伸ばします
◆動画
https://youtu.be/tMuFYKkxiDQ
●事前指導を重視する作文指導
言葉の森の作文指導の最大の特徴は、事前指導です。
学校などで行われる作文の授業では、とりあえず作文を書かせ、そのあとで添削するという形が一般的です。しかし、このやり方では、生徒は何のために、どう書けばよいのかという目標を持たないまま書くことになります。
●事後添削だけでは作文意欲が続かない
数回の授業であれば問題はありませんが、毎回、事後の添削だけが続くと、子供は次第に作文を書く意欲を失っていきます。褒められる子はいつも褒められますが、ほかの子は、どう書けば評価されるのかがわかりません。その結果、作文指導に熱心な先生に教わるほど、作文嫌いの子が増えることさえあります。
●目標を示す事前指導の効果
では、どうすればよいのでしょうか。
それが、作文を書く前に目標を示す事前指導です。
「会話を入れて書こう」「たとえを使ってみよう」「書き出しを工夫しよう」といった具体的な指示があれば、子供はその目標に向かって努力できます。そして、評価も、その目標が達成できたかどうかだけを見ればよいのです。
●事前に示していない点で評価しない
ところが大人は、事前に示していない点、例えば字のていねいさや漢字の使用などで評価してしまいがちです。事前指導なしに事後の評価だけを受けると、子供はがっかりします。だからこそ、作文指導の基本は事前指導なのです。
●作文学習を長く続けるために
小学校低学年のころは、誰でも作文が書けます。しかし重要なのは、この作文の勉強を中学生、高校生まで続けることです。添削がどれほど丁寧でも、作文を次の段階に進める事前指導がなければ、子供は学年が上がるにつれて作文に飽きてしまいます。
●スモールステップでは伸びない作文力
作文力のある子には細かなスモールステップは不要ですが、作文力のない子にとって、穴埋め作文などの練習をいくら積み重ねても、長い作文を書く力にはなりません。作文は、低学年で終わる勉強ではなく、考える作文、意見文、論説文へと続く長い学習なのです。
●小学五年生以降を見すえた作文指導
作文の勉強が本当に重要になるのは、小学五年生以降です。低学年の作文は、その先につなげるための準備にすぎません。だからこそ、最初のボタンを正しくかける必要があります。
●「ほめて伸ばす」作文指導
作文指導で大切なのは、「ほめて伸ばす」ことです。
文章を書くのが得意な大人ほど、「もっとこうしたらいい」と助言をしがちですが、子供はそれを「自分の作文はダメだった」と受け取ります。その積み重ねが、作文嫌いを生みます。
●作文が上達する三つの方法
作文が上達する方法は三つあります。
第一は、書き続けることです。時間はかかっても、続ければ必ず力はつきます。
第二は、読書です。書く力の土台は読む力であり、読書量と質は作文力に直結します。
そして第三が、事前指導です。具体的な目標があるからこそ、子供は努力し、その努力を褒めることができます。
●事前指導こそ作文教育の基本
褒めることは、事前指導とセットになって初めて意味を持ちます。
作文教育の基本は、事後添削ではなく事前指導です。これが、長く作文を続け、考える力を育てるために最も大切なことなのです。
■■なぜ言葉の森では、毎週「読書紹介」をするのか
◆動画
https://youtu.be/hVlneQ_gY6Q
言葉の森のオンラインクラスでは、毎週、生徒全員が読書紹介をしています。これには三つの意味があります。
一つは、毎日の読書を続けるきっかけになること。
二つ目は、ほかの人の読書を知ることで、自分の読書の幅が広がること。
三つ目は、紹介を通して、その子の人柄が伝わってくることです。
●読書力と発表力を同時に育てる
少人数のクラスで全員が発表することで、読書力だけでなく発表力も育ちます。
この読書力と発表力こそが、これからの学力の土台になります。
この読書紹介によって、毎日の読書習慣を維持している子が多くいます。
●読む本に迷ったときのヒント
どんな本を読んだらいいか迷う場合は、「読書記録」のページで、同じ学年の子が読んでいる本を参考にするといいです。そこに並んだ本を手がかりにして、少しずつ読む本のレベルを上げていくことができます。
●低学年の読書で気になること
読書紹介を続けていて、いくつか気になることがあります。
第一は、小学校低学年の子が、いつまでも絵本だけを読んでいることです。絵本には内容のよいものが多くありますが、日本語力を育てるという点では限界があります。断片的な文章と挿絵で理解する本だけでは、読む力は育ちません。
●絵本や漫画と文章のある本
もちろん、絵本や漫画を読んではいけないわけではありません。しかし、それとは別に、文章がしっかり書いてある本を読む必要があります。低学年でも、内容が面白ければ、字の細かい本でも子供は夢中になって読みます。学年にとらわれず、内容の面白さを基準に本を選ぶことが大切です。
●中学年・高学年におすすめの本
小学校中学年、高学年になると、良書は比較的多くなります。ひとつの目安として、過去の読書感想文コンクールの課題図書があります。過去の課題図書は中古で手に入りやすく、内容も確かなものが多いです。また、青い鳥文庫やフォア文庫など、小学生向けのシリーズ本にも良書が多くあります。
●本は「買って読む」価値がある
本は、できるだけ借りるよりも買うことをおすすめします。
それは、本は繰り返し読むことで読む力がつくからです。何度も読み返したくなる本が手元にある子は、自然と読書力が伸びていきます。
●勉強よりも読書を優先する意味
勉強は成績を上げますが、読書は頭をよくします。
成績はやる気になれば後からでも上げられますが、読書力は日々の積み重ねでしか育ちません。だから、小学生のうちは勉強よりも読書を優先するといいのです。
●中高生の読書習慣
中学生や高校生になると、勉強が忙しいからという理由で本を読まなくなる子がいます。こういう生徒は、学年が上がるにつれて成績が伸び悩むことが多くなります。読書は毎日の習慣が大切です。テスト期間中でも、5ページ、10ページでもいいので本を開くことが重要です。
●中高生以降の読書の質
中学生や高校生になったら、物語文は娯楽と考え、説明文や意見文を中心に読むようにします。難しい本を一日50ページ読むことを目標にするといいです。この習慣は、社会人になってからも大きな差を生みます。
●親の読書習慣が与える影響
読書力は、親の読書習慣とも深く関係しています。
読書好きな子は、親の本棚から本を借りて紹介することもあります。親子でそれぞれ自分の本を読むという環境を作ることが大切です。ただし、親が子供時代に読んだ暗い名作ばかりでなく、現代の明るく感動できる本も意識的に探していく必要があります。
●家庭で大切にしたいこと
小学生は、本当は学校での勉強だけで十分です。家庭では、読書と対話に力を入れることが何より大切です。読書力のある子は、必要になったときにすぐ学力を伸ばすことができるからです。
■■がんばり方を間違えない中学生の勉強法
◆動画
https://youtu.be/lwSGrE6XH0A
●中学生の勉強時間の目安
中学生の勉強時間の目安は、平日1.5時間、土日2.5時間です。
内訳は、平日は数学1時間、英語30分、土日は数学1.5時間、英語1時間が基本になります。
定期テストの2週間前からは、平日3.5時間、土日6-8時間を目安にし、数学・英語に加えて国語・理科・社会にも時間を配分します。
●タイマーで集中力を保つ勉強法
勉強をするときは、タイマーを使って時間を区切ります。
長時間勉強する場合は、30分ごとに5分程度の休憩を入れると集中力が続きます。休憩中に短時間動画を見る程度であれば問題ありません。
●リビング学習と進捗の可視化
中学生は、子供部屋では勉強がはかどらないことが多いため、リビングで勉強するのが基本です。
それが難しい場合は、自習記録をつけるだけでもよいので、勉強時間を可視化する仕組みを作ります。小中学生の勉強は、進捗をチェックする仕組みがあれば、家庭学習でも十分に軌道に乗ります。
●成績は勉強時間に比例する
中学生の成績は、基本的に勉強時間に比例します。
中学校の勉強内容は、教科書の基本をすべて身につければ十分で、特別に難しいものではありません。得意科目の90点を95点にするよりも、苦手科目の70点を80点にする方がはるかに効率的です。高校入試は総合点で決まるため、苦手をなくすことを第一に考えます。
●勉強の土台は読書力
ただし、頭をよくするのは勉強ではなく読書です。
読書力がないと、いくら勉強時間を増やしても成績は伸びません。説明文や意見文の読書を毎日の習慣にし、1日50ページ、1週間に1冊を目標に読み進めます。テスト期間中であっても、5ページでも10ページでも本を開くことが大切です。
●読書習慣を失う危険
中学生になると忙しさを理由に本を読まなくなる子がいますが、こうした生徒は学年が上がるにつれて成績が伸び悩みます。中学生の時期に読書習慣を失うと、高校生、大学生になっても本を読まない生活になりがちです。読書は勉強と同じ重要度で毎日続ける必要があります。
●差がつく数学と英語の学習法
中学生の勉強で最も差がつく教科は数学と英語です。
数学は、1冊の問題集を5回以上繰り返し、できない問題が1問もなくなるまで取り組みます。英語は、教科書を何度も音読し、最終的には暗唱し、書けるようにします。どちらも、よい方法を探すより、時間をかけて繰り返すことが何より大切です。
●家庭で育てる勉強の姿勢
中学生は、自分ひとりで勉強計画を立てることがまだできません。
そのため、家庭で方針を立て、試行錯誤しながら勉強のやり方を身につけていきます。点数を見るだけでなく、その中身を見ることが重要です。勉強の目的は点数を取ることではなく、自分自身を向上させることだという姿勢を伝えていく必要があります。
●受験の先にある本当の目標
受験はゴールではありません。
本当のゴールは、社会に出てから自分の力で考え、学び続けられる人になることです。中学生の勉強は、その土台を作る時期です。時間を確保し、読書を続け、同じ教材を繰り返すというシンプルな勉強を、着実に積み重ねていくことが何より大切なのです。
■■合格速報
●白梅学園高等学校 E.Y.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます。
ご自分の意見をきちんと述べられる生徒さんです。特に受験前の課題では、鋭い意見を示し、展開部もなるほどと感心する内容で考えられていました。これからもさまざまな物事に対して、前向きに取り組んでいってください。
●実践女子学園中学校 東京家政大学附属中学校 S.K.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます。
他の人の意見に左右されることなく、ご自分の考えをしっかりと持っている生徒さんです。入試の発表や面談でも落ち着いて対応できたとのこと。これからも実力に磨きをかけて、有意義な学生生活を送ってください。
●東京都立南多摩中学校 T.T.さん
<担当講師より>
志望校合格おめでとうございます。
受験コースでは、毎回、課題に真剣に向き合い、「作文100本」を目標に一本一本を大切に推敲を積み重ねてきました。
自分の言葉で考え抜く力を身につけ、本番では最後のひとマスまで書き切ったと聞きました。それは、これまでの努力と自信がしっかりと形になった証です。
中学校での学びの中でも、きっと作文で培った力がさまざまな場面で支えになってくれるはずです。
これからのさらなる成長と活躍を心から楽しみにしています。本当におめでとうございました。
●東京都市大学 等々力中学校 Y.R.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます!
3年間の作文の勉強で書く力や考える力も伸び、受験コースも受講してくれました。将来水泳選手になるために、受験勉強中も水泳の練習を続けていた頑張り屋さん。これからの成長にエールを送りたいと思います。
- ● 散歩中に音声入力 (123字) 森川林 nane 2026年02月16日 07時32分
18300 森川林日記より
買い物などに行くとき、歩いているだけでは退屈だから、以前はキンドルを読んでいた。
正面を向いて読んでいるので、人が来てもぶつからない。
最近、ICレコーダーで音声入力をしながら歩くことにした。
今日は、その録音で「森リン3.0の開発」を書いた。