ログイン ログアウト 登録
 古い勉強法、新しい勉強法(その3)―競争を超えて Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 1035番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/5/26
古い勉強法、新しい勉強法(その3)―競争を超えて as/1035.html
森川林 2010/10/06 07:52 



 競争が楽しいときもあります。私(森川林)が高校生のころ、中間テストや期末テストがあると、教科ごとに成績順位の上位10名ぐらいの名前があちこちの廊下に張り出されました。

 みんなで、それを見ながら、「やっぱり○○はすごいな」「あ、おまえも○位じゃん」などと楽しく話していました。それは、競争というぎらぎらしたものでは全然なく、楽しい日常会話の延長で、ときどき発表される面白い話題という感じでした。

 競争が楽しいというのは、こういうコミュニケーションを通して競争をしている場合です。抽象的な順位や偏差値だけで、「次は○位を目指すぞ」というようなことに、人間はあまり魅力を感じないのだと思います。成績や順位は、事後的に自分をチェックするには役立ちますが、それが事前の目標になることはあまりないのです。


 しかし、年齢的に競争に燃えやすい時期はあるようです。小学5年生から中学2年生のころは、なぜか人と競うということに強い関心を持つ時期のようです。しかし、中学3年生以降になると、勉強の動機は、競争や賞罰のようなものから、自分自身の向上へと移っていきます。勉強は自分のためにやるものであって、自分で納得できるということが大事だとだれでも自然に思ってくるのです。それが、人間の本来の姿だと思います。

 けれども、そういう自然な意欲を勉強に対して持つためには、小学4年生までの低中学年の時期に、競争意識を煽らないことが大切です。子供が、他人との競争で意欲を持ちそうになったときは、親は逆にそれを抑えるぐらいにした方がいいのです。


 競争と似ているものに、賞罰があります。この賞罰も、一見子供の意欲を掻き立てるもののように見えます。よく、点数がよかったら、何ポイントがたまって、それが賞品になるという仕組みがあります。言葉の森の賞品システムも、このような形ですが、実は、こういう賞をあまり勉強の目標にしない方がいいのです。

 賞を意欲の源泉にしようとすると、子供の意識の中に、賞に結びつかないものはやらなくてもいいという感覚が出てきます。勉強というものは、自己の向上と社会の貢献のために行うものですが、それが、自分が得をするかどいうかという狭い基準で考えるようになってしまうのです。

 今の社会は、競争や賞罰がどうしても前面に出てきがちです。それは、大人の社会自体がそういう仕組みになっているからです。しかし、それは人間の精神的なレベルが低い過去の時代の仕組みです。未来の社会に生きる子供たちは、競争や賞罰ではなく、もっと大きなものに向かって勉強する気持ちを育てていく必要があるのです。



コメント欄

コメントフォーム
古い勉強法、新しい勉強法(その3)―競争を超えて 森川林 20101006 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
やゆよら (スパム投稿を防ぐために五十音表の「やゆよら」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 勉強の仕方(119) 
コメント1~10件
なぜ公立中高一 森川林
 志望校の過去問に特化した受験対策を進めるためには、まず「春 4/28
記事 5498番
作文検定のプレ あお
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。 4/9
記事 5493番
作文検定のプレ 森川林
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です 4/8
記事 5493番
作文検定のプレ あお
日本語作文検定は、日本語を学ぶ外国人のための作文教育にも対応 4/8
記事 5493番
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
今の時代の基準 森川林
 今の時代の基準を文化に当てはめようとすると歴史の伝統を変え 5/24
森川林日記
いいことを考え 森川林
 いいことを考えついたので、よし気合いを入れるために肉でも食 5/24
森川林日記
藤原直哉さんは 森川林
 藤原直哉さんはいいことを言ってるが、高市さんを批判して、い 5/24
森川林日記
2026年5月 森川林
https://www.youtube.com/watc 5/22
森の掲示板
Re: 読解検 森川林
 これは、その言葉があるかどうかではなく、文脈として読み取る 4/28
国語読解掲示板
読解検定小5の みきひさ
読解検定 小5 4月について3問教えてください。 どうぞよ 4/27
国語読解掲示板
茨木のり子さん 森川林
 茨木のり子さんが晩年に書いていた言葉、 「倚(よ)りかか 4/27
森川林日記
軽くて意味のな 森川林
軽くて意味のない広告の文面を書いていたのでくたびれた。 嘘 4/27
森川林日記
Re: 例えば 森川林
 この歌の本質は、「言えない」又は「言わない」というところに 4/27
森川林日記
例えば、敷島の 森川林
 本居宣長の「敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花」は、 4/27
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン