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 国語力アップの秘訣(2)――問題集読書のすすめ Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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国語力アップの秘訣(2)――問題集読書のすすめ as/3046.html
森川林 2017/09/21 07:18 


 問題集読書は、飽きて続けにくくなることが多いので、家庭でどう続けるかということが大事になります。
 その問題集読書を続ける方法はあとで書くことにして、まず問題集読書の意義にについて説明していきます。

 国語の問題集は問題を解くものではなく、問題文を読むために使うものと考えることです。
 それはなぜかというと、問題を解くと、答えが合っていたかどうかということに終始してしまうからです。
 こういう勉強の仕方では、国語の問題をいくら解いても、国語の力はつきません。

 国語の読解問題で大切なことは、正しい答えがわかることではありません。
 正しくない答えがなぜ正しくないかわかることです。
 易しい国語の問題であれば、正しい答えがわかる程度でも正解になります。
 しかし、入試問題レベルのテストになると、正しくない答えがなぜ正しくないかがわからなければ、正解にはなりません。

 国語の点数にムラがある子の多くは、正しい答えがわかるという勉強の仕方をしています。

 正しくない答えがわかるためには、問題文をじっくり読む必要があります。
 問題文をじっくり読むためには、問題文の文章に書かれている内容や語句に慣れている必要があります。
 特に、難関校の国語の問題の文章は長いものが多いので、難しい文章を読み慣れていることが国語力をつける大前提になるのです。

 問題集読書では、問題を解くのではなく、問題集にあらかじめ答えを書き込んでおき、その問題でなぜそういう答えになるのかを読むようにしていきます。
 最初は、ただ問題文と設問と答えを読むだけでかまいません。
 慣れてきたら、正しくない答えがなぜ正しくないかも考えながら読んでいきます。

 それを1冊の問題集について、5回繰り返します。
 同じものを繰り返すということが大事で、これは国語の勉強に限らずすべての教科について言えることです。

 この繰り返しの勉強を形骸化させないために、問題集読書は音読が基本です。
 子供は音読を嫌がり、黙読で済ませようとしますが、黙読では繰り返しているうちに斜め読みになり、やがて表面だけの読み方になります。

 子供が音読を嫌がらないようにするためには、親がその音読の仕方を絶対に注意しないことです。
 子供の音読というものは、近くで聞いていると、必ず何かひとこと言いたくなるものです。
 それをじっと我慢して、音読したことを褒めてあげるだけにするのです。

 問題を解くとか、書いて覚えるとかいうやり方よりも、ただ読むだけでというやり方がなぜよいかというと、読む勉強は、解く勉強や書く勉強に比べて何倍も能率がよいからです。
 国語の問題を1問解く時間があれば、その同じ時間でその問題と答えを5回以上読むことができます。
 これが読む勉強を優先させる理由です。

 ところが、この長文の音読をしたり問題集の読書をしたりというのは、実は子供にとってはかなり張り合いのない勉強なのです。
 また、そばで見ている親にとっても、ただ読むだけ勉強は、それがどういう力になるのかあてのない気がするものです。
 鉛筆を動かしているような勉強の方が、子供も親も、勉強しているという実感がわくからです。

 このため、長文音読や問題集読書を始めてはみたものの、じきに飽きてやめてしまうという人が圧倒的に多いのです。

 そこで、言葉の森が行っているのが、自主学習クラスで問題集読書に取り組むという勉強方法です。
 これは、国語の問題集読書を中心として、その他の教科の勉強や読書もオプションで付け加えられるようにして、その日の国語問題集読書を先生がオンラインでチェックするというものです。

 この自主学習クラスを受講をして、毎日の問題集読書をしている子は、確実に国語の成績が上がっていきます。
 家庭だけでは続けにくい問題集読書を、家庭と先生との連携で、オンラインで子供の勉強をチェックしながら続けていくというのが、これからの国語の勉強の新しいやり方になると思います。


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コメント欄

森川林 2017年9月21日 7時24分 1 
 勉強のやり方というものは、誰でもわかっています。
 しかし、それが続かないことが多いのです。
 特に、国語の勉強ではやり方はかなり単純です。
 ただ難しい文章を読み慣れておけばいいのです。
 ところが、それがなかなか続かないのです。


nane 2017年9月21日 7時41分 1 
 簡単で無駄のない勉強法は、問題と答えをただ読むという勉強です。
 それを繰り返していれば確実に力がつきます。
 特に国語ではこれが当てはまります。
 しかし、それが惰性に流れないようにするためにはやはり工夫が必要です。


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