ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 勉強や実践の成果の創造的な発表を通して、これからの学力に必要となる思考力、創造力、発表力を育てる――発表学習コース Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 3394番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
勉強や実践の成果の創造的な発表を通して、これからの学力に必要となる思考力、創造力、発表力を育てる――発表学習コース as/3394.html
森川林 2018/09/04 06:21 

 今、馬に乗ったり、剣術の練習をしたりする人はいません。しかし、江戸時代はそれらが誰でもできるということが常識でした。

 世の中は大きく変化しています。身近なところでは、小売業の世界ではアマゾンの一人勝ちが更に進み、その他のプレーヤーはすべて負け組になりつつあります。(「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」より)
 そして、アマゾンの一人勝ちが進むことによって、これまで小売業が吸収して雇用は、急速に失われています。
 これと同じことが、社会のあらゆる面で起きてくるというのが、これから来る未来の社会に待っている事態です。

 ときどき、生徒のお母さんから、「漢字が苦手なのですがどうしたらいいでしょう」という相談を受けます。漢字の書き取りは、勉強時間に比例します。既に書ける人から見れば簡単に見えることであっても、その習得にはかなり長い時間がかかっています。しかし、それに必要なのはかけた時間だけです。

 漢字のテストは毎回満点、計算は人よりも何倍も速く正確にできるという能力を子供が持っていたとしても、その能力が、今後社会に出てから世の中を渡っていく武器になるかというとそういうことはもうありません。できないよりもできた方がいいが、できなくても特に問題はないという程度の能力なのです。

 同じことは、今行われている勉強のかなりの部分で言えることです。小中学校の義務教育時代の勉強は、誰でも大体できていればいいのであって、そこで高得点を目指すものではありません。
 しかし、実際には、試験に合格するために、80点を90点にしたり、90点を100点にしなければなりません。
 それは、時間をかければ誰でもできることですから、そこに時間をかけた分、もっと大事なことに費やすべきだった時間が削られているのです。

 では、費やすべきだった時間は何かと言えば、それはこれから来る社会でたくましく生きていく能力を育てるための時間です。
 その能力さえ育てておけば、今勉強として行っているようなことで80点を90点にするとか、90点を100点にするとかいうことは、あとからいくらでもできます。

 大事なのは、真の学力を育てておくことであって、テストの点数に表れる表面の学力を育てることではありません。テストの学力は、真の学力の結果であって、テストの学力が目的ではないのです。

 では、その真の学力は何かと言えば、それは、学校で行われている勉強をもとにした思考力と創造力です。
 学校で行われている勉強ができるということは、出発点にすぎません。それは、やればだれでもできるようになることだからです。大事なことは、その出発点から自分なりに考える力と、それを更に創造的に発展させる力を育てていくことです。
 しかし、思考力と創造力は、何もないところから生まれるわけではありません。ぼんやりテレビゲームをしながら思考力と創造力を伸ばすということはまずありません。やはり、現在の学問の世界をもとにして伸ばす能力なのです。

 言葉の森では、発表学習コースという名称で、子供たちが自分なりの勉強や実践を毎回発表するという勉強を行っています。
 発表する素材の中には、理科や社会の勉強もあれば、教科の範囲にない自分の興味の分野もあります。国語や算数数学の分野もあれば、作文や暗唱の分野もあります。また、自分が行ったさまざまな経験の発表もあります。
 それぞれ、自分の行った勉強や実践を、自分なりに学問的に深め、それらを創造的に発表しています。
 小学校低中学年の場合は、保護者の協力も必要ですが、その保護者との協働や対話の中で、子供たちは学問の面白さや創造の面白さに目を開かれていきます。
 そこで行われている勉強は、ただ知識を覚えてテストで百点をとればいいという勉強ではなく、自分なりに考えて表現する勉強です。
 こういう勉強を通して身につけた思考力と創造力が、これからの社会で子供たちが生きていくための本当の武器になるのです。

 今はまだ多くの人が、理屈では、世の中が大きく変わるらしいとは思っていても、実感としてそう感じているわけではありません。
 そのため、とりあえずは学校の成績さえよくしておけば、あるいは、いい学校に入ることさえできれば、それから先は子供が自分でうまくやっていくだろうと考えています。
 しかし、時代はもうそういう牧歌的な見通しが通用する社会ではなくなっているのです。

 未来の社会は予測できません。ある程度の予定は立てられても、本当のことはわかりません。しかし、どういう時代になっても、思考力と創造力さえ育てておけば、その社会で自分なりに活躍する場を作ることができます。
 そして、それは単に試験でいい成績を取るということとは別の、独自に育てていく能力と、そのための生きる姿勢なのです。


 発表学習コースの時間割はこちらです。
▽発表学習コースのクラス一覧表
 
1700■なね先生[学]■なね先生[学]■なね先生[学]
ちはや 小3 女
かんたろ 小3 男
ゆう 小1 女
1800■なね先生[学]■ゆり先生[学]■かなた先生[学]■むらた先生[学]
花 小2 女リンリン 小3 女瑞風 小3 男
リリー 小3 女なおや 小3 男ゆうゆう 小4 男
あーちゃ 小4 女ねこ 小3 女
ばら 小3 女
■とおか先生[学]
バレリー 小3 女
■きら先生[学]なつ 小3 女
謙信 小2 男ゆり 小4 女
ドラゴン 小4 男
こうき 小3 男
ヨーヨ 小3 男
1900 ■つかだ先生[学]■おおにし先生[学]■きら先生[学]
 紫式部 小4 女リリー 小5 女金メダル 小3 男
 毛利元就 小4 男あお 小6 男さとしゃ 小4 男
 信玄 小4 男Jupi 小6 女クレヨン 小3 男
 清正 小5 男カレー君 小5 男
早雲 小5 男E231 小5 男
忠勝 小5 男■とうこ先生[学]もりちゃ 小3 男
政宗 小6 男四季島 中1 男
さやさや 中1 女
さとみ 中1 女
サーサ 中1 男

※現在は、言葉の森の生徒であることが受講の条件になっています。それは、勉強の一部が作文の勉強と関連しているからです。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

コメント欄

森川林 2018年9月4日 6時42分  
 発表学習コースは、これまでの勉強の枠に収まらない教育です。
 しかし、将来はこれが子供たちの勉強の一つの新しいスタイルになってくると思います。
 それはなぜかというと、発表のレベルが高いこともありますが、それ以上に子供たちが自由に生き生きと参加しているからです。

nane 2018年9月4日 6時55分  
 発表学習コースは、普通の勉強らしい勉強ではありませんが、むしろそれよりももっと知的です。それは、子供たちが自分で考えながら発表しているからです。
 学校の勉強で余裕のある人はぜひ参加してもらいたいのですが、今はそういう子はあまりいないかもしれません。しかし、もちろん勉強で忙しい人にとっても、将来必ず役に立つ勉強になると思います。

コメントフォーム
勉強や実践の成果の創造的な発表を通して、これからの学力に必要となる思考力、創造力、発表力を育てる――発表学習コース 森川林 20180904 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
のはひふ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「のはひふ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
未来の教育(31) 言葉の森のビジョン(51) 寺子屋オンライン(101) 読書実験クラブ(9) 発表学習クラス(0) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン